※この作品はR-18です。

儚き異能は心を映す   作:緑茶わいん

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第三十九話 李狐とお風呂で剃毛プレイ ★

「ご主人様。あたしに、まだしていないこと、何かありませんか?」

「していないこと?」

 

 何か忘れていることがあるのかと首を傾げれば、そうではないと首を振られた。

 

「そうじゃなくて。あいつにもしてないこと、ないかなって」

 

 真里亜と差を付けたいらしい。

 ……何か、彼女の希望に沿うプレイがあるだろうか。

 知尋は少し考えて、いくつか案を思い浮かべる。

 多くはまだ早いと思うものだったり道具が必要だったりしたが、現状でも可能そうなものに一つあたりがついた。

 

「じゃあ、こういうのはどうかな?」

「……え。それ、本当にやるの?」

 

 その内容を耳打ちすると、李狐は顔を真っ赤にして硬直した。

 口調が戻っているのを見ても、相当動揺したのだろう。しかし拒絶はせず、たっぷり数十秒悩んだ挙げ句、了承してくれた。

 

「わかった。いいよ、それしよう」

 

 と、いうのが数分前のこと。

 知尋と李狐は準備を進め、二人で洗面所に向かった。といっても用があるのは洗面所ではなくその先、風呂場だ。

 真里亜のマンションよりは狭いが、今は人数も二人だけ。一緒に入るのに不都合はない。

 

「ただし、声は響くから抑えてね」

「はい、ご主人様」

 

 知尋が服を脱ぐ横で、李狐もゆっくりした動作で肌を晒していく。

 

「あんまり、見ないでください」

「う、うん」

 

 着替えを見られるのはやっぱり恥ずかしいらしい。少しは慣れてきたのか、手を止めたり躊躇することが減っているが。

 ふう。

 下着まで外しきって全裸になった李狐は、傍らの洗濯籠に服を入れた。知尋のシャツや下着の上へぱさりと、ブラやショーツが覆いかぶさる。

 ……似たような光景は何度も見たが、自分のパーソナルスペースでやられると格別の破壊力がある。

 恥ずかしそうに、それでいて身体を隠さず立ち姿を晒す李狐。

 その仕草は以前に比べてしおらしさが増しており、気の強そうな瞳と不思議な調和を保っている。

 彼女は知尋を見てくすりと笑った。

 

「こういうの、なんかいいね。……あ、いいですね」

 

 恥ずかしそうに言い直す姿も可愛らしいと思う。

 

「言いづらかったらどっちでもいいよ。怒ったりしないから」

「……うん。ありがと」

 

 李狐がこくんと頷く。

 それから彼女は知尋の背中を押して浴室への移動を促した。

 寮の風呂はだいぶ殺風景だ。だいぶ特殊とはいえ年頃の女の子である真里亜と違い、知尋はバス用品なんてボディソープとシャンプー、リンスが揃っていれば何でも良いという認識だった。なんならシャンプーとリンスは兼用でもいい。今はちょっとあの部屋に慣らされたせいで違和感を覚えるが。

 

「お風呂、お湯入れる?」

「うーん……やめておこう。今からだと時間がかかるし」

「そうですね」

 

 李狐は知尋をバスチェアに座らせると背後についた。

 そこから知尋越しにシャワーを手に取り、お湯を出して二人の身体を湿らせていく。温水で十分身体も温まったところで、まずは二人の身体を洗う。

 

「また、前みたいにするね?」

 

 ボディソープを手に取った李狐は、まず自分の身体に馴染ませ始めたようだ。

 気配だけ感じていると手持無沙汰になり、振り返ってみると、恥ずかしそうにはにかんだ笑みを返された。

 なんだか、逆に申し訳ない気分になって顔を戻す。

 シャワーで李狐の身体を洗い流すと今度は知尋の番。多めのソープが取られ、程なく李狐の身体が背後から密着する。

 

「……なんか、どきどきする」

 

 押し当てられた胸からも鼓動が伝わってきた。

 今、李狐がどんな顔をしているのか。どんなはしたない格好でいるのか。見えないことで逆に想像が働いて、知尋まで興奮に押し上げられる。

 

「気持ちよくなったら、出しちゃっていいからね?」

 

 胸がふにふにと背中を滑る。

 ボリュームでは真里亜に劣るものの、その分、李狐は全身を密着させやすいようだった。また、手を使わないという妙なプライドも李狐にはないらしく、腕や手のひらも全体を使って知尋の身体を擦る。

 敏感な下腹部を避けて、それ以外の部分を全て。

 それからようやく、固く勃起したペニスを細い指が優しく握る。手のひらに残っていたボディソープを絡め、擦りつけて扱かれる。

 

「ふぁっ!?」

 

 びくっと身体が震えた。

 唾液に比べ、泡立てたボディソープでは滑り気は少ない。しかし風呂場で、裸の女の子に後ろから弄られているという特殊な状況が興奮を高める。

 かすかな、ほんのかすかな水音と、李狐の呼吸音。

 床を流れる音がどこか遠く、別世界のことのように感じ始め、快感が限界を越えて爆発する。

 びゅくびゅくと亀頭から精液が発射される。

 李狐は吐き出された精液の大半を手で受け止めると、ほう、と息を吐いた。

 

「これは、舐めたらまずいよね」

 

 その代わりか、ぬるぬるの白濁はペニスに垂らされ、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立て始めた。

 射精した直後の敏感なペニスを責めたてられ、焼けるような快感が走る。

 

「李狐、それ……っ」

「気持ちよくないですか?」

「いや、気持ちよすぎるから……っ」

「じゃあ問題ないですね」

 

 嫌がらせ、ではないのか。

 知尋の声を半ば無視する形で手が動き続けた。

 半勃起状態のまま、まるでクリトリスのように刺激され、指や手のひらで亀頭を擦られる。自分がどこで快感を得ているのかも曖昧になり、身体が震えのけぞる。しかし、李狐の身体が密着しているせいで快感を逃がしきれず身体に溜まっていき――。

 

「ふああぁぁっ!」

 

 一回目を遙かに上回る快楽が弾けた。

 無理矢理絶頂させられたせいか射精量は少なかったものの、後に残る余韻は凄まじい。これが癖になったらまずいだろうと肌で感じる。

 それくらい気持ちよかった。

 

「李狐、こんなテクニックどこで?」

「テク? いや、なんか和泉のが可愛いな、って思ったら手が勝手に。ごめんなさい、ちょっとやりすぎた?」

「いや、いいよ」

 

 李狐にはSの素質もあるのかもしれない。というか、あれだけ知尋を痛めつけていた彼女だ、そっち方向の適性がないわけがなかった。

 そのせいで、なんだか必要以上に満足感を得てしまったが。

 

「じゃあ、しようか」

「……うん」

 

 頷いた李狐が知尋の身体を洗い流し、そっと立ち上がる。知尋も同じように立ち上がると、二人は互いの位置を入れ替えた。

 李狐がバスチェアに座り、知尋が床へ直接座る。

 ただし、李狐は知尋の方を向いた状態。

 

「お願いします」

 

 少女の足がおずおずと、大きく開かれる。やや後傾気味のM字開脚状態で、李狐が己の茂みを知尋に晒す。

 

「……優しく、してくださいね」

「うん。慎重にやるから」

 

 頷いた知尋は、浴室に持ち込み隅に置いていた品を手に取った。ローションとかみそり(シェーバー)。前者は知尋の、後者は李狐の私物だ。本当はクリームがあればいいのだが、生憎と用意がないのでローションで代用。

 シャワーを調節し、温度と水量を適度に下げてから茂みにかざす。十分に湿り気を含ませたらシャワーを置き、ローションを手に取って塗り込む。

 

「……やだ。これ凄い恥ずかしい」

 

 他人、それも異性に秘所を晒し、委ねている。

 しかも塗り込まれたローションは性行為のためではなく、より淫靡で、かつ事務的な作業を行うためのものなのだ。

 

「いくよ」

 

 かみそりを短めに持ち、極力軽い力を意識しながら李狐の股間に宛がう。

 デリケートな部分へ、最新の注意で刃物を這わせていく。初めはざっと全体を、刃に毛が絡まないようケアしながら動かし、途中ローションを足しながら動作を繰り返す。

 少しずつ、少女の股間から毛が消えていく。

 だいたい剃りおわったら、後は残った毛をケアする。見やすくなった肉のラインに沿うようにして一方向に、何度かかみそりを動かし、黒い部分を取り除いた。

 残ったのは無毛の恥丘。

 ふっ。

 緊張していたのか、李狐が肩の力を抜いて呟く。

 

「一応、これくらいファッションでやる人もいるけどさ。でも、実際やってみるとなんか、凄いね」

「そう?」

「うん。……こんなの、和泉以外の男には絶対見せられない」

 

 その言葉は、かなりのインパクトを持って知尋の胸に届いた。

 言って自分で恥ずかしかったらしく、李狐も声を上ずらせながら、

 

「ま、まあ。この方が色々便利かも。洗うのとかも楽だし」

「そ、そうだね」

 

 頷きを返しながら、シャワーでローションと毛を洗い流す。

 便利なのは確かにそうだ。股間が無毛なら、挿入するときやクリトリスを刺激する時もちくちくしなくて済む。

 

「……ってことは、僕の毛も邪魔だったりする?」

「へ? あー、うん。まあ……正直割と。毛が舌に絡まったりするのは嫌かな」

 

 割と本当に嫌そうな顔で返事があった。

 ……成程。邪魔なのはお互い様か。

 女の子と違って男の毛は自慢というか、同性間では濃い方がいいような風潮もあったりするが。まあ、同性に裸を見せる機会もそうそうあるわけではない。

 

「じゃあ、僕のも剃って貰おうかな」

「本当? いいの?」

 

 ぱっと李狐の顔が輝いた。

 

「や、優しくなら」

 

 念のため釘を刺してみたものの、意外にも李狐は危なげなく知尋の陰毛を処理してくれた。ムダ毛処理なんかでこういうのは慣れているから、とのこと。

 その後は普通のセックスをして、何度か李狐の膣内や身体に射精した。

 なんだかんだ、浴室を出る頃には結構な時間が経ってしまっていた。

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