たとえばではあるが自分の子孫と会う機会があったとしよう。
初めましてご先祖様、私はあなたの子孫ですよ。そう言われて信じるだろうか。
机の中から未来のロボットと一緒に現れてそんな台詞を吐かない限り、普通は信じない。
「──今更ではあるが、私に子孫がいると言われてもなかなか実感は湧かないものだな」
そんな状況に近しい少女が困ったように眉を顰めるのは仕方がない。
金髪を纏め、紫紺の瞳を瞬かせる彼女の困惑と苦笑の混ざった表情。
「ええっ!? そんな……御先祖様が私たちを認知してくれない……」
「ちょっと待て。その言い方はなんか嫌なんだが」
「かっきー、わかちゃんがいじわるする~……うわ~ん!」
背中に腕を回し唸り声を上げて俺に抱き着く園子。
ふわりと漂う甘い香りとパンケーキよりも温かく柔らかい感触は心地よさを覚える。むにむにと押し付けられる園子の乳房の感触を前面に感じながら、静かに抱擁を返す。
んふ、と満足気に吐息を溢す彼女の華奢な身体。
どさくさに紛れて公共の場で園子の身体を堪能する。
「お、おい園子! 不純異性交遊だろ、そういうのは」
「そうよ、そのっち。離れなさい」
部室で白昼堂々と行われる不純異性交遊。
顔を赤くする若葉の援護を行う東郷に顔を向ける園子。
「違うよ? これはただのハグだよ~。わかちゃんには何に見えるの?」
「ただのスキンシップだよな。頭固すぎ~」
「くっ、こいつら……ッ!」
眦を吊り上げて怒る彼女は本気で怒っている訳ではない。
あらあら、うふふ、と薄い笑みを浮かべるひなたが若葉の横顔にスマホを向ける。
慌てて顔を隠そうとする少女よりもパシャリと巫女が勇者の写真を撮った。
「お、おい、ひなた。何を撮って……」
「委員長気質を発揮した若葉ちゃんの写真ゲットです。それよりも認知してあげないのですか?」
「いやいや……ひなたもか」
「ふふっ、冗談ですよ」
「知っているとも」
くすりと笑みを溢しながら告げる巫女の言葉に若葉は後頭部に手を回す。
楽しそう! 私も混ぜて! 勇者ハーグ! と俺と園子にハグを求める友奈、そこに続く東郷、夏凜、樹、風と旧勇者部メンバーにより始まる『おしくらまんじゅう』に頬を緩める。
「その、私の家のことではあるのだが……分家というのも珍しいなと」
「……亮之佑さんですか?」
「ん、ああ。記録を知ろうにも実家に帰るという事も出来ないからな。実は同じ時代の四国に私の知らない親戚がいるのかと思って、大赦に調べて貰えるように依頼したのだが……進捗は芳しくないらしい」
「何百年も前の情報ですから。不確定ではありますが若葉ちゃんの子孫から生まれたのではないのかとも言われているようです」
「大赦はその辺りの情報を一切出そうとはしない。隠しているのか分からないのかも不明だ」
加賀家は乃木家の分家である、というのは公の事実だ。
少なくとも俺の両親はそうであると主張していた記憶はあり、乃木家にもそういった扱いをされている。不当な扱いという訳でもなく、この世界で再び交流を持った園子の両親との関係も良好で、次期後継者である園子との関係にも口を挟まれたことは無い。
若葉やひなたの言うように過去に何があったかは不明だ。
意図的に隠すように資料は閲覧が禁止され、実家にある物ですら既に検閲済みだ。
──大赦を潰す!
そんな覚悟を持っていけば何かを知ることは出来るかもしれない。
ただ、それを知ったからと言って何かが変わるとも思わない。
知らなくて良いこともあるのだ。
「園ちゃん。俺っていらない子?」
「ううん。かっきーはいらない子じゃないよ。私が必要としているからね、ずっとね」
ぎゅううっと締め付けるように抱擁する園子。
そんな俺と園子を包むように抱き着いた友奈は太陽の如き笑顔を浮かべる。
「んー、難しいことはよく分からないけど、亮ちゃんは園ちゃんの家の親戚ってことで良いんじゃないかな? ほら、目元とか結構似ている気がするよ! ねっ、東郷さん」
「そうね、友奈ちゃんの言う通りよ。亮くんは……そのっちよ!」
背後から友奈を抱きしめて髪に顔を埋める東郷は真面目な声音で肯定する。
続く夏凜、風、樹の首肯と抱擁は、俺に前進も後退も倒れることも許さない。
「ああ、いや、変な誤解をさせたようで悪かったな。そんな重い感じになるとは……」
チラリと視線を向けると苦笑する風雲児は此方に脚を向ける。
歩み寄る姿勢、雪が溶けたような微笑を浮かべる若葉は凛々しい面持ちで口を開く。
「園子、亮之佑。二人とも私の子孫だ」
「御先祖様~!」
「二人とも私が養ってみせるとも!」
「ふふっ、私と若葉ちゃん。二人で、ですよ」
無言で凛々しい表情をスマホに収めるひなたがおしくらまんじゅうに加わる。
何か良いことを言ったみたいな表情をした若葉もまた肉塊に加わった。
一人、また一人と女体の塊が膨れ上がっていく。
そういう空気だった。
そういう謎のノリがあった。
まだエアコンが備わっていなかったというのもあるのだろう。
「────」
あの日もこんな風に暑かった。
この世界に来た頃の初々しかったあの頃を思い出す。
もう何年前になるのか、あれはいつの出来事だったのか。
同じ学年を、同じ時間を繰り返す。何度も繰り返す。
春を夏を秋を冬を繰り返して、色んな思い出に埋もれていく。
そんな日々だからか。
こうして少しでも新しい刺激を求めようとするのは。
「ぁっ!」
頬を伝う汗の不快さを打ち消す熱い呼気がロッカーに響く。
無意識に漏らしたであろう声に若葉自身が驚いたように唇をきゅっと結ぶ。
此方を向く勇者の背後に回した背中、その両手はスカートを捲る。
「……っ」
スカートの中というのはいつの時代も魅力的だ。
声を上げることなく無言でスカートの裾を掴む彼女は焦りの表情を見せ、俺は素知らぬ顔で尻に伸ばした手を広げ、尻全体を揉む。
下着の肌触りは艶めかしく、手に乗る尻肉は重みを感じさせる。
「んっ」
真面目な彼女の性格とは異なり逆三角形の面積は少なく、装飾を指に感じる。
秘裂側に伸びる両手は下着と汗で湿った肌の境目を確かめていく。
布越しに恥丘を指で登ると、中腹に汗とは違う湿り気を感じる。
指の腹が触れると同時に若葉の胸が上下し、俺を睨む紫紺の瞳に波紋を広げる。
「ゃ、ぁ」
くし、くしゅ、と濡れつつある下着を擦る度、喘ぎ声を押し殺す彼女。
力なく胸板を叩く手はシャツを掴み快楽に耐える。
その努力を笑うように下着越しに肉芽を見つける指先で擦り付ける。
「ん、くっ」
震える唇から溢れる筈の呼気は若葉の鼻腔から漏れる。
嗚咽に似た甘い声が閉じた口から漏れる中、丹念に指で肉芽を擦り続けると、静かに少女は身体を小さく震わせた。
「ぁ、ィ……っっ!!」
かく、かくっと小刻みに揺れる腰。
ロッカーの中に広がる熱気とは別の女の淫臭と熱。
俺の顔を見つめ、意識は虚空に向かった若葉の余韻に浸る顔を見つめる。
「ぁ……! ……!」
端正な小顔としばらく見つめ合うと紫紺に光が戻る。
理性の光が僅かに戻ると赤らんだ顔を背け、謎の弁解を行う。
「今のは、ちがっ、その……とにかく違うんだ……」
「凄い敏感だね。ひなたさんに一杯弄られた?」
大きな瞳に涙を浮かべ、普段の凛々しさからは遠い。
眉根を寄せ、腕の中で喜悦の表情を浮かべたことへの言い訳を必死に考えようとする姿に加虐心が刺激される。
知らぬ間に口端から垂れた少女の涎を指に絡め、若葉の唇に塗る。
「良いんだよ、我慢しなくて」
「……ぁ」
「でも静かにね」
ぷにぷと瑞々しい唇を指で触れ、頬を撫でる。
華奢な若葉の身体を強く抱きしめ、濡れた唇を奪う。
若葉との初めてのキスはバニラ味だった。
くらくらとした熱気の中で唯一ひんやりとした少女の唾液。
こちらを見上げた少女との口づけは先ほど食べたアイスよりも甘く、絡ませた舌は何よりも淫らだ。水分補給の為に歯茎や下裏に舌を這わせ、少女の唾液で唇を湿らせる。
こくん、と若葉の喉が鳴る。
唾液を飲んだのか、虚ろな目の少女が稚拙に口腔を交わらせる。
唇を離すと銀色の糸が珠となり、ふっくらとした若葉の唇を彩る。
「ひなたさん以外とはしたこと無いの?」
「……こ、こういう事は普通は好きな相手以外とはしないだろう」
「若葉ちゃんは乙女で可愛いね。その理論だと俺も好きな人になっちゃった?」
「か、からかうな。そういう亮之佑こそ私のことが好き……なのか?」
「うん」
「うん!?」
くしゃりとブラウスに皺が寄り、浮かぶ汗が少女の肌を透かす。
口腔行為を繰り返しながら、逃げようと艶めかしく揺れる腰を捕まえる。
短めなスカートの中はロッカーよりもむわりとした熱気が漂う。
ブラウスの胸元を上下させ、腰を引く若葉を追い、湿った恥部を指が這う。
「ん」
むっちりとした生腿が俺の手を挟む。
熱っぽい目と甘い吐息を漏らす若葉が恋人のごとく俺に身を預ける。
「ま、待ってくれ……」
「ん~?」
小刻みに身体を震わす姿を見ながら、スカートに潜り込んだ手を動かす。
抗議か降伏か必死に声を紡ごうとする若葉の柔らかな唇を奪い、ブラウス越しに胸を揉む。いつだったか若葉の双丘を高尾山などと評価して部室に吊るされた勇者のことを思い出す。
しっとりとした腿肉の感触を感じながら濡れた下着越しに肉芽を擦り続ける。
「んぁ……ぁぁ……」
くちゅ、くちゅと淫らな水音が響き、若葉の耳の朱色が色濃くなる。
「ほら見ろよ。下着からこんなに溢れて……」
「……っ」
「そんなに気持ち良かった?」
ひくっと少女の喉が鳴る。
指に付着した愛液はロッカーのスリットから差す光に照らされる。
顔の前に持って行ったそれを手で制する若葉は顔を背け、赤らんだ耳を見せる。
形の良い耳元に息を吹き掛け、甘噛みする。
一種の性感帯として若葉専属の巫女に調教されたのか、恥部と耳を弄るだけで鏡に映る彼女は首を反らし短く押し殺したような悲鳴を繰り返す。
身悶える若葉の姿を見ながら、スカートを留めるホックを外す。
薄暗いロッカー、その床にぱさりと落ちる布切れに、少女が短い悲鳴を上げる。
「ゃっ! み、見るな!」
蜜に濡れた薄青色の下着と白い太腿が眩しく映る。
膝と膝が触れ合うほどの内股になった彼女は咄嗟にブラウスの裾を下に引っ張る。
羞恥に顔を赤らめ、中途半端に下着を隠そうとする姿は、俺の目を喜ばせる。
ブラウスから透けたブラとお揃いらしきショーツはピンクのリボンと小さな花の装飾が施されている。清楚さと可愛らしさを兼ね備えた下着はクロッチ部分が濡れている。
よく見ると布切れでは吸いきれない滴が太腿を伝うのが見て取れた。
スカートを拾わせることも、隠すこともさせない。
左右に首を振り、備え付けの鏡からも俺からも目を逸らす彼女に頬が緩む。
「この下着可愛いじゃん。自分で買ったの?」
「……いや、ひなたが買ってきて。似合うからと」
「ちょっとエッチな奴じゃん」
「エ、エッチとか言うな! これくらい普通だ!」
「前に若葉が買った奴がボクサーパンツとか、変な柄物で怒られたもんね~」
「なんで知ってるんだ!? 見たのか!?」
「あっ、本当なんだ。下着のセンスも皆無なんて若葉ちゃんはエッチなのに残念だね~」
「ッ~~~!」
「戦う以外はポンコツ若葉ちゃんだね~。ざぁこ、ムッツリスケベ」
なんとなしに煽ると突如暴れる彼女を背後から抱き締める。
万力のごとき力で腕を掴む若葉を数分掛けてクリトリスを責め続ける。
「これからひなたさんとしたエッチな事全部上書きされちゃうね。ざぁこざぁこ、耳が性感帯」
「誰がポンコツだ! それとさっきからその口調は何なんだ! あふっ、んっ……」
耳元で吐息と共に煽りを入れ、首筋の汗を舐めると嫌々と頭を振る若葉。
揺れ動く長い髪の毛から漂う甘い淫臭にクラクラする中、彼女の抵抗を弱めるべく執拗に彼女の恥部を弄ると淫靡な音を漏らすショーツからぱたぱたと滴が床に落ちる。
若葉は感情を混ざり合わせた瞳を歪め、喘ぎ、濡らし、悦ぶ。
「ぃぅぅっっ!!! も、もうひゃめ……」
若葉の衣服を選ぶセンスは残念ながら壊滅的だ。
親友というよりも保護者に近い巫女に下着の購入から身の回りの世話、その全てを任せている。それだけではなく普段からあらゆる若葉の写真を撮られているのだ。
そう考えると戦闘以外は巫女抜きで生きていけないように調教された若葉も哀れである。
果たして彼女はこれから先、一人で生活していくことが出来るのだろうか。
「若葉と結婚したらもれなくひなたさんが口うるさい姑になりそう」
「なにを、言って……私と結婚するのか?」
「若葉と結婚する奴は幸せかもって話。あと、次暴れたら罰ゲームだから」
「だから耳元で囁くなと、っ、んっ! ……ぁ!」
小さな悲鳴を上げる若葉、その胸元のボタンを空いた片手で開ける。
第二、第三とボタンを外していくとそれなりに豊かな双丘と薄青色の下着が姿を現す。
いやらしさを感じさせない程度の装飾に清楚感を覚える。
ブラをずらすと現れる汗ばんだ白い乳房。
滑らかな肌を指が這うと緊張したかのように身体を硬直させる。
「んくっ……!」
ミルク色の乳房をすくい上げると淫らな熱と確かな重さを感じた。
ゆっくりと揉み、色素の薄い乳首を指で弄りながら、唇を重ねる。
口以外での抵抗の無くなった彼女はされるがままだ。
ブラを外され、乳房を揉まれ乳首を弄られる彼女が嫌々と首を振る。
背後から抱いた若葉の身体は柔らかく全身から汗と共に甘い香りが鼻腔を擽る。
ショーツの中に空いた手を伸ばすと汗ばんだ肌と恥毛の感触、そして蜜に濡れた秘裂。俺の手による柔肌侵攻に抵抗はなく、未だに絶頂の余韻に震える少女の肩に頭を置く。
「若葉」
腰を引かせる少女の尻肉に怒張を押し付ける。
ショーツの中で陰唇を割り拓き、肉粒を指で転がす度に甘い喘ぎ。
「鏡を見ろ」
「ぇ?」
鏡に映り込むのは被虐的な涙を浮かべた金髪の美少女。
首元の紅紫色のリボンは解れ、ブラウスは開き、揉まれる乳肉の上には外れたブラ。
素肌を晒し、餅のような白色の乳房は男に弄ばれているのに、その表情は悦んでいる。
確かな快楽に飲み込まれ、男を受け入れた雌の表情。
自己嫌悪を覚え、羞恥を感じ、多幸感を味わった少女の表情に凛々しさは無い。
「ひなたさんが見たらどう思うんだろうな」
「ぁ……! ぁぁ……!」
羞恥の涙を浮かべ鏡から顔を背ける若葉。
「や、やだ……」
年相応の少女のように呻く彼女を背後から楽しむ。
くちゅくちゅと淫靡な水音を出す花弁を指で執拗に愛でる。
疑似的なピストンを蜜壺の浅いところで繰り返す。
朱色に染まった顔を逸らし、嫌と口にする度に指を飲み込まんと膣が収縮する。
散々絶頂に達した少女はあっけないほど簡単に昇り詰めた。
「ぁ、ぅぅ~~~~っっっ!!!」
ぎゅむっと手の中で乳房が形を変える。
首を反らし、蜜壺を弄り回す指を新鮮な蜜液が濡らす。
腰から砕けるように態勢を崩した勇者を抱きかかえると、少女の脚が前に動く。
決して広くはないロッカーの扉に爪先が当たる。
ガンッという音が響き、軋んだ音と共に入る新鮮な空気が背筋を凍らす。
扉が開いた。
「──ぁ」
「────」
凄まじい反応速度で扉を掴み、すぐに密閉空間を作ったのは若葉だった。
背中から触れて感じる少女の鼓動は高鳴りを覚え、腕の中で静かに震える。
咄嗟に若葉の口を塞いだ掌には唇の感触と荒い鼻息。
五秒、十秒と高鳴る心音が平常運転となるまで少女と静寂を保った。
運よく周囲には誰もいなかったのか。
萎えかけた怒張に血流を取り戻すべく、若葉の尻肉に擦り付ける。
「す、すまない」
少しだけ申し訳なさそうな顔を俺に向ける彼女。
上目遣いで告げる若葉に対して告げるべき文句は生まれず、代わりに扉を押す。
「え……」
呆然と声を出す若葉の顔を照明が照らす。
ロッカーの中よりは涼しく、しかしエアコンは停止させたのかそれなりの暑さの部室。
薄青のショーツをずらし、我慢の限界に近いペニスの先端を媚肉に当てる。
「──今声を出したらひなたさんに見つかるから。声、我慢して」
少女の制止の声を無視して一息に貫く。
にじゅん、と貫かれた若葉は口元に手を当て、くぐもった喘ぎ声を上げた。
肉竿が狭い肉を割り拓く感覚に奥歯を噛み締め、そのまま少女をバックで犯す。
「ぁぁっ! ──っ、く……ぁ」
しっかりと腰を掴み、一歩前に出ると少女の身体がロッカーからはみ出す。
白い尻肉がピストンの度にぷるりと揺れ、部室の床に滴を溢す。
「んッ……ふっ、〜〜〜っ!」
竿が奥深くまで届いたと同時にクリトリスを指で弄る。
ぎゅっと目を閉じた若葉は必死に唇を噛み、ぷるぷると乳肉を揺らす。
円を描くように腰を揺すり、乳房を揉む俺の手を若葉の手が掴む。
ぽたりぽたりと甘露が神聖な勇者部の部室を汚す中、震えた少女の膝が床に付く。
腰が砕けたように態勢を崩してしまった勇者を仰向けにする。
ショーツを抜き取ると胸を上下させる少女が俺を見上げる。
解け掛けた首元の紫のリボン、ボタンの外れたブラウスと靴下が唯一の衣服。
長い金髪を床に広げた淫らな彼女は俺と視線を絡めると、口を噤み少しだけ脚を広げた。
「んぅぅっっ!!」
広げた脚の付け根、薄く生えた陰毛の奥で覗く花弁を貫く。
少女を抱き起こし、正常位で彼女を更に汚すべく獣のように蜜壺を奥まで抉る。
「ぁぅ、ぁ、ん、んっ、んんっ!」
腰を前後させる度に感じる甘い声色が鼓膜ごと脳を震わせる。
もっと聞きたいと、聞かせろと半脱ぎのブラからこぼれた白乳に歯を立てる。
ふと思いつき、虚ろな目をした若葉の顔に取り出したスマホを見せる。
「……?」
若葉の羞恥を煽るべくカメラアプリを起動し、パシャリと撮る。
「ぇ、ぁ? ぁ?」
明らかに行為に及んでいる若葉の痴態がスマホに保存される。
揺れる乳房も、薄く茂った金色の恥毛も、何もかも。
瞳を濡らし、絶頂に蕩けた表情の若葉の顔を数枚ほど撮り、本人に見せる。
「見ろよ若葉。すごいエッチだ」
「なっ!?」
慌てて伸ばした手を躱すとスマホを少し遠くの床へ転がす。
涙目で睨みつける少女を組み伏せ、耳元で囁く。
「これひなたさんに見せたらどうなるんだろうな~」
「まっ、け、消せ!」
「うるさい」
「ふぁぁっ!!?」
自らの乱れた姿を見せられた瞬間、きゅうっと媚肉が肉棒ごと引き締まる。
淫行を保存したスマホに伸ばす少女の手を掴み揺れる乳肉に歯形を作る。
一突きごとに蠕動する媚肉が締まりを強め、俺の子種を搾ろうとする。裸ワイシャツのような恰好をした若葉を抱いて、俺の腰は少女を孕ませようと勝手に動く。
写真を貰ってよいかと耳元で囁く。
嫌々と首を振る若葉が拒絶をする度にピストンと同時に肉芽を擦る。
しばらくして諦めたように首肯する若葉の姿を確認すると獣のような抽送に身を任せる。
言葉もなく、冷房すら点いていない部室で密着し合う。
ひたすらにピストンと互いの身体を貪り合う獣と化した。
「……っ!」
そしてその時はあっけなく来た。
少女の最奥、そこに意識が白むほどに濃厚な白濁を注いだ。
「~〜〜~~~ッッッ!!!」
両手、両足で俺に抱き着く彼女が首を振る。
掴んだ肩に爪を立て、若葉は必死に粘ついた唇を俺の首筋に押し付けた。
先ほど部室に来た誰かが部室のエアコンを停止させたのだろう。
リモコンのスイッチを入れ、ふにゃふにゃに乱れた姿の若葉を壁に預ける。
麦茶を入れた魔法瓶を口に付ける。
ごくごくと飲めるコクのある麦茶は夏において欠かせない飲み物だろう。
ただ飲み過ぎると夏だろうと腹を下すので、コップ一杯程度の量で我慢する。
思った以上に汗を搔いていたからか非常に美味である。
そんな自家製麦茶の入った魔法瓶を手に、此方を半眼で睨む少女の元へ。
「……てっきり、亮之佑一人で飲むのかと」
「俺がそんな薄情な人間だと思うのかね」
「少なくとも変態ではあるな」
「あっ、そういうこと言うんだ」
汗だくで未だに胸を上下させる彼女の差し出した手を無視して、口に麦茶を含む。
麦茶を貰えると思ったのだろうブラウス一枚と淫らな恰好の少女の手が空を切る。目端に呆然としながら、徐々に失望と怒りを表情に溢れ出そうとする若葉に顔を近づける。
「────」
顎を持ち上げ、大きく見開かれる紫紺の瞳に見惚れる。
なにせ神に見初められるほどに美しい瞳なのだ。仕方のないことだ。
自分を信じて、神を信じて、他人を信じられる。
だから、こんな風に簡単に唇を奪うことが出来てしまうのだ。
「んっ……ん……」
口端から僅かに麦色の液体がこぼれる。
それに気を留めず若葉は口移しで麦茶を飲むと、コクンと喉を鳴らし嚥下する。
「──。ひなたの作った麦茶に負けず劣らずだな」
「あっそ」
顔を背ける少女に謎の評価を貰った。
二割ほどこぼしてしまったが、夏場は多めに持ってきている。
無言で軽く睨む少女の声にそう告げると、湿ったばかりの唇を舐める若葉は告げた。
「分かってはいたが亮之佑はいじわるだな……」
「こんなに優しいのに」
「それに自信過剰でナルシストだ。このまえ千景が言っていた」
「まあ、俺は加賀亮之佑が好きだから言い当てたのは流石だな。……千景だけ?」
「いや……、この数年で殆どの勇者部女性陣が出した評価だ」
毒舌に対して態度は柔らかい少女にその後も口移しで麦茶を飲ませる。
若葉は物覚えが良く三回目の口移しでこぼすことなく飲み切った。
未だに露出している雪色の乳房を揉むと、彼女は慌てて衣服を掻き集める。
情事の痕を残した肌を隠すように制服を着直す若葉の着替えを見守る。
髪紐が解けていたので少女の背後に回り込み、髪型をポニーテールにすると、俺は若葉の耳元に囁く。
「……これから先、部室に来る度に若葉は俺とエッチした事を思い出すんだなって」
囁かれた耳を手で押さえて俺から距離を置くと、みるみるうちに顔を赤くする若葉。
挙動不審気味に目線を左右に泳がす彼女の反応を楽しく思いながら、距離を詰める。
「やっぱり、いじわるじゃないか……」
そんな風に若葉とじゃれ合いながら、ふと俺は思った。
「な、なんだ?」
「いや。そもそも……」
──そもそも、俺と若葉は何故隠れていたのだったか。
その答えを思い出した時にはもう遅かった。