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---工藤新一----
目が醒めると、隣に蘭が寝ていた。これって?蘭は全裸である。
「ダーリン、その娘は、ダーリン専属のメイドにする。但し、毎日、私を愉しませた後に、好きにしていいわよ」
って、システィーナ。それは、蘭を攫ってきたってことか?
「攫ったのか?」
「まさか。婚約を祝して、日本政府が、調教したメスを贈呈してくれたの」
もっと、酷い扱いだろうに…政府を強請ったのか?
「そのメスの名前は今後、メスだからね。さぁ、私のベッドで、私を愉しませないさいね」
---江川拓也---
目の前でバンコランが土下座をしている。蘭を強奪したようだ。俺達が仕事に行っている間に、留守番をしていた蘭を、このバカを頭にしたMI6のバカ共が…
「すまない。王室の命令だ。逆らえない」
あの女王、どうケジメ付けさせるかな。
「で、この国の皇室か?政府か?どこに許可を貰ったんだ?」
「政府だ…」
クソのような政治家かぁ。
「政治家は味見をしたのか?」
「あぁ、毒味と言っていたよ」
ふざけるな!俺の患者を完治前に誘拐だと…
「すまない」
バンコランが土下座を止めない。
「お前の土下座に価値を見いだせない」
---毛利小五郎---
政府から手紙…要約すると、蘭が英国王室の駐在員になったので、お知らせしますって内容であった。取り急ぎ、英里へ連絡をした。
「どういうこと?」
怒り心頭の英里。
「俺にもわからん。拓也に連絡をしたら、MI6を絞め上げている最中だと」
諜報機関を絞め上げるって、アイツ…
「まだ、未成年なのよ。それも英国で無くて、英国王室って、意味がわからないわ」
「先輩、わかったよ。この国の政府が、英国王室への友好を謀る為に、贈呈したそうだよ。システィーナ王女の婚約者の工藤新一のホームシックを治す為にね」
拓也が調べて来てくれた内容は、驚愕な物だった。探偵小僧の為に、蘭を贈呈だとぉぉ~!
「拓也、どうにかならないのか?」
「犯罪組織相手なら、助けに行けば良いだけだけど…この国の政府が主導しているんだ。俺のように国外追放の刑に遭う。下手すれば、即時射殺だよ。公安には手を回しているが、内閣の暗部組織は止められない」
拓也にしては難しい顔をしている。それは、難しい案件ってことだ。
「ICPOに提訴したけど、英国王室相手では、手は出せないそうだ。スコットランドヤードですら、手は出せない。なんたって、犯罪では無く、国益だからね」
蘭…
「蘭は無事なの?」
「生きている。殺すなら返せって、MI6と英国王室には言ってある」
拓也…お前、何てことを、何て処に言っているんだ…
「まぁ、久しぶりに、しばき行くよ」
拓也の顔が歪んだ気がした。
---工藤新一---
命じるままに蘭が奉仕をしてくれている。口を使い、体内を使い、胸を使い、俺を愉しませてくれる。問題は射精する度に、精液をお付きの者達が採取していくことか…俺と王女の間の子供を作るらしい。
蘭は言葉を話せない。何かをされたのか、首には太いベルトが巻かれていた。
「蘭…」
「何をすればよろしいですか…ご主人様」
もう、蘭の姿をしたエロ奴隷である。だからと言って、何もしないってことは無い。男のサガである。愛した女性なのは確かである。
「ねぇ、どう?」
システィーナのボディラインが、蘭のそれに近づいている。美容整形でもしたのか?俺の気を引くために。
---江川拓也---
久しぶりの英国…知り合いの家を訪ねた。う~ん、寝ているようだ。勝手知ったる他人の我が家。勝手に入って寝室を目指した。静かな寝息が聞こえる。念には念を入れて、媚薬入り睡眠導入剤を鼻から吸わせた。
「うぅぅ~ん…」
相変わらず抵抗力がない。既に催淫状態にあるようだ。お召し物を脱がせて、夜食代わりに食する。
小さめな胸…だけど悪く無い感触である。手入れの行き届いた股間。柔らかいアンダーヘアは触れていて気持ちが良い。ゆっくりを挿入していく。
「あっ!」
挿入するだけで、達したのか?相変わらずだな、カトリーの体内は…
「はぁ…はぁ…はぁ…あれ?拓也?」
4ラウンド目で俺に気づいたカトリー。
「えぇぇぇぇ~!何時の間に…どうして、来る度にこうなのよぉぉぉぉぉ~!」
「カトリーの身体目当てだから…」
耳元で囁くように言うと、真っ赤になりダンマリになる。お約束だなぁ。
「ねぇ、中で出して…」
涙目のカトリー。
「断る。彼氏を見つけろよ」
腹ボテのカトリーなんか、見たく無いし。ティッシュとゴミ箱とお友達だよ。
「で、何のよう?」
って、言いながら、俺の上に載るカトリー。溜まりすぎだろう。
「カトリーの身体目当てだって、言っただろ。しばらく、泊めてくれ」
「どこの仕事?」
「巻き込みたくない。だから、訊くな」
「犯罪?」
「この国のモラルの問題だよ」
「王室?」
もう質問されたくない俺は、カトリーの唇を奪い、彼女を抱き締めた。
◇
どうするかな?エリザベートを訪ねた。
「システィーナの件?」
「どう落とし前をつけるんだ?」
「私は関与していないわ」
だろうけど…
「お前、アイツの母親だろ?」
「…」
「ここの権威も地に堕ちたな。がっかりだよ。食事問題が解決出来れば、永住したかったけど、もう無理だ」
「そう言わないで…」
老婆が俺に縋る。年齢的に敬遠コースだ。
「バンコランの土下座なんか、見飽きたよ」
一度、MI6の上層部全員が全裸で土下座していたっけ。アレには流石の俺も引いたけど。
「前に言ったよな?こういうことするなら、俺を殺せって。なぁ、言ったよな?」
老婆の両頬を掴み、俺の目線に引き上げる。震え、強張っていく老婆。お付きの者、ガードの者、誰もを止めに入らない。俺が間違っていないって、知っているからだ。皆、あの王女のわがままにウンザリなのだ。
「おい!そこのエスピー!撃つなら1発で仕留めろよ!」
でも、誰も銃に手を伸ばさない。俺の隣には、MI6のバンコランが立っている上、俺の覚悟を知っているし。
「エリザベートを責めても、何も変わらんな。さて、どうするかな」
老婆が俺に土下座をしている。この国の権威の謝罪。でも、謝罪するくらいなら、あの女をどうにかして欲しい。
「謝るくらなら、あの王女に教育をしろよ!」
お付きの者…ガードの者達まで、老女に右に倣えで、俺に土下座をし始めた。誰も、あの女に教育出来ないってことのようだ。それは、俺に汚れ役を頼みたいってことだろう。
「謝って済む問題は少ないんだよ」
彼らの意志は分かった。だけど…いいのか?王女を手に掛けて…俺の心は揺れる。
「そこを何とか、してくれ…拓也…」
バンコランが、代表して口を開いた。この国の権威の暗部ですら、手を出せない相手なんだろう。
「う~ん…蘭には、どんな処置を施したんだ?」
「言いにくいんだが…エロ調教と洗脳によるエロ下僕化…」
「じゃ、蘭に似た女性を用意して、すり替えろ」
「用意?」
「奴隷市場で買え!攫うなよ」
「あぁ…わかった。出来る限りやってみる」
少しの間、ごまかせれば良いんだ。
「後、蘭に施した術式の資料を全部用意してくれ。元に戻せるかを検討する」
「わかった」
バンコランの指示で、彼の部下達が部屋を出て行った。
◇
ICPOからスコットランドヤードへの研修令を出してもらい、スコットランドヤード内に、俺専用の仕事部屋を作ってもらった。住居はカトリーの家で、通勤をしている。カトリー…カトリーエイル・レイトンは、ここロンドンで名探偵として有名であった。
「真実はいつでも希有な物なのです」
って、どんな難事件でも短時間で解決するカトリー。
「拓也…ずっと、傍に居てくれる?」
プライベートでは寂しがり屋である名探偵。
「仕事が終わったら、帰国するよ。食い物が合わない」
和定食が恋しい。生姜焼き定食を食べたい。カトリーを食べて、耐えている俺。
「拓也との子供が欲しいなぁ」
「探偵であるお前が好きなんだ」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど…」
パブでギネスという黒ビールを片手に、キングエドワードという葉巻を。悪く無い生活である。カトリーをデザートにした後、ダンヒルオールドマスターをチビチビ呑みながら、ボンド・ストリートを詰めたパイプでまったりも悪く無い。
だけど、食い物がダメなんだよぉぉぉぉぉ~!ひつまぶしが食いたい…
「今度の休みはどうする?」
キャラバッシュパイプを咥え、術式の資料を読んでいると、カトリーに訊かれた。
「特に考えていないけど、甘味巡りでもいいぞ」
心はウナギの蒲焼きであるが、カトリーの大好物はスィートである。それを食べ回るのも悪く無い。
◇
が、カトリーとの休日が消えた。カトリーが誘拐されたのだ。直ぐに、バンコランに捜索してもらい、カトリーは発見された。
「始末される前に、保護したよ」
全裸で箱に詰められているカトリー…全身にアザや、切り傷がある。拷問を受けたのか…
「あのバカか?」
「違う。彼女により、悪事を明らかにされたヤツの逆恨みのようだ」
カトリーを箱から取り出した。股間は無残な状態である。手入れの行き届いていたアンダーヘアは燃やされたようだ。重度の火傷を負っている。
「膣洗浄と子宮を洗浄したい。あと、火傷の治療もしたい。どこか医療設備はあるか?」
「MI6の医療センターを使ってくれ」
カトリーを連れ帰るかな…一人で置いて帰れない。
◇
病室は個室を借りた。カトリーをこんな目に遭わせたヤツらの一家全員、始末した。子供だからって残しておくと、仇討ちの連鎖が止まらないからな。
「交換してきたよ」
バンコランが蘭を保護して来てくれた。早速、術式を逆の手順で行い、再建術を施していく。手術室を出ると、バンコランとエリザベートが待っていた。
「どうだ?」
「4,5回に分けて、行う。一気にでは、俺の体力が保たないし」
脳にダイレクトに電気刺激を与え、洗脳したようだ。どこの組織だ?
「資料に無い術式が施されていた。そっちで調べてくれ」
見つけた術式のメモをバンコランに渡した。
「うん?軍部の関与か…生体実験紛いだな」
「あぁ…いつだって、俺を含めて男は愚かだよ。こんなことになる位なら、あの時、俺を殺してくれれば良かったのに…俺はバンコラン、お前を恨む」
「恨め…親友を殺せなかった俺の甘さを、恨めば良い」
バンコランは去って行った。
「王女の処遇は考えてくれたか?」
「えぇ…病気療養にするわ。その後…病魔に負けてって、感じにする。それで、許して…彼女の医療費は総て、王室の予算で持つ。だから…」
表には出すなと?まぁ、出さないよ。いや、出せないな。蘭は見世物では無いから。
◇
10ヶ月振りの祖国…出迎えは、降谷とクリスが来てくれた。
「家は一戸建てにしました。オペ室完備、病室は3部屋あります」
家は公安で用意してくれた。まぁ、公安の医療施設って扱いで、作ってくれたようだ。
「隣家はICPOの日本支部ですので、何かあれば、直ぐに対応できます」
降谷が説明している。カトリーと蘭は、まだ昏睡状態である。状態が良くないのだ。特に蘭の方が悪い。まだ、再建術が途中であるし。カトリーは股間の火傷が…許せない…
「あぁ、定食屋のポテトサラダが食いたい…」
蘭とカトリーを警察病院に収容してもらい、クリスと飯を食いに行く。
「定食屋?」
クリスが行かないような、店に入り、カツ丼とポテトサラダを喰らう。これだよ。この国のB級グルメはサイコーである。が、クリスの口には合わないらしい。
口直しで、連れ込み宿へ…久しぶりのクリスを堪能した。
---工藤新一---
システィーナに病気が見付かり、俺達はベーカー街から、別荘へと移された。日に日に弱まっていくシスティーナ。蘭とまぐあい、日々を生きる俺。
「システィーナの病気って何だ?」
彼女のお付きの者に訊くが、何も答えてくれない。これは何か裏があるのか?そして、システィーナは昏睡状態へ…疑念を濃くする俺。蘭もいつの間にかいなくなっていた。どういうことだ?何が起こっているんだ?
別荘に来た業者から携帯電話を盗み、電話をしてみた。
「父さん…」
「新一か…」
「あぁ、何が起きているんだ?」
「何の話だ?何が遭ったんだ?」
父さんが知らない?なんでだ?
「助けてくれ。英国で軟禁状態なんだ」
「英国だと?なんで、そんな場所にいる プチッ」
通話が突然キレた。見付かったのか?携帯電話を処分して、庭を散策しているように振る舞う。
「あぁ、システィーナ王子、ここにいらっしゃいましたか」
何?俺が王子だと?王女はどうしたんだ?
「さぁ、王子になるための勉強をしてください」
って…システィーナの入れ替えか?王女を王子に…無理があるだろう?
---工藤優作---
新一からの通話が突然切断された。身に危険が迫っているのか?新一にか?俺にか?それとも俺達にか?直ぐに旅行に行く準備をする。ここにいると危険な気がする。有希子に連絡をして、日本で会う約束をした。俺の声で、何かが遭ったと悟った有希子が、俺の指示に従うと言う。そして、俺は家を脱出した。
飛行機での移動は危険なので、時間が掛かるが船で日本を目指す。船の中で、出来る限り情報を集めていく。
英国関連のニュースを拾っていく。政治・経済からゴシップネタまで…そこで、見つけたのが『システィーナ王女がシスティーナ王子へ』というゴシップ記事である。性転換手術を受けたそうだ。婚約が破綻し、男になったと書かれている。その婚約の相手の名前はジミーKで、経歴は不明らしい。妖しいだろう。仮にも英国王室の王女の婚約相手であるのだから、不明は無いと思う。明らかに出来ない理由が有るのか?
---江川拓也---
蘭に手を掛けたヤツらの一人を見つけ、身体へ尋問をしている。供述内容はボイスレコーダーに録音している。一応、証拠だ。
「アイツらの息子達で回したのか?」
「そうだよ…みんなで回したんだ…やめろっ!」
バナナの皮の様に剥いてあげたら、失神しやがった。蘭を喰った男の一人だ。副首相の次男坊で秘書らしい。政権内部の息子達で回したようだ。ふざけるなよ!権力の傘で護られた奴らの膿を出すかな…ふふふ。