──ぐるぐる、ぐるぐると頭の中で言葉が渦巻いている。
頭の中に重石のように言葉が引っ掛かっては取れない。
『────』
肺が悲鳴を上げていた。
酸素を求めて呼吸をしようとするも馬乗りになられて上手く呼吸が出来ない。
軽い身体に圧し掛かられて、両腕を膝に押さえられ身体の自由が奪われる。
それでも逃れようともがく身体を泥で汚れた白い腕が肩を押さえる。
そうして射殺さんとばかりに睨みつける瞳から溢れる涙に、ただ息を呑む。
『ぁ、ぐ……』
後悔を胸に抱きそうになるのは、いったい何度目のことだろうか。
そんなことを考えたこと自体を後悔しかけて、考えることをやめる。
そうでなければ、自身の根幹部分が取り返しのつかないことになりそうだから。
すぐ目の前に、激情を堪えた瞳がある。
大きく丸い瞳には涙を溢れさせながらも嚇怒に染まった少女。
直後、よく通る澄んだ声色が降ってきた。
『かっきーの馬鹿!! なんでこんな──』
『────』
『こん、な……』
ありったけの罵倒と心配を浴びせられる。
重たいとか面倒臭いとかメンヘラ自己中とか、ふざけた言葉で。
それでも無視しきれない言葉には、僅かながらも微かな自覚を覚えて。
言い返そうにも馬乗りになられて呼吸が苦しくて。
その激情が自分に向けられていることが分かっているから。
『──いい加減にしてよ』
普段飄々とした捉えどころのない彼女が大きな瞳に堪えきれない涙と嗚咽をこぼす。
ふわふわとしていた少女の根の部分、多分勇者部の誰よりも、出会った人間の誰よりもしっかりしていそうな彼女の青白い頬を伝うのは雨か涙か。
衣服は薄汚れて、雨水を吸った布は下着や白い肌を透かして、冷えたであろう身体は卑猥さよりも痛ましさを覚える。
彼女の身分を考えると、こんな場所にいるべきではない。
もっと温かいお風呂と清潔なベッドで身体を休めるべきなのだ。
──こんなところまで追いかけてこなくていいのに。
降り続いている雨は酷く冷たいというのに、彼女の涙は温かい。
少女は雨と泥で汚れた掌を振り上げる。
『ここは現実なんだよ! 死んじゃったら!』
──いったい誰が彼女を泣かせたのか。
分かっているとも。だが、それでも。
『死んじゃったら……もう会えないんだよ』
ゆっくりと下ろされる手が静かに肩を掴む。
泥と雨に汚れ濡れた金髪は俯く少女によって垂れ下がる。
『また明日、ってもう言えなくなるんだから……』
その金髪の隙間から覗く空は暗く冷たい雨が降り続く。
どこまでも広がる闇夜からも見捨てられた人間にそんな言葉が掛けられる。
そんな言葉を掛ける価値など、もうどこにも残ってないのに。
『……現実な訳ないだろ。これは夢なんだよ、園子』
彼女の言う通りにもしもここが現実だったなら全てが終わっただろう。
今度こそ、この肉体に宿る記憶が消えてしまって、本当に全てが無に帰るのだろう。
だがここは現実ではない。そうであってたまるか。
そもそも、こんな夢など見ている時点で死んだも同然だ。
力も、抗う術もなく、ただ守られるだけの存在になり下がるなど今更許容できるものか。
手足をもがれて羽をむしられた虫のように、世界という子供に無邪気に命だけを与えられるなど緩やかな死でしかない。
早いか遅いか。遅いほど苦しみが続くだけならば。
『夢じゃ……!』
『しったことか』
苛立たし気に、悲し気に、呟く少女の言葉は続かない。
問答を続けるには時間が無くて、その時間は馴染み深い存在が奪い去って。
『どけよ』
『嫌だよ』
現実でも夢でも同じ樹海化警報。
幾度も繰り返される問答に変化を見せた瞬間に少女の意識が逸れた。
圧し掛かった存在を退かそうとして嫌々と首を振る少女に抱き着かれる。
縋るように、金切り声を上げて外聞も何も捨てたかのような醜態を見せる少女に叫ばれる。力は殆ど互角だ。もっと身体が成長すれば無理やり退けることも出来ただろうが、戦闘訓練を受けた相手に出来たのは共に地面を転がることだけ。
端正な顔を泥水で汚して、それでも離そうとしなくて。
『どうして死なせてくれないんだ!』
『かっきーが死んだら私も死ぬから!!』
『……ふん、ほら敵が来ましたよ頑張って下さいね園子様』
『………ふざけないでよ』
思えば彼女とはあまり喧嘩をしたことが無かった。
基本的には少女の我儘に仕方ないなと折れて、付き合っていたから。
だから驚く。
こんなにも彼女は、しつこいのだと。
『戦えるかどうかなんて関係ない……! 傍にいてよ! 一人で遠くに行こうとしないで!』
警報を出す端末を煩わしいとばかりに投げ捨てた少女。
何度も地面を転がって、雨と泥に汚れた彼女はそれでも美しかった。
『私、許さない。……あっちに戻っても絶対に許さないからね』
その美に虚を突かれた一瞬で肩を掴まれ地面に押し倒される。
痕が出来るほどに爪を食い込ませる濡れた少女と向き合う。
至近距離で覗く琥珀色の瞳が、静かに、しかし確かに聞こえる声で言った。
『──命を粗末にして勝手に死んだら、私は……かっきーを許さないから』
反論は許されなかった。
息を止めた俺に迫る少女の熱い唇の感触に目を見開く。
情欲的でもなんでもないキス。
噛みつくような口づけは、それでも温かく思わず息を止める。
どちらの唇か滲む血の味がした。
何が起きても離さないと、そんな意思を持って掴む腕は細くも力強い。
柔らかくも冷たい乳房が胸板に潰れては彼女の鼓動が聞こえる。
この温もりに甘えてはいけない。
彼女に、園子に嫌われてまで死んで後悔しないだろうか。
力も何も無いのなら、いったいどうしたらいいのだろうか。
──ぐるぐる、ぐるぐると頭の中で言葉が渦巻いている。
『──許さないから』
静かに楔を打つように、果てなき夜の世界で、園子が告げる。
冷たい雨の中で、戦う術も資格も無くした男なんかを求める声色に。
揺れる血紅の瞳がゆっくりと閉じていくのが琥珀色の瞳に映っていた。
浴室内には淫靡な空気が充満していた。
呼吸する度にじんわりと熱が身体を循環し、肺に熱気が送られる。鼻孔をくすぐるのは甘い芳香と少女たちの混ざり合った香り。
肺を萎えさせて膨らませて、手元にあった小瓶を取る。
湯面にプカプカと浮かぶお盆の上、皿に置かれていたソレは嗅いだことのある匂いがした。
「ん……」
口に含むと、甘くて僅かにフルーツの味がする清涼感。
生温い甘酒は彼女たちが普段飲んでいるような物に比べて多少の度数が高め、僅かにほろ酔い可能な初心者向けの甘いお酒だ。
「くくっ」
甘酒とかの誤魔化しが通用するとは思えない、本物の酩酊感に思わず笑みがこぼれる。
誰だか分からないが禁酒した人間に対して挑発的とも言える行為だ。
大赦か、或いは敵による行為なのか。
脳をゆっくりと回しながらも胃袋に注がれる感覚に寝起きの喉を潤わせる。
そう、寝起きだ。
「……おはよ~」
無言で小瓶を声色の方角に傾けるとちゅっと少女の唇が吸い付く。
思った以上に身近に、触れるか触れない程度の距離にいた裸の少女。彼女は艶やかな唇を僅かに動かすと、後頭部で纏めた金髪を揺らして喉を鳴らして小瓶の中身を減らしていく。
視界の左側を占領する金色と肌色。
穏やかな微笑を浮かべ、水面に微かな波紋を広げながら小瓶の中身を減らしていく。美味しそうに飲む少女がもう十分だと目線で告げる頃には三分の一ほどにまで無くなってしまった。
「ぷは~……生き返るんよ」
「あーあ、飲酒だ飲酒。先生に言ってやろ」
「フルーツジュースだよ~。もし何かあっても同罪だからね」
ちゅっと唇を舐めては、少女がしなだれかかる。
湯にほんのりと赤らんだ肢体には水着もタオルもなく、当たり前のように俺の隣に腰を下ろして肩に頭を乗せる。豊満な乳房が彼女の挙動に合わせて浮いては沈む。
自身の胸部を見られていることに対して園子は静かに苦笑して太腿に触れる。
「どうした?」
「ん? 珍しい物を見たな~って」
「俺のあられもない姿なら何度も見てるだろ?」
「そうじゃなくて、こんなところで寝るのは自慢じゃないけど私くらいだから~。三分くらい眠ってたから湯舟に顔を沈めないように支えてたんよ。えっへん」
「それはありがとう」
「……溺死は嫌でしょ?」
小首を傾げる琥珀色の瞳。
湯舟の中で、彼女のくびれた腰肉に腕を回すと園子の肢体が寄りかかる。滑らかな太腿が俺の腿肉に擦りついて爪先がそっと足の甲に触れた。
ちゃぽっと湯に濡れた手を出して、俺の頬をそっと撫でる。
そうして何もかも見透かすような琥珀色の瞳を向けては、
「ちょっとだけ寝てたから、もう少しでかっきーが溺れ死ぬところだったんさ」
「ありがとう」
「どういたしまして。……悪夢でも見た?」
「どうして?」
「そんな顔してたんよ」
「──、夢の内容なんて忘れた」
彼女の体重が身体に乗り、心地よい。
桜色の乳輪と先端ごと柔らかな乳房を手にすると掌の中で弾力を返す。すっかりと揉み解された乳肉の餅のようなまろやかな感触は何物にも代え難い。
たわわな果肉の先端を指で捏ねながら至近距離で瞳を見つめる。
「──けど」
「……けど?」
「園ちゃんに愛されてるなって思った」
額に張り付いていた前髪を除ける。
形の良い眉と濡れた瞳は左右を泳いで、小さく口元を緩める。
「……これが愛?」
「さあ?」
愛の定義を聞かれても分からない。
哲学者になった覚えはなく、しかしそれでも思うことは一つだけ。
「でも園ちゃんを手放したくはないかな」
「私もかっきーのことは手放したくないな~……ずっと」
「俺にこんなことを考えさせた責任を取ってくれ」
「かっきーこそ責任を取ってよ」
俺の太腿に手を置いて、園子は身を乗り出す。
金色の髪が垂れ、暗くなる視界で端正な小顔が広がる。
「相思相愛だな。ビュオオって風が吹いた?」
「……吹かないよ」
「園子?」
戸惑いがちに「亮之佑」と少女は名前を口の中で呟く。
渾名の時よりも小声のソレは目の前にいたから聞こえる程度の声量で。
照れたような表情で、様々な感情を過らせる園子の姿に言葉を呑み込む。
「────」
どこへも逃がさないと濡れた掌を俺の頬に添えて。
湯水に濡れ温まった柔らかな身体が身体の前面に触れる。
その感触を忘れさせる程に、とろけているような女の唇と唇を重ねた。
まろやかな園子の身体を肌で感じる。
揉み慣れた乳房は指に吸い付き、甘い声を耳に聞かせる。
「そのちゃーん」
「ぁん、ぁ、ゆ~ゆ」
「あっ、お邪魔だった?」
「ううん、かっきーのいつものアレ」
「そっか! じゃあ、私もぎゅー!」
全身で抱擁する園子の隣に友奈がやって来る。
湯とは違う、温かくも柔らかい抱擁は言葉にし難い満足感を得る。
このまま沈むように眠ってしまいたい、そう思える美少女たちの親愛に満ちた抱擁。
「だっこっこ〜!」
愛おしいと感じる少女たちの抱擁からしか得られない物がある。
そのままジッとしていると柔らかい肢体を通じて、精神的な何かが回復していく。
「──ユナニウムとソノニウムをチャージ完了」
「何それ~」
「宇宙に唯一無二の元素で摂取すると凄いことになるんだ。学会で提唱されてる」
実際に水着もない生まれたままの姿の二人に抱かれていると精神的な安定を得られる。
何かが心の中に満たされるのを感じて左右で柔らかさや大きさが微妙に異なる尻肉を揉むと俺の首や背中に手を回す少女たちはさらりと怒張に触れては悪戯するように軽く上下に擦る。
腹部を押し付けて乳房を押し潰すほどに強い抱擁と、至近距離での濡れた瞳。
いつもなら、そのまま行為が始まるのだが、ふと視線を泳がす。
全身から親愛を感じさせる友奈が来た方向には浴槽の縁で仰向けの少女。
湯気があるとはいえ、隠しきれるほどではない裸体は乳房から恥丘まで曝け出し、ゆっくりと上下する腹部に濡れた怒張の玩具を添えられた状態で秋原雪花は目を閉じていた。
視線の移動に追いかけた先の景色を共有した友奈が「ああ」と思い出したように告げる。
「せっちゃんね、すっごくエッチだったよ! 声とか! 園ちゃん見てた?」
「うん、見てたし聞いてたよ~。……あんなサイズの物を入れてエッチな動画みたいに気絶させるまで悦ばせられるゆーゆは流石なんよ。無自覚な鬼畜だぜ~」
「えっ、そうかな? とっても喜んでたよ! それに夏凜ちゃんも手伝ってくれたからね! ……あとは皆にせっちゃんのエッチなところを沢山見て貰ったり触って貰ったのが良かったのかも!」
脚を広げ事後のような状態となった雪花の隣に座るのは夏凜だ。
ビキニメイドの水着が着崩れたあられもない姿を見せながら、声が聞こえたのか小さく手を振って見せる。視線を感じ取ったのか、そっと薄い胸元に手を添えながらも、ここは任せろとばかり脚で湯水を蹴る。
その振動で、ゆっくりと小さな盆に飲食物が流れて来る。
定期的にどこからか、湯面に飲食物の皿が入った盆が流れて来るのも、この快楽の沼から抜け出せない要因の一つなのかもしれない。
「夏凜ちゃーん! せっちゃんの様子見るの交代ー!」
「ちょっ、私は別に……脱がせようとするなぁあああー!」
メイドの少女を定義するのは衣服だろうか。
彼女を定義していた物が脱がされて、裸の少女が一人笑顔で押し付けられる。
薄い胸が肌に触れながらも、周囲の雰囲気と水分補給で飲んだ酒によるものか、ツンデレめいた台詞を吐きながらもチラチラと怒張に目を向ける元メイド。
代わりに自己犠牲の塊である天使友奈が気絶した勇者の介抱に向かうが、
「……結城。雪花の方は任せておけ」
「わわっ! 棗さん! あ、風先輩も」
「…………」
「気絶しちゃってる」
友奈が交代するのかと思われたが、盆の一つを持った棗が湯舟の中から現れた。
小麦色の健康的な肌を一切隠すことなどせず、乳房から薄い恥毛まで堂々と見せながら、気絶する雪花の隣に虚ろな目をする風を横たえる。
裸体の少女たちを横たえると、上から下までの差異がよく分かる。
散々好き放題されたのか、脚を広げて寝転がる風はぐったりと身を横たえている。
彼女の胸は未だにツンと張っているが無数のキス痕で薄く赤みを帯びていた。
どこか満足げな表情にも見える風や雪花の唇を何でもない様子で奪う棗は盆に置かれた小瓶の中身を口移しで飲ませていく。隣では園子が防水メモに何かを書き込んでいた。
「大魔王様であるフーミン先輩とその右腕であるアッキー……勇者なっちの手によって彼女たちの戦いは終焉に導かれる。倒される二人。気絶し動けない二人の衣服は乱暴に剥かれて露出した肌! 欲望! それは何者も勝てないのだ! おもむろに肌に触れる度に露骨になっていく指先。介在する良心はエロスによって失われる! そう、既になっちの欲望は止まらないのだ。彼女たちが見せ、聞かせる女の反応にマウンテンを登頂していたなっちの指先が快楽を身体で求める大魔王たちのワカメをなぞり、そしてその奥へと──……ビュォォォオオオオゥ!!!」
ハアハア言いながら何か独り言を告げる園子。
言葉にし難い表情をする夏凜には酒の入った小瓶を勧める。
友奈は戻ってきては、俺の背中にジャンプして抱き着いた。
「大丈夫なんよ。これはただの妄想~。ちゃんと名前とかは変えるから」
「あ、うん。……これさっきから飲んでるけど結構美味しいわね」
「はい、にぼっしー共犯! 捕まる時は一緒だぜ~!」
「はあ!?」
加わった女体がむにゅむにゅと潰れたり押し潰されたりしながら甘い刺激をもたらす。
与えられた食べ物は、先ほどから身体に活力を与えて来る。──主に下腹部に。
人肌と湯水の温かさと共に身体に帯びる熱と酒。
くらくら、くらくらと頭の中が回るような感覚に、しかし身体は正直な反応を示す。
「……ほら、にぼっしーも」
「ん……なによ硬いじゃない。こんなに大きくして変態なご主人様ね」
「まあ! 私の夫に手を出すとは泥棒猫め!!」
「いや触らせておいてそれ!?」
反り立つ肉棒がにちゅにちゅと少女の手で扱かれる。
平然そうな顔をしながらも、反応を窺うように俺を見る少女たちを腕に抱きながら歩みを進める。ノリノリでメイドの真似事を続ける夏凜と自然体で令嬢をする園子。
背後からは首筋を甘噛みしながら、前面に手を回す友奈。
「ぁっ……んっ、っ」
「ちょ、どこ触ってんのよぉ……」
吸い付く尻肉を撫でて、その奥の陰唇を指で弄る。
湯水ではないとろりとした液体を指で絡めては秘肉に差し入れする。
「んんっ……!」
ちゅぷっと指に吸い付く膣肉を指で擦る度に、少女が小さく呻く。
太腿を閉じようとする夏凜の脚の付け根に手を差し入れ、刺激し弄ぶ。
「はぁ……ぁ……」
「んゃ……ひぅっ……」
まとわりつく女体を両腕にしながら一歩進む。
歩きながら左右の少女たちの締まりを指で味わう。
雰囲気か飲み物か食べ物か。いずれにしても高鳴る鼓動が彼女たちの絶頂を求めて身体を突き動かす。嫌々と首を振りながらも甘い声を漏らす夏凜と、可愛らしい喘ぎと共に受け入れる園子。
「ゃぁ……!」
「ぁ、ぁぁ……だ、ダメ!」
左右の蜜穴の中身は熱くて、ぬめる膣肉を指で愛撫する度に喘ぎ声を聞かせる。
とろんとした目の園子と夏凜の媚肉の中を挿入しては、指を折り曲げて擦る。
「んむ!? ん──」
見せかけの抵抗に熱を帯びた夏凜の唇を奪うと、俺の頬にキスする園子。
ピンと背筋を伸ばして、俺の肩に手を置いて、最初に夏凜が、数秒遅れて園子が達した。
「……ぃッ! ~~ッ!!」
「……ぁぁあっ!」
ぽたぽたと湯水に雫をこぼし、二人は身体を跳ねさせて震えていた。
やがて呼吸を取り戻した彼女たちは荒い呼吸を繰り返しては虚ろな目を薄く開く。俺は彼女たちの桃尻を掴み、締め付ける媚肉の中で指を動かしたまま目の前の光景に目を向ける。
それは。
「……ひゃめてあややぁ……もうイきたくないイきたくないよぉ」
「おい楠、弥勒! 俺だけでなくしずくにまでこんなっ──んくっ!」
「仲間外れはいけませんから」
「そうよ、現にしずくは喜んでたじゃない。だから次はシズクの番」
それは。
「みーちゃん! ウェイト! 指止めて……そんなところ舐めちゃ……みんなも見ないで!」
「ご、ごめんねうたのん。でも私も大きくなりたいから許して。うたのんのエッチな汁を飲めば大きくなれるって学会で提唱されたらしいから! だからもっと脚を開いて!」
「そんな訳ないでしょ!? ……ぁ、ぁ、カミング! みーちゃ……ほ、本当に……ィっ……!」
それは。
「ひなたさん。……前から思ってたんですがなんだか私の亮くんと距離が近くありません? 亮之佑さん亮之佑さんって……ヒック」
「んむっ、んんっ! そ、それの何がいけないんですか! 樹ちゃんもそんなところ舐めたら駄目ですから! みなさんそろそろ上がって下さい! 正気に戻って……」
「ひなたさん、そんなこと言ってこんなに濡れて……」
「そこは若葉ちゃんと……ああっ!!?」
それは公開処刑が行われていた。
乳房が潰れ合い、少女の大事な処を曝け出され無数の手と目と舌をもって柔肌を蹂躙する。
同性どころか異性の目に隅々まで見られる痴態、ボトムスをずり下ろされ、トップスを剥かれ、秘所に指を入れられ、あられもない姿で喘がされる少女たちの目と目が合う。
声にならない羞恥の絶叫に身体を暴れさせるも周囲の少女たちが押さえ込む。
彼女たちの羞恥心は周囲の喜悦に塗り潰されていく。
「ゃだっ、ぁ……みられて……」
「みないで……」
嫌がる少女たちの抗議の声に耳を傾けず、無数の手が肢体に這い寄る。
胸元を隠そうとする両手は掴まれ、耳を舐められ、唇を奪われる。
「ほら、イって雀」
「ぁぁぁっっ……!! ぁひっ、ぁ、ぁー……」
「雀先輩? ……気絶しちゃいました」
「ふう……見た? 亮之佑。亜耶ちゃんほどじゃないけどこれくらいなら余裕よ」
「はあ? 芽吹ってば前に散々泣かされた癖に調子に乗るんじゃないわよ」
「な、泣いてない! 夏凜こそあの時漏らしてたじゃない!」
「も、漏らす訳ないでしょ!? 記憶捏造してんじゃないわよ! パパパパ呼んでた癖に!」
「なっ!? いいわ……だったら勝負よ! 他の子を先に気持ちよくさせた方が勝ちで!」
「余裕だわ。友奈から教わったゴットハンドを見せてやるわよ!」
左では加賀城雀や山伏しずくが亜耶を筆頭に全身を弄られ嬌声を上げている。
右では白鳥歌野が藤森水都にボトムスを下ろされクンニリングスを受けていた。巫女に傷をつける訳にもいかず処理の甘い茂みに鼻を埋め全力で刺激される歌野と目が合った。
目が合って、自分の身体が見られていることを認識した彼女の腕は自らの裸体を隠そうとするも夏凜によって手首を掴まれ、身をくねらせる。
顔を赤くする少女のぷるりと揺れる乳房は芽吹が手に取り、
「なに恥ずかしがってんのよ歌野。ここまできたら一連托生でしょ」
「そ、それとこれとは別で……亮之佑さん出来ればこっちを見ないで──」
「うたのん! こんな時に誰と話してるの! もっとエッチな汁を出してよ」
「そ、そこで喋らないでみーちゃん!」
「嘘だよ。だってこんなに……加賀さん、ほら見て、濡れてるよね?」
「えっ? 本当だー! 農業王エチエチじゃん。声可愛い」
「~~~ッッ!!」
浴槽の縁、公開処刑の対象となる少女たちは横に並んで辱められる。
正気を保っている方が悪なのか、ホカホカの身体は熱を帯びる彼女たちの両手は少女たちの腕を掴み、可愛らしい反応と嗜虐心をくすぐらせるだけでしかない。
赤くした顔を逸らした歌野の唇をメイド夏凜が奪っては、小瓶の中身を飲ませていく。
陸に上げられた魚のように徐々に弱っていく少女の姿を茂みから覗く専属の巫女がわななく。
「三好さん? 何を──」
「水分補給すると出やすくなるでしょ?」
「そっか……うたのん! 飲んで! いっぱい飲んで!!」
「俺も指入れていい?」
「だ、だめ! ……んやっ!」
歌野やひなたの肌を撫でる手に加わる。
ビクッと裸体を震わせて、双丘から腹部をなぞって恥丘を指で這う。色白な肌や健康的な肌、指先一つで顔を赤らめては甘い声を漏らす彼女たちの湯水に濡れた恥部は簡単に指が入る。
陰唇を割り開いて、ピンク色の肉が覗く花弁に指を挿入させてそっと膣襞を押す。
既に多くの少女たちに弄られた秘部は濡れ、押す度に歌野の声が漏れる。
可哀そうなほどに顔を赤くして、堪えようとした声は結ばれた唇からこぼれる。
「だめ……だめ」
「うたのん……私以外にはそんな顔するんだ」
「ぁんっ! ……ゃ、ちがっ、これは……ッ!!」
少女たちが快楽に喘ぐ度、ぱちゃ、ぱちゃと浅い水が跳ねる。
湯舟に沈みかけては浮上して、周囲の少女たちが戯れでその肢体を弄んでは湯水を跳ねさせる。プカプカと浮かぶ乳房を揉まれ、舐められ、甘噛みされ、吸い尽くされる。ピンと脚を伸ばしては背筋をのけ反る巫女の姿に勇者は微笑む。
秘所に伸ばされた指は小刻みに動き、弱り果てた少女を悦ばせ続ける。
「──それで、若葉ちゃんがどうしたの? ヒナちゃん。ねえ」
「ンぁああっ!! ぁ、それだめぇええっっ……! ぁぁっ……!!」
弱り果てた勇者も巫女も等しく同性の少女たちに性感を弄ばれる。
身体で教えられる彼女たちの絶頂に悶える顔も仕草も皆に見られる。そして、肉欲の混じった視線は怒張にも向けられる。怒張をさりげなく触る園子は、正面のひなたの蜜穴に怒張を近づける。
数人がかりで開かれた巫女の秘所への挿入にひなたは慌てたように首を振る。
「りょ、亮之佑さん!? ……やっ! 見られて……!!」
ひなたの言葉通り、皆の目も気にせずに彼女の肉穴に挿入する。
熱く濡れた膣襞は出来上がっており、顔を逸らした巫女は腰を挟む両脚に力を入れた。
ぬぷぷっと熱く甘い肉壺。
背筋を反らし大きな瞳を見開く彼女を前に、思わず俺は吐息を漏らした。
「ふ、ぁ、ぁ……ッッ!!!」
パクパクと口を開閉させる少女が身体を跳ねる。
涙すら浮かべた瞳を逸らす姿に、東郷や友奈が彼女の乳房や性感帯と思わしき場所に触れていく。ぱちゃぱちゃと湯舟の湯を揺らして腰を振ると彼女の膣はきゅううっと締まる。
皆に見守られながら、腰肉を掴んで腰を揺する度にひなたは喘ぎを漏らす。
「ゃ……ぁ……!」
虚ろな目で天井を見上げて喘ぐひなた。
湯舟の中で突き上げる度に湯水が弾け、乳房が揺れる。
快楽の沼では常識など通用しない。
最も理性を保ったままの巫女など周囲の勇者によって辱められるのみだ。
前後に揺れる乳房を揉む手や、乳首を摘まむ手。
ピストンを邪魔しない程度に恥毛を弄り、肉芽を押し潰す指。
白い肌を甘噛みされ、身体をのけ反らせ震えるひなたを皆で味わう。
「んんぅぅ~~~~ッッ!!」
甘く蕩けた喘ぎ。必死に呼吸しようとする巫女の唇が少女に奪われる。
順番に巫女を快楽の沼に沈められては、その震えが俺の身体にまで伝わる。
同年代の少女たちに熱くなった膣は締まり、俺もまた腰を振る。
射精衝動は高まり、勢いよくピストンを続けた。
「──ひゃぁぁああッッッ!!」
やがて、目の前が白むほどの悦楽の中、白濁を注ぎ込む。
びゅううっと噴き出す精子が巫女の最奥を汚していく感覚に暫く酔いしれる。
「……ふぅ」
吐精を完了してゆっくりと怒張を引き抜く。
群がる少女たちは思い思いに俺の怒張や唇に吸い付き、甘く媚びを売る。
学会では少女の蜜だけではなく雄汁も巨乳化には効果があると提唱したらしい。肉芽や濃いめの陰毛を弄って遊んでいた樹や、雀やシズクを屈服させた亜耶が仲良く白濁を啜り合っていた。
呆然としているひなたには口移しで酒が注がれ、俺の口にも東郷が有無を言わせず柔らかな身体を擦り付けながら口移しで酒を飲ませようとしてくる。
亀頭に吸い付く友奈の頭を撫でながら、ふと周囲を見渡す。
夜が深まり始める中、理性の外れる快楽の沼は止まることを知らない。
「ちょっと涼んでくる」
他の少女たちも恐らく淫欲に塗れた淫魔の如き状態になっているのだろう。
そんな考えを抱いて口にしたひなたは真面目で理性が高かったのだろう。その結果、散々な目に遭いぐったりとした巫女を連れて休憩という名目で個室を出る。
水着は回収できたが、ツンと張った胸やキス痕で薄く赤みのある肢体に着せるにはまだ甘い痺れが残っているようで全裸のままだ。
肉付きの良い彼女の腰を抱き他のスペースを回ってみる。
「その、助けて頂いたのは嬉しいのですが……もう少し早めに助けてくれると」
「あの人数差で俺頑張りましたよ。ほら、その証拠にそんな満足したような顔しちゃって」
「し、してません。あんまり此方を見ないで下さい」
蕩けていた表情の名残を見せるひなたの顔を見る。
ふいっと顔を逸らす巫女の顔を追いかけると更に顔を背ける。
面白いのでそのまま追撃をと考えたが、そろそろ怒りそうなので脚を進める。
「……若葉ちゃんならもっと早く助けてくれました」
「いや若葉の場合はむしろ取り込まれている方だろ。嬉々としてひなたさんのエッチな身体を好き放題にしているだろうよ」
「それは別に良いのですが、その時は私がお仕置きします。あとエッチじゃありません」
貸し切りである為、他に人の気配はない。
人がいるとしたらそれは勇者部がいるということだが、先ほどまでいた銀や球子といった姿は見当たらない。既に風呂に浸かるのに飽きて外に出て行ったのだろう。
二人で耳を澄ませ快楽に浸かった頭を必死に回しながら大浴場を回る。
「恐らくサウナか露天風呂あたりでしょうか?」
「どっちから先に行きます?」
肉付きの良い太腿を撫で、尻肉を掴む。
ビクッと身体を震わせる巫女がもの言いたげな顔で俺に目を向ける。
「露天風呂で」
「その心は」
「……眺めが良いので勇者部では人気の場所ですよ」
むっちりとした臀部から濡れた恥丘を指で這う。
散々少女たちに苦しめられた肉体は喜悦に弱く、簡単に濡れる。
「あ、あの……っ」
「どうしたんですか? ほら行きますよ」
「じ、自分で歩けますから……ひぅ!?」
彼女の身体を弄りながらゆっくりと露天風呂のスペースに移動する。
一歩進む度に乳房を揺らす巫女は顔を真っ赤にして、秘所への指の挿入を許す。
荒い息を手で隠す。媚肉は更に濡れ指に吸い付く。
歩行速度の遅い彼女の乳房を揉んではポタポタと垂れる雫を指に絡めて動かす。止まりそうになる度に無理やり歩かせては嬌声を漏らさせる。
「……ハァ、はぁ、ぁ」
ひなたの肢体には汗が滲んでいた。
止まりそうな脚は、膣襞を指で押す度に進ませる。
俺の顔を見る度に乳房を揉んでは乳首を指で捏ね繰り回す。
「どう……して……」
「満足してないんでしょ?」
「それは……ちがっ」
少しずつ、少しずつ、歩みが遅くなっていく。
ゆっくりと指を曲げて膣襞を押す度に、小刻みに巫女が絶頂する。せめてもの抵抗なのかすべすべの手で怒張を上下に扱く。
互いの大事な部分を手で触り合いながら進む。
目的地が遠目に見えて来る頃には、巫女の唇から涎がこぼれた。
「気持ち良かったです!! よかった……からぁ……っ」
「……」
「本当ですから! なんで……やめてっ、ぁ、……っ」
「……」
「ぃ、ぃ、──ッ!! 〜〜〜ッッ!!」
最後には公共スペースで彼女は崩れ落ちるほどの絶頂を迎えた。
ぷしっと小水を噴いては不規則に肢体が跳ねる。
荒い呼吸をする巫女の恥部から指を引き抜いて目的の場所に到着する。
「………若葉ちゃんよりも強引な人ですね」
「お嫌い?」
「…………」
呼吸を整える巫女の小言は耳から通り抜ける。
この施設の露天風呂は内側からでは外を確認出来ないように壁が設置されている。
水着を履き直してからガララッとガラス扉を開けると、室内よりも冷たい空気が肌を撫で瀬戸内海の海の香りが僅かに鼻孔を擽ると同時に、声が聞こえてきた。
「────」
「──!」
「──!!」
「~~ッ!!」
聞き覚えのある艶のある声に近づいていく。
暗い空は相も変わらず、掃除のされている濡れた石畳を進む。
何かを察したのか、無言になった巫女の手を取って、ゆっくりと脚を進める。
視線を遮る柵は高めで苔むした岩と木々が広がっていた。
湯気を放つ石造りの湯に、肌色が二つ。
「須美ちゃん、須美ちゃん!! 須美……ちゃ……へへ、気持ちいい?」
「ちにゃ……ちにゃぁ〜〜……」
湯舟に水着がぷかりと浮いていた。
浴槽の縁では、少女たちが裸で絡み合っていた。