※この作品はR-18です。

果てなき夜で、貴方に愛を   作:毒蛇

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第二十八話 塞翁が馬

 ちろちろと小さな舌が唇を舐める。

 味わうように、或いは未知の味に戸惑いと好奇心を覚えるように。

 目を閉じ、僅かに頬を赤らめた少女は、遠目から見れば寝ているように見える。

 

 だが、至近距離で見れば分かる。

 不規則な吐息、僅かに身体を震わせる姿、そしてそれは――、

 

「い、樹……」

 

「……」

 

 微かな震えを孕んだ姉の声が耳朶に届いた時、妹は薄く目を開く。

 情欲の熱にあてられて、姉の淫靡の声に誘われて、既に火照った少女の瞳。

 

 姉よりも短い髪の毛を揺らし、どこか気まずそうな表情を見せる樹。

 半裸の少女の隣で、散々姉の淫靡な声音を聞かされた気分はどんな物なのか。

 

「聞いてた……?」

 

「……うん」

 

「いつ、から」

 

「途中から、お姉ちゃんの苦しそうな声が……、えっと……」

 

「――――」

 

 寝台から立ち上がる力も無く横たわる風の傍で、樹は口を開く。

 姉の淫らな姿というのは、性的な経験の乏しい樹にとっては毒なのだろう。

 現に顔を紅潮させ、俺と姉の身体から目を背けている。

 

「気持ちよさそうな声、してたから……」

 

「これは、その」

 

 今更ながら弁解をしようとする風の白い腹を白濁が流れる。

 粘性を帯びた体液は咄嗟に上体を起こそうとした風の腹部からシーツに垂れる。衣服と髪を乱れさせ、精液と汗塗れの女の言葉では否定出来ない。

 何よりも、最も身近で寝たふりをした妹には、特に。

 だが――、

 

「ひゃっ!」

 

「ん~」

 

「ちょ、ちょっと……」

 

 樹の履いたスカートの中に手を滑り込ませ、腰に手を回すように下着に触れる。

 少女の喘ぎ声を、肉と肉がぶつかる音を、唾液を交換する音を、家族が女にされる姿を、最も近くで見聞きしていた樹の秘裂は下着越しでも分かる程に濡れていた。

 小柄な体型の彼女は風よりも軽く、此方を見て顔を赤らめる姿は風に似ていた。

 

「初めて見る?」

 

「……!」

 

「そんな訳ないよね、……前にも見てたしね」

 

「ち、ちがっ」

 

「エッチ」

 

「――――」

 

 起きなければ、何もしなかったのだ。

 精液を唇に塗って遊んだだけで、我慢していれば何もしなかったのに。

 目の前の餓えた男を前に、無垢な少女が何もされないと思っているのだろうか。

 

 言葉の意味を理解して目を見開く風を余所に、硬直する樹の衣服を脱がす。

 抵抗もなく薄緑の上着を、インナーを剥くと、滑らかな少女の素肌が曝け出される。

 

「お姉ちゃんと同じこと……したいでしょ」

 

「それは……」

 

「亮之佑。アンタ、何して――」

 

「はい、黙って」

 

「ゃんっ!?」

 

 細い体躯を包む純白の下着のみとなった妹の隣ではしたない声を上げる姉。

 程良く成熟した風の秘裂は先ほどまで男の物を咥えていたからか、俺の匂いの染み込んだ媚肉は簡単に俺の指に吸い付いた。   

 

 ぬちゅ、と淫靡な音が響き、樹は息を呑む。

 いきなり衣服を剥ぎ取られ、細身の白い肌を男の前に晒す少女は、それ以上に晒され、辱められ、快楽を教え込まれる自らの姉の姿を、大きな瞳を見開いて見ている。

 

「んっ、ゃ……やだっ、ぁん!」

 

 妹に手を出す男に抗議をしようとする姉の割れ目は、僅かな火照りを残していた。

 だが、消えかけの情欲の火に薪をくべるように指の腹で媚肉を撫でると、豊満な乳房がぷるぷると震え喉から喜悦を漏らす。

 

 その姿を、少女は見つめる。

 

「い、樹、見ないでぇ……! や!!」

 

「お姉ちゃん……」

 

 これからどこに飛ばされるのか、それを知った彼女は慌てて俺の腕を掴む。

 だが力の籠っていない弱々しい女性の手では、俺の愛撫を止める事は出来ない。

 嫌々と首を振り、新鮮な愛液を滴らせ、嬌声を隠そうとする姿は一言で言うと――、

 

「いやらしい先輩だよね」

 

「んんっッ! ま、ほんとにっ」

 

「樹ちゃん。しっかり見ててね」

 

 こうして複数の女性と『遊ぶ』と、身体の違いが分かるようになる。

 どこが性感帯か、どこを弄るとどんな声を上げるのか、経験を積むと不思議と分かるのだ。

 

「俺って最低だ……」

 

 自らの思考に一人呟きながら、風の媚肉の浅い部分を指の腹で撫でる。

 僅かに他の膣壁とは異なった感触を周囲の膣壁と共に弄ると、風は顔を赤くして首を振った。

 ふわりと俺の鼻をくすぐる長い金髪からは汗の匂いと雌の香りが漂う。

 

 にじゅにじゅという淫靡な水音。

 シーツに泉を作る姉の花弁と、悶える姉の赤らんだ顔。

 それらを交互に見つめ、時折肉棒をチラリと見やり、純白のショーツを手で押さえる樹。

 

 無意識なのか、淫靡な空気と雰囲気に惑わされたのか、細い指は下着越しに恥部に触れる。武骨な男の手ではなく自らの手で、自分のペースで自慰に耽る。俺の存在を忘れたかのように、法悦の空に上らせられる姉を見て樹は自慰をする。

 

 興奮しているのだ、樹は。

 今にも絶頂に達しそうな淫らな姉を見て。

 

 純白の下着を、クロッチを自らの愛液で汚し、染みで張り付いた秘裂を上下に摩る。

 自らソフトブラをずらし薄い乳房を露出させる。的確に自らが感じるように乳首のみを摘まみ、熱い吐息を漏らす樹は、この雄と雌の香りと音が漂う空間で酩酊状態を起こしているのだろう。

 

 普段ならば決してしない異性の前での少女の自慰。

 羞恥よりも自らの姉が辱められる様を見る事を優先する観客。そんな可愛らしい少女に応えるべく、情欲の炎を灯す為、俺は中指を鉤爪状に曲げた。

 

 それだけで――、

 

「んむぅぅう……ッッ!!」

 

 一匹の獣となった少女はきつく目を閉じ、背中を仰け反らした。

 ぷし、ぷしゅ、と噴き出した愛液が俺の腕に跳ね、風は妹の前で絶頂に達した。

 

「ぁ、ぁ……!」

 

「お姉ちゃ」

 

「樹」

 

「――――」

 

「おいで」

 

 ぴく、ぴく、と身体を痙攣させる風を見ながら俺は樹を手招きする。

 そうしてやっと自らがしてる事に気づき赤面、そして既に再起を遂げた怒張を見て耳まで赤くする様子は初々しさを感じさせる。

 

 顔を赤らめながらも四つん這いで俺の元に近寄る樹。

 陰茎に視線を感じながらも、そんな彼女を抱き寄せる。

 

「あ、あの、亮さんっ」

 

「うん?」

 

「その……、お姉ちゃんと同じことを……、ぉ、お願いします……」

 

「ん」

 

「優しく……してくださいね……」

 

 男優になった気分で頷き、気をやった風のすぐ隣に樹を転がす。

 姉の豊満な乳房、弾力のある尻肉とくびれた腰は成熟した女のソレだ。

 対して妹の乳房は薄く、尻肉も薄いが、くびれ始めた腰と石鹸のような肌は滑らかだ。

 

「樹、ぼた餅をもっと食べようね」

 

「ふぇ? 何の話ですか……?」

 

 横に並べる事で姉妹の身体の違いを確認したのは、男の中で自分だけではないのか。

 そんな事を妄想すると陰茎がピクッと震え、その様子を見た樹が小さく息を呑む。

 

「い、生き物みたいですね」

 

「触る?」

 

「じゃあ、えっと……」

 

「キスしながらにしよっか」

 

「ぁ……」

 

「お兄さんに任せて」

 

 

 

 +

 

 

 

 蕩けた表情に姉妹の共通点を見出す。

 隠れて見る程には興味があったのであろう『キス』という行為への反応だ。

 

 友達同士がするような軽い唇の触れ合いも。

 男女がするような下品な唾液の交換も。

 たった今、それらを全て経験していく少女は喜悦の嗚咽を漏らす。

 

 小さな少女の脳裏で描くような口付けも、赤面して見るような大人の映画で見る接吻も、実際に体験した感想は一体、どのような物だろう。

 

「わひゃら、……ないです」

 

 息継ぎの合間に、互いの唇を繋ぐ透明な糸を舐めながら尋ねると、樹はそう答えた。

 

 分からないと。

 

 顔を赤くして、小さな胸肉を優しく揉まれながら。

 先ほどまで肉棒を触っていた手で、必死に腕を掴みながら。

 

「ンっ……ぷぁ! はぁ、はぁっ、……ん――」

 

 必死に息継ぎをしようとする小柄な少女の身体を抱き、口腔行為を続ける。

 

 もう一度頬肉の柔らかさを教え、舌の絡め方を教え、仰け反らした首筋にもキスをする。

 いつの間にか虚ろな瞳となった樹の額に張り付いた前髪を払いのけ、耳をくすぐると小さく身体を震わせる。そんな小動物を可愛がる獣の気分で笑い掛ける。

 

 まるで恋人のように可愛がりながら。

 何度目かの大人のキスで、口端を伝う唾液に関心を向けなくなった少女。

 

 白い裸体は、口付けをした場所だけが赤らんでいる。

 ん、んふ、と荒い吐息をしながら、自分から舌を出す樹は突然目を閉じる。

 

「~~~~!!」

 

 様子を見るに小さく絶頂に達したのだ。

 耐えるように、或いは味わうように目を閉じる樹は腰を震わせる。

 

「ぁ、ゃ……!」

 

 水中から顔を出したように大きく息を吸ったのを見計らいながら、僅かに腰を揺すると小さく悲鳴を漏らした。自らが絶頂の余韻に浸っている中で恥部を擦られるのは刺激が強いのだろうか。

 

「……素股は好き?」

 

「す、また」

 

「これ。こうして擦るの」

 

「は、ぃ……、ッ」

 

 何度目かのキスで始めた素股。

 にじゅにじゅと恥部で猥音を響かせながらキスをする。

 亀頭が無毛の恥丘を擦る度に小さく身を震わせる少女と下品なキスをする。

 

「ん……ぁ、ぁ……!」

 

 腕を掴むと同時に小さく絶頂の余韻に浸る少女。

 何度目かの余韻に涙を浮かべながら、僅かに腰を浮かせる。

 そんな事を粘着質に繰り返し、ふと怒張の先端が一瞬、にゅるりと小さな膣口に入り込む。

 

「ッ」

 

 思わず息を呑む樹。

 何度目かの『事故』に、俺は何度目かの台詞を告げる。

 

「そろそろ良い?」

 

「……!」

 

「――――」

 

「……はい」

 

 何度目かの質問で、ようやく得た樹の肯定。

 和姦成立とばかりに樹の小さく狭い膣内に、奥の奥へ怒張を挿入する。

 

 蠢く肉壺の締め付けに奥歯を食い縛る。

 雄の肉棒の侵入に小さな雌肉が子種を求めて花弁から蜜が垂れる。

 

「は、ぁうっ!」

 

 緩慢な一突きで樹が意識を飛ばす。

 感度は姉よりも妹の方が高いという事を知りながらも、ゆっくりと腰を打ち付けると小動物は庇護を求めて、未知から逃れるように自らの姉に抱き着く。

 

「あ……ッ! おねえ、ちゃん……っ、おなかの……おくっ、ヘンだよぉ……!」

 

「っ、だいじょうぶよ……。お姉ちゃんがついてる、からっ………んぁッ!」

 

 樹を抱き寄せる腕は右手しか使用していない。

 残った左腕は姉の方を悦ばせる為に、彼女の恥部を弄り続けていた。

 

 互いの淫らな姿を見やり、喘ぎ、啼く姉妹。

 何度目かの空に男の手で上らされるのを恐怖し、怯み、期待する女達は空への旅の供を求めて互いの手を握り合い、豊満な乳房と薄い乳房が触れ合い形を崩す。

 風の乳房が餅のように形を変え、互いの硬い突起が触れ合い、姉妹は同時に呻き、背を反らす。

 

 どこか百合百合しい光景、だがそれは一人の男の手でもたらされている。

 指で、肉茎で、未知の快楽を教えられ、自らが女である事を身体で知らされるのだ。

 

 にじゅにじゅ、にちにち、と樹と風の秘裂から淫音が部屋に響く。

 鼻をくすぐる少女の甘い匂いと、雌汁と種汁が混ざり合った淫靡な空間に。

 

「おねっ、ぇ……ちゃっ」

 

「いつき………いつきぃ……、ンっ――」

 

「ん……っ! おねえひゃ……ふむっ……んんッ」

 

「ん、ぁ……いふ、ひ……っ、んっ……!」

 

 俺の存在を忘れたように互いを求めだす姉妹。

 少女達は目の前の薄い唇に、覚えたての知識を余す事なく披露する。

 全ては快楽の為、喜悦の悲鳴を上げ、唇を、乳房を、乳首を擦り合わせて慰め合う。

 

「そんなに抱き着いて、食べて欲しいのかな?」

 

 だが、その慰め合いに俺はいない。

 だから、それは二人だけの時にして欲しいとばかりに呼び掛けて噛み付く。

 

 あーんと口を開く。

 目の前には、白い乳肉と二つの肉粒。

 

「ひやぁっ!? ダメっ、吸っちゃ……ふあぁっ!!」

 

 赤らんだ乳首に吸い付く。

 ちゅぱちゅぱと赤子のようにどちらかの乳首を蹂躙し、吐息が自身の頭に響く。

 どちらかの悲鳴を聞きながら、竿を飲み込む少女の締め付けに下半身が蕩ける。

 

 びじ、びじゅ、と風の愛液が樹の腹部に掛かり、樹の臀部を俺の腿が叩く。

 三匹の獣は荒い息を聴かせながら互いの快楽を求め、やがてどこからともなく――、

 

「っ、……くッ!!」

 

「イっ、ぁ……あぁぁぁっっ!!」

 

「ゃ――、ぁ~~~~~ッ!!!」

 

 最後に子種を求める幼い花弁から怒張を抜き出し、吐精した。

 生まれたての白濁は行き先を求めて、絶頂に達する二人の恥部に飛び掛かった。

 

 風の陰毛に絡まる子種、樹の無毛の恥部に付着する白濁。

 びぐんっ、と跳ねた姉妹はそれらを交換するように互いの身体を擦り合わせる。

 精液の架け橋を作るように身体をぶつけあい、絶頂に達する様を、俺は見届けた。

 

 

 

 +

 

 

 

 姉妹との肉の祭りを行い、片づけ等諸々の事を済ませ自宅に帰る頃には、時刻は深夜を回っていた。近くのコンビニで買った栄養ドリンクを飲み、夜風に髪を揺らしながらテンションを下げていく。

 

「俺って最低だ」

 

 俺はドヤ顔でそう言った。

 遂に勇者部全員を抱いてしまった。

 快楽に無知な少女の身体を味わった自らに対する感想であった。

 

「――――」

 

 今後の事を思うと胸が膨らむ。

 夏凜や風、樹とのアレコレを考えると頬が緩む。

 夜空から見下ろす冴えた月ですら自らを祝福しているように思えた。

 

「ただいま」

 

 自宅の扉を開けて靴を脱ぐ。

 当たり前だが静かな廊下を歩いていき、階段を上る。

 そうして、自室の扉を開けて――、

 

「おかえり~」

 

「――――」

 

 園子だった。

 カーテンを閉めてないからか、月明りが少女の姿を照らし出す。

 金色の髪の毛が月明りに照らされて、その光景に思わず目を奪われる。

 

 それは一瞬の出来事だった。

 そして同時にそれは起きた。

 

「確保ー!」

 

「とぉー!」

 

「っ」

 

 唐突に床に倒される。

 背後からの一撃、死角から狙った二人分の重さと柔らかさを背中に感じ何事かと振り返ると、見慣れた顔が二人、東郷と友奈が呻きながら抱き着いてきた。

 

「何だよ」

 

「何だよ、じゃないよ。かっきー」

 

 ぐいっと顔を持ち上げられ、園子と顔を合わせて、息を呑む。

 どこか間延びした声音とは裏腹に、至近距離で見つめた少女の顔は、

 

「――浮気は駄目だよ」

 

 真顔だった。

 

 

 

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