鎖の擦れた音、硬質な金属が触れ合う。
音の発生源は椅子からだ。少女が座る椅子。
ぎちぎちと音を鳴らし、手首を拘束する鉛色の手錠は椅子の背もたれ付近に繋げられている。
「……っ」
眉をひそめ、眉間に僅かな皺を寄せる少女。
苦痛に歪む要因は無い。無垢な少女の細い両手首を包み込む手錠部分は金属製ではなく革製の玩具だ。どれだけ引っ張ろうとも拘束者の皮膚に傷を与える事は無く、それでいて拘束という役割を放棄する事も無く頑丈さは折り紙付きだ。
では、一体どうして半眼で睨みつけられなくてはならないのだろうか。
「これのどこがマッサージよ!」
絶叫する夏凜。鎖が動き、まるで首輪の無い犬畜生の如く此方に噛み付いてくる。
だがその動きは途中で止まり、赤いリボンが巻かれたツインテールの先端が拘束された手に代わり此方に伸ばされるがそれでも届かない。
半弧を描き宙を舞い、元の位置に戻る荒ぶる髪の毛を見ながら俺は静かに開口する。
「何でもするって言ったじゃん」
「……言ったけど、なんか違わない?」
「いや、これはハラ=セク式と言う旧世紀に伝わるマッサージ方法だ。ハグ式の上位に位置する『完成し選ばれた者』にしか受ける事が出来ないんだ、夏凜」
「え、そうなんだ……」
少し嬉しそうな顔をする夏凜はちょろい。
大体神世紀の人間は、絶対的な信仰対象がいるからか優しく人を信じやすい傾向にある。
勇者に選抜される為の訓練や自主トレーニング、そういった事しかしてこなかった彼女は本当に無垢だ。
「良い姿だ、夏凜。これはお前にこそ相応しい」
「いや、やっぱり馬鹿にしてるわよね」
「まさか」
「……ほら、こんな悪趣味なのさっさと解きなさいよ、変態」
あくまでも反抗的な意思を見せる夏凜に、やれやれと肩を竦める。
少女の自室にあるバランスボールに座りながら、携帯端末を手に取る。
蹴りでも入れようとするのか健康的な脚が此方に向けて伸ばされる。
風と買い物に行った際に購入したらしいスカートから伸ばされた美脚が脛に当たる。
「おいおい、何を言ってるんだ夏凜。頭まで煮干しになったのか? さっき自分で言っていただろう。マッサージをして欲しいって」
パシャリと一枚、携帯で少女の写真を撮り、フォルダに保存する。
拘束されたツインテールの少女、上着を脱ぎブラウス一枚と蹴りを入れた際に僅かに捲れたスカートの裏地、健康的な太腿、鍛えられた二の腕が剥き出しという姿は扇情的にも思える。
仮に夏凜を慕う男子辺りに売れば高値で売れるのは確実だろう。
「ちょっ、……撮るなぁ」
「……さて、じゃあマッサージを始めましょうか」
携帯端末を置き、ポケットからマッサージの為の器具を手に取る。
つまみの付いた棒状で先端は丸みを帯びた道具は正しくマッサージとして使われる。
「何よ、それ」
「ほう、夏凜ちゃんはご存じでない? ネットとかで有名なアレだ」
「あんまり見ないわよ。……あと、ちゃん付けすんな」
「そんな時間があるならトレーニング?」
「そうよ」
つまみを小さく捻る。
すると先端の丸い部分がブィィと小さく振動を始める。
そうして振動部分をそっと少女の衣服越しに押し付けると、夏凜は小さく呻いた。
「ん……っ」
「どうですかね」
「別に……、ちょっと揺れるだけね」
強がりではなく、実際にそんな物だというのが少女の口調より伝わる。
微弱な振動、それも衣服越しでは何も解される事は無いだろう。下手をすればただくすぐったいだけだ。現に大したことがないと告げる少女は余裕の表情で此方を見上げる。
そんな少女の顔を見ながら、俺は彼女のブラウスのボタンを外していく。
「まあ、そうだよな」
「――!? ちょっ、やめっ」
抗議の声を上げ、手錠の金具を鳴らす少女を無視してブラウスの前面を開くと、夏凜らしいスポーツブラが目に映る。そっとずらすと大した抵抗もなく上にずれた下着は、少女の薄い胸を外気に晒した。少女の蹴りを躱し振動を薄い首筋に当てると気持ち良いのか、首を竦める少女に宛がう。
「ひゃぅ」
「夏凜の貧ぬー、可愛いよ」
「……ひ、貧乳って言うなぁ!」
器具を宛がった方向とは逆に首を反らせる少女に比例して反らされる薄い胸。
夏凜の柔らかな肌に指で触れると指が冷たかったのか少女は小さな悲鳴を上げる。
「きゃっ」
「可愛い声」
「んんっ……」
夏凜の乳房は決して大きいとは口が裂けても言う事は出来ない。
東郷以前に園子のような柔らかさも、友奈のような程良い美乳以前に小さく慎ましい。
だが、それでも実際に触れると僅かに膨らみのある発展途上の乳房は柔らかさと、ぷわりと漂う甘いミルクのような香りは間違いなく母性の象徴である事を証明している。
「あれ? 夏凜、ちょっと乳首硬いよ?」
「ふくっ……ッ、っ、ふ、ふん! こんなの生理現象よ……ッ」
少女の背後に回り、両手で抱きしめる。直接微弱な振動を乳頭に伝えつつも、手のひらに収まる慎ましい膨らみをゆっくりと揉む。微かに声を漏らす少女が動く度にチキチキと金具が擦れ、人差し指と親指で乳輪を撫でる度に呻く少女は僅かに背中を反らせる。
徐々に口数を減らす夏凜の表情はマッサージ器具による振動の所為か、あるいは乳首を愛撫されるのが気持ち良いのか、声が漏れるのを抑えるように必死に口を噤んでいる。
その抵抗も、丹念に少女の乳房を手のひらで捏ね、軟骨を思わせる乳首を指先で弾く度に無意味となる。
「やぁぁ……っ!! ぁ、ぁ」
唇を噛みしめる夏凜の身体は意外と敏感だ。
そこまでの愛撫はしてはいないが、それでもこうして感じている姿は演技ではない。貧乳の方が感度が高いと聞いた事があるがこういう事なのかと喜色の笑みを浮かべてしまう。
微弱な振動を左の乳房、そして乳首に与えると身体をくねらせる。
そうして余った右の乳房、ツンと尖った乳首には小さく口を開けて吸い付く。
「あっ!?」
ビクンと少女の身体が弓なりになるが、吸い付く事を止めない。
少女の乳首に吸い付き、ときおり噛り付くと面白い程に彼女は甘い反応を示した。
「こんなのッ、~~~んぅ!」
じゅるっと音を立てて吸い付く。
ちゅぱっと音を立てて乳首を離し、舐めるように再び吸い付く。
夏凜の初めての授乳経験を奪い取り、更に左の乳首も同じように唾液で汚す。
床を跳ねる少女の脚は行き場を失い、ときおり爪先までピンと伸ばされる。
ひたすらに乳首のみを責め立てられる彼女は口端から垂らした唾液を拭う事も出来ずに首を仰け反らし、必死に声を抑えようと羞恥に顔を赤らめている。
「……気持ち良い?」
「……べ、つに、大したこと、ないわよ」
ちゅぱっと乳首から口を離し尋ねると夏凜は鼻で笑い否定する。
だが紅に染まったピンク色の乳頭を再度口に含み、舌と唇で愛撫すると甘い悲鳴を聞かせた。
「……ほれは?」
「ンぁっ! それでっ……しゃべるなぁ……!」
眼前で拘束され強制的に授乳させられる少女。
衣服はほぼ脱がされ、暴れた両脚によってスカートは捲れ、あられもない姿だ。
そろそろ次のマッサージをご所望との事なので、少女のスカートを捲る。
「可愛いパンツだね」
「――! や、やだ、離しなぁぁっ……!!」
「濡れてるけど?」
「違うからぁ!」
縞模様の入ったショーツ、クロッチ部分は既に湿り、指で触れずとも濡れているのが分かる。そんな自らの状態を指摘され顔を赤くする少女は必死に脚を閉じようとするが、股の間にはマッサージ器具を宛がう俺の手の方が速かった。
「やぁん!」
可愛らしい悲鳴を上げる夏凜。
その原因は下着越しに秘裂が振動を受けたからだろうか。下から上にピンポイントで振動部を宛がうと、振動から逃れようと身体を動かしジャラリと鎖を鳴らす姿は哀れみと雄の本能をくすぐるような必死さが伝わってくる。
「……気持ち良い?」
「……大した事ないわ」
「そうか、なら振動は最大にしてやろう」
「えっ、ちょ、ちょっと待って……」
つまみを最大に回すとヴィィィという振動が持ち手にまで薄っすらと伝わる。
これを恥部に宛がうと一体どうなるのだろうか。それは彼女の身体で確かめよう。
「ッッ!?」
変化は劇的だった。
腰を引かせようとする少女の秘裂を擦るように電マ器具を宛がうと、首を横に振る夏凜は身体を震わせる。どこにも逃れられない少女は振動という快楽を一身に受け自らの蜜液を下着に染み込ませる。
「ま、まって! や……、あ!?」
「効いてる効いてる」
本気で暴れているらしい少女、しかし拘束具は華奢な少女の力を封じ込める。
振動部分を下着越しに肉芽と大陰唇に宛がうと余裕を失くした少女は声を上げる。
「ちょっ、やめて! ねえ、これっ、まって!」
「……気持ち良い?」
「気持ちいいからぁ! ストップ!! ねえ!! ほんと、本当に……でちゃ……っ!!」
「素直な子が俺は一番好きなんよ」
「あ……ッッ! もっ、ゃ、とめぇ……」
両脚をばたつかせ、絶頂に達するのだけは嫌だとばかりに抵抗する少女の片脚を腕と腰で固定する。僅かに椅子から腰を浮かせる少女、ぽたぽたと床に垂れ落ちる蜜液を求めるべく、縞模様の下着越しの花弁に念入りに器具を宛がう。
彼女が好きな陰唇周り、そして肉芽。
丹念に、丁寧に、執拗に、花を愛でるように。
嫌々と首を振り、マッサージを止めるように懇願する夏凜。
その姿に先ほどまでの強気な姿は無く、ただの華奢な少女が愛撫に悶える。
羞恥の涙を浮かべ、恥部に器具を押し付けると甘い悲鳴を聞かせる姿は美しい。
「止めて欲しいなら、ちゃんとお願いしないと」
「――――、……やめてくだしゃい」
「それだけ? 反抗的な態度とってごめんなさいは?」
「ごめんなさい!! やめてくださいっ!!」
「嫌です」
「ぇ、ぁ……!! だめ、ぁ……あッ、あぁぁっっっ!!!」
ぷしゃぁあっという水音が部屋に響く。
音の発生源、少女の下着の染みが広がり勢いよく噴き出す飛沫は床に湖を形作っていく。そうして花弁から噴き出した飛沫は押し付けられた振動によって撒き散らされ、少女は羞恥に喘ぎ声か泣き声か分からない悲鳴を上げる。
「お漏らしする程に気持ち良かった?」
「……いぅなぁ」
少女の腿を伝い、椅子を濡らし垂れ落ちる小水。
一度器具の電源を切り、ぐったりとした様子の夏凜はもはや抵抗の気力が失せたのか羞恥の涙を浮かべ恥辱に顔を背けようとする。その姿は普段の様子からは想像も出来ない程に弱々しく、想像以上に可愛らしい。
「…………」
大量の飛沫とむわりとした匂いは、眼前の拘束された少女によるものだ。
それはともかくも、せっかくなのだからと夏凜の両腿を手で掴み取り、そっと少女の下着を脱がす。ぬちゃり、とクロッチと産毛しか生えていない未熟な恥部には淫靡な白い糸が橋を作り、思わず彼女の前で握った下着からは大量の滴が零れだす。
「――――」
「……」
「ぁ……!」
握り絞った汁が指に付着したので見せつけるように口に含む。
無菌なので問題は無いはずだが、驚愕と羞恥で掻き混ぜられたような表情を見せる夏凜の瞳の奥の感情はぐちゃぐちゃだ。スカートを脱がし、辛うじて脱げ掛けのスポブラと袖を通しているだけのブラウスのみとなった少女は何かを言いたげにパクパクと口を開いては閉じる。
そっと縞模様の聖布を仕舞い、せめて綺麗にしようと閉じた脚を手で開かせる。
無毛の恥丘を指でなぞるとビクッと身体を震わせる少女、漏らす程に気持ち良かった器具を使うも良し、指を使って啼かせ悦ばせるも良しだ。
そうして気絶するまで絶頂させようと意気込む俺に、夏凜は小さく口を開いた。
「……さいよ」
「うん?」
じゃらり、と手錠が鎖とぶつかり音を立てる。
小さな、小さな声音だが、潤ませた瞳で此方を見やる少女の声に耳を傾ける。
それは漏らさせられた事への罵倒か、マッサージという快楽を望む少女の声音か。
「――ここまできたなら、最後までしなさいよ」
「――――」
行為を求める女の声だった。
息を止め見上げると、此方を見下ろす拘束された少女と目が合う。
羞恥と喜色と快楽を混ぜ合わせたような瞳、揺らす瞳の奥に宿す感情は確固たる物だ。
「……責任、取りなさいよ」
「夏凜」
「これ以上……言わせんな……」
「――――」
彼女の言う責任の意味は、つまり最後までするという意味だろう。
何も彼氏彼女になるという意味ではなく、一夜の過ちという意味合いでの。
マッサージを行い、お漏らしをさせられ何度も絶頂の余韻に浸らされた少女の言葉。
「っ」
反り立った怒張、散々ほぐしたからか奥まで挿入するのは意外と容易だった。
ぬめる狭い膣内は初めての男を受け入れつつも、少女を僅かに呻かせる。
「ん……ッ! ……ぁ、あんまり、痛くないものね……んンっ!? ン、ん……っ」
重ねた唇は柔らかく、彼女が一人の女の子であると再認識させられる。
怒張をきつく締め付ける媚肉、対面で挿入したまま、せめてもの口腔行為で奉仕する。
少女の舌を絡めとるように、『キス』という行為についてじっくりと教え込む。
唇の触れ合いなんて上品な物ではない。
頬の柔らかさを確かめ、舌の柔らかさを教え合い、下品な淫音を響かせるだけ。
そんなキスを何度も繰り返す。
目端に堪った涙が少女の頬を伝い、何度目かの口付けで離した唇から唾液が滴り落ちる。
「……初めてがおしっこの味なんてサイテーね」
「――――」
「でも」
「でも?」
「キスって、凄いのね……」
「経験になったろ?」
「ふん、……もう動いていいわよ」
そう気丈に告げる夏凜のお腹を撫でながら、ゆっくりとストロークを行う。
流石に初めてらしい少女の事を考えると、無茶な事は出来ないと考えるのは必然だろう。ならば当然、自らが射精に至るよりも彼女が少ない痛みで終わらせる事が大事だろうか。
にじゅりと引き抜かれる肉棒。
赤黒い怒張をゆっくりと差し込むと小さく呻く少女を抱き寄せる。
「ぁ……」
仄かな汗と雌の匂いが混ざった香りが漂う中、再度肉粒を責める。
――今度は同時に。
「ぅ、あっ!?」
処女でも自慰に使うであろう快楽器官。
乳首を唇で噛み、恥部から僅かに上でザクロの実のように硬さを帯びた陰核を指で摘まむ。
密着し再度唇を奪い取り、ゆっくりと、ゆっくりと、ゆっくりと抽送を繰り返す。
「ぁっ……ん、ゃっ、ぁん……!」
徐々に艶の籠った声が少女の嬌声に加わる。
男を誘う淫靡な声音、それを無意識のうちに彼女は俺に聞かせ始めた。
もっと聴かせろと乳首を噛むとじゃらりと手錠の鎖が鳴る。
ふと思い出し、電気マッサージ器具の振動を最大にした状態で陰核に宛がう。
「それッ、んんっっッ!! 〜〜~ッ!!」
「っ」
唐突に怒張が媚肉に食いつかれる。
膣奥から滲む熱い蜜を感じ取り、きゅううっと締め付けられると射精感が高まる。
ぴちゃぴちゃと噴き出す飛沫が腿に掛かる。
少女の臀部と椅子を濡らし、下の水たまりに蜜を溜めこませる。
「あっ、ぎゅってしちゃ……ダメぇ……っ! ンっ、んふッ……んぅぅ―――」
「ん―――」
とん、とん、とスローペースで最奥をノックすること数分。
拘束された少女の裸体を抱きしめ、抱擁と熱い口付けを行い、執拗に責め立てる。
「ぁっ、ひゃ、あ……! まら、イっ……ッ!」
見開かれた少女の瞳、ぎしりと軋む椅子。
飛沫となった愛液は機械によって淡々と、手によって丹念に飛び散る。
釘を打つように腰を動かし、椅子に拘束したあどけない少女を汚す悦び。
酩酊したように蕩けた表情を見せる少女の唇から舌を吸い出す。
柔らかい舌を唇で吸い込み、されるがままに自らを差し出す少女は素直に快楽を享受する。
にじゅにじゅと猥音を響かせ、トントンとストロークを繰り返す。
そして――、
「ぁぁぁっっ―――!!!」
「っ」
媚肉から怒張を抜き出すと勢いよく噴き出す白濁が夏凜の身体を汚し尽くした。
無垢な少女の裸体、その下腹部に吐き出す中、白く染まる視界に暫く目を閉じ堪える。
「――――」
立ち眩みに近い現象を乗り越えて目を開ける。
ぼんやりとした表情の夏凜は、じっと自らの身体に付着した白濁を見つめていた。
セーフだろう、そんな思考が一瞬過る。
残念ながら時間を巻き戻るマシンも時計も持ち合わせてはいない。
はふ、ひゅと息を切らした夏凜の拘束を解き、ぐったりとした少女を寝台に運ぶ。
いつの間にか意識を失ったのか、寝息を聞かせる少女を横たわらせ、周囲を見やる。
「――まあ、なんとかなるさ」
惨状とも呼べる部屋には淫靡な匂いや散乱した衣服、液体が混ざり合っている。
立て掛けた端末を回収、まずは掃除を行うかと半ば現実逃避気味に衣服を着直した。
+
感想ありがとうございます。
ほんと、モチベーションと感想って大事ですねというのを再確認。