五月一日。入学後初めてのクラスポイント発表の日がやってきた。
俺たちDクラスは470ポイントだった。入学初日から平田を通して注意喚起したのに、赤髪ゴリラのせいでクラスポイントが大分減ってた。ちなみに他のクラスのポイントはCクラスが490。Bクラスが650。Aクラスが940だった。他のクラスは原作通りだ。
また歴代のDクラスよりポイントが多く残っていたため、茶柱先生の愛情が込められた厳しいお言葉を頂くことはなかった。
クラスポイント発表の後に、先日行われた小テストの結果が発表された。俺は90点。堀北は85点だった。堀北の点数が原作より低くなってるが、もしかしたら毎晩俺とセックスしているせいかもしれない。
(つーか完全にそれが原因だろうな)
堀北と初めて身体を重ねた日から二週間。俺は毎日欠かさず堀北を発情させて抱いた。
(セックスが日課って凄い学校生活を送ってるよな)
しかも相手は堀北鈴音。
教室ではあいかわらずクールビューティーを貫いているが、発情させれば何でも言うことを聞いてくれる雌に成り下がる。
昨日もスクール水着を着ないと挿入しないと脅したら、すぐに着替えたくらいだ。
また食生活が乱れてる俺を見かねて、たまに手料理を振る舞ってくれるようになった。
堀北の料理はとても美味しくて、俺の胃袋は完全に彼女に掴まれてしまった。
他人から見れば俺と堀北は完全に恋人に見えるだろう。
けれど俺たちは恋人じゃない。
ただ身体を重ねるだけの関係。
それが二週間も続いている。
(今日くらいはやめておくか)
ポイントも入ったことだし、色々と買いたい物もある。
今日は買い物をして帰って、ゆっくり体を休めよう。
そしてあっという間に放課後を迎えた。
俺は佐藤からのカラオケの誘いを丁重にお断りし、ケヤキモールに向かった。
「どこか寄るの?」
下駄箱で靴に履き替えてると、堀北に声をかけられた。
「ああ。ケヤキモールで買い物をしようかと思って」
「そう。私も一緒に行ってもいいかしら?」
「……いいけど」
「それじゃ行きましょう」
俺の了承を得ると、堀北は靴に履き替えて、すたすたと歩きだした。
(なんでそんな速歩なんだよ)
明らかにいつもより足早に歩く堀北を追っかけた。
もしかしたら急ぎの用事があるのかもしれない。
10分後。俺は堀北と一緒に眼鏡屋に来ていた。
目的はPC用メガネを購入するためだ。折角特典で視力が2.0になったので、視力が低下しないようブルーライトをカットする眼鏡を買おうと思ったわけだ。
「どうだ。いつもより知的に見えるだろ」
適当に眼鏡を選んでかけてみた。
「いつもより変態に見えるわ」
それじゃいつも変態に見えてるみたいじゃないか。本当に変態だから仕方ないけど。
「堀北は視力いいのか?」
「昨年測った時は両目1.5だったわね」
「マジか」
前世は両目0・05だったな……。
今思うと視力2・0の特典は有難かったかもしれない。眼鏡やコンタクトいらずの生活がこんなに楽だとは思ってもみなかった。
無事PC用眼鏡を購入した俺はラノベを購入する為本屋に足を運んだ。
読書好きの堀北であるが、お目当ての本がなかったのか、俺の買い物が終わるのを待っていた。
無事にラノベを手に入れた俺は堀北と一緒に帰路に着いた。
寮のエレベーターが4階に着いたので、降りようとしたところ、堀北に袖をつまれた。
「どうした?」
「その……今日は……しないの?」
堀北からの思いもよらぬ質問にフリーズした。
今日は一度も堀北を右手で触っていない。つまり発情していないのだ。それなのに堀北は物欲しそうな雰囲気を出している。
「ああ。今日は身体を休めようと思ってな」
「……そう」
「それともしたかったか?」
「ば、馬鹿言わないでっ!」
顔を真っ赤にしながら堀北は否定した。
「冗談だよ。それじゃまた明日な」
「あっ」
未練がましそうな堀北を置いて、俺はエレベーターから降りた。
☆☆☆
時刻は17時。俺はエレベーターから降りる際に見た堀北の顔を思い浮かべていた。
(あれは期待してたような目だったよな)
堀北を初めて抱いてから二週間。俺は必ず
なので発情していない堀北から誘われたことも、押し倒したことも一度もない。
それなのに今日の堀北はまるで俺に抱かれたいような雰囲気を醸し出していた。
(まさか俺とのセックスにハマっちまったのか?)
あの堀北鈴音が……。信じられない。
俺はスマホを操作し、この二週間で撮りためた堀北の痴態コレクションを画面に表示させた。
処女喪失後の堀北。顔がザーメンだらけの堀北。だらしない顔を晒してる堀北。スクール水着で昇天してる堀北。
俺のスマホには色んな堀北が保存されている。
他の人に見られたら完全にアウトだな……。
「今日はこれをおかずに自家発電するか」
本当はオナニーも我慢しようかと思ったが、あんな表情の堀北を見てしまっては、欲望を吐き出さずにはいられない。
「おっと、その前に平田にメールするか」
朝のクラスポイント発表後。俺は平田から相談を受けていた。
近いうちに行われる中間テストに向けての勉強会だ。
どうやら原作通り平田は勉強会を開くようで、小テストの成績がよかった俺に協力を要請してきたのだ。
その場では保留にし、後程返事をすると言ったのだが、返事をしないまま帰宅してしまった。
「……あれ? 神様の連絡先が入ってるぞ」
知らない間に電話帳に神様の連絡先が登録されていた。
俺は試しにその番号にかけてみた。
『もしもし、神です』
本当に繋がったよ。現世とあの世って通話できるのかよ。
「お久しぶりです。上里です」
『上里さんですか。お久しぶりですね』
「はい。神様もお元気そうでなによりです」
『ありがとうございます。それより今日はどうしたんですか?』
「えっと……」
電話帳に入っていたので試しにかけてみました、とは言えず、俺は理由を考えた。
「実は堀北のことなんですけど」
とりあえず今日の出来事を相談してみた。
『なるほど。堀北さんが発情もしていないのに物欲しそうな表情をしていたと』
「はい。俺の勘違いじゃなければですが」
悩み事があってよかった。
『簡単な話ですよ。堀北さんは上里さんとのセックスにハマってしまった。ただそれだけのことです』
「ほ、堀北が……?」
『はい。二週間も毎日抱いていたのでしょう。ならハマってしまってもおかしくありません』
「本当ですか?」
『……って、先輩が言ってた、って同期が言ってました』
「だから伝聞すぎだろ!」
転生してからも神様に突っ込んでしまった。
『すみません。部署を移動してまだひと月しか経っていないので……』
つまり俺が死んだときは異動直後だったってことじゃないか……。
「そうですか」
『上里さん。色々と不安はあるかと思いますが安心して下さい。
「別に王になるつもりはないのですが」
王ならCクラスのドラゴンボーイがなりたがってましたよ。
『それでは定時が近づいてきたので切りますね』
「は、はい。ありがとうございました」
『いえ。それではまた』
どうやら神様は意地でもサービス残業はしないようだ。
「……堀北が俺とのセックスにハマった、か……」
いまいち信用出来ない。
なら確認するしかない。
もしかしたら長期戦になるかもしれない。
(そしたら堀北の身体ともしばしお別れか)
この二週間貪りつくした美少女の身体を思い出す。
可愛らしい小さな唇。程よい大きさの乳房。最高に締まりの良い膣内。
(事後の堀北を毎回撮影しておいてよかった)
俺のスマホの画像フォルダは堀北専用になりつつあった。
左手にスマホを。右手に息子を。
俺は久しぶりに自家発電するため臨戦態勢に入った。
☆☆☆
五月某日。クラスポイントが発表されてから一週間が過ぎた。
私は最近疎かになっていた予習をしていた。高度育成高等学校に入学してから二週間は毎日予習と復習をこなしていた。
それらが疎かになった理由。
彼とのセックスに明け暮れていたからだ。
誘ったのは私からだった。
今でも信じられない。
私が強引に彼の唇を奪い、そのまま身体を重ねてしまった。
勢いで処女を捧げてしまったことに、私はひどく後悔した。
後悔したはずなのに。
私は翌日も彼を求めてしまった。
私は彼とのセックスに夢中になってしまい、快楽に身を委ねる日々を送っていた。
私は性に対してあまり興味がなかった。恋愛もそうだ。
なので高校も中学と同じように勉強漬けの日々を送るものだと思っていた。
なのにセックス漬けの日々を送ることになるとは思いもしなかった。
けれどそんな乱れた生活も二週間で終わりを迎えた。
クラスポイントが発表された日から、彼と身体を重ねなくなった。
原因は私だ。
彼と性交する時は、いつも私から求めていた。
一度身体を重ねれば、彼から求めてくるときもあったけれど、きっかけはいつも私からだった。
「……んっ、また……」
彼と性交しなくなってから一週間。
毎日身体が疼いてしまう。
「……なんで、こんな……」
すでにあそこが濡れているのがわかった。
私は下着ごとズボンを足首まで下ろす。
そしてあらわになった秘部に指をゆっくり入れていく。
「んぁ……あぁ……」
彼の肉棒を思い浮かべながら、指を出し入れする。
「んっ、や、やあっ……」
指先が動く度、いやらしい水音が私の頭に鳴り響く。
「……ん……凄いぴちゃぴちゃ音がしてる……」
自然と彼が喜びそうなことを言ってしまう。
彼が見てるわけではないのに。
「んっ! あ、あっ、んんっ……!」
膣から愛液がどんどん溢れ、椅子を汚していく。
けれど私は気にせず、快楽を貪る。
「んぁっ、あんっ、うぁっ」
いつの間にか私は上着を捲り、乳首を抓っていた。
「あぁっ、イくっ、イっちゃうっ」
そして止めとばかりに上半身と下半身の突起物を千切れそうなくらい引っ張った。
「うぁ……あぁぁ……あぁぁぁぁぁん!!」
絶頂を迎えた私の体が痙攣を繰り返す。
そのまま椅子の背もたれに身を任せた。
(気持ちいい。……けど物足りない)
やはり彼の肉棒じゃないと駄目だ。
私の身体はたった二週間で彼なしでは満足できない身体になっていた。
早く彼に抱かれたい。
いつものように私が求めれば彼は抱いてくれるだろう。
けれど私にも女としてのプライドがある。
一度くらい彼から私を求めて欲しい。
(求めてくれれば、私の身体を好きにしていいのに……)
それなのに。
彼から求められることはない。
なんで。
もしかして私の身体に飽きてしまったのだろうか。
他の女の子に夢中になっているのかもしれない。
不安が頭をよぎる。
すると自然と涙が溢れてきた。
「なんで……私がこんな思いをしないといけないのよ……」
男を求めてしまう自分が情けなくて。悔しくて。私はあられもない姿のまま涙を流し続けた。
堀北がどんどん堕ちていきます