初めてかもしれない。こんなにも愛しい人に出会えたのは…照れによる誤魔化しや、キザぽい態度を取らない彼。新一とは大違いだ。
彼の事を考えながら自慰に耽る。新一に対してしたことは無い。彼に会いたい。毎日接したい。新一ではかなわぬ夢が、彼になら叶えて貰える。
独占するのは難しいだろうな。無理をすると、簡単にあしらわれてしまいそうだ。きっと、経験が豊富なんだろうな。かと言ってプレイボーイタイプでも無い、不思議な彼…
---江川拓也---
う~ん。出来ない女体2体と生活している。どうなんだ、これ?蛇の生殺しか?
「したいなら、していいんだよ」
って、美和子。体内が膿んでいる女体とは出来ない。悪化するでは無いか。
「やせ我慢は身体に毒だよ」
って、由美。そう思う。
「だから、指示通り生活して、早く治せ!」
酒はダメって言っているのに、女二人集まれば、ビールで乾杯って、なんだ?
由美も広域調査室で預かることになった。庁舎に戻らずに、家で仕事出来るのはいいことではあるが。平井は当分、入院である。あんなヤワじゃダメだろうに。
今回の処分…警視庁捜査一課班長の目暮警部は減俸3ヶ月、千葉、高木両刑事は自宅謹慎1ヶ月だと言う。そこに、今後美和子と由美に接触することを禁ずるが加わった。やけに軽いバツだな…
で、美和子と由美は、完治するまで自宅勤務になり、俺の部屋に越してきた。美和子は隣に住んで居るんだから、引っ越す必要性は無いのだが、由美と俺を二人きりはさせないって、ことらしい。
そして、学校…暇だ。薬物事案の形跡が無い。本当に流行っているのか?ガセでは無いのか?長期欠席中の工藤新一以外、問題無いように見えるんだけどなぁ。
時間は過ぎ、昼休み。蘭が弁当を抱えてやって来た。
「昨日はどうして休んだのですか?」
って、怒っている。有給休暇を使った事にしている俺。
「誰とデートですか?!」
デートと決めつける蘭。まぁ、デートと言え無くも無いが。
「ガールフレンドくらい、いるよ。一応、健全な男子だし」
「それはそうでしょけど…今度から休むときは連絡をしてください。心配だから…」
あ、心配してくれていたんだ。蘭の頭を抱き締めた。
「いいですね。先生…」
「わかったよ、毛利…」
◇
放課後、魔が差して、降谷のいる喫茶店へ行くと、蘭が待っていた…
「奇遇ですね、先生」
降谷が苦笑いしている。待っていたのか…あぁ、クラブ活動出来ないもんなぁ。
「私の家はすぐそこなので、夕食を食べていってくださいね」
すぐそこ?真上だろうに…逃げられそうもない。ケーキセットを食べ終わると、お持ち帰りされた俺。
蘭の家で、懐かしい顔に出会ってしまった。そう言えば、姓が同じだよな。兄妹?違うよな…娘なのか…見た目から想像が付かないんだが…
「拓也か…」
「毛利先輩…」
「え?先生とお父さんって、知り合いなの?」
「先生って…拓也、刑事を止めたのか?!」
「今、学校の先生をしています…」
「止めた?お前がか?まさか…モグラか?」
返事に困る俺。
「娘の学校で何を探っているんだ?」
毛利先輩の迫力に圧される俺。耐えないと。
「この俺にも言え無い事を探っているのか?」
「ねぇ、お父さん!先生が困っているから、やめてよ~!!」
蘭が俺の前に立ってくれた。
「蘭!、ソイツは公安の潜入捜査官だぞ」
「えっ!」
正体をバラすのは反則だよ、毛利先輩。
「先輩、元ですよ。僕は今、学校の先生なんですから」
元公安の潜入捜査官って言い方は間違いでは無い。所属は公安では無いし。
「まぁ、そんな訳だ。毛利、もう俺には近づくなよ」
俺は毛利家を後にした。
◇
その足で冴子のマンションへ…
「あれ?何をしに来たのかな?」
予定外の俺の来訪に、驚いている冴子。
「蘭の父親が、毛利小五郎って知っていたのか?」
「えっ!まさか、あの毛利先輩の娘だったの?」
知らなかったようだ。
「俺の正体をバラされたんだけど、どうするんだ?」
「毛利先輩がバラしたの?」
頷く俺。
「そうなると、潜入先を変えた方がいいわねぇ」
って、冴子に隙が生じたので、意識を狩り取り、ベッドルームへ連れ込んだ。着ている物を総て脱がし、耳に耳栓、口には拘束具、頭部には黒い布製の袋を被せ、腕を背中の後で拘束し、ベッドに上半身だけ固定した。
どうボロボロにしてやろうかな。顎で使いやがって…ここらで一度清算しようぜ。
---野上冴子---
マズい…拓也がキレた。何も見えない、何も聞こえない、声すら出ない…最悪な状況である。下腹部が疼き始めた。徐々に下半身の感覚が鈍くなっていく。薬を使っているようだ。ヨダレがダダ漏れている。身体の芯が熱い…元公安だけあって、女体の拷問、調教は得意なようだ。あぁ、欲しい…刺激が…
うっ!胸に蝋燭を垂らしてきた。気持ち…ドエムにされて行きそうだ。逃げないと…うごっ!股間に蝋燭かぁ…慣れると至極気持ちが良い…もっと、虐めて欲しい。壊して欲しい…ソレくらいの刺激が欲しい。
朝日が昇る頃、エム字開脚でのスクワットを、拓也の上でしていた。黒い袋と耳栓だけは外してくれた。目の前に置かれた姿見に、私の姿が映る。ボロボロである。全身に蝋が貼り付き、ヨダレや鼻水、涙などの体液がダダ漏れしていた。シャワーを浴びたい…だけど、拓也から、お許しが出ない。
一見寝ているように見える拓也。だけど、サボると、ヒモを引っ張る。ヒモの先端には洗濯ハサミがあり、乳首とクリを咥えていた。引っ張られると、目が醒める激痛が全身を襲う仕組みになっていた。
太股が限界に達している。痙攣しているようだ。頭がフワフワする。思考の限界が近い。そして、目の前が真っ暗になり…
---江川拓也---
遂にぶっ倒れた冴子。今日はこの位にしてやるか。冴子の体内に、大量に溜まっていた物を出せたし、良しとした。さて、帰るか。
朝帰りすると、美和子と由美が正座をして待っていた。どうした?
「態度を改めます。ですから、朝帰りはしないでください」
と、二人の土下座で出迎えられた。
「仕事で遅くなったんだよ」
「どこの女体と過ごしていたんですか?」
美和子が抱きついて来た。
「治すことに努力しますから…」
冴子の調教も仕事の内である。たまにはしないと、上下関係を忘れられてしまうから。
「あぁ、そうだ。学校は解雇された」
「まさか、生徒に手を出したの?」
アレは出したけど、手は出してはいない。
「違う。正体をバラされたんだよ。もう行けない」
「そうなんだ…敵対勢力?」
「昔馴染みの元刑事にだ。まぁ、薬物使用の兆候は無いし、ガセだったようだよ」
これで通常営業に戻れそうだ。
---毛利蘭---
お父さんが、先生の正体を看破したせいで、先生は学校を辞めてしまった。もう逢えないのかな…先生の後輩だと言う安室さんに相談してみた。
「先輩のヤサですか?う~ん…」
安室さんも警察関係者なのかもしれない。ヤサって、警察用語だったはず。
「無いんじゃないかな。いや、学校の先生ってことは、有るはずだな」
ネットで教職員名簿を見つけてくれ、住所を教えて貰った。その住所へと向かう。あれ?ここって、美和子さんの住んでいるマンションじゃなかったっけ?先生の部屋へ向かうと、隣は美和子さんの部屋だった。なんて、偶然だ。で、先生の部屋の呼び鈴を押した。
玄関先で固まる私と美和子さん。美和子さんの部屋って、隣だったはず…、じゃ、なんでここにいるの?
「蘭ちゃん…彼に会いに来たのかな…」
彼?まさか、先生の彼女って、美和子さんなのかな?
「蘭!早く入れ!足首悪いぞ」
先生に呼ばれた。玄関に入り、靴を脱ぎ、先生の元へ…。あれ?なんで。由美さんもいるんだ?
「蘭。ベッドに横になれ、テーピングを貼り直す」
言われるまま、ベッドに横になった。靴下を脱がされ、テープが剥がされていき、消毒液で拭かれた後、新しいテープを貼ってくれた。
「3日に1回のペースで、ここへ通え。あぁ、来る前には連絡をしろよ。いない時もあるからな」
私の足首の心配をしてくれていたんだ。
「先生…美和子さんと付き合っているんですか?」
「いや、同棲しているだけだ。この二人は怪我人で、ここで治療中だよ。隣に住んでいるのに引っ越ししてきたんだよ、コイツ」
先生に側頭部を小突かれる美和子さん。大胆…隣じゃなくて、一緒にいたかったんだ。
「先生、私も治るまで、ここに住んでいいですか?」
「はぁい?」
先生の困った顔。
「毛利…授業はどうするんだ?」
「先生、蘭と呼んでください。先生は学歴が大切ですか?」
「いや、それは…」
更に困った顔の先生。いや、もう先生では無い。彼だな。
「面倒見て上げないよ、拓也さん」
って、美和子さんが援護してくれた。
「美和子がいいなら…」
美和子さんを気遣う彼。
---江戸川コナン---
おっちゃんと蘭が大ゲンカをして、蘭が家出をした。公安のモグラの正体を看破したら、ダメだろうに…コイツ、潜入捜査していますって、娘とは言え当事者の前で、公表しちゃ…蘭の想い人は学校を去ったそうだ。そのことが原因でおっちゃんと蘭の大ゲンカが勃発したのだ。
『あぁ、コナン君。美和子さんの家に泊めて貰うから、心配しないでね。そう、お父さんに伝えてね』
って、直接メッセージも送りたく無いのか。おっちゃんに、届いたメッセージを見せた。
「佐藤刑事の家に転がり込んだのか。なら、安心だな」
って、新聞紙を逆に手にしている、動揺しまくっているおっちゃん。
新一の声で蘭へ連絡をしてみるが…はぁ?着信拒否だと…マジに、あの先生に惚れたのか?公安のモグラはダメだろうに。だけど、本名を名乗っていたんだよなぁ。潜って居なかったのかな?
「おじさん、拓也って刑事さんは、どんな刑事さんだったの?」
今更であるが恋敵の情報収集を始める。
「あ?あぁ。拓也か?巨大な圧力と戦い、この国を追われたんだよ」
国外追放されたのか…
「権力者にはジャマな存在って感じだな。正義感は強かった。だけど、尊敬している刑事が、圧力により刑事の職を辞することになり、アイツは変わったそうだよ。必要悪は必要って考えになぁ」
海外で心の変化が有ったのだろう?通り一遍の正義では、勝て無い相手がいて。
「もし、蘭が本気でアイツのことを思うなら、応援はしてあげたい。但し、アイツが刑事で無ければだ」
復職している可能性があるのか。海の向こうか…安室さんに訊いてみるかな。
◇
「うん?拓也先輩のことか?」
それは公安で、先輩だったってことか…
「どんな人って…優しくて真面目な先輩だよ。どうして、知りたいんだい?」
「必要悪は必要って言っていたようだから、興味を持って」
「あぁ、コナン君は必要悪も悪って考え方だったねぇ。俺は必要悪って、ホワイトナイトだと思うんだよ。警察が機能出来ない悪に対して、鉄槌を与える悪って感じだよ」
「あの組織も機能しないの?」
「いや、機能はするが、証拠が無い。捜査機関は動けないと思う」
まさか、狙いはアソコか?
---江川拓也---
仕事で海老名に来ている。獲物を見つけたと連絡を受け、ハンティングするように命令が下りてきた。現着して、黒のポルシェ356Aを見張る。助手席に座る人物は手配書の男性である。後は運転席に手配書の男性を目視出来れば、作戦決行になる。
勝負は一度きりである。失敗すれば、もうこういうチャンスは来ないだろう。待つ事2時間、手配書の男が運転席に座り、エンジンを掛けた。その瞬間、ガソリンタンクを狙撃した。一瞬で車は火だるまになり、載っていた二人も火だるまになりながら、無防備な状態で外へ出て来た。チャンス到来、二人の額を撃ち抜いた。
次のターゲットを求めて厚木へと向かった。丹沢の山小屋に狐を2匹見つけたそうだ。手配書を確認しながら、ターゲットに間違いが無いかを確認した。
これで4匹を殺処分完了だな。疲れたし、家にへ帰るか。
『5匹目を見つけた。強襲部隊は、横浜に集結してくれ』
局長から指令が飛び込んで来た。まだ、狩るのか?バイクを横浜に向けて走らせた。