今月はよう実新刊に、超電磁砲4期、ハイキュー4期とそそる作品ばかりですね!
五等分の花嫁の投稿しましたので皆さん感想と評価じゃんじゃんよろしくです!
ヤンデレ成分も五等分になりませんか?
https://syosetu.org/novel/211110/
朝5時過ぎ。俺はみんなより一時間早く起床し、日課であるランニングをこなした。
ランニング中に高円寺に絡まれた。
俺は高円寺が苦手だった。
なぜならそのキャラゆえに主導権を持っていかれるからだ。
なので挨拶程度しか話したことがなかったのだが、今朝は交流を深めてしまった。
高円寺曰く、以前から俺に興味は持っていたようだが、いつも女子と一緒にいたので、彼なりに気を遣って声を掛けなかったらしい。
部屋に戻るとゆきむーに説教されてしまった。
「今日からどんな課題が待ってるかわからないんだから、無駄な体力は使わない方がいい」
「大丈夫だって。毎朝10キロ走ってるし」
「毎朝?」
「ああ。ゆきむーもこれを機に走ってみたら?」
「俺がか?」
「うん。足を速くすることは出来ないけど、体力をつけるなら運動神経がなくてもできるぞ」
「……考えておく」
ゆきむーの弱点は運動能力が低いことだ。
学力はまったく問題ない。むしろCクラスのエースと言えるまである。
怒りっぽい性格も改善されており、これで体力がつけば大きな欠点がなくなる。
「マジで毎朝走ってるのか?」
橋本が着替えながら問いかけた。
「ああ」
「走るの好きなのか?」
「そうだな。もともと陸上部で長距離の選手だったんだ」
「それは初耳だぜ」
「5キロ14分10秒で走れるんだぞ」
俺は茨城でトップクラスのランナーだった。
無理に国立狙わないで、推薦で大学にいけば、箱根駅伝も走れたかもしれない。
「そんなに速いのか」
「ああ。もし課題にマラソンがあったら俺に任せてくれ」
うろ覚えだけど課題にマラソンがあったはずだ。
転生して一番活躍できる機会が訪れる。
長距離なら綾小路、高円寺、堀北先輩、南雲パイセンにも勝てるはずだ。
「おう、期待してるぜ」
そんな俺と橋本の会話を聞きながら、石崎がメモを走らせていた。
龍園から情報収集するよう指示されてるんだろうけど、今の情報は役に立つのだろうか。
やっぱり石崎ってお馬鹿さんだ。
着替えを済ませた俺たちはグループの集合場所となる教室に向かった。
教室には40人前後の人数が集まっており、一年全員が軽く、上級生に朝の挨拶を済ませた。
ほどなくして教師がやって来て、この後の流れを説明した。
点呼後に、外の清掃、それが終わったら校舎内の清掃をすることになった。
清掃を終えると座禅の時間となった。
道場に案内された俺たちはほかのグループと一緒に課題をこなす。
座禅は毎日朝と夕方に行われる。
原作では担当に独特の口調を咎められた博士だったが、俺が事前に警告していたため、担当に目をつけられることなく課題をこなしている。
座禅を順調に終えた俺たちは朝食をとるため、昨晩とは違う食堂に向かった。
初日は学校側から提供されたが、2日目以降はグループ内で調理しなければならない。
俺を含めて料理に自信がない輩が何人かいたが、学校からの指示なので従うしかない。
食事のメニューは一汁三菜を基本としたシンプルなものだった。
食べ盛りの俺たちには明らかに少ない量に、石崎たちは不満を口にしながら食べていた。
「調理担当だが、各学年が一回ずつ交代で行うということでどうだ?」
朝食を食べ終えると堀北先輩が提案した。
元生徒会長である堀北先輩に反対する生徒がいるわけもなく、提案された通り、学年ごとに日替わりで朝食を作ることになった。
☆☆☆
「やっぱり集団生活なんて無理~!」
時刻は12時過ぎ。午前の授業を終えた俺は昼食を食べていた。
隣に座る長谷部が、ぐてっとテーブルに上半身を倒しながら言う。
「きついか?」
「うん。もうホームシックになってる」
「学生寮がホームなのもどうかと思うけどな」
「まぁね。でもあゆむーとも少ししか話せないじゃん……」
「そうだな」
一緒にお昼を食べているが、長谷部とは約束をしていたわけじゃない。
一人で食べていたら、たまたま長谷部と遭遇しただけ。
ほかのヒロインたちはどのテーブルで食べているかもわからない状況だ。
「ねえ、あゆむー」
「なんだ?」
「夜になったら会わない?」
「いいけど……いい場所見つけたのか?」
「別に会って話すだけだよ。外ならどこでもいいじゃん」
「いや、夜に長谷部と会ったら手を出す自信がある」
「どんな自信なの!?」
だって相部屋だからオナニーも出来ない。
ヒロインたちはどうやって性欲処理しているのだろうか。
「まぁ……求めてくれるの嬉しいけどさ……」
頬を紅潮させる長谷部。
「あゆむーがしたいならいいよ。でもばれたら……」
「やりやすい場所ならすでに見つけてある」
「……本当に?」
「ああ」
「さすがあゆむー! それじゃ何時に会おっか?」
「23時でどうだ?」
「いいよ。どこで待ち合わせする?」
こうして夜に長谷部と逢瀬することになった。
高校生は性欲旺盛な猿と同じだ。
俺たち以外にも逢瀬するカップルはいるはずだ。
もし鉢合わせたら、お互い黙るよう協定を結べばいい。
問題は石崎や橋本たちの尾行だ。そいつらは綾小路に任せるとしよう。
「それじゃ先に行くね」
「ああ、またな」
「うんっ」
長谷部と別れた俺はしばらくテーブルで休むことにした。
すると今度は鈴音がやって来た。
「やっと見つけたわ……」
息を切らしながら鈴音が隣に座る。
「俺を探してたのか?」
「ええ。歩夢くんと話したかったから」
「そっか」
「午後の授業まで30分ある。話す前に食べたほうがいいぞ」
「……そうね」
俺は鈴音が食べ終えるまで、彼女の綺麗な顔を見つめていた。
「食べ辛いのだけれど……」
「気にするな」
「そんなに私の顔が好き?」
「好きだぞ」
「……もう、仕方ないわね」
俺の答えに満足したようで、鈴音は顔を綻ばせた。
10分ほどして朝食を済ませると、鈴音は愚痴を吐きだした。
同じグループになった恵と衝突しているようで、8割は恵への不満だった。
「鈴音と恵は合わないだろうな」
「そうよ。彼女とは以前から合わなかったわ」
「なんで同じグループになったんだ?」
「……私が余り者だったからよ……」
「そ、そうか……」
俺に対しては心も性癖もオープンな鈴音だが、クラスメイトとは上手くいっていない。
俺以外に会話するのは綾小路、愛里くらいだ。
「課題はどうだ?」
「まだ座禅と座学だけだから何とも言えないわね」
「そうだよな」
初日のお昼は鈴音の愚痴を聞いたまま終わってしまった。
夜になれば長谷部を抱けそうなので、それを支えにして午後の授業も頑張ろうと思う。
午後からは基礎体力作りが始まった。持久走がメインで、最終日には駅伝が行われる。
課題を聞いたゆきむーの顔が真っ青だったのが面白かった。
「はふぅ、はふぅ」
ウォーキングデッ〇のゾンビ状態のゆきむー。最初はそれなりのペースで走っていたが、体力が尽きたようで、今にも死にそうな表情をしている、
「ゆきむー、ゆっくりでいいぞ」
「あ、ああ……。ひぃ、ひぃ……」
苦戦するゆきむーだが、ほかの面子は順調に走っている。
石崎、アルベルトも真面目に走っており、情報がないBクラスの三人もそれなりに体力があるようだ。
「幸村は大丈夫か?」
「大丈夫だ。死ぬことはない」
「今にも死にそうな表情をしているが……」
ペースを落とした綾小路が隣に並んできた。
ちなみに俺は課題の距離をクリアしており、ゆきむーのサポートに徹している。
「それにしても上里は速かったな」
「まぁな」
毎朝10キロこなしているのは大きい。
これで陸上部に入部して、放課後も練習をこなせば、5キロ13分台も夢じゃないかもしれない。
それくらい俺の調子は良かった。
「綾小路、ゆきむーは俺が見てるからペース戻していいぞ」
「わかった」
20分後。俺は瀕死のゆきむーを背負って部屋に戻った。