※この作品はR-18です。

果てなき夜で、貴方に愛を   作:毒蛇

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第十三話 メイド×令嬢→奇術師

 ──心地よい鼻歌が鼓膜を震わせる。

 

「よ~ごされた、よごされた、いっぱいかっきーによごされた~」

 

 人聞きの悪い言葉で歌詞を作る甘い声。

 ふわふわとした声は鼓膜だけではなく触れた肌ごしにも響く。

 

「ふぅ……」

 

「ん」

 

 背後から感じる吐息に、眉を顰めて瞼を開く。

 温かくプリンのように柔らかな感触を頭部に感じながら眼前の光景を見つめる。

 

「なに、をして」

 

「ん~……」

 

 肌色、金色、琥珀色。

 他の男では見ることも出来ない少女の一糸まとわぬ姿。

 辛うじて残っていたビキニは姿を無くし、髪を纏めていたリボンも無く、生まれたままの姿を見せる園子の瞳と視線が絡み合うと、ふわりと柔和な笑みを浮かべる。

 

「かっきーだけ寝かせたくないな~って」

 

「そうだよ、綺麗になってから寝ないと東郷さんに怒られちゃうよ?」

 

 正面の裸体を晒す少女に肯定するのは、背後にいるもう一人の少女。

 背後から抱き締めている少女は俺の背中で双丘を押し潰しながら、胸板に腕を這わせる。白い脚がタイルに伸び、内腿や恥骨が臀部に直に触れている感触。

 白い湯気が立ち上る浴室で俺は園子と友奈にサンドイッチにされていた。

 

「亮ちゃんって意外と軽いんだね」

 

 頬を触れ合わせる友奈が俺の耳元に口を寄せる。

 背後から友奈に抱かれ、スリスリと形の良い乳肉と突起が背中に触れる。

 そうして戯れる俺と友奈を正面から見つめる少女が、

 

「ゆーゆと私でよいしょよいしょって運んだんだよね〜」

 

「ねー!」

 

「──。転んだりしたら危ないから次からは起こすように」

 

 琥珀色の瞳が向かう先は、ぬめった肉竿。 

 足元に置かれた桶には湯が張られ、手に持つ彼女が俺の首から下に掛けていく。

 さあっと温かな湯が俺と背後の少女に掛けられ、じんわりと肌に熱を持つ。身体に付着していた誰かの愛液や何やらが流れていくのを感じながら彼女を見つめる。

 

「ん~」

 

 俺の言葉に曖昧に唸るだけの園子の手が怒張を優しくしごく。

 ちゅっと擦り上げ、すりすりと擦り下ろす。

 根本から亀頭まで細く白い手が竿裏を撫でると、上下にゆっくりとしごき始める。

 

「ぉっ」

 

 思わず声が出てしまう。

 それは令嬢の手の動きだけではない。

 

 背後から絡みつくように抱き着く薄紅色の髪の少女。

 胸板を這うような手つき、乳首を白魚のような指の腹で撫でたから。

 

「気持ちいい?」

 

 問いかけたのは友奈。

 微笑を浮かべ囁く姿が壁に設置された鏡に映る。

 

「気持ちいい?」

 

 問いかけたのは園子。

 白い指が絡みつき、眠っていた肉竿を大きくしていく。

 

「あんなに私の中に出しておいて、まだ大きくなるんだね」

 

「……ッ」

 

 呆れたような喜ぶような、聞き慣れない女の声音。

 肉棒をしごく手に羞恥はなく、好奇心に頬を緩ませる少女が半眼を見せる。そうして彼女の掌が俺の肉棒の太さや硬さを覚える間も、友奈の指先が胸板を這う。

 竿への刺激と同時に、乳首を人差し指と親指で挟み優しく擦られる。

 

「ぅ」

 

 なんとも言えない刺激。 

 指先の器用な少女が同性に愛撫するかのような手つき。

 突起をクリクリと刺激する友奈は俺の横顔を見やると唇を近づける。

 

「ぁむ」

 

「……!」

 

 耳が食べられた。 

 甘噛みするように、口内のぬめりと温かさが耳を覆い、ゾワゾワと背筋に電流が奔る。はふ、と吐息と共に耳の肉を唇で吸い付く少女の行為はディープなキスを連想させる。

 美味しそうに唇で耳の肉を食す彼女の吐息に鼓膜が震える。

 

「っ」

 

 若葉が悦びそうな耳への愛撫だ。

 そうしている間も、熱く滾るペニスへの刺激も襲い来る。

 耳が、乳首が、雄竿への刺激と共に調教開発されるような気分になりながら、幼さの残る薄紅色の少女から、自分の肉茎へと視線を下す。

 

 にちゅにちゅと溢れるカウパーに園子の指先が絡まる。

 友奈の行動を意に介さず、マイペースに雁を指で擦り続ける。

 

 楽しそうに肉竿から溢れる汁で手を汚す彼女。

 赤黒い怒張を白い指で触れ、裏筋を指の腹で根本から一撫で。

 

「ぅ、ぁ……っ!」

 

「これが気持ちいいんだ?」

 

 囁くような、独り言のような声も浴室では届く。

 自らが滾らさせた熱い竿に、園子がとろりと表情を蕩けさせる。

 

「……こんなに大きくなるんだね〜」

 

 男の味を知ったからこその表情。 

 俺の顔を見て、緩急をつけてしごく手は自慰よりも気持ち良さを覚える。ちゅこちゅこ、と水音を響かせ手を上下に動かす度にぷるりと揺れる白い乳肉。

 

「まだ出したらダメだよ」

 

 もどかしい苛立ちを生む園子の囁き。

 長い金髪を広げ、白い肌を晒しだす少女を改めて見やる。

  

 お湯を身体に浴び、首筋から伝う湯水が豊かな双丘から臍へと流れる。ビキニを失った乳房は少女が肉棒をしごく度にプルプルと震え、プリンのような柔らかさを主張する。

 興奮と喜悦に頬を赤らませる少女の恥丘は湯を吸った茂みが肌に張り付き、秘裂を覗かせる。

 タイル上に座り込む腿が左右に揺れる度に花弁が小さく開かれる。

 

「かっきー、見すぎだよ〜」

 

「園子の恥ずかしいところなんていっぱい見てきただろ」

 

「……エッチだ~」

 

 開いていた脚を僅かに閉じ、乳房に腕で隠そうとする少女を視姦する。

 羞恥心を思い出したのか、緩めていた頬の朱色を濃く染めて、半眼で睨みつける園子は反り立った肉棒をしごき、俺から理性を奪おうとする。 

 せめてもの抵抗にと、余裕の笑みを浮かべる園子へと手を伸ばす。

 

「んッ」

 

 伸ばした指先、ぽよっと弾力と柔らかさを返す肉果。

 指が沈み込む柔肌は下から持ち上げるとずっしりとした重量を掌に感じさせる。

 

 気を紛らわせる為に触れた女の肌は美で作られている。

 ぐにゃぐにゃと形を変える豊かな胸は何度揉んでも飽きることが無い。掌に余る乳房の先端は触れて欲しいとばかりにピンと立っている。

 

 そのまま腹部を撫で更に下へ。脚の付け根に覗く媚肉に指を宛がう。

 咥え足りないとばかりに花弁がちゅぷぷっと指を飲み込んでいく。

 

「ッ……! かっきー、さわりっこする? 昔、皆に秘密にしてこんなことしてたよね~」

 

「亮ちゃん。それ本当?」

 

「……記憶にないような、ッ!」

 

「ふふっ、出しちゃダメだよ~」

 

 俺の悪戯に片目を瞑る彼女は肉棒を握る手に力を籠める。 

 眠れる天才の指は容赦なく竿を掴み、限りなく膣に近い締め付けを再現する。

 その手が上下する度に白い泡がぐちゅぐちゅと淫音を立てて広がる。

 

「もう、でっ──!」

 

「ダ~メ」

 

 射精感に従う俺を許さないと、怒張を締め付ける少女の手。

 白い手がぎゅっと肉竿に隙間なく絡みつき、俺に射精を堪えさえる。

 

「我慢して、ね?」

 

 白濁を放つ管を指で押さえ、残酷な言葉を令嬢が囁く。

 そのままゆっくりと上下に動かし、絶望的な快楽が脳を焦がす。

 明らかに俺の反応を楽しんでいる園子の笑み、視界を掌が覆い隠す。 

 

「亮ちゃん。こっち向いて」

 

「──ぁ?」

 

 声に振り向く。友奈の顔。 

 幼さの残る端正な顔が視界一杯に広がり、唇を奪われる。

  

 にゅるりと少女の舌先が唇の隙間から入り込む。 

 頭を抱くように薄い乳房を押し付ける彼女とのディープキス。

 

「んっ……!」

 

 積極的に自らの舌で歯茎を舐め、舌を絡め合う彼女。

 薄く開かれた瞳がジッと俺を見つめ、唇の柔らかさを教えてくる。

 ちゅ、と垂れる唾液が唇から垂れ落ちるも、その厭らしさを誰も気に留めは──、

 

「お……っ」

 

 背後から抱擁される形で友奈とのキス。

 それを邪魔するかのように肉竿の雁を指先で刺激する少女。

 親指と人差し指で輪っかを作ると、遊びは終わりとばかりに集中的に責める。

 

「んぷ───ん、ふ……ッ、んンっ……」

 

 それでも邪魔しきれない、友奈との熱く深い口腔行為。

 もしかすると俺が行うよりも上手かもしれない彼女の舌先に目を細める。

 

 唇の隙間から入り込んだ舌に優しく蹂躙される。

 預けた身体を抱いて、熱烈なキスをしながら乳頭を弄る裸体の少女。

 普段サイドポニーテールを披露している髪は解かれ、サラリと湯を含んだ髪の毛が頬に触れる。丁寧に、丹念に料理をするように、友奈の抱擁とキスに精神が溶かされていく。

 

「──ぅっ!」

 

 少女が乳房を押し付ける程に密着し、胸板を撫でる。

 胸板を円で描き、不意打ちのように乳首に触れられて、呻く。

 

 長い睫毛に縁取られた瞼を瞬かせ、友奈の顔に笑みが広がる。

 胸板を掌で撫でながら、ときおり添える程度に指の側面が乳首に触れる。

 

「んふっ、ん~……」

 

 俺の反応が面白いのか、普段の被虐性は鳴りを潜めた彼女。

 垂れた薄紅の髪が俺の肌に触れ、楽しそうに唇を重ねる。

 

 普段弄んでいるメイドから弄ばれる主人。

 明朗快活で素直で優しい彼女が、俺を襲い辱めようとする構図。

 到底許されない、屈辱的な快楽が少しずつ俺の心と身体を蝕み始めていく。

 

「ぷはっ……! あは、女の子みたいでかわいいね……東郷さんみたい……」

  

 薄紅色の髪先から漂う友奈の匂いが鼻腔をくすぐる。

 熱病に浮かされたかのごとく少女の吐息が甘く乱れていく。

 

「ん!」

 

「……?」

 

「んー!」

 

「……俺から?」

 

「うん! ──んッ………んぅ……」

 

 俺から彼女へと唇を重ねるだけのキス。

 唇を挟み合い、柔らかさだけを確かめるキス。

 ぬるりと舌を絡め合わせ、唇を吸い、噛み、蕩け合う大人のキス。

 

 唾液で艶やかに光る唇が俺の顎を吸い、首筋を吸い、肌を吸う。

 さらさらと髪が肌に触れ、いつの間にか閉じた目を開くと、少女と目が合う。

 

「────」

 

「……すき」

 

 たったの二文字。

 それだけが、鼓膜を震わせ、脳に伝わり、鼓動を高める。

 

 このまま、いっそ、彼女と溶けてしまえたら。

 そんなことを思うほどの愛撫ともいえぬ触れ合いに意識が解れていく。

 

「かっきー」

 

 薄紅色の輝きに呑まれる中で聞こえる声音。

 ふわふわと掴みどころの無い少女の、甘えるような声がした。

 

「かっきー。こっち向いて……?」

 

 切なげで悲哀を誘うような声音。

 肉ソファの如き友奈の裸体に上半身を委ね、告げる言葉を封じるように唇を奪われながら、辛うじて顔を向けると園子が跪いていた。

 

 その両手は自らの乳房に。

 寄せられ、白く豊かな谷間が見えていた。

 

「ここに、挿れちゃうから」

 

「ぁ」

 

 それは絶対に気持ちいいだろう。

 その確信に、思わず息を呑む。

 

「ぐ、あっ!?」

 

 宣言通り、ぬぷぷっと白い谷間に肉棒が飲み込まれる。

 女々しい声を上げて、俺の腰がカクカクと勝手に揺れ出す。

 

 汗と湯と雄汁が潤滑油となり、園子の乳房が性器と化す。

 程よい締め付けと滑らかさは決して怒張を離さず、俺の脳を溶かす。

 

 ふわふわ、にゅるにゅる、と気持ち良さの塊。

 豊かな乳による新たな膣が優しく俺を受け入れ、射精を促す。

 

 至福とも呼ぶべき幸福感の中で、腰を浮かせ無言で達する。

 瞼を閉じ、一瞬意識を手放しかけて、園子の乳房に白濁を吐き出す。

 

「イっ──、あぁっ!!」

 

 金髪の少女を白濁で汚したことに暗い快感を覚えた。

 乳房では足らず、令嬢の顔や髪を汚した滴がぽたりと落ちるのを見届ける。

 

「……!」

 

 どこか呆然とする自らの裸体を男に汚された少女。

 ゆっくりと、それを自覚するように、指先で白濁した滴を指で掬いとる。

 

「すごい、いっぱい出たね……」

 

「わー! びゅっびゅって出たね」

 

 驚きで顔を赤くしながらも、園子は楽しそうに雄のエキスをペロリと舐める。

 処女雪の肌を更に色白に染められた彼女に背後の友奈が感嘆の声を上げる。

 

 そうして何を考えたのか、俺をそっとタイルの床に寝かせると、身体の上に友奈が圧し掛かる。ふるりと揺れる双丘、滑らかな腹部や内腿の全てを無邪気に見せる彼女の顔はペニスに向かう。

 彼女たちは俺の上で、射精したばかりの性器に顔を近づける。

 

 ふりふりと挑発するように振られる友奈の薄い臀部。

 筋肉のついた健康的な脚を開き、眼前に恥毛に濡れた媚肉を見せる。興奮にひくついた陰唇からとろりと透明な滴が腿を伝うのが見えた。

 

 くびれた腰を見せ、重力に下を向く友奈の乳の間から彼女たちを覗く。

 二人の勇者が互いの乳房を肌に当てながら、唇で俺の性器を舐め始めた。

 

 ペロペロとミルクを飲む猫のように、肌を汚した白濁を舐め取る。

 精液で汚れた肉竿を丁寧に舌で舐める彼女たちがにちゃにちゃと水音を立てる。

 

「はむ」

 

「あーむ」

 

 二人は肉竿にこびりついた精液をペロペロと舐めとる。

 竿肉に唇を這わせ、陰嚢を撫で、亀頭にキスをする。

 サービス精神に溢れた彼女たちの献身に、腰が僅かに浮き上がる。

 

「ゔッ……!!」

 

 先ほどよりも量が少ないが、勢いのある白濁が噴き出す。 

 きゃあっと楽しそうに悲鳴を上げる友奈と園子の顔を、乳房を汚す。

 

 彼女たちに奉仕されて果てる。最高の経験だ。

 間違いなくこの世界の誰も味わうことの出来ない快感だろう。

 

 素晴らしい夜だった。

 

「ゆーゆ」

 

「うん」

 

 そう思う俺を余所に、友奈と楽しく白濁を舐め合っていた園子が肉棒を掴む。

 何をするのか、それを問いかける間も無く、トロトロの媚肉に亀頭が沈む。

 にちゅっと音を漏らし、いともたやすく根元まで突き刺さる。

 

「ぅお!?」

 

「ぁぁっっ!!!」

 

 挿入した瞬間、園子の身が跳ねる。

 既に理性を削り、酩酊したような眼差しの少女の結合部から滴が噴き出す。

 

「ひ、ぁ、ぁぁ~~~ッ!!」

 

 かくかくと腰を揺らし、背中を反らす園子。

 顔を朱色に染め、開いた脚から覗く花弁が怒張を引き締める。

 

 騎乗位、腰に乗った彼女が崩れ落ちないように腹部に手を置く。

 引き締めた唇を震わせながらも、自ら腰を振る彼女たちは満足していなかったらしい。呆然と園子が乱れる姿を見ながら、チラリと俺を見る友奈が浮かせていた腰をゆっくりと下ろす。

 至近距離で見る彼女の陰唇がキスを求め、甘い香りが脳を狂わせる。

 

「────」

 

「ひゃぁあぁあっ!!?」

 

「んんんっっっ!!!」

 

 悲鳴を上げる少女たちにもはや構うことはない。

 欲望のままに、浮かんだ尻肉を掴み、陰唇と唇を重ね、ひたすらに腰を突き上げる。

 

 一突きごとに園子との結合部からはぐちゅぐちゅと水音を漏らす。

 雄肉に吸い付く媚肉は蕩けながらも、彼女は必死に俺の腰で騎乗を続ける。

 顔を見ることは出来ないが、上げる悲鳴と引き締める膣に想像はつく。

 

「それが、どうした……」

 

 もう腰が止まらないのだ。 

 その責任を取ってほしい。

 

「まっへ! これっ、ぁぅぅぅっっ!!」

 

 腰を下ろし自らの恥部を俺に押し付けた友奈の悲鳴。

 クンニリングスがお望みだろうと、餅のような尻肉を揉みながらキスをする。

 浮かび上がろうとする腰を無理やり掴み、陰唇に吸い付き水分を補給する。ぎゅっと腿が俺の顔を挟み込むと、薄毛を巻き込みながら肉芽に吸い付く。

 

「ぁぁっ、ダメ……、イく、イくっ、ッ!!」

 

 ぷしゃっと顔を濡らす潮を直接吸引すると友奈の身体が崩れ落ちる。

 余裕の無い呼気の園子の脚が腰を挟み、俺は射精に向けて腰を振る。

 

「ぁ、ゆーゆ!!? そこは……っ!」

 

「……そのちゃんも……イッて」

 

 肉の隙間と感触から友奈が彼女の肉粒を弄っているのが見えた。

 邪魔にならない程度にクリトリスを弄る指先に、園子の膣襞が蠕動する。

 

「「~~〜~~~~ッ!!」」

 

 新たな精液が彼女の最奥に注いだ。

 一滴も残さず注ぎ込み、俺は満足感と共に身体から力を抜いた。

 

 

 

 

 

 

 ざぶっと身体を揺らす度に浴槽からお湯がこぼれる。

 

「流石に三人だと狭いね」

 

「うん……。でも密着しているとなんか安心できるんよ」

 

「あっ、それ分かるー!」

 

「でしょー!」

 

 ちゃぷちゃぷと湯で遊ぶ友奈が脚を伸ばす。

 狭い湯舟の中で彼女の脚が俺にぶつかると律儀に謝る。

 

「私たちも随分と爛れちゃったね~」

 

 しみじみとそんなことを告げる園子は俺の股の間に座る。

 背中を預け、キス痕のついた剥き出しの白い肩に手で掬った湯を掛ける。

 

 健全かどうか、そんな話は既に遠い過去に置き去りにした。

 一つ屋根の下で、互いの裸体も性癖も知っている男女がする事など一つなのだから。

 

「でも、年齢的には問題ないよね」

 

「そうだね~。精神的にだけど」

 

「うん、精神的にね……ふふっ」

 

 くすくすと笑う少女たちは見た目よりも年を取っている。

 それこそ、もう結婚も、一緒に酒を飲むことが出来る程度に。

 

「ゆーゆ、大学生っていつもこんなことをしているんだぜ~」

 

「そうなの!? ……大学生って凄いんだね」

 

「講義が退屈だから、脳が退化しないように刺激を求めてエッチするんだって」

 

「嘘を吐くな、嘘を」

 

「てへっ」

 

 彼女たちの醸し出す柔らかな雰囲気に、思わず吐息する。

 吐いて、吸って、至近距離にいる園子の香りを肺に取り込む。

 

「かっきー」

 

「うん?」

 

「あと、何年。私たちはこの世界にいるんだろうね~」

 

「────」

 

 何気なく呟いた言葉に、俺は思わず黙り込む。

 乳房の下、腹部に腕を回すと長い髪の毛を一つに纏めた彼女が肩に頭を置く。

 瞳から覗かせる感情は瞬きと同時に消え、湯の中で静かに腕を掴む。

 

 神からの試練は終わりが見えない。

 四国の防衛を終えて、人を興味深く思った神からの試練。

 若葉を筆頭とする西暦組、防人組、巫女、神世紀の勇者がいてもなお、終わらない戦い。

 

 旧日本国土の解放は少しずつ進んでいることは知っている。

 だが、その速度は遅々としており、いつになったら終わるのか。

 

 いつまで俺は戦うことも出来ず、彼女たちを見守ることしか出来ないのか。

 いっそ、この茶番を続ける世界が、虚構の空を終わらせることが出来るなら──、

 

「大丈夫だよ」

 

「──ぁ」

 

 思考の渦を止めるような、友奈の声。

 いつの間にか脚の指を絡め合っていた彼女は柔和な笑みを浮かべ、立ち上がる。

 湯が跳ね、形の良い乳房がぷるりと揺れることも気にせず、友奈は高らかと告げる。

 

「難しいことは良く分からないけど……私たちは勇者部! どんな困難だって皆となら絶対に負けない! 何年掛かっても! そうでしょ?」

 

「ゆーゆ……」

 

「勇者部五箇条! なせば大抵なんとかなる! ……だよっ!」

 

「ゆーゆ。前、前隠して」

 

「えっ、あっ、……あわ、あわわわっ!!」

 

 浴槽にタオルは持ち込み禁止なのだ。

 園子の冷静な指摘に、慌てて友奈は双丘や恥部を腕で隠し、ざぶりと浴槽に沈む。

 ざあっと湯が流れ、乳房の上部分が見える程度にまで湯が減る。散々乱れ合う中だというのに、こういった場では羞恥心を残している彼女の姿に苦笑する。

 

「変なこと言っちゃってごめんね~。ゆーゆも、忘れて良いからね」

 

「うん。でも、園ちゃんも何かあったら相談してね」

 

「分かったよ~。……それよりもかっきー。今のゆーゆの裸で興奮したでしょ」

 

「どうしてそう思った?」

 

「今、ここがピクッてしたの、分かっちゃうんだよ~」

 

 パッと顔を明るくした園子の臀部が、俺の恥骨に押し付けられる。

 ちゃぷちゃぷと浴槽の湯が揺れ、反撃に彼女の豊かな白い乳房を揉む。

 

「そういえば明日、部活があったような……」

 

「もう明日じゃなくて今日だよ~。でも、全然眠くないんだよね」

 

「分かる! あ、あと、お腹減っちゃった。うー……、でも良いのかな。もう夜だし……」

 

「ふっふっふ……ミノさん直伝の焼きそば作りたいと思うけど食べたい人、この指と~まれ!」

 

「はい! 園ちゃんを食べちゃう!」

 

「わ~、ゆーゆに食べられちゃう~」

 

「がおー! ご飯を食べたら寝ちゃうぞ〜!」

 

「おー! 今日はもうエッチはしないよ~! ほら、かっきーも手を放して……」

 

「一応何かあっても大丈夫、東郷さんがきっと起こしに来てくれるから!」

 

「んっ……そうだよ、わっしーが起こしにくるんYO!」

 

 昼に部活、夕方にリビングで、深夜がこれだ。

 深夜テンションで食欲を満たし、性欲を満たして、裸のままで眠りにつく。

 

 そして、次の朝は当然のごとく誰も起きることは出来なかった。

 

 

 




こんな感じで責めたり責められたりする終わらない夏休み。
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