※この作品はR-18です。

ようこそ発情ヒロインがいる教室へ   作:御米粒

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ハンバーグ!


65話 長谷部波瑠加とハンバーグ

 櫛田にストレス解消法としてオナニーを提案してから二日後。中間テスト結果発表の日を迎えた。

 茶柱先生がやってくると、教室がテスト当日より緊張感に包まれた。

 今回のテストは一学期と違い体育祭での結果が反映されるため、体育祭で結果を残せなかった下位10名には、10点の減点措置が取られることが決まっていた。学年ワーストの一人である博士は全教科10点以上他の生徒より獲得しなければならない。

 茶柱先生は今回の注意事項と赤点の目安を説明すると、試験結果が記載されている大きな紙を黒板に貼りだした。

 結果、原作と同じく俺たちCクラスは一人の赤点者も出すことなく無事に中間テストを乗り切ることができた。

 最も赤点が心配されていた三馬鹿は全教科平均50点以上、恵と佐藤は60点以上獲得しており、赤点を余裕で回避できる結果を残した。

 個別に面倒を見ていた長谷部と三宅も平均80点以上の点数を獲得していた。

 

「歩夢くん、見て」

 

 教え子たちが結果を残してくれたことに安堵してると、鈴音が話しかけてきた。

 

「ん?」

「予想以上の結果が出せたわ」

 

 改めて結果発表の紙を見ると一位に鈴音の名前があった。

 ただ注目すべきはそこじゃない。

 なんと全教科100点満点ではないか。

 

「……凄いな」

「ありがとう」

 

 全教科満点なので学年一位であることは間違いない。

 ちなみにCクラス二位はゆきむー、三位は俺だった。

 ゆきむーは一位を取れなかったことが悔しいようで、歯を食いしばっていた。

 

「歩夢くんも三位おめでとう」

「あ、ありがとう……」

 

 負けるとは思っていたけど、いざ負けると悔しく思ってしまう。

 期末テストはもう少し勉強時間を増やそう。

 

 昼休みになると鈴音は俺を空き教室に連れ出した。

 もしかしてここでセックスを要求してくるのだろうか。

 

「用件は後にして、先にお昼にしましょう」

「そうだな」

 

 鈴音はサンドウィッチ、俺は焼きそばパンとサラダを食す。

 

「鈴音は本当にサンドウィッチが好きだな」

「手軽に食べれるもの。歩夢くんも焼きそばパン好きね」

「ああ。ハンバーグの次に好きだ」

「ちなみに私とハンバーグだったら?」

「鈴音に決まってるだろ」

「……ありがとう」

 

 なにせ二ヶ月間毎日、鈴音の身体を美味しく頂いてたからね。

 俺の回答に鈴音は満足してくれたようで、頬を紅潮させている。

 

「……ねえ、私も焼きそばパン食べたくなったのだけれど、一口くれる?」

「いいぞ」

 

 焼きそばパンを千切ろうとすると鈴音が制止した。

 

「よかったら口移しで食べさせてくれるかしら?」

「……いいけど、興奮して盛ったりしない?」

 

 鈴音に口移しで食べさせたことが何度かあるが、必ず興奮してしまい、そのまま身体を重ねたことが何回もある。

 

「我慢するわ」

「興奮するのは否定しないんだな」

「当たり前でしょ。大好きな人に口移しされるんだもの」

「お、おう……」

 

 乱れてない鈴音に好きとか言われると照れちゃうな。

 

「それじゃ……いくぞ……?」

「ええ」

 

 俺は小さめに千切った焼きそばパンを口にくわえて左手で鈴音を抱き寄せた。

 そしてゆっくりと顔を近づけ、焼きそばパンを鈴音の唇に送った。

 

「んっ……んぐっ……」

 

 鈴音は焼きそばパンを口に含むと、唇を重ねてきた。

 何度か軽いキスを交わすと、舌を絡めさせた。

 我慢すると言っていたが、興奮してしまったようだ。

 

「んんっ……んぶぅ……」

 

 俺たちはパンの味が分からなくなるまで口内を犯し合った。

 

「美味しかったわ」

「俺は味がしなかったぞ」

「したわよ。歩夢くんの唾液の味が」

 

 鈴音は舌なめずりをして妖艶な笑みを浮かべた。

 

「鈴音は俺のなら何でも美味しいと言ってくれそうだな」

「そうね。ザーメンも最初は苦かったけれど、今は美味しく感じるわね」

 

 そうだね。アフターピルをザーメンと一緒に飲んでるもんね。

 精液が似合うって言って、ボコボコにされたのが懐かしいよ。

 

「それよりそろそろ用件を聞いてもいいか?」

「ええ。ご褒美のことなのだけれど……」

「ああ」

 

 さて、鈴音はご褒美になにを求めてくるんだ?

 鼻フックか。窒息プレイか。アナルセックスか。スパンキングか。

 どれも平気でこなせるようになった自分が怖い……。

 

「今度の週末は空いてるかしら?」

「……え?」

「どうなの?」

「あ、空いてるけど……」

「そう。なら二日間私に歩夢くんの時間をくれるかしら?」

 

 つまり週末ずっと一緒にいればいいってことか。

 思ったより簡単なお願いに拍子抜けする。

 

「わかった。二日間鈴音に俺の時間を捧げる」

「……ありがとう。好きよ、歩夢くん」

「……俺も好きだぞ」

「嬉しい」

 

 俺たちは昼休みが終わるまでいちゃいちゃし続けた。

 抱き合ったり、口づけを交わしたり、膝枕をしてもらったり、甘い時間を過ごした。

 驚いたのが、勢いで左手で鈴音の胸を揉んだら、本人に自重するよう注意されてしまった。

 まさか淫乱牝豚の鈴音に自重するよう言われるなんて……。

 

 

☆☆☆

 

 

 その日の放課後。私は学校のトイレの個室に籠もっていた。

 今日は愛しの彼と甘い時間を過ごせた。

 いつもなら、いちゃついてるうちに彼の肉棒を求めてしまう私だが自重することができた。

 

「歩夢くん……」

 

 唇を人差し指でなぞり、彼とのキスを思い出す。

 今日は久しぶりに学校で口移しをしてもらった。

 彼が口移しをしてくれた焼きそばパンは美味しかった。そのままディープキスをしたせいで、ほとんど彼の唾液の味しかしなかったけれど。

 

「ねえねえ、知ってる?」

「なに?」

 

 名前は覚えていないけれどクラスメイトの女子の声が聞こえた。

 

「長谷部さん、上里くんとデートするみたいだよ」

「そうなの?」

「うん。休み時間にどこに行くか話してるの聞こえたし」

「ふーん。でもあの二人って付き合ってるんだからいいんじゃない?」

「長谷部さんは五人目だけどね」

 

 そうだ。私の愛しの彼は、特定の彼女を作らず、私以外の女子とも関係を持っている。

 私が知っているのは佐倉愛里さん、一之瀬帆波さん、橘茜先輩、そして長谷部波瑠加さんの四人。

 でもその人たち以外にも関係を持っている女子がいると私は思っている。

 

「上里くんもよくやるよね」

 

 私もそう思う。

 本当は私以外の女なんて抱いてほしくない。

 恐らく他の女子たちもそう思っているだろう。

 でも彼に嫌われたくないから、束縛することはできない。

 だから私は卒業まで我慢することにした。

 最後に私を選んでくれればいいと思うようにした。

 

 けれど卒業までまだ二年もある。

 

 だから私はご褒美に彼の時間を私にくれるよう要求した。

 これで二日間は彼を独り占めできる。

 一学期の頃のように私だけの歩夢くんになってもらえる。

 

(彼に毎日抱かれていたのが懐かしいわね)

 

 私は二ヶ月間毎日、彼に抱かれていた。

 彼とのセックスにはまってしまった私は、いつの間にか彼の肉棒なしでは生きられない身体にされてしまった。

 でも後悔はしていない。

 むしろ彼には感謝している。

 だって女としての悦びを知ることができたから。

 彼に抱かれると幸せを感じる。

 性に溺れ、性に頼る日々がこんなに幸せだなんて思いもしなかった。

 以前の私なら、今の自分を愚かな女だと卑しめるだろう。

 それでも幸せだと思ってしまうのだから仕方ない。

 

 他の女子たちも私と同じ気持ちなのかもしれない。

 それに彼の肉棒なしでは生きられない身体にされているかもしれない。

 ―――きっとそうなのだろう。

 だから彼が他の女に手を出していても、受け入れて、彼から離れないでいる。

 彼がどこまでもずるい人だと知ったのは夢中になってしまった後。

 だからもう彼から離れることができない。

 長谷部さんも時間が経てば私たちと同じように彼に夢中になるのだろう。

 

「でも最後に隣にいるのは私」

 

 彼は誰にも渡さない。

 新たな命を利用しても私は彼の隣にい続ける。

 

 私は彼が長谷部さんとデートをすることを知っていた。

 午前中の休み時間にクラスメイトが話しているのが聞こえたのだ。

 私はすぐに彼を昼食に誘った。

 そして口移しを理由に彼の唇を奪った。

 私以外の女とデートをする彼に、私の存在を植え付けたかったのだ。

 

「今さら何をしてるのかしらね、私は」

 

 もしかしたら私は長谷部さんに嫉妬をしていたのかもしれない。

 私と同じで独りを好むくせに、人付き合いが上手い彼女を。

 そんな彼女が私の好きな人を好きになる。

 それが許せなかったのかもしれない。

 

「今ごろ二人で仲良く遊んでるのかしら」

 

 そう思うと胸が痛くなる。

 彼に与えられる肉体的な痛みと違って、不快な痛み。

 この痛みが和らぐのは週末になるだろう。

 彼を独り占めできる二日間。

 きっとその頃の私は幸福感に包まれているはず。

 だから我慢しよう。

 

 

☆☆☆

 

 

 午後5時。俺は長谷部と二人でハンバーグに定評があるレストランに来ていた。

 夕食には早い時間だが、テスト終わりで二人とも疲れていたので、遊びもほどほどに早めに食事をとることにした。

 

「前に来たことがあるんだけど、一番美味しかったんだよね」

「来たことがあるのか。なら安心だな」

「うん。ファミレスのハンバーグと比べものにならないくらい美味しいから」

 

 長谷部が絶賛するので期待値がどんどん上昇する。

 俺は一番人気と言われているチーズハンバーグを、長谷部は和風おろしハンバーグを注文した。

 夕方でお客も少なかったため、注文して5分ほどで料理が運ばれてきた。

 

「美味しそうだ」

 

 ハンバーグの上にはもちろんのこと、鉄板全体が真っ白になる位に熱々なチーズがたっぷりだ。

 ひと口大にカットして食べてみると、ハンバーグの外だけではなく中にもチーズたっぷり入っており、口いっぱいにミルキーな美味しさとしっかりとした塩気が広がり、肉汁滴るハンバーグの美味しさも加わって、想像以上の美味さに感動した。

 

「やべえ、最高のハンバーグだ」

「あゆむーが凄い幸せそうな顔してるー」

 

 転生前も含めて人生で一番美味しいハンバーグだ。

 俺はこれに出会うために転生したのかもしれない。

 

「うん、幸せだ」

「あはは、マジで感動しちゃってるじゃん」

 

 俺は最高のハンバーグをじっくり味わいながら食した。

 これは毎日通ってもいいくらいだ。

 ヒロインたちが外食させてくれないから無理だけどね。

 

「美味しかった。ありがとな」

「ううん」

 

 レストランを後にした俺たちは寮に向かっていた。

 もうすぐ11月ということもあり、涼しい風が吹いてくる。

 生足を晒してくれている長谷部は寒そうだ。

 

「あゆむー」

「どうした?」

「このままあゆむーの部屋に寄ってもいい?」

 

 長谷部が珍しく真面目な顔つきでお願いをしてきた。

 

「いいけど」

「ありがと」

 

 長谷部が何をしたいのか大体予想はできる。

 俺は告白されるのだろう。

 

(あれ? 一度も発情させないで告白されるのって初めてじゃないか?)

 

 今までは発情させてから既成事実を作り、ヒロインたちと関係を持つようにしていた。

 もし長谷部が告白をすれば、発情送り(ハートリジェクター)を使用しないで堕ちたヒロイン第一号になる。

 俺は若干緊張しながら帰路に就いた。

 

 10分ほどかけて寮に着いた俺たちはエレベーターで俺の部屋に向かった。

 

「お邪魔しまーす」

「お邪魔されまーす」

「なにそれー」

 

 やっぱり長谷部はノリがいいな。

 伊吹が呆れるボケにもしっかり突っ込んでくれる。

 

「なにか飲むか?」

「ううん、大丈夫」

 

 長谷部をクッションに座らせ、俺はベッドに腰掛ける。

 

「まだ18時か。一緒にアニメでも見るか?」

「……ううん。実はあゆむーに話したいことがあるの。聞いてくれる?」

「ああ」

 

 長谷部は正座のまま俺を真剣な眼差しで見上げる。

 

「えっと、前置きが長いのは嫌いだから単刀直入に言うね」

「お、おう……」

「私はあゆむーのことが好き。大好き。……だから私と付き合ってください」

 

 長谷部はストレートに告白して来た。

 男らしい告白にカッコいいと思ってしまう。

 

「ありがとう。長谷部の気持ちは嬉しい」

 

 本当に嬉しい。発情送り(ハートリジェクター)を使用しなくても俺を好きになってくれた。

 

「……でも長谷部と付き合うことはできない」

「っ……」

 

 俺の答えを聞き、涙ぐむ長谷部。

 初めて見る長谷部の泣き顔に興奮しつつ話を続ける。

 

「理由を言った方がいいよな?」

「……うん」

「俺は特定の彼女を作るつもりはないんだ」

 

 作るとしたら卒業後になる。

 これがファンタジー溢れる異世界ならヒロイン全員を嫁にしたいところだが、よう実は現代の日本と同じだ。

 最終的にヒロインを一人選ばれなければならない。

 だから高校三年間はセフレだけを作り、色んなヒロインとエッチしたいのだ。

 これは転生直後から変わらぬ俺の思いだ。

 

「……やっぱりね」

「そう言うってことは、長谷部も薄々気づいてたんだな」

「そりゃ気づくって。堀北さんも、佐倉さんも、一之瀬さんも恋する乙女の顔をしてるんだもん」

「……失望したか?」

「ううん。これくらいで失望するほど私の気持ちはやわじゃないよ」

「そ、そうか……」

 

 さっきからカッコいいな……。

 長谷部が百合漫画のキャラだったら、同性にモテモテだったろうな。

 

「言いにくいんだけど……あゆむーと堀北さんたちの関係ってセフレだったりする……?」

「そうだ」

「っ……。そ、そうなんだ……」

 

 失望はしてないだろうが、明らかにショックを受けた顔をする長谷部。

 そりゃ好きな人が何人もセフレを作ってたら悲しいよね。

 ごめんね、こんな男を好きにさせちゃって。

 

「そ、それじゃ……セフレなら私と友達以上の関係になってくれるの……?」

「別にセフレじゃなくても、長谷部となら友達以上の関係になるぞ」

「あ、ありがと……。でも堀北さんたちはセフレなんだよね……?」

「そうだ」

 

 これで伊吹、星之宮先生とセフレだって言ったら、仰天するだろうな。

 

「あ、あゆむーは……私のこと抱きたいと思う……?」

「ああ」

「そ、即答するんだ……」

「当たり前だろ。長谷部みたいな美少女を抱きたくないと思う男子がいるはずないだろ」

「あ、あはは……。ちょっと嬉しく思う自分が恥ずかしいかも……」

 

 徐々に長谷部の頬が紅潮していく。

 それに比例して瞳が潤んでいき、男心をくすぐられる。

 

「それで長谷部はどうしたいんだ?」

「え……?」

「もし俺とセフレになりたいなら抱くし、嫌なら今までと同じ関係を続けたいと思う」

「わ、私に決めさせるのっ……!?」

「ああ」

「うわっ、あゆむーって思ったより最低かも……」

 

 自覚はある。

 一歩間違えれば伊藤誠になるかもしれない恐怖もある。

 

「でもそんな最低な人を好きになっちゃったんだよね……」

「そんな最低って連呼しないでくれる?」

 

 自覚はあるけど、言われると傷つくんだよ。

 

「あ、ごめん。あゆむーが最低な男でも好きだよ?」

「だから言うなって」

「ごめんなさーい」

 

 もしかしてわざとシリアスな空気を壊したのだろうか。

 俺もシリアスが続くのは苦手だが、長谷部も同じかもしれない。

 

「それでどうするんだ?」

「……決めた。私をあゆむーのセフレにしてください」

「いいんだな?」

「いいよ。ただ一つだけ言っておくね」

「なんだ?」

「私って男子と付き合ったことがないから、恋愛モードの私がどうなるのかわからないんだよね。だから面倒な女になるかもしれないけど大目に見てくれると嬉しいかも」

「……わかった。善処する」

「ありがと」

 

 長谷部が面倒な女か……。あまり想像できないな。

 

「え、えっと……どうしよっか……?」

「長谷部がいいなら、抱きたいけど……」

「……う、うん。一応、私もそのつもりで家に上がったから……いいんだけど……」

 

 珍しく長谷部が緊張している。

 普段サバサバな長谷部でも処女喪失前は緊張してしまうか。

 

「怖かったらまた今度でいいぞ?」

「こ、怖くないよっ! 怖くないけど……何か緊張しちゃってさ……」

「これから初めてするんだから、緊張するのは当たり前だろ」

「だ、だよね……。そ、それじゃ……あゆむーに任せていい……?」

「いいけど、嫌だったらすぐに言ってくれ」

「……嫌じゃないから言わないよ」

「そっか」

「うん」

「とりあえず隣座るか」

「はーい」

 

 長谷部とベッドに座らせる。

 二人の距離が一気に縮まり、長谷部の緊張度が高まるのがわかった。

 俺は彼女と向かい合い、両肩に手を置いた。

 

「あっ」

 

 そして長谷部の唇を優しく奪った。




次回は長谷部とエッチするだけの話になります!
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