翌週の月曜日。俺は心身ともに充実した状態で学校に登校した。
金曜と土曜は一之瀬、日曜は佐倉とセックス三昧の日々を送った。ちなみに今日は堀北からすでに誘われている。週末相手にしなかったので、相当溜まっていることだろう。週末に美少女相手に射精しまくった俺だが、性欲は衰えていない。今日も堀北に何発でもいけそうだ。
Bクラスとの合同勉強会は、来週から行う予定になっている。平田に報告したところ、どうやらBクラスと協定を結ぶのは大歓迎だったようだ。お互いの当面の敵はCクラスなので利害も一致している。俺は平田を隠れ蓑にして暗躍させてもらうことにしよう。
(一之瀬を無事に抱けたわけだが、これからどうしようか)
現在俺が肉体関係を結んでいるのは堀北、佐倉、一之瀬の三人だ。全員が特上の美少女である。
だがこの三人以外にもセックスをしたい女の子たちは存在する。可能であれば今すぐに抱きたいが、凡人の俺が一気に相手を増やしても、破滅するだけだろう。
(当分は三人だけを愛でることにしよう)
夏休みに入るまでに一之瀬を抱くという目標は達成している。なので無理に相手を増やすつもりはない。三人をローテーションで抱ければ十分だ。
他の女の子たちは様子を見て2学期以降に抱かせてもらおう。
「真剣な表情をしてどうしたの?」
隣人の堀北が訊ねる。
「これから先のことを考えていたんだよ」
「先のこと?」
「ああ。俺と堀北の目的を達成するにはどうすればいいのかをな」
もちろん嘘である。どうやって可愛い女の子を沢山抱けるか考えてました。
「私たちの目的……?」
堀北がキョトンと首を傾げている。
「おいおい、忘れたのかよ。俺たちはAクラス入りを目指すんだろう?」
「……そ、そうねっ。そうだったわ」
Aクラスになって、大好きな兄貴に認めてもらうんだろう。
ちょっとジェラシーを感じてしまうが、大人の俺は、その感情を飲み込んだ。
「私と上里くんの二人でAクラスになるのよね」
「いや、Dクラス全員だろ」
本当に俺以外のクラスメイトに興味ないな……。
このまま原作3巻以降のイベントにも関わらないかもしれないが、それでいいかもしれない。原作通りだと堀北は酷い目にあうことが多いので、このまま俺に抱かれて過ごした方がいいだろう。その分、綾小路に頑張ってもらおう。
綾小路は茶柱先生に脅されて、Aクラス入りを果たすために実力を出すことになっていく。堀北が関わらなくても、綾小路なら問題ないだろう。
(早くドラゴンボーイとリトルガールと南雲パイセンを倒してくれよ)
どこまでも他力本願な俺であった。
☆☆☆
水曜日。今日は放課後に一之瀬とデートをすることになっている。生まれて初めて女子とデートするので、俺は浮かれ気分で一日を過ごしていた。
「今日は上機嫌だな」
体育の授業中に綾小路が話しかけてきた。今日の体育はバスケで、5人4チームに別れて、交代で試合を行っている。
「まぁな」
「いいことでもあったのか?」
「これからあるんだよ」
一之瀬帆波というとびっきりの美少女と放課後デートをするんだよね。
「そうか」
「なんだか楽しそうだね。なんの話をしてるんだい?」
綾小路に続いて、平田も声をかけてきた。
「上里はこれからいいことがあるそうだ」
「上里くんが?」
「ああ」
やっぱり綾小路と平田が一緒にいると華があるな。さすが学年イケメンランキングの2位と5位だ。ちなみに俺は3位だった。以前1位の里中を見かけたことがある。原作では名前だけ登場していたので、どんな顔をしているのか興味があった。結果、超絶イケメンだった。確かにあの容姿なら先輩とも簡単に付き合えるだろう。
「だから上機嫌だったんだね」
「……そんなにわかりやすかったか?」
「まぁね」
おかしい。クールフェイスに定評がある俺が、そこまで表情に出ているなんて……。
ちなみにどれほどクールフェイスに定評があったかというと、カツアゲにあっているクラスメイトを見かけても、涼しい顔をしながら素通りができるほどだった。
「そういえば須藤くんが茶道部に入部したって知ってたかい?」
「須藤が?」
「うん。バスケ部と兼部だけどね」
いつの間に茶道に目覚めたんだあのゴリラは。
「さっき本人に聞いたら、心を整えるために入部したって言ってたよ」
心を整えるなら、去年日本代表を引退した選手の本を読んでろよ……。
(それより茶道部か。確か茶道部には椎名が所属していたよな)
椎名ひより。Cクラスに所属する文学少女だ。時折図書室で見かけることがある。俺も読書好きだが、基本はラノベなので、話はあまり合わないと思う。綾小路や堀北の方が話は合うだろう。
(椎名ひよりか。Cクラスじゃなければ手を出してたんだけどな……)
Cクラスには二人の美少女が所属している。椎名ひよりと伊吹澪だ。文学少女と戦闘狂と正反対の二人だが、原作を見るかぎり、上手く付き合ってるようだった。
「上里くんと綾小路くんは部活には入らないのかい?」
「興味ないな」
「オレもだ」
部活に入ったら美少女たちとエッチする時間が減ってしまうだろうが。
転生前は陸上部だった俺だが、走るだけなら、部活に所属しなくても走れるからな。
「そっか。二人とも運動神経良さそうだからサッカー部なんてどうかなって思ったんだけど」
「あいにく球技は苦手なんだ」
「オレもだ」
さっきから綾小路は同じことを言ってるな。そんなんだから友達が増えないんだぞ。
「それは残念。気が変わったらいつでも言ってね。大歓迎だから」
サッカー部員で知ってるのは平田と柴田の二人のみ。南雲パイセンは生徒会役員なので、練習に参加するだけで、部員ではなかったはずだ。
(南雲パイセンといえば、そろそろ一之瀬に声をかけてくるかもしれない)
もちろん一之瀬を生徒会に入れさせるつもりはない。今晩にでも、一之瀬を発情させた状態でお願いをしよう。生徒会に入らないで俺のための時間を作ってくれと。
「あ、そろそろチーム交代の時間だね。行こうか」
「ああ」
「オレもだ」
綾小路は人の話を聞いてるんだろうか。それともギャグで言ってるのか。原作以上に何を考えてるのかわからないぞ……。
☆☆☆
放課後。玄関前で一之瀬と待ち合わせた俺は、ケヤキモールに足を運んでいた。
「これ可愛いね」
ぶらぶらとウィンドウショッピングをする俺と一之瀬。
一之瀬は雑貨屋にあるアクセサリーを眺めている。
「そうだな」
お洒落に疎い俺には何が可愛いのかわからないが、とりあえず同調することにした。
「あ、これも可愛い」
「どれどれ」
さっきのアクセサリーと何が違うのかわからない。
こんなんだから転生前はモテなかったんだろうな俺……。
(それより一之瀬もおしゃれに興味あったんだな)
原作ではそんな描写はなかったので、新鮮な気分だ。
「それじゃ次のお店いこっか」
「買わないのか?」
「うん。見るだけで十分」
一之瀬が購入しないのはわかっていた。彼女は十分なポイントを所持しているにも関わらず、無駄遣いはしない。原作4.5巻でも少ない私服をローテーションで着まわししていることも明言している。それに水着もスクール水着だった。
(貧乏が体に染み込んでるのかな)
自分のためにはポイントを使用しない一之瀬だが、クラスや他人のためならポイントの使用を惜しまない。原作2巻での情報提供者への報酬に、バレー対決で勝者のDクラスにランチを奢ったりなどしている。バレー対決ではDクラスの生徒の情報を少しでも得ようと思い、ポイントを利用したのだろう。
「いこ?」
もう少し自分に贅沢していいと思うが、あの事件のせいで、出来ないんだろうな。
なんだか一之瀬が不憫に思えてきた。
「トイレ行ってくるから待っててくれないか?」
「わかった。あそこの休憩スペースで待ってるね」
「悪い」
「ううん、いってらっしゃい」
美少女の「いってらっしゃい」はいいもんだな。そんなことを思いながら、俺は先ほどまでいた雑貨屋に戻っていった。
5分後。スムーズに買い物を終えた俺は、スマホを弄りながら待っている一之瀬の背後から声をかけようとしたが、偶然見えてしまった待ち受け画面を見て、固まってしまう。
(なんで俺の寝顔を待ち受けにしてるんだ)
恐らく初めて一之瀬を抱いた翌朝に撮られたんだろう。一之瀬は俺より一時間早く起きていたので、寝顔を撮る時間は余裕であったはずだ。
「お、お待たせ」
ずっと背後にいるのも不気味なので、声をかけることにした。
「おかえり!」
「ただいま。……なんで待ち受け俺の寝顔にしてるの?」
「うぇっ!? み、見えちゃった……?」
「うん」
「あ、あはは。見られちゃったか……」
苦笑いしながらも顔を赤くする一之瀬。
「だ、駄目かな……? 気持ち悪い……?」
「いや、気持ち悪いとは思わないけど。なんで俺の寝顔を待ち受けにしてるのか気になっただけだ」
「そっか。よかったぁ……」
「よかった?」
「だって気持ち悪いと思われたら嫌じゃん?」
それは同意するが、俺が一之瀬を気持ち悪いと思うことはないだろう。
「えっと、上里くんの寝顔を待ち受けにしてる理由だよね……?」
「ああ」
「そ、それはね……す、好きだからだよ……」
「……え?」
「か、上里くんが……好きだから……ま、待ち受けにしてるの……」
恥ずかしさで赤面しながら一之瀬が答える。
「そ、そうか……」
「うん……。変えたほうがいいかな?」
「いや、一之瀬のスマホなんだから好きにしたらいいと思う」
「それじゃこのままにしてるね」
「あ、ああ……」
今のは正直やられた。
一之瀬の告白を聞いて、心臓を撃ち貫かれたような感覚に陥った。
(く、くそっ! プレゼントが渡し辛くなってしまったっ!)
でもここで渡さないと、この先もっと渡し辛くなるだろう。
俺は覚悟を決めて、鞄から先ほど購入したものを取り出した。
「あ、あにょさっ!」
「え?」
噛んでしまった。死にたい……。
なんでセックス中は照れることはないのに、日常生活では簡単に照れてしまうんだろうか。
「こ、これなんだけど……」
「これって」
「さっき一之瀬が見てたアクセサリー」
「……え? ……えっ!?」
「一応初デート記念のプレゼントなんだけど。……いらない?」
「い、いるいるっ!」
恐る恐る俺からアクセサリーを受け取る一之瀬。
お互い顔が真っ赤で、手が震えており、酷い状態になっている。
「あ、ありがとう。大事にするね」
ここでぞんざいに扱うねって言われたらどうしようかと思ったぞ。
まぁ一之瀬がそんなこと言うはずがないんだけど。
「お、おう……」
「でも本当に貰っていいの? 私、彼女じゃないのに」
今のは俺の心に結構なダメージを与えた。
「あ、ごめんねっ! 上里くんを責めてるわけじゃないんだよ?」
「わかってる。気にせず貰ってくれ」
「……うん。本当にありがとうっ!」
少し涙ぐんだ一之瀬の笑顔はとても綺麗だった。
同時にこの子を誰にも渡したくないと思った。
南雲パイセンにも。
主人公である綾小路にも。
「そろそろ次のお店に行くか」
「うん」
俺と一之瀬は自然と手を繋ぎながら歩き出した。
彼女の熱さを手のひらから感じながら歩くのは悪くなかった。
雑貨屋の次にやって来たのは家電量販店だった。
俺と一之瀬は手を繋ぎながら、ぶらぶらと店内を回っている。
「上里くんは、家電って何か買った?」
「何も。全部備え付けのものだ」
「最初から何でも揃ってるもんね」
一之瀬の言った通り寮には必要な家電がすべて備わっている。冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器の他にテレビとパソコンも用意されている。
「一之瀬は?」
「私も買ってないよ。でも欲しいものはあるんだよね。何だと思う?」
一之瀬が欲しい家電か。……これは簡単だな。すぐにわかった。
「電動マッサージだろ」
「……なんでそう思ったの?」
「胸大きいから肩こりが酷いと思って」
すばりこれが正解でしょう。口調がちびまる○子ちゃんの丸尾君になってしまった。
「か、上里くんのエッチっ!」
再び顔を真っ赤にした一之瀬に怒鳴られてしまった。
どうやら不正解のようだ。
「胸が大きいことを指摘されたくらいで大人げないぞ」
「え」
「もう高一なんだからこれくらいで取り乱すなよ」
「あ、あれ……? 私が悪いことになってる……?」
そうだ。一之瀬が悪い。あんなエロい姿見せておいて、これくらいで恥ずかしがらないでほしい。
「それで一之瀬が欲しいものって?」
「え? うん。私が欲しいのは調理家電だよ」
「調理家電。……幅広いな」
「まぁね」
「一之瀬ってそんな料理好きだったんだな」
昼は食堂で定食を食べることが多いと聞いていたので、そこまで料理好きだとは思わなかった。料理の腕がいいのも、家庭の事情で、そうならざるを得ないと思っていた。
「嫌いじゃないけど、そこまで好きってわけじゃないよ」
「それじゃなんで?」
「そ、それはね……。少しでも上里くんに美味しい料理を作ってあげたいから……」
本日二度目の心臓を撃ち貫かれたような感覚。
「い、一之瀬……」
「な、なに?」
顔に恥じらいの色が溢れる一之瀬の両肩に手を置く。
「あっ」
「そろそろ寮に帰ろうか」
一刻も早く一之瀬を抱きたい。
そんな衝動に駆られた俺は
「も、もう帰るの……?」
蕩けた目をしながら一之瀬が訊ねる。下半身を見ると内股で太腿を擦り合わせていた。
「ああ。駄目か?」
「……だ、駄目じゃない……」
一之瀬も早く俺に抱かれたいと思っているだろう。
その証拠に、口の端からよだれが垂れている。
「それじゃ帰ろうか」
「……うん」
発情した一之瀬をエスコートしながら、まっすぐに寮に向かう。
寮のエレベーターに乗り、扉が閉まると、俺は一之瀬を壁に押しつけた。
「きゃっ! か、上里くん……?」
「どれくらい濡れてるか確認してやる」
躊躇なく、一之瀬のスカートの中に手をいれ、ショーツに指を這わせる。
「だ、だめだよ……こ、こんなところで……」
「駄目じゃない」
発情させてから20分程度して経ってないが、一之瀬のあそこはぐしょぐしょに濡れていた。可愛らしいピンク色の下着は愛液を十二分に染み込ませている。
「びしょ濡れじゃないか。デート中から濡らしてたのか?」
「ち、ちが……っ」
ほとんど泣きかけの一之瀬が、涙を浮かばせた目で懇願してくる。
あそこの濡れ具合を確かめるだけにしようと思ったが、一之瀬のその反応を見て、彼女を虐めることにした。
ぐしょぐしょの陰部をショーツ越しに激しく指で擦る。
「あ、あんっ! だ、だめぇっ……んぁっ、んひぃっ!」
形ばかりの抵抗を示した一之瀬だがすぐに嬌声をあげた。
エレベーターの扉は分厚いので、外に漏れている可能性は低いが、念のため一之瀬の口を塞ぐことにした。
「んぐ……っ!? んんっ! んぶぅっ!」
一之瀬は俺の左手により口を塞がれ、後頭部を壁に押しつけられている。
「念のため一之瀬の喘ぎ声が周りに聞こえないようにな?」
「んふぅっ! んぐっ! んんぅぅぅぅっ!」
一之瀬を絶頂させるべく、人差し指と中指で、強烈な刺激を与え続ける。
最初は足を閉じようとした一之瀬だったが、快楽に負けてしまったのか、指示していないのに足を広げている。
「イきそうなんだろ? ほら、イけよ」
「ん゛んっ!? んぶぅっ! んぼぉっ!」
絶頂が近いのだろう。一之瀬の足がガクガクし始めた。両目は快感に集中するため閉じられている。
「イけ」
「んぶぅぅぅっ! んんぅぅぅぅっ!」
エレベーターが一之瀬の部屋がある階に到着したと同時だった。
「ん゛ん~~~~~~~~~~っ!!」
一之瀬が激しく絶頂した。潮も吹いたようで、大量の愛液が床に垂れている。
「こんなに濡らしちゃ下着の意味ないな」
「んぁ……ぁあ……ひぃ……」
絶頂の余韻に浸る一之瀬に俺の声は届いてないようだ。
「部屋に入ったら、もっと気持ちよくしてやるからな」
「ん……んぅ……」
俺は脱力した一之瀬に肩を貸して、彼女の部屋に向かった。
誰もいなくなったエレベーターには、一之瀬の愛液が大量に残されていた。
結局最後はエッチで終わってしまった!