出会った時から若葉と千景は仲が悪かった。
俺の目から見て、より正確に言うならば千景が一方的に若葉を嫌いだと態度を見せ、天然と鈍感さといった小説の主人公のような態度を見せるのが若葉だ。
とはいえ明らかに険悪な関係という訳ではない。少なくともこの世界では。
「ツンデレなんよ~!」
「べ、別にあなたの事なんか好きじゃないんだから! にぼっしーも前に言ってた台詞!」
「はあ!? 言ってないわよ! ……言ってない筈よね?」
「小説とか漫画ならともかく現実でツンデレムーブは俺はあんまり……」
「かっきーもたまにツンデレみたいなことしてない?」
「俺はいつも素直な人間だよ」
好意の裏返しなど、分かるものか。
行動や態度の裏側に想いを秘めていても吐かれた言葉が全てだ。現実は漫画のように相手の気持ちをモノローグとして見ることなど出来ないのだから。
言葉のナイフは簡単に精神に傷をつけ、寝ても覚めても治ることはない。
「だからツンデレムーブする奴は総じてデレデレにさせたいと思います。ツンなんてさせない」
「なんでこっちを見てんのよ! ……み、見るな触るなぁ」
「にぼっしーはツンデレなのが良いんよ~」
「うん! 夏凜ちゃんは可愛い!」
「友奈……」
「ぐんちゃんだってツンデレ可愛いよ!」
「高嶋さん……ありがとう。でも、私はツンデレじゃないわ」
「あれー!?」
勇者部内で一風を巻き起こしたツンデレムーブ。
いつだったか忘れたけれど、そんな会話があったことが脳裏を過る。
ツンデレ扱いをされて不本意な千景は、言動や態度こそ若葉に対して冷たさがあるが、一緒にゲームをしたり、空き教室でひっそりと膝枕をしていた事を俺は知っている。
良い感じの雰囲気になる度にひなたや高嶋の目のハイライトがオフになることも。
そんな彼女たちが目の前で触れあっている。
俺はカメラを構えながら状況を口にした。
「千景先輩と若葉がホニャホニャしてました、と」
「ちょ……まさか撮って……け、消しなさい!」
「『ひなた、見ているか? すまない。私は千景を選ぶ。ホニャホニャする姿を見て欲しい』」
脳が壊れそうなナレーションを付け加える。
暴れる千景の肢体を弄ぶ若葉は何故かカメラに向けてドヤ顔をしていた。メイドの生地が乱れ、白い肌が露わになった千景に覆い被さる彼女はにへらと笑う。
仄かに上気した頬と僅かに焦点の合わない顔を此方に向ける若葉。
「亮之佑。千景がさっき私のことを好きだと言ってくれたんだ」
「……ッ」
「ほう」
「い、言ってないわ」
素直になれないと結局自分が損をする。
それでも自分を貫く人は存在するが、今はもう少し素直さが欲しい。
分かりやすいツンを見せる千景が顔を背けて、俺と若葉は顔を合わせる。
「さっき言ってくれたんだ」
「うん、さっき聞いたから」
「本当なんだ!」
「わ、分かったから」
「信じてないだろ! あの千景がデレたんだ! 私に!」
「ちょ、やめて乃木さん!」
顔を突き合わせて、どちらかというと若葉から顔を近づけては睨まれる。
ほんのりと頬を朱色に染めるのは興奮か、吐息には甘い香りと酒精が混じり、大きな瞳には何故か涙を見せつつ懇願してくる顔の良い少女。
少し面倒臭いなと感じても、多少のことは流せるのだから美少女はお得だ。
若葉に馬乗りになられ、両手すら拘束される千景は悶えるばかりだ。
正気度の低い彼女を説得すること数分、若葉を退かせて俺が千景の上に覆い被さる。
「いや……待って。加賀くんもどいてくれる?」
「千景先輩。ここで退くことがない展開であるのは色々としてきたゲームで分かりませんか?」
「……ッ」
「やっぱりこれ美味しいな」
甘味大好きな少女は目を輝かせては土産のプリンに柔和な笑みを浮かべる。
普段の凛々しさとは皆無な可愛らしい少女の横顔。
丁寧にスプーンですくってはニマニマと笑みを見せる彼女の端正な顔をスマホで撮る。年相応な姿は普段の姿と相まって確かにファンがいるのも納得だと思わせる。
そんなことを思いながらスマホを下に向けると半眼で見上げる千景。
ツンと尖った乳首ごと乳房を掌で僅かに触れるとピクッと上半身が小さく震える。
「ぐんちゃんも可愛いよ」
「ぐんちゃんって呼ばないで……撮らないで……ダメよ加賀くん」
「千景。可愛いぞ」
「うるさいわよ乃木さん」
「……亮之佑。これでもさっきまでは凄く素直だったんだ。一緒に風呂に入って洗いっことか色々なことをしたんだ。お前が入ってきた途端にこれだ」
「これか」
「これだ」
「俺は悪くないぞ」
百合に挟まろうとしたのが悪だというのなら、俺は喜んで悪になろう。
単純に素直になれない彼女は人の目があると素直な態度を維持出来ないのか、或いは長くツンデレムーブをしてきた事で癖になったのか。見下ろすと視線から逃れるように目を背ける。
「勝手なこと言わないで……」
「そんなツンなところは解しましょうね~」
「ぁっ、くぅっ……」
謎の余裕を表情に見せる若葉を余所に、俺は千景の身体で愉しむ。
僅かに汗ばんだ腹部を撫でて、そのまま脇腹をくすぐると千景は身をよじらせて笑みを見せる。
蜘蛛のように指を動かして滑らかな肌を好きに動かすと髪も振り乱して喜ぶ。
「ふっ……くっ……ふふ」
「千景先輩が悦んでる姿を見ると俺もストレスが減るんよ」
「別に……ふくっ、ぁはは……!」
「綺麗な身体ですね」
滑らかな肌を指の腹でなぞってはメイドの衣服を脱がせていく。
柔らかく暖かな千景の腿が行儀悪く俺を叩くので、引き千切るようにエプロンごと短いスカートを奪い取る。葡萄の皮を剥くように白い肌と黒色のボトムスが覗くと千景は手で隠そうとする。
ほんのりと朱色が差し僅かに雌の香りを漂わせる彼女は白い肌をくねらせる。
抵抗はしないのかと見下ろすと、黒い瞳が揺れ動き、目を伏せる。
「別に……抵抗しても悦ぶだけでしょ? ……変態」
「ふーん……若葉。スマホ持ってて」
「ん? 撮ればいいんだな」
「そう」
「あー友奈見ているか? 千景が今凄くエッチなことになっていてな──」
「ちがっ、たかしっ、乃木さん!」
プリンでご満悦な表情の若葉はカメラを向けながら語り始める。
普段の凛々しさが溶けている彼女の横顔はどちらかというと園子要素を感じさせる。
ふわふわとした雰囲気で微笑すら見せる若葉はカメラを千景に向ける。明確に自らの痴態が撮られていることに硬くなった肌は、俺の指先が奔る度に柔らかくなっていく。
千景をくすぐる。
「ちょ……あ、あはは……ゃ、は」
布地ごと恥部に顔を埋めようとすると足蹴にする少女。
顔面に突き刺さる千景の脚を掴んだ俺は、彼女の脚の指を舐めながら今度は足裏のマッサージを強行する。ひぁ、と足指の間に舌を這わせて足裏のツボを指で押すと悲鳴が上がる。
背中や肩と違い、脚の裏のマッサージは痛いと主張する人は多い。
「い、いたっ!? やめっ、ぁああっ!! ひ……ぁぁ……」
グリグリと千景の脚をマッサージする度に悶える少女。
あられもない姿と嬌声か悲鳴か判断に迷うような声を漏らす彼女は、
「か、顔を蹴ったのは謝るからぁぁっっ……ぐ、ぎっ、ひあッ……!」
「硬いですねお客様。せっかくの美脚が勿体ないですよ。いえ、蹴られたことは怒ってませんが片足のみですと効果が薄いので両脚で気持ちよくなるまでしましょうか。疑似友奈神拳!」
「気持ちいい! 気持ちいいから!! ひゃめてっ、ぁぁあっっ!!」
「そうですか……気持ちいいのでしたらもっと続けますね。おや、染みが広がってますね」
「ぁぁああ~~~~ッ!!」
「亮之佑のその口調は誰なんだ?」
悲鳴を上げる半裸のツンデレメイドの両脚を持ち上げる。
仰向けとなったままの彼女の両脚を頭の方に持っていき、ボトムス越しに恥部が顔の前に露わとなる。黒色の生地でも分かる染みができており、俺は布地ごと割れ目に吸い付き、啜った。
「ふぁぁぁっっ……!」
ビクンと千景の身体が跳ねる。
美乳を揉みながら恥部をボトムスごと口に含む。
しっとりとした乳肉を揉みながら、彼女の湿った喘ぎを耳にする。
「千景は喘ぎ声がエッチだな」
「っ……っ」
スマホを向けて、カメラ越しに乱れる千景。
なんとなしに呟いた若葉の言葉に、唇を結んで我慢しようとする少女。
そんな千景のいじらしい抵抗も、ボトムスを脱がせて恥部を虐めるまでだった。
「は、ぁンっ!」
若葉に弄ばれ、そして俺にくすぐられ、マッサージされ、舐められた千景は腰を浮かせて涙混じりの瞳を揺らす。
透明な蜜を流しむわりと雌臭を漂わせる千景の秘所。
震える陰唇を舌先で割り開き、恥部を犯す。
「んっ!」
千景の腿肉が俺の頬を叩く。
じゅるるっと下品な音を立てて蜜に吸い付くと媚肉が蠕動し、悲鳴を上げて腰を浮かせる彼女の尻肉を掴んでは、彼女の薄い陰毛に隠れきれてないクリトリスの包皮を剥き、指の腹でこする。
「~~! んんんっっっ!!」
軽く絶頂に達したのか下腹部を震わせる千景の蜜を啜る。
溢れる新鮮な蜜を啜っては陰核に塗して指先で丹念に擦る。
「ぅ、ぁぁ……! それ、ダメ……ッ!!」
白い脚をピンと伸ばして大きな声を上げる。
若葉の存在を忘却したように、喘ぐ千景の恥部に指を挿入する。
「あひっ! ゆびっ……」
陰核を弄られるのは今日は舌の方が好みらしい。
恥毛に鼻を埋めては陰核のみを唇に含んで舌で転がす。
若葉によるあらゆる刺激を押し流すように、逃げようとする千景の腰肉を掴んでは、恥部に挿入した指先で彼女の弱点をひたすらに擦り続けた。
「ぁぁっ! ぅ、ぁぁあああっっ!!!」
ぷしっと蜜が跳ね、飛び散る。
肌に汗が伝い、首を振り水気を含んだ黒髪が乱れ広がった。
「はぁぁ……はぁ……」
ぬるりと媚肉から指を抜く。
虚空を見上げる彼女は色っぽい呼気を繰り返す。
「っ……かが、くん」
すっかりホカホカになった千景は艶めかしい両脚を開いたままだ。
甘えるように上目遣いで、ひくひくと動く陰唇と恥毛と、乙女の秘所を露わにする。
言葉はなく、千景に覆い被さり密着するように繋がる。
「ぁ、ぁ、ぁあ!」
ぬぷりと先端が秘裂に沈むと千景の唇が開く。
上唇と下唇に透明な糸が繋ぎ、最奥まで飲み込むと背を反らした。
「……ッッッ!!!」
静かに千景は絶頂に達した。
挿入と同時に果てた彼女の膣はぎゅううっと肉竿を締め付ける。
千景の吐息と喘ぎ声は俺の耳元に吹きかかる。
彼女の身体を押し倒し、乳房が胸板で潰れるほどに密着する。
亀頭は媚肉の最奥まで届き、脳が快楽に染まる。
自然と腰が動いて、とろみのある泉に竿が沈み、その度に彼女の肢体がくねる。
「ゃ! ぁっ……」
千景の手が俺の背中に回る。
膣肉は射精を求め、肉竿はそれに応えようと鼓動を高める。
「っぁ! ぁ、ぁ、あ!」
結合部からは下品な水音を奏で、縋るように互いの身体にしがみつく。
周囲のことを忘れたような喘ぎを漏らし、いつの間にか彼女の脚が俺の腰に巻き付く。
「かが、くぅん……っ!!」
耳を甘噛みすると締め付ける媚肉。
両脚に力をこめて、俺と深く繋がろうとする千景。
「んぁぁ……ぁー……」
虚ろな眼差し。とろけた表情。
取り繕う暇もなく、ただ快楽に悦ぶ千景の顔。
至近距離に若葉の視線を感じるが振り返る暇はない。
言葉を交わす余裕もない千景のだらしない顔をスマホで撮影しているのか、反り立った怒張が彼女の雌穴を貫く姿に息を呑んでいるのか。
一人だけの観客のことを忘れた千景の身体は熱く濡れる。
苦し気な表情をしながらも薄く笑みを見せる彼女の唇から吐息がこぼれた。
涎の垂れた唇を奪う。
そして、そのまま一線を越える。
「……んんっ!!」
釘を打つように肉壺の最奥を叩いた怒張から注がれる白濁。
俺に押し潰されたままの千景の肢体がビクッと跳ねては吐精を受け入れる。
「────」
目を閉じて射精の充足感を覚えつつ、一滴残さず千景の中へ注ぐ。
彼女の体温を全身で感じながら、重いと言われる前に身体を起こす。
上体を起こし仰向けとなったままの千景を見下ろす。
汗で黒髪を肌に張り付かせ、目は虚ろ、口端からは涎が垂れている。
白濁を垂らす秘所の上に肉竿を置いては目の前の光景に満足感を覚える。
引き抜いた竿で陰唇を叩くと、飲みきれないとばかりに白濁が溢れ落ちた。
「その……すごいな」
思わずとばかりに呟かれた声に目を向ける。
忠実に千景に向けてスマホを向けていた若葉と目が合う。
目の前で行われた痴態に頬を上気させ、片手が秘所に触れたまま。
それを隠すこともせず、気づいて欲しいとばかりに視線が向けられる。
興奮と寂しさと期待。
「……亮之佑」
「どうしたんだ、若葉」
普段の彼女ならば千景のように取り繕ったり言い訳をしたかもしれない。
あまり羞恥を誘うような言動をすると、顔を赤くして怒ったり。
目の前にいるビキニの少女は子犬のような表情で俺を見る。
興奮と寂しさと期待。紫紺の瞳を揺らしては遠慮がちに呟く。
「──私とはしないのか?」
どこかすねたようにスマホを置く少女。
そんな態度をいじらしいと感じるのは酒精成分が入っているからか。どこか幼さのある態度でチラチラと俺を見てはやがて下を向く彼女の姿は、普段よりも園子に重なるところがあった。
「若葉」
「……なんだ」
「……しようか」
「…………ん」
ほんのりと熱を持つ若葉の頬に触れる。
彼女の柔肌に掌が吸い付き、僅かに目を細める若葉が手の甲に無言で手を置く。
しっとりと濡れた金髪が手を掠めくすぐったく感じていると、やがて彼女が顔を上げる。
恥ずかしがっているようにも、抱きしめて欲しそうにも、喜んでいるようにも見える。
様々な感情を見え隠れさせる若葉の唇を奪うと、その肢体を硬直させたがすぐに力を抜いて俺に応じた。ふに、と押し返すように柔らかい唇が押し付けられた。
抑制された枷が外れたのだろうか。
周囲の目や理性、普段から自分を律しようとする者ほど解放されると凄まじい。
「うっ」
にゅぷぷ、と若葉の肉壺が貪欲に陰茎を飲み込んだ。
ゆっくりと腰を下ろしては、しかし躊躇うことなく奥まで挿入させた若葉は俺の腰の上で吐息を漏らすと見下ろす瞳を和らげる。
自らが腰を振ることによって得られる快感とは違う、独特な快感に奥歯を噛む。
「ぁ……ん……」
ぬるる、と最奥まで入り込んだ肉竿を抜いていく。
肉付きの良い両脚を開き、結合部から若葉の蜜で濡れた俺の竿が姿を見せ、
「ぁ、ぁああっっ!!」
勢いよく腰を下ろして竿を根本まで飲み込む。
ぷるんと乳房を揺らす彼女が達して顔を背ける。
「ぅ、ぁぁ……ふっ、くっ……は……!」
余裕のない喘ぎに壊れたような笑みが混ざる。
理性の先にある快楽で獣になった者だけが見せるような自然とこぼれた笑みだ。媚肉を蠕動させ口端から涎を垂らしながらも、彼女は腰を動かす。
「は……ぁっ、ぁッ……!」
にゅぷ、ちゅぷっと媚肉が竿を飲み込んでは吸い付く。
腰を下ろす度に、乱れた金の髪が宙を舞い、全身から汗を滲ませる。
男に騎乗する若葉は喜悦に白い肢体をくねらせ喘ぎながら快楽に悶える。
羞恥よりも快楽を、涙を流しながら俺の反応を愉しむように腰を左右に動かす若葉。
「はぁ……はぁ……ぁ……!」
小刻みに痙攣しながらも媚肉で肉竿を咥え続ける少女。
解けた髪が揺れ動いては、唇を噛んでは尻肉を太腿に叩きつける。
「~~~~っっ!!」
彼女の内腿が腰を締め付け、頭を反らせる。
陰毛が絡み合った結合部は下品な水音を聞かせ、泡立った互いの体液が絡み合う。
ぬぷんと肉竿が彼女の媚肉から抜ける。
無言で竿を掴む若葉は当たり前のように自ら雄竿を受け入れる。
涙で顔を濡らした彼女は俺を果てさせたいのだろうか、既に何度か達したにも関わらずいつまでも子種を搾り取ろうと膣を引き締める。
「……まだ、まだ」
気がつくと彼女に両手を握られていた。
ぎゅっと柔らかい少女の手をした若葉と指を一本一本絡ませて。
「っぐ」
甘い香りと金髪の視界に重なるのは黒髪だ。
白い裸体に映える長い黒髪に、唇を奪われてはさらりと乳首を指で擦られる。
大きな瞳を和らげては蠢く舌で口腔を蹂躙する千景。
俺の乳首を攻めながら唇を奪う彼女は片手を自らの下腹部に伸ばしている。
欠片ほどの理性と恥じらいを覚えている顔。
それ以上に官能的な刺激に魅入られた雌の顔。
千景と目が合う度に慈母のような笑みと小悪魔のような笑みを見せてくる。
「ぅ、ぁっ!」
視界が酩酊する。
腰を上に突き上げては、若葉の腰を下ろしたタイミングと合致する。
「~~~ッッ!! ぁ……ッ」
飛沫が肌に散った。
喘ぎつつも腰を上下に動かす若葉の抵抗が続く中、俺は腰を揺する。
「ぅぁあぁっ!! ぁぁあっ!」
切羽詰まった声を漏らす彼女と手を握り合う。
痛いほどに握り締められながら、獣のように腰を動かす。
「わかば──ッ!」
「ハ……ぁ、りょうのすけぇ!」
俺の肉が若葉を叩き、若葉の肉が俺を叩く。
汗と涙に濡れた彼女が胸元に倒れ込み、受け入れると同時に亀頭が最奥を小突く。
「ぁ~~~~っっっ!!!」
噴き出す白濁を膣は搾るように蠢き、俺は衝動に任せて腰を振り続ける。
衝動的なピストンは一突きごとに脳に快楽を送り届ける。
射精に視界が白く染まりながらも同時に腰を動かす。
震える若葉の声は甲高く、目を見開いては意識を飛ばしていた。
「ぁ……は……」
余韻を味わう若葉のしっとりとした乳房が胸板で擦れる。
ずるりと怒張を抜き、呼気を整えようとする若葉の乳房を揉む。ツンと尖った生乳を掌に収め口に含みながら、千景の肢体にも手を伸ばす。
十代の少女の未発達な部分を残しながらも、女を見せつつある裸体を楽しむ。
「んッ、ん──」
若葉と千景に圧し掛かられたまま、交互にキスをする。
少女たちの白い腹が腹と重なり、乳首を男の肌で擦らせながら、腿肉で白濁と愛液に汚れた肉竿を刺激する。
示し合わせたように千景の脚と若葉の脚が左右で肉棒を挟み込む。
手とも口とも違う刺激。
若さと美少女二人からの愛撫は下腹部への血を巡らせる。
「……変態」
「二人の生足が気持ち良くて」
「言い方。……そんなに好きなら勝手に触ってなさい」
「いや……分かるぞ亮之佑。ひなたの素足での膝枕はムチムチのすべすべで思わず頬ずりがしたくなるほど気持ちがいい。千景の脚はそれだけ魅力的ということだろう?」
「そう! もちろん若葉の生足も気持ちいいよ」
「ん、あー……される側になって思うが……まあ、悪い気分ではないな。変態だが」
「あなたたち二人とも変態よ」
「千景もだろ」
肌で雄を感じた千景が半眼で見下ろし、キスをする。
太腿で情欲を感じ取る若葉が理解しつつも呆れた眼差しを見せながら、キスをする。
手持ち無沙汰な両手は彼女たちの尻肉を撫でては恥部へ挿入する。
「ん!」
「っ」
ビクッと身体を硬直させる若葉と千景。
その汚濁を掻きだすように彼女らの膣襞を指で押すと、甘えるように身体を擦り付ける。
は、ふ、と甘い吐息。
キスをする。キスをする。三人でキスをする。
「乃木さんの舌……甘いわね」
「千景の舌は柔らかいな。もっと味わっていたい」
「……っ」
三人で顔を突き合わせて、キスをする。
舌を絡め合うキスも唇を触れ合わせるだけのキスも、俺と若葉がして、俺と千景がして、若葉と千景もする。
首筋に指を這わせては、ふと千景が若葉に囁く。
「乃木さんって耳、弱いのよね」
「……そ、それがどうしたんだ?」
「……ふふ」
それからはツンもデレも忘れて肉欲のみを追求した。
快楽のみを求める雌と雄がただ互いの身体だけを求める。
同時に自らへの快楽だけでなく、勇者部らしく他者へ奉仕を忘れずに。
指でも舌でも乳房でも、自分の全てを使った相手への甲斐甲斐しい奉仕の心で。
──思いつく限りのことを相手の身体に求めた。
「ぁ、みみ……ひゃめ……ぁ、ぁあぁっ!!」
千景はされたことへの仕返しに若葉の耳を舐めながら果てるまで秘所を弄った。
俺はもう片方の耳を亀頭で扱いては、その金髪と顔を白濁で汚した。
──思いつく限りのことを相手の身体に求めた。
「ん、んぷっ……んッ! ん!!」
何事にも報いをと。辱められたことへの報復として若葉が千景をのけ反らせる。
彼女の脚を開いては躊躇うことなく白濁混じりの愛液を啜りとる。
喘ぐ千景の腋肉で扱いていた怒張はそのまま彼女へと咥えさせて、口を汚し、鼻を汚す。
汗を帯びた黒髪にまで汚濁がかかり、それを見て面倒臭そうにも嬉しそうにも複雑な表情を見せる千景は抗議するように丹念に肉竿に吸い付き、僅かに歯を立てた。
──思いつく限りのことを相手の身体に求めた。
「ほら……まだ出したらダメよ」
「我慢出来るよな亮之佑」
柔らかな掌が肉棒を包み込む。
遠慮など知らないとばかりに上下に扱かれる。
涎を垂らす怒張を見続ける少女たち。
我慢、と言われて素直に従う俺が許されるのは彼女らの生乳を揉むことだけ。
最近成長を見せつつある若葉の双丘と千景の双丘。
比べることが出来る立場に感謝しながらも、扱く手の緩急が加わり呻き声を上げる。
「我慢よ加賀くん」
「そうだぞ」
雄竿を若葉と千景の手が包む。
ただ射精させようという手の動きに俺は二人の肩を掴む。
俺の顔を見て、ニヤリと笑った千景と若葉が頷いた。
「ぐ……ぁぁっ!」
屈辱的な射精は快感と共に彼女たちの身体を汚した。
「加賀くん……可愛い」
「そんな顔をするのか……フフ、撮ったぞ」
「…………」
白濁で汚されながらも少女たちは果てる自分の姿に笑みを見せるばかりだった。
──思いつく限りのことを相手の身体に求めた。
「……こんなのが良いとはな」
千景と若葉の身体が密着する。
抱擁よりもぴったりと、千景の薄い双丘と若葉の双丘が重なる。
肉果が潰れ、黒と金の長髪が白い裸体に広がる。
下腹部すら密着する仲の良い二人の乳房の間に俺は死ぬほど腰を叩きつける。
むにむにと形を変えては戻ろうとする母性の象徴と硬さを主張する乳首。
大小、柔らかさの異なるあどけない少女たちの乳首が亀頭と擦れ合う度に誰かが呻く。
自然と千景と若葉が手を重ね、きゅっと握った。
「千景……」
「乃木さん……」
「ちょっと二人ともこうして」
「「え」」
紆余曲折を経てリクエストに彼女らは応えた。
仰向けの若葉が脚を曲げ、千景が挿入するような姿勢で覆い被さる。
二人の蜜裂と陰毛、尻穴が丸見えとなった。
「ぁん!」
「ゃあ!!」
若葉と千景の陰唇が重なる場所。そこを俺は貫く。
ひたすらに腰を振って、亀頭で陰核を擦っては目の前の尻を叩く。
「ひゃあん!!」
「んっ」
千景の白い尻に赤い痕を残しながら腰を振る。
ぬちゅぬちゅと水音が二人の下腹部に響き、若葉と千景の喘ぎ声が混ざる。
先ほどの太腿で連携技でも習得したのか二人が身体を密着させ肉竿を圧迫した。
「ぐぅっ!!」
何度目かの射精にも関わらず白濁が噴き出す。
彼女らの下腹部を汚濁で染め、俺はそのまま千景の背中に倒れ込む。
重いからと退かされながら俺は充足感に溜息をこぼす。
良い夜だったと。
このままシャワーを浴びて布団で眠れば良い夢も見られそうだと。
千景の胸元に顔を埋めると、遠慮がちに頭を撫でられる。
「ほら加賀くん。起きて……」
「あと5分だけ……」
「駄目よ……私たちをこんな風にした責任を取って」
「ぁ」
下腹部への違和感。
ちゅるるっと怒張に吸い付く若葉は舌先で亀頭に絡みつき白濁を嚥下する。
ごくんと飲む彼女は満足気に手で口元を拭うと、逃がさないとばかりに俺の手を取る。
「それで加賀くん」
「亮之佑……次はどうする?」
「寝かせると思った?」
「ああ……今夜は寝かさないぞ」
「────」
だが終わらない。
白濁と愛液と涙と汗で身体を汚しながらも、美しい二人に迫られる。
淫欲に頬を染め、邪魔をする者はなく理性を解放した瞳でジッと俺を見る。
美しい瞳だった。
記憶が曖昧だ。
シャワーを浴びながら行為に及び、少しずつ風呂場からの脱出を試みた気がする。
それから──、
「……?」
柔らかい何かに包み込まれていた。
目を開いた筈なのに暗い空間は、時間の経過と共に理解に及ぶ。
旅館の一室のようだった。
遊んでいたアミューズメント施設が用意している宿泊用の一室だ。
畳が広がる場所には布団が並ばれて、見知った少女たちが寝転がっている。
裸体な者、下着を着けた者、衣服を身に着けている者は恐らく殆どいない。
大赦スタッフか誰かが行ったのか浴衣が柔肌の上から着せられて毛布が掛けられていた。さらには一つの布団を占領するように抱き着き合う少女たちも多い。
あれならば風邪をひくことはないだろう。
針音のしない時計は深夜を過ぎて早朝に近い時刻を指す。
上体を起こそうとして、誰かに抱き着かれたままなのに気づいた。
「すぅ……」
「ん……」
抱き着いていたのは若葉と、そして千景もだった。
縫いぐるみを抱くように腕に力を籠めるのが若葉で、人肌を得るようにただ抱き着いているのが千景だ。脚に絡みつくのはどちらの脚か、上から下まで密着していた。
「ん~……」
上体を起こそうとすると唸り声を上げる少女たち。
あれだけの行為に及びながらも、その寝顔はあどけない。
無理をすると起きてしまうだろう。
そして起きたならこの現状を目にするだろう。
そして他の少女たちが目を覚まして──、
「────」
髪を下ろした二人に挟まれたまま、思考を止めて目を閉じる。
柔らかい布団の感触と柔らかい二人の体温に、早くも微睡みを覚える。
──異性同士で抱き合うとストレスが半分に減るんよ。
いつだったかそんな言葉を聞いてから抱擁が好きになった。
するのもされるのも。
ストレスが減るからというだけではない。
女に抱かれていると心が落ち着くから。
母性でも求めているのかもしれない。
幼稚だと笑われるかもしれない。
何かを、心が求めていて、抱擁の間は満たされている、そんな気がする。
無意識に腕に力を籠めると若葉が擦りついてくる。
意外にも豊満な乳房を押し付けて甘えるように抱き着いてくる。
ぎゅうっと。端正な寝顔はいつの間にか額が張り付くほどに近い。
ふに、と唇が触れた。
「────」
どのみち慌ててもどうにもならない時はあるのだ。
次に目を覚ませば二日酔いか何かの反動で忘れているかもしれない。
全ては次の自分に任せよう。
今は──、
「────」
今は、この人肌が何よりも心地よかった。
多分あと数話ぐらいで花結い編も終わりかも