※この作品はR-18です。

果てなき夜で、貴方に愛を   作:毒蛇

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友奈と亮くんが、ニャンニャンねちょねちょしているだけのお話。


【番外】この想いが届きますように

 ――接吻という行為は魂を震わせる。

 その唇の、舌の柔らかさは、この世の物とは思えない程酷く柔らかい。

 生き物の如くうねり動く舌の熱さは、絡める度に吸い付き決して放そうとはしない。

 

 唇の裏を、歯茎を、頬の裏を、必死に舐める。

 舐めて分かる柔らかさを彼女の唾液の味と共に呑み込む。それだけではなく、ぬるりとする口内も、軟骨のような耳の柔らかさも、目端に浮かぶ涙の味も、独りだったならば決して味わう事は叶わなかっただろう。それは目の前の少女がいるから出来る行為に他ならない。

 

「は、ぁ、っ、……っ」

 

 息継ぎをせず泳ぐ人のように荒く呼吸をする薄紅色の髪の少女。

 雪肌の如き肌を朱色に染め、髪の色と同じ瞳は熱く潤み此方を見上げる。

 息が出来ない程に舌を絡め合ったからか、上半身裸の俺に抱かれる少女は小首を傾げる。

 

 続きはしないのか。もっとして欲しい。

 そう切望する声が熱と快楽で蕩けた眼差しに告げられて、再度唇を奪う。

 鼻息が触れる事を気にせず、少女もまた唇を甘噛みし、舌を絡め、頬肉の柔らかさを知る。

 

「すき」

 

 唇から零れる音。

 幾千の音楽よりも耳朶に優しく触れる声音が唇の隙間から零れる。

 何度塞ごうとも、何度奪い取ろうとも、それでも息を吸うことを惜しむように告げる。

 

「すき」

 

 甘い彼女の吐息と共に囁かれる。

 向日葵のような暖かな笑みではなく愛情と欲情に蕩けた女の表情をした友奈を愛おしく感じて小さく微笑むと、柔らかい女の腕が首に絡まり、喉の奥を震わして彼女は再び言葉を紡ぐ。

 

「すき」

 

 幾度も繰り返される言葉に、愛を囁かれる度に、身体が熱くなる。

 腹を触れさせ、脚を絡めさせ、何者も入れない距離であるにも関わらず、少女は愛おしげに、狂おしげに、何度も何度も同じ言葉で指一つ分も無い距離を埋めようとする。

 

「すき」

 

 否、同じ言葉などではない。

 紡ぎ、生み出す言葉の一つ一つに様々な感情が込められていて。

 そして、その言葉に答えようとするも再び彼女に唇を奪われ、微笑まれる。

 

「大好き、ご主人様」

 

「俺も大好きだよ、友奈」

 

 ――愛を囁かれる度に繰り返される。

 

 

 

 +

 

 

 

 発端は何かというと、他愛もない事だった。

 とある紳士から「亮さんならきっと……!」という言葉と共に教わった究極の一品。

 それは空に浮かぶ要塞島をも一撃で滅ぼさんばかりの強大な衝撃を俺に与えたのである。

 

「メイドビキニ……だと」

 

 なんだソレは。馬鹿か、いや天才か。

 メイド服とビキニを合体させたという物(猫耳カチューシャ付き)の存在は、何故か酷く自らの心を震わせた。まるで魂を分けた分身が忘れるなと言わんばかりに、酷く、心が震えた。

 

 即買だった。

 着せたい彼女のサイズは既に把握済みだった。

 あとは半分同棲している彼女の興味を引くなり誘導するなり様々な手を用いて着て貰った。

 

「その、ちょっと恥ずかしいけど……亮ちゃんがどうしてもっていうなら、ね?」

 

「――――」

 

「その、えっと、……変じゃ、にゃい?」

 

 感動だった。

 何故か涙が出そうだった。

 自分でも意味が分からない程に、心のどこかで歓喜の声を上げるのが分かった。

 

 猫耳の付いたホワイトブリムが彼女の頭部で存在感を主張する。

 首元のリボンがついた付け襟と黒色のビキニ、申し訳程度の白いフリル付きのエプロンが黒色のボトムスを隠し、思わず捲りたいという欲望を滾らせ、雄としての視線を惹きつける。

 追加で健康的な腿を包む黒色のニーソと完全装備のポニーテール少女の存在は、――神だ。

 

「今日から俺がご主人様だ」

 

「……ん」

 

 もじもじと恥ずかし気な様子の少女、しかし見やすいようにという配慮からか、手首にカフスをつけた細い腕は後ろに回され、全体的に肌色な少女のお腹や臍、ニーソから覗く脂の乗った太腿を見せつける。

 否、見せつけている訳ではない。計算ではない羞恥を帯びた天然の動き、それはもはや毒とも呼べる物だった。

 恥ずかし気な表情を浮かべる姿も相まって、その存在が一つの芸術とも呼べた。

 

「変じゃない。可愛いし似合ってる」

 

「えへへ……ありがとう!」

 

「写真撮っていい?」

 

「うん」

 

「東郷さんに送ってもいい?」

 

「恥ずかしいから駄目」

 

 取り敢えず全方位から携帯端末で彼女を撮影する事は忘れない。

 はにかむような友奈の笑顔は、戸惑いや照れを残しつつも可憐な物だった。

 ボトムスを覆うエプロンをぎゅっと掴む友奈に近づくと、ふとある事を思いつく。

 

「友奈」

 

「なに?」

 

「今着てるのはメイドビキニって言うんだ」

 

「そうなんだ!」

 

「だからね、友奈は今はメイドさんね。そして俺は友奈のご主人様」

 

「ご主人……様? もう酔ってるの? 大丈夫?」

 

「何をしている、友奈」

 

「ほぇ?」

 

「晩ご飯の準備はどうした? 俺が腹ペコだってのが分からないのか?」

 

「えぇぇっと……えと、申し訳ありません? 亮ちゃん様?」

 

「……」

 

 可愛らしく顎に指を当て小首を傾げる友奈の背後に無言で移動する。

 周りこもうとする俺に追随する少女の剥き出しの肩を掴み固定、背後に回った俺は友奈の両手をテーブルの縁に掴ませる。疑問符を浮かばせつつも従順に従うメイドは自然と黒いボトムスに包まれた臀部を突き出し――、

 

「ちっがう!!」

 

「ひゃわ!!?」

 

 ――柔らかい尻肉を手のひらで叩いた。

 パチンという音と共に揺れる臀部の柔らかさを堪能しつつも、悲鳴を上げるメイドにお仕置きをする。水着を食い込ませ剥き出しになる白肉は叩かれる度に小気味いい音を奏でる。

 

「ご主人様だろ?」

 

「でも亮ちゃ」

 

「スパンキンッッ!」

 

「んぁ……ッ、や、止めて、りょ、んんっ! ……ひゃめてよ、ご主人さま」

 

「よしよし、よく言えたな」

 

「んっ……!」

 

 小振りな尻を撫でると、軽くむくれた少女に手を叩かれる。

 微かに眉を顰める少女の背中は剥き出しで、裸でいるよりも性的に感じさせる。

 褌の如く食い込まされたボトムスを戻す友奈は、突然の暴行にそれなりにご立腹だった。

 

「もう……」

 

「悪い。けどな、俺、思ったんだ」

 

「何を?」

 

「好きな子にコスプレさせるのってさ、凄く興奮するなって。だからつい調子に乗っちゃって……ごめんな。こんな事……いや、だよな」

 

「ぇ……、う、ううん、そんな事無いよ! ちょっとびっくりしただけだからね!」

 

「そっか、じゃあ続けよっか」

 

「うん!」

 

 仲直りの秘訣は早く謝る事だ。

 自らが着用する衣装への羞恥も薄れたのか、にこにこと楽しそうに少女は両手を広げる。

 ハグを求めるいじらしい少女の姿に俺は笑みを浮かべ、メイドの少女と熱い抱擁を交わす。

 

「ん……っ」

 

「ぅ」

 

 剥き出しの背中を撫で上げるのと、俺の肩に少女が甘噛みするのは同時だった。

 お互い何となく流れのような物を理解していたが、実際に行われると苦笑物であった。

 薄紅色の瞳と視線を交わらせ、小さく笑みを浮かべながら少女の耳を愛撫するように囁く。

 

「ご飯の用意はしてあるかえ?」

 

「ふふっ、勿論ですよ。ご主人さま」

 

「ほう、今夜のディナーはなんぞや」

 

「豚汁風うどんでございます」

 

「掃除は?」

 

「既に終わっております!」

 

「……お酒は?」

 

「もう飲んでるよ、えへへ……」

 

 どこか蕩けた声の少女は煽るような眼差しを向ける。

 普段の明るさはそのままに、何処か小悪魔な雰囲気を醸すメイドの少女はテーブルの上にあったコップを手に取る。酒瓶が転がるのを目端にチビチビと飲む少女は楽しそうに笑う。

 

「ご主人さま~」

 

「ん?」

 

「こんな悪いメイドにお仕置きを……ね?」

 

 胸板をぺちぺちと小さな手で叩くメイドの少女。

 どこか揶揄うような、切望するような声音に俺は脳を働かせる。

 お仕置き。目の前の悪い少女が望むのはお仕置きだ。それもきっと、厭らしい物を。

 

「――――」

 

 このまま性行為に持ち込んでもいい。

 庭で彼女の羞恥を煽り、恥ずかしい言葉を言わせ、犯すように行為に及んでもいい。

 だが、それでは足りないとアルコールとメイドビキニによって高められた脳は否定する。ならばどうやって、目の前の少女という最高級のうどん玉の調理を大成功に導くべきなのか。

 そうしてふと、閃いた。

 

 

 

 +

 

 

 

 カッププリンほどの乳房はしっとりと濡れ、乳首はザクロの粒程に硬くなっている。

 手のひらに吸い付くような餅肌は、僅かな力を入れるだけでむにゅりと形を変える。

 上を向く乳頭を指先で捏ねると小さく喘ぐ少女の谷間に首筋から一筋の汗が流れ落ちた。

 

 脱衣所にて水着姿の少女を背後から抱き抱え、脚を開かせる。

 此方を見やる友奈の正面、倒れないように固定された携帯端末のレンズが僅かに光を反射する。一瞬様々な感情を入り混ぜた薄紅色は瞬きを繰り返し、少女は何度も息を吸い吐く。

 

 そうしている間も、俺の左手は少女の程良い大きさの乳房を。

 もう片方の手は少女のボトムスの中、熱く濡れる恥部を弄る。

 

「ぁっ、……りょうちゃん、そっちの毛は、あんまり弄らないで……」

 

「友奈の触り心地が良くて……、それと、ご主人様だ」

 

「ぁぅ……っ」

 

「引っこ抜いて良い?」

 

「だ、め、ぇっ」

 

「こんなくちゅくちゅ音しているけど、気持ち良いの?」

 

「……そんな、ことは」

 

「正直に」

 

「………、気持ち、いいです……」

 

「今なんで嘘ついたの?」

 

「ぅぅ……っ」

 

 直接見るには、白いエプロンと黒色のボトムスが少女の恥部を隠している。

 だが正面の携帯端末からは、ちょうどエプロンに隠されたボトムスの中で痴漢の如く少女の恥丘と薄い茂みを辱められている様が、余すことなく撮られている。

 横顔から窺える少女の赤い顔と痴態が撮影されている事こそがお仕置き――、

 

「じゃあ、友奈」

 

「うぅぅ~~っ」

 

 ――否、これはお仕置きではない。

 お仕置きはここからなのだと軽く肩を叩くと、ビクリと少女は俯く。

 胸板と背中をくっつけて、お互いの鼓動を確かめ合いながら俺は少女に囁く。

 

「……」

 

 強い、強い羞恥を感じている。

 酒を飲んでも誤魔化し切れないメイドの口は小さく不自然に開閉する。

 湯たんぽのように熱い少女の身体を抱きしめ、しっとりとする頬を擦り合わせる。

 

 止めるかと目線で聞くと、少女は緩々と首を振る。

 そうして俺の指に代わりおもむろに左手を右胸に、右手を下腹部へと伸ばす。

 今更自らの姿を隠そうというのか。否、動作は似ているが隠そうとする訳ではない。

 

 ん、と小さく吐息するメイドの少女。

 首元の独立したリボン付きの襟と腕に巻かれたフリルを除き、ビキニを外し既に露わになっていた乳房、乳頭付近を這う右手、白いエプロンをたくし上げ黒色のボトムスに添えた右手の甲が撫でるように動く。布地の上からでも彼女が何処に触れているのかは分かる。

 

 小さな突起。

 クリトリスと呼ばれる快楽器官に触れているのだ。

 薄く目を開く少女は、横目で俺を見る度に頬を更に色付かせる。多少被虐趣味がある彼女も、流石に自慰を見せる事には多少の抵抗と多大なる羞恥を感じているらしい。

 

 背中を、身体を椅子に座るように俺に預けているメイドの少女。

 瞳に恥辱の涙を浮かべつつも、坂を転がる球の如く、動かし始めた手は止まらない。

 終着点に向けて呼気に熱を帯びさせる少女は、最後に此方を見やり、目を閉じた。

 まるで戦場に向かう覚悟を決めたように。

 

「……、……」

 

 両脚をくねらせ、開き、閉じる。

 ベルトのようにくびれのある腰に手を回す俺は、目の前の光景に小さく息を呑んだ。

 

「……ぁ」

 

 自らの性感を知っている少女の動きは最適化されていた。

 臍を撫でも、腋を舐めもせず、腿を触りもせず、少女は両手を動かす。

 二つの肉粒を刺激し、自らを慰めようとする姿は普段の姿からは一切の想像が出来ない。

 

 乙女の秘密と言うが、その秘密を暴こうとしている。

 快活な少女の知られざる一面を背後から堂々と見る事に鼓動が高鳴る。

 

「っ、……ふっ」

 

 絶頂に導く気もない愛撫によって中途半端な熱を帯びていた身体。

 そこに自慰という燃料を注ぐことで真の熱を帯びた少女は蕩けた吐息を漏らす。

 親指と人差し指で布地の上から摩り、乳頭を弄る手は時折下乳付近を揉み形を変える。

 

「は、……、……ッ」

 

 脚を伸ばし、親指を蠢かせる。

 唇が動き、溜めた快楽が甘い嬌声を生み出す。

 ぎゅっと閉じた目は歪み、徐々にボトムスの上を摩る指の動きは加速し始めた。

 

「……ッ、……んっ」

 

 白く細い指が乳首を摘まむ。

 一度閉じた唇が再度開かれ、粘ついた唾液が上下の唇に糸を引き、吐息する。

 乳輪付近を円を描くように撫でたかと思うと、上を向く桜色の突起を指の腹で転がし弄る。

 

「んンっ、……ぁぁっ」

 

 汗ばみ始める白い背中、粘ついた呼気をする少女はゆっくりと姿勢を変える。

 体勢が悪いのか、それとも普段の自慰では座ってはしないだけなのか。そんな事を考えつつも少女の腰に巻いた腕を放し、同時に少女の下腹に張り付いたボトムスの紐を解く。

 

 するりと解け床に落ちるボトムスは、水着としても下着としても役目を果たせない程に少女の愛液で濡れていた。ほんの少しだけの手助けに目を閉じた少女は最早反応する事もなく自らの恥部を直接丹念に、丁寧に、執拗に弄る。

 その動きはガラス細工よりも繊細で自らの性感を理解しているからこそ出来る動きだ。

 

「はー、ぁ……ッ」

 

 ずるりと友奈の頭は胸板から腹部までずり落ちていく。

 まるで携帯端末に見せつけるように、或いは普段は寝台でしているからこそ身体を出来るだけ横たえて自慰に耽りたいのか。目を閉じ自らに集中するメイドの少女の恥部を時折隠そうとするエプロンを自らたくし上げながら俺は思考に浸り怒張を硬くする。

 

 ボトムスを下ろしたのだから、一緒にエプロンも外せばいい。

 何処からか合理性に欠けると非難する言葉が脳裏を過るが、小さく鼻で嗤った。

 嗤わざるを得ない。だって、この行為に合理性も何もない。在るのはただの変態性だけだ。

 

「んぅ……っ」

 

 スイッチが入ったように快楽に耽る少女はゆっくりと脚を広げる。

 乳房の尖った肉粒を弄りながらも下腹では親指と人差し指で懸命に陰核を刺激し続ける。

 左右の手は遠慮など忘れたように機械のように動かされ、肌に薄く汗を滲ませ、珠を作る。

 

「……ッ、ぁ……!」

 

 僅かに腰が浮かび上がる。

 頭を振り、柔らかい髪の毛が腹部をくすぐる。

 目に見えて絶頂への道筋が見えた時には、少女の吐息は病人のようだった。

 

「ぅ、ああぁ~~~~~ッッ!!」

 

 びくりと腰を震わせる。

 きつく目を閉じた少女の身が二度ほど跳ね、震える。

 硬直させた脚はやがてゆっくりと床を滑り、俺の脚に触れるように伸ばされた。

 

「はー、はー……」

 

 熱い吐息をする少女は、緩慢とした動きで身を起こす。

 震える腿を無視し、辛うじて息を整えようとする少女に俺はある物を渡す。

 疑問の表情で受け取る少女にスイッチを押させ、その器具の役割を説明する。

 

 囁かれる耳をくすぐったそうにする少女の顔は赤く染まる。

 蕩けた表情ながら戸惑いや呆れ、蔑み、悦びを混ぜたようなジト目が返される。

 返されるが、右手に持った器具は離そうとはせず、メイドの少女は――、

 

「は、ふ……っ」

 

 ――自慰を続ける。

 今度は手ではなく、無機質な道具を用いて。

 

 その道具は、所謂大人の玩具だ。

 とはいえ東郷が予習として見ている動画に登場する電気マッサージ器ではない。

 形状は己の怒張よりも細く小さく、しかしゴム状の突起が全身に付いた棒である。

 

 緑状のソレをゆっくりとメイドの少女は挿入していく。

 身体を起こし震える脚を広げ、自分の意志で携帯端末のレンズに見せつけるように。

 あ、ふ、と吐息を溢しピンク色の蜜口から垂れる愛液を潤滑油に、俺以外の物を挿入する。

 

「ぁ……っ、ぁー……」

 

 一度達した身体は火照り、どこまでも敏感になっている。

 膣壁はうねり、入り込んだ異物を歓迎するように卑猥に蠕動しているようだ。

 刺激に身体を丸めようとする姿をレンズが捉えているのを理解しながらも少女は動く。

 

 すっぽりと入り込んだ小型バイブ。

 その持ち手を右手で持ち、左手は再度右胸に伸ばす少女は背を預ける俺に体重を掛ける。

 これまでの挿入経験で自分の気持ち良い場所を理解しているらしいのか、臍側の膣を刺激しようと小型バイブをやや上部へと向ける。

 

 そうして、ゆっくりと右手を動かす。

 望む角度で、少女はゆっくりとストロークを始める。

 

 じゅぷじゅぷと水音を立てながら。

 押して戻す度に白く泡立った自らの蜜液を尻から床に垂らしながら。

 自分のペースで最高の自慰を行う少女の姿に、ふと何とも言えない気分になる。

 

 寝がえりをうつように少女は姿勢を変え、俺の胸板に柔らかい胸肉を潰れさせる。

 鼻息は荒く、口端から垂れる唾液を拭いもせず、甘く蕩けた表情を至近距離で見せつける。

 だが味わっているのは俺の怒張ではない。膣壁を刺激する無機質な道具の一つでしかない。そんな事で発生する独占欲に呆れを抱きつつ、少女の尻肉を揉みしだき、刺激を追加する。

 

「ひぅ……ッ!」

 

 彼女の好奇心は、遂にスイッチを押したらしい。

 微かに耳に届く振動音と共に、携帯端末に尻を振るような恰好の少女は嬌声を上げる。

 気遣う空気を忘れたとばかりに腰を揺らす少女の淫魔な姿に録画して良かったと思わせる。俺の胸板で乳首を擦り、自らの「弱点」となる部分をゴム状の棘で刺激しているのは、粘着質な水音から予測が付いた。

 少女の手は止まらず、機械のように絶頂をひたすらに目指す。

 

「っぁっ、ぁ、っ、……っ」

 

 盛りのついた犬のように熱い吐息が首筋に掛かる。

 汗を掻き、彼女の本来の香りと混ざり厭らしさを増す匂いは、酷く雄の本能を刺激する。

 チラリと此方を見て羞恥の涙を浮かべ、汗で髪の毛を張り付かせる雌は小さく口を開く。

 

「ご、ひゅじんさま……」

 

 汗でぬめる肢体。

 自らの匂いを擦り付けるように、俺の身体をも使い自慰をする少女はキスをねだる。

 

「もっと、ひて……」

 

「っ」

 

 答えずにはいられない少女のおねだり。

 上唇と下唇の間を唾液で糸を引く少女の唇を奪う。

 耳に届くにじゅにじゅと媚肉を出入りする機械の振動と、絶頂が近い事を感じさせる呼吸。

 

「ふ、はー、ぁー……、ぁ、ぁ!」

 

 乳房から離れた少女の手が俺の肩に掛かる。

 同時に、押し込んだバイブが少女の弱点を抉ったのだろう。

 

 友奈の全身がぴん、と張った。

 

「~~~~~~っっっ!!!」

 

 腰を浮かし、両脚を爪立たせ、メイドの少女は身を震わせる。

 ぷしゃぁっと恥部から絶頂の飛沫を床に噴き出した様子を携帯端末が捉えた。

 ぱくぱくと口を開き震える少女は身体を丸め、振動するバイブはずるりと床に抜け落ちた。

 

「……っ、ぁ、ぁあ……ぁ」

 

 汗の香気を漂わせ、訪れた快感に少女は長く長く呼吸を繰り返す。

 身体の震えが減る頃に、漸くといったばかりに法悦の空の快楽にメイドは浸ってる。

 

「ふぅ」

 

 実に素晴らしい物であった。少女へのお仕置きとしてはこれ以上はないくらいに。

 小声で感謝の言葉を耳元で囁くと、ふにゃふにゃとした言葉にならない返答が返ってくる。

 

「……」

 

 お仕置きは果たされた。

 ここからは、奉仕の時間だ。

 

「……ふぇ?」

 

 俺の胸板に顔を埋める少女を床に転がす。

 脱力していたからか、あっさりと床に肢体を広げるメイド少女は僅かに身を強張らせる。

 だが、何か行動するには彼女の動きは遅く、性欲の高まった俺の動きは何より速かった。

 

 床に転がる少女の脚を開かせる。

 痛い程に反り立つ怒張の先端を膣口に宛がうと、反射的に友奈は腰を浮かせた。

 少女が望む角度、悦ぶ場所は、機械よりも、彼女自身よりも分かっている。

 

「まっ」

 

 此方に手を伸ばす少女の手首を床に押さえつける。

 構う事なく斜め上へと貫くと、ぬめる膣肉を割り拓く感触が。

 

「ぁ、あ、入って、~~~~~っ!!」

 

 極上の感触が怒張を包み込む。

 友奈の膣内は熱く柔らかくぬめり、肉棒を蕩けさせんと締め付ける。

 悲鳴を上げる少女は身体を仰け反らせるが、きっちりと俺は根本まで挿入を果たした。

 

「ご主人さまの……、ぁっ!」

 

 自慰で達したばかりの膣に、反り立った怒張の不意打ち。

 甘く虚ろな表情は、強烈な挿入の衝撃で軽く達したであろうことの証明だ。

 頬に張り付き乱れた薄紅色の髪を撫でながら、仰け反らせた少女の乳房に手を伸ばす。

 

 白い乳房は、何度触っても肌に吸い付く。

 桜色の突起を摘まむと少女は悶え、背がしなる。

 

 ――再度奥まで少女を貫く。

 

「やぁぁぁ……っ!!?」

 

 悲鳴じみた嬌声を上げる少女の膣内は呆れる程に蕩けていた。

 そんな蜜壺に此方もまた怒張を溶かされそうだと、悠長な愛撫をしている暇を感じない程にお互いが酷く昂っている事を理解した。俺は蜜を掻き混ぜるように抽送をしながら乳房を荒々しく揉みしだく。右の乳首も左の乳首も指で弄り、何度も何度も突き上げる。

 

「ぁ、そこ……っ」

 

「気持ち良い?」

 

「きもひぃよぉ……」

 

「ここは?」

 

「だめ……っ! そこ、ごんごんしないで、ぇあっ!?」

 

 涙混じりの嬌声、開き続ける口から顎へと垂れる唾液。

 涙を浮かべ、切なげな表情をするメイドの少女は為すすべなく快楽の渦に呑み込まれる。

 釘打ち機のような一方的なピストンに思考を溶かされ、理性はぐちゃぐちゃにされていく。

 

「りょ、ちゃ……、ごしゅ、ん……、しゃま……っ、ッ、っ」

 

 少女の脚が濡れた床を滑る。

 締め付け、湧水が結合部から噴き出し、その度に甘く切ない声を上げる。

 だが何度絶頂に達しても指は彼女の突起を摘まみ、陰核を弄り、熱い肉棒で蜜壺をほじる。

 

「――――ッッ!! ぅ、ぅあああぁ……っ!!」

 

 聞いたことのないような甘い悲鳴を上げるメイド。

 嬌声の隙間から卑猥な音が結合部から漏れ、ピストンを加速させ、最奥に白濁を吐き出した。

 

 

「~~~~~~っっっ!!!」

 

 

 その瞬間、蕩けた少女の表情が眼球に焼き付いた。

 焼き付けながら、噴き出した種汁が媚肉を汚し、最奥に注いでいく。

 天国に上る解放感の中、喘ぎ、荒く息をする少女と口腔行為を繰り返す。

 

 舌と舌を絡め合わせ。

 唇と唇を重ね合い。

 

「ごしゅ、さま……」

 

「うん?」

 

「すき」

 

「俺もだよ」

 

「すーき」

 

「やーき」

 

「むぅ……! りょうちゃん!」

 

「ご主人様だろ? もう一回しようか」

 

「ぷあぁぁ……っ」

 

 彼女の、メイドの、友奈の囁く愛の言葉。

 ときおり身体に噛み痕を残し、「すき」という言葉を紡ぐ。何度も、何度も。

 「すき」という言葉が「しゅき」と変わるまで。身体の芯まで蕩け壊れるまで。

 少女は何度もお仕置きを望み、何度も何度も、いじらしく俺の子種を注いでと懇願し続けた。

 

 

 

 

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