彼女の柔らかな手に引かれ、無言のままに少女の自宅に連れ込まれる。
チラリと純白の肌が美しい横顔は俯き、その表情は先ほどから艶のある黒色の前髪が隠す。
どこかわずかに怒りを感じさせるような姿に、口を開いては閉じるという行為を繰り返す。
かなり大きめの屋敷、その扉を東郷はポケットから銀色の鍵を取り出し開ける。
今日は両親は仕事か何かだろうかと思いながら、バリアフリーの名残がある廊下を歩く。
フローリングの手入れの行き届いた床板の感触を足裏で感じながら少女に手を引かれる。
「………」
「………」
無言な空気にわずかに居心地が悪い中、やがて着いた東郷の自室。
下は畳、以前誕生日プレゼントにあげた戦艦や歴史関係の本が入った本棚や寝台がある。
彼女がいつも使用している机には、自身で組み立てたパソコンと小さな写真立てが置いてある。
そこには、車椅子に座る東郷を友奈と俺で挟み込み笑って立っている写真が飾られていた。
小学校を卒業し、讃州中学校の制服を初めて着用した時に彼女の両親が撮った物だ。
当時貰った写真は今もアルバムに大切に仕舞っている事を思い出して小さく呟いた。
「懐かしいな」
「……え? ああ、本当ね」
「まだ、そんなに時間は経ってないはずなんだけどな」
「そうね……、本当だわ」
そう思わせるだけの濃密な時間が流れた。
初めて武器を取り、仲間と共に戦い、多くを失い、そして掴み取った明日。
「亮くん、座って」
少しだけ過去を振り返り、しんみりとした自分に響く声音。
いつまでも聞いていたいと思わせる少女の柔らかさの残る声が鼓膜を震わせる。
ようやく東郷は手を離し、買い物袋を静かに置く中で、少女の声に従い寝台の近くに腰を下ろす。
そんな従順で大人しくする俺を見下ろしてから、東郷は部屋を出る。
走るように部屋を出て数秒。少女の部屋を漁る暇すらなく足音を立てて救急箱を抱えて持ってくる。
「擦りむいた手を見せて、亮くん」
「……、はい」
鬼気迫る姿にコクコクと頷いて擦りむいた手を出す。
転んだ程度であり感覚的に骨折はしていないが、見せた手のひらは赤黒い血で汚れ痛々しい。
ここまで来る過程である程度血は止まっているが、垂れた血の滴は手首を伝い腕にまで伸びる。
「ああ、良いよ。自分で――」
「駄目よ」
「――――」
自分で手当てするという声に被せるように東郷は口を開く。
その言葉に譲る意志がない事を悟り、そのまま強気な彼女に手当てを施される。
やがて、ガーゼの上から包帯を巻きすぎではないかと思う程にグルグルと巻かれ手当ては終わる。
「あ、ありがと……」
「亮くん」
「うぇ……?」
一先ず処置が終わり、感謝を告げる。
だが、東郷は治療したばかりの少年の手を引き、自身の豊満な肉体へと引き寄せた。
その行動の意味が分からず目を白黒とさせてしまう俺だったが、太ももに頭をぶつけて理解する。
「――膝枕」
「亮くん、こういうの好きそうだから」
「えっ、いや~そうでも……」
「じゃあ止める……?」
「嘘だよ、好きだよ!」
「ふふっ……」
何事も人は、男という生物はロマンを追い求める物だ。
美少女に膝枕されるという状況、そのシチュエーションと実際の感触に鼓動が騒ぎ立てる。
先ほど散々と言って良い程に顔を圧迫していた白く華奢な両脚は、今度は枕となっている。
チラリと見上げると深緑の瞳が見下ろす。
その小顔の下に見える豊満な曲線美と圧倒的な質量が自己主張をしている。
「……」
膝上から東郷を見上げるのは中々に刺激的だという事を知った。
少女の甘い匂いが鼻腔をくすぐり、慣れていない膝枕に落ち着かない様子の東郷の表情。
それらの光景を視界に収めながら、落ち着く為に小さく吐息をし東郷に何のつもりかを聞く。
「それで、一体これは、どういう事でしょうか? 東郷さん」
先ほどまではわずかに怒っていたはずだ。
それが今は亮之佑の毛先を指先で弄り、楽し気にすら見える。
そんな東郷の心理が解らず、単刀直入に口を開くと、東郷はわずかに逡巡した後に答えた。
「えっと、その……。亮くん」
「はい」
「私、怒っているから」
「えっと――」
怒っていると、目の前の黒髪の少女は言う。
ふとリボンで纏め垂らされている濡羽色の髪が何となく気になり手を伸ばす。
ゆっくりとした動きで手を伸ばすが、怒られも抵抗もされず、すんなりと絹のような髪を触る。
「――さっきの事?」
「そうよ」
「……、悪かったよ。悪戯が過ぎました」
「ううん。こっちこそ結局お願いしたのは私だから。それに亮くんってたまに悪戯っ子になるから」
「……」
それはそれで変な認識のされ方だと思う。
誤解とも言えないのは自業自得だが、しかし特に後悔はしていない。
そんな風に思っていると、東郷の目線が先ほどから包帯を巻いた手に向けられて、何となく察する。
「でもあの時……、私を庇って」
「――ああ。怪我なら気にしなくていいよ」
「……いくら虫が嫌いでも、バランスを崩したらどうなるかなんて分かるはずなのに。折角亮くんが手伝ってくれたのに、私は虫一匹手に触れただけでみっともなく……。こんなのじゃ私、いつまで経っても……」
「東郷さん」
不必要に自分を責める東郷は小さく目尻に涙を浮かべる。
そんな儚げで哀しげな様子の少女の名前を静かに呼び、目線を合わせる。
結局、あの肩車はすぐに対応できていれば崩れる事も無かっただろう。
やや暗めの表情、向けられた視線でようやく愚鈍な脳は状況を察して怠惰な身体に鞭を打つ。
何を言うべきか。何を伝えるべきか。脳裏で螺旋を描きながら目の前の少女に言葉を告げる。
「東郷さんって、いっつも思い込み激しいよな」
「―――っ」
「自分がこうだって思ったら突っ走るし、その為なら犯罪ギリギリの事だってするし」
「う……ッ、そ、それは……」
別れを惜しみながら膝から頭を離して膝立ちになり、向かい合うように視線を交差させる。
そうして俺の放つ言葉の暴力に濃緑の瞳を揺らめかせて顔を俯かせてしまいそうになる東郷。
実際に彼女が行った行為の一つでこの世界が終わり、全てが潰える可能性だって高かったのだ。
だが――
「でも、そんな面倒臭い東郷さん、俺は好きだよ」
「――――」
「嫌いな人と、こんな長く傍に、一緒にいようと思うほど、俺は優しくはない」
「……うん」
噛みしめるように、一言一言に魂を込めて東郷に告げる。
そうして小さく微笑んだ俺は華奢で柔らかく温かな身体を抱きしめる。
人よりも少しネガティブになりがちな少女の魂に届かせるように、身体を密に触れさせる。
東郷とは『色々』とあった。言葉にせずとも一時期は仲が悪かった事もある。
それでも東郷の行動の原因は、亮之佑や大切な仲間の為である事を知っている。
何だかんだでその頃の怒りも既に過去に置いてきてしまったのだ。
終わりよければ全て良し。そんな言葉がふと脳裏を過る中で、背中に回される少女の手。
ポンポンと叩く音に少女の様子も元に戻った事を予感した俺は静かに彼女から離れようとして、
「亮くん」
「ん?」
「……その、えっと、ね」
至近距離で、囁くような声音に鼓膜を震わせる。
まだ何かあるのだろうかと、白い肌を朱色に染めた東郷と顔を合わせる。
ジッと見つめるほどより顔を赤くする東郷はわずかに逡巡し、桃色の唇を震わせて告げた。
「お腹に、その、亮くんのが……、当たっているのよ」
「――――」
気恥ずかしそうに小さな声で東郷は告げる。
指摘を受けて、肩車の時ほどではないが勃起している逸物が少女の腹部に触れている事に気づく。
血を流して興奮したからか、東郷を抱きしめたからか、彼女から漂う色香に身体が反応したのか。
いずれにせよ言い逃れの出来ない状況に対し、しかし身体は正直だった。
無言で抱きしめたまま、窮地を脱する為に思考する俺は突然の刺激に小さく驚く。
ズボン越しとはいえその存在を主張する逸物を包み込むように優しく触れる細く白い指。
「亮くん」
「――――」
「いいのよ、無理をしないで」
冷たい手を頬に添えられ、合わせられる深緑の瞳。
恥ずかしそうに、それでも真っ直ぐに俺を見据えた瞳は、思わず溺れそうな美しさが宿っていた。
---
白く器具のように細い指が蛇のように這う感触。
戸惑いがちに、探るように肉茎を少女の指が触れ、亀頭の先端から溢れる先走りがそれを汚す。
「――――」
目の前の俺の逸物を顔を赤くしながら至近距離で顔を近づける東郷。
両手でこねるように動かし、耳まで赤くする姿をじっくりと見下ろす。
寝台に腰を下ろした東郷の前に立ち、掛かる吐息と与えられる刺激に思わず腹に力を入れる。
わずかに場所を移動する際、不公平だからと東郷は上半身の服を脱いだ。
下とお揃いらしい薄青のブラジャーは少女の豊かな双丘をしっかりと支え、たゆんと揺らす。
異性に見られる事への羞恥に深緑の瞳を揺らし、東郷は切なげな吐息をしながら俺を見上げる。
「……これが……、亮くんの……、お……おっきぃ……わね」
「……比較対象でもあるの?」
「な、ないけどっ!」
「……っ」
「あっ、だ、大丈夫?」
そんな風に東郷をからかうと、わずかに眉を顰めた東郷は両手に力を入れる。
両手はぬらぬらと、先走りを潤滑油に肉茎をゆっくりとしごいた瞬間、声が漏れそうになる。
情けないのであまり声を漏らさないように、不安そうな東郷の頭を陶器に触れるように撫でる。
「そう、そのくびれている所は指で輪を作るようにして……」
「――こ、こう?」
「ああ、そう良い感じ。こっちの手はもう少し速く上下に動かすと良いよ」
「ん……」
「顔、赤いよ」
「……! あんまり……、見ないで……」
東郷は素直で教えた事はすぐに実行し吸収する。
恐らくネットなどからの知識はあるが、やはり実際の行為は違うだろう。
それでも『女』としての本能がコツのような物を掴ませ、細い手が搾るような姦淫を続ける。
自慰ではなく他者にされる奉仕。
ゆっくりとしごかれる中で、高まりつつある性感が俺の脳をチリチリと焼く。
そんな中で暇な片手を東郷の背中、薄青色のブラのホックに回し外す。
わずかな抵抗と共に外れた下着を上にずらすと、白い乳房と頂きにある突起が晒される。
豊満な白い胸、その先端にある桜色の乳首は興奮によって硬く尖っているのが見え、頬を緩める。
対する東郷は唐突に外れた下着、外気に晒された乳肉を咄嗟に腕で隠そうとする。
その行為を是とせず低い声音で止めると東郷は熱に浮かされたような顔で俺を見る。
「あっ、み、見ないで!」
「――手を止めるな」
「……ぁ、ぅ……ッ!! りょ……くん、あっ、引っ張らない、でっ……ッ!!」
下着を外され、片腕で隠そうとした自己主張する突起を指で引っ張ると少女はピンと背筋を伸ばす。
そのまま二つの肉粒をねぶるようにこねり回すとたまらず東郷は甘く切ない悲鳴を上げる。
それでも抵抗はなく、剛直から手を離さず果てさせんと顔を赤くしながらも懸命に手を動かす。
「うっ、あっ」
時間が経過する程に徐々に上達する技量に俺は小さく呻く。
双丘を潰れるほどに揉み掴み、やがて高まる射精感に逆らわず東郷の両手に吐き出す。
びゅううっ、と勢い良く噴き出した白濁が、受け止めるように広げ被せられた手のひらを叩いた。
「―――ぁ……」
その瞬間、手のひらに広がる粘液を、額に汗を掻きながら東郷は見つめた。
淑やかに鎖骨を流れる小さな汗に張り付くような黒髪、滲むような女の香りが俺をくらくらさせる。
どこか呆然と小さく吐息をしながら、手のひらの白濁を初めて見る果実のようにジッと見る。
「い、いっぱい出たわね……」
「――――」
そう、彼女の唇は艶めかしく動く。
「亮くん、気持ち良かった……?」
「ああ」
「……亮くん?」
そう告げる少女の汗が、首筋から鎖骨、艶やかな鎖骨から谷間へ伝う。
「――――」
「――――」
数秒ほど深緑と血紅の瞳が無言で交差する。
先に目を逸らし、近くにあったティッシュの箱から薄紙を数枚取り彼女の手を綺麗に拭う。
吐き出した衝動と入れ替わりになるように、深淵から這い上がった冷静な頭脳が静かに囁く。
――されるままでいいのか。
「あっ、ありがとう……」
拭い終え、両手を触れ合わせこちらを見上げる東郷。
その姿に湧き続ける黒い何かは、ただ優しく奉仕してくれた少女に報いるべきだと告げる。
血肉が騒ぎ立ち、心臓ががなり立てるように、本能がこのまま終わらせるなと震わせる。
行う事は簡単だ。
ただ後ろに、東郷が座る寝台に、彼女を身体ごと押し倒すだけだ。
突然の行為に驚く少女の双丘がプルンと揺れるのを無視し、柔らかな頬に手を触れる。
「きゃっ……! ぁ……りょう、くん?」
「――してもらったからには、お礼はしないとな」
「そんな、別に、いい……ん―――」
有無を言わさず俺は東郷の唇を塞いだ。
大きな目を見開き、小さな唇はすぼまっていたが、ついばむようにキスを繰り返す。
肩に伸ばされた手から次第に力が抜け、戸惑う呼気に先ほどの羞恥を帯び始める。
東郷の唇はわずかに俺の唇よりも熱い。
味わうようなキスにより、やがて力の抜けた唇に入口が出来る。
肉厚な唇を挟むように、歯の硬い感触と歯茎の感触を舌で舐めていく。
じゅぷっ、と唾液の音が厭らしく響く。
壊れてしまいそうな肩を掴み、一度離れた唇に唾液がつぅ、と糸を引く。
至近距離で見つめ合う中、首まで赤くした東郷は息を荒くし小さく震える。
「は―――、あ―――」
「東郷さん」
「―――な、に……」
「舌出して」
俺の言葉に抵抗なく出した少女の舌を唇で挟み、吸うように舐める。
ねっとりと舌を虐めるように東郷と口腔を交わらせ、唾液を馴染ませるように唇を舌でなぞる。
口づけを繰り返し、お互いの鼓動を確かめるように俺は何度も何度も東郷の柔らかな唇を奪った。
白く上気した肌、滑らかな鎖骨から徐々に手を下に這わしていく。
ビクリと動く東郷の抵抗を封じるように、唐突に双丘の先端を甘噛みする。
「あっ……ッ! ああ……」
瞬間、身体中に電気が奔ったかのように身体を浮かせる東郷。
先ほどよりも優しく下乳に曲線を描くように手を這わすと少女は小さく吐息をする。
その様子を見ながら、手で触れた反応を見て弱そうな部分を指先で、舌で、唇で愛でる。
「――――」
改めて見下ろすと、現在東郷はスカートと靴下しか着けていない。
臍に指を沈め、やがてせがむように唇を尖らせる東郷に再び口づけをする。
途中離れると切なげな顔をする東郷に小さく微笑みながらスカートの中の布切れに触れる。
「濡れてる」
「―――ッ」
意地の悪い笑みを浮かべ、あえて口にすると東郷は慌てて脚を閉じようとする。
それを見越し、最初から股座に身体を差し込んでいた俺は閉じようとした内腿を甘噛みする。
刺激を与え戸惑いと羞恥を帯びた東郷の表情、その隙を狙うようにショーツをするりと脱がせた。
肩車の時の比でない程に興奮で濡れたクロッチ。
人肌と少女の情欲の色香が残る下着を見せつけると顔を背け、取り返そうと手を伸ばす。
当然後ろ手に回し戦利品を防衛する俺の胸板を小さく叩く東郷を無視し、彼女の秘部に触れる。
「ひあっ……ッ!!」
黒色の茂みの生えそろったそこは熱く、絶えず愛液が溢れ濡れていた。
桃色の筋を指で撫でると、どこにそんな力があるのかという程にピンと背中を伸ばした。
「まっ、待って亮くん。もう十分だからっっ……」
「――はは、そんな、遠慮しなくていいよ。流石、東郷さんだな」
「遠慮、じゃっ、なくてぇ……、あくぅ……ッ!!」
「東郷さんは可愛いなぁ……本当に」
熱い柔肉を指で弄り、秘部に中指を入れると蠢くように膣肉が引き締める。
密泉から湧き出る愛液を秘部に塗りたくり、指を曲げトントンと膣を押す様に刺激していく。
その行為、与えられる快感に上半身を浮かせ、東郷は俺の髪を必死に掴み、確かな嬌声を上げる。
「……あ、ああっ」
「すんなり指が入るけど、一人で、いつも、こんな風にしているの……?」
「ちがっ、くっ、ああ……ッ」
イヤイヤと赤面し首を振る東郷に羞恥を与えるべくグジュグジュと水音を立てる。
そのまま秘部のやや上、硬い肉豆を指で摘まむと東郷はあられもない声を上げた。
腰を限界まで浮かせると膣口が痙攣し、指を抜くと同時に勢いよく愛液が噴き出し手を濡らす。
「―――ぁ、ぅ……」
「――――」
涎を口端からこぼし、東郷は普段は見せない弛緩させた表情を俺に晒す。
そのままゆっくりと俺の頭から手を離し、いつも使うであろう寝台に身体を横たえるが、
「あむっ―――」
「んあっ!! ……えっ!? 亮くん? 待って、今はぁ……ッ!!」
休ませる気などない奇術師は、引き続き誠意を込めて秘部への愛撫を続ける。
両手で尻肉を揉みしだき、今度は唇で小さく痙攣を続ける肉粒を吸い舌で丹念に優しく虐める。
滲む露を舐めとると熱く仄かな酸味を帯びている。
肉豆の根本、重点的に女性の快楽器官をまるで玩具のように口腔で苛め奉仕を続ける。
先ほどの肩車の時とは逆向きに健常な太腿が頭を挟むが、その程度では止まらず暴力的に愛液を啜り味わう。
「も、もういいから、亮くっ……あ……っ」
「ふ―――」
「んああぁあ……ッッッ!!」
要望は聞かず、唾液で濡れた秘部に息を吹くと、ビクンと東郷は震えた。
ポタリと滴が垂れ落ち、両脚が爪先まで伸ばされる反応を震えと共に楽しむ。
そんな風に目線を東郷に向けつつも舌をまるで毒蛇のように這わせ、懸命に奉仕を行った。
---
それから、一回、二回、三回……と痙攣する東郷に、ようやく俺は秘部から口を離した。
腕で口を拭い、完全に脱力しきった東郷の膣口、その入り口に逸物の亀頭を宛がう。
「東郷さん」
「あ―――」
「いい?」
「……うん」
完全にお互いが興奮していた。
だが、それでも脳裏をある事が過る。
それは、神樹に選ばれる勇者は『無垢』でなくてはならないという事だ。
厳密な定義を俺は知らないが、それでも『無垢』=処女だと考えていた。
ある程度安定し始めた世界だがまだ勇者の力が必要だと、今までは悪戯だけにしていた。
だから、悪戯はしても本番だけはしないというのが自分に課していたルールであったのだ。
「――――」
「……亮くん?」
「あ、いや……」
そんな傲慢な頭脳と暴発寸前の情欲がせめぎ合う。
落ち着くべきだと逸物を膣口からゆっくりと離すべく腰を引かせていく。
やがて、今ならばまだ適当に素股で誤魔化せるだろうと唇を噛みしめ口を開き―――
「――いいのよ、亮くん」
「あ……?」
ふわりと頬を撫でる感触に思考を奪われる。
目を見開き見下ろす先、小さく微笑む少女の姿に目を奪われる。
向き合う体勢の中で、引こうとする逸物を優しく指で掴む東郷は瞳を煌めかせて真っ直ぐに、
「私はね、亮くん。……亮くんなら、……ううん。初めては亮くんが良いな」
「――――」
「だから、お願い。亮くん」
「――ああ、任せろよ、東郷さん」
そこまで女性に言われて断るわけがない。
その言葉に導かれて胸中で沸き立つ歓喜の中で、俺は彼女を割り拓く。
かすかに爪が背中に立てられるのを感じつつ、肉茎が膣内に入り締め付けられた。
「いっ……、ん―――」
咄嗟に唇を交わし、少しでも痛みが減るように努力する。
一気に最奥まで貫いた俺は指で乳首を愛撫し、唇で優しさのあるキスをする。
ゆっくりと腰を動かすがそれでも痛いだろう。
元より悪戯の延長であり己の快楽を貪るつもりはない。
何よりも先ほどから痛い程にそそり立つ逸物は既に暴発寸前だった。
その瞬間、息を抜くように肉茎を引き抜き、彼女の腹に俺は精を放った。
赤色が混じった白い白濁が彼女の白い柔肌を汚し、確かに俺の証が注がれる。
虚脱感に襲われる中、今度こそ冷静な頭脳が戻り息を吐く。
ぐったりと意識を失ったらしい東郷を寝台に横たえ、彼女の腹部や秘部を清潔にする。
穏やかに呼吸する東郷の裸体を丁寧に拭きながら服を着せていく過程で小さな悪戯をする。
服に隠れ見えない分、風呂場に向かった時の反応が楽しみになる。
中学校のスカート丈ギリギリに隠されたキス跡を見た東郷の表情を予想し微笑む。
そうして部屋を訪れた時と同等に後片付けを終えた俺はそのまま立ち去ろうとし、止まった。
外していた腕時計と薄青の戦利品をポケットに仕舞いこみながら、最後に東郷の頭を撫でる。
「……、すぅ……」
「さっきは嬉しかったよ、東郷さん。また明日」
「ん……」
「明日は黒タイツじゃなくて、靴下かハイニーソがいいな」
「……」
一瞬目を開けた気がしたが、追及は止めて俺は部屋を出た。
次に顔を合わせた時がわずかに気恥ずかしく、どんな顔をすれば良いのか分からなかった。
結局明日の朝には顔を合わせるのだが。
ギュッと目を閉じる東郷の額に小さく口づけをして部屋を出る。
玄関の外に出て専用の道具で施錠し、それからしばし無心で俺は帰宅するのだった。
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戦利品はしばし楽しんだ後、自宅のリビングにある神樹の神棚に祀られました。