※この作品はR-18です。

ようこそ発情ヒロインがいる教室へ   作:御米粒

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いよいよ体育祭が開幕!


56話 一之瀬帆波のハンデ

 ついにこの日がやって来た。転生後初めての体育祭。ジャージを身にまとった生徒たちが行進する。

 開会式では3年A組の生徒が開会宣言を行ってた。ちなみにグラウンド周辺には、見物客の姿がチラホラ見られた。敷地内には生徒の父兄は入れないので、施設で働いてる大人だろう。

 学校の教師たちは真剣な眼差しで生徒たちの様子を伺っている。笑顔を振りまいてるのは星之宮先生ただ一人だけだ。

 性奴隷になった星之宮先生は、あろうことかBクラスの参加表の情報を教えてくれた。

 

(最低な教師だな)

 

 おかげで短距離走で柴田と同組になることを避けられたからよかったけど。

 ちなみにBクラスの情報を手に入れたことは、誰にも言っていない。言ったら面倒なことになりそうなので、平田たちには黙っておくことにした。さすがに綾小路も俺が星之宮先生と繋がってることは分からないはずだ。

 

「用意周到ね。結果判定用のカメラまで設置されてる」

「あいかわらずお金かけてるな」

「そうね」

「それより長いな」

 

 特に校長の話が長い。校長の舌が絶好調である。

 周りを見渡すと、俺と同じくうんざり顔の生徒たちが見受けられる。

 

「歩夢くん、お願いがあるのだけれど」

「なんだ?」

「もし全種目1位を取れたら、ご褒美が欲しいの」

「ご褒美?」

「ええ。逆に歩夢くんも全種目1位を取れたら、ご褒美をあげるわ」

 

 鈴音のことだからエロいこと要求してきそうだ。

 まだ俺たちが手を出していないSMプレイを求めてくるのだろうか。

 

「いいぞ」

「約束よ」

「ああ」

 

 でも鈴音だしいいか。

 鈴音のおかげで俺のセックス経験値が上がりまくりである。

 性技や道具の使い方なら、綾小路や堀北会長に勝てそうだ。

 

 鈴音とお喋りをして開会式の時間を潰した俺は、100メートル走に参加するためグラウンドに向かった。

 競技は全て1年生から行われる。これも原作通りだ。俺の出番はラストの10組目。クラスメイトの勇姿を見終えてから出番が来ることになる。

 Cクラスで1位が取れそうな生徒は俺、須藤、平田、三宅の4人。綾小路は本気を出さないだろうし、高円寺は不参加だった気がする。

 

「いきなり須藤か」

 

 隣に立つ三宅が呟く。

 須藤の足の速さはよく知っているので、三宅も心配してなさそうだ。

 案の定、須藤はぶっちぎりの1位でゴールした。須藤の他にも平田、三宅も1位でゴールイン。

 

(多分、原作より結果がよくなってるよな)

 

 原作で生徒全員が描写されていないので、須藤や平田以外の生徒の成績が分からないが、恐らく原作より好成績を残してるはずだ。

 とうとう俺の出番がやって来た。競技を終えたクラスメイトから声援を受け、スタートラインに立つ。

 スタートの合図が鳴り、ゴールに向かって駆けだす。同組の生徒を気にせず、夢中で走った。

 結果、須藤ほどではないが、大差で1位をもぎ取ることができた。

 

 1年男子の出番が終わり、すぐに1年女子の100メートル走が始まる。

 列の順番を見ると鈴音と伊吹は別の組のようだ。原作と違って伊吹は鈴音にライバル意識を持っていないので、同組でどんな反応するか見てみたかったが、こればかりは仕方ない。

 ちなみに鈴音と伊吹はぶっりぎりの1位だった。愛里は5位、帆波、軽井沢は3位、椎名は7位の成績を残した。

 だが俺が注目していたのは順位だけじゃない。

 愛里、帆波、櫛田、長谷部の巨乳ヒロインたちのおっぱいの揺れ具合だ。

 残念ながら愛里と長谷部は上下ジャージだったため、そこまで揺れていなかった。帆波と櫛田は上着が体操着だったので、見事な揺れ具合を披露してくれた。

 

 2種目の競技はハードル。100メートル走以上におっぱいが揺れる競技だ。

 チラッと愛里と長谷部を見るが、相変わらずジャージの上着を着たままだ。

 

(くそったれ! 生のおっぱいを見てる愛里ならともなく、長谷部の揺れるおっぱいが見たかったのに!)

 

 3日間セックスをしていないので、俺の思考がエロ一色になっている。

 もう少し競技に集中した方がいいと思ったが、身体が軽く感じる。もしかしたら俺は禁欲すると調子がよくなるのかもしれない。

 俺は長谷部のおっぱいのことを考えながら、ハードルを跳び続け、無事に勃起することなく1位でフィニッシュした。

 

 次の競技は『棒倒し』だ。荒々しく危険な競技なので、俺は安全地帯で頑張ってるふりをすることにした。

 須藤が龍園の挑発に乗らないか不安だが、メンタルを改善した須藤を信じよう。

 競技が始まると、一斉に殺意を向けられたような気がするが、気のせいだと思いたい。

 俺は博士の背中に隠れて棒を死守する演技をする。博士の背中にすっぽり隠れているので、AD連合の生徒たちに俺の姿は見えないはずだ。

 

「上里殿、拙者を盾にするのはやめてほしいのでござるが」

「博士は盾の勇者だろ! 頑張るんだ!」

「ふひっ!? 拙者、いつから異世界に転生したでござるか!?」

 

 博士とアニメネタで盛り上がってるうちに競技が終了してしまった。

 1戦目は俺たち白組の敗北。

 2戦目は須藤、三宅、柴田の活躍もあり白組の勝利。

 そして勝敗を決する3戦目。メンタルを改善した須藤が覚醒したようで、気づいたら白組の勝利で終えていた。

 

 続いて女子による玉入れが行われる。

 男子は棒倒しで、女子が玉入れか。これは男女差別じゃないだろうか。それとも女子に棒倒しをさせるとエッチなことを連想してしまうので、学校側が配慮したのかもしれない。でも玉入れも響きはエロいからな。

 

「よくわからないな」

 

 俺の頭が一番わからない。

 少し冷静になった方がいいかもしれない。

 

(深呼吸でもするか)

 

 俺が深呼吸をし始めると、須藤が近づいて来た。

 そして、なぜか俺と一緒に深呼吸をし始めた。

 

「……なんで一緒に深呼吸してるんだよ?」

「上里もメントレしてるんだろ。だから一緒にやろうかなと思ってな」

 

 違うから。……いや、心を落ち着かせようとしてるから合ってるのか。

 でも一緒に深呼吸とか恥ずかしいからやめてほしい。

 

「僕もやろうかな」

「平田がやるなら俺たちもやるか」

「神崎、俺たちもやろうぜ!」

「え」

 

 BクラスとCクラスの男子(一部を除く)による集団深呼吸が始まった。

 当然、赤組に奇異の目で見られる。

 

「あん? 新興宗教か?」

 

 龍園たちが俺たちを嘲笑う。

 うるさい、負け犬は黙ってろ。

 俺は心の中で言い返してやった。

 

 次の競技は綱引き。

 相手にアルベルトがいるのでこれも苦戦を強いられると思ったが、集団深呼吸が影響したのか不明だが、BC連合は息の合ったパフォーマンスを披露し、AD連合に圧勝した。

 

「やっぱりメントレは最高だぜ!」

 

 ますます須藤がメンタルトレーニングにはまっていたのは言うまでもない。

 

 

☆☆☆

 

 

「女子の障害物競争が始まったか」

 

 原作ではこの競技で鈴音は龍園の罠にはまってしまう。

 櫛田が龍園と組んでるので、鈴音潰しは実行されてると思うが、順番が原作と違うので、相手に恵まれた鈴音は全種目1位の成績を残している。

 念のため伊吹に、龍園が個人的に潰そうとしている生徒がいないか訊いたが、知らないとの回答だった。

 なので、この競技で鈴音を転倒に巻き込もうとするDクラスの生徒がどちらなのかわからない。

 だが心配はしていない。

 鈴音には競技中に話しかけられても徹底的に無視するよう指示をしている。

 

「堀北さんが心配かい?」

「少しだけ」

 

 平田の問いに答える。

 

「あ、堀北さんの番だね」

 

 平田と並んだままレースを見守る。

 結局、トラブルもなく鈴音は1位でゴールインした。

 俺はすぐに競技を終えた鈴音の元へ向かった。

 

「お疲れさん」

「ありがとう。今のところ全種目1位よ」

「知ってる。それよりレース中におかしいことはなかったか?」

「特になかったけれど」

 

 そうか。鈴音はDクラスの生徒二人に大差をつけていた。あの状態じゃ名前を呼んでも鈴音に声が届くはずがない。

 

「っ……」

 

 刹那。背中に殺気を感じた俺が振り向くと、龍園が俺と鈴音を睨んでいた。

 

「どうしたの?」

「いや、何でもない」

 

 俺以外に興味がない鈴音は龍園の殺気に気づいてないようだ。

 

「次の競技もDクラスには気をつけろよ」

「ええ」

 

 午前の残りの競技は二人三脚、騎馬戦、200メートル走の3種目。この競技を終えれば鈴音潰しの心配はなくなるだろう。

 

「本当に私のことが心配なのね」

「ああ、心配だよ」

「……ありがとう。嬉しいわ」

 

 急に乙女な表情をする鈴音。

 

「好きよ、歩夢くん」

「お、おう……」

「私のこと見ていてね」

 

 鈴音はそう言って、テントに戻っていった。

 いくら小声とはいえ、大勢との生徒がいる前ではやめてほしい。

 

「堀北さんと何話してたの?」

 

 心を落ち着かせてると軽井沢がやって来た。

 

「Dクラスの生徒にちょっかい出されてないか訊いただけだ」

「……ほんとに?」

「なんで疑ってるんだよ?」

「だって、堀北さん……乙女な顔をしてたから」

 

 乙女な顔とは、恋する少女の顔のことだろうか。

 確かに頬を染めてたけれども。

 

「本当はいちゃついてたんじゃないの?」

「体育祭中にするわけないだろ」

「……どうだか」

 

 今日はやけにつっかかってくるな。

 もしかして女の子の日なのだろうか。

 

「それより、あたし、障害物競争1位だったんだけど」

「見てたよ。おめでとさん」

「……うん」

「昼休憩までもう少しだから頑張ろうな」

「分かってる」

 

 俺に褒められて照れたのか頬を紅潮させる軽井沢。

 

「怪我しないようにな」

「……分かってるってば」

 

 ますます頬を赤くする。

 こんな調子じゃ、エッチの時は、顔がりんごみたいになってそう。

 

 

☆☆☆

 

 

 10分間の休憩時間になり、各々トイレや水分補給を行う。

 俺は愛里が膝をすりむいてしまったので、絆創膏を貰うために保健室に向かった。

 

「あれ? 歩夢くん?」

 

 校舎に入るとすぐに帆波と遭遇した。

 

「帆波か。お疲れ」

「お疲れ様。休憩時間に校舎に入って、どうしたの?」

「クラスメイトが膝を擦りむいてしまってな。絆創膏を貰いにいくところだ」

「そうなんだ。私も一緒だよ」

 

 目的は一緒だったか。

 帆波に怪我がないようでよかった。

 

「それじゃ一緒に行くか」

「うんっ」

 

 俺たちは話しながら保健室に向かう。

 話題は体育祭のことばかりだ。

 

「歩夢くん、このままならクラス別最優秀生徒に選ばれるんじゃない?」

「どうだろうな……。ライバルが多いからな……」

 

 柴田、平田、須藤、三宅とライバルは多数いる。

 綾小路が本気を出せば楽勝なんろうだけど。

 

「確かにうちのクラスの柴田くんは運動神経抜群だからね」

「あいつ、足速いよな」

「そうだね。確か1年で一番足が速いらしいよ」

「マジか」

 

 星之宮先生からBクラスの情報を貰っててよかった。

 今度お礼に好きなプレイをしてあげよう。

 鈴音以上に激しいことを要求されそうだけど、それくらいしてあげないと可哀相だ。

 

「帆波は3位と4位が多いな」

「私、運動は普通だから」

「それにハンデもあるからな」

「ハンデ?」

「おっぱい」

「っ……」

 

 周りに誰もいないことを確認してから、お漏らし少女をからかう。

 巨乳を指摘された帆波は涙目で俺を睨んでいる。

 

「歩夢くんは本当エッチなんだからっ」

「帆波に言われたくないな」

「わ、私は普段はエッチじゃないからっ……」

「セックスの時は変態だもんな」

「う、うるさいよっ!」

 

 可愛らしく猫パンチで腕を殴ってくる。

 はたから見たらカップルがいちゃついてるようにしか見えないだろう。

 俺と帆波は保健室に着くまでじゃれ合った。




珍しく堀北がヒロインしてます!
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