ハーレムという言葉がある。
言葉の意味としては、一人の男性が多くの女性にモテる。
または、沢山の女性に囲まれてモテモテの状態であるといった意味だ。
かつて生きていた世界、辛い現実から逃れる為に見ていたWEB小説やアニメなどの創作物では、ほとんどの物が異常と言って良い程にチートな力でハーレムな展開ばかりであった。
何故唐突にこんな事を考えているのか。
自宅の自室、椅子に腰掛け、クッションの感触を背面に感じながら口を開く。
「ハーレム状態って俺的には5人以上だと思うんだよね」
「……はーれむ?」
聞く人が聞けば「異議あり!」と答える人もいるかもしれない。
既に2人以上に手を出していればハーレムだと言われたら欧米風に肩を竦めるしかない。この世界に欧米どころか外国が存在しているかすら不明ではあるのだが。
「そう、ハーレム。男なら一回は夢に見るであろうアレ」
「アレ、と言われても……」
「昔の祖国も大体ハーレム……一夫多妻制だったのは知ってるでしょ?」
「ええ、そうね」
「そういう事だよ」
「……つまり亮くんが言いたいのは、自分はその、はーれむ状態ではないってこと?」
「そうだよ」
「……ふーん」
「い、いや、独り言だから。気にしないで下さい。はい」
そもそもいつの間に隣にいたのだろうか。
園子といい、どうにも自らの意識を摺り抜ける術を黒髪の少女も持ち合わせているのか。
気が付いたら背後にいた、みたいな展開になれば心臓が止まりかねないホラー展開だろう。
もしくは自室とは言え、人が寝ている中でブツブツと独り言を呟く家主の方がホラー展開なのだろうか。椅子に腰掛け、先ほどから話に付き合ってくれた声の少女に目を向けた。
恐るべきことに何の気配も感じさせずに俺の隣に立つ少女を座っている為に見上げる。
何か言いたげな表情で此方を見やる銃使いの少女。
銃は俺も使用するが、彼女程の遠距離においての狙撃力は持ち合わせてはいない。
「何考えているの? 亮くん」
「東郷さんの事」
「私?」
「どうすれば射撃の腕が上がるのかなって」
「そうね……弾道、風向き、射角もしっかり計算に入れるとか」
「……それって毎回してるの?」
「ふふっ……秘密」
小さく口端を緩め、微笑む少女。
濡羽色の長い黒髪とリボンが特徴の少女は、穏やかな濃緑の瞳を俺に向ける。
薄青色のシルクのパジャマを着た彼女、東郷との静かな一時を邪魔する者はいない。
「……そのパジャマ似合うよ、可愛い」
「そう? ありがとう」
「選んだ男のセンスがいいね」
「それは亮くんでしょ」
邪魔をする者はいない。
既に加賀家でのお泊り会は終わりを迎えてる。
壁に掛けられた時計の針は上を指しながら、忠実に役目を果たしている。
「もしかして起こしちゃった……?」
「ううん、少し寝付けなくて」
友奈や東郷、園子といった美少女とのプール日和。
その後、少女達とご飯を食べ適当に遊んでいると寝る時間になった。
流石に自室の寝台に四人は手狭なので客間に布団を並べて寝て貰う事にした。
――そうするつもりだったが、それではお泊り会ではないと少女達に反発された。
その結果、話し合いやゲームを行った末に、俺の自室には四人分の布団が敷かれている。
当然布団があるだけではなく、ぐっすりと眠りこける可憐な少女達が無防備な寝顔を晒している。
座り込んだ椅子、その背後の現状を改めて見ていると東郷が肩に触れてくる。
マッサージをするように細い指が肩甲骨付近を内側に優しく押し込むように円を描く。
肩を揉まれるというスキンシップを断る気にもならず、しばし東郷の好きなようにさせる。
「今日って、大赦が手配してくれたあの時の旅館みたいだったね」
「そうだな。あの時の東郷さんの怪談話、覚えてるよ」
「あれで皆の反応が癖になっちゃって……。ほら、亮くんの後ろにも白い着物を着た女の人が……なんて言ったらどうする? 亮くん」
「うーん? 俺の後ろにいるのはパジャマを着た可愛い女の子なんだが」
「……もう」
冗談よ、と呟き微笑む少女。
家の電気を点けず、カーテンの隙間から覗く月明りが彼女を照らす。
白い雪肌に映える黒髪にふと触りたい欲求が湧きながら小さく息を吸い込む。
「――――」
東郷との距離は近い。
華のような、優しく甘やかな少女の香りが肺に入り込む。
旅館での思い出は随分と昔に感じるが、一年も経過していない出来事だ。
それだけ現状が密な日々であるからなのだと再認識せざるを得ない。
過去に思いを馳せるように目を細める少女は月明りが照らす中で小さく呟く。
「亮くん」
「うん?」
「……眠れないの?」
「少し、ね」
「ならα波を……」
「それは大丈夫」
それを確かめる為にわざわざ起きてきたのだろうか。
静かな部屋でカーテンの隙間から覗く月光が見下ろす中で二人は見合う。
唯一の椅子に座る亮之佑を見下ろす東郷。
「いや、まあこれから寝ようと思ったんだよ」
「そうだったの? ……良かった」
「……」
「ところで、さっき隠したのって、何?」
「……ひ、秘密」
「大事な身体なんだから、労わらないと駄目よ」
初めて東郷に飲酒がバレたのは随分前になるのだろうか。
不審に思われたのか、窓から侵入してきた国防仮面の姿の少女にバレて説教を食らった。
委員長タイプの少女の正論の数々は堪える物があったが、不法侵入の人間に言われたくはない。
とはいえ、東郷の言葉は正しい。
だが健康の事ばかりを考えていると逆に悪化するかもしれない。
そういえば東郷とは飲み交わした事が無かったと思い、ふとある事を考え口を開く。
「一杯だけなら寝付きが良くなるんだよ。知らなかったの、東郷さん?」
「……でも」
「ここに純米酒が一杯分あります。東郷さん好きでしょ?」
「今どこから……いえ、亮くんだもんね。あと、私は別に好きじゃ……」
俺の手のひらに収まる小さなコップに透き通るような透明な液体。
月明りを余すことなく通すような純度に東郷の目が引き寄せられる。
「東郷さん、日本酒嫌いなの?」
「それ、は……」
「これが飲めないなら、東郷さんは米と水で作られたこの酒の歴史を否定するんでしょ。それって生産したであろうこの国を否定するという事になるよね。東郷さんこの国が好きなのに、昔から受け継がれた伝統を否定するなんて――」
「飲むわ」
煽ったつもりはなかった。
ただ、こういう方向で言うならば誘いに乗るだろうとは思った。
かくして、俺の手から渡された透明な液体をジッと見つめる東郷。
祖国の酒を見つめる大和撫子の濃緑色の瞳には、罪悪感と不安と微かな好奇心が混ざり合う。
真面目な少女だ。俺とは違い『後悔しない』という誓いの無い彼女は多少の抵抗があるのか。
「東郷さん」
「……な、なに?」
「俺が許すよ」
「ぇ……?」
小さな罪悪感に囚われた無垢な少女。
ならば言い訳を、逃げ道を、免罪符を。俺は嗤いながら彼女に囁きかける。
「もし何かあっても俺の責任だから、ね?」
「――――」
「少しくらい、悪い事をしたって良いんだよ」
「……少しくらい」
ほう、と少女の息が吐かれる。
ゆっくりとコップを薄い唇に触れ、両手で行儀良く純米酒を飲んでいく。
くぴ、くぴと舐めるような動きは徐々に味を覚えたのかコップの中身を減らしていく。
「――美味しい」
どこか現実味のない表情で東郷は呟く。
空になったコップを受け取りながら少女の呟きに答える。
「……、一杯だけじゃ酔わないでしょ。甘酒みたいな物だよ」
「……そうね」
――ちなみにその甘酒で酔う人間もいるが、ややこしくなるので今は考えない。
今は目の前で『悪い事』をした真面目な少女が浮かべる恍惚な表情に俺は小さく笑った。
「でも、あまり飲みすぎは駄目よ」
「ああ」
まさかこんな深夜に起き出すとは思わなかった。
純粋に心配をし、安堵の表情を見せる東郷に小さく笑い返しながら俺は頷く。
ずっと立たせるのもどうかと思い椅子に座らせようとするが、少女は小さく首を振る。
まだ眠れないらしい。
残念ながらそれは俺もなのだが。
ならばもう少しだけ他愛無い世間話に付き合って貰おう。
「色々、あったね」
「……そうね」
色々。言葉にすれば簡単だが、多くの出来事があった。
バーテックスと戦い、勇者として抗い、多くの人が死に、それでも前へ。
これから先も戦いが終わる事は無い。人類は未だに神樹の庇護下で生きながらえている。
天の神を退けても戦いは未だに続いている。
だが、人類も現実を受け入れて少しずつ変化し続けている。
――だからといって決して『勝てる』という結末が用意されている訳ではないが。
肩に感じる柔らかな少女の感触。
俺の動きに対し、受け止めるように身体を触れ合わせる少女はゆっくりと手を伸ばす。
いつの間にか冷えた俺の手を、冷え固まった身体を解すように細く白い手が包み込む。
「――――」
「ねえ、亮くん」
声の方向に目を向ける。
柔らかな声音、濃緑の瞳と至近距離で目が合う。
「これからも私、きっと亮くんにも迷惑をかける事があるかもしれない」
囁くように、口説くように。
長い黒髪を揺らす少女は俺を見下ろし、言葉を紡ぐ。
「でも、亮くんの傍にいたいという気持ちは誰よりも強いの。だから――」
だから。
だから、なんだ。
教えてほしい。
深い、深い、どこまでも透き通った濃緑色の瞳が、言葉が、俺に、何を――。
「だから、これからも傍にいてください。貴方の為に、心を尽くします」
唐突にも感じられる東郷の言葉。
孤独な夜だからこそ生まれた今後に対する不安。
それを払拭するように、まるで少女の、愛の告白のような響きに震えて。
――否、愛の告白のような、ではない。それは、愛の告白であった。
「――――」
「亮くん」
息を呑む。
心の奥に溜まっている何かを消し去るような少女の言葉に。
「……暑い、わね」
その言葉に何を返すべきか。
先に目を逸らした東郷は、パジャマの襟を扇ぐ姿は、やけに扇情的に感じた。
---
耳を澄ませば聞こえる二人の少女の寝息。
無防備を晒し、時折寝言のような何かを呟く友奈と、サンチョに抱き着く園子。
彼女達は経験上眠りは深い方であるが、自然睡眠である以上起きる可能性は高いが――、
「――――」
今はそちらに顔を向ける余裕は、ない。
ちゅぷ、ちゅぷと唾液と先走り汁を肉棒に擦り付け、ざらついた舌が肉茎を伝う。
「……っ」
年頃の少女がいる部屋で半裸にされた少年が一人。
剥き出しとなった怒張を熱い口内で、ぬるりと真新しい唾液が混ざり、舌が蠢く。
耳に自らの長い髪を乗せる仕草に色気を感じさせる。
熱い吐息、微かに腰を揺すると独特な刺激に思わず呻きかける。
「……!」
大きな声は上げられない。
陰嚢を撫でられ、肉茎を舌で舐められ、亀頭が薄く柔らかい唇と触れ合う。
亮之佑との経験と自身で勉強したのか、丹念な奉仕は優しい絶頂へと誘おうとする。
「……こっち見て」
「……ッ」
どこか挑発するように向けられる東郷の艶を含んだ眼差し。
敷いた布団の上、亮之佑の股座に顔を埋める少女が咥えながら見上げる姿。
汗を掻き、羞恥と興奮と喜悦を帯びた朱が雪肌に差しながらも雄の怒張を離さない。
雄への奉仕を懸命に行う東郷の姿を撮りたくなるが、端末は手元にはない。
かと言って取りに行く余裕もなく、そして目の前の少女がそれを許すことはないだろう。
邪な思いが伝わったのか、少女はゆっくりと目を細める。
「――ぁ」
にゅるん、と動いた舌が雁裏をなぞる。
優しくねぶる東郷の動きは弱点を理解したように刺激を与え続ける。
「っ」
びゅうっと長めの射精。
日付が変わり最初の絶頂は程良い快感と微かな屈辱を感じた。
僅かに苦し気な表情をする東郷、その喉奥に白濁を注がれるのを確認し、そっと離れる。
白い喉が小さく膨らむ。
こくん、と喉を動かし唇の精液を舐めとる東郷。
――その余裕のあるような表情が、微かに癪に障る。
「――――」
「ぁ……」
パジャマを脱ぎ、惜しげもなく雪肌を晒す美少女。
どこか得意気な表情を見せる東郷の細い両脚を掴み姿勢を変えさせる。
自らは完全に背中を布団に倒し、抵抗の薄い東郷の軽い身体を上へと移動させる。
「……」
「……」
仄暗い空間で血紅色の瞳と濃緑色の瞳が交錯する。
興奮を感じさせる息遣い、目線だけで『勉強』したらしい東郷は目を逸らす。
――羞恥に目を逸らしはしたが興味はあるらしく、拒否するつもりはないようだ。
亮之佑の両膝が東郷の顔を挟むのは変わらない。
だが今度は向きが180度変わり、亮之佑の目の前には東郷の色づいた恥部が。
一方的な奉仕から、シックスナインの姿勢へ。
獣のような性交ではなく、純粋に『弄り合い』をするのは初めてであった。
薄暗い暗闇、しかし慣れた視界の中で東郷の媚肉が、不浄の穴が目の前にある。
「……」
電気のない状況でまじまじと東郷の恥部に指で触れる。
至近距離で感じる『肉』の感触と、広げた粘膜は滴が腕へと滴り落ちる。
白い太腿、少し叩くと察しの良い少女が大胆に足を広げる中、少女の探求を続ける。
――具体的には、指を膣穴に挿入して。
「ぁっ……、ゆび……ッ!」
「静かに」
少女達が起きてしまう。
そのスリルとリスクは少女も理解しているからか小さく息を呑む。
挿入した中指を動かすと少女は小さく呻く。
本来性器が入るべきそこは熱くぬめり、肉壁が怒張と思い強く締め付ける。
「んっ、ん、ん……っ」
声を抑えた東郷の嬌声、しかしそれは絶頂に至る声ではない。
気持ちいいのだろうが、ただ悪戯に性器を弄っているだけでは意味がない。
このままでは奇術師としての名が泣くと思考を巡らせると――、
「っ」
ふと下半身に感じる柔らかい違和感に気づく。
パン生地に肉茎が包まれたような感触。少女の乳房が復活した怒張を包む。
この『ゲーム』。単純に先に逝かせる為に東郷も自らの全てを使うつもりらしい。
「――――」
その余裕を消してやる。
現状を打破する為に、少女の尻肉を揉みながら指先を動かす。
「ぁ」
中指を左右に動かし、人差し指も挿入する。
浮き上がろうとする腰を無理やり片手で固定しながら、愛撫を始める。
トントン、と指による疑似ピストンが直に膣へと振動を送り蜜液を噴き出させる。
「ぁ、ぁぁ、ぁっ!!」
亮之佑の怒張を受け入れた秘部。
それでもなお初々しさの残る花弁は蜜を垂らし、少女を喘がせる。
「くふっ、んっ、ん――」
ぎゅううっと指を締め付ける膣。
必死に声を押し殺し、東郷は亮之佑の怒張を刺激しようと手を動かす。
くちゅくちゅ、じゅぷじゅぷと水気を含んだ厭らしい音が部屋の中に響く。
だが余裕があるのは亮之佑の方だ。
疑似ピストンを繰り返し、東郷に奉仕の余裕を無くさせるのは数分後だった。
「んん~~~~~ッッ!!!」
びくん、と身体を痙攣させる東郷。
絶頂してなお止める事のないピストンに戸惑いながらも、膣壁は存在しない子種を求める。
「――――」
足りない、と思う。
もっともっと目の前の少女を啼かせたいと思う。
我慢出来ない程に、丹念に、丁寧に、東郷の理性を削り取りたい。
なればこそ、中指を動かす。
東郷の『弱点』を探すべく懸命に膣内を動かし探る。
聞けば教えてくれるかもしれないが、それでは雄としての甲斐性に欠け――、
「ンっ!?」
「……?」
ざらり、とした場所。
偶然指の腹がそこに触れ、その感触に指を止めた瞬間、東郷の反応が劇的だった。
「ぇ……、まっ、て、そこ……だめ」
「……東郷さん」
駄目と言われて止められるだろうか。
「声、我慢しないと起きちゃうよ」
がちりと尻肉を掴む左手で東郷の腰を固定する。
直感的な確信の中、少女のざらついた部位を指の腹でゆっくりと撫でた。
「ふ……ッッ!!?」
少女の肌に鳥肌が浮かぶ。
怒張への奉仕を忘れ、身を強張らせ必死に声を我慢する東郷。
運良く見つけた少女の『弱点』に自然と笑みを浮かべざるを得ない。
「亮くっ、それ、らめっ……ッ」
「我慢」
指を曲げる。
押し当てるは『弱点』。抉るように、突くように。
「ン、んんんっっッ……!!!!」
シーツに皺を作る程に掴む東郷は必死に声を我慢する。
だが、身体はまるで欲するように前後に激しく腰が動く。
快楽を求めるように、あるいは逃れるように動く腰を全力で押さえ込む。
「我慢だよ、東郷さん」
ふ、ふ、と鼻息を荒くする東郷は目線だけで非難する。
もはや我慢どころではないのか、恥辱の涙を浮かべながら首を振る。
「ンぅぅ、ンっ!」
シーツを噛み、必死に手を亮之佑の腕に伸ばす。
乱れた髪が雪肌に広がり、ぽたりと濃厚な愛液が垂れ落ちる。
健気に我慢する姿は愛しく感じるが、東郷をもっと悦ばせてやりたい。
「ぁ……?!」
くちゅくちゅと指をピストンさせる。
だが今度は確実に『弱点』を擦るように疑似ピストンを繰り返す。
本当のピストンではなく、しかし本気の愛撫に滴が亮之佑の顔を濡らしていく。
「~~~~~っ!!!?」
ぷしゃりと小水のような蜜液が噴き出す。
それでも指は止まらず、前後に腰を動かす東郷は再び法悦の空に上げられる。
生まれたての鹿のようにガクガクと太腿を震わし、びくんと身体を痙攣させる。
「ぅ、ぁ……」
息も絶え絶えの東郷。
身体の力が抜けたのか、密着させてくる少女の秘部に顔を近づける。
「……凄い」
ひくついた花弁の上、滴の付着した薄毛に鼻を埋める。
手入れの必要のない薄い陰毛を撫で匂いを嗅ぐと酷く濃厚な淫臭が肺に広がる。
「ぇ……! そんな、とこ」
「凄いエッチな匂いだよ」
「……!! やめっ! か、嗅がないで!」
かああっと赤面する東郷の目尻に涙が浮かぶ。
逃れようする腰を押さえ、羞恥心を刺激しながらゆっくりと陰核に鼻先が触れる。
「こんなエッチな東郷さんには、もう一回、しないとね」
「も、もういいひゃらっ! 充分だから!!」
「駄目」
今度は肉粒も添えて。
右手の指を挿入しながら口を開く。
薄い茂みの中でとろみのある液に浸ったクリトリスは食べてくれとばかりに震える。
あーんと開いた口が弾力のある肉粒に噛みつく。
同時に再び『弱点』を目指して指が膣へと侵入を開始する。
「ッ! ……っ!!」
子供のように東郷は首を振る。
嫌々と首を振り、飛びそうになる意識を唸る東郷は『弱点』と陰核で達した。
「ハァ……ハァ……ハァ―――」
喘ぎ、恍惚な表情の東郷を身体から下ろす。
息絶え絶えにうつ伏せになった東郷の裸体に抱き着く。
「わっしーって凄くエッチだね」
「そうだな」
何気ない言葉に頷き、硬さの得た肉茎を挿入しようとし、気づく。
固まる亮之佑の怒張をやや強めに掴む白い手は、一体、誰の手なのだろう――。
「――――」
嗅いだ事のある匂い、聞き慣れた少女の声音だ。
脱力し、乱れていた東郷が恐る恐る振り返り、大きく目を見開く。
「私も、混ぜて」
夜は終わらない。
果てなき夜は、終わる事を、知らない――。