伊吹が帰ってから二時間後。予想外の訪問者がやって来た。
「へー、けっこう片づけてるんだ」
他人の部屋を遠慮なくジロジロ見るポニーテールの美少女。
「何のようだよ、軽井沢」
軽井沢恵。
先週の特別試験から俺に寄生した女だ。
「打ち合わせしようかと思って」
「なんの?」
「あたしのこれからについて」
軽井沢恵育成計画でも始めさせるつもりなのだろうか。
「お前の立ち振る舞いってことか?」
「そう」
この世界の軽井沢は、クラスメイトからポイントも借りてないし、原作ほど高圧的じゃないので問題ないと思うが……。
「特に今のままで問題ないと思うけど」
「ほんとに?」
「ああ。……隠れて悪いことでもしてるのか?」
「してないわよっ!」
大声で否定する軽井沢。そんな反応されたら疑われてしまうぞ。
「一応、うまくやってるつもりだし。今のところ人間関係でトラブルも起きてないから」
「なら問題ないじゃないか」
「そ、そうなんだけどさ……。ほら、平田くんの件もあるじゃない……」
軽井沢と平田は付き合っていることになっている。
だが実際は付き合っておらず、これから恋心が芽生えることもないとのことだった。
「恋人のふりを続けるんじゃないのか?」
「……二学期中に別れることにしようかと思って」
「どうして?」
このまま平田の彼女を演じていた方が安全だろう。
もちろん平田を好きな女子から妬まれるだろうが、クラスのリーダーの彼女という地位を捨てるほどのものではない。
「あたしのことは上里くんが守ってくれるわけじゃん」
「そうだな」
「なのに平田くんを利用したままでいいのかと思って。ほら、このままじゃ平田くんに彼女も出来ないだろうし」
「そりゃそうだよな」
平田も健全な男子高校生なら恋愛の一つや二つはしたいと思うはずだ。
「あたしと違って本当に平田くんを好きな子たちにも悪いし……。だから二学期中に今の関係を終わらせようと思ってる」
「そっか。軽井沢がそうしたいならすればいい」
「反対しないんだ?」
「お前が決めたことだからな。確かに平田のことを考えたら、そうした方がいいだろう」
「だ、だよねっ」
軽井沢は安堵した様子で息を吐いた。
「上里くんはどうすんの?」
「なにが?」
「えっと……女の子たちとの関係」
軽井沢は訊きにくかったようで、目を逸らしながら訊ねた。
「このまま続けるつもりだけど」
「そ、そうなんだ……。なんか、3年の橘先輩にも手を出してるって噂があるんだけど……」
「デートはしたな」
「したんだ……」
この狭い敷地の中では男女二人で出掛けるだけですぐに噂になる。
そういえば橘先輩とデート中に、綾小路と櫛田が一緒に歩いてるのを見かけたな。
「心配しなくていい。約束通り俺はお前を守る。だから俺の女性関係を気にする必要はないぞ」
「気になるに決まってるじゃん……」
軽井沢が呟いた。
その声は小さすぎて、よく聞き取れなかった。
「まぁ、いっか。平田くんと別れたことになったら、あたしの買い物にも付き合ってよね」
「なんでだよ」
「あたしを守ってくれるんでしょ?」
なんでそこで約束が出てくるんだ。考えろ。元浪人生の脳みそを振り絞って考えるんだ。
「……なるほど。つまりナンパから守れってことか!」
「え」
「軽井沢は可愛いからナンパされやすい。だから一緒にいてほしいんだな」
「な、な、なっ……」
今日は推理が冴えてるぜ。
ドヤ顔で軽井沢を見ると、彼女は顔を真っ赤にして、口をパクパクしていた。
もしかして可愛いって言われて照れてるのだろうか。
よし、このまま弄ってみるか。
「ほんとお前可愛いよな。きっと虐めてたやつらもお前の可愛さに嫉妬したんだろ」
「ちょ、な、なに言ってんのっ!?」
「可愛いと色々大変だな」
「や、やめてよっ!」
涙目になってきたので、軽井沢弄りはこの辺でやめておこう。
「女の子の心を弄ぶとかマジ最悪」
涙目で睨むのやめてほしい。もっと虐めたくなっちゃうから。
「悪かったよ」
「お詫びに今度なんか奢ってよね」
「俺よりお前の方がポイント持ってるだろうが」
軽井沢は特別試験で50万ポイントを獲得している。俺より金持ちなのだ。
「それはそれ。これはこれ」
「はぁ、わかったよ」
「やった、約束だからね?」
「はいはい」
すっかり上機嫌になった軽井沢は、この後に友達と約束があるとのことで、鼻歌を歌いながら帰っていった。
この調子なら近いうちに軽井沢を抱けそうだ。
☆☆☆
「暇だな」
時刻は午後二時。今日は珍しく夜まで予定が入っていない。
鈴音のお勧めの本も一気に読んでしまった。
「怠いけど、図書室に行って本でも借りるとするか」
猛暑の中、外出は控えたいところだが、このまま暇を弄ぶのも苦痛だ。
俺は制服に着替えて、図書室に向かった。
「暑い……」
この日は気温が38度を超えると朝のニュースで見た。
文句を言いながら、10分ほど歩くと、ようやく目的地に辿り着いた。
校舎に入り、ローファーから上履きに履き替え、図書室へ向かう。
(案の定誰もいないな)
図書室に入ると、そこはエアコンの風音だけが聞こえる静かな世界だった。
生徒は俺以外誰もおらず、まるで貸しきり状態だ。
(エアコンつけっぱなしで来たけど、暫くここで涼むとするか)
司書に本を返却してから、目当ての文庫を物色する。
鈴音のお勧めの本は全て当たりだったので、同じ作者の別作品を中心にレンタルした。
俺は四人用のテーブル席に腰を下ろし、早速本を読み始めた。
暫くして一人の生徒が図書室に入室して来た。
その生徒は、少しくすんだ銀髪で、ミステリアスな雰囲気を醸し出している。
椎名ひより。
俺が警戒しているCクラスの美少女だ。
椎名は入室すると、ハンカチで汗を拭きながら、受付に向かい、本を返却した。
どうやら司書とは顔なじみのようで、そのまま雑談を始めた。
(やっぱり可愛いな)
椎名は、よう実には珍しいおっとりタイプの美少女だ。
胸は大きくないが、非常に魅力的なお尻をしている。
これは原作7巻の表紙を見た俺の感想だ。
外見も魅力的だが、内面も魅力的だ。
8巻の合宿ではリーダーシップを発揮していたし、9巻では悪い噂が広まっていた帆波を心配していた。
さらに綾小路ともそこそこ仲が良い。
いずれ彼女がメインの話を読んでみたいと思っていた。
「文学少女いい」
鈴音も文学少女だが、今は変態のイメージが強い。
朝起きて俺の足の指を舐めているのを見た時は、さすがに引いてしまった。
それでも可愛いから、そのまま押し倒してしまったが……。
「上里歩夢くんですよね」
「え」
いきなり名前を呼ばれたので、間抜けな声を上げてしまった。
「こうして話すのは初めてですね。Cクラスの椎名ひよりと申します」
いつの間にか椎名が俺の近くに立っていた。
鈴音の変態行為を思い出していたせいで、椎名が近づいてきたことに気づけなかった。
これも鈴音が変態のせいだ。
本当に困った牝豚だ。
「あの……」
俺が現実逃避していると、椎名が再び声をかける。
「あ、悪い」
「いえ。実は前から上里くんと話してみたいと思っていたんです」
「俺と?」
「はい。本屋でよく見かけたので、私と同じで本が好きなのかと思いまして」
本屋で椎名に見られていたのか。まったく気づかなかったな……。
てことは、エロい表紙のラノベを物色してるのも見られてたってことか。
恥ずかしい!
「そ、そうだな。ただ俺が好きなのはラノベだから、椎名が読んでる本とは違うと思うぞ」
「私が愛読してる本をご存知なんですか?」
「いや、手に持ってるだろ」
「そうでした」
椎名はどこか抜けた笑顔で答えた。
この子、天然の香りしかしないぞ……。
「一般小説読み始めたのも最近だし」
「そうなんですね。でもライトノベルでしたっけ?」
「あ、ああ……」
「ライトノベルも以前から興味があったんです。よかったら私とお話しませんか?」
「え」
「Cクラスには小説を好む人がいなくて、話し相手がいないんです」
それは知ってる。
Cクラス全員を把握しているわけではないが、明らかに読書しそうな生徒は見受けられない。
「そうだな……」
椎名とお近づきになれるのはあり難いが、時期尚早だ。
だがここで断ってしまっては、龍園が失脚してから、椎名と親交を深めるのに支障をきたす。
なにより龍園に目をつけられたくない。
ボス退治は綾小路に任せて、俺は女の子といちゃいちゃしていたいのだ。
「気持ちは嬉しいんだが……龍園に怒られないか?」
「そうですね、上里くんの仰る通りです。他クラスの生徒と親交を深めているのが知られたら、龍園くんの怒りを買うでしょう」
「だよな」
どうやらこのまま引き下がってくれそうだ。
「なのでばれないように仲良くしてくれませんか?」
駄目だったか……。
原作でもそうだったけど、意外と本能に忠実だよな、この子。
「ばれないようにね」
「はい。私は静かな場所を好みますので、校舎でも誰も来ないような場所を知っています」
「隠れて本について語り合うってわけか」
それはそれで楽しそうだ。
「わかった。椎名がそこまで言ってくれるなら、俺と仲良くして欲しい」
「本当ですか?」
「ああ。ただし俺もクラスメイトに、Cクラスの生徒と仲良くしているのがばれたらやばいので、そこら辺は理解してくれ」
「もちろんです」
こうして俺と椎名ひよりは友人関係になった。
俺たちは連絡先を交換し、二時間ほどお互いのお気に入りの作品について語り合った。
「もう16時か。そろそろ帰るか」
「そうですね。今日は楽しかったです」
「俺もだよ。近いうちにさっき勧めたラノベ貸すから」
「ありがとうございます。私もいくつか見繕っておきますね」
「ああ」
念のため時間差で図書室から退室することにした。
レディースファースト精神で、椎名を先に帰らせる。
椎名の後ろ姿を見届けると、黒いブラが透けて見えるのがわかった。
(意外と大人っぽい下着をしてるんだな)
指摘しようか迷ってるうちに、退室してしまったので、椎名に透けブラを指摘することが出来なかった。
池や山内あたりが見たら大騒ぎしそうだな、と思いながら俺も帰る準備をし始めた。
☆☆☆
「あぁんっ! んぁっ! はぁんっ!」
日付が変わる頃。俺は部屋の主である帆波を後ろから激しく犯していた。
四つん這いになり、尻を突き出した状態の彼女は、突かれる度に、豊満な乳房を揺らし、喜悦の声をあげている。
「はっ……はぁあんっ! すごい、すごい! んひぃぃっ!?」
ペシンとお尻を叩く。帆波の綺麗で柔らかな尻肉がプルンと震える。
一週間ぶりに帆波の身体を好き放題出来ることに興奮を覚える。
「奥まで入れるぞ」
亜熱帯状態のまんこの最奥まで肉棒をねじ込んだ。
「んほぉおおっ! 歩夢くんのおちんちんっ! おまんこの奥まで入ってるよおぉっ!」
「帆波、下品だな」
「だ、だって……欲しかったのぉおお! ずっと我慢してたんだからあぁっ! んはぁっ! 動いてぇっ! もっと動いてぇえっ!」
「言われなくてもっ!」
帆波の腰を両手で掴み、力強くピストンを再開する。
「あんっ、ひいぁっ! んぁ、ぁああ! き、気持ちいひぃいっ! あひいいぃぃっ!」
奥を何度も突くと、帆波は言葉にならない声で喘ぎ続ける。
突くほどに帆波のマンコからだらだらと愛液が溢れ、摩擦力を奪い、ピストンを加速させる。
「あぁぁんっ、おちんちんいいっ……はひぃ、あがぁっ、んにぃぃっ!」
腰を上下にくねらせながら帆波が身悶える。
「あがぁっ! あっ! ひぁっ! きひいいぃぃっ!」
「そんな大声出したら隣の部屋に聞こえちゃうんじゃないか?」
「いいっ! 聞こえていいかりゃっ! もっと突いてええぇぇっ!」
快楽に溺れてしまった帆波が絶叫する。
学生寮は防音がしっかりしてるので、隣の部屋に聞こえることはないが、セックスのことしか頭にない帆波の思考回路はぶっ飛んでいるようだ。
「わかったよっ!」
激しいピストンを続ける。
帆波の獣のような喘ぎ声をBGMにし、大きなお尻や乳房を堪能しながら突き続ける。
突き続ける間、帆波は小さな絶頂を繰り返した。
「んぎいいぃぃっ、イクぅ、イクぅ、イクぅっううう!」
絶頂と同時に、ビクンと帆波の腰が高下する。
「またイったのか? イキすぎだぞ。……この辺でやめておくか?」
肉棒を抜き、びしょびしょになった割れ目に肉棒の先を擦りつける。
「ふぅ、ふぅ、ふぅ……んんぅ! や、やぁっ! ちょうだい、ちょうだいっ! ほし、ほしいっ! おちんぽほしいのぉぉおっ!」
「帆波は欲張りだな。それじゃ入れてあげるよ」
「あがっ! あがああっ……ひぃっ、すご、おちんぽすごっ……いひぃっ、うあああっ!」
愛液でぐっしょり濡れる割れ目に肉棒を一気に突き刺すと、大量の潮を噴いた。
口を大きく開けたまま、唸るような声で身悶える口からは、だらだらと涎が垂れ、枕が染みだらけになる。
奥を突いてやると、子宮口がぎゅっと亀頭を締めつけ、膣壁をうねうねと脈打ちながら絶妙な具合で攻めてくる。
「ひはっ! んぁ、あぁ……おっ、んぉ……ひぃん、あひっ、あひゃぁぁぁっ!」
久しぶりの快楽に帆波は完全に正気を失っていた。
頭を掴み振り向かせると、涙と鼻水と涎が垂れまくる帆波の下品な顔が現れた。
「汚い顔してるな、帆波」
だがそんな下品な顔に俺はどうしようもないほどに興奮してしまう。
帆波も本能なのか、俺の腰の動きに自ら腰を合わせてくる。
「くっ……帆波のまんこ、やっぱり最高だな。もうイキそうだっ!」
「あひぃいっ! ぁおぁああん……ひぎぃ……! もっろぉ……もっろ突いへぇ……はぁ、はぁ……いっぱい……んんっ!」
「本当に帆波は欲張りだな」
再び帆波の細い腰を掴み、ずんずんと子宮を突く。突くたびにぐちゅぐちゅと卑猥な水音が立ち、愛液が肉棒の滑りをさらに快活にした。
「あはぁあっ、んがぁひぃ……いぐ、いぐ、いぐっ……んおぉぉっ!」
快楽に溺れ、虚ろな目で、叫ぶような悦楽の声を帆波があげる。
「またイッたのか。でも俺はまだイッてないから続けるぞ」
「あぐぅううっ! あ、あ、イク、またイッちゃう……ぁ、ぁ、ぁあああああああっ!」
腰を激しく痙攣させながら、帆波が身悶える。
快楽の余韻に身体を震わせる帆波を強く抱きしめながら、あそこを壊す勢いで強く突き続ける。
「ぁがああっ、あひっ、あひいい! おかひくなるっ……! 気持ちよすぎておかひくなっちゃうよぉっ!」
「おかしくしてほしいんだろ!」
射精感が高まり、限界が迫っていることに気づく。
俺は欲望をぶちまけるべく、ラストスパートをかける。
「ひぃい! ひぃいいい! しゅ、しゅごいよぉ! 歩夢くんのスゴイっ、壊れひゃ……ぅうっ! おまんこ壊れちゃうよぉぉっ!」
「うぐ……っ!」
「んあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
帆波が絶頂するのと同時に、大量の精液が放出される。
次々に帆波のまんこに白濁液が注入されていく。
「はぁ、はぁ」
「あぁ……歩夢くんの精液ぃ……いっぱぁい……」
精液を出し終えると、帆波は幸せに満ち満ちた表情で下腹部を撫で始めた。
「余韻に浸ってるところ悪いけど、二回戦始めるぞ」
「んぁ……? いいよぉ……歩夢くんの精液、もっとちょうらぁい……」
「ああ。明日のお仕置きだからな、今日は沢山中に出してやる」
俺は久しぶりの帆波の肉体を一晩中堪能した。
帆波も溜まっていたようで、珍しく気絶しないで、最後まで付き合ってくれた。
帆波がますます下品になっていたが、旅行中に青姦した影響なのは間違いないだろう。
そんな下品な女になりつつある帆波を、俺は明日お仕置きをする。
お仕置きのせいで、帆波がもっと下品になったらどうしようかと不安はあるが、今さら止められない。
俺も帆波もすっかりその気になっているのだ。
だから明日は後先考えず、帆波をお仕置きする。
俺はそう心に決めて寝床についた。
次は一之瀬をお仕置きです!