――眠りから目が覚める瞬間は、いつも唐突だ。
眠気という魔手から逃れ乖離していく意識、水中から浮上するように目が覚める。
カーテンで遮られた窓の隙間、そこから小さくこぼれる日光をしばらくぼんやりと眺める。
未だに判然としない意識の中で習慣と化した行動、寝台近くの目覚まし時計に手を伸ばす。
「――6時か……」
掠れた声で呟いた時間は、ギリギリ二度寝するかしないかという微妙な境界線。
しかし、この布団の中の暖かさに身を委ね、二度寝すると朝ご飯が作れなくなる。
時計の針から聞こえるカチカチという音に、布団との決死の別れと共に起きる事を決意する。
「ふあ」
小さく欠伸をしながら上体を起こそうとし、ようやく俺は異変に気付く。
寝台の上で髪の寝癖を弄りながら周囲を見渡すと、見慣れた自室の内装が飛び込んでくる。
様々な本を規則的に収納した棚、テーブルの上に転がる器具、己がいつも使用する机と椅子。
「……ふあ」
見慣れた光景だと思いながら、上体のみ起こした状態で静かに己の寝台に目を向ける。
薄いシーツがわずかに乱れながら、温かい毛布に包まり俺の隣で寝ている少女が映り込む。
薔薇が似合いそうな可憐な少女。稲穂を連想させる金色の長い髪の少女は小さく寝言を呟く。
「んへへ~」
「……」
幸せそうな笑みを浮かべ、見ているだけで微笑ましく心が温まる少女の寝顔。
彼女が、乃木園子が着ているゆったりとした外服はパジャマとしての機能性は良くないだろう。しかしこうして眺め続けると、やはりどんな服でも彼女なら似合うだろうと心底思いながら口端に透明な涎を垂らす少女を見下ろす。
「すやや~、……かきかき……」
彼女、乃木園子と俺の関係としては、まず『乃木』が本家、『加賀』が分家となっている。
この世界に生まれ出でて、両親と家庭教師以外で初めて普通に接する事の出来た最初の友達。
そんな名家である彼女なら、家に無断で侵入する事も不可能ではないのだろう。多分だが。
「……むにゃ」
「まあ、不法侵入だけどね」
こうして目を覚ますと、時々園子が一緒のベッドに寝ている時がある。
当初は驚いたが、時々こうして隣にいると安堵感を覚えるのは、恐らく園子だからだろう。
「……ん、ぅ……」
そんな事を思いながら、無言で侵入者の胸を揉んでいく。
この4年で成長したのは身長だけではなく、仰向けになり自己主張する存在は中々大きい。
「あ……ん~、……ん……ッ」
「……ふむ」
俺としては、東郷のような『ぼた餅級』の大きければ大きいほど好き、というわけではない。
その人の形や肌の感触、感度や柔らかさの方が大事なので、誰でも良いわけではないのだ。
園子との付き合いも長く、薄い服の上から胸を起きない程度に揉み終え、洗面所に向かう。
自室を出て一階に降りてすぐの洗面所で顔を洗い、濡れた顔を鏡に映して己の顔を観察する。
長くはない程度の黒髪、どこか気の抜けた顔つきと対照的に冷然と見据えた血紅色の双眸。
以前の黒眼だった頃の名残はどこにもなく、それを誤魔化すようにぬるま湯を顔に浴びせる。
「――――」
顔を洗い、寝癖を直し濡れた己の顔を見直しながら、『いつもの笑み』を作り鏡に映す。
不自然さの無い、練習を積み重ねた愛想の良い穏やかな表情と顔色の擬態を確認する。
「よーしいいぞ。今日も一日頑張れ」
そう一人鏡の前で呟き、タオルで顔を拭き両手を擦りながら息を吹き込む。
最近手が異常に冷える時があり、自然と癖になってしまったが気にする程ではない。
そうして一先ず歯を磨き終え、パジャマから服を着替えた俺はそのままキッチンに向かう。
俺にとって、朝食はそこまで時間が掛かる物ではない。
朝食は洋食であり、基本的に一人暮らしである為に、作るのにさほど時間は掛からない。
友奈や園子が来る時があっても、彼女たちも多く食べるわけではないので問題はない。
「そろそろ、合鍵作らないとな……」
お湯を沸かし、静かに湯気が昇る様子を見ながら、独り言を呟く。
友奈とは異なり、合鍵ではない何かしらの手段で今日も園子はいつの間にか家に来た。
それは別に不満はない。しかしこれだけ俺の家に彼女が来てくれるのなら渡すべきだろう。
俺にとって、合鍵を渡すという行為はある意味を伴う。
その人物が『加賀亮之佑』にとって心の底から信用出来るという意味だ。
「園子は信用できる」
前世の経験により、人を信用出来ない俺は、人の弱みを掴まずにはいられない。
常に相手の弱みを掴み、多くの情報を手に入れて優位に立たないと不安でしょうがないのだ。
だが、園子とは長い付き合いだ。大赦によって引き離されていたが、今は関係も元に戻った。
「以前よりも、ベタベタになった気がするけどな」
園子の肉体が動くようになった反動だろうか。
溜め込まれた物を解放するように、一気に距離感を縮めてくるようになった。
慣れつつあるが、不意打ちのような添い寝も彼女にとってはスキンシップの様な物なのだろう。
白湯を湯呑みに注ぎ、冷ましながら飲むこと数分。
少しずつ温まり出す身体を余所に、そろそろ園子を起こそうと静かに自室に向かう。
「……ん、かっきーは、……」
扉を開け入ると、寝台の上で未だに園子は眠っていた。
仰向けからうつ伏せの状態になり、俺が先ほどまで頭を預けていた枕に顔を乗せている。
寝言を呟き夢の中で『俺』が出てきたのか、白い頬を枕に押し付け気持ち良さそうに眠り込んでしまう少女。
「かっきーは、枕じゃなくてここにいるんだよな……」
「……むにゅ……」
「園ちゃん、朝だよ……?」
当たり前の事実を何となく口にしてしまうが、答える者はいない。
ふと思いつきで端末で園子の寝顔を撮りながら、小声で呼びかけるが起きる事はない。
完全に眠りこけた園子の無防備な姿を見ていると、なんとなく己が欲情しているのを感じた。
そもそも人のベッドで勝手に寝ているのはどうなのだろうか。
夜這いしている時点で襲われても仕方がないのだ。これは悪戯もといお仕置きが必要だろう。
躊躇いなく布団を捲るとわずかに捲れ上がったスカートから覗く白い肌と下着に目を向ける。
外気に晒された白い肌に触れると、モチモチとした吸い付くような肌が手のひらに広がる。
肉厚な桃尻を手で弄り回しながら俺も寝台に寝転がり、園子の下着の細部まで観察していく。
百合の花の刺繍が施されたどこか大人びた下着は彼女の色気を一段と高めている。
薄紫の下着と園子らしい大胆さがスカートの中に広がっており、思わず小さく吐息をする。
「……ッ、……ぁ」
「――――」
吐息にかすかな嬌声を上げる園子の呼吸を確認するが、規則的な呼吸は続き未だに寝ている。
わずかに頬を朱に染め、夢の世界から目覚めない眠り姫の桃尻を枕にすると弾力が頬に広がる。
「――じゃあ悪戯、開始で」
心臓が早鐘のように鳴る中で、それ以上にこの状況に対し興奮に頬が緩むのが分かった。
そのまま、紫色のショーツ越しに指を沈み込ませ、その柔らかさと性器を指の腹で弄り回していく。
出来る限り無言で、園子の反応を見ながらおよそ10分が経過した頃。
「……あぅ、……んッ」
「この柔らかさが良いな」
「んぁ……ッ」
下着越しにやや強めで前後に擦っていくと、刺激が強いのか徐々にショーツが湿るのが分かる。
熱い滴が少しずつ、着実に愛液が染みを作る光景を見つつ、自然と浮かび上がる臀部を顔面で、細い腰は手で押さえる。
服の中の柔らかな腹に手を這わしながら、小さな突起を指の腹で擦りひたすらに弄る。
無意識に身体をくねらせ寝ている園子が逃れられないように、俺は悪戯を続けた。
「んんッ……ッ!!」
「おっ?」
集中して責め立てているからか、数回程下半身がビクンと小刻みに痙攣するのを確認する。
無意識だろうが脚を閉じようと園子の両脚に力が入るが、俺の頭部を締め付けるだけだ。
わずかな抵抗に薄い笑みを浮かべ、わざと水音を立てながら陰核部分を指で弄り回す。
「ほら、園ちゃん。気持ちいいね~、エッチだね~」
「かっ……んっ、……ッッッ!!」
直後、下着の布地部分の染みが広がり、先ほどとは比較にならない量の分泌液が手を濡らす。
寝ていながらもビクビクと下半身を痙攣させる園子、その愛液を少し考えた後、舐めとる。
少ししょっぱさがありながら癖になりそうな味で、友奈とはわずかに味が異なると思った。
ズボンの中で暴発しそうな逸物の衝動をどうやって処理するかと欲望に満ちつつも、ふと冷静な頭脳が俺にある事を気づかせる。
脳内の警鐘に従い、未だ俺の寝台にうつ伏せで眠る園子を見る。
乱れたシーツと彼女の衣服、就寝時よりわずかに荒い呼吸、俺の枕を握り締める園子の姿。
「ほう……?」
「…………」
未だに眠っている園子は、俺の枕に顔をうずめ、両手でしがみついている。
まるで顔を見せないように眠っているかのように、園子の耳は随分と赤く染まっていた。
その姿に確信を抱き、押し倒すように園子の背中に圧し掛かり、小さな耳に囁きかける。
「あれ~、園子? もしかして起きているの……?」
「……っ、む、にゃ……」
「――寝ているのか」
先ほどの悪戯での刺激で恐らく目覚めたのだろう。
寧ろ目覚めない方が異常だろうと思いながら、園子の長い金色の髪の匂いが鼻腔を擽る。
少し体重をかけ園子と身体を密着させる事に征服感を抱き、赤く染まる耳に口を近づける。
「園子は綺麗だな」
「……んッ」
「園子の髪って触るとサラサラしていて、今も昔も好きだよ」
「……ぁ」
「園子のふわふわしたマイペースな感じと時々見せる凛々しさが好きだよ」
「……ぅ……ッ」
必死に顔を見せようとしない園子の形の良い耳。
左側の耳を甘噛みし、小さな囁き声で可憐な幼馴染を褒めつつ、ピチャピチャと舌音を響かせる。
耳は性感帯の1つであると聞いた事はあるが、園子はどうやら特に感度が良かったらしい。
「ふっ……あっ……」
「ふ――、園ちゃんは可愛いね」
「んくっ……!」
「園ちゃんの耳って、美味しい」
「……ッ」
言葉の一つ一つにビクビクと園子は首筋を震わせる。
だが、抵抗しようにも『寝ている』というポーズを取る以上、彼女は動けない。
俺の身体を全身で受け止め、ただ無抵抗で俺の声が鼓膜に届けられるのを待つばかりだ。
「――――」
「…………」
「――――」
「……?」
「ふ――」
「ひゃあ……ッ!!」
数秒程、無言で何もせず園子を見下ろすと、疑問に思ったのか少女は身じろぎする。
わずかに顔を動かし此方に視線を向けようとする瞬間、時間差で再び園子の耳を甘噛みすると、背中を硬直させ普段聞くことのない大きな艶のある嬌声を彼女は部屋に響かせる。
背後から抱き着き、少女の長い髪の毛に顔を埋める。
少女特有の甘い香りとシャンプーが混ざり合った匂いが脳を震わせる。
「園子は可愛いね」
「……ッ」
「本当に寝てるの?」
吐息を耳の奥に届かせ、唇に耳たぶのコリコリとした感触と園子の反応を俺は愉しむ。
俺の声の振動が直に耳の奥に伝わる度にこぼれる艶のある園子の声が俺を興奮させていく。
反り立った逸物は彼女の尻肉を叩き、無抵抗の彼女の下着を両手で少しずつ下ろしていく。
クロッチ部分に僅かに透明な糸を引いた下着。
そっと尻肉を割り拓くと、まだ未開拓の恥部と薄い茂みが外気に晒される。
「凄いエッチな匂いがするよ」
「っ」
「園子、起きてないの?」
「…………」
「じゃあ、このまま挿れちゃうよ……?」
「ひゃう……ッ」
「園子の顔、見せて」
「……ッ」
園子の媚肉を擦るように怒張をしごく。
彼女の身体を使った自慰にも等しい素股だが、気を抜くと挿入してしまいそうになる。
ぬちゅ、ぬちゅと淫靡な音が静かな部屋に響く。
それは彼女にも聞こえているようで、ぎゅっと枕を掴む拳に力が籠るのが見えた。
園子は枕から頭を離さない。
何かを拒否するように、両腕に力を入れて頑なにどんな表情かを絶対に見せようとしない。
その姿に興奮し、先走りが彼女の薄毛を汚し、小さく彼女を喘がせる。
「ぁ、っ……、ッ」
「よーし、じゃあこのまま出しちゃうよ~」
「……ん、むにゅ……!」
「あ~、出る――」
「んんッ……!!」
膣口よりも少し離れた尻肉に精液を吐き出し、桃色の臀部と恥部を白濁液が汚していく。
明らかな嬌声を必死に枕で押し殺す園子の耳を甘噛みしながら、下着をそのまま戻す。愛液と精液をグチャグチャに掻き混ぜ染み込ませるように、ショーツの上から手で撫で回し、染み込ませる度にぐちょりと粘着質な音と匂いが漂う。
そのまま少女の肉芽を精液を孕んだ下着で擦る。
こしゅこしゅと擦ると浮かび上がる腰、しかし彼女は頑なに寝たふりを止めない。
「んっ、っ……、ァ、ぁ」
「ここ、裏側を擦られるの好きだよね」
「~~~!」
呻き声を枕に押し込め、強制的に彼女を法悦の空に上らせる。
然したる労力も掛からず彼女が軽く絶頂の余韻に浸るのを待たずに少女の自慰を手伝う。
「園子、寝ているの……?」
「……」
「そっか、まだ寝ているのか。それじゃ仕方ないね」
ティッシュの箱を園子の隣に置き、乱れた彼女の衣服を元に戻す。
表面上は布団を剥いだ前と同じ状態に戻しながら、最後に園子の耳の奥に響くように囁く。
「園ちゃん。10分後に朝食出来るから、それまでに起きろよ」
「…………」
「起きないと、また悪戯するから。……冷めた食べ物の恨みは恐ろしいからな。――ふ」
「あっ……ッ」
そうして布団を彼女に被せ、俺は速攻で衣服を着直す。
清々しい気分、賢者モードという神の状態になりながら、俺は朝食の準備の為に部屋を出た。
きっと鏡を見たら、さぞかし良い笑みを浮かべていたに違いないだろうと思いながら。
+
幸い今日は友奈は家に来る事はなく、そろそろ8時になる頃に俺は朝食の準備を始めた。
ベーコンエッグとサラダ、フライパンでチーズトーストを作っていると階段から音が聞こえた。ゆっくりと階段を下りてくる足音に、ちょうど出来上がった料理を皿に載せながら俺は話しかけた。
「おはよう」
「……おはよ~、かっきー。今日は良い天気だね」
「そうだね」
「何か手伝う~?」
「いや、座って待っててくれ、お嬢様」
「……うん」
リビングのテーブルに完成した料理を持って行き、園子と二人で朝食を食べる。
テーブルを挟み、朝だからかいつもよりも口数の少ない園子を見ながらデザートを食べる。
チラリとこちらを見る園子の姿から、テレビで放送している最新のニュースに目を移す。
「かっきー美味しいんよ~」
「それは柿だよ」
『続いてのニュースです。――映画『うどんが前世』が、初週動員数1位を獲得しました』
「……なんて?」
「あっ、この映画凄いらしいね~」
「えぇ……」
テレビに映るアナウンサーが真顔で凄まじいタイトル名を淡々と口にし唖然とする。
そんな俺の反応の中で、両手を合わせて楽しそうに園子は最近人気の映画なのだと口にする。
本当かよと思うも、俺の転生先のUDONへの執着度を考えれば不可解ではないのが恐ろしい。
頭が痛くなりそうなタイトルだが、ニュースで上げるだけはあるらしい。
なんでもこの四国を感動と笑いの渦に溢れさせ、社会現象を起こしているアニメ映画らしい。
そんな事を会話の種に話していると、ふと少し躊躇いを見せながら園子が口を開いた。
「それでね、かっきー」
「――?」
「チケットがあるから一緒に行かない?」
「ああ、良いよ」
「……!」
彼女からの誘いを断る理由はなかった。
珍妙な映画のタイトルだろうとも、上目遣いで誘う園子の誘いを断るはずがなかった。
先ほどの行為を微塵も感じさせない姿で、園子はふにゃりと柔和な笑みを浮かべる。
「わ~い! かっきーとデートだ~……!」
「はは……、エスコートはお任せ下さい。お嬢様」
そんな感じで、俺は園子と一緒に面白いと評判の映画を観に行く事になった。
楽しそうに嬉しそうに笑顔で俺と手を繋ぐ園子の姿に、俺は小さく微笑んだ。
ニュースで紹介された映画はそれなりに面白く、その後は適当に町を歩いた後に別れた。
そうして園子を見送り、家に帰った俺は本当に一人になった。
風呂に入り、朝以来になる自室の扉を開けて周囲を見渡すが特に異変は見られない。
わずかに乱れた薄青のシーツ、寝台に横たわり枕に頭を預けると、少女の残り香が鼻腔を擽る。
「今日は……」
よく眠れそうだと思い、部屋の電気を俺は消した。
+
その次の日、平日になり勇者と言えども俺は学校に向かう。
大変だからこそ、平時の日常もキチンと送ろうというのが勇者部の部長の言葉だ。
良い言葉だが少しだけ面倒に感じる。だが確かに学校は色々と大事な研鑽の場だ。
「おはよう、亮くん」
「あっ、おはよう東郷さん」
長い濡羽色と賞賛するべき黒髪を青いリボンで纏めた少女、東郷と玄関で会う。
友奈を起こすのは東郷と話し合いの結果、なんだかんだでローテーションとなった。
その結果この時間に起きている俺と早起きの東郷は朝に世間話をする程度の時間が増えた。
「東郷さん、あの映画見た?」
「映画?」
「『うどんが前世』っていう……」
「ああ、あの愛国心溢れる映画ね!」
「え……?」
起きているかの確認に来てくれるのは少し嬉しいがあまり隙は見せられない。
ちょっと目を離した隙に朝食が和食に変わっていた事件がそれなりにあったりしたからだ。
そんな東郷が結城家に友奈を起こしに行き、少々時間が経過した頃、二人が出てきた。
「おはよう亮ちゃん! 東郷さん!」
「おはよう友奈ちゃん」
「おはよう」
「…………」
挨拶は基本なのでしっかりと少女に挨拶する。
そんな俺に友奈は近づき、薄紅色の瞳をジッと向けてくる。
「友奈?」
「……ううん。行こう! 二人とも!」
――そうしてまた1日が始まる。