※この作品はR-18です。

アルフガン   作:もっち~!

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青田買い

 

 

---ジム---

 

夏休み…ギルドも休みのところが多い。長期休業なので、長期遠征が出来るとあって、旅団を組んで、迷宮探索をしに行ってしまうギルドが、数多いのだそうだ。

 

しかたがないので、図書館で読書をすることに。

 

少し以前の時代、人類は核兵器、大量破壊兵器というもので、国と国との戦争は、住む場所を、極端に削り取ってしまったそうだ。

 

そこで、ある時、エライ人達が集まって、優秀な戦士同士が戦って、戦争の代わりをするようになったらしい。お金にものを言わせる国が、大量に戦士の買い占めに走ったこともあり、ルールを作って、1つの国で保有できる戦士の数に制限が設けられたとある。

 

ルールはリアルチェスのようなものだ。『王』『女王』『戦車』『僧侶』『騎士』『戦士』というクラスを免許(ライセンス)制にした。例えば『戦士』になるには、『戦士』の試験に合格し、免許が無いとなれないのだ。国の長はチェスプレイヤーとなり、各駒を動かす、要するに戦略が大事である。チェスと違うのは、駒で駒を取るのでなくて、駒と駒が戦って負けた方の駒が、盤面から除かれる方式であること。なので、実力のある『戦士』であれば『王』を取ることも可能である。各駒の制限人数は1-1-2-2-2-8の16で、そこに補欠が4名を入れた20名が1つの国で保有できる兵力の人数になる。

 

こういう迷宮学園などで、ライセンス試験があり、それを取ることで、良い就職ができるらしい。僕のような迷宮探検者には、関係のない話であるけど。

 

 

こういう学科に関係ない本は、夏休みに最適かな。

 

「いたいた。おい、貴様!決闘しろ」

 

この人は、図書館では静かにってルールを、知らないのかな?声のする方を見ると、フルアーマーを着込んで、ランスを構えた男がいた。ここでやるのか?マズいんじゃ無いかな?

 

「わが家のお嬢様を怪我をさせた無礼者は貴様だろ?負けても勝っても我が家の『戦士』になって貰うからな」

 

なんか、無茶苦茶なことを言っていないか?僕は、逃げた。そして、サーゼクスの研究室に逃げ込んだ。

 

「どうしたんだ?ジム」

 

サーゼクスが、異変に気づいてくれた。

 

「図書館で読書していたら、決闘しろって」

 

そのとき、研究室のドアが破壊されたような音がした。

 

「おい、小僧!出てこい。貴様はメアリーお嬢様の『戦士』になるしかないんだ。死体にして持ち帰るからな、そのつもりでいろ!」

 

無茶は前口上にサーゼクスがキレた。

 

「おい、失礼だろ?いきなりドアを壊して、入ってくるなんて」

 

「一般人はどけ!あの小僧を、お嬢様の元に届けるのが、私の使命なんだ。ジャマするな」

 

いきなり、魔法で研究室の屋根を破壊した騎士。魔導戦士か?

 

「私はロードのサーゼクスだ。お前は誰だ?」

 

サーゼクスを無視して、僕の方へ詰め寄ってきた騎士。その時、僕と謎の騎士が仮想フィールドに飛ばされた。

 

「学長のソーナです。学内での破壊行為、学生の強制青田買いは、いかがなものかと思います。そこで、戦ってみればどうですか?ジム君、本気で戦いなさい。例え相手を殺してもかまわない。そいつは賊と変わらない行為をしたんだから」

 

学長の許可が下りた。僕はドラゴンを召喚した。僕の周りに龍門が8つ展開して、ドラゴン8匹が騎士に襲いかかっていく。

 

「ドラゴン使いだと?ますます欲しい人材だ」

 

僕はドラゴン達で上空に注意を逸らして、騎士の足元の影を底なし沼にした。影に飲み込まれていく騎士。

 

「何?闇属性の魔法だと…貴様は一体…」

 

騎士を飲み込むと沼は消え、獲物がロストしたので、ドラゴン達は門に帰って行った。そして、仮想フィールドから僕だけが生還した。

 

「まさか、本当に息の根を止めるとは…」

 

絶句気味のソーナ学園長。

 

「だって、学長が許可を…」

 

「あのクラスだと、殺す気で行かないと、逆に殺されるぞ」

 

サーゼクスが良くヤッタって顔で、僕に抱きついている。

 

「研究室を破壊するとは…特待生のメアリーの家に弁償させましょうね」

 

「あぁ。強制青田買いは禁止事項だ」

 

「ねぇ、あんな風な無理矢理、眷属化ってあるんですか?」

 

僕はお二人に質問した。

 

「たまに行方不明の学生がいるの。たぶん貴族の間では、当たり前の行為なのでしょうね」

 

「学内の取り締りを強化していくしかないないな、学長」

 

「そうだ、図書館は無事かな?」

 

図書館の方を見ると、だいぶ壊されていた。

 

「当分、使えないよね…」

 

凹む僕。

 

「図書館まで破壊したのか、あの騎士のヤツ」

 

怒りが収まらないサーゼクス。

 

 

学園内の警備が手薄な夏休みは、学内は危険っていうことで、来月からのサーゼクス達の旅団に帯同することにした。

 

 

 

 

 

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