無人島での特別試験が終わってから三日が過ぎた。俺は平穏な日々を過ごしていた。
鈴音と一緒にプールで泳いだり、愛里や帆波と娯楽施設で遊んだり、伊吹と人気のない場所でキスしたり青春を謳歌している。ちなみに伊吹は龍園から制裁を受けなかった。これからは大人しく龍園の言うことを聞いて、己を大事にしてもらいたいものだ。
セックスも三日していないが、特に欲求が爆発することもない。三日もセックスをしないのは、鈴音を抱けなくなった時期以来だ。
(船上だからセックスしなくても特に不満もなく過ごせていれるのかも)
船上では娯楽施設が数多くあり、アニメ鑑賞やラノベを読まなくても、暇つぶしが出来ている。
ここがいつもの学校の敷地であれば、欲求が爆発していたかもしれない。
「上里、俺と二人でランチしていいのか?」
テーブルの反対側に座っている三宅が訊ねる。
三宅の言う通り、俺は珍しく男二人でレストランに来ていた。
目的は三宅との親交を深める為だ。
今でも仲はいい方だと思うが、よく話す程度の間柄に過ぎない。
いずれ三宅には、平田に続く俺の協力者になってもらいたいので、こうしてコミュニケーションを取っている。
「大丈夫だ。鈴音と愛里と帆波には言ってあるし」
「三人の女子に報告しないといけないのか……」
事後報告でもいいけど、鈴音と愛里は必ず飯に誘ってくるからね。
帆波はクラスメイトとの付き合いもあるが、たまに俺を飯に誘ってくるので、帆波にも三宅とランチに行くことを報告した。
「三宅は長谷部と仲良いよな」
「今度は長谷部を落とすのか?」
「ち、違うわいっ!」
いずれ美味しく頂きたいと思うが、まだ手をだすつもりはない。
それより三宅は俺のことを何だと思ってるんだ……。
「長谷部とは気が合うんだよ。お互い一人が好きだし」
「俺も一人が好きだぞ」
「嘘つけ」
「本当だって。元々はアニメ好きの根暗な少年なんだぞ」
「なぜ自慢げに言ってるんだよ……」
三宅があきれ顔で突っ込んできた。
本当のことだから仕方ないじゃないか。
転生前も二浪パイセンがいなかったら、予備校でも一人ぼっちだったかもしれない。
そういえば二浪パイセンがソープに連れてってくれたから、橘先輩に似たあの子と出会うことが出来たんだよな。
ありがとう二浪パイセン。
「来年の一月から弓道のアニメ始まるから、よかったら見てくれよな!」
スポーツアニメは好きなので、最終話まで見たかった……。
でもこの世界でもよう実以外の作品は放送されているので、一月までの我慢だ。
「なんで孫悟○風に宣伝してるんだよ」
「ブルーベリー○イ!」
「わかさ生○! やらせんじゃねえよ」
「勝手に三宅がやってるんだよな」
思ったより三宅はノリがいいみたいだ。
これなら思ったより早く仲良くなれるかもしれない。
「それより食べ終わったら部屋に戻るか?」
「そうだな。どこも人が多いから、部屋が一番落ち着く」
三宅は人が多い場所が苦手らしい。
夜になれば特別試験の集まりがあるので、午後はゆっくりした方がいいだろう。
部屋に戻るとすぐに学校からメールが届いた。
中身を確認すると、特別試験が開始されること、本日18時までに2階204号室に集合するよう書いてあった。
俺の記憶が確かなら、綾小路が割り当てられた兎さんグループと同じ時間だ。
(綾小路と一緒のグループはいいけど、俺がいたら軽井沢が優待者じゃなくなるんじゃないか)
他のクラスの面子も原作と同じなら、優待者は俺になってしまう。
軽井沢と綾小路の関係に影響がないか心配だ。
そんな俺の不安は的中してしまった。
まずメール受信後に、鈴音と愛里から電話があり、二人とも俺と同じ兎さんグループであることが判明した。
鈴音は原作ではエースが集まるグループだったが、この世界ではあまり活躍していないので、違うグループに割り当てされたようだ。
さらに軽井沢からも着信があり、彼女も俺と同じ兎さんグループであることがわかった。
つまり綾小路と軽井沢の接点はなくしてしまったわけだ。
「どうすっぺ……」
俺はトイレの個室で頭を抱えてうなだれていた。
このままでは軽井沢が綾小路に救われなくなってしまう。
ただでさえ平田から俺にチェンジしようとしている危うい状況なのに……。
(ここは覚悟を決めて、軽井沢は俺が救おうか)
でも龍園に喧嘩で勝てる姿が想像できない。
暴力以外なら自信はあるが、喧嘩をしたことがない俺が龍園に勝てるわけがない。
長距離走で決着をつける展開にならないだろうか。
ならないよな……。
「はぁ」
ため息しかでない。
こんな時にチートな特典が当たってたら楽だったのに……。
まぁ
「とりあえず様子見だな」
過ぎたことを気にしても仕方ない。
現状をどう打破していくか考えよう。
俺は心を落ち着かせてから個室を後にした。
うっかりトイレを流し忘れたのに気づいたのは、三宅がトイレに入った後だった。
☆☆☆
学校からの呼び出しを受けた俺は、鈴音と愛里を連れて2階フロアに足を踏み入れる。指定時刻まで10分あるので、ここで時間を潰すことにした。
「なんだか他のクラスの人が多いね」
愛里の言う通り、フロアにはDクラス以外の生徒が多く見受けられた。恐らく俺たちと同じく学校からの呼び出しに応じているのだろう。
「早く特別試験なんて終わらせて、くつろぎたいわね」
「そうだな」
鈴音がため息を零しながら本音を語った。
俺も他のクラスの生徒とあまり関わりたくないので早く試験を終わらせたい。
だが原作から乖離してしまうので、今回は我慢だ。
「上里くんっ!」
背後から俺を呼ぶ声が聞こえた。
声の主は軽井沢だ。
「軽井沢か。早いな」
「まぁね」
原作では遅刻してやって来たが、10分前行動とは感心だ。
この軽井沢なら真鍋とトラブルを起こさないだろう。
「部屋に入らないの?」
「そうだな」
フロアにいても男子どもから殺意を放たれるだけのようなので、予定を早めて部屋に入ることにした。
入室してからは原作通りだった。
Aクラスの担任の真嶋先生が特別試験の説明を行い、軽井沢がくだらない質問をする。
真嶋先生の説明を聞いてもいまいち理解しきれていない軽井沢には、俺が後ほど説明することになった。
また他のクラスの兎さんグループの面子は恐らく原作通りだと思う。恐らくというのは、一部の面子しか覚えていないからだ。
メンバーリストは鈴音が暗記してくれたようなので、後で紙に書いてもらうことにした。
自室に戻った俺は、平田に特別試験の内容とグループのメンバーを報告した。
今回の試験は勝つつもりはないが、他のグループの面子が気になるので、把握したら俺にも報告するようお願いをした。
ちなみに兎さんグループの優待者は軽井沢だった。
軽井沢が優待者であるとばれないよう気をつける必要がある。
20時半前になり、平田から一緒に指定の場所まで行かないか誘われたが、きっぱりと断った。
ついていったら龍園と接触するのは確実だからね。
平田がいなくなってからは、綾小路と三宅の三人でトランプで遊んだ。
ババ抜き、七並べ、ポーカーと久々にトランプゲームを満喫した。
「それじゃ俺はちょっと用があるから」
綾小路と三宅に声をかけ、俺は部屋を後にした。
向かう場所は人気のない非常階段。俺はここに一人の少女を呼び出していた。
「……遅い」
「悪い。トランプで遊んでたら遅れた」
不満げな表情で俺を睨む美少女。
Cクラスの伊吹澪だ。
「あっ、そ。それで私に何の用?」
「用がなくちゃ呼び出しちゃいけないのか?」
「っ……」
伊吹は何で呼び出されたかわかっているはずだ。
なぜなら三日連続で、俺と伊吹はこの場所でいちゃいちゃしているからだ。
本人に言ったら否定するだろうが、抱き合ったり、キスしたりしているので、いちゃいちゃで間違いない。
(今日は壁ドンで胸キュンさせてみよう)
伊吹と逢瀬してから気づいたことがある。
彼女は少女漫画によくあるシチュエーションが好みだ。
女の子扱いされるのが大好きな伊吹に、色々試してみたところ、その答えに辿り着いた。
「あ、ちょ、ちょっと……」
伊吹を壁際まで追い込む。
「なんで近づいてんのよ……」
「なんでだろうな」
右手で勢いよく壁ドンをした。
直後に、右手の中指に激痛が走った。
「いだっ……!」
どうやら角度が悪かったようで、突き指してしまったみたいだ。
思わぬ痛みにより、俺のテンションがだだ下がりになる。
「何してんの? 大丈夫っ!?」
「大丈夫じゃない……。痛い……」
伊吹が慌てて俺の右手を取った。
武道を嗜んでたので、怪我の具合がわかるのだろうか。
「馬鹿じゃないの」
「……」
返す言葉がない。
壁ドンしようとして突き指するなんて恥ずかしすぎる。
「軽い突き指だから冷やせば大丈夫だと思う。もし痛みが続くようなら先生に言って治療してもらった方がいい」
「そ、そうか。わかった」
「……ちょっと待ってて」
「ん……?」
伊吹はそう言うと、非常階段から出て行ってしまった。
待ってるよう言われたので、大人しく待つことにする。
5分ほどすると、ハンカチを持った伊吹が戻ってきた。
「冷水で濡らしたハンカチだからこれで十分だと思うけど」
「……ありがと」
「別に……」
お礼を言われて恥ずかしかったようで、そっぽを向いてしまう。
少し経つと痛みが引いてきてるのがわかった。
「もう大丈夫だと思う」
「そう。……もう部屋に戻る?」
スマホで時刻を見ると22時近くになっていた。
確かにそろそろ部屋に戻った方がいいだろう。
けれどまだ伊吹の唇を味わっていない。
「もう少しここにいるか」
「あっ……」
左だけで伊吹を抱き寄せる。
密着したことにより、彼女のいい香りが十分に感じとれる。
「こ、こんなことして……人が来たらどうすんの……」
「昨日も一昨日も来なかっただろ」
「そうだけど……」
「それに時間差で非常階段から出てるんだから大丈夫だろ」
念のため階数も変えている。
ここまで徹底すれば他の生徒たちにはわからないと思う。
「……ならいいけど」
「伊吹、キスをしよう」
「勝手にすれば」
「ああ。勝手にさせてもらう」
それから10分間。俺は伊吹の唇を貪った。
何回も唇を重ねてるうちに、伊吹からも積極的に舌を絡めてくれるようになった。
お尻を揉んでも怒られなくなった。
彼女の嬌声を聞きながらのキスは最高だった。
また初心な反応をしてくれるのもたまらない。
伊吹が俺にだけ見せる女の顔。
それが見たくて俺は毎日伊吹を呼び出しているのだ。
☆☆☆
「ん……んぅっ……んぁ……」
同室のみんなが寝静まり返るなか、私――堀北鈴音はトイレで自分を慰めていた。
無人島の特別試験が終わってから三日が経つけれど、船に戻ってから一度も彼に抱かれていない。
無人島と違ってセックスができる場所がないので仕方ないけれど、性欲は溜まる一方だった。
だから私は深夜にトイレにこもって性欲処理することにした。
「はぁん……うぁ……ひぃぁ……」
愛しの彼にいたぶられる自分を妄想しながら、二本の指で膣内を激しく掻き乱す。
妄想で彼に痛めつけられるたびに、愛液が増していくのがわかる。
「ん……お尻ぃ……気持ちいい……」
前の穴を自身の指で快感を与え、後ろの穴はウォシュレットで快感を与える。
力んでお尻の穴を広げ、冷たい水を注入させる。
彼にアナルを開発されてしまった私は、このウォシュレットを使ったオナニーが癖になってしまった。
もちろん彼に抱かれる日はオナニーはしない。
けれど彼が私以外の女と関係を持つようになったので、彼に抱かれない日は、こうして自分を慰めているのだ。
「んぉ……おぉ……んほぉ……」
ウォシュレットを止めて、親指でアナルをほじくる。
私は両穴同時に気持ちよくなってしまい、小声だが下品な声をあげてしまった。
(マンコとケツマンコ同時いい……いい……!)
次に彼とセックスする時にしてもらおう。
きっと突かれながら、ケツマンコを弄られたら、最高潮に果ててしまうだろう。
いつも以上に下品な顔を彼に晒してしまうかもしれない。
でも私はそれでいい。
むしろそれを望んでいる。
「んぎぃ……ふごぉ……」
愛液がたっぷり付着した指を鼻の穴に突っ込む。
「ふぐぅ……ぶひぃ……ふごっ……」
鏡がないからわからないけれど、鼻の両穴に指を奥まで突っ込んでいるので、見事な豚鼻になっていると思う。
私は彼に見られているのを想像しながら、鼻とお尻の穴を激しく弄った。
「んんっ、あぉっ、ぶひゃっ」
鼻水が垂れてきているのがわかる。
下品極まりない牝豚の私は鼻水なんて気にならない。
「んごぉ……おぉ……あひぃっ!」
軽く絶頂してしまった。
鼻なのかお尻なのかわからないが、痙攣しているので、絶頂したのは間違いない。
「そろそろ出なきゃ」
長時間トイレにい続けると怪しまれる。
私はペーパーとウォシュレットで、身体の一部を綺麗にしてから部屋に戻った。
伊吹ってパンツ見せながら戦うから卑怯だと思います!