愛華の尻に手を添える。
穴に人差し指をゆっくり挿入すると、かすかな抵抗のあとにつぷっと飲みこまれる。少女の口から恥ずかしそうな吐息が漏れた。
さすがにローションはないので、指に唾液をまぶして穴に絡める。
丁寧に、何度も。湿り気を増した穴を指でほぐした。
「はぁ……っ」
「愛華、こっちも慣れたね」
「う、ん……。もう何回もしてるから」
相変わらず締め付けは強いが、同時に、押し込むとそれを素直に受け入れる柔軟性を備え始めている。
愛華のここが、性交のための穴として十分に。
そう思うと興奮が抑えきれない。
唾液を追加しながら指を一本から二本へ。円を描くように解したら真っすぐ出し入れし手ごたえを見る。
「あんん……っ!」
反応は十分。
恥ずかしがり屋で常識的な愛華が声を我慢できない様子。
「そういえば、屋外はこれが初めてだったっけ」
「もう……っ、今更そんなこと言わないで……っ」
抗議を受けた。
愛華は首をこちらに向けようとして、すぐに戻した。顔が赤かったところを見ると、自分が何をされているか直視しづらかったのだろう。
屋外で、こうして愛撫されている。そのことで感度を上げてくれている。
指を三本に。
これまで何度も知尋のペニスを受け入れてきた穴は、解されたことで悠々と太いものを飲みこんだ。ここでも丹念な愛撫を行うと、愛華ががくがくと足を震わせた。
「知尋君、意地悪しないで……?」
「……うん、わかった」
意地悪のつもりはなかったのだが。
十分に準備をしないと、という意識が逆に愛華を焦らす結果になったらしい。知尋は愛撫を打ち切って水着に手をかけた。
ショーツ部分を引き抜いて腕に巻き付ける。
露出したペニスにも唾液を塗し、ひくひく動く穴へと宛がった。
「……行くよ」
囁きながら挿入。
先端が穴を押し広げ、ぐぐっと竿が飲みこまれる。
肉が周囲からペニスを包み込んで圧迫。強い快感を与えてくる。
「はあっ……!」
愛華の声も歓喜に染まっていた。
「ここ、ちょっと久しぶり……っ」
皆で交わる時はあまり使わないからだ。主に華だが、李狐や鈴なども、ここでの行為後のペニスに口づけるのはあまり気が進まない様子を見せる。
さすがに気持ちは良く分かるし、マンションでする時はコンドームも用意できるので前でする方が多かった。
「ローション無いけど、痛くない?」
「うん、大丈夫だよ」
艶めいた声が「だからもっと」と暗に伝えてくる。
知尋は返事の代わりに腰を動かした。
ギリギリまで引き抜いて、貫く。ピストンの基本は変わらない。
出ていくペニスが肉を擦って震える。入っていくペニスが肉をかき分け官能を呼ぶ。何かの熱に浮かされるように少女の身体を味わった。
「知尋君っ、気持ちいいっ?」
「気持ちいいよ。だから愛華。声、我慢しなくていいよ」
少女の身体がびくっと震える。
言われても理性ではどうしようもない。そんな戸惑いが感じられるも、ぐいっとペニスを押し込んでやると「んああっ!」と声が上がる。
なるべく考える暇を与えないよう、更に腰を動かす。
「でも、誰か来たらっ!」
「大丈夫。周りに真里亜達がいるから、僕達まで気づかないよ」
実際には可能性がゼロとは言えないだろうが。
リズミカルにピストンを続け、手のひらでお尻の肉を撫でてやると、次第に愛華の声が大きくなっていった。
どれだけ安全を確保しても屋外は屋外。
もしかしたら、という羞恥が興奮というスパイスにより激しい快感に変わる。
「くっ!」
「ん、あああああっっ!」
限界はほぼ同時だった。
知尋が一際強くペニスを突き入れると、愛華の肉がぎゅっと最大限に締め付けてくる。引き抜くのは諦め、そのまま奥に白濁液を流し込んだ。
「は、あ……」
くたり、と。
愛華の身体から力が抜ける。
崩れ落ちそうになる少女を慌てて抱き留めた。
「……こんなの、日本じゃ絶対できないね」
「そうだね」
知尋は微笑んで答えた。
――鈴の能力を借りようにも、行為中ずっと彼女に触れているのはちょっと難しい。
何より愛華の羞恥心がもたないだろう。
「でも、知尋君のはまだまだ硬いね」
「愛華、無理しなくても」
「平気。ちょっと気が抜けちゃっただけだから」
二の足で砂を踏みしめる少女を見て頷く。
「わかった。……じゃあ、日本じゃできないこと、もうちょっとしない?」
繋がったまま愛華の向きを入れ替え……たかったのだが難しそうだったので一度引き抜く。向かい合わせになったら、大きめの岩を背にして愛華の身体を持ち上げる。
「きゃっ……?」
軽く悲鳴を上げた愛華は、すぐに意図を察して可愛らしく睨んできた。
「知尋君の意地悪」
「ごめん、でもしたくなっちゃったから」
「……もう。いいよ。して」
二人で体勢を調整しながら先程の穴にペニスを挿入する。
愛華はつま先立ちから身体を宙に浮かされ、ペニスを飲みこんでいく自身に驚きの表情。
「愛華。足、回して」
「でも、辛くない?」
「いや、むしろこの体勢だと安定しなくて」
わかった、と愛華の足が知尋の腰に回される。同時に腕もぎゅっと首に。
知尋は二人分の体重を足と、背を預けた岩によって支える。ペニスで繋がった愛華はしがみついているようでいて、知尋のペニスに支えられた状態。
自身の体重もあって異物感は相当なはず。
「知尋く……んんっ!」
ちゅっ。
何かを言おうとした愛華をキスで止める。
一瞬目を丸くした愛華だが、すぐにとろんと蕩けて舌を絡めてきた。調子がいいとキスだけで絶頂できるほどキスが好きなのだ。
だから、この状態ならペニスの感触もキスの幸福感に飲み込まれるはず。
体勢上、キスは愛華がやや「上」な関係となった。
彼女は自分が今どうなっているかを忘れるためか、自分から積極的に知尋の舌を求めてくる。自分の舌を知尋の口内に割り入れ、唾液をとろりと送り込んできた。
もちろん、唾液自体は無味。
しかしそれが愛華の体液だと思うと途端に大事なものだと思えてくる。知尋は送られてくる唾液を飲みこみ、舌で舌を突き返す。
繋がった腰はといえば――軽く揺するようにして動かしてやる。
「んっ!?」
本格的にピストンするには愛華の身体を更に持ち上げないといけない。だからちょっと難しいのだが、これくらいなら何とかなる。
知尋への刺激はきゅっと締まる肉の感触で十分。愛華への快感もキスで補える。
ちゅ……じゅる……ちゅぱっ。
絶頂したばかりで敏感になっている愛華は小さな刺激にも敏感に反応する。
舌を絡めるだけで吐息を漏らし、腰を揺すってやればびくっと震える。気持ちいいかどうかは聞くまでもなかった。
長い、長いキス。
舌とペニスと、果たしてどちらがメインなのか。
先程の交わりよりも深い官能が巡る。
互いの息までも呼吸に利用しながら、水着に覆われた胸を押し付けあいながら、二人は行為に夢中になった。
次第に興奮が膨れ上がって、ペニスが熱く大きくなる。それにつれて穴の圧迫感もより強くなった。
気づけば、下腹部に押し付けられた愛華も股間からも愛液が溢れている。
「ふ……んぅっ」
「あ……ん、ふぅ……ん」
首を小刻みに動かし、互いの身体に回した腕を蠢かせる。
小さな身体の動きが結合部に伝わり連鎖的に快感が増す。やがて、限界を迎えた二人は敢えて身体を揺すりながら互いの舌を求め――。
「ふふっ。二人とも、夢中になっちゃって。ここがどこだかわかってますか?」
「っ。んーーーーっ!」
不意に至近距離から聞こえた声に、愛華が大きく息を吐き出した。
唇を離して以降は言葉にならない絶叫となって周囲に響き、しがみついた少女の身体が激しく痙攣する。それが知尋にも絶頂をもたらし、ペニスから再び大量の精液が溢れ出した。
一瞬、視界が真っ白になる。
どうしようもない、とばかりに体重を預けられた知尋は堪えきれなくなって砂地に尻餅をついた。
……はぁ。
約一分後。ようやく落ち着いた二人は、先程の声の主――ちさとを睨んだ。
「びっくりしたよ、本当に。……ちさとちゃんで良かったけど」
「ごめんなさい。ちょっと驚かせたくなって」
彼女なら移動に足音もしない。
こっそり近づいて驚かせるにはもってこい、というわけだ。
大きく絶頂できたのには驚きのお蔭もあっただろう――そう考えると愛華もあまり怒れないようで、曖昧な表情を浮かべている。
「……あー、その手があったか」
行為の終わりを察したのか大声を聞きつけたのか、他の面々が集まってきた。
遠巻きに見ていたらしい早稀は、ちさとの悪戯に悔しそうな表情を浮かべている。言われてみれば彼女でも似たようなことができるわけで。
「早稀も、そういうことはなしで」
「えー。まあいいけど」
愛華がごそごそと動いてペニスを身体から抜いた。
穴から精液を溢れさせた彼女は、なるべく身体を隠しながらいそいそと荷物へと向かった。ウェットティッシュか何かで処置するつもりだろう。
と、真里亜が砂地に膝をつき、知尋の顔、ではなく股間を覗き込んだ。
「知尋様、お加減はいかがですか?」
「どこに話しかけてんのよ。……まあ、まだし足りないならあたしも付き合えるけど」
要するに二人ともしたいのだと解釈。
他の少女に視線をやると、華とかなめが「こっちを見るな」とばかりに睨んできた。目つきの鋭さはだいぶ違ったが。
早稀とはさっきしたので除外するとして。
「じゃあ、四葉」
「……ぁ」
一人静かに佇んでいた少女に声をかけた。
彼女は一瞬、ぱっと表情を輝かせかけ、すぐに引き締めて尋ねてくる。一歩ずつゆっくりと知尋に近づきながら。
「私、ですか?」
「うん。良かったら相手をしてくれないかな」
ようやく、そこで表情が綻んだ。
「もちろん、私でよろしければ」
知尋はまず四葉に水着を脱ぐよう命じた。
ただし各種ベルトはそのままに、水着だけを脱ぐように指示。
より衣装の背徳感を強めるための指示を、四葉はすぐに了承した。
「かしこまりました」
水着を脱ぐのには一分もかからなかった。脱いだ水着は真里亜が受け取って、四葉はベルトだけを身に着けた裸身を知尋に晒した。
白い肌に豊かな胸、無毛の恥丘。
身体に巻かれたベルトは大事な部分を全く隠しておらず、むしろどこか淫靡な雰囲気のアクセサリーとして機能していた。
「あぁ……ありがとうございます、ご主人様」
恍惚の吐息。
彼女は、座ったままの知尋のすぐ近くに立って自らの身体を抱きしめた。
「もっと、酷い命令をしてくださいませ」
「……そうだね。じゃあ、そこの岩に手をついて、お尻を突き出して」
「はい」
四葉が岩に歩み寄るのを知尋も追った。
前を向いたままの少女の腰に手を添えると、先程、愛華を抱いた時と似た構図になる。彼女もそれを期待しているかもしれない。
知尋は、四葉の尻にペニスを添えた。
「っ」
四葉が震える。
彼女のマゾヒズムは限定的。知尋に支配されることは好んでいるものの、苦痛関係の調教はあまり得意ではないはずだ。直接的に痛かったり苦しかったりするプレイだと、どうしても内に秘めたS性が反発を起こす。
未開発の濡れていないアナルに挿入するのは悪手。
なので、知尋は挿入せず肌の上を滑らせた。
二つに分かれた尻肉の間にペニスを乗せて擦りつける。四葉がほっとしたような、それでいて戸惑いの混じった吐息を漏らす。
背後で李狐の呟きが聞こえた。
「素股のお尻版、みたいな?」
「パイズリのお尻版、という見方もあるわね」
冷静に答える真里亜が若干笑いを誘うが、まあそういうことである。尻コキ、なんていう品のない呼ばれ方が割合一般的だろうか。
素股に比べると女性側の快感はより薄い。
男性側にしても、乳房のようにペニスを包む感触があるわけではない。正直、直接的な快感はさほどでもないが、女性の身体を思うままにしている充足感はそれなりのものがある。
両手で尻肉を掴まれながら擦られる屈辱も、また。
「なるほど、です……っ」
今度の四葉の声には納得の色があった。
彼女は腕と足を小さく動かして立ち位置を調整。より体勢が崩れにくいようにしてくれる。
ありがとう、と、知尋は心中で呟いて腰の動きを加速させた。
ペニスが尻肉から外れないように。それでいて、自分が十分に感じられるようにスピードを出す。
「く、うっ……」
慣れてくると自慰行為よりは余程気持ちよかった。女の子のすべすべの肌が、自分の手とは格別の感触をもたらしてくれるのだ。
次第に激しくなる動きに、四葉が。
「ご主人様、いつでも出してくださいっ」
「っ、うん、じゃあ、そうさせてもらうよ……っ」
知尋が射精したのはそれから数十秒後のことだった。
全身が痺れ、射精の快感が来るのと同時、知尋は四葉の身体を抱いてひっくり返す。そうして彼女の胸に白濁液を浴びせかけた。
「……ああ、熱い」
うっとりと口にした四葉が精を一筋掬い取り、知尋を見上げる。
「まだ、足りないよね。四葉」
「はい。まだ全然です、ご主人様」