目を覚ますと目の前には美少女がいました。
長い黒髪、深緑の瞳に親愛を映し、微笑を浮かべた美少女だ。
見知った物よりも僅かに幼さの減った顔は彼女を絶世の美女へとたらしめる。
纏めた髪の毛を後頭部で束ねた姿を下から眺めているだけで幸福感が胸中を占める。
薄目を開けて見ていると、ジッと俺を見下ろす彼女はゆっくりと手を伸ばす。
細い女の手が伸びる先は俺の頭部。
白髪の増え始めた癖毛の黒髪を手櫛で梳くように、愛おし気な表情で頭を撫で続ける。
薄眼を開けて目に映る光景と、後頭部に感じる感触から膝枕をされているのだと分かった。
「――――」
徐々に視界一杯に彼女の顔が映りこみ、頬に柔らかな唇の感触を感じる。
ちゅ、ちゅ、と寝ている事を良い事にキスの雨を降らせる彼女は瞼を下ろしていたが、やがて薄目で見上げている俺に気づいたのかほんのりと白雪の肌に朱色を差す。
自らの行いを反省しているのか、或いは見られた事による羞恥か。
やがて、ほっそりとした冷たい指先が俺の鼻をつまむ。
途端に息が苦しくなったので目を見開き、黒髪の少女を軽く睨む。
「……何をするか」
「いつから見てたの」
「さっき」
「さっきって」
「股間をさわさわして、ゴクッて喉を鳴らしていたところ」
「……言ってくれたらいいのに」
身に覚えがあるらしい。
さっき起きたばかりです、とは言えない空気が出来上がってしまった。
それ以前に、寝ている人の身体に何をしているのだろうとむっつり大和撫子を見上げる。
「随分、積極的だったね」
「……そ、そういう訳じゃ」
「――――」
「ただ、ほら、亮くんもお掃除や片付けで疲れているようだったから」
「……、俺も随分気を抜くようになったな」
熱と羞恥に揺らす深緑の瞳を見上げながら、何となしに彼女の頬へ手を伸ばす。
白皙の肌はプリンのような柔らかさと手のひらに吸い付くしっとりとした感触で、何度触れても飽きる事が無い。触れた肌の方の片目を閉じてされるがままになった東郷は被せるように俺の手の甲に手のひらを置く。
――縁側に飾った風鈴がチリン、と涼し気な音を鳴らす。
あれほど暑いと感じていた夏の陽射しも和らぎを見せ、所々に白い雲が見える。
縁側の廊下の冷たい感触を背中に感じながら、ふと庭に目を向ける。
それなりに広く、武術の練習などで使う芝生は生えそろっている。家主の意向が反映された庭は赤毛の少女から貰った花の植木鉢がある他には物置小屋と塀のみと殺風景だ。
ふと鼻腔をくすぐるのは夏の間に嗅ぎ慣れた蚊取り線香の煙の匂いだ。
残暑過ぎたこの頃ではあるが、顔に感じる風はどこか生温い物がある。
そんな風に、縁側、庭、天井と視線が泳ぎ、頭上の東郷、彼女の衣服に辿り着く。
「その格好、エロいな」
「そう? 好きそうだなって思って」
後頭部には東郷の処女雪のように白く、健康的な腿肉の感触が直に伝わる。
「俺が?」
「他に誰がいるの?」
「東郷さん」
「そういう事言うと脱ぐからね」
コスプレする美少女は好きだ。
特に、好きな子が恥ずかしがりながらも着飾る姿は写真に収めたくなる。
揶揄うと小さく眉をひそめる彼女に謝ると、細い指が一本、二本と折り曲げていく。
「給仕服とか水着とか看護服とか、あと中国の脚が見える服とかこれでもかってぐらいに非国民な洋服ばかり着せようとしてくるじゃない。そういうのは私よりも友奈ちゃんの方が似合うでしょ?」
「でも、なんだかんだ言いながら着てくれる東郷さんの事も好きだよ。お陰で東郷さんフォルダが一杯増えた」
「もう……。ねえ、好きってもう一回言って」
「好きだ」
「もう一回」
「好きだ」
「もっと」
「好きだ。……これからも俺から離れるな。しっかりと捕まえててくれ」
「――うん。うん! 勿論よ。絶対離さないからね、亮之佑」
唇に触れる彼女の唇は仄かに抹茶の味がした。
和やかな雰囲気に包まれる中、彼女が着ている衣服に改めて目を向ける。
それは衣服と言うにはあまりにも薄くいやらしさに満ち溢れた物だった。
ベビードール。彼女の下着を上から見ていく。
薄青色の下着、白く剥き出しの肩には豊満な双丘を支える柔らかな肩紐。彼女が男の視線に恥ずかし気に身体を動かすと、ゆさゆさと乳肉が目の前で揺れる。
こぼれそうな乳が作る白く深い谷間が上から下まで惜しげもなく晒されている。
透明な布地が彼女の程良く引き締まった腹筋とショーツに薄すぎるベールを作り、黒のリボンとフリルの付いたショーツからすらりと伸びた腿肉が俺専用の枕と化している。
下着というにはいやらしさと清純さが混ざり合っていた。
そんな風に上から下まで舐めるように東郷を見ながら総評を伝える。
「……勝負下着?」
「そ、そこまで気合を入れた訳じゃないんだけど……興奮した?」
「…………」
謙虚な彼女だが視覚的な興奮だけでなく意識の覚醒に伴って生じる彼女の発情した雌の香りや熱を孕んだ眼差し、体温、柔らかさが俺を昂らせていく。
彼女の質問。否、いやらしい誘いに応えるには言葉だけではあまりにも無粋だった。
ゆっくりと立ち上がり、下着を下ろすと既に反り立った怒張が東郷の目の前に姿を見せる。先端から垂れた先走りが肉竿を伝う様をじっくりと顔を赤らめる彼女に見せつける。
「……っ、亮くん」
「ん?」
「今日は、せっかくだから胸でしよっか?」
「お願いします」
「ふふっ」
目の前の肉棒が待ちきれずに先走りを白い肌に垂らす中で、彼女は乳房を持ち上げる。
むにゅん、と質量感のある母性の塊が形を変える姿に思わず息を止める中、ゆっくりと見せつけるかのように谷間を寄せる。
両手で押す度に互いの肉が潰れ合う中、反り立つ怒張を前に東郷は跪く。
「……いいよ」
「…………」
「ここに、挿れていいよ?」
悪魔のような囁きだった。
学校では多くの男子生徒たちの心を虜にしている美少女の、一人の男への淫靡な誘いの声音だった。
絶対に気持ち良い、という予感があった。
理性が崩壊するという忠告は上目遣いで見つめてくる女の熱い期待の視線に溶かされる。
――にゅるん、と白い谷間にペニスを突っ込んだ。
「……!」
東郷の肩を掴み、下乳の谷間から根本まで挿入する。
性器よりも柔らかく、ふわふわとしたソレは優しい締め付けで怒張を離さない。
谷間に溜まった汗と自らの先走りを潤滑油に、豊乳の中で腰が勝手に動き出す。
きめ細かな東郷の乳房は、極上という表現以外を許さない。
彼女の疑似的な性器に脳を痺れさせられる中、俺は夢中で腰を振った。獣のように腰を振る俺の姿を見上げる東郷は何を思ったのか、ピストンの度に谷間から覗く剛直へ唾液を垂らす。
透明な唾液と竿液が混ざり合い、乳肉の膣内は熱くぬめる。
口端の唾液を舌で拭いとる東郷の淫らな姿に、俺は思わず揶揄うように口を開く。
「どこで覚えたんだ」
「……誰かさんが、そういう風に教えたじゃない」
「東郷さんはエッチだなぁ」
「そういうエッチな風にしたのは亮くんでしょ?」
膣よりも柔らかく、熱く、いやらしい。
男に都合の良い、良すぎると感じる淫魔すら羨むほどの性器で往復を繰り返した。
にちゅ、にち、にちゅ、と淫靡で背徳的な音が周囲に響く。
自らの唾液が剛直に絡みつき、乳房を蹂躙して自慰に使われている状況を目で、耳で味わう東郷は羞恥に耳まで赤く染めながらも健気に乳房を寄せている。
にちゅん、にちゅんと怒張が乳房に吸い尽くされるような感覚。
快楽を超えた至福が胸中を過る中、奥歯を食い縛り、限界まで射精感に抗う。
熱く、硬さを増していくペニスの様子が乳房から伝わったのだろう。
限界寸前の怒張を逃がさないと人工膣に締め付けが加わり、敢え無く決壊した。
「おっ!」
びゅううぅっと勢いよく白濁が噴き出した。
乳房の中で噴き出した雄のエキスは東郷の鎖骨を、頬を、そして髪を汚す。
「うにゃぁ!!」
突然の射精。咄嗟に目を閉じて悲鳴を上げる少女。
驚きと欲情で顔を赤くしながらも、濃厚な遺伝子のスープを浴びている東郷。
「熱っ、……、ふふっ。いっぱい出たわね」
寄せて出来た肉壺を解くとドロリとした白濁が彼女の谷間から生まれる。
孕ませ汁が彼女の下着を、白皙の肌を雄の匂いと汁で汚していく。
熱く滾る竿を目の前に、東郷はとろりと表情を蕩けさせる。
「んっ、……凄いわね」
味見をするように東郷は顔の精液をぺろりと舐めとる。
赤い小さな舌にせっせと指で掬った精子を乗せる東郷。
彼女の白雪の肌と濡羽色の長髪に、濁った精子は良く映えた。
味わうように舌で精子を口に含む東郷は、ふと流し目で俺を見つめる。
唇の残した精子の名残をペロリと舐めとる東郷は無言で迫り寄る。
「なんだよ」
「横になって、亮くん」
「え」
まさか、これで終わりなのだろうか。
そして横になって欲しいのは東郷の方なのだが。
外でするには蚊の存在が邪魔で、塀で視線を遮っているとはいえ外の様子が見える廊下で、抗議するよりも早く、問答無用の東郷に押し倒される。
俺を見下ろす彼女は優しい微笑とは裏腹に欲情に揺らいだ瞳を向ける。
ゆっくりと、白濁で汚れたベビードールを俺の体躯を脚で挟みながら脱ぐ。
ストリップショーのような見せつける脱衣ではない。
だが男に媚びるような脱ぎ方ではなくとも、チラチラと外の方を気にしながら薄布を脱いでいく姿に萎えた剛直は力を取り戻す。
縁側から見える外は明るく、耳を澄ませば蝉の鳴き声と人の声も聞こえるが――、
「ここなら、誰も見ないよ」
「……一応外じゃない?」
「東郷さんが騒がなければ大丈夫」
「なら、やっぱり私がするわね」
俺に主導権を握らせると声を我慢出来る自信が無い。
そう言外に告げる東郷は薄青のショーツを脱ぎ、淫魔すら羨む裸体を曝け出す。
「あ、あんまりジロジロと見ないで」
夕暮れが近いとは言えども、陽射しは彼女の白雪の肌を照らす。
日陰のある縁側で自らの裸体を晒す少女はゆっくりと雄の肉棒へと腰を下ろす。
腿に愛液が伝うほどにトロトロの媚肉と亀頭がくちゅりとキスをする。
呑み込まれるように亀頭が沈み、加減が分からないのか一息に根本まで突き込んでしまった。
にちっ、と遅れて蜜壺から音が漏れる。
「あ、~~~っッ!?」
ガクッと東郷の体勢が崩れ、前のめりになる。
辛うじて俺の胸板に手を乗せてバランスを保つ東郷は荒い吐息を漏らす。
騎乗位というのは互いに性交の意志が無いと成り立たない。
東郷の膣はたった一回、釘打ちしただけで淫らで甘い蜜液が噴き出す。
「東郷さん」
「……ちょ、ちょっと待って」
ぷるぷると目の前で揺れる乳房に手を伸ばす。
つきたての餅のような双丘を揉みしだき、彼女の行為を見届ける。
最奥まで貫いた剛直がゆっくりと引き抜かれる。
怒張に絡みついた愛液が結合部から溢れ、淫らな水音と共に竿が姿を現す。
「ぁ! ……ぁ」
ぎゅっと瞼を閉じた東郷は腰を動かす。
自らの気持ち良い部分を雁が触れる度に媚肉が更に濡れ、嬌声が漏れる。
本物の竿を使用した贅沢な自慰を堪能する彼女は一突きごとに膣を引き締める。
黒髪を振り乱し、頬を伝う汗が俺に落ちるが気にならない。
それ以上に快楽に耽り、前屈みで自ら脚を広げて腰を振る少女を見つめる。
ずちゅ、と絡む媚肉から竿を抜く。
にじゅん、と竿の根本まで亀頭が子宮口を叩く。
は、ん、と熱い吐息を漏らす東郷は切なげな眼で俺を見下ろす。
彼女の目線から要求を悟った俺は胸に添えた手で敏感な突起を二つ、刺激する。
「ん、ぁぁ……ッッ!!」
きゅううっと竿を締め付ける感覚に歯を食い縛る。
よく解れた媚肉が卑猥にひくつき、結合部から泡立った蜜液が鼠径部を伝う。
ちゅく、ちゅく、とストロークと水音。
制御下に置かれた、最高のリズムを刻んだ自慰。
「はー………あは……っ」
いつの間にか胸板に置かれた腕から力が抜け、上体を起こした肩を掴む東郷。
それでもゆっくりと一定速度で男根を味わい漏らされる喘ぎ声を耳元で聞く。
ビキビキと血管が浮いていると感じている程の剛直は、絶頂に達する寸前でのお預けが続く。
少女の一定速度の自慰は甘すぎて、達する事が難しいからだ。
「っ……!」
至近距離で見る女の恍惚とした表情。
汗の香気を漂わせ、解れ掛けの黒髪を乱れさせる東郷に撮影機材が無い事を惜しむ。
かくっ、かくっと腰を振り、目尻に涙を浮かばせる程の快楽に悦ぶ女は両脚の爪先を立たせ、身を震わせながら顔を伏せる。
「ッ!! っ……っぁあ……!!」
汗でぬめる肢体。
肩を掴む手に力が籠る中、快楽に口をパクパクと開閉する。
絶頂に達し、浅く長い呼吸を繰り返す女の表情を至近距離で見上げる。
「――――」
素晴らしい光景だった。
彼女も自慰に浸れて満足だろう。
今までの淫靡な光景は鮮明に瞼の裏に焼き付いて離れないが、
「それはそれ、だ」
「へ……?」
俺の昂りは消える事は無い。
荒い息をする東郷の腰を掴み、軽い身体を持ち上げる。
快楽の余韻に浸る彼女は僅かに身を硬くするが、抵抗には遅すぎる。
廊下の外側、網戸越しに家の庭、外の光景が見える方向に身体を向ける。
脚を開いて座り、膝の上に東郷を導く背面座位だ。
「や!?」
反射的に腰を浮かせようとする東郷。
そんな彼女のくびれた腰をガッチリと掴むと、先ほどまで彼女が好んでいた角度で、斜め上に挿入する。
「ぅ、あ!!!」
脚を開かされ局部が丸出しになり、咄嗟に暴れる東郷。
だが腰を掴まれた彼女には逃げる事は叶わず、しっかりと根本まで貫かれる。
「お……ッ、ぅぁ……!」
彼女が好む角度での不意打ちの挿入。
俺の肩に後頭部を置く彼女は身体を軽く震わせ、甘く虚ろな表情を浮かべている。
東郷が悶える姿を外に宣伝するように乳房を握り、突き上げる。
「ひぁぁッッ!?」
プシッと水音が廊下に響く。
怒張を貪る結合部から新鮮な蜜が潮のように噴く。
「東郷さん」
「ま、っ……、ぁ、まって」
「声我慢しないと、誰かに聞かれるよ」
彼女の息が整うのを待つよりも先に一息に腰を突き上げる。
乳頭を刺激しながら腰を掴み、ちゅぷ、ちゅぷと蜜を掻き混ぜる抽送を始める。
「ひゃ、ら……、それ……ッッ!!」
ようやく状況が東郷にも掴めたのか声を抑えようとする彼女。
たゆんと豊満な胸を揺らし、汗でぬめる腰を掴んだ腕を掴もうとする東郷の手は獣のようなピストンに、必死に口を押さえる事に専念する。
「~~~ッッ! んん……っ!!」
解れた黒髪を乱れさせた東郷は腰を浮かして逃げようとする。
捕まえて、奥まで怒張を挿入するとガクッと背中を反らし、押さえた手越しに呻く。
「ッ! ………!!!」
嫌々と首を振る彼女の乳房を掴み、硬い肉茎で蜜壺をほじる。
汗を滴らせ、逃げようとする脚が濡れた床を滑る。
必死で口を押さえる手のひら、指から漏れる甘い悲鳴が響く。
肉が肉を叩き、ぴちぴちと音を立てる。
獣欲に囚われ卑猥な結合音が響く中での断続的なピストン。
たんたんたんと一定リズムで、最高の角度で突き上げる。
同時に、彼女の大好きな恥部の肉粒と乳頭を指で摘まみ上げた。
「んん、ッ、ぁ、ぁ~~~~~~!!!!」
手で抑えきれない程に漏れる声。強烈な絶頂。
プシャッと結合部から甘露が噴き出し、床を濡らす。
同時に俺も限界を迎え、東郷の最奥へと濃縮した白濁を勢いよく噴き出す。
解放感と共に東郷の華奢な身体を抱きしめる。
精液一滴すら余す事ない吐精。彼女の子宮に注ぎ、溢れた汚液が膣襞の一つ一つに染み込んでいく。
たっぷりと余韻を味わうと、ゆっくりと竿を引き抜く。
とろり、と白濁が結合部から垂れ、内腿を伝う。
ゆっくりと流れる白濁の動きにすら東郷は反応し、震える。
「……は、ぁ」
大きく吐息する東郷を抱きしめ、床に倒れる。
汗と性臭を漂わせる女の後頭部が俺の肩に置かれる。
抱き枕のように東郷を背後から抱きしめると、互いの頬がすり寄る。
夕暮れはまだ終わりが見えなかった。
夏の夕暮れは、未だに暑く、抱き合う熱で蕩けそうだった。
「…………」
「……あつい」
「……スイカ、切ってるけど食べる?」
「東郷さんを食べたい」
「…………」
「…………」
「声、我慢しなくて良い場所なら」
――チリン、と風鈴が揺れた。