「それじゃあ、お願いするわね」
わずかに見上げる高さ、茶色の髪をした教師の言葉に亮之佑は頷いた。
「分かりました~」
「はい」
隣では同じくコクリと頷いた金色の髪をした少女が書類の束を受け取っていた。
そんな二人の返事に満足そうに頷いた教師は言う事は言ったとばかりに教室を立ち去った。
「じゃあ、行くか」
「うん」
立ち去った教師、代わりに園子と亮之佑と、二人が両手で抱えた書類の束が残る。
勇者部の依頼ではなく、教師に書類を準備室に運んでほしいという頼みに承諾したのである。
帰ろうとした矢先に教師に頼み事をされた。
正直一人だったならば、きっと断わったかもしれない。
『偶然にも』近くにいた園子が瞬時に答えなければどうにかしてサボる口実を探しただろう。
「ねえ、かっきー」
「――。うん?」
それでも、こんな雑用ですら園子とならば共に何かをするのは楽しいと感じた。
一緒に歩き少女の顔を見る事などほんの少し前までは想像も出来なかったのだから。
そんな都合の良い頭を振り、隣で同じく書類の束を抱える少女の声に亮之佑は目を向けた。
「昨日、夢を見たんだけどね~」
「また変な夢でもみたんだろ?」
「変じゃないよ〜」
金鈴のような声音に耳を傾けながら亮之佑は周囲を見渡す。
誰もいない。讃州中学校の廊下であるが、園子と亮之佑以外では人がいなかった。
それなりに時間が経過した放課後、既に大半の学生は部活動か帰宅し、人影はほとんど無い。
だからこそ、園子の声は余す事なく亮之佑の耳に届く。そうでなくても届かせるが。
「そういえば今日はまだハグして貰ってないね、かっきー」
「そうだっけ?」
「一日一ハグって言ったよ~。……キスもして貰ってないよ?」
「そっちは約束した覚えがないんだが」
「……これから行く準備室って、内側から鍵を掛けられるんだって~」
「駄目だ」
チラリと亮之佑は園子に目を向けた。
可憐な相貌、美少女と表現するべき少女は何かを期待するような眼差しを向けた。
上目遣い。懇願するようなどこか庇護欲を誘う園子の瞳に亮之佑は小さく息を吐いた。
「その代わり、……家でだったら、好きなだけしていいから」
「……!」
---
自宅のリビング、ソファに制服姿で寝転がる二人はゆっくりと向き合う。
「かっきー」
「そのちゃん」
亮之佑は制服姿の少女を改めて見る。
稲穂を思わせるような金色の髪は何度も触れたいと思わせる。
帰宅し、そんな美麗な彼女が望んでいるであろう一ハグを実施しようと思い行動する。
――する前に悪戯心が芽生えた。
「くすぐって良い?」
「ぇ? きゃっ!」
わずかに悲鳴を上げる園子の制服の隙間から直に脇腹を指の腹で摩る。
わしゃわしゃと五つの指で蜘蛛のような動きをし、少女の柔らかい肌を堪能する。
「あはっ、あはは……っ!! かっきー、止めてよぉ」
嫌々と首を振り、長い髪の毛を揺らしながら少女は笑みを浮かべる。
どこか愛らしく、それでいて魅力的にも感じる少女の笑い声は新鮮に感じられた。
「ぅひゅ、うくくっ、アハハッ!! だ、駄目だよ~」
くすぐられる少女というのは視覚的にも素敵な物がある。
暴れる園子の動きによる制服の乱れで露わになる下着に包まれた双丘。
紫のブラジャー越しに少女の白い乳房を揉みながら、指先は少女の腋をくすぐり続ける。
「んくっ、ふぁ! あはっ!」
悶えるような表情で加虐心を煽るような少女の声にはわずかに熱が籠る。
逃れる事のないように少女の身体をソファと自らの身体で挟み込みながら柔肌を弄る。
脇腹を指先でなぞり、円を描くように。
くびれのある薄い腰は痒い所を掻くように丹念に。
少女の生乳を揉みながら、腋の窪みを執拗にくすぐる。
「わきっ、だめぇ!! ん、あははは……っっ!!」
じたばたと暴れる少女の両脚が何度も亮之佑の腰に当たり、締め付ける。
正常位のような体勢、決して逃げられないように少女の身体をひたすらにくすぐる。
「んはっ、ぁ……っ!」
そうして少女と戯れながら十数分にも感じる時間の中で。
ふと亮之佑は、赤い顔で笑う少女の形の良い耳にゆっくりと顔を近づけていった。
触り心地の良い耳、彼女が亮之佑の寝台で寝る度に少しずつ虐めた耳に小さく吐息をした。
「んっ!」
耳の感度は良好で、ビクンと身体全体が震えるのが判った。
大きな目を見開き首を仰け反らせる園子の耳たぶを甘噛みし、再度息を吹きながらくすぐる。
「それっ、ん、んっ!!」
どこか鼻息を荒くし、力強く亮之佑の腕を掴む園子は眉を顰める。
園子の首筋、頬にキスを行い、その度に軽く皮膚を吸うと、ん、は、と少女は息を漏らす。
くすぐられ暴れていた力は既に無く、ときおりビクンと園子は小さな振動を亮之佑に教えた。
「~~~~っっ!!」
「……」
薄暗い部屋に男女の息遣いが響く。
電気も点けず、カーテンの隙間から漏れた太陽の明かりが部屋を照らす。
「ん……んっ……ぁ」
吐息を漏らす少女の唇を抉じ開け、何度目かの口腔行為を繰り返す。
疑似的な性行為を愉しむように、涎を気にせず、人目を気にせず、獣のように行う。
「――――」
思えば学校ではこういった事をしようと考えた事は無かった。
それは大半が見つかる事に対するリスクを考慮していたからだろうか。
どのみち家でならば何時間でも好きな事を好きなだけする事が出来るからだろう。
「ん……!」
触れた太腿はしなやかで程良い肉と脂が乗っている。
制服のスカートは短めで、ゆっくりと手を伸ばすだけで園子の臀部に届く。
ふにゅんと滑らかな尻肉を手でこね広げるように弄ると少女の声に一層の熱が籠る。
「んぅぅ……、……っっ!!」
漏れる嬌声、口を塞ぐような口付けを繰り返す。
にちゅにちゅと唾液を交換し、相手の舌を吸い込む度にびくりと少女は身体を揺らす。
亮之佑が強く抱いた腕の中で、亮之佑が少女の柔肌を弄る度に少女は何度も震えた。
「あ……」
口を離し、糸を引く唾液が少女の薄紅色の唇を彩る。
その間ずっと閉じていた瞼を開け、園子の琥珀色の瞳と目を合わせた。
「もっと……」
「……」
言葉少なに告げられた少女の言葉。
それは『もっと』口付けして欲しいという言葉なのか。
それとも『もっと』抱きしめて欲しいという意味の言葉なのか。どちらもか。
少女の腰を抱き、その柔らかさに亮之佑は震える。
何度も口付けを繰り返し、その度に瞳を潤ませる姿は脳裏に、魂に刻まれる程に美しい。
だからこそ、もっと少女が快楽に打ち震え、悦びを教え込み、離れないように溺れさせたい。
スカートを脱がし、露わになった下着。
少女の雪肌に似合う少し背伸びをしたような紫色のショーツに触れる。
「……ぁ、あんまり見ないで……」
べっとりと濡れた感触。
指先で光る蜜を見る亮之佑に園子は恥ずかし気に呟く。
そこには見られる事に対する羞恥と情欲がごちゃ混ぜになっている姿があった。
「こんなところに、ほくろ」
「んっ」
「新発見だ」
少女の無駄な脂肪の少ない腹肉を手のひらで撫で回し、再度少女の秘部に触れる。
少女の恥部、染みの広がる部分に少し触れるだけで園子は腕を伸ばし止めようとする。
「ま、まって」
「待たない」
雄の視線を惹き付ける少女の下着。
情欲を示す女の匂いを嗅ぎながら布地の薄い下着を指先で弄り愛液の感触を確かめる。
布越しに貝状の肉を弄り、少し愛撫するだけで園子の口からは切羽詰まった声が漏れた。
「ぁ、ぁ……っ!」
甘い吐息、それを味わおうと亮之佑は再度園子の唇を奪う。
くちゅくちゅと下着越しに聞こえる水音に聞こえない振りをするように園子はキスに応じる。
どこか鼻息の荒い園子、じわと新しい染みが広がっていくのを感じながら指の腹で園子を弄る。
「ん、ん~~~っっ!! ……!!」
ぎゅっとわずかに身を強張らせた園子は亮之佑の腕を強く握った。
はふ、と吐息を漏らす少女、どこか虚ろな瞳をした園子の後頭部にそっと手を回す。
さらりとした園子の長く綺麗な金色の髪の感触を手のひらに感じながら、幾度も唇を重ねる。
「ぁ、んふっ、ぅん……」
深く、深く、求めるような口付け。
蕩けた表情をする園子の身体を床から抱き起こし、背中と胸板を密着させる。
制服越しですら分かる少女の柔肌は力強く抱き締めるとふひゅ、と声を漏らした。
「……痛かったか?」
「ううん」
話す為にわずかに口付けを止めると、切なげな顔をする雌の表情が視界に映る。
仄かに甘い匂いと汗を混ぜ合わせたフェロモンが雄をくすぐり、頬を赤らめた表情に息を呑む。
「園子は可愛いな」
「……!」
何気なく呟いた言葉に少女は照れた。
かああっと頬を朱に染める園子の新鮮な姿を見ながら制服の中に両手を滑り込ませる。
触れるブラの感触、即座にずらすと露わになる白い柔肉に躊躇う事なく手のひらで触れる。
制服の中でしっとりとした乳肉は亮之佑の手のひらの中で厭らしく形を変える。
つきたての餅を思わせる園子の乳房の柔らかさをしばらく無言のままに揉みしだいた。
「ん……」
声にならない羞恥と快楽の吐息。
むにむにと揉むほどに園子の甘い息が漏れ、身をよじらせ小さく喘ぐ。
「……ぁっ」
背後から抱き着いたからか自然と園子の頭は亮之佑の肩に乗る。
さらさらとした金色の髪が耳をくすぐり、間近で熱を帯びた吐息が聞こえた。
「は……ぁっ!!」
乳首を人差し指と親指でこねり、硬くなる突起を弄る。
鼓膜を震わせる園子の唇を何度目かの口付けを行い、ペッティングを続ける。
下着をずらし、蜜を垂らす膣口に亮之佑の指を挿入すると少女は小さく呻いた。
熱く、ぬめる媚肉が指を引き締める。
膣壁を擦る度にぷしっと花弁から淫液が噴き出す。
「ッ! ッッ!!」
言葉にならない呻き。
それは唇を塞いでいるからか、園子の腕が首に回る。
だが亮之佑は手を止めない。慈しむように、憐れむように、少女の蜜壺をほじる。
「~~~~っっ!!!」
何度目かの甘い悲鳴が響いた。
徐々に動きが緩慢となる少女の媚肉を探求する手は止めない。
じゅぷ、ちゅぷと蜜が手に跳ね、少女の涎がソファに染みを作る。
淡々と、的確に、絶頂へと導く為に園子の身体を弄る。
ディープなキスを繰り返す度に細い少女の脚がソファで何度もうねる。
「ぁ、また……ック……っっ!!!」
自慰よりも気持ちよさそうに喘ぐ少女は達したらしい。
絶頂の波に翻弄され、熱く小刻みな吐息は亮之佑の征服欲を満たした。
亮之佑に抱かれて、丹念なディープキスに溶かされたような表情の少女を見下ろす。
「ぁっ、ぁっ……」
半開きの唇を重ね、抉じ開けるように舌の柔らかさを堪能する。
右手に感じる熱い雫が床に滴り落ちる中で、絶頂の余韻に浸る可憐な少女に囁いた。
「――――」
「――ぇ?」
「別に」
聞き返すように見上げる園子の瞳。
どこか疲れたような弱弱しい表情で真意を問う園子の唇をそっと塞ぐ。
夜の帳が夕暮れの光を呑み込み、家の電気を点けなければ何も見えなくなるだろう。
「ねえ、かっきー。……もう一回言って?」
「ちょっと休んでなよ。夕ご飯食べたら続き、するから」
「……駄目?」
「……」
それでも至近距離でなら相手の顔は見る事が出来た。
ソファの上で脱力している半裸の美少女を抱きしめる。
柔肌の感触、服越しとは異なる人の温度を確かめるように、抱きしめた。