※この作品はR-18です。

アルフガン   作:もっち~!

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相棒*

 

 

翌日、授業を受ける為に、自分のクラスに向かった。

 

「ちょっと、あなたは、どこに住んでいるの?」

 

声をする方を向くと、半裸を見てしまった女性がいた。名前は確か…ジェーンだったかな?

 

「変態呼ばわりするヤツと、一緒に暮らせないから、親代わりの人の部屋に同居しているよ」

 

「変態は言いすぎたわ。戻ってきなさいよ。もう共用部で着替えはしないから」

 

命令口調…こういうヤツは苦手だ。僕は自由人である。命令されるのは心外である。

 

「考えておくよ」

 

僕は自分のクラスに向かった。自分の席に座ると、隣に座っている女性から、声を掛けられた。

 

「昨日、ペア分けをして、あなたのパートナーになったわ」

 

この子は確か…メアリーだったかな?特待生枠で入学した才女だったかな?

 

「そうなんだ。よろしくお願いします」

 

「貴方の実力を知りたいの。放課後、少し付き合ってもらうわよ」

 

え?ギルドでの勉強…特別受講だから、それを理由にしてはダメだよな。

 

「わかったよ。放課後はアルバイトがあるので、手短にお願いしますね」

 

ここまでの授業でわかってきた事、彼女と僕では得意分野と不得手分野が逆だった。実践系が得意な僕、彼女は理論系が得意だった。特待生って、実戦はしていないんだろうな。

 

◇

 

放課後、戦闘フィールドの1つを借りて、彼女と対戦することになった。戦闘フィールドというのは、仮想の戦闘空間である。万が一、大怪我をした時点で、強制的に医療機関に転送されるという。命が保証されている戦闘空間である。

 

特待生と苦学生の戦いってことで、ギャラリーは少なめだった。まぁ、人に見せるための戦いはしたくないからね。何故か、ギャラリーの中には、あのジェーンもいた。あと、僕と同じクラスの仲間くらいかな。

 

「さぁ、始めましょう。勝った方がリーダーってことにしましょう」

 

彼女は剣を構えた。僕は妖刀村雨を構えた。彼女が剣を振ると斬撃が無数飛んできた。僕は村雨で斬撃を防いでいく。そして、防ぎながら、雷撃を彼女の頭上から落とし、炎の玉を彼女の目の前から放ち、無数の氷柱弾を彼女の横から撃ちだした。まさか、僕が防御しながら、攻撃をするとは思っていなかった彼女は、回避動作が取れず、三方向からの攻撃全ての餌食になり、光に包まれて医療機関送りになった。僕は仮想フィールドから脱出した。

 

ほとんどのギャラリーは無言で動かなかった。彼女を除いてね。僕に近づいて来たジェーン。

 

「どこで、あんな技術を学んだんの?」

 

「廃墟迷宮をソロで探検したり、旅団の人達に学んだりしてだよ」

 

「あなたも特待生なの?」

 

「僕は推薦枠だよ」

 

「推薦枠?すごい…」

 

話しながら僕らは、大学施設に入るゲートの前まで来た。

 

「じゃ、僕はバイトがあるから、失礼します」

 

IDカードをセンサーに通して、大学施設へのゲートを抜けた。

 

「え?大学施設の利用許可が下りているの?」

 

「あぁ、アルバイト先が大学施設なんだ。住居もねぇ。またねぇ!」

 

僕は侍ギルドに急いだ。

 

◇

 

翌日、自分のクラスに着くと、クラスメートが群がってきた。僕は人混みが苦手とは言えず、応対していく。メアリーは『ブラディーメアリー』という二つ名を持つ剣の達人だったらしい。得意ワザはあの「飛ぶ斬撃」だそうで、それを僕は初手から見切って、防御しながら魔法攻撃をしたことに皆は驚いていた。僕みたいなタイプ魔法戦士って呼ぶらしい。それも上級ジョブに部類される物らしいのだ。

 

なんで特待生でないのかを説明する羽目になり、実戦経験はあるけど、理論がまるでダメなことを告白した。なんか、昨日までと違う目で、僕は見られることになったらしい。

 

「無学は怖い」

 

って、誰かが言っていたけど、それに僕が当たるらしい。メアリーはこの学年で一番上のランクで、次がジェーンって事を初めて知った。僕は何番目なのかな?

 

昨日までと違い、クラスメート達が、僕の苦手とする教科を、優しく教えてくれるようになった。僕は知らなかったが、僕が笑顔の時に近くにいると、心が癒やされていく感覚になるらしいことを。

 

放課後、ギルドに行こうと歩いていると、ジェーンに声を掛けられた。

 

「ねぇ、色々訊きたいことがあるから、自分の部屋に戻って来なさいよ」

 

「今住んでいる場所は、色々便利なんだよ。まぁ、気が向いた時に戻るよ」

 

ゲートの前で、ジェーンと別れた。

 

◇

 

侍ギルドの他に、レヴィアタンからの助言で、禁断の魔法ギルドも訪れるようになっていた。ここを極めると、ネクロマンサーというジョブになれるらしい。まぁ、いわゆる黒魔術系だけどねぇ。レヴィアタンの介添えも有り、黒魔術もマスターしていく僕。

 

ライバル心からなのか、ガブリエルからの助言で、僧侶のギルドにまで手を出してしまった僕。ここを極めると、プリーストというジョブになれ、この系統を極め続ければ、サーゼクスさんと同じ、ロードになれるらしい。

 

二人から助言をもらった僕は、更に三人目からも助言をもらい、魔術師のギルドにも手を出すことに。極めれば、ウィザードのジョブになれ、プリーストとの合わせジョブで、学長と同じ賢者になれるらしい。

 

そして、毎日が忙しいけど、充実した日々を過ごしていく僕。で、テストシーズンになると、サーゼクスさんとの同居が、テストシーズンが終わるまで出来なくなった。テスト問題の漏洩とかが、あるとまずいという配慮からだ。そして、僕は本来の自分の部屋で、生活することになった。

 

◇

 

「やっと、私と暮らすことを選んだのね」

 

笑顔のジェーンが、僕を迎い入れてくれた。

 

「違うよ。テストシーズンが終わるまでの期間だけだよ」

 

不満気な僕。

 

「なんで?」

 

「僕は教員住宅に住んでいるんだ。だから問題漏洩があると疑われるので、ここに退避しに来ただけだよ」

 

なんかジェーンが驚いている。

 

「教員住宅?先生と住んでいるの?」

 

「そういうことになるねぇ。解らない教科は、夜その教科担当の先生の部屋で習っていたんだよ」

 

「凄いなぁ…ねぇ、私とペアを組まない?」

 

「違うクラスだよ」

 

「貴方の本来のペア相手は、当分入院でしょ?退院するまでの間だけでいいわよ」

 

「僕はソロで構わないんだけどね」

 

「そう言わずに。ペアで潜るのも教科のうちだよ」

 

最終的には僕が折れて、暫定でペアを組むことになった。

 

◇

 

テスト勉強をした僕に、ショックな出来事が…学長の意向で、僕は1年間テスト免除になっていた…テスト期間は、ギルドで修行三昧な生活になっていった。

 

テスト最終日の翌日に、迷宮探索の実技が行われた。これが終われば、夏休みという期間に入るらしい。

 

自分の順番になるまで、控室でウォームアップをする。ウォームアップといっても、相方のジェーンの緊張を解してあげることだけど。まぁ、ヒーラーとしては、当然の行為かな。

 

さて、僕らの番だ。迷宮の入り口で、申請をする。普通、高等部の場合はジョブ欄には「戦士」と書くらしいのだが、僕は「ヒーラー」と書くことになっていた。これを見てジェーンが驚いている。

 

「ジム…初期ジョブでなくて、ジョブに就いていたんだね、もう」

 

「ヒーラーだから、サポートだよ」

 

「前衛向きなのに?」

 

「そう…だから、僕はソロで潜るんだよ」

 

「納得…」

 

そして、ジェーンと初級迷宮に挑んだ。敵らしい敵には出会わずにクリア。レヴィアタン曰く、僕の下僕達にビビって敵が出てこなかったらしい…

 

「ありがとう。ジムのおかげで、迷宮デビューできたわ」

 

ジェーンにお礼を言われたけど

 

「僕は何もしていないから」

 

と、返答した。そして、二人で部屋に戻った。

 

◇

 

「ジムは夏休みどうするの?」

 

「うん?アルバイトの毎日だな。ジェーンは?」

 

「家に帰るけど…」

 

「そう。いってらっしゃい」

 

僕は自分の部屋に戻ろうとした時、後ろからジェーンに抱きつかれた。

 

「ペアの相棒に、ちょっと冷たいんじゃないの?」

 

「暖かくしてあげればいいのかな?」

 

僕は振り向き、彼女と正面から抱き合う形になった。これに驚いたジェーン。

 

「ちょっと…」

 

僕は僕の口で彼女の口を塞いだ。両手を彼女の胸に当てて、気を込めていく。徐ろに彼女の舌が僕の口の中に入ってきた。彼女の柔らかくて薄い舌を、僕の舌が迎えて味わっていく。

 

彼女にすべき事が、レヴィアタンとガブリエルから指示が届く。

 

彼女の服を脱がしていく。そして、彼女の肌に手を当て、気を込めていく。顔が紅潮していく彼女。僕の口は、彼女の淡い膨らみの胸に、吸い付いていた。

 

「熱い…うふっ」

 

僕の指は彼女の下腹部に到達して、クリトリスと膣の中に癒やしのオーラを流し込んでいく。

 

「あぅ…あぁ…身体の中がぁ…暖かい。温泉に入っているみたい」

 

彼女の全身の筋肉が一瞬締まり、徐々に緩んでいった。

 

僕は彼女を彼女の部屋のベッドまで運び、寝かしつけた。その後、自分の部屋の自分のベッドで寝た。

 

◇

 

朝、全裸のジェーンに叩き起こされた。

 

「ねぇ!昨晩、何をしたのよ?」

 

「はぁ?冷たいって言うから、温めてあげたんだけど…」

 

「交わったの?」

 

「交わってないよ。温めただけだ。ヒーラーとしての分野だからね」

 

「交わってないの?なんで?」

 

「また、変態呼ばわりされるのは、嫌だからね!」

 

「バカ!」

 

そう言い残して、ジェーンは自分の部屋に引き上げた。女心はわからない…はぁ…

 

僕は、ギルドに行く準備をして、共用部のテーブルの上にメモ書きをして、ギルドに向かった。

 

 

 

---ジェーン---

 

玄関のドアの閉まる音がしたので、共用部に出ると、テーブルの上にメモ書きがあった。

 

『気をつけて、里帰りして来いよ。僕はアルバイトに行ってくる』

 

そのメモ書きを綺麗に折りたたんで、ポケットに入れようとして、気づいた。私って全裸だったのね…

 

 

 

 

 

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