世の中には、空気という物がある。
物理的に吸わなければ死ぬ方ではなく、いわゆる雰囲気的な、読む方の空気だ。
結城友奈は周囲の空気を読むことに長けていた。
ふにゃふにゃとした柔らかい陽光のような笑みと無邪気さで周囲の和を作る彼女。
誰かが傷つくことも、誰かが仲違いする光景も見たくはない。
だからこそ、自分が緩衝材になることで人の仲を保とうとする自己犠牲の塊だ。
彼女のその在り方は美しいと思うが、俺もそうありたいとは思わず、友奈にも自愛して欲しい。
身を削り、心を砕き、それで生まれる絆など何の意味もない。そこで道化の真似をして介入しなければ崩壊する程度の絆など最初から存在しなくても問題ないだろうから。
こういう考え方が神樹に嫌われる要因の一つなのかもしれない。
他人に笑みを振り撒き、善意を装っても、性根というのは死んでも治らないのか。
とはいえ、俺はそんな彼女が好きだ。
誰かの為に行動出来て、無防備に下着をチラ見せしては隣人に怒られる友奈が俺は好きだ。
天然で、優しくて、可愛くて、普通の少女の彼女が俺は好きなのだ。
そんな彼女と顔も身体も似ている高嶋友奈。彼女は空気が読めるだろうか。
間違いなく読めるだろう。同じく自己犠牲の塊で陰惨とした西暦時代の勇者たちの中でムードメーカーを担い周囲に気を使っていたことは若葉や高嶋の狂信者である千景から聞いている。
性格や趣味は異なれども、友奈族は空気を読むことに長けている。
少なくともそれが俺が彼女たちに抱いている認識であった。
「おっふろおふろ~」
結城友奈のように長い付き合いもねっとりとした深い付き合いもしていない少女。
どこか意識して天然をしていそうな健康的で小悪魔系明朗快活な美少女、高嶋友奈。そこまで深い付き合いでなくとも、『友奈』である以上、思考はある程度トレース出来るつもりだ。
もしも、勇者や巫女が普段使う大浴場で見知った男女が二人でいる場に出くわしたら。
俺の知る彼女なら、愕然と固まった後で千景の弁解に耳も貸さずに脱衣所に戻っただろう。あわあわと驚きを露わにしてその気持ちを誰かに伝えるかもしれない。
少なくともそのまま浴室に足を踏み入れるという選択肢を取る少女ではない筈なのだ。
「まあ、それが俺の知らない高嶋さんの知られざる一面だったって話かもしれないし」
「ほえ?」
「考えてみると友奈と比べて高嶋さんの中身をあんまり知らないなって」
「んー? 自己紹介してるけどね。そう言われると私もりょーくんの中身をあんまり知らないかも」
「高嶋さんはあんまり自分のことを話さないから。謎の女なんだよね」
「謎の女って恰好いいけど違うかな。……私はね、他の人に自分のことを伝えるのって苦手なんだ」
何かしらの異常を抱えた少女の外見は特に違和感はない。
混浴風呂でもないのに、同年代の異性と裸体を晒して話していることが異常だろう。
羞恥心を置き去りにしてきたことを除いて、浴室で軽快に話をする少女。異性の目を気にすることもなく、湯舟より立ち昇る白い蒸気で隠しきれない高嶋の裸体をジックリと見つめる。
掌に収まる大きさの乳房は小さく揺れ、先端の乳首は薄いピンク色が覗く。
柔肌は程よく鍛えられており、細い腰にはくびれと柔らかそうな臀部を揺らす。ふわりとした薄い陰毛と薄毛で隠せない秘裂と健康的な太腿と順に見下ろしていく。
それらは小さな白タオルでは隠せておらず、彼女自身も隠そうとする素振りも見せない。
赤らんだ顔で僅かに眉根を寄せる彼女は曖昧な笑みを浮かべるばかりだ。
「そんなにジッと見られても……私の身体って変だったりするのかな?」
「エッチで良いと思うよ。本当に友奈そっくりだね」
「アハハ、りょーくんもなんというか良いと思うよ! ぱおーんって感じで」
硬直している千景の身体に小さな白タオルを乗せて、浴槽の縁に腰を下ろす。
ぺたりぺたりと歩み寄る彼女は自らの裸体を隠すことなく、人を惹きつけるような優しい笑みを浮かべるも、遠慮することなく男の肌を薄紅色の瞳で見つめる。
髪留めもリボンも浴室にまで持ち込む少女はいない。
髪を下ろした彼女は判断材料が減り、完全に友奈と瓜二つだ。
そんな彼女の柔和な笑みに衝撃の硬直が解けたのか、湯舟に浸かった千景が口を開く。
「ハッ! た、高嶋さん!!? あっ、えっと、これはちがっ、じゃなくて前! 前隠して!」
「ぐんちゃん?」
硬直は解けても混乱は治っていなかった千景。
大きな瞳は混乱したのかグルグルと回り、俺と高嶋を幾度も見ては小さな口を開閉させる。
本来なら防御結界の役目を果たしていた清掃中の看板を突破して平然と浴室に入り込んできた高嶋に俺も混乱する筈だったが、浴槽内でオロオロとする千景に冷静さを取り戻していた。
「前? ここはお風呂だよー?」
「そういうことじゃ……」
「それよりもぐんちゃんと一緒にここのお風呂に入るのは初めてだね! りょーくんも一緒だ!」
「そうなの?」
「まあ……というか見過ぎよ」
高嶋の裸体を見る俺を半眼で睨みつける千景。
彼女の華奢な肩から湯水が流れ落ちる度に湯舟の水面に小さな波紋が広がる。彼女の柔らかそうな乳房をむにゅりと手で触れると、慌てたように千景は肌に触れる指を手で払い落とす。
「そういえば、ぐんちゃんとりょーくんは何で一緒にお風呂に入っているの?」
「ぇ、ぁ……それは……あの」
ペタペタとタイルを踏み締める高嶋は俺の隣、湯舟の縁に腰を下ろす。
白い肌を見せる彼女の無邪気な問い掛けに息を詰まらす千景。彼女の目線から逃れるように俺を挟み湯舟に身体を沈めると、ぺちぺちと男の腿を叩き回答を任せようとする先輩の姿に口を開く。
「そりゃあ、この時間は混浴風呂になるからだよ」
「えっ? そうなんだ! 初めて知ったよー! でも他の子はいないね」
「貸切なんだ。ご存知ではない?」
「うん」
「なら、一つ賢くなったな。おめでとう」
「えへへ……ありがとう!」
独特な薬草の香りがする浴室に年頃の男女。
人肌を求めているのか、腿が密着するような距離で柔らかい笑みを浮かべる高嶋。
髪留めもなく、髪を下ろした彼女の姿は結城友奈と見分けがつかないだろう。友奈と同じような距離感に思わず少女の無防備な胸元に手を伸ばすのは当然のことであった。
「ん……」
「ちょ、ちょっと!」
揉まれた乳肉と同じ方の片目を瞑る高嶋の抵抗はない。
代わりに声を上げたのは千景だが、彼女もまたこの状況下に混乱したままなのだろう。小タオルで自らの身体を隠しながら俺の腕を掴むもその眼差しはどこか弱々しい。
混浴風呂であることに対して何か問題があるのだろうか。
高嶋に触れたことなら、そもそも彼女がいつも通りに触れてくるのが悪い。
「どうしたの?」
「混浴ではこうやってスキンシップやマッサージをするものなんだ」
「そうなんだ~……じゃあね、私も! えいっ! ………わぁ〜、硬いね!」
自らの胸を揉まれることに寛容な高嶋は俺の胸板に手を伸ばす。
さらりと撫でられる掌は柔らかく、円を描くような触れ方に微かな快感を覚える。さわさわと男の身体に触れながら、性感を刺激するかのように俺の乳首を指の腹でときおり撫でる。
無意識なのか、マッサージで培った手は相手に快感を与えようとしているのか。
神が宿る手に乳首が硬くさせられながらも口を開く。
「ところで高嶋さんは大丈夫?」
「何が~?」
「さっきまで何かしてた?」
「えっとね……ゲーム! この前ぐんちゃんと一緒に怪物を狩ったりするゲームで遊んでから、もっと上手くなりたくてゲームしてたんだ!」
「高嶋さん……」
「若葉ちゃんやヒナちゃんと一緒に食べたお菓子とか美味しかったなー」
「え……」
千景の表情を晴れさせては曇らせる小悪魔テクニック。
掌で踊らされる先輩の姿は小動物のようで、くすりと笑みを浮かべる高嶋の手は味わうかのように俺に絡みつく。
俺の腹を、胸板を、腰を、マッサージするように触れていく。
「男の子って感じだよね」
「高嶋さんは女の子って感じ」
「えへへ、くすぐったいよー……ぁ、ん」
剥き出しの乳房は呼吸に合わせて僅かに上下していた。
他の勇者よりも慎ましく、形の良い、柔らかな高嶋の胸肉。
隣に座る少女に肩を回して抱き寄せると白い乳肉を鷲掴みにして捏ね繰り回す。
「んッ……ぐんちゃんともこんな感じのマッサージをしてたの?」
「ち、ちが、ちがうのよ高嶋さん! 私と加賀くんはそういうのじゃなくて!」
「そうだよ。凄く悦んでくれたから。聞こえてたの?」
「うん。脱衣所にいた時にぐんちゃんの声がいっぱい聞こえたから。どうしたのかなーって。あんなエッチな声が出ちゃうくらい、りょーくんもマッサージが上手なんだね」
「エッチ……」
「高嶋さんこそ上手だよ」
「私なんてまだまだだよ。結城ちゃんの方が凄いもん」
「……なんで高嶋さんも加賀くんも……そんな平然としてるのよ」
高嶋の口元には小さな笑みが浮かび、薄紅色の瞳が下を向く。
萎えかけていた面影など既にない反り立った怒張に向けられる眼差しは羞恥よりも年頃の少女としての興味が勝り、柔らかな手が触れて良いかと鼠径部をそっと撫でて問いかける。
無意識か、意識的にか、彼女の男を誘うような指の動きに鼓動が高鳴る。
「でもお風呂でマッサージする必要あるの?」
「バーテックスの戦闘で勇者に良くない物が溜まるだろう? それを濯ぐ為には浴室でマッサージして老廃物をデトックスするのが良いんだよ。風水的に」
「なるほど! それ、私にもしてくれる?」
「いいよ」
「たっ、高嶋さん!?」
高嶋のような少女に迫られて勃起しない男はいないだろう。
自然と顔が近づき、端正な顔は友奈顔。身近にいる少女と同じ顔だ。
「……ぁ」
顎を持ち上げて見つめると、柔らかそうな唇が僅かに震える。
とろんとした瞳は酩酊したように揺れ動き、熱い吐息が漏れる。柔らかい腿が密着し、湯舟の薬草の香りに混ざる高嶋の香りにはチョコとラム酒が混ざっていた。
「……」
戸惑い気味に俺と高嶋を見つめる千景。
彼女に見守られて、雰囲気が許すままにそっとゆっくりとキスをする。
「ンっ……!」
親しい者がするような唇を合わせるだけのキス。
されるがままの彼女は脱力したまま、瞼を閉じて唇を重ねる。
唇の柔らかさを教わり、教える。
口端から垂れる唾液を啜り、ゆっくりと絡めた舌が友奈の、高嶋の味を教える。
視界の端で千景が食い入るように俺と高嶋のキスを見つめている。
「は……ッ、ん、ふ……ちゅ……んむ」
ふにふにと高嶋の乳房を揉みながら彼女を味わう。
製菓だけではない甘さに覚えがあり、記憶を刺激する味がどこだったのかと高嶋の華奢な裸体を抱き寄せて頬肉の裏側を舌先で舐めると彼女は俺の手を握る。
熟れた空気の充満した浴室にちゅぷ、ちゅぷりと唾液の絡む音が響く。
「……しちゃったね」
ぺろりと赤い舌が唇を舐める。
上気したような彼女は唾液を嚥下する音を混じらせて笑みを浮かべる。
「これがここでのマッサージの作法だから」
「そうなんだね」
「そんな訳ないでしょ……高嶋さん、こんな変態キス魔の言う事なんて真に受けたらダメよ」
「ほえ?」
「エッチな先輩は黙って下さい」
「な……! 別にエッチじゃ──」
ブツブツと呟く黒髪の少女を視界の端に置き、ニコニコと笑みを浮かべる高嶋を見つめる。
「甘酒とか飲んだ?」
「うん。さっきね、ヒナちゃんが作ってくれたんだー。ぐんちゃんも後で一緒に飲みに行こうね」
「え、ええ……。あの、高嶋さん」
「なーに?」
「……もしかして、酔ってる?」
「よってないよ」
「…………」
ふにゃふにゃとした笑みを千景に向けて赤面させる高嶋。
どこか妖艶な空気を纏った彼女に口を開いた千景は言葉もなく閉じる。
──高嶋さん、酔ってない?
俺に向けられる千景の視線を無視して、酩酊した眼差しの高嶋の手を取る。
「ほ~ら触ってみて、高嶋さん。気になるんでしょう?」
「……うん」
男の身体にもたれかかり、男根に這いよる高嶋は積極的だ。
友奈族特有の積極性を活かし、酒の勢いも相まって、彼女は肉竿を手で包み込む。
しなだれかかるような体勢で彼女の細長い指が竿を愛撫する。
滑らかな背中は白く、ふるりと揺れる高嶋の尻を片手でむにゅりと揉んだ。
「こんなにおちんちん腫れちゃってるけど大丈夫なの?」
「大丈夫じゃないよ。高嶋さんがエッチだからこうなっちゃったんだ。責任取って」
「ええ!? わ、私の所為なんだ……どうすればいいの?」
無知を主張する高嶋に性知識を授けていく。
かつて友奈に教えたように、純真無垢な少女に欲望に塗れた行為を教えることは背筋をゾクゾクとさせる。蔑みの目を向けてくる千景は口を開きつつも裸体を見られたくないのか無言を保つ。
存在を消すかのように、肉棒を上下に扱く高嶋を上目遣いで見つめるばかりだ。
「これが気持ちいいの?」
「ああ」
「そっか……んッ……りょーくん、私のは別に触らなくて良いよ。ムズムズするから」
「お互いのムズムズを取るのがマッサージなんだ」
「あっ……そうなんだね」
納得の眼差しで、ちゅこちゅこと根本から雁までを上下に手で扱く高嶋。
肉棒に顔を近づけて這いよる彼女の尻肉を割り拓き、奥の秘裂を指の腹で刺激すると小さく喘ぐ高嶋の痴態を無言で見る千景に目を向ける。
「実は千景が上手いんだ」
「そうなの?」
「……え!? べ、べつにそういう訳じゃ……」
「それはもう凄いんだ。エッチなんだ」
「そんなに!? ぐんちゃんぐんちゃん! お手本見せてよ!」
「…………」
無邪気とは恐ろしい。
笑みを浮かべる高嶋に曖昧な笑みを浮かべる千景はキッと俺を睨む。余計な事を言うなと向けられる真紅の眼差しに小首を傾げ、高嶋の千景コールに渋々と湯舟から立ち上がる。
浴槽の縁に腰を下ろし、温かな滴を滴らせる身体を俺に密着させると手を伸ばす。
「別に上手いわけじゃないわ……こんな感じで……」
「こう……?」
「千景はここから更に舐めてもくれた」
「ぶふっ!?」
「ホント!? すごいよぐんちゃん!」
「いやっ、ちがっ、あ、あなたね……!」
顔を赤らめ上目遣いで睨む千景の細い指と高嶋の指が一つの肉棒を弄る。
片方の手が竿を上下に扱き、もう片方の手が雁裏と亀頭をくすぐる。薄紅と黒、二人の勇者を侍らせて奉仕させていることへの征服感が俺を昂らせる。
「おぉ……」
俺の反応を楽しむように身体に抱き着く高嶋。
呆れたような顔で、ペニスを扱く手は止めない千景。
「気持ちいい?」
「ほら高嶋さん。加賀くんが気持ちいいって」
「顔に書いてるね!」
彼女たちが身体を揺らす度に薄くも美乳がふにゅりと揺れる。
ときおり密着しては、その柔らかさや質感の微妙な違いが更なる情欲を煽る。
彼女らの手は怒張に伸び、空いた手は俺の胸へ。
唇がときおり肌に触れ、濡れた瞳から理性が流されていた。
千景の力の籠った扱きと、それを見て真似する高嶋の絶妙な力加減。
彼女らの手の中で陰茎は痛いほどに硬度を持ち、先走りを手に絡めてにゅるにゅるとした感触の中で甘い快楽に襲われる。
苛立ち気味の千景はにたりと笑うと低い声色で俺にもたれかかる。
アップにした長い黒髪からふわりと千景の香りが漂う。
「あら……? どうしたの加賀くん? まさかもうイっちゃうなんてことはないわよね?」
「くっ……、当たり前だろ……」
「くふふっ……さっきまでの勢いはどうしたの? ねえ?」
「りょーくん、これが気持ち良いんだね」
やわやわと陰嚢を揉む掌が精液を作らせる。
高嶋の白い指が赤黒い肉竿に絡みつき、千景の指が亀頭を擦り続ける。
自慰とは異なる女の手による不規則な上下の扱きに思わず呻く。
そんな俺の痴態に笑みを深める千景は自らの胸肉を押し付けて顔を寄せる。
「ん……」
ちゅっ、と触れた少女からのキス。
興が乗ったのか、何かのスイッチが入った千景の唇は先ほどの白濁をしっかりと飲み込んだらしく不快な味もなく、吐息は熱病に侵されたように甘く乱れている。
「んー………ンっ!」
真似するように高嶋ともキスをする。
淑やかな千景のキスと、初々しさのある高嶋のキス。
千景と、高嶋と、交互に唇を重ねる度に俺を見つめる瞳がトロンと濡れる。
このままあっけなく果ててしまいたい。
そう思い始める心を余所に、両手が彼女たちの身体へと伸びる。
「んッ、ゃぁ……」
「ぁ、ふぁ……!」
千景と高嶋の乳房を両手に収める。
ふにふにとした柔らかさと、ふかふかとした質感、肌の張りや形、先端の乳首の色や敏感さがどれだけ違うのか彼女たちを比較して愉しむ。
コリコリと乳首を弄ると眉をひそめて彼女たちは小さく喘ぐ。
「ん、ん……」
俺の身体に自らの裸体を預けるようにしなだれかかる少女たち。
黒と薄紅色の髪を揺らし、多幸感をもたらす勇者二人の乳房を揉み、背中を撫でて、尻肉を揉むと、いつの間にか濡れていた媚肉を指で刺激する。
雄を前にして濡れた雌肉は十分の湿り気を帯び、湯水と間違えないぬめりがあった。
指に蜜液を絡めて軽い抽送をすると、喘ぎ声と共に薄い尻肉が振られる。
絶頂を堪えるように目を閉じる高嶋と肩を震わせる千景の熱い瞳と視線を絡める。
「んぅ、っ……!」
「……ぁ、ッ」
それでも肉棒から手を離さない彼女たちとの攻防は続く。
互いに見つめ合い、触り合い、いやらしい水音を響かせ、意識すら快楽に溶け始める。
「ぁ……む」
「ん、ちゅ……」
遂に業を煮やしたかのように、千景が亀頭と唇を重ねる。
ざらりとした舌が亀頭を舐め、雁裏をなぞった。
続く高嶋もまた啄むように性器に口づけをして、虚ろな目で射精を促す。
「ハァ……ハァ………くッ、ぅッ!!」
勢いよく白濁が噴き出した。
千景と高嶋の顔を、髪を、乳房を汚す。
高嶋は驚いたように雄の汚汁を浴び、千景は達成感と欲情で赤らむ頬を緩ます。
「いっぱい出たねー……! んっ、癖になりそうな変な味だ」
「……一応、タンパク質だから食べられるのよ。美味しくはないけど」
「へぇ〜、ぐんちゃんは物知りだね!」
「げっ、ゲームで知っただけだから……」
「それでも凄いよー。あっ、鼻についてるから取ってあげるね」
怒張を挟んだ彼女たちは互いに付着した顔の白濁を指で取り舐め合う。
無邪気に笑う高嶋と苦笑する千景の髪を撫でながら俺は静かに吐息した。
普段は少女たちを捕食して悦ぶ様に心と身体が悦んでいた。
こんな風に少女たちに捕食されて悦ばされる機会はそう多くはない。
刺激的で甘い夜だった。
このまま三人仲良く湯舟に浸かり終わっても良いのではないのか。
「────」
否、少女たちに弄ばれて、舐められたままで良い筈がない。
眼前で精液を口に含む少女たちは可愛らしくもあり、忌々しくもある。
加賀家の本家である乃木家にはある家訓がある。
何事にも報いを。気持ち良くされたなら、もっと滅茶苦茶にするべきだ。
さらりと黒髪と薄紅の髪を撫で、精液を咀嚼しながら俺を見上げた高嶋に囁く。
「じゃあ、次は……俺の番ね」
園子ですら難しかった高嶋友奈の調査は進む。
高嶋家と結城家の友奈は身体の性感帯も殆ど一緒だった。
捕食。肉を吸い、食らい、骨までしゃぶるように、奥から溢れる蜜を啜る。
「んくぅっ……! ああぁっっ!!」
愛らしい顔を喜悦に歪め、腰を浮かせる高嶋に余裕はない。
見知らぬ快楽を教えられて、自分の身体に秘めた見知らぬ性感帯をこじ開ける。
彼女が何を言おうとも、快楽の波に晒して、法悦の空へと昇らせる。
「またそれっ……! だめ、ダメぇ!! ……ぃうッッ!!」
柔らかく張りのある乳肉を揉み、引っ張ると戻ろうとする少女の乳房。
噛み痕と唾液の痕が残った乳肉を両手で揉みながら、開かせた両脚の間に顔を埋め、一心不乱に媚肉に舌を沈めて動かすと見た事もない被虐の表情を浮かべる。
涙を浮かべ絶頂に浸らせないでと懇願する姿は結城家の友奈と似ており、嗜虐心がそそられる。
「そんなとこ……きたない……あぁっ!!」
あれから何分ほど経過しただろうか。
まろやかな乳房は両手に吸い付き、恥毛から覗くクリトリスは包皮が剥け、無防備な姿を舌でねぶる度に彼女は甘美な悲鳴と蜜を俺に捧げる。
湯の味がした媚肉はすっかり柔らかくなり奥から溢れる高嶋の味で舌を染める。
「やだ……やだよぉ……またきちゃう……きちゃうよぉ……ッ!!」
疑似肉棒として柔らかい舌で少女の媚肉を擦る。
浴槽の縁で、いわゆるまんぐり返しと呼ばれる体勢にした少女の捕食を続ける中で、高嶋が俺の頭を掴み悲鳴を上げるがやめるつもりはない。
肉芽の側面と根本を舌で虐められる度に彼女の身体は悦びに震えて蜜をあふれさせる。
「ちゃんと気持ちいいって言わないと」
「きもちいいからぁっ! もうじゅーぶんだからぁ……っ!! ぃ、あぁ……ッ!」
「あ、えっと……もうそれくらいで……」
「そこで見てろ」
「……ぁ」
最初は酔った身体で抵抗していたが、その面影は既にない。
彼女の呼吸は荒く、耳まで赤くなるほどの快楽の波に晒されて喘ぐだけだ。
与えられる快楽を受け入れて、嬌声を上げて、恍惚に震える身体を女に変えられる。
処女でも感じるクリトリスと媚肉の浅い部分が高嶋の好みだ。
舌を限界まで動かして、鼻で陰核を擦り、身体の全てを使って高嶋を悦ばせる。
「ぁうぅっっ!!」
顔に噴きかかる粘液を舌に絡めて、俺は彼女の媚肉にキスを続ける。
丁寧に、執拗に、紳士的に、情熱的に、高嶋が何を言っても決して奉仕をやめない。
「~~~~ッッ!!!」
助けを求めた相手は赤らんだ顔で呆然と高嶋が絶頂に浸る姿を見つめるばかり。
彼女の呼び声にオロオロと俺の腕を掴むも、俺が誠心誠意、高嶋に奉仕する姿を見届けた。
「はーッ、はーッ……! ぁ……ぅぁ──」
十数分ほど奉仕し尽くしただろうか。
だらしなく股を開き、荒い呼吸の度に乳房を上下させていた彼女は意識すら酩酊している。
薄く目は虚空を見つめ、涎を口端から垂らす彼女も、高嶋を味わった俺も限界だ。
限界まで反り立つ肉棒からは先走りが垂れ落ち、雌肉への射精を求めている。
一秒でも早く繋がり、余すことなく子種を注ぎたいと欲望が限界まで膨れ上がる。
欲望の向かう先はヘロヘロになった高嶋友奈。
結城友奈と容姿も性感帯も一緒な彼女の媚肉に亀頭を押し当てる。
「ま、待って」
媚肉が僅かに亀頭を飲み込み、今にも彼女を貫かんとする一瞬だった。
千景の柔らかな手が肉棒から高嶋を守るように媚肉を包み込む。
目を向けると欲望に塗れた目をしていたのか、息を呑む千景は声を震わせて、
「そ、それは流石にダメよ」
明朗快活な高嶋が雄に屈して快楽の波に飲まれる姿。
それを止めることなく、彼女が絶頂する表情を、何度も気をやる姿を千景は見ていた。
今更になってどの口がと思うも、俺の胸板に手を置いて懇願するような眼差しで彼女は告げる。
「わ、私が……代わりにするから」
柔らかい手が怒張に触れる。
高嶋の代わりに自分がすると、以前告げていたことを実行するらしい。
その精神は素晴らしいが、挿入を邪魔されたこともあり、少し考えて彼女に告げる。
「おねだりして。エッチな」
そう告げられた千景は大きな瞳で俺を見ると顔を朱色に染める。
やや逡巡するように眉をひそめると、彼女はおもむろに肉棒を手に取り、自らの媚肉に宛がう。
上目遣いで、喉を鳴らして、ぬめる媚肉と亀頭が触れ合う中で千景は懇願する。
「……挿れて」
「────」
「加賀くんの……硬いアレで……気持ち良くして下さい。お願い、します」
「ご主人様は誰?」
「加賀くんです。……ぁ」
有無を言わさず俺は彼女を抱きかかえる。
高嶋を見下ろすように、千景を背後から羽交い絞めにするとそのまま彼女を貫く。
「ん、ぁ……!」
尻穴を締めて、熱くぬめる肉壺の最奥まで突く。
湿った肉が怒張を飲み込み、白い肢体が高嶋の前で震える。
「ぁ、ぁ、ぁぁ……」
ガクガクと震える少女の膝。
膣が淑やかに怒張に絡みつきながら、肉棒を突き上げる度に嬌声を上げる。
「んッ、ぅ、んぅっ、ぁ、ぁぁっ!!」
千景のむっちりとした尻がピストンの度に鼠径部を叩く。
立ちバックで高嶋の前で千景を犯すと、肉壺は良く締まり、必死に声を抑えようとする彼女の嬌声が短く漏れる。
「んんっっ!!」
解れた黒髪の隙間から覗かせる首筋に噛みつき乳房を揉みしだく。
俺の腕を掴む彼女は臀部を押し当て、ピストンを心行くまで味わう。
射精を待つだけの身体と化した状態で、やがて千景は高嶋の身体へと倒れ込む。
力尽き倒れ込む彼女を、薄く目を開いた高嶋が受け止めた。
ハッとした表情で千景が慌てたように俺に目を向けて、しかしピストンが止まることが無いことを知ると瞼を閉じて高嶋に抱き着くように顔を埋めた。
「ぐん、ちゃ……」
「へぁ、ゃ、たかひまひゃん……みにゃいでぇ……!」
そうして絶頂に達する自らを隠そうとする千景の身体を無理やり起こす。
涙と涎でぐちゃぐちゃな少女を背中から抱いて、高嶋の前で腰を振る。
「あッ、ぁ、あぁぁ~~~~ッッ!!!」
必死に嬌声を堪えようとする健気な千景の絶頂。
法悦に昇る彼女の最奥へ、俺は白く濃い欲望を注ぎ込んだ。
溜まりに溜まった欲望は膣では飲み切れずにとろりと流れ落ち、高嶋の肌を汚す。
高嶋の身体へと千景はゆっくりと倒れ込む。
俺は千景の髪に顔を埋めて、しばらく目を閉じるのだった。
ぐんたかVSかっきーで風呂回の責めと受けの2話構成にするか悩んで、
1話に圧縮した結果、普段よりちょっと長くなった話