やっぱりそうだよね。唐突だけどローアングルで見上げるぼた餅が好き。
勇者部の部活内容は多岐にわたる。
初期の頃は道端や海岸のゴミ拾いといった物であったが、夏凜や園子の加入、また知名度の上昇に伴い、頼まれる依頼の量、質は変化していったのである。
まあ、何が言いたいかというと――、
「こういう事もやるんだよね」
「静かにね、亮くん」
ボソリと呟く俺に対して、僅かに眉をひそませる黒髪長髪の美少女。
淫靡な唇は桜色、触れた指は色白で、静かにしなさいという仕草は心を擽る。
「……」
鼻腔を擽るのは、どこか古びた紙の匂いだ。
周囲を見渡すと棚、棚、棚。中にはぎっしりと本が詰まっている。
それなりに量は多く、しかし実際に手に取られた数は少ないのだろう。
花の青春時代、友達と遊んだりしたい年頃でファンタジー小説以外を手に取ろうとする人はあまりいない。借りる人はいても、わざわざ学校の、それも放課後の図書室に留まる人は少ない。
唯一賑わうのはテスト前の期間であるが、その時期は既に過ぎている。
そして大抵の学生は、残念ながらそんな時期であっても自宅で勉強をするのだ。
必然、見渡す限りガランとした空間は思わず大声で笑い声でも上げたくなってしまう。
「人がいなくても、返却された本を戻したりしないといけないのよ?」
「いや、分かってるよ。依頼だからね」
本当に? と言わんばかりの半眼を向ける東郷から目を逸らし、彼女の隣で周囲を見渡す。唯一の図書室の扉はぴっちりと閉まり、図書室には誰もいない。
今回の依頼内容は、緊急の用で席を外す事になった図書委員の業務の代わりだ。
東郷が告げたように、受付カウンターでの対応と返却本を棚に戻す程度の簡単なお仕事だ。
「東郷さんって本、読む?」
「えっ? ……そうね。結構読むわよ」
東郷との距離は近い。
硬い椅子に座り小首を傾げる制服姿の東郷の隣に拳一つ分空けて俺が座っている。
図書室という場所だからか、小声で話しかけると此方に身体を寄せて、同じように小声で返答する東郷。
「プログラミングとか、歴史についてとか……、最近はお花についても勉強してるわ」
「多芸だね」
「亮くん程ではないわよ」
銀鈴の如く微笑を浮かべて笑う東郷。
その横顔を見ていると、ふと気づいたら手が少女の太腿に伸びていた。
「ちょ、ちょっと……」
「ん~」
滑々とした黒色のタイツ越しに程良く脂の乗った少女の脚につい触れる。
理由はない。そこに一年前まで動かなかった美少女の脚があるなら触りたくなるのだ。
さわさわと変態の称号を授かりそうな怪しげな手の動き。
いやらしさ以外に何も感じられない男の指先がスカートの裾の中と外を行き来する度に小さく息を呑む少女の深緑色の瞳は、驚愕と羞恥を混ぜ合わせた感情で揺らいでいる。
「んっ」
くすぐったそうに脚を揺らす少女は、しかし抵抗は薄い。
こうなる事が分かっていたかのようにほっそりとした手が俺の腕を掴むが、普段に比べて男の手を止められる程の力はない。
「りょ、亮くん」
それでも口は素直ではない。
僅かに潤み始めた深緑色の瞳は此方を見上げ、抗議の意味を込めて名前を呼ぶ。
「東郷さん」
「っ」
「静かにね」
俺と東郷しかいない図書室。
こんな状況で何もしないという方が失礼ではないのか。
滑らかな化学繊維越しに内腿の弾力を手のひらで愉しむ。
独特な弾力を手のひらに感じながら、味わうように片手は少女の手の制止を振り切り、スカート内部へと進んでいく。艶々した繊維は視覚的に楽しめるが、どうしても破りたくなるのは男の性だろうか。
余った片手で無防備な尻を撫でた瞬間、はんッ、と彼女は艶めかしい息を吐く。
「だ、駄目よ。そういうのは帰ってから、ぁっ!」
スカートに隠された少女の恥部に指が届く。
黒いタイツと僅かに湿った下着越しに感じられる柔肉の感触が指の腹に伝わる。
「やめっ、ちょ、ちょっと……!」
貝状の肉を薄い布越しに感じながら、悪戯をするように愛撫する。
腰を引かせる少女は顔を僅かに羞恥と快楽に歪めつつ、僅かに湿った恥部を触らせる。
制服越しに主張する双丘を揉むと、僅かにブラの感触が伝わる。
この場で衣服を脱がせてしまおうかという考えが過るが、それはリスクが大きい。
ワンピース型の制服、目の前の彼女はその上に学校指定のカーディガンを着ている。
肩から垂らした艶のある黒髪は青色のリボンに巻かれ、手に取ると滑らかな感触が伝わる。
「東郷さん」
「は、はい」
「タイツ、破ってもいい?」
「だ、駄目よ」
「弁償するから」
「そういう問題じゃ、ッ、ここは学校よ、ゃ、っ」
カウンターテーブルを背後に、椅子に座る東郷の股座に座り込む。
俺の姿は東郷以外に見る事は叶わず、両手をスカート内部に忍ばせる男の侵攻を辛うじて止める東郷、タイツを脱がせようとするのを阻止せんとする姿は、つい意地悪したくなる。
スカートの最奥にまで入り込んだ片手は、会話の合間も絶え間なく愛撫を続ける。
愛撫と言っても、記憶の中にある眼前の少女の裸体を思い出し、クリトリス周辺を下着とタイツ越しに摩るだけだ。それでもじわりと指の腹に染みが広がるのが分かった。
「ぁ、っ、っ……!」
円を描くようにスカートで隠された恥丘を撫でる。
嫌々と首を振り抵抗するも、僅かに情欲の色香を醸し出し、熱い吐息を漏らす東郷。
指を噛む唇はむにゅりと歪み、身体を丸め、俺の頭を掴んだ瞬間、ガラリと扉が開いた。
「!?」
強張った東郷は椅子から僅かに立ち上がる。
その隙を見逃さず、タイツを膝下まで脱がせる俺。
どちらが卑怯で素早くて綿密に計算されていたのか。
カウンターテーブルの下に隠れた行為は決して無駄では無かったのだ!
「ゃっ、ん、んんっ……」
「?」
顔を赤らめて必死に誤魔化しの咳をする東郷。
足音から恐らく女子生徒だと推測するが、俺の関心は最初から東郷にしかない。
黒い薄皮に包まれた日光を知らぬ無垢な柔肌。
ショーツごと剥ぎ取ってしまうミスは無く、無事膝下まで下ろしたタイツを戻そうとする東郷の手は空を切った。
「あの」
「は、はい!」
「えっと、この本があるかどうか知りたいのですが」
「……っ、そ、その本ですね」
この程度の悪戯は大した事ではないらしい。
慌てて接客スマイルを作る東郷をカウンター下から見上げる。
ローアングル、と言えば良いのだろうか。
制服越しに主張する豊かな双丘、既に熱を帯びたように瞳を揺らす東郷の姿、震える白皙の腿を手のひらで味わう度にビクリと腿を震わせる姿は、支配欲や独占欲を擽り離さなかった。
スカートを捲る。
「っ」
「大丈夫ですか?」
「え、ええ……。少し体調不良気味でして……えっと、小説を書かれるんですね」
捲れた制服のスカート、一瞬だけ見えた薄青色のショーツを眼球に焼き付ける。
ごくごく自然に腿の付け根にまで手を這わせ、滑らかな腿肉に頬を擦りつけていた。
会話を逸らそうとして、会話の種を植えてしまった東郷。
足首まで下ろしたタイツに意味は無く、普段は晒されない艶めかしい腿の肌を爪で軽く突く。
薄く頬を染める東郷はカウンターの下で俺の腕を掴む。
「私の最近の趣味でして……」
「素晴らしいですね。本でしたら窓側の、上から二番目の棚にあり、……ますよ」
抵抗とも言えない手を摺り抜けて、小股の間に手を伸ばす。
先ほどの悪戯でしっとりとした感触のある布地を指の腹で弄り円を描く。
「ありがとうございます」
「……」
微笑を浮かべる東郷の身体に余裕はない。
俺の頭を掴むも尻肉を揉まれ、カウンターの天板を挟み男に弄ばれる少女は静かに頷く。
ちゅ、くちゅ、と俺にしか聞こえない水音。
ひんやりとしていた白皙の腿は熱を帯び、手のひらに温もりを伝える。
足音が受付カウンターから本棚の方に向かう音を聞きながら、そっと肉厚な腿肉に齧り付く。
「ん……ふぅ」
咄嗟に指を噛んだのか、想像していた声は抑えられた。
テーブルの縁を掴み、見知らぬ女生徒の前ではしたない声を上げるのだけは阻止した。その我慢強さに心の底から敬意を払いながらも、息をするように彼女のスカートの中を弄っている。
穏やかな顔をしているが、熱い吐息と熱を帯びた瞳は隠せない。
期待と羞恥と快楽を混ぜた美しい深緑色の瞳が俺を見下ろす姿は妖艶だった。
自覚があるのかないのか椅子ではなく俺の手に尻を預け、腰から下をくねらせる。
むにゅりと潰れる尻肉。
上履きごと脱がせたタイツは片方の脚に引っ掛かるも東郷が気にする余地はない。
「東郷さん」
「んぁ……ぁぁ」
にじゅりと薄布を濡らす恥部を指で弄る密かな遊び。
学校の、図書室の、カウンターで行われる淫らな行為は、少しずつ加熱していく。
もう一度彼女のスカートを持ち上げようとすると東郷は裾を手で押さえて首を振った。
「東郷さん」
「ゃ、ほんとに、だめ……」
「東郷さん」
「は、い」
「ここで見せて」
ひくっと少女の喉が鳴る。
静かに囁くと僅かな逡巡の後、東郷はゆっくりと制服のスカートを持ち上げた。
むっちりとした白い腿を伝う甘露。
恥部を隠す薄青色のショーツ、腰付近には薔薇の刺繍と白のレースが施されている。
此方を見下ろす東郷は真面目だからか、臍の下付近までスカートをたくし上げてショーツの全体像を俺の前で曝け出した。その倒錯的な光景に俺は思わず息を呑んだ。
「これでいい?」
「……」
少女の言葉には答えず、なおも執拗に彼女の恥部を弄ぶ。
痛い程に反り立った己の怒張は今すぐに挿入したいとばかりに硬い。
「ぁ~~、っ!」
いつまでもこの密やかな遊びをしても良い。
座り込む事も叶わず、俺にされるがままの状態で、膝と膝がくっつきそうになる両脚を力で無理やり開かれ愛撫される東郷は必死に声を漏らさないように唇を噛みしめる。
苦し気に、気持ち良さげに悶える姿は、酷く、はしたない。
「声、我慢してね」
「っ、っ、ぁ、っ―――」
すりすりと柔らかく熱くなる恥部を撫で、クリトリスを探す。
既に硬くなった肉芽を見つけるのは容易で、何となしに親指で押しつぶす。
「~~~~~!!!」
瞬間、首を仰け反らし声なき悲鳴を東郷は上げた。
遠慮なく快楽器官を指でなぶられ、咄嗟にカウンターの縁を掴んだ東郷はぎゅっと目を閉じた。
静かな絶頂、ぷしゃ、ぷしゃりと愛液が手を伝い、彼女の腿を伝い、小さな蜜だまりを作る。
全身を痙攣させた彼女は腰から下の力を喪ったように崩れ落ちた。
これでは依頼を達成する事など不可能ではないか、仕方なしに東郷と俺は立ち位置を変えた。同時に絶頂の余韻に震える少女の前でズボンを下ろし怒張を見せつける。
「……? ……ぁ」
旦那様へのご奉仕の精神は忘れていないらしい。
何の躾かは忘れたが、熱に浮かされたような顔で東郷は反り立った肉棒を見つめる。
朱色の差した白い肌に当たる亀頭。
ぺちぺちと遊ぶように東郷の口元に宛がうと、小さな唇が吸い付いた。
ちゅるり、と熱い舌が竿に絡みつく。
乱れた髪の毛をかきあげて、己に課せられた奉仕を少女は行う。
ぬめる舌先は雁裏を捉え、ちろちろと絶頂を促す為だけに蠕動する。
快楽の壺は俺の射精感をあっという間に高めていき、今度は俺が眉を顰めた。
どんどん上手くなる東郷の口腔行為に感嘆の吐息をしていると、チャイムが鳴った。
下校のチャイムだ。
部活動が終わりを告げ、良い子が皆、お家へ帰る時間だ。
本を吟味していたのか、その存在を忘れていた女子生徒が本棚からカウンターへ歩み寄る。どこか樹と園子を混ぜたような大人しそうな少女は一冊の本を大事そうに抱え持っている。
チャイムの音に釣られて選択をしたのか、目的の物を見つけられたのか。
「あ、あの……」
「貸出ですね」
「ひゃ、ひゃい」
典型的なあがり症なのか、いつもの微笑で対応すると顔を赤らめる少女。
一年生なのだろう、少し丈の長い制服に身を包んだ少女は僅かに周囲を見渡す。
「さっきの……」
「ああ、先ほどの担当でしたら――」
僅かに理性が残っていたのかカウンターテーブルの下に潜んだ東郷が息を呑んだ。
肉棒を咥えたまま此方を見上げる少女の不安げな視線を感じ取り、片手を彼女の頭に伸ばす。ふわりとした絹の柔らかさを連想させる艶のある黒髪を撫でながら俺は答えた。
「しゃぶってますよ」
「え?」
「ぃ……、いえ、体調が悪そうだったので帰りましたよ」
「そうだったんですね」
「っ、ぉ……げほん。失礼」
「大丈夫ですか?」
「ああ、うん。風邪が流行ってるから気を付けてね」
「っ、は、はい!」
笑顔で話していると、急に熱を込めた口腔奉仕に剛直が限界を迎えた。
どくっ、どくっとホットミルクが東郷の口内に噴き出される姿を思い浮かべながら、完璧な微笑を浮かべる。僅かに顔を赤らめた少女は小さく会釈して図書室を退出した。
その後ろ姿が完全に見えなくなるのを見届けて、熱いエキスを嚥下する東郷を見下ろす。
それなりの量だったのか、口端にこぼれた種汁を小さな舌が舐めとる。
大切に、味わうように、奉仕した事を誇らない殊勝な態度に若き剛直は血流を取り戻す。
「東郷さん」
「……はい」
「立って」
テーブルに手を付かせ、背中を向けさせるように東郷を立たせる。
どさくさに紛れて外したブラを椅子に置き、制服のスカートを背後から豪快に捲るも東郷がそのことに言及する暇は無い。
「……っっっぁぁ!!!」
ショーツをずらし貫かれた東郷は手で抑えきれない喘ぎ声を漏らした。
部屋の扉から見えない位置で彼女の腰骨をしっかりと掴み、バックで犯す。
鼠径部と臀部がぶつかる音が部屋に響く。
にじゅ、にじゅと猥音が立つ度に東郷の白い腿を愛液が伝う。
耳まで赤くした東郷は自らの袖を噛む。
悔しげに、快楽に抵抗するかのように、嬌声を必死に隠そうとしている。
「ふっ、ぅ……、んん、ん……ッ」
学校で行う行為は、普段よりも羞恥心が勝っているのだろう。
それにしては先ほどは積極的にフェラチオをしていたが問い詰めるつもりはない。
普段と違って声を上げられない分、膣壁は熱くぬめり子種を求めて蠕動する。
ワンピース型の制服は腰まで捲れ上がり、くびれた腰を掴み、揺する度に肉棒が白い尻肉に食べられ、彼女の蜜液が履いたままのショーツを濡らしていく。
普段の姿からは想像も出来ない光景。
否、想像しても実行することは出来ない事を俺は東郷としていた。
はしたない交尾に羞恥心を覚える暇もない彼女は、腰から手を離したら崩れ落ちそうだ。
「あッ!! ンっ、ゃ、うぅっ、んぅぅ……っ!」
今度は彼女を背後から抱きしめるように、角度をつけて腰を振る。
目の前の雌を孕ませようと制服越しに胸を揉みながら、吸い付く膣に身を任せた。
ふと東郷の顔を見る。
情欲に塗れて快楽に溺れた赤らんだ顔を背後から見つめる。
目が合う。
涙を浮かべた深緑色の瞳、震わせた桜色の唇を奪う。
ピストンに任せた動きで互いが達するのは、それからすぐの事だった。
「あっ―――!」
二度目の射精、濃厚な白濁を余す事なく最奥に注ぎ込む。
奥歯を噛み締めながら、俺の腕の中で僅かに遅れて東郷は唇を開いた。
「―――!? ~~~~~~~ッッ!!!」
少女の声は俺の手に抑えられ、腕の中で静かに全身を震わせた。
虚ろな表情をした少女の口端から透明な糸が珠になり、制服に染みを作った。
帰り道、手を繋いだ東郷はしきりに周囲を見渡す。
恥ずかし気にスカートを押さえる姿は扇情的である事を本人は理解していない。
俺のポケットには黒いタイツと下着がセット。
普段は晒されない白皙の腿をスカートから見せる少女は夕焼けに照らされる。
「ぁ」
「どうした?」
「……亮くん」
夕暮れに照らされて、片手でスカートを押さえる少女は俺の耳元で囁く。
「……た、垂れてきちゃった」
「……」
周囲を見渡し誰もいない事を確認。
図書室でもないが、彼女の真似をして囁き返した。
――今日、家に来る?
暫く黙り込んだ東郷は、やがて深緑色の瞳を揺らした。
まるで、言わなくても分かるだろうと言わんばかりに。
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翌日、加賀家の朝食は和食になった。