手首に手錠…お約束のようだ。天井から吊されている。月明かりに照らされている私の裸体。ソレを眺めているだけの彼。何かして欲しい。口には拘束具が嵌められ、首には首輪が嵌められている。口元から流れ出るヨダレ…顎を伝わり、胸に垂れていく。
何もされていないのに、乳首は立ち、股間はズブズブに湿っている。それでも何もしないで眺めているだけである。これが視姦って言う物なのか。何もされていない私の裸体はイヤらしい身体になっていく。腰を捻り、股間を固く閉じ、自分で刺激を得ようと必死になっている。そんな姿を見ているだけの彼。
欲しい…彼のスキンシップが。欲しい…彼からの責めが。欲しい…彼の総てが…欲望と性欲が無限に湧き出て来た。私は私で無くなり、単なるメスへと変貌していくようだ。
彼が動いた。私の後に回り、穴に…何かを塗り込んでいる。ソッチの穴はダメ…感じたことの無い刺激に、うっとりする私。耳を口に含み、舌で転がされている。彼の指先が乳首をソフトタッチしていく。乳房にも刺激が欲しい。だけど、乳首だけの刺激で、軽く達する。思考が時々途絶える。意識が飛んでいるようだ。
朝の日差しで目が醒めた。隣に寝ている彼を起こさない様に、ベッドを抜け出して、朝食の準備を始めた。彼と同じ部署に異動して、彼が潜入捜査中に、必要な資料を平井さんと一緒に集める。帰宅は彼と一緒に出来る。非番の日は彼と一緒に休める。
「美和子、おはよう…」
「おはよう」
彼はシャワールームへと向かった。学校の先生として潜入している為、念入りに洗っている。夜のプレイ後に一緒にシャワーを浴びているんだけど…彼の寝ている時に、アレコレしているのがバレているのかな?
「学校、行きたくない…」
保健室勤務は暇らしい。かと言って居眠りも出来ず、登校拒否になっていくようだ。
「今夜も遅いの?」
就業時間が終わった後、庁舎に戻ってきて、報告書を作成するのが日課になっていた。
「早く帰りたいけど…5時までいないと…」
クラブ活動中の怪我などに対処する為らしい。
彼の所属は警察庁広域捜査室で、そこの室長なのだが、警視庁特別捜査部の野上警視に、潜入捜査の依頼を受けて、潜っているそうだ。元々は公安部だったらしいのだが、野上警視の彼氏を救えなかったことに責任を感じ、今の部著の室長になったらしい。
「警察は縦社会だって言う頭の固い連中がいるから、無駄に命が消えているんだよ」
とは、彼の言葉である。広域捜査室では、横の繋がりに重きを置いているそうだ。
「ごちそうさまでした。じゃ、行ってくるよ」
私の額に口付けをして、いやいや登校する彼。
---江川拓也---
暇だ…暇なのに、朝8時半には、保健室にいないといけないなんて…拷問のような仕事である。5時までいて、それから庁舎に帰り、家に着くのは11時って…そして、3時まで美和子を愛して、6時に起床って、俺は修行僧か?!
今度、冴子をボロボロにしてやりたい。妄想をして時間を潰す俺。昼休み、蘭が弁当を持って来てくれた。あの日以来、弁当を持って来てくれるようになっていた。
「悪いなぁ、すまん」
「いいんですよ。一人分作るのも、二人分作るのも手間は同じですから」
「その後、呼吸は大丈夫か?」
「はい」
まさか、降谷の潜入先の上に住んでいるとは…
「先生は…彼女いるんですか?」
真っ赤な顔で訊かれた。
「健全な男子だ。好きな女性は一杯いるぞ」
「そうなんですか」
「あぁ、碌でなしだからな、基本、俺は」
ジゴロとしての潜入が多い俺。碌でなしなら自信はある。
「ふ~ん…」
警戒するでなし、逆に興味を持たれたようだ。生徒に手を出したらまずかろう。いくら、碌でなしといえども。
「どんな女性が好きなんですか?」
「スレンダーだけど、胸が小さすぎず、大きすぎず、形の良い女性かな」
俺の答えを聞いて、耳を真っ赤にした蘭。何を想像したんだ?
「そういう毛利は、彼氏いないのか?」
「いません。幼なじみの男子はいるんですけど…高校生なの、学校には来ないし」
まさか、工藤新一か?
「工藤新一ってやつか?休学する訳でもなく欠席を重ねているようだが、病欠か?」
「違うんです。高校生で探偵なんで、事件を追って全国を飛びまわっています」
高校生探偵か…調べてもらうか。
「なぁ、こんなことを訊いていいか悩むが、毛利は生理不順では無いか?」
「どうして、わかるんですか?」
「精神的ストレスから来るんだよ、過呼吸もだ」
「スゴい…先生はお見通しなんですね」
ここで、昼休みは終了し、蘭は教室へと戻っていった。調査依頼を平井へメッセージで送った。
『毛利蘭を堕とせないか?』
って、無理な指令が冴子から来た。生徒を堕とすのか?それは問題あるだろうに。蘭を堕として、工藤新一の情報を訊き出すつもりか?どの道、学校内では堕とせないないよなぁ。
『今度、やらせろ!』
と、冴子へ返信した。
『美和子にチクるぞ!』
って…おぃおぃ…美和子を出すのは反則である。絶対に冴子の身も心もボロボロにしてやるからな。
◇
放課後、道着を着た蘭がやって来た。
「足を捻ったみたいで…」
少し腫れているなぁ。
「ベッドに横になって」
言われた通りに横になる蘭。
「道着の下を脱がすぞ」
「えっ!どうしてですか」
真っ赤な顔になった蘭。
「足首を捻ると、膝とか、アキレス腱とかもダメージを喰らう場合があるんだよ」
「あぁ…なるほど…」
蘭が自ら、道着の帯を解き、道着の下を脱がせた。取り敢えず、捻った足首の治療をする。関節を正常な位置に戻し、テーピングで固定していく。
「シップは貼らないんですか?」
「関節を正常な位置に戻すことが大切だ。筋肉は後からでも治せるからな」
「そうなんだ…」
アキレス腱をマッサージしながら、チェックをしていく。少し捻っているな。アキレス腱にもテーピングをして、筋肉の負担を減らしてあげる。問題は腿だ。マッサージをしながらチェックをするのだが、性感帯も存在する為、軽い喘ぎ声を上げる蘭。パンティが湿っていく。蘭を腹這いにさせて、太股の裏の筋肉をチェックする。
「あっ…あぁぁ~…いい…」
甘い歌声が聞こえる。俺のアレが反応している。ここはガマンである。太股は大丈夫そうだ。蘭を仰向けにして、膝をチェックする。もうパンティはグジョグジョである。感じ易いのか?腰が微妙に動いている。
「先生…疼くんですけど…」
のぼせたような顔の蘭。
「後は膝だけだ。ガマンしろ。俺もガマンしているんだから」
「はい…」
蘭の指が股間に伸び、パンティの中に入り、自慰を始めた。俺は膝の治療に専念をする。少しズレているなぁ。テーピングで正しい位置に固定していく。
「はぁ…はぁ…はぁ…先生が欲しいです」
潤んだ瞳で俺を見つめる蘭。口元が緩み唾液が零れている。
「よし!治療は終わった。2,3日安静にして。湯船に浸かる時はテーピングをした足は浸けるな。腫れているから、痛みが増すぞ」
そうだ、鎮痛剤の処方箋を書かないとダメか。机に座り、処方箋を書いていると、俺の背中に蘭が抱きついていた。この感触はノーパン、ノーブラか?立った乳首の感触が気持ちいい。押し倒したい気持ちがワナワナと湧き出し始めた。
処方箋が書き上がり、蘭の方へ振り向いた瞬間、蘭が唇を重ねて来た。俺の背中に腕が絡み付いてきた。
「先生…」
俺の手を引き、奥のベッドへ…
◇
庁舎へ戻ったのはいつもより、2時間遅かった。蘭と関係を持ち、ベッドメイキングをして、蘭を家まで送った為だ。
「今日はどうしたの?」
「重傷者の治療だよ。ベッドが汚れたので、ベッドメイキングをして、怪我した生徒を家まで送り届けた」
「そうなんだ」
笑顔の美和子。
「で、調べてくれたか?」
「工藤君のことはよく知っているわよ」
って、美和子。家族関係や、警察との関わりを聞いた。薬はやっていなそうだな。
「世良って子の方は?」
「JK探偵として売り出し中の子よ」
コイツも探偵か。ヤバい組織に手を出して、逃げ回っているのか?降谷に訊くか。
『先輩、どうしましたか?』
「工藤新一について訊きたい。どこかの組織に手を出しているのか?」
即答しない降谷。それは、手を出したってことだな。
「どこの組織だ?」
『先輩…踏み込まない方がいいですよ』
声が強張っている降谷。そうなると降谷の潜入先か。
「わかった。助かったよ」
通話を切った。美和子には蘭の治療記録を渡し、報告書を頼み、俺は公安ゼロ課へ向かった。
降谷の潜っているのは、謎が多い、通称黒ずくめの組織だそうだ。殺しが専門の組織であり、色々な捜査機関がモグラを放っていた。降谷もその一人である。掃除した方がいいのか?
---目暮十三---
捜査一課が殺気立っている。佐藤君が警察庁に異動になった為である。本来なら、栄転で祝ってあげるところであるが、奪われたと言う認識で纏まっていた。
「佐藤君を戻して貰えませんか?」
警視総監に直談判している。
「警察庁の決定が不服かね?」
「捜査一課的には、奪われたという認識です」
「間違いを正すのは君の役目では無いのか?」
「はっきり申し上げます。今回の異動には裏があるのでは?」
「裏とは?聞き捨てならないなぁ」
高木君と佐藤君が付き合っている旨を話し、二人の仲に嫉妬して、引き離したのでは無いかと、直訴した。
「それは、その高木って刑事が嘘を吐いたのだろう。彼女は彼氏と同棲しているぞ」
「えっ!彼氏とは?」
「個人名は出せぬが、私も信頼している男だ。身分は警察庁の室長クラスだよ」
室長クラス…警視庁で言う処の警視正では無いか…おぃおぃ…
「私の信頼を担っている彼から、彼女を引きはがせと言うのかね?目暮警部よ!」
「いえ…そんなことは…」
「捜査一課の捜査力に疑問を持つなぁ、その程度なのか。まったく…」
◇
捜査一課に戻ると白鳥君が寄って来た。
「どうでしたか?」
笑顔で訊いて来た。
「話しが違うんだが…佐藤君は高木君と付き合っておらん!」
「えっ!そんなはずは…」
「警視総監のお気に入りの人物と同棲しているそうだ」
「え…」
捜査員達が絶句している。
「その真実に辿り着かないことに、総監はご立腹だったぞ!」
捜査員達の顔が青ざめている。うん?高木君と千葉君がいないが…まさか…
「おい!高木君と千葉君はどうした!」
皆無口で私から遠ざかっていく。おいおい、まずいだろう
---高木渉---
千葉と由美さんとで、美和子さんを奪還した。美和子さんには悪いけど、締め落としてだ。どうやら、洗脳されているようだ。由美さんにまで抵抗していたし。
「どうするの、高木君」
由美さんに訊かれた。取り敢えず、ミニパトのトランクルームに入れて、洗脳を解く為の施設へと運んだ。
---江川拓也---
今日は何も無く、5時に解放され、庁舎に戻ると、部屋は荒らされ、平井が倒れていた。おい…襲撃か?美和子がいない。まじかよ~。警備部と局長へ連絡をした。資料の山が崩されていて、何の資料を盗まれたのかわからない。
「どうした、拓也」
局長が直ぐに来てくれた。
「戻って来たら、この有様です。平井は意識が無く、救急搬送しました。美和子が連れ去られたようです」
「警備部は何をしているんだ?!警察庁の庁舎で暴行されて、誘拐って、どういうことだ!」
警備部の部長の顔は真っ青である。
「監視カメラの映像をみせてくれ」
監視カメラの映像は、カメラのレンズが一昨日な方向を向いていて、凶行は移っていなかった。計画的犯罪のようだ。
「入退館リストはある?」
警備部の部長がリストを持って来た。犯行時刻の特定はされていないので、全部に目を通す嵌めに…平井が病院で意識を取り戻し、犯行は男2女1で行われたようだ。頸動脈絞めで落とされたそうだ。手荒すぎる。薬で無く頸動脈か…武道を経験した者の仕業だな。いや、警察関係者もあり得るか。
「部長、捜査一課で聞き込みをしてきてください」
「拓也、犯人に心辺りがあるのか?」
局長に訊かれた。
「えぇ、美和子の希望である異動辞令、その局長の辞令を拒否した奴らですよ」
「なるほどな。どこかに監禁しているのか?」
「いや、洗脳を疑っているのかもしれません。洗脳解除系の医療機関を当たってください」
「わかった。おい!特捜部へ連絡をしろ!捜査一課は捜査対象だから、情報は漏らすなよ」
---医師A---
洗脳された刑事が運び込まれてきた。中々の美人である。二人で治療ルームに入り、催眠状態にして、洗脳を解き、新たに暗示を与えて行く。着ている物を脱がし、入院着を着せて、入院病棟へ連れて行き、病室に入れた。そこで彼女をティストしていく。
「おぉ、良い玩具が入ったなぁ。病状は?」
「洗脳の解除だよ。洗脳された美人刑事ってそそるだろ」
「あぁ、出物だな」
よう調教されているようで、気持ちが良い奉仕が受けられる。この病棟の医師達でシェアするか。
---江口拓也---
4人の行方は捜査一課でも分からないそうだ。どこへ行ったんだ?そういや、洗脳解除と称して、患者を回していた医療機関が有ったなぁ。どこだっけ。データベースで調べる。あぁ、あった。大学病院か。行って見るか。
大学病院近くのコンビニの監視カメラ映像を調べて行く。
いた!この病院だな。精神医療研究施設へ潜入した。といっても、脱走予防の為、セキュリティーが固い。どこかの部屋にいるはずだ。窓の無い重度の患者用の病室だと思う。最上階の窓の無いエリアに侵入した。いた。美和子ともう一人の女性に群がる男達。二人共催眠状態のようだ。洗脳を解くといいながら、催眠術を掛けたのだろう。
強襲チームと共に、強襲した。俺達の出現に驚く男達。俺は美和子の傍に駆け寄り、バスローブを着せた。もう一人は入院着だ。美和子の分しかバスローブを持って来ていないし。そのまま、ドクターヘリで警察病院へ向かった。
◇
誰かに身体を揺り動かされている。誰だっけ?ここはどこだ?
「拓也さん、おはようございます」
「あぁ、おはよう」
そうだ、美和子の手を握って寝てしまったようだ。
「助けてくれたんですね」
「当たり前だろ。そうだ、あの子は誰だ?」
隣のベッドに横たわる女性を指差した。
「由美!どうして?交通部の宮本由美です」
「二人とも医者もどきに回されていたよ」
インターン医師に回されていた。安い給料の上、働き詰めで、ストレスが溜まっている、若いオス犬達だ。
「医者になんで?」
「洗脳を解くって、催眠術を掛けられたようだ」
「洗脳なんかされていない。誰が、そんなことを?」
「実行犯は彼女しか見付かっていない。後二人いるんだが、医者達に消されたかもな」
美和子は俺を言葉をスルーして、
「そうだ、学校へ行く時間ですよ」
あぁ、それで起こしてくれたのか。
「今日は休む。ほとんど徹夜だし。美和子の傍にいたい」
「うん」
美和子の嬉しそうな顔。身体はボロボロなので、当分、一緒には寝られないのが、残念だ。