目の前には淫靡な女がいる。
名を東郷美森という。人は彼女を清楚で可愛くて美人でスタイル良くて友奈狂いの大和撫子でオモシレー女という。
まあ、大体合っている。
ただ間違っても大和撫子なんて清楚な者ではないと俺は思う。
男を魅了し、惑わせ、翻弄させるような女の芳香と深緑の瞳。いったい、この美貌と肢体、その仕草や表情にどれだけの男が狂わされてきたのだろうか。
「東郷さん」
呼びかけると、ふわりと花が咲いたような笑みを少女は見せた。
親愛を凝縮したような微笑。
この笑み一つで思春期の少年など──、
「こうして笑いかけるのは亮くんにだけだよ」
「────」
「優しくするのも、甘やかすのも、胸を揉ませるのも、大事なところを触ったり、引っ張ったり……繋がったり。お嫁に行けないことをさせるのは、世界でただあなただけ」
「それは」
「亮くん。加賀亮之佑くん。あなただけだから」
柔らかく甘い声。艶めかしい表情。
伝わってくるのは感情と共に込められた重たい言葉たち。
それを嫌だとは思わない。
重たい言葉や仕草や、言動はそれだけ、相手が自分を想っている証明だ。
「きて。おいで」
長い黒髪を揺らして女が笑う。
朝顔の浴衣から覗く肢体は処女雪のように白く、しかし浴衣の裾を捲り上げて秘所を見せつける姿は美しくも雄を滾らせる物だ。
少女の恥部は既に濡れていて、むわりと雌のフェロモンを漂わせる。
そんな大胆な行為を繰り広げる彼女の頬にほんのりと朱色が浮かぶ。熱を孕み、潤んだ瞳で見つめられると思わず笑みが浮かぶ。
笑ったのではない。
いや、笑ったが、はしたない行為への嘲笑ではない。獲物を前にした、ごちそうを前にした獣が牙を剥いただけだ。既に下腹部には血が滾り、痛いほどに怒張が主張してくる。
じ、と深緑の瞳が俺を見つめた。俺もまた、彼女を見つめた。
いつの間にか俺は彼女のすぐ傍にいた。いつでも抱ける距離にいた。
「東郷さんってエッチだね」
「もう……そういうこと言うんだから。こういうのが好きだから、恥ずかしいけどやってるのに。やめようかな?」
拗ねたような口ぶりで、しかし小さく笑う東郷は脚を広げて、浴衣の中を覗かせる。
顔には朱色を咲かせながらも、その大胆さは誰にも真似できない。
間接照明に照らされた黒色の陰毛も、濡れた秘所も、それどころか自ら指で肉を広げて最奥すら見せようという姿勢だ。
「やめちゃう?」
とろり、と奥から蜜液が垂れる。
透明な愛液が少女の指を濡らし、それを恥じらうように瞳を揺らす。
さらりと長く美しい黒髪が肩から垂れる。
浴衣の襟ぐりは大きく開き、白い鎖骨と乳房がわずかに覗く。豊かな母性の象徴は彼女の呼吸に応じて上下しながらも、せめてこちらだけはといじらしく隠す。
「東郷さん」
「んん……どうしたの……?」
「浴衣似合うね。浴衣美人だ。もちろん、普段から美人だけど」
「ふふっ、ありがとう」
そう言うと東郷は淑やかに微笑む。
襟元が大きく開いた浴衣からは乳房がこぼれ、捲れ上がった裾から覗く東郷の脚を撫でる。白く艶めかしい太腿。つ、と指で柔肌をなぞると彼女は小さく喘ぐ。
「これから亮くんのたくましいところが見れるんだなって思うと、興奮しちゃうな」
「ふうん?」
分かりやすい挑発だった。
それに俺は乗る。彼女の肩を掴むと驚くほどに柔らかい。
「ひゃっ!?」
布団に押し倒された彼女の驚き混じりの声を聞く。
確かにそこには喜悦が隠れているのを、俺は聞き逃さなかった。
「隠すな」
「……ぁ、はい」
名残惜しむような声が、いちいち俺を苛立たせる。
挙動の一つ一つが男から精を奪い取るような東郷の浴衣を引っ張る。乱雑に放り出されて乳房がこぼれる。
白い生乳はぷるり、ぷるり、と勢いよく揺れる。
「っ」
咄嗟に手で隠そうとする仕草が愛おしくも、俺の中の雄をどこまでも刺激する。
──そして、限界に到達した俺は彼女の乳房に、手を出した。
「ぁんっ!」
はしたない声を漏らす。
ぱっと自らの声を恥じるような顔で口元を手で覆う。
「んっ……ん……」
むにゅ、むにゅ、と手で乳房を揉みしだく。
汗ばんだ乳肉は水風船のような質感で俺を楽しませる。彼女の甘くも女の香りがする乳房は手の中で形を変える。
何度揉んでも飽きることのない肉果の先端、その乳輪の縁を指で這わす。
東郷の肌はきめ細かく、しっとりとしていて、指に吸い付く。
すべすべの肌、なめらかな乳房を優しく揉む。
下乳を撫でながら、ツンと尖った乳首に指の腹でソフトタッチ。既に硬い乳頭を弄り、摘まむと東郷は嬌声を上げて俺を興奮させる。
「なんでもう硬いの?」
「それ、は」
「風先輩の痴態を見て興奮したんだ?」
「……んっ」
乳首を爪で弾く。彼女は小さく喘いだ。
押し倒した肢体を揺らし、俺と顔を合わせた東郷と唇を重ねる。ちゅ、ちゅぷ、と瑞々しい唇が重なり、愛おし気に感じるような優しい口づけが続く。
ちゅ、ちゅと連続するキス。
一ミリ、一ミリ、少しずつ移動しながら唇を触れ合わせていく。
手を彼女の頬に添えると、東郷は嬉しそうに目を細めた。
は、ふ、と興奮したような吐息。肌が触れる度に興奮が高まるのを感じる。
挿入した訳でもない。
絶頂した訳でもない。
ただ、東郷美森と身体を擦り合うように肢体を絡め合い、唇を重ねるだけで多幸感を覚える。目の前でうっとりとした表情で、舌を絡める女を見つめる。
「ぁ……っ……」
肉竿を彼女の下腹部に擦りつけ押し付ける度に、東郷は切なげな吐息を漏らす。
熱を帯びた東郷の下腹部。
そこに更に熱い剛直を押し付け、押し付け、深く押し込んでいく。
「ほ゛……お゛……!?」
「これがいいの?」
「────!!」
「気持ちいいね? こんな外から押しただけで。──ヘンタイ」
返事の代わりにビクッと東郷の腰が跳ねる。
覆いかぶさった彼女は小刻みに痙攣し、口端から涎が垂れる。
「ご、ごめんなしゃ」
「誰が謝罪してって言ったの? 誰がキスを止めて良いって言ったの?」
「ふわ……」
その涎を舐めとって、唇を重ねる。
頭を掴む。滑らかな黒髪を指に感じながら、無理やり唇をこじ開けて舌を絡める。じゅる、じゅぽ、と唾液を啜り、飲みこませ、歯茎や舌裏を舐める。
「ん……ちゅ……れろ……んふ……」
モジモジと彼女の内腿がこすれ合う。
唇を重ねながら、ゆっくりと手の平で東郷の生乳を堪能する。風よりも豊満で、桜色の乳首は感度良く指が触れる度に甘い呼気が漏れる。
「……ッ!」
乳首を摘まみ、引っ張る。
「……ぁあっ!?」
東郷は静かに絶頂した。
虚ろな眼差しで法悦を見上げ、近くにいる俺を見てはいない。
だから、すぐに呼び戻す為に俺は腰を振ってみた。
「あ゛えっ!?」
いつものように膣内に肉棒を挿入した訳ではない。お預けだ。
しかし、それでも肉棒の硬さも長さも熱さも変わらない。
怒張の先端を東郷の柔らかい下腹部に押し当てて、一人で自慰をするかのように俺は腰を揺するだけだ。
床オナとか言ったか。
しかし、床というには随分と柔らかく、自慰と言うには随分と豪華な性玩具だ。
「ぁぁっ……! まって、まってっ!! だめっ! おかしくなっちゃう!!」
ただ、独りよがりの自慰ではない。
相手を巻き込み、外から少女の子宮に怒張を叩きつけるという犯し方だ。
あられもない悲鳴を上げて、東郷は身体を揺らすが逃げ場はない。
腰を上げようにも、その先には剛直があり、俺が覆いかぶさっている。快楽を逃がす余地など一切ない。
「ぅぅ……イ……ぐ……あ゛あ゛っ!! やだっ! そんなところっ! んぶ──!?」
抽送のピストンを東郷の柔らかい下腹部に行う。
声を上げる東郷の唇を奪いながら、剛直を腹部に擦りつける。
「んりゅ……だめっ……おなか……あついっ、あっ、ぁ、ぁぁっ……!!」
駄目とか、おかしいとか。
今更そんな常識を語る姿が面白くて、東郷の表情を見逃さない。
剛直を抽送する度に先走りが彼女の肌を濡らし、汚す。
「東郷さん、射精すよ」
「え!? そ、そこで!?」
「東郷さんの身体がエッチだから」
「そ、んなこと、はぁ……! 待って、おなか、押したら……!」
臍を擦り、陰毛に絡み、下腹部に擦れる。
媚肉でも乳房でもない少女の柔肌に、俺は汚濁を撒き散らした。下腹部に亀頭を押し付けて、どくっどくっと注ぐ。
その熱と衝撃が東郷の両脚を硬直させ、ピンと爪先を伸ばさせた。
「~~~~ッッ!!」
しばらくの間、東郷は俺の腕の中で絶頂に浸った。
呆けた顔で、濡れた額に髪の毛を貼り付けて、潮を布団に噴いていた。
荒い呼気を繰り返し、ようやく息を整えてきた頃に、東郷は自らの下腹部を犯し、汚した白濁に指を添える。
「ハァ……あつい」
ねっとりとした精子をそっと舐める彼女にティッシュを差し出すが、首を振った。
「ねえ、亮くん。どうしてこんなところに出したの?」
「どこならいいの?」
「どこって……言わせないで」
「え~……どこ? 東郷さん、教えてよ~」
「むぅ」
秘所に触れると水音を指で奏でる。わざと音を出す。
その音に顔の朱色を濃くする東郷を抱きながら、俺は口を開いて乳房を甘噛みする。
あまじょっぱい生乳を口にしながら、空いた手で乳房を揉む。
やん、とか、あん、とか甘ったるい声が響く。
「ほら、どこに?」
東郷の後頭部に鼻を突っ込む。汗と体臭の匂い。
早くしてと、ピンクの乳首を引っ張ると、東郷の唇が震えた。
「──……よ」
しばらくして、観念したのか俺の耳元に顔を寄せると酷く恥ずかしそうにしながら、子種をどこに欲しいのかを小声で囁いた。
「ちゃんと、私の──に射精して」
ただ、それだけのことで鼓動が高鳴り、身体の奥底から獣欲がにじみ出る。
「……ぁぁっ!」
甘く、わずかに血の味がする乳首。
少しだけ歯を立てると生乳が杏仁豆腐のように形を変え、舌に尖った乳首が擦れる。
「ひ、ぁ……ぅ……」
同時に指で陰唇の縁をなぞる。
濡れた女の花弁は熱く、乳房に劣らぬ柔らかさがある。
既にホカホカの身体は雄を受け入れる準備ができている。
でも駄目だ。その前に、もっと東郷を味わいたい。もっと悦ばせて、鳴かせたい。
「東郷さんを食べちゃおう」
「え? えぇ……ゃっ!?」
かぷ、と甘噛みする。それは乳房だけにとどまらない。
二の腕は乳房を同じような柔らかさだ。
咄嗟に止めようとした彼女の手、指に甘噛みして、口づけする。
丹念に、丁寧に、許可を求めるようなキスを続けると東郷の肢体からは力が抜けていく。
「あ゛んっ!?」
脱力した東郷の媚肉に指を挿入する。
容易に指を受け入れ、簡単に弱点に到達した。東郷が悦ぶ場所を指の腹で押し、周囲を円を描くように揺らして、とんとんと押す。
「ゆびっ、指はだめっ、だめぇ……ぁぁっ……!」
浴衣を引っ張ると、肌が更に露出した。
綺麗な背中を俺に向けたので、舌を這わせながら、キスをする。
「もっ、ぜんぶっ、……っ」
「東郷さんを全部ちょうだい。俺が食べるから」
脇に甘噛みする。そこから脇腹や腹に。
ぐっと伸ばした脚を掴んで内腿や太腿に甘噛みを。ビクンと跳ねた脚の先に口づけを。
「っ、ぅっ……! て、手をとめっ~~~ッ!!」
手淫をしながら、雄の痕を全身に残していく。
肌には口づけの痕や歯形が残され、処女雪だった色白い肌には露骨な情事の痕跡と雄の主張が色濃く残される。
それを嫌がるように、悦ぶように東郷は肢体を揺らし、俺の指の動きに合わせて達する。
「あ゛ぁ゛ッッ──!!」
腰が跳ねる。ぷしっと潮が噴く。
でも、それで俺が東郷を味わうのを止める理由にはならない。
「あっ!」
東郷の秘所に顔を寄せる。
咄嗟に脚を閉じようとする彼女よりも素早く、少女の媚肉に口づけする。
「ぁ……はっ、そんな、とこりょっ……ぁぁっ……」
貝肉に甘噛みする。女の最も大事なところに下劣な痕を残す。
陰唇を指で開く。
花弁とも表現できる肉を開くと陰唇の縁にある肉芽を指の腹で押す。人差し指と親指で押し潰し、クリクリとこねくり回して、最後に爪で根本を弾く。
「あああっっっ!!」
よほどの快感に襲われたのか、俺の腕を掴む手に力を込めて東郷は達した。
りょうくん、と甘い声で東郷が呼ぶ。
今度は彼女の腰に甘噛みし、尻にも噛み痕と口づけの痕を強く残す。
「どうしたの? もっと強く?」
「そ、それは駄目」
言い淀む東郷の乳房を揉みながら言葉を待つ。
はぁ、はぁ、と荒い呼気を繰り返す東郷は淫らな顔で俺の手を握る。
「あれをしたいなって」
「どれ?」
「その……相舐め、をね。私ばかり気持ちよくさせられるのも……」
上目遣いを見せながらも、その瞳には意思の強さを感じさせる。
俺としても彼女の意思を否定するつもりはない。
「そう? 東郷さんに気持ちよくなって貰えるのは俺も嬉しいけど?」
「私も亮くんに気持ちよくなって貰えると嬉しいよ。両想いね」
ニコニコ笑いながら東郷が俺の腕に噛みつく。
甘噛みだ。しかし、加減を間違えているのか微妙に痛い。
ともあれ彼女の要望──シックスナインを実行するべく、俺たちは体勢を変えた。
俺が下、東郷が上という形だ。
「じゃあ、……するね」
自分の下腹部に目を向ける。東郷は吸血鬼のように俺の腹筋から鼠径部や太腿に甘噛みをする。余すことなく唇を這わせて食む。
程よい力加減、それでいて痕を残して吸い付く。
「……うん」
満足そうに艶やかな笑みを見せる東郷は可愛らしい。俺の身体のあちこちに自分の痕を残そうとする度に重力に垂れ下がった乳房が潰れ、擦れて、ぷるんと震える。
だが、肝心の肉棒には何もしない。
陰嚢には口づけをして、鼠径部には甘噛みをしながら、主張する竿には何もしない。
さらりと肩から垂れ下がった髪の毛がかゆく、そして気持ちいいと感じる。
だが、それ以上は何もしない。
まだなのか、と待つと東郷がチラリと俺を見て小首を傾げた。
「……どうしたの? 手を止めてるけど……しないの?」
「この角度から見る東郷さんがエッチだなって」
「そう? なら、いつまでも見ていて良いからね」
「そうはいかないな」
痕は十分に残したから、次は陰唇への口づけに集中する。
咄嗟に腰を浮かせようとする東郷の尻を掴み、唇と陰唇を密着させ、陰核ごと貝肉を口に頬張る。
「ひっ!? ゃ、ひゃっ、ぁぁっ! ふわっ! ……ッ!!」
舌で媚肉を割り拓くと奥から蜜液が溢れ出す。
歯や唇で陰核を甘噛みしながら、ぱくぱくと開閉する陰唇に指を挿入する。
場所は決まっている。
東郷のことならよく分かっている。彼女が最も悦ぶ場所を指の腹で押し当てる。とん、とん、とリズミカルに叩きながら腰を揺する。
「っ」
直後に俺の腰に電流のような快感が訪れた。
「んむ……」
東郷もされるままではなく、口内に肉竿を納める。
その快感に思わず腰が跳ねて、意図せずに東郷の喉を竿で突く。
「んぶっ!? んんっ……んふ────」
唾液で濡れ、舌が先端に絡みつく。
鼻息が太腿に掛かる。
更なる絶頂の予感に危機感を抱いたのか。さりげなく体勢を変えようと横になる東郷だが、俺は決して離れない。
彼女もまた戦いに退く気配はない。
湖のように唾液を溜めた口内に竿を沈めて、喉奥まで先端を受け入れると頭を上下する。
「もごっ、んむ、ちゅ、れろ……んぶっ……」
陰嚢を揉みながら喉奥を使い亀頭を呑みこむ。竿には唾液を塗して舌で扱く。
極上の口腔奉仕には、下半身が別の生き物のように前後する。
俺が東郷を知るように、彼女もまた俺を知っている。
肉棒に自らの乳首や乳房を擦りつけ、緩急のある奉仕で俺を果てさせようとする。おかげで射精衝動は限界に近い。
だが、負けられないのだ。
東郷を絶頂させる。その為に俺は目の前の花弁に集中する。
「んんっ!? んぶっ……!! ん──!!」
指を折り曲げる。東郷の弱点となる膣襞が大きく蠕動する。
それと陰核だ。陰毛ごと吸い付いては、唇で優しく転がす。
「~~~~ッッ!!」
腰が跳ね、潮を顔に浴びる。
それでも俺は止めないし、東郷も決して止めない。
体勢は徐々に上下から横向きになり、しかし互いの下半身に顔を埋め続ける。
「……ッ」
やがて射精衝動が限界を迎えて汚濁を吐き出す。
視界が酩酊するような絶頂は心地よく、東郷に全身で抱き着きながら鼠径部を彼女の顔に擦りつける。さらさらとした黒髪が俺の太腿や脚に触れて心地よい。
同時に、こくん、と何度も白濁を嚥下する音と共に東郷が肉竿から口を離した。
「…………」
ちゅる、と唇を舐める音。
肉竿から口を離し、しかし名残惜しさを隠せないかのように東郷は剛直に頬ずりする。
「亮くん」
「なに?」
「そろそろ……ね?」
それを受けた俺は東郷を正面から組み伏せる。
正常位の体勢。
胸板と乳房が潰れるほど密着し、腹が触れ合う。宛がった剛直を彼女の肉壺は受け入れる。ぬぷぷ、と肉を割り拓く感触を味わいながら、最奥にコツンと当たったのが分かった。
「ぁぁぁっっっ!!?」
最奥まで入った。
東郷の手首を掴んだ俺は、彼女を串刺しにする。
「ぁぁっ……んっ、ぁっ、だ、めっ……い、ぐっ……」
抱いた肢体が小刻みに跳ねる。
「……ん゛!? んッ……! ……!!」
鼠径部と鼠径部が触れ合い、陰毛が擦れ、腰が動く。
円を描くように彼女の子宮口に亀頭を擦り付けて叩く。喘ぎ声が上がった。
「ぅあぁっ! ひゃっ、くっ、ぅん!?」
ずるずる、と剛直を引き抜く。
ぱん、と一息に竿を飲みこませる。
釘を打つように、何度も、何度も、何度も、繰り返す。
何度目かで肉棒を引き抜いた瞬間に、結合部から泡だった蜜が飛び散って、それでコーティングし直した剛直を再び東郷の膣内に突き下ろす。
「ぁぁぁっっ!! あ~~~ッッ!!」
だらしなく開いた唇からは吸って欲しいとばかりに舌が伸びる。
赤い舌に舌を絡めると、本能のままに濃厚な口づけと容赦のないピストンを東郷は求めてくる。言葉はない。でも俺には分かるのだ。
彼女の身体がそう口にしている。俺の形になった膣内で、蠕動する膣襞が子種を搾ろうとしてくる。先ほど射精していなかったら既に吐精していただろう。
「んんっ!? んんっ……! んぁっ!」
だから容赦なくピストンを重ねる。
重ねた唇から喘ぎを漏らしながら、東郷と手と唇を重ねて、快感を貪り合う。
「んっ! んぷっ! ゃっ、ぁ……!」
唇を吸いながら腰を振り、少女は身を震わせた。ぎゅっと腰に脚が絡む。
「~~~~ッッ!!」
胸板に乳房が潰れ、白い喉が晒される。
東郷の媚肉は貪欲に俺を求め、既に何度も絶頂に達している。
「んちゅ……ん、ふ……っ……」
黒髪が乱れ、汗を肌に浮かべ、呆けた顔で、必死に俺を求める。
涙に濡れた瞳が俺を惹きつけて離さず、俺は本能に従って、腰を揺するばかりだ。
「もっとぉ……」
重なる彼女の求めに、抽送の度に角度を変える。
東郷が悦ぶ場所を的確に貫き、擦りつける度に媚肉は驚くほど締まる。
「りょう、くんっ! ふああっ……! あぁっ!!」
甲高い声を上げてビクンと東郷が背を反らせた。
彼女の脚が俺の腰に回ると、亀頭で子宮口を小突いて衝撃を与える。
それで脚が離れると、ぞりぞりと腰を引き、ぱんと叩きつける。
「ぅぁっ、ぁぁぁああっっ!!」
東郷は髪を振り乱し、甘い香りを放つ。
瞳から涙を流し、脚を腰に回して、離して、また俺より先に果てる。
「ゃ、ごめっ、なさっ……~~~~ッ!! あぁ──!!」
謝罪を口にしながら、東郷の肢体が震える。
目の焦点が合わず、中途半端に開かれた唇には唾液の糸が橋を作る。
俺は少女の白い肢体を組み伏せて、肉穴を叩く。
陰嚢が東郷の尻を叩き、抜き差しする度に蜜が肉棒をコーティングする。
「ぁぁぁ……!」
歯形のつけられた乳房に吸いつく。
乳首に甘噛みをすると背に爪を立てられ、東郷の脚が俺の腰を叩く。
「膣内にっ、射精すからな……全部受け止めろ」
「はいっ」
俺の言葉に、汗みずくな東郷が笑顔で答えた。
「ゃあっ! ぅぁぁっ! あ゛っ!!」
「……ッ!!」
殆ど同時に達したと思う。
互いに荒い呼気を吐き、汗を絡ませたまま、しかし離れることはない。
唇を重ね、指を絡め合い、視線を交わす。
注いだ白濁を飲みこんだ膣は、決して俺を逃がさない。
まだ、続けて欲しいと彼女の身体があさましい懇願をするのが分かった。
「……やめないで」
それを認めるように、東郷は俺を見つめて囁く。
おもむろに俺の手を取る彼女は自らの乳房に置かせる。
つきたての餅のような温かく柔らかい胸を持ち上げ掴み、握る。
「もっとぉ」
んっと声を漏らした東郷は、俺の膝の上、対面座位で繋がり直す。
にちっ、にちっと粘着性のある水音が立つ。自ら腰を左右に動かして剛直を刺激して息を吹き返させる。
その合間も、愛おしさを教えるように東郷は俺の両頬を手で包み、キスを繰り返す。
「んっ、もっと……」
荒い息遣いの合間に、何度も口づけをされる。
俺にしか見せない、はしたない顔で腰を振る。慣れた動きで雄汁を搾り取ろうと彼女の腰は前後左右に動き、膣は蠕動を繰り返す。
俺もその動きに合わせて腰を振る。
東郷のさらりとした黒髪を撫で、頬を撫で、乳房を揉みながら唇を重ねる。
甘ったるい恋人同士の上品なキスと、時折見せる理性のない獣の口づけ。俺の唇だけではなく、首筋や胸板にまで彼女は強く唇を押し付ける。
「ぁっ……んやぁ……」
その間も腰の動きは止まらない。
彼女が腰を上げるタイミングで、その腰を掴み、一息に根本まで下ろさせる。
「お゛ぉ゛……っ!!」
ぐちゅ、と竿の先端が子宮口に刺さる感覚。
先ほどとは少し違う場所だ。
「ぁ゛……ぁぁ……」
ぴんと彼女の脚が伸びた。
結合部には蜜が飛び散り、東郷の白い肢体が何度も揺れ、跳ねる。
ぱくぱくと、金魚の口のように薄い唇が開閉する。
──ここだな。腰に力を入れる。
俺の膝に座る東郷を下から突き上げると、ぷるんぷるんと乳房を揺らし、東郷は乱れた。
「ぉ、ぉ、くっ、あ、あ゛……!!」
一定のリズムで東郷を貫く。
絶頂に達した。それを膣で感じ取る。
だが、止めない。追い打ちをかけるように腰を振る。
一滴の快楽も逃がさず、彼女も逃げる気がないのか互いに腰を打ち込む。
俺は無心で腰を振っていた。
東郷を求めて、華奢な肢体を抱いて、何度も彼女を味わう。
「ハァァ……! ぁぁっ……ぁ……!」
黒髪を振り乱し、白い肢体をくねらせ、涙を流して、涎を垂らして、必死に俺に抱き着いて、自分が誰の物なのかを快楽と共に理解する東郷は、美しかった。
「いくっ……い゛ぐ……ッ!」
「美森っ、射精すぞ!」
「だし、てぇ……」
そうして呆気なく天国に到着した。
「ぉ゛ぉ~~~~っっ!!?」
視界が白く染まる。電流のような快楽に奥歯を噛みしめる。
放たれた白濁を東郷の膣が飲み、背中に回した腕が、腰に回した脚が、これでもかと俺を締め付ける。
何度も東郷の肢体が跳ねる。痙攣する。
その余韻が収まるまで、俺たちはジッと抱き合い快感に酔いしれた。
「……ふぅ」
ゆっくりと布団に倒れ込む。
俺たちは、まだ繋がったまま身体を重ね、小刻みに腰を揺する。
絶頂の余韻に浸りながら、俺たちは見つめ合う。
汗と体液と確かな充足感に身体は火照り、それでも抱き合う。
「東郷さん」
「なに?」
「その……身体中に痕、つけてごめん」
ちゅ、と唇に彼女の唇が重なった。
「お互い様だよ。それに、亮くんの水着姿を誰にも見せなくていいから」
「俺は東郷さんの水着姿を見たいけど? 東郷さん、可愛いから。見たいな」
「……なら、あとで着るね。他のコスプレもしたいならするからね」
そう女神のような甘言を東郷は口にして微笑む。
さらりと、乳房を俺の手に添えて、好きなだけ揉ませてくれる。しっとりとしていて、ずっしりとした乳肉を揉みながら、俺は彼女と繋がれる幸福に身体を震わせた。
「東郷さんのカワイイところ撮っていい?」
「うん。亮くんとなら何枚でも一緒に撮ろうね。それを皆に見せつけるから」
「いや、戦争になるからダメ」
「代わりに……」
俺に身体を預け、肩に顔を伏せた東郷は身を震わせた。
密着したことで乳房が潰れ、透き通る背中には汗が幾条も伝う。
彼女の膣内は蠕動を続け俺の剛直に吸い付いて離れない。そして、東郷が止めた言葉の続きを耳元に囁く。
「……もっと?」
──もっと、自分が誰の物なのか教えて欲しい?
小さく息を呑んで、さらりと肌に黒髪を擦りつけて、東郷は俺と唇を重ねる。
「ん……」
互いが満足するまで、止まらない。
いつか寝落ちするまで、ひたすらに唇を重ね、人肌で温もりを取り続ける。