今回はマスターが積極的かつ、若干報われる
初めて戦場に立つ(但し、マスターはサーヴァントに防衛と致命傷を負わせる事は可能だが勝利不可)
コラボ要素としてアーマードライダー龍玄にマスターが変身。
戦極ドライバーはダヴィンチちゃんお手製魔術礼装、ロックシードは魔術道具から製作。
※ロックシード材料↓
英雄の証×100
魔術髄液×10
世界樹の種×50
枯淡勾玉×5
どれに変化するかはランダム。
この世界の項羽は戦闘マシーン状態。
カルデアの特別工房、そこに一人、小さなサーヴァントが何かを開発していた。それはマスターへの魔術礼装であった。
「過去の映像からマスターくん専用の鎧を開発してるけど、なかなか難しいね」
それは過去の特撮作品で使われていたらしい変身アイテムと似ている。開発しているのはダヴィンチちゃんであり、マスターから預かった魔術素材を渡されたのを基に作り上げている。
ベルトは開発できていたが、問題は変身の元となる物であった。大量の素材を使わなければならない状況になってしまっている。
「ロックシード・・・一個作るのに相当な数の素材が必要だから失敗は出来ないなぁ」
今預かっているのはロックシード2個分の素材だ。1個1個を別の容器に入れて素材を融合させてていく。
「お願い、成功しておくれよ」
素材は融合していき、果物を模した錠前に変わっていった。葡萄とキウイの錠前だ、成功した事を確信したダヴィンチちゃんは笑顔で頷いていた。
「うんうん、流石は私だ。でも、この鎧はマスターくんが身に付けても殿や防衛戦しか出来ないしサーヴァントには勝てない。人間として戦うからだけど。礼装は戦極ドライバーと名付けて早く渡してこよう」
◇
その頃、マスターはビリー・ザ・キッドから射撃の手解きを受けていた。剣や刀だけではなく、銃も扱えるようになっておきたいという考えからだ。
特別に作られた射撃場で銃を撃っている。的には命中しているが中心には当たっていない。
「難しいな、射撃って」
「射撃はちょっとしたブレで位置が曲がっちゃうからね。自分の中に中心線を造って銃の先端を使って狙わないとダメだよ」
「やってみる」
アドバイスを受けたマスターは素早く弾を込め直すともう一度、アドバイスを受けた通りに自分を真っ直ぐ立たせ、先端にある突起を視線に合わせて撃った。
的の中心に当たりはしたが、完璧とは言いにくい。ビリー自身も飄々としているが、これはあくまでも銃の扱いに慣れるための訓練だというのを念頭に置いている。
「銃の扱いには慣れてきたね、後は実戦かな?的は動くから。訓練は終わりにしよう」
「うん、実戦かぁ」
特殊訓練室から出て行くと同時にダヴィンチちゃんと出くわした。どうやら、マスターを探していた様子で見つけると同時に直ぐに駆け寄ってくる。
「探したよ、マスターくん」
「ダヴィンチちゃん、何の用?もしかして」
「ああ、君に渡すべき魔術礼装が完成したんだ。はい、これ」
「え・・・・これって、戦極ドライバー?」
ダヴィンチちゃんはニッコリ笑うとウインクし、いかにも良い出来だろうと言いたげだ。
「そう、君が好きなヒーローの映像資料が残っていたからね。それを参考に魔術礼装として再現してみたんだ。それと、これもね」
「!ロックシードまで!?」
「君から預かった素材を素に出来たんだ。でも、2個が限界だったよ」
「ダヴィンチちゃん・・・」
「それと、一つ言っておくよ!」
先程までの飄々とした態度が消え、真剣な表情でマスターを見てくる。浮かれているマスターに注意するのと同時に、魔術礼装として再現された戦極ドライバーに関して説明を始めた。
「それを使えば鎧を展開してサーヴァントと一緒に戦える、けど」
「けど?」
「君が人間だって事は変わらない。絶対にサーヴァントには勝てない、良くて防衛できるくらいだからね?」
「うん、しっかり覚えておくよ」
◇
訓練後、手渡された戦極ドライバーをマイルームで弄っていると、秦良玉が入ってきた。二人は強固な絆で結ばれているが、周りからは付き合っているのでは?そもそも結婚してるのでは?などと噂が流れるくらいに一緒にいることが多い。
「マスター、今日はロストベルトへ向かう日ですよ」
「あ、そうだったね。ありがとう良(リャン)さん」
「ふふ、さぁ行きましょう」
この後の惨劇を知る由もなかった。サーヴァント達、全員が嘆き悲しむ出来事になるとは思わなかったのだから。
◇
三番目のロストベルト、人智統合真国シンにおける大規模戦闘、アーチャークラスの尖兵ばかりではあったが、圧倒的に戦力の差が出てしまい、カルデア側が窮地に追い込まれてしまっていた。
「マス・・・ター・・・」
その中でも秦良玉の怪我が最も酷かった。肩は抉れ、脇腹には刺突されたかのような風穴が空いており、その傷も火傷でただれている。
いくら相性が良くとも、数で攻められ、槍を突き刺され、火矢を討たれ、剣で切り裂かれたのだから立っているのが不思議なくらいだろう。
「!命呪を持って命ず!哪吒よ!秦良玉を連れて撤退せよ!」
「我が主人!?」
「!第二の命呪にて命ず!!ヘクトール!クーフーリン!!殿の防衛をしつつ撤退し生還しろ!」
「オジサンを防衛に使うとは、マスターも解ってるねえ」
「はっ、殿は得意って事を知られてるからな」
強制力は弱いが、哪吒は機械的に秦良玉を抱えて撤退を始める。傷ついた身体ではさほど負傷していない哪吒を押しのけることは不可能であった。
「マス・・ター・・・あな・・たは・・逃げ・・・て!」
「良(リャン)喋る、ダメ!傷、開く!!」
二人が撤退したのを見計らうと、マスターはヘクトールとクーフーリンの間へと立つ。そして、あの礼装を取り出した。
「ん?何だいそりゃあ?」
「これは鎧さ、正式なサーヴァントには勝てないけど」
それを腹部の体幹に当てると同時に自動でマスターのウエストに合わせて、ベルトみたく装着された。鎧の形を表すフェイスプレートが表示される。
「俺だって惚れた女性が逃げるくらいの時間は稼いでみせる!変身!!」
『BUDOU』
ロックシードを解錠し、両腕で大きく弧を描いた後に右腕を前に突き出すとロックシードを戦極ドライバーへと装着しまるで鍵をかけるかのように開錠した部分を閉じた。
『LOCK ON』
するとベルトから中華の銅鑼の音と共に二胡の音楽が流れ始める。その音を聞いた尖兵達は一瞬だけ怯み、動きを止めた。
刃物を模したカッティングブレードを倒すと武器の表示が現れ、マスターの頭上から葡萄を模した鎧が落下する。
『HAIIII!!BUDOU ARMS!RYU・HO!HA!HA!HA!』
「マスターが変身したぁ!?」
「全身を覆う鎧の魔術礼装だってば!とにかく、行くよ!」
アーマードライダー龍玄へと変身し、ブドウ龍砲の撃鉄を起こすとマスターは果敢に尖兵へ銃撃をしながら足止めを開始する。
「へぇ、俺達と訓練してたのは無駄じゃなかった訳だ」
戦いながらもマスターの動きに目を配っており、実戦慣れしていなかっただけで、身体に染み込んだ戦闘技術が遺憾無く発揮されていた。
二人のランサー達と協力し、尖兵達を足止めし続けているとダヴィンチちゃんから連絡が入る。
「三人共、早く戻って!撤退組は回収したよ、それと同時にそっちへものすごい勢いで何かが向かっているんだ!」
「ハァアアア!」
「!!」
しかし、遅かった。人馬一体の姿に六本の腕、一人で20万もの大軍を足止めした軍神であり、四面楚歌の元となった英雄。
「項羽・・!」
「標的を確認した。排除を開始する」
「おいおい、マスター。こいつはまずいんじゃないかな?」
飄々としているヘクトールもこの時ばかりは真剣な顔つきと声で話している。何しろ相手は機械的なっているバーサーカー。ランサー二人と魔術礼装の鎧を身に着けている人間とでは差がありすぎるのだ。
「マスター、意地でも生きて帰るぜ?俺達はただじゃやられねえって事を見せてやろうや・・!」
男が命を懸ける時という事なのだろう。ああ、そうだ。俺はあの人に守られ、あの人に恋をした。優しく包んでくれるあの人を。
「もちろん、勝てなくても・・・腕の一本くらいはもらって行くさ!」
「若いねえ、じゃあ・・・オジサンも踏ん張るとするかね!」
「「「うおおおおおおおおお!!!!!!」」」
◇
撤退戦は激化し、敵の項羽の腕を3本使用不能にすると、マスターは戦極ドライバーのカッティングブレードを1回だけ倒した。
『HAIIIIー!BUDOU SQUASH』
「うわああああああ!!」
ブドウ龍砲のトリガーを引いてチャージすると、紫色のエネルギー弾を連射した後に龍の姿を模した弾丸を項羽へと放った。
「ぬおおおお!?」
「撤退だ!」
「おう!」
「はいよ!!」
それが撤退の合図となったが、背を迎えた瞬間、龍玄の脇腹に一本の槍が刺さっていた。それは機能が一時停止する寸前に投擲された項羽の武器の一つであった。
「が・・・あ!?」
「何!?マスター!?」
「最後の最後で、寝てやがれやぁ!!」
マスターが鎧の内側から見れたのは赤い閃光が項羽へと向かっていく瞬間だけであった。
◇
最初に撤退したは二人はダヴィンチちゃんの適切な治療によって、安静していれば一日で回復できるくらいの状態になっていた。
だが、殿を務めたメンバーが運ばれてきた時、秦良玉は自分を顧みずに起き上がって運ばれてきた一人の男へ担架に近づきながら声をかけ続けていた。
「マスター!目を開けてください!マスター!!」
「!これはいけないね!急いで手当を!それと凍結血液を解凍して彼に輸血を!」
「マスター!起きてください!マスター!あうっ!?」
「秦良玉ちゃんも無理しない!必ず助けるから!」
そう言ってダヴィンチちゃんは治療魔術に関して腕の高いキャスター達と共に、簡易な医務室へと入ってしまい扉が閉められた。
マスターが重傷を負ったという話は瞬く間にサーヴァント達の間で広がり、共に戦っていたヘクトールとランサーのクーフーリンは同性のサーヴァントや女性陣から批難を受けていた。
どうしてマスターを守らなかった、傷つけたなどといった在り来りな非難だ。ヘクトールは沈黙を貫き、ランサーのクーフーリンはマスターが望んだ事だとそれ以上語らない。
だが、それもダヴィンチちゃんが記録していた映像を見せた瞬間、全員が静かになってしまった。
それもその筈、マスター自身が魔術礼装の鎧を纏って、尖兵相手に殿を勤めている姿は正に戦士という名が似合うだろう。
表情すらも鎧の下に隠し、苦しんでいる表情すらも見せない。弓と暗殺者のエミヤにとっては自己投影してしまう程であった。
マスターであるからこそ、サーヴァントを守りたい。サーヴァントだからこそマスターを守る。撤退戦の様子を最後まで鑑賞し終わると、非難してしまったサーヴァント達は一斉にマスターと殿を務めた二人に謝っていた。
マスターを不手際で傷つけたのではないと解ったが故であったが、二人は謝罪を受け取りつつも、あれは自分たちの油断が招いた事だと砕いた言葉で、周りを納得させるために説得を始めたのだった。
◇
数日後、秦良玉はマスターよりも早く回復し、毎日毎日マスターの見舞いに行っている。その回復の速さはサーヴァントであることも一役買っているのだろう。マスターもキャスター達による魔術治療のかいもあって、傷口は完全に塞がって身体は安定しているのだが、一向に目を覚まさないままであった。
それでも魔力の供給は続いているのだ。恐らくは無理矢理自分の意志で戦った事による反動からの逃避なのではと、ホームズは秦良玉に答えた。
酸素マスクを着けさせられ、ベッドの上に横になっているが規則正しく呼吸はしている。秦良玉は日課になってしまった事を始めた。マスターの手を握り、話を聞かせるのだ。
「聞いてください、マスター!巴さんたらまた新しいゲームとやらを」
独り言のように続ける言葉も時間と共に無くなっていく。話し終えた秦良玉は涙を滲ませながら、席を立った。
「また、明日も来ますね。マスター」
去ろうと瞬間、マスターの目が僅かに開き、酸素マスク越しに弱々しくとも確かな声で。
「良(リャン)・・・・さ・・・ん」
「え?・・・・あ・・・・あああ・・・ああっ」
もう止まらなかった、溢れ出てくる瞳の雫は自分が隠していた嬉しさと悲しさを同時に体現しており、拭っても拭っても止まらない。
「マスター・・・マスタァァァ!!」
マスターの意識が戻った事はモニターを通じて全員に通達された。サーヴァント達は大いに喜び、酒好きな鬼達は祝いの宴だとはしゃぎ、女性陣も手を取り合い喜びを隠せず、男性陣は緊張していた糸がほぐれるように座り込んでしまった。
その頃、医務室では秦良玉が泣き崩れており、涙はずっと止まることは無かった。
◇
さらに日数が経過し、マスターは戦闘こそ参加はできないが、日常生活には支障がない程度には回復した。
戦極ドライバーは取り上げかけられたが、逆に無くなると不安要素が残る為に取り上げられる事はなかった。
「マスター、いかがですか?」
「ああ、良(リャン)さんの膝枕・・・久々で気持ちいい」
秦良玉はマイルームでマスターに膝枕をしていた。その眼差しは優しく、またゆっくりと頭を撫でている。
ずっとこうしていたいがマスターを気遣い、離れようとしたマスターがそれを許さなかった。
「マ、マスター?」
「・・・・良(リャン)さん」
マスターの顔が秦良玉に近づいてくる。ここはベッドの上だ、今マスターに触れられたら自制する自信がないと直感する。
だが、マスターの瞳に吸い寄せられているかのように身体の自由が利かない。
「ん・・・」
「んぅ・・・!?」
近づいてきたマスターに口付けされて、受け入れてしまう。拙いが優しく、そして愛されている事が伝わってくる口付けに秦良玉は目を閉じて、マスターを抱き寄せた。
「マス・・・ター」
「良(リャン)さん・・・俺、貴女が好きなんです。良さんが欲しい」
「いけません、マスター。私はサーヴァント・・・貴方にとっては夢幻にすぎない存在なのですよ?」
「関係ない」
「え?」
「関係ないといったんだ。俺は気持ちに嘘に付けない」
「あ・・・きゃっ!?」
マスターは秦良玉を押し倒し、また唇を重ねる。その情熱は秦良玉の身体の奥まで燃え上がらせ、無意識に舌の動きに応えてしまうほどだ。
「ん・・んぅ」
「ん・・はぁ・・ます・・たぁ・・・少し・・・待って・・・(マスターとの口付け、まるで媚薬です)」
秦良玉はマスターから抜け出すと全身タイツのような中華服を脱ぎ始め、新雪のような美白の肌、翡翠のような瞳、美しい漆黒の髪が光に当たって見える。
「綺麗だ・・・」
「あ、あまり見ないで・・・下さい」
真っ赤になって俯く秦良玉を見て、マスターは自分の顔が熱く感じるのと同時に生唾を飲み込んでしまう。
なにせ自分が想いを寄せる女性の裸体を見ているのだから、男としては当然の反応だろう。
「マスター、私がやりますね」
「え?」
裸体の秦良玉はマスターに近づくと服を脱がしていった。傷だらけだが、年齢にしては逞しい躰つきに心臓が高鳴る。
「ああ・・ここの傷は私を守ってくれた時の・・・」
「脇腹の?触られると少しくすぐったいよ」
秦良玉はマスターの脇腹にある治ったばかりの傷を優しく指先で触れていた。傷というものはあまり良い印象はないが、自分を守ってくれた証として残っているのならば、触れたくなるのは当然の心理だ。
「本当に良いのですか?マスター」
「何度でも言うけど、俺は本気で良(リャン)さんが好きなんだ」
ここまで好意を本気でぶつけて来た人は初めてだった。生前の夫も皇帝も好意を持たれたが、武人としての私しか見てくれなかった。でも、
ああ、もうもうもうもう・・・この身を燃やす情欲の炎は止められません。だけど、この身はいつか消えるもの・・・ならば。
「マスター、今宵は一夜の・・・んっ!?」
「んぅ・・」
その一言を言わせなかった。マスターも気づいている、一夜限りで終わらせようとしている秦良玉の気持ちを。
その心すら、愛しく思ってしまう。ああ、これが本気で惚れてしまった弊害かと。夫を持った身であったのに純粋で真っ直ぐな想いを受けてしまっては心は溶かされてしまう。しばらくして、お互いの重なった唇は離れた。
「はぁ・・・は・・・マスターは狡いです・・・本当に」
「何とでも・・・俺は狡くて卑怯者だよ」
前戯による恥部への刺激、胸元の突起に吸い付いてくる唇。一つ一つの刺激に秦良玉は女としての喘ぎを強く発してしまう。
女としての自分が、殿方に純粋に愛されているという思いが、亡き夫へ申し訳なく思う背徳感すらも快感となって全身を駆け巡る。
「ああっ!マスター!だめ・・だめぇ・・・戻れなく・・・!」
「戻らせるつもりもないよ・・・」
秦良玉の全身をマスターはくまなく舌を這わせていく。その蛇のように這う感覚に秦良玉はベッドのシーツを引き寄せ、噛み締めて耐え続ける。
初めて女としての自分が心を許した相手、その相手が自分を求めてきている。嬉しい半面、隅々まで触れられているのがたまらなく恥ずかしい。
耐え続けていると、ある瞬間に全身に電気が走ったような感覚が起きた。マスターの舌が自分の恥部を這っている。
「あっ!?そこ・・は!」
たまらず、シーツを口から離してしまいマスターを押し止めようとするが腕に力が入らない。寧ろマスターを引き寄せてしまっているのかのように身体が反応してしまう。
「や・・・ああ・・んっ!マス・・・ター・・・そこ、だめぇ・・」
マスター自身もその声が聞こえているのか聞こえていないのか、夢中で舌を這わせ続けていた。彼自身、召喚したサーヴァントから、魔力供給という名の性行為を誘われた事は何度もあった。
だが、彼は顔を赤くしながらもそれを拒み続けた。嫌っている訳でも、興味がない訳でも、男色などという事は毛頭ない。
ただ、本気で好きになった人と結ばれたい。男にとっては夢物語にも近い信念を守り通し続けてきたのだ。
その相手がマスターにとって秦良玉であった。それだけだ。
◇
舌の動きを止めたマスターは秦良玉の足と足の間に入り、逞しく反り立った男根を恥部へあてがおうとしていた。
恥部は洪水が起きたかのように潤っており、男根を迎え入れる準備は整って息づいている。
「(あれが・・・マスターの。アレを入れられてしまったら私はもう、一線を超えない決意が)」
そう思っていた瞬間、貫かれる感覚が秦良玉の腹部に衝撃として襲いかかってきた。
「あああっ!?」
「っ!熱・・・!」
マスターは本能的に秦良玉の中へ自身を突き入れた。一気に挿入され、秦良玉は軽く身体が震えており、マスターは秦良玉の恥部の収縮による締めつけに必死になって耐えている。
「あ・・・あっ・・・マス・・・ターが、私の・・・中に」
マスターが密着してきたのを感じると無意識に秦良玉は彼の背中に腕を回していた。それは彼女の身体が離れたくないと必死に訴えているのようにも見える。
「良(リャン)・・・さ・・ん」
マスターが動き始めると、秦良玉も応えるように声を上げだした。その声にマスターの興奮も高まっていく。
「あっ!あんっ!マスター・・!マスタァァ!もっと、もっとぉ!!」
少しずつ腰の動きを早めていくが、まだ最奥には届いていない。興奮しすぎて頭の中が真っ白なマスターは動く事しか考えられなくなっている。
「もっと、もっと奥まで・・・下さい・・・!あっ・・あっ!もっとぉ、もっとぉ!奥まで入れてぇ!」
「わか・・・ったよ!くうう!」
最奥まで入れると秦良玉はマスターの背中に思いっきり爪を立ててきた。快感に自分を流されないようにするための行動に見えるが、実際は快感が強すぎて耐えられなかったのだ。
「あんっ!ああっん!マス・・タ・・わたし・・も・・う、もう!来る、波が来てしまいます!はうんんッ!」
「お、俺も・・・あぐっ!」
激しくなるマスターからの腰の動きに、秦良玉はマスターの肩に噛み付いた。もっと、もっと快感が欲しくとも意識を失いたくないという思いを込めて。
「出して・・・下さいっ・・私の・・私の中へ!マスターの魔力を・・・直接、中に!」
「うっ・・く!イク・・・くあああ!」
「っあ!ああああああああーーーーっ!!」
マスターと秦良玉は同時に絶頂へ達し、マスターからの射精を秦良玉は、自分の恥部の中で受け止めている。
「あ・・・あっ・・・マスターの子種が・・・私の中に・・・魔力も・・・あんっ」
「良(リャン)・・・・さ・・・ん」
それから二人は一晩中、契りを交わし続けた。騎乗、背後、対面、正常、乱れ牡丹、あらゆる体位で交わり、その全ては秦良玉の中へと出される形で終わりを告げた。
◇
契りの日から二ヶ月後、そこには再び戦場に立つマスターの姿があった。数多くのサーヴァント達と共に自分の生まれた世界を取り戻すために。
「マスター、参りますよ」
「ああ、必ず世界を元に戻す」
今はまだ、こうしていられる。たとえ夢幻だとしても俺は良(リャン)さんが好きだ。例えいつか別れる日が来ようともこの瞬間を大切にしよう。
マスターはそう思いつつ、自分の魔術礼装であるドライバーを手にして、敵を見ていた。
シンのピックアップ勢しか書いていない気がする。今日この頃。
鎧武はFateと絡めやすいですね。やはりシナリオライターの一致か・・・。
秦良玉、良いですよね。個人的にかなり好みのキャラです。
次回はリクエスト第二弾になります。
私なりに精一杯書かせていただきますのでよろしくお願いします!