シャワーを浴びた後、勇者部の皆でプールから温泉へ移動する。
ガラス状のドームから見える空は夜となっていて、しかしそれを今さら異常だと捉える者はいない。夜が来るのが早くなっただけ。言ってしまえばそれだけなのだ。
変わらぬ空よりも視線を下げると水着に包まれた大小様々なビキニ尻に目を向ける。歩く度に揺れる尻肉を始め、滑らかな背中や、肉付きの良い太腿に視線が吸い込まれる。
すぐにでもそれらの腰を捕まえてかぶりついてしまいたくなる。
「おっふろ~」
「おふろに一番乗りだー!」
「やっほー! ……わっ、す、すべるよぉ~」
楽し気に笑みを浮かべてはしゃぐ友奈族を先頭に浴室へと移動する。
何度かこの施設に来た事がある為、はしゃぎながらも迷うことはなくピンクのビキニを着た彼女たちは疲れなど見せず、快活な様子で勇者たちを導いていく。
「いや~、それにしても白熱したな! 水中バレーもタマには良いもんだな!」
「ああ。なんとか風さんに勝てて本当に良かった。千景との連携のお陰だ。ありがとう」
「……偶然良い位置に乃木さんがいただけで連携とかじゃ」
「そういえばここの炭酸風呂だったか、シュワシュワしているのが気持ちいいんだ。サウナも良い。どうだ千景、一緒に入らないか?」
「は? なんで私があなたなんかと……」
彩ある水着を着た少女たちが口々に雑談を交わしながらもどこか楽しそうに、そして遊びの疲労感も滲ませて脚を進める。
裸足のぺたぺたという音と少女たちの声を耳にしながら進む。
素足から伝わるタイルの冷たさと、プールとは違う温泉の硫黄の香りにそっと目を閉じて──、
「亮くん」
「……東郷さん?」
後方彼女面、否、彼氏面或いは保護者面なのか。
キャッキャと楽しそうにしている友奈族をなんとも言えない生暖かい目で見ていた東郷は彼女たちを追いかける訳ではなく、俺の隣に歩み寄って来る。
そのまま抱き着いてくるのではというような距離で辛うじて止まると彼女は小首を傾げる。
リボンで纏められた黒髪の先端がくすぐるように俺の腰肉に触れた。
思わず抱きしめたくなるほどに可憐な笑みを見せる東郷は、
「プール、楽しかったね」
「そうだね」
「……ふふっ」
「どうした?」
「ううん。こうして一緒にいるのが嬉しくて」
「俺も、東郷さんと一緒に遊べて凄く楽しかったよ。こんな美少女と遊んだなんて一生自慢できるし、きっと忘れないと思う」
「もう……そういうこと言っても何もでないよ」
満更でもないような笑みをこぼす東郷は相も変わらず妖艶な女だ。
艶を帯びている処女雪の肌には男の痕を残したくなる。
薄い筋肉の乗った肢体は水に濡れ、鎖骨から双丘に、腹部に、腰から腿に、水滴が伝っていく。
長い睫毛に縁取られた深緑の瞳はジッと俺を捉えては離さない。
彼女の素足がタイルをペタリペタリと歩む度にトップスに包まれた双丘が揺れる。
友奈や園子と一緒に新調したらしき、彩り豊かな桜の花が散りばめられた白いスカートは揺れ動き、鼠径部とスカートから微かに覗く薄青色のボトムスが彼女の肌によく馴染んでいる。
それらを上から下まで舐めるように見ていると、
「……見るだけで良いの?」
「まあ、今はいいかな」
「……ふーん」
「……」
自らの腹部を撫でて、挑発するように胸を突き出す東郷。
学生ながら、既に大人の女性と変わらない女体は数多の男の視線を吸い寄せてきただろう。実際に視線を向けて直接指摘された回数は数知れない。
学校の冷房が効きすぎるからと東郷は夏でもカーディガンを着用しているが、実際は視線やブラが透けることを気にしているからだ。
そうして他の視線から隠されていた柔肌が俺の目の前にある。
そんな俺の視線を前に、茶化すような口調で少女は囁いた。
「ねえ。亮くんの手、貸して?」
「え? 今はほら……両手は塞がってるから」
「片手だけ。少しで良いから。駄目?」
俺は深く息を吸って、吐いた。
此方の挙動一つ一つを観察するように東郷は目を細める。ゆっくりとした彼女の歩調に合わせて、視界の外に消えていく勇者たちを見送る。
俺の両手は先ほどからたった一人の少女を背負う為に使われている。
乃木園子。小学生時代の懐かしい姿の彼女は水着のままスヤスヤと寝息を立てている。そこまで重い訳では無いため仕方なしに片腕を差し出した。
園子の存在など気にしてないのか、目もくれない東郷は緩やかに首を振った。
「そっちじゃないよ」
「え?」
「はやくして」
「……」
面倒くさいなー。
そんなことを言いだすと泥沼化するのは目に見えている。
自罰的な所のある彼女は放置すると落ち込むか、泣き出す。
「あっ、ご、ごめんね。唐突だったよね……その、やっぱり忘れて」
「────」
「面倒臭かったよね。私って結構嫉妬深いというか、本当ならそんなに気にするようなことじゃないんだろうけど。でも、何と言うか他の子よりも自分だから余計に嫌だなってなっちゃって。亮くんが須美ちゃんの感触を覚えたままこの後を過ごすんだって思ったら、私……私っ……!!」
瞳に薄暗い光を宿し目尻に涙を見せる東郷は緩やかに首を振る。
こうなった彼女を前にすると、徹底抗戦か逆らわずに従うかの二択になる。今回は無言のまま指定された片方の腕を差し出すと、嬉しそうな顔をした東郷の手が絡みつく。
細い白魚のような手が俺の指の一つ一つを愛おし気に触る。
そのまま自らトップスを捲りむき出しにして自らの豊満な乳房を触らせる。
「えいっ」
しっとりとした生暖かい水風船のような質感。
照明に照らされた、他の勇者より豊かで、瑞々しい東郷の胸。
それは先ほど事故により曝け出し偶然揉んでしまった須美の乳房の正統進化と言うべきか。形や大きさ、弾力や先端の色などまさに美と呼ぶべき母性の象徴があった。
乳房の先端、ピンクの乳首を摘まませて、ぴくりと彼女が反応する。
その目には何とも言えない様々な感情が渦巻いている。
それを隠すように瞬きを繰り返し、そっと目を伏せるも、
「……どう?」
俺の反応を確かめようとする翡翠の瞳に、返事代わりに掌全体で少女の乳房を揉む。
指が生乳に沈み、乳首が擦れる度に東郷は睫毛を震わせる。
そっと、自らの乳房を揉む男の手の甲に掌を重ねる。
「……っ」
切なげな眼で、濡れた深緑の瞳で俺を見つめ続ける。
何度も舌で舐めた唇が何かの言葉を紡ごうとして動きかけ、止まる。
奥ゆかしくも公衆の面前でこんなことが出来る度胸もある彼女の乳首は硬さを帯びていく。
甘く切なげな吐息が、東郷の口からこぼれた。
とくんと彼女の心音が掌から伝わる。
「……こんな事されちゃうと、東郷さんのことしか考えられなくなっちゃうな」
こんな事をしていると、片手が東郷の乳房の感触を覚えさせられてしまった。
事故で揉んだ須美の乳房の感触が上書きされたことを伝える。
いったい何の茶番だと言ってはいけない。
これも関係を良好に保つ為の儀式みたいな物なのだ。
「……!」
沈黙と共に、東郷が少しだけ嬉しそうな顔をする。
細い腰を揺らしては至近距離で俺を見つめたまま、うっとりと目を細めた。
学校では、否、他の誰にも見せないような艶やかな表情が視界に広がる。
そのまま俺に抱き着くように胸肉を胸板で押し潰して口元に薄い笑みを浮かべる。ぷるんと揺れる乳房を押し付けて、俺の水着越しにそっと肉棒に触れると──、
「──くしゅん!」
くしゃみと共にプルプルと震えるのはずっと背負っていた小さい方の園子。
淫熱を宿らせた瞳を瞬かせ、俺から離れた東郷の両手が自らのトップスの位置を戻す。
彼女がゴキブリと遭遇した時ほどの素早さを発揮する。
同時にツンと尖った乳首が生地に擦れて小さく東郷が身震いし、園子(小)の瞼が開く。
「ふわぁ~……よく眠ったんよ~。あれ? かっきー先輩にわっしー先輩は何しているの?」
「え? 少し雑談を……」
「お風呂に入ってからでも出来るんじゃないですか〜? それにずっとここにいると風邪引いちゃいますよ。ミノさん達もう入っちゃったかな? かっきー先輩も行こうよ~」
成長途中の柔肌を擦らせながら欠伸と共に彼女は口を開いた。
寝ぼけ眼で背負っている俺の横顔と、僅かにトップスの位置がずれて下乳の一部がこぼれていた東郷をぼんやりと見る園子(小)は背中から滑り降りる。
着衣の乱れについての指摘はなく、しかしその視線を避けるように少女の手を取る東郷が誤魔化すように告げる。
「そ、そうね! 身体も冷えちゃうから行きましょう園子ちゃん。銀ならすぐ見つかるわよ」
「わっしー先輩も入ろうぜ~」
「わ、私は……そうね」
「かっきー先輩もはやくはやく〜」
ふわふわした少女の目が俺に向いた瞬間に、東郷は乱れた胸元を無言で直す。
赤らんだ顔はまだ戻らず、よくよく見ると尖った乳首がトップス越しに主張して見えた。ふわぁと欠伸をする小さい方の園子は東郷に何となしに話しかける。
「わっしー先輩って……」
「どうしたの?」
「おっぱいが大きいからエッチな身体を持て余して欲求不満なんじゃないですか? ……ってこの前、風先輩が言ってましたよ~」
「……園子ちゃん。いくら胸が大きいからってそんなことは無いわよ。変な噂に惑わされたらダメ。あと(風先輩はお仕置きをするとして)他の子に広めたりしたら怒るからね」
「は~い」
園子(小)の片手を東郷と俺でそれぞれ繋いで、今度こそ浴室に入る。
俺と東郷が二人で乳繰り合っていたのを察知したのか空気を読んだのか女子の誰も呼びには来なかった。勇者部にはそういう暗黙の了解があると俺は思う。
或いは何かあったのか。そんなに温泉が身体に染み渡ったのか。
水着の美少女と共に滑り止め防止の加工がされたタイルを歩く。
硫黄や塩の香りがする湯気は天井に吸い込まれていき、通路を抜けた先には公衆浴場があった。寄宿舎以上の面積は、大小様々な浴槽に分けられている。
効能についての説明がされた看板が置かれた浴槽には並々と湯が張られているが、
「お風呂~」
「この辺りにはいないね」
呼吸する度に温泉特有の匂いが肺に広がる。
眼前の場所はプールの延長であり、騒がしいのは厳禁ではあるが男女共に入ることが出来るスペースとなっている。
裸で静かにお風呂に入りたいのならば、少し歩くことになるが男女別になっている更衣室で水着を脱いで通常通りに温泉に浸かることも可能だ。
「貸切だから細かいことは言いっこなしだぜ~!」
「走らない!」
「ぴえ!?」
「人がいないからって湯舟に飛び込んじゃいけません!」
「あわわ……、わっしー先輩が怖いんよ」
いつの間にかサンチョの浮き輪を持って無人の湯舟に飛び込もうとする園子(小)の首根っこを掴んだ真面目な東郷は椅子に座って自身と彼女の身体を洗い始める。
壁に設置された鏡越しにジロリと此方を見る彼女に従って、俺も身体を洗った。
どんな時でも東郷は真面目だ。真面目に水着の中までしっかりと身体を洗う。
「わっしー先輩」
「どうしたの園子ちゃん?」
「こういう時、男の子と隣になって身体を洗うのって、もっと恥ずかしがるとか嫌がるのかなってふと思ったんですよ~……」
「甘いわね園子ちゃん。そういう青い時代は須美ちゃんまで。私と亮くんはもっと先にいるのよ」
小学生に対して得意げな顔を見せる巨乳の中学生。
とはいえ、指摘されてからはトップスや特にボトムスの中を洗っている時に東郷を見ると恥ずかしがる素振りを見せたのは可愛らしかった。
それを指摘すると顔を赤くしては俺の腿を叩いて無駄口を叩くなと無言の圧を掛けられた。
「わっしー先輩は身体だけでなくて色んなことが大人なんだってメモしないと~。あっ、かっきー先輩。いつもみたいに隅々まで洗って~? 園子先輩みたいにエッチなこともしていいから~」
「……亮くん? そんなことしてたの?」
「ほら親戚だから」
「答えになってないと思うよ。あと園子ちゃん、私も時々亮くんに洗って貰ったりしているのよ」
ちなみに園子(小)は俺に見られることを気にするどころか、洗って欲しいと要求する。
やや騒がしくなりつつも身体を洗い終えた後は、好きな浴槽を目指す。
「さて、それじゃあ皆は……多分サウナか泡風呂か酒風呂か檜風呂ね」
「全部じゃないですか~ひゃん! くすぐったい~」
「銀や須美ちゃんなら多分泡風呂じゃないかしら。広い方じゃなくて映画とか見ることの出来る個室の方よ」
東郷の勘は当たった。
泡風呂のスペースに脚を踏み入れると銀や球子が泡で遊びながら動画を見ていた。
「ミノさ~ん!」
「おっ、ソノか! 東郷も亮之佑も! なんだお前たち、随分遅かったな。東郷のマウンテンでビバークやダイビングしてたんだろう?」
「まあ、想像に任せる」
「おっほ〜! 大人だー! 須美もいつかこうなるのか……」
「もう銀ったら。普通に身体を洗ってただけよ」
「そ、そのマウンテンでか!?」
「……」
手を振る園子(小)に気づいた銀と球子。
吊るされそうになりながらも泡風呂で楽しそうにはしゃいでいた彼女たちに他の勇者たちについて聞くと、新設されたという個室がある方向を指さす。
「あっちで皆と新しい風呂に入ってたんだけど、タマ的には微妙だったな~」
「なんかプリンも出されたんですよ。それは美味しかったけど、新しいお風呂に入っているとなんか身体がムズムズしちゃって早めに上がったんです」
「ええ!? それって大丈夫なの?」
「アレルギーとかではないんですけど……」
「う~ん。でも害とかはなかったぞ。若葉とか風が率先して食べていたし他の皆もおやつとして食べてたからプリンに問題はないと思うぞ。あと単純にノリが若干面倒臭い感じがな」
「あ~、なんというかアタシたちには少し早いかな〜とか」
「……?」
泡風呂に浸かって彼女たちと混浴がてら話を聞いてみた。
東郷と戯れている間に、先に来ていた勇者たちはおやつとしてプリンや飲み物を貰ったらしい。甘味大好きな若葉は目を輝かせて、大食いの少女や普通の胃袋の少女も食べたらしい。
いったい誰がと思ったが大赦の人からのサービスだという。
その後は各々サウナや露天風呂など色々と楽しんで回っているというが、新しく作られた個室の風呂からはあまり少女たちが出ようとしないとか。
「ずっと同じ所にいるのも飽きちゃったんで、球子さんと一緒に出てきちゃったんですけど」
「タマには露天風呂か、もう上がってもいいかな」
「え~、二人とももっと遊ぼうよ~」
「風呂は遊ぶところじゃないぞ、園子」
小さい園子は世話の慣れた銀がいれば大丈夫だろう。
ひとまず何が起きているのか、考え込むように黙り込む大和撫子を連れて新しく設けられた酒風呂の個室へと向かう。
滑らないようにと東郷をエスコートしながら扉を開けると薔薇のような香りが鼻孔をくすぐる。アロマだろうか、ずっと嗅いでいられるような香りが混ざった蒸気がふわりとかかる。
むわりとした熱気に目を閉じて、薄目で蒸気の先の景色を見た。
「ほにゃららら~……」
「大きくな~れ、大きくな~れ」
「……海は、海は、どこだ」
「お姉ちゃんはズルいよぉ……私も大きくなりたいのに!」
さりげなく俺の腕を豊かな胸に抱く東郷を連れて進むと少女たちがいた。
酒風呂とは別に酒に浸かる風呂という訳ではない。
ほんの少し酒を混ぜたお風呂というのが俺の認識だったが、
「な、なんで皆脱いでいるの?」
「東郷さんこそどうして水着なの? ここはお風呂だよ!」
湯に浸かり過ぎたのか肌を朱色に染めて、暑そうにビキニを外そうとしている者。
じゃれ合っているのかそれとも同性に襲われているのか胸を揉まれている少女と揉んでいる少女。猥談を平然と行って、混浴ということを忘れてトップスやボトムスを縁に置いている者。
大半の少女は腹部や背中どころか生乳も臀部も曝け出して談笑していた。
楽しそうな光景だが一応このスペースは混浴風呂だ。
混浴とはいっても、男は一人。来なければ実質女子風呂なのだが、
「な、なにをしているんですか! 友奈ちゃんまで!」
「まあまあ、東郷さん落ち着いて。プリンがあったよ。口開けて」
「でもこんな異常な状態を放置なんてあーん……」
甘味が大好きな少女たちが俺たちの為に残してくれたのだろう。
瓶に入っていたプリンは甘く蕩けて容易く胃袋に到達する。湯舟に浸かった俺たちの身体に染み渡る冷たさと甘さに彼女の唇が震える。
目の前の異常を置いておいて、湯舟の端で彼女と甘味を分け合う。
怒声を出しそうな口をスプーンで封じると東郷は俺を上目遣いで見る。
「美味しい?」
「……おいしい」
「東郷さん。もっと食べて」
「うん。亮くんも食べて。はい、あーん……」
ワイワイと騒いでは平然と肌色を見せる空間。
俺と東郷を上気したような顔で迎え入れる少女が大半だ。一部まだ正気の少女もいるらしいが。
「ちょっ、棗さん。加賀っち来ちゃったから。水着水着!」
「ん? ここは風呂だ。海じゃないから脱いで良いんだ」
「よくないから! あっ、ちょっと、棗さん!? 脱げる! 脱げるから!」
「大丈夫だ。亮之佑は……紳士だ」
「自称ね。裏で皆がやっていることを知っているからって──結城っち?」
「せっちゃ〜ん! 一人になろうとしたら駄目だよ〜!」
「そうよ雪花。私もそんな時があったけどやっぱり皆といると良いものよ」
「みんなー! 夏凜ちゃんがデレたー!」
「結城っち!? 夏凜!? ほ、本当に脱げちゃ、ぁ、あっ」
「はーい脱ぎ脱ぎしようねー……わあ! せっちゃん肌綺麗ー!」
「本当ね、別に隠さなくても良いじゃない。みんな裸よ」
「……ぅっ、ぅ」
「まったく雪花ったら。友奈、マッサージして気持ちよくしてあげたら?」
「そうだね! えいっ、えいっ、やー!」
いつだって少数とは多数に塗り潰される物だ。
悪意のない少女の手が、いともたやすく北の大地の勇者、秋原雪花の裸体を曝け出す。
意外にも豊さを見せる双丘や、勇者部随一のファッション能力のある彼女にしては整えていない恥毛や無垢な秘裂など、年相応な少女の綺麗な肌が照明に照らされる。
羞恥の悲鳴と共に涙目で友人どころか異性に隅々まで見られた少女は、友奈のマッサージをトリガーにして逃避するように虚空に眼差しを向けた。
石畳の上に何故か置かれているマットの上で、雪花は徐々に嬌声をこぼし始めていた。
その一連の流れに防人の一人、加賀城雀は叫んだ。
「ひええ!! 雪花さんが堕とされた……こんなのおかしいよ。皆おかしいよ!」
「雀先輩? 何がおかしいのですか?」
「あやや! 弥勒さんはパスしてメブぅ〜! お、お助けを! なんか凄くエッチな雰囲気が!! これ絶対アレだよね、なんか流されちゃってエッチなことしちゃうヤツ!」
「何言ってんのよ雀。ほら、さっさと脱ぐ」
「待ってよメブ! 亮之佑さんいるから! 男の人いるから! というか前隠して! バスタオルぐらい巻いてよ!! ちょっ、ちょおお脱がそうとしないでええええ!!」
「まったく雀さんたら浴室ですのよ? 隠すような恥ずかしい裸など弥勒家にはございませんわ! これだから小雀は……カガフレーーッド! 勤務時間外で申し訳ないのですが私の身体に変なところがないか見て下さいませんか!!」
「うーん。もっと脚を広げてー……変じゃないよ」
「そうでしょうとも! この弥勒夕海子、そのようなことは言われる前から分かってましたわ!」
「弥勒さん絶対正気に戻ったら悶え苦しむヤツだからソレ!」
バスタオルなど必要ない。何故ならば私の身体は弥勒家なのだから。
そんな世迷言を告げながら俺に向けて一糸まとわぬ裸体を見せる夕海子と、ついでに芽吹。普段は隠されている恥部もしっかりと整えているのが湯気越しでもしっかりと捉えることが出来た。
次から次へと少女たちの裸体を見ていくと、なんだか頭がクラクラしてくる。
防人組は既に水着を脱いだのかスタイルの良い弥勒の乳房が揺れる度に舌打ちが聞こえた。
音の出処に探そうとするも、大袈裟にリアクションする雀の声に搔き消される。
「わ、分かったから! せめてタオル! タオルを巻かせて!!」
「はあ? 湯舟にタオルを着けたらマナー違反でしょう! 今更亮之佑に裸を見せるくらい別に問題ないでしょう! 何年一緒にいると思ってるのよ」
「い、いや、それとこれとは別でしょう……」
「雀先輩……私のお師匠様が何かしちゃいましたか?」
「え? 師匠?」
「隙あり!」
「ふわああああ!!!?」
「まったく……お風呂から上がったら精神鍛練ね」
「そうですわ。何をそんなに恥ずかしがってますのよ。しょうがないですわね……カガフレッド〜! 雀さんのも見てあげてくださいましーー!」
「ちょっとよく見えないかな?」
「しょうがないわね……弥勒さん!」
「いきますわよ芽吹さん!」
「「せーの」」
「見ないでぇぇええええ!!! 脚広げさせないでぇぇえええ!!」
「二人に勝てる訳がありませんわ」
「亮之佑。これでどうかしら?」
「なんで二人ともそんなにノリノリな訳!?」
いつだって少数とは多数に塗り潰される物だ。
堂々と乳房も臀部も髪色と同色の恥毛も見せる防人組。豊かな乳房を揺らした疑似令嬢と共に防人組のリーダーは恥ずかしくない裸を俺に見せながら無情にも仲間を裸に剥く。
抵抗の末路は、ご立腹の防人組リーダーと部下によって開脚からの恥部晒しだ。
この空気に興奮は隠せないのか無垢な秘裂から透明な雫が垂れる。
バタバタと脚を動かして逃れようとする雀の懸命な抵抗は、いい加減にしなさいと嚇怒に顔を赤くした防人リーダーによって終止符を打たれる。
「雀!」
「待って待って! 流石にそれは──!」
「ほら。皆もせっかくだから見てあげて!」
「~~~~っっ!!」
普段から騒がしい少女も戦友たちの前で陰唇まで開かれると黙り込むらしい。
おおっ! と悪ノリする少女たちに見られてはひたすらに悶える雀。
「あらあら? これは……雀さんは何に興奮されたんですの?」
「わぁぁぁあああっっ!!!」
陰毛どころかピンク色の粘膜やその奥までもが晒された少女。
やがて満足したとばかりに湯舟に下ろされる雀は顔を朱色に染めて蹲る。
そして防人サークルの姫である亜耶は幼さの残る裸体にギャン泣きする雀を抱き寄せる。
「あやや……へへ、私汚されちゃったよ……」
「大丈夫ですよ雀先輩。ほら……他の方もされてますし……。そんなことよりも私、雀先輩のことももっと知りたいです」
「そうだね。都合よく忘れないでみんな今日のことを覚えて悶えてしまえ……あっ、でもそれだと私のことも覚えているから……ん? あやや? 何を言って──」
「芽吹先輩や弥勒先輩みたいに、どこが素直じゃないのか、どこが悦ぶのか、もっともっと雀先輩のことが知りたいです」
「────」
淫熱と空気すら吸うだけで鼓動が高鳴りを覚えるような空間。
よくよく周囲を見渡すと、こうなることを想定したように男性器を模した玩具やマット、何かの液体が入った容器など、明らかにそういうことをさせる場所なのではないのかと察する。
個室に入るまで音など聞こえなかったのだから防音もしっかりしていることも根拠の一つだ。
とはいえ、それらの玩具を最初に入ってきた勇者たちが気づかない訳がない。
乱れる勇者を尻目に、大赦の人たちが置いて行ったのならば絵面としては面白いが、
「風先輩だけかと思ったけど酒成分かこの香りで酔っちゃったのね。……亮くん。なんだか私も身体が熱くなってきちゃった」
「そんな東郷さんはクールに彼女たちを観察しているのであった」
「そんな亮くんは他の子の何を見てどこを大きくしているの?」
「東郷さん」
「嘘吐き」
ここにいる少女たちは二つに分かれている。
自ら脱いだか、脱がされて戦友たちに見られて羞恥に悶えて肉体的に受け入れるかだ。
殆ど全員が裸を見せては、酩酊したような言動で温泉を楽しむ。
先ほどのプリンか、このお湯か、良い香りのするアロマか。
そのどれもが戦闘の副作用に苦しむ少女たちの理性の枷を緩め、解き放つ大赦からの対応なのかもしれない。
或いは大赦からの貢物をすり替えて少女たちを発情状態にさせた何者かの仕業か──、
「樹~。お姉ちゃんのおっぱい吸っても大きくならないって」
「ぅぅ~。だってだって!」
涙目の妹を可愛がる姉。
どこかインモラルな空気を漂わせる姉妹に東郷が近づく。
「風先輩」
「おっ、東郷遅かったじゃない。亮之佑とシてたんでしょ~ゲヘヘ」
「私が欲求不満の変態だと仰っていたそうですが、本当ですか?」
下品な手の動きをする勇者部部長の姿はセクハラ親父と化していた。
それを無視して尋ねる東郷に小首を傾げる風はニヤリと笑みを浮かべた。
「そうだったかしら? でもほらそんなエロい身体をしていたら色々と持て余すんじゃないかと思いましてねゲヒヒ……ほら樹、お姉ちゃんよりももっと大きなおっぱいを吸わせて貰いな~」
「東郷先輩の胸を吸ったら大きくなれますか?」
「許しません。……風先輩は二度とそんなことが言えないようにお仕置きします。あと樹ちゃんは風先輩に毒されすぎよ」
「あう!」
パチンとデコピンを樹の頭部に決める東郷。
飲み食いし過ぎて泣き上戸からベロンベロンのおっさん状態であった風もそれには怒った。
「樹ぃぃぃ! 貴様東郷! 私の妹に何をするかぁー!! 者ども、かかれぇい!」
「イー! イー!」
「それでも私は……大きくなることを諦めたくありません!」
「……あっ、ちょっ、何を……ひゃあ!」
勇者部最高上位者の命令に従うのはずっと無言でメモを取っていた園子だ。
湯舟でブクブク言いながらも、少女たちの痴態を目に焼き付けてきた彼女はすぅっと背後から這い寄ると東郷のボトムスをずり下ろした。
同時に襲い掛かる樹が敵を見たような顔でトップスを剥ぎ、揺れた巨乳を見て顔を歪める。
ぷるりと揺れる乳房の先端から、恥丘に張り付く黒い陰毛から湯水が雫となり垂れ落ちる。
色白の肌や豊かな乳房に比べてくびれた腰は抱き寄せたくなる。
美とも卑猥さの塊とも言える彼女の裸体に息を呑み、舌打ちをする者は多数。
その一瞬、間違いなくこの場の誰よりも視線を集めた少女の身体。
ビキニで隠されることなく勇者部の前で露わになった東郷の裸体はこの場の誰よりも、
「大人だ~」
「……」
亜耶の声を背後に聞きながら、僅かに頬を赤らむだけで動じない東郷。
ボトムスをずり下げて戦友たちの前に下半身を露出させた悪戯っ子な園子に光の失せた深緑の瞳を向けると、風が追撃を命じる前に口を開く。
「そのっち」
「い、イー! イー!」
「そのっち」
「ぃ、ィー……」
「そのっち」
「…………」
「貴方、酔ってないでしょう? 私には分かるわ。風先輩も樹ちゃんも酔っているから仕方ないとして、それ以上風先輩の味方をするなら分かっているわよね? 前に亮くんの家で友奈ちゃんと私にいっぱい辱められた時のこと覚えている? あれ、今から皆の前でしようか? あんな淫らな姿を見たらみんなのそのっちを見る目が変わると思うけど──」
「……ハッ! 酔っていてなんのことか分からないけど私はいつだってわっしーの味方なんよ!」
園子は正気に戻ったらしい。
「それでそのっち? どうしてそのっちは水着を着ているの?」
「え? ここは混浴風呂で……」
「脱いで」
「────」
園子のビキニは誰にも邪魔されることなく彼女自身が脱ぐことになった。
意図せず始まったストリップショーに風が吹き慣れない口笛を吹く。
同時にどこからか巨乳に対する舌打ちも聞こえた。
「乃木の身体エッチねえ~。何よ顔真っ赤じゃないの~、ゲヒヒ」
「────」
東郷に負けず劣らずの俺の幼馴染の裸体は東郷と並ぶほどに美しく淫らだ。
俺だけでなく同性の前で全裸でいるのは流石に彼女も恥ずかしいのか。くびれた腰をくねらせてぷるりと豊満な乳肉と薄ピンクの乳首や生え揃った恥毛を腕でさり気なく隠そうとする。
そんな恥じらいを東郷は許さず、無言で園子の腕を掴んでは下ろさせる。
「そのっち」
「ぅぅ……わっしー許して。悪戯心だったんよ」
「どうせこれも貴方の企みなんでしょ?」
「違うよぉ……これは私がしたことじゃないよぉ」
「……どちらにしても自信をもってそのっち。貴方の身体は素敵よ」
「グヘヘ……乃木も東郷もエロい身体をしておるのぉ。樹にちょっと分け与えてくれんか?」
「残念ですが風先輩。私もそのっちの身体も心も亮くんの物です」
「ほう? ちなみに夜はどっちが凄いのかね?」
「そのっちです。こんな隙あらば眠るような顔をしておいて色々──」
「わっしー!!」
モジモジとする裸の令嬢に余裕はない。
そんな彼女に掛けられるのは温かい声と下品な声と無垢な声だ。
「園ちゃん素敵! 頑張って!」
「乃木家の令嬢ならば当然恥ずかしがる必要のない身体! 胸を張りなさい!」
「園子先輩も大人な身体ですね! ……大人の人ってちゃんと整えてるんですか?」
「亜耶ちゃん? どこ見てるの? ほら今は雀を……」
「……も~〜! 恥ずかしいんよぉ~!」
桜の装飾がされた紫を基調としたビキニを回収した東郷は上下セットで俺に渡す。
湯水に濡れた脱ぎたての園子の水着だ。
恥ずかしがる園子に返すことなく手の中で握り締めると、東郷が指示を出す。
「そのっち。私の胸に噛り付いている樹ちゃんをどうにかしてくれる?」
「おけまる~。……イッつんイッつん、おっぱいを吸っても大きくなるのは赤ちゃんだけなんよ」
「わぁあああん!!」
「……流石にここで風先輩は吊るせないから──亮くん、代わりにお仕置き頼めるかな?」
「あ、はい」
「そのっちは私を裏切ったからお仕置きね」
「え?」
「今日は楽しかったから誘ってくれたお礼も兼ねて友奈ちゃんほどじゃないけど悦ばせてあげる」
欲求不満扱いをされたことがよっぽど腹に据えかねたのか、全裸を晒した彼女の目は冷たく、酔っ払い相手だろうと決して屈することはない覚悟を見せる。
そうして代わりにお仕置きを依頼された俺は風の背後に回りこみ──、
「ちょっ、亮之佑!?」
「風先輩。東郷さんに変わってお仕置きよー」
ざばあっと湯水を滴らせて彼女を持ち上げた。
お仕置きと言われても、咄嗟に思いついたことはこんな事だった。
湯水と飲料と食べ物を過分に含んだ身体は中々重い。
それでも頼まれた以上は遂行しようと、両脚を掴んで開脚させた状態で持ち上げた。スタイルの良い彼女だが丸めた腹には僅かに肉が乗る。
酔っぱらった状態でも恥部を曝け出すのは恥ずかしいのか脚をばたつかせる。
「下ろしなさい! こんな格好……っ」
「良い恰好ね。ふーん、風のそこって結構綺麗ね」
「み、見るなー!」
「棗さーん! 来てー!」
「呼ぶなー!」
ボトムスを下ろして恥部を曝け出したのは風も一緒。
マジマジと見られて恥ずかしがる彼女に平泳ぎで近づいてくるのは棗だ。
「棗さん。あの時は助けてくれてありがとう」
「礼は良い。それよりどうしたんだ? そろそろ上がろうと思ってたのだが」
「ううん。──何事にも報いを。ささやかだけどさっきのお礼を用意したよ」
「いや、礼は」
「受け取って欲しい」
俺の肩と胸板に背中を預けた風が暴れるも、俺の腕から逃れることは出来ない。
髪と同じ毛色の恥毛を張りつかせた恥部が棗の顔の位置になるように調整すると、何かに気づいたように目を見開く。
小麦色の肌には当たり前のように水着はなく双丘も秘所も覗けるが、彼女は隠すよりも目の前の『お礼』に酩酊していた目を輝かせる。
「これは……アワビか……こっちはワカメのようだがこんな色をしていたか?」
「ちょっ、棗、待ってそれはダメだから!」
「これは風のか? 匂いは風のだが……いや風のワカメなのか? よく分からなくなってきたが亮之佑、要するにこれを食べて良いということなのか?」
「良いよ。歯を立てないようにね」
「ああ、ありがとう。喉が渇いてたんだ。プリンも良かったがやはり海の幸だな」
手を合わせる棗を俺は見下ろしながら樹も呼ぶ。
園子に現実を教えられて虚空を見ていた彼女は救いを求めて俺を見る。
「樹。最近学会で提唱されたんだけど色んな女の子の、特に巨乳の子で美人な子のここをペロペロしてエッチな汁を啜ると女性ホルモンがアレして巨乳になれるって」
「お姉ちゃん、ごめんね」
「待って! 今の理論なら別に東郷でも乃木でも弥勒でもいいでしょうが!」
「だってそんな恰好していたら……ねえ? ……今はお姉ちゃんが食べたいな」
それから数分間、明確な嬌声が浴室に響いた。
淫靡な光景を無垢な少女たちは目を皿にして眺め続ける。
そうして、その熱が身体に帯びたかのように周囲の少女と羞恥と水着を脱ぎ捨てて、淫欲を解消する為に汗と湯水に濡れた女体を絡ませあう。
俺は風を開脚状態で抱えたまま、そんな光景に興奮していた。
「~~~~ッッ!!」
じゅるるっと音を立てて風の愛液が啜られる。
二人の少女が陰唇に舌を立てて、クリトリスを鼻で擦った。
「くぁ!? ぁひっ、ッッ!!」
陰毛に鼻を埋めては舌で蜜裂を穿った棗に愛液が噴きかかった。
交代で妹が俺の真似をするように人差し指を入れて関節を曲げると風は痙攣を見せる。
「んぁぁあああっっ!!!」
「……凄いわね」
愛液で濡れた腿を夏凜と水都が舐め上げる。
貧乳組は先ほどの学会の言葉を信じて一滴も残すまいと必死だ。
雌に喘がされる風の身体は熱く、俺に口づけするキスは爛れている。ねっとりとした唾液を口端からこぼして、それを気にせず俺の舌に絡む。
「はぇ、ぁ、ぁひ……」
十数分ほど乙女の花園を踏み荒らされた風が幾度となく絶頂に達した。
ふにゃふにゃになった少女を湯舟に下ろすと、そのまま夏凜と棗が引き続き女体に絡む。
「あ、あのっ、亮さん」
「どうしたんだ? 樹」
「さっきの学説が本当なら……」
「行っておいで。きっと弥勒さん辺りなら断らない筈。あとは農業王も大きいから水都ちゃんと一緒ならなんとかなる筈。頑張って巨乳になろうね」
「はい!」
姉を啜った妹は自身の胸部の為に、他の美少女の花蜜を啜りに向かった。
そして俺は樹を追いかけることは出来なかった。
「りょうくぅん……」
「っ」
園子のお仕置きを終えたのか、東郷が背後から俺のペニスを弄る。
色白の指先が亀頭から先走りを擦り合わせ、怒張を赤黒く反り立たせる。
ぴったりと背中から腰まで東郷の裸体がくっついていた。
耳元に吹き掛けられる甘い吐息と硬さを帯びた乳首が擦られる感覚。
しょりしょりと恥毛を擦りつけては、情欲の熱を帯びた東郷が挿入をねだる。
「────」
風を抱えている途中からずっと東郷の愛撫を受け入れていたが限界が来ていた。
「亮くん……おねがぁい……」
甘ったるい媚びた雌の声。
普段の理性や凛々しさを捨てた少女が陰嚢を揉みながら子種を乞う。
他の少女がいるとか、誰に見られるとかどうでも良い。
興味津々な勇者や巫女の視線が肉棒に向けられるのを感じながら、東郷を湯舟の縁にあるマットに寝転がす。
両手を広げて、雄を迎え入れるように広げた両脚が腰に絡みつく。
すっかり出来上がった東郷の媚肉に怒張を宛がい、貫いた。
「ッ! ……!」
快楽を超えた幸福感の中、俺は奥歯を噛み締めて腰を振った。
何をしても喘ぐ東郷の唇を塞いで、揺れる乳房を揉んでピストンを繰り返した。
ぐぽっと下品な音を立てる膣肉から竿を引き抜く。
パンッ、と鼠径部同士が密着するほどに彼女と奥深くまで交わる。
「ふーッ、ふーッ……! ふ──ッ!」
絹のような髪ごと頭を抱いて、一突き。
豊かな胸が胸板に押し潰されていやらしく形を変える。
色白の肌を快楽で染めた彼女は幾度も身をのけ反らせては達する。
悲鳴のような喘ぎ声を上げて、腰をくねらせて、全身で俺を求める。
そうして怒張を膣襞が締め付けても、俺の腰は止まらない。
目の前の少女を犯して、汚して、俺の物にする為に腰を振る。
「ぐッッ!!」
東郷の挑発から散々少女たちの淫らな舞を見てようやく。
我慢していたからか濃厚な白濁のスープが彼女の最奥へと注がれた。
「ハァ、ハァ──、やっと……亮くんのが……」
俺と東郷は絡まり合い、汗と湯に濡れた身体を擦り合わせる。
射精の余韻を楽しみながら満足気な東郷の唇を重ねる。ねっとりと唾液を絡ませた情熱的な口づけに、萎えかけの怒張は収縮する膣に力を取り戻し始める。
ゆっくりと腰を小刻みに動かして、余韻と共に得られる快楽に深緑の瞳が涙で揺れた。
気がつくと手隙の少女たちが俺と東郷の営みを近くで見届けていた。
特に結合部から溢れる精液に少女たちは言葉を失ったように黙り込んでいた。
その無垢な眼球には男女の営みが刻まれたことだろう、代表して亜耶が口を開いた。
「……勉強になります」
「────」
なんとなく照れ臭く感じて天井を見上げる。
空は見えないが夜は深まっていくのは感じた。
そしてまだしばらく湯舟から抜け出すこともないことを。
何故ならば──、
「若葉とか……杏やひなたさん達の様子も見ないと」
ここにはいないが多分、もしかしたら、みんなと同じ状態だろうから。
理性の枷を解き放ち、好き放題している少女たちのようなことになっているなら。延々と女体同士を絡み合わせて終わりのない淫欲を解放しているだろうから。
だから。
「──だから、ちゃんと助けてあげないと」