「そういえば、若葉が鰯のつみれと春キャベツの味噌汁が好きだと聞いたんだが」
「誰からだ?」
「風の噂で」
「ひなただな」
「ちなみに俺も作れる」
「……ほう」
勇者部による勇者部の為の遊戯、かくれんぼ。
見つかれば勝者による敗者への好きな罰ゲームを実行することが出来る。
そんな楽しいゲームをしている最中に。
一体、何をしていたのだろうか。
軽い事後のように、小話に花を咲かせて水分補給などをしているから。
ガラガラと勇者部部室の扉が開いた際に、あらゆる行動が遅れてしまったのだ。
「あれ……もしかして、見つけちゃいましたか?」
「……!」
背後から掛けられた声に若葉が身体を強張らせる。パクパクと金魚のように口を開閉させる少女がほんの一瞬、チラリと紫紺の瞳を瞬かせて俺を見る。
その眼差しに宿る色を読み取る間もなく少女は顔を声の方角に向け、ポニーテールを揺らす。
「す、すまない、ひなた! これは違うんだ!」
「若葉、お前……!」
彼女の第一声は謝罪だった。実にスピーディーだった。
俺は激怒した。いったい何が二人の秘密だ。
若葉は真面目な少女だ。
秘密と言ってもすぐ顔に出るし、何かを隠していることなどすぐにバレる。
だから、少女の謝罪の一声に納得は出来ずとも理解だけならば出来た。
生真面目な委員長気質な乃木若葉。本当にふわふわした雲のような園子の先祖なのか、顔を合わせる度に疑問を覚える彼女の誠実な心が隠し事を良しとしなかったのか。
それとも頭が上がらない程に知らないところで上下関係を叩きこまれたのか。
いずれにしても、若葉の罪悪感混じりの声が部室に響く。
そんな彼女と俺は、扉が開いた瞬間に全く別の行動を起こしていた。
金髪の少女は振り向きざまに弁解を口にし、俺は傍にあったロッカーに張り付く。勇者部部室の扉を開けた人物が何者であれ、角度的に俺が存在するというのは物理的に見えない位置だ。
一人だったならば、このまま気配を消して隠れ潜むことも出来ただろう。
だが、ロッカーから身体の半分以上を出し、顔を見られたであろう若葉。
今更行動を起こそうにも既に見られた可能性が高い少女はもう駄目だろう。或いは扉を開けた人物が同族、つまりは追手から隠れ逃げてきた味方の可能性に期待して──、
「あっ、若葉先輩!」
鈴音のような心地よい声色。
その少女の声には聞き覚えがあった。
「亜耶……か」
「はい」
恐る恐ると声を掛ける若葉に応える少女は国土亜耶。
同じ神世紀時代を生きる巫女、中学生になっても絵本で感動の涙を見せる、園子や友奈よりも純粋な少女である。サンタを今日まで変わらず信じている神樹好みの無垢な箱入り娘。
勇者部の一部チームの間で人気マスコット的な存在にして、言動の一つ一つが聖女のようだ。
「亜耶だったのか……」
「そうですが……その、ひなた先輩じゃなくて私でごめんなさい」
「あっ、い、いや! 違うんだ。此方の一方的な勘違いだっただけで……」
悲し気な表情を見せる少女に慌てる風雲児。
肉体的な年齢差は俺や若葉と一歳しか変わらない少女は相変わらずピュアだ。エンジェルと巷で言われる程に無垢な性格の彼女は僅かに申し訳なさそうな顔を見せる。
小動物のようなその表情は妹キャラである樹と似ている。
そんな薄緑色の瞳を瞬かせる巫女はおずおずと上目遣いで口を開く。
「あの、若葉先輩」
「ん?」
「その、私が追手の一人ですから……見つけちゃいました」
「……あ、ああ。そうか、見つかってしまったな」
「はい……。あれ? 若葉先輩の髪型、ポニーテールに変えたんですか?」
「えっ? あ、ああ……暑いからな」
乾いた笑い声を上げる若葉に愛くるしい笑顔を浮かべる亜耶。
何者にも染まり切っていない白色のキャンバス、それが彼女だ。
人の善意に染まり、他者を信じ、神樹に従う。悪意に触れた事も無いだろう。
この神樹が管理する世界は前世の世界よりも優しさに満ちている。
約300年の宗教教育により、基本的に本当に悪意のある人間が少ない。善行には善行を。恩は返す。他者を思いやる思考がこの世界の人間には根付いている。
そんな世界だから、こうして俺が加賀亮之佑として生きてこられたのだが。
「──もうちょっと疑うということも覚えた方が良いのにな」
「……あれ? 亮之佑先輩も隠れていたんですか?」
「そうだよ。見つかっちゃったね」
「はい、見つけちゃいました」
「亮之佑……」
呟く若葉の背後から、大きく目を見開く少女に顔を見せる。
えへへ、とはにかむような無邪気で明るい表情は僅かに友奈を連想させた。
これで俺と若葉は亜耶の罰ゲームを受けることになる。
だが他人に罰を与えることなど恐れ多いと掃除を手伝う程度の物になるだろう。
そんな打算混じりで少女の視界に映り込みながら若葉に背後から近づく。
壁に掛けられた時計はゲーム開始から三十分を経過して一時間にも満たない。
「もう見つかったし、ここで自由にしていて良いよね?」
「そうですね。お二人とも追手になったのでここで待ち伏せするのが良いと思います」
勇者部による『かくれんぼ』は見つかったら同じ追手となる。
時間が経過するほど、隠れる側が不利となるシンプルなルールだ。
だが、シンプルだからこそやる気を見せのが勇者部である。
普段から部活で鍛えた力を使い、天井に張り付き、囮を使い、頭脳を駆使する。時間経過で増える敵に対して見事隠れ抜いた者に勇者部随一の忍者の称号が与えられるらしい。
「ちなみにまだ見つかっていない子って誰か分かる?」
「えっと……」
年下の巫女が顎に指を当て、小首を傾げる。
少女の目線が脳内を探るべく斜め上を向く中で、俺は手を伸ばす。
ぺらりと捲ったスカートから覗く薄青の布切れに包まれた餅尻。
情事の痕が色濃く残る柔肌は独特の弾力と、皺の寄った布に滲む蜜が特徴的だ。
「な……!」
横目で見ると若葉が目を見開き、こくりと小さく息を呑むのが見えた。
スカート奥から僅かに残った性臭の残滓が静かに鼻腔を擽る。
むにゅりと尻肉を揉んだ瞬間、若葉は悲鳴も上げず口を引き締める。
紫紺が横目で俺を睨み、腕を掴むが無垢な少女の前では言葉も出ない。
「そうですね……。確か千景先輩と雪花先輩、夏凜先輩あたりが見つかってません」
「千景先輩はやりますね。あれ、友奈と園子ってどっちだっけ?」
情欲を拭き取っただけの艶めかしい腿に伝う汗を指で掬う。
俺の腕を残して垂れ下がったスカートの中で、指の腹で秘所を撫でる。
ん、と身じろぎした若葉が俺の肩を掴み、亜耶の目線に慌てて笑みを浮かべる。
「若葉先輩? どうかしましたか?」
「い、いや……大丈夫だ」
先ほどの行為で下着は湿ったままだった。
布越しのしっとりとした感触と肉の柔らかさを指の腹で感じつつ、俺は秘所を押す。
「えっと、友奈先輩が隠れる側で……確か園子先輩が見つけていたと思います」
「それは……東郷が血の涙を流していそうだな」
「確かに」
和やかに会話する若葉の生腿が恥丘をなぞる手を挟む。
だが指の動きを止めることなく、こしゅこしゅと薄布越しに肉粒を擦り続ける。
「……っ、ゃ」
「ちなみに罰ゲームはどうするつもりなんだい?」
「罰ゲームですか?」
「ほら、捕まえた人が好きに出来るって奴」
「ああ……。えっと、そうですね。罰ゲームなんて可哀想ですし……」
「うん。俺もそう思うよ。若葉もそう思うよな?」
長い睫毛に縁取られた瞳を伏せる若葉の尻を俺は思うさまに弄る。
再度捲ったスカートを少女の薄青色の下着に挟ませ、尻肉を外気に晒す。
揉み上げた肉と同時に肉芽を指で擦った。
「~~~ぁ! んんっ、……こほん」
ぎゅうっと俺の肩を掴む若葉が顔を俯き、掠れた喘ぎを漏らす。
羞恥と喜悦を混ぜ合わせ、僅かに口を開く横顔は色濃い朱色が差す。
先ほどまでの行為を身体が思い出したのか、粘り気を帯びた呼気を漏らし、必死に平常を保とうとする少女の両脚は膝を閉じ小刻みに震える。
崩れ落ちそうになる彼女を抱くと俺の腕に熱が伝わる。
先ほどの行為で敏感なままだったのか。
あっけないほど簡単に絶頂に達し、弱弱しい身体を震わせる若葉はそれを認めようとはしない。胸を上下に膨らませ、赤らんだ顔を上げて無理に声を出す。
「亜耶、ちがっ……今のはしゃっくり、らかりゃ……」
荒い息を吐く若葉は俺に身を預け、なんでもないように唇を震わせる。
恋人のような距離とクリトリスを布越しに擦られる快感に浸る若葉の痴態に亜耶は頷く。
「わ……! そ、その、お二人はそういう関係だったんですね……!」
「ま、待て……これは──」
「そうだよ。大人の関係って奴」
美少女が抱きしめられる光景と淫行の残り香に本能的に何かを察知したのか。
ゆっくりと歩み寄ろうとする少女は仄かに頬を赤らめ、小股を押さえる。
「あ、あれ? 若葉先輩を見ていると何だかお股がムズムズして……?」
身体はともかく精神は既に数年以上は時を刻んでいる。
周囲がそういう情報を遮断しようとしても、本能的に分かるのだろう。
モジモジと腿をすり寄せ、赤らんだ顔のまま若葉に目を向ける幼き巫女。
その視線を受ける勇者は弁解も抵抗も出来ず、俺にしがみ付き平常を保とうとする。
「亜耶ちゃん。このことを皆に秘密にするって約束出来るなら、良い事教えてあげる」
「わ、分かりました!」
勤勉な巫女は顔を赤らめながらも小さく頷く。
その態度に首肯を返し、ふやけている若葉を抱き上げると亜耶が目を輝かせる。
「お姫様だっこ……!」
「亜耶ちゃんも今度してあげよっか?」
「良いんですか?」
「良いよ~。あっ、誰か来ないかそこから見ていてくれるかな?」
「は、はい」
少女を連れて、扉からは死角となる場所へ移動する。
先ほどの行為を思い出すように、ロッカーに背中を預け、少女を背後から抱く。
見張りとなった幼き観客が見守る中、伸ばした手が彼女の肢体を這い回る。
「ん、ゃっ!」
凛々しさの欠片もない生娘のような反応。
スカートを捲り、耳を甘噛みし、左胸を撫で、ばたつく脚の付け根に手を入れ、小股をなぞる。
ふやけたような蕩けた表情は専属の巫女が夢中になるのも納得だ。
「なんでこんな……あ、亜耶、見るなっ、こんな私を!」
「見ないと駄目だよ。亜耶ちゃん」
弱り果てた若葉を弄び、悦ばせ、なおも刺激し続ける。
恥ずかしそうな声を上げる若葉が恥丘を手で隠そうとするが、俺は耳元に口を寄せ、囁く。
「──さっき、ひなたさんに言おうとしていたよね?」
「そ、それは……すまない。咄嗟に身体が」
「俺は言わないことを約束するんだから、若葉も秘密にしないと駄目だよね?」
「────」
「でも、さっきみたいにペラペラと喋ろうとするなら……」
「悪かった! 今度は言わない! 絶対ひなたに言わないからっ!」
「罰が終わるまで俺に逆らったら駄目です」
「そ、そんな……あっ」
悪いことをした子供の言い聞かせるような口調。
艶めかしい生腿をばたつかせるも、快楽に喘ぐ少女は必死に口を手で覆う。
「んぅぅぅ……!」
こんな風に乱れた姿など見たことも、想像したこともなかった。
男の手で弄ばれる凛々しき乙女の淫らな姿に、目を釘付けにさせられる巫女。
「なんだか苦しそうですよ? それに、私も若葉先輩を見ていると……」
「そうだね~。だからこうやって苦しみを和らげるんよ」
シャツの中から汗ばむ乳房を揉む。
もう片方の手は張り付いたショーツの中で、直接秘所を弄る。
熱い吐息を漏らす彼女は指を鉤状にして口に含む。
羞恥に潤んだ瞳は加虐心をそそり、見る者に興奮を与える。
ショーツの中は水気を帯び、手には熱い滴と薄い陰毛が絡みつく。
貝状の肉を掌全体で味わいながら、硬さを主張するクリトリスを指で弾く。
「……ッ! ッ! ぁ!」
くちゅくちゅと水音を立てる秘所と悶える若葉の顔に亜耶の視線が刺さる。
呼吸のような喘ぎは口の中で溶け、俺と亜耶にのみ届く。
遊びの無い、最短で絶頂に誘う自慰、そのやり方を幼き巫女に見せる。
「亜耶ちゃんもムズムズしているんでしょ? ほら、真似してみて」
「……ん」
呆然と膝立ちで見ていた巫女は素直に手を動かす。
チラリと此方を見るのは羞恥を感じたからか、それ以上に興味と快感に惹かれたか。
少女の手がゆっくりと己のスカートを捲り、程よく脂と肉の乗った腿を見せる。その付け根に覗く白い布切れに自ら触れると小さく震える。
「……! !? ッ!?」
淫らな絶望を浮かべ、涙を零す若葉。
ぽうっとした表情で亜耶がその痴態を眺め、手を動かす。
「よく見えないです……」
「え?」
それは、天然による巫女の発言だったのだろう。
或いは彼女自身に備わっていた少女も知らない何かの目覚めか。
「あ、えっと……亮之佑先輩が何をしているのか」
「そっかー、そうだよね~」
彼女からはショーツの中でもぞもぞと指を動かしているだけに見えるだろう。
「じゃあ亜耶ちゃん。ちょっと若葉のパンツ、脱がせてみてくれるかな?」
「なっ!? い、いや、それは流石に──んむッ!! ンっ………ふッ、んぅぅ……!」
小さくも絶頂の波に揉みくちゃにされていた若葉が反応を示す。
金髪を額に張り付かせ、淫靡な姿を披露している彼女でも恥ずかしいのだろう。下着を掴み、拒絶しようとする少女の唇を奪い、巫女の前で大人のキスを見せつける。
散々虐められた彼女の唾液は愛液より下品にとろけ、俺の舌に絡む。
少しだけ積極的になった少女の舌が蠢き、唾液を交換する。
耳を指でくすぐり、情熱的なキスを、若葉の唇を丹念に味わった。
巫女の見守る中、ゆっくりと唇を離すと糸が伝う。
もう好きにしてくれ。彼女の紫紺の瞳がそう告げていた。
「亜耶ちゃん」
「……はい、失礼します。若葉先輩」
「……っ」
淫らな空気に酩酊したのか虚ろな目を見せる巫女が動く。
勇者のサポートをする為、少しでも誰かの役に立つ事を目的とする彼女の小さな手がしゅるりと布切れに伸びる。
抵抗はなく、亜耶にぶつけない為か、脚もばたつくことはない。
目を逸らし諦めたように腰を浮かべる若葉から幼き少女が下着を脱がせ取る。
「凄い。若葉先輩、大人だ……!」
「え?」
「おけけだ」
「ッ……!」
ジッと勇者の恥毛を見て、感心したように呟いた巫女の一言。
思わず俺も秘裂付近に薄くも生え揃った金毛を見やり、開いた太腿を震わせる若葉。耳まで色濃い朱色に染まった彼女は、いったいどれだけの羞恥を覚えたのか。
俺の首元に顔を埋める彼女に哀れみすら覚えてしまう。
「大人ってのは?」
「その……やっぱり防人の皆さんとか巫女の先輩方と比べて、私は全然生えてこなくて」
「そっか。そういうのは個人差だから。亜耶ちゃんもいずれ大人になれるよ。ねえ、若葉」
「こ、こんなの別に……。私よりもひなたの方が……」
「亜耶ちゃん。ここの豆みたいなのをクリクリすると良いよ」
「ぁっ!」
もごもごと首元で喋る少女。その湿った媚肉が指を迎える。
瞼をぎゅっと閉じ、俺の肩に頭を置く若葉に代わり、秘裂をまさぐり陰唇を開く。
「亜耶ちゃん。ほら、若葉の綺麗だろ? そしてここがクリトリス」
「クリ……」
大きな丸い眼差し、純粋な薄緑の瞳が若葉の性器を見つめる。
視線を感じたのか僅かに脚を閉じようとする少女の耳を甘噛みすると羞恥の涙を浮かべる若葉。二人で少女の秘所について語り合うと耐え難いとばかりに衣服越しに俺の身体に爪を立てる。
「んぁ……っ、ッ」
「こんな風におっぱいも弄ると良いんだよ。若葉は普段から夜な夜なこうやってるんだよね?」
「えっ!? そうだったんですか!?」
「し、してない……ふくぅっ!!」
「嘘を吐いたら駄目だろ? ほら、毎夜毎夜ひなたに調教して貰っているっていいなさい」
「してない……私はしてない……っ、ひなたが勝手に……」
「あの、亮之佑先輩。ひなた先輩に調教されているっていうのは?」
「憶測だったけど、この身体のエロさは親友によって育てられたという事だ」
「はあ……?」
ブラウスの中でずらしたブラから覗く乳肉を揉む。
しっとりとした餅肉と先端の果実を手で弄る度に生腿が床を這い、時折亜耶の腰に当たる。
額に汗を浮かべ、荒い吐息を少女は漏らす。
「なんだか、すごく気持ちよさそう……」
「ほら、亜耶ちゃんも」
「は、はい」
無邪気にスカートを捲り、覗き込むように純白の布切れ越しに秘所に巫女は触れる。
まだ恥じらいが足りないのか、或いは空気に飲まれたのか異性の前で堂々と恥部を弄る彼女を見ながら、ロッカーに入る前よりも従順となった若葉の淫らな声に耳を傾ける。
「『こんな上も下もよだれ垂らしちゃって……はしたないですよ、若葉ちゃん』」
「ひゃめろ……ひなたの声真似なんて……ぁぁっ、ぁ!!」
薄い金色の陰毛から覗く肉芽を指の腹で撫でる度に喘ぐ少女の声。
その痴態に頬を染めながらも、学び吸収する巫女は自らの秘所に手をやり、静かに目を閉じる。
「……ぁっ」
形の良い眉を顰めるのは若葉だけでなく、亜耶もだ。
出し慣れていない、戸惑いと好奇心を孕んだ少女の声音。
同じ動きを模倣しようとしているのか、巫女は不規則に肢体を跳ねさせる。
そんな真面目な巫女の為に俺は若葉を悦ばせる。
新鮮な蜜を指で掬い、クリトリスにまぶし、親指と人差し指で擦る。
「亜耶ちゃん。こうすると良いよ」
「~~ッ!? っ、ぁっ! ま、待て!! それは本当に……ッ!」
「クリクリしましょうね~」
「ぁぁぁっっっ!!!」
続く言葉は無くカクカクと唐突に腰を震わせる若葉。
手の甲を噛み、指を口に含み、白い腿と勇者部の部室に蜜液を垂らし、はしたない声を上げる。
いとも簡単に快楽の津波に飲まれる彼女の姿に、巫女も指の動きを速め始める。
「こう……ですか……? ぁ……ッ!」
じわりと汗を浮かべた少女が自らの腕を脚に挟む。
僅かに腰を引かせる亜耶の快楽に痺れ始める姿を眼球に焼き付けながら──、
「ぅぁ……くぅぅっ……っ、ッ、待って、りょうの……今、ひったばかりで……」
「勇者なら大丈夫。ほら、亜耶ちゃんの前だよ」
溢れる愛液をクリトリスに擦り付ける。
乳頭と同時に肉芽を弄り、快楽が溢れたように瞳から溢れる涙を指で拭い、媚肉へ。
ぬちゅっと割り拓く感覚と同時に指の腹を腹側に向け、外と中から肉芽に刺激を与える。
その快楽はよほどの物だったのか、首元に伏せていた若葉が最後の抵抗とばかりに恥丘を攻め立てる腕を必死に掴み、巫女の前にも関わらず恥も外聞も捨て、嫌々と首を振る。
「ぁ、ぁッ……なにかっ、なにかきちゃう……きちゃうっ!!」
「だ、ダメだ……また、く……ッッ!!」
衣服の擦れる音と少女たちの荒い呼気。
背を反らす若葉にとっての何度目かと巫女の初めてが重なる。
ぷしゃっと水飛沫が手を濡らした。
「「~~~~ッッッ!!!」」
言葉にならない少女の嬌声。
悲鳴を上げれば誰かが来ると思ったのだろう。
口を手で押さえ背中を反らす若葉と身体を丸める亜耶の身体が小さく震えていた。
「──今度、ちゃんと教えるね」
「ふぇ?」
少女の愛液で汚れた床を拭く手が止まる。
顔を上げると可憐さと幼さの同居した顔。
「さっきの講義。中途半端に齧ると危ないからさ。良かったら、しっかり教えるよ?」
「本当ですか! さっきの気持ちいい? ことを一杯学んだら芽吹先輩も喜んでくれると思いますか?」
「勿論。毎日ぐっすり眠れるようになるよ。……でも、しばらくは誰にも言ったら駄目だよ」
「どうしてですか?」
「ほら、芽吹たちを亜耶ちゃんが自ら悦ばせるには技量が足りないからね。ちゃんと俺のお墨付きを貰うまでは誰にも言ったら駄目だよ。修行なんだから」
「……修行。分かりました。よろしくお願いします」
「うん。いっぱい教えてあげる」
少女の上目遣いは心がときめくこと間違いなし。
もう少し肉体的に年を経っていたら骨抜きにされたかもしれない瞳。
そんな素直な少女に笑みを浮かべると、ふと巫女の笑顔が曇る。
「あ……今、神樹様から神託があったのですがバーテックスが来るそうです」
巫女の神託、敵の襲撃に関しては高い精度を誇る。
亜耶の言葉通り、このあとすぐに敵が来るのだろう。
部室の壁際で三角座りとなり、膝に顔を埋める少女に目を向ける。
無防備な少女のスカートからは履き直したばかりのぐしょぐしょの下着が覗ける。
乱れた衣服も直さず、廃人のような態度の彼女に亜耶も声を掛けかねていた。
ボソリと俺に聞こえる程度の声で若葉が呟く。
「あんな乱暴な辱めを受けたのは初めてだ……」
「……ほら、いつまでも拗ねていないで」
「……」
「さっきの若葉。エッチで可愛かったよ」
その言葉に若葉は顔を上げる。
キッと俺を睨みつける金髪の勇者は此方と目が合うと、かああっと顔を赤らめる。
明らかに先ほどの行為を意識しているのか、揶揄い少女を悶えさせる分にはともかく、このままでは戦闘どころではないだろうと、俺は彼女の立て直しを図る。
「でも気持ち良かったでしょ?」
「……」
そう告げながら立たせると、きゅっと唇を結ぶ彼女は、小さく頷く。
再び乱れた衣服や髪を整えている間、若葉は無言でされるがままだった。
「若葉」
「分かっている。すぐに切り替えるとも。ただ──」
唇を重ねる。
樹海化警報がスマホから鳴り響く。
「────」
大きく見開かれた瞳がゆっくりと閉じられる。
おずおずと慣れない距離感を埋めるように、両腕が背中に巻き付けられる。
「無事に戦闘が終わったら」
静かに唇を離して、脳に刻むようにゆっくりと告げる。
かき抱いた若葉の柔らかな頬にキスをして、額を重ねる。
「一生忘れられないくらい優しく、気持ちよくしてやる」
「────」
「だから、気を付けてね」
薄く開いた瞳が揺れる。
世界が書き換わる瞬間が迫る中、若葉の回した腕に力が籠る。
──そうして俺は彼女を見送った。