---遠山 りん---
「で、どうします?1時間くらい経ちましたが」
ヒロさんが声を掛けて来た。
「下着姿はダメです」
「では、モデル代をそちらで即金で払ってもらえますか?それとも、契約不履行にしますか?」
両方ともダメだ。私では、今この場で決裁できない。
「その顔は、両方ともダメみたいですね…困りましたね。その気になったら、企画部に連絡してください」
彼が立ち去ろうとしたときに、青葉ちゃんが声を掛けた。
「私がなります。ですから…」
彼は青葉ちゃんの方に振り向き、
「君ではダメだ。君は描く側だよ、君以外の者がモデルにならないとダメだ」
その言葉を受けて、意を決したようなコウちゃんが立ち上がった。
「わかった。私がやる。今からでいいぞ」
彼はコウちゃんを舐めるように見ている。コウちゃんだけを行かせる訳にはいかない。
「待って!コウの上司の私も行くわ。はじめちゃんは、ここで連絡待ちをしていて」
こうして、私達3名は彼に連れられて、別室に連れられていった。試練の始まりである。
◇
連れて行かれた部屋は、様々な機材があるブース室と、照明器具で照らされた撮影現場と思われる場所と、小部屋があるように思えるドアが複数ある部屋だった。
「じゃ、そこの2名はコレに着替えて。ノーブラ、ノーパンでね」
ノーブラ?ノーパン?何で?
「何故、ノーブラ、ノーパンなんですか?」
彼に尋ねた。
「はぁ?そちらが下着姿は嫌だって言ったんでしょ?これでも譲歩したつもりですよ」
目がまるで笑っていない彼に言われた。怒っているじゃない…この人…
「更衣室はあっちだ」
小部屋らしきドアを指差した彼。
---涼風青葉---
コウさんとりんさんが着替えに行くと、
「青葉、お前の書いたラフデザインだ。これの決定的な問題点を、1つ上げてみて」
ヒロさんから、私の描いたラフデザインの束を渡された。決定的な問題点?下着姿にならないとわからないことだよな?何だ?
「着替えてきました…」
ハイレグTバックのレオタード姿になったコウさんとりんさんが、恥ずかしそうに更衣室から出て来た。
「コウは四つん這いになって、で、りんは両足を肩幅に開いて、直立してくれるかな?」
お二方にポーズの指示が飛んだ。白いレオタードで身体が透けて見えそうだよ。何か意味があるのかな?見ている私も恥ずかしいんだけど。
「で、青葉。尻尾ってどこから生えている?」
「腰ですよね?」
ヒロさんは、倉庫らしき部屋から、人間の骨格模型と猫の骨格標本を持ち出して来た。
「猫の骨格を見て。猫の腰はこの辺りだけど、どこから出ている?」
う~、腰ではない。骨盤辺り…あっ…
「尾てい骨…」
「そうだよ。青葉、正解だ。モデルさんのここだ」
「あぅ…」
尾てい骨を触られたコウさんから艶めかしい声が漏れた。
「青葉、触って見ろ」
ヒロさんに言われた通りに、コウさんの尾てい骨を触る。
「はぅ…」
コウさんから再び艶めかしい声が…ごめんなさい…
「で、わかったと思うが、青葉のラフだと尻尾の位置が高いんだ」
「あぁ、なるほど…」
ヒロさんは倉庫らしき部屋から、尻尾のついた器具を二つ持ってきた。それは、J字のホルダーに尻尾がついているみたいだ。それを、コウさんとりんさん股間に装着した。
「えっ…いぃ…」
「あぁ…」
二人から艶めかしい声が漏れてくる。そんなに気持ちが良いのか?恍惚な表情になる二人。
「でだ。尻尾はなんの為にあるのかな?」
うん?何の為?う~…あっ!
「バランスを取る為ですね」
「それもあるが…」
まだ理由があるのか?私が悩んでいると、コウさんの腰を持ち上げて、
「ココを護る為だ」
コウさんの菊門を指で撫で回している。
「あ…はぅ…」
コウさんから何とも言えない声が漏れる。
「人間の場合は直立しているから、敵に狙われることはない」
りんさんの菊門を真下から指で突くヒロさん。
「ダメっ…いぃ…」
りんさんからも何と表現して良いからわからない声が漏れた。
「いいか?あそこから内臓がすぐだ。なので、尻尾で隠しているんだ。なので、長めのスカートはどうかと思うんだよ。尻尾で隠せないだろ?」
指摘部分はそこですか?確かに、言われて見れば…
「その辺りを考慮して、服飾のデザインを青葉にして欲しいんだ」
「はい。趣旨はわかりました」
「わかる?まだ、話は途中なんだが…」
話の腰を折ってしまったのかな。まずい。上司二人は、恍惚な表情で余韻を愉しまれているように見える。
ヒロさんが、りんさんをエスコートして、更衣室に消えて、しばらくすると、二人で戻って来た。驚くことにりんさんは、パンティ姿であった。それも半ケツタイプだ。
「通常のお前らがどういう下着を履いているかわからないが、こういうタイプでないと、尻尾が出せないと思うのだが、どうかな?」
え~っっと…確かに。頷く私。お尻が完全に隠れるタイプだと、尻尾を出す穴は必要になりますよね。
「普通はここまで凝らないけど、アダルトモードがあるから、服を脱ぐシーンや、下着姿をリアルにしたいんだ。わかってくれるかな、青葉?」
エロ心無しで、真剣に取り組んでいるヒロさんの姿勢に、心を打たれた私。そうか、穴から出すのではダメなんだ。アダルトモードがあるから、脱ぎやすく、着易い服装を着るのが自然だよな。
「そうですね。その辺りをまったく考慮しておりませんでした。すみません」
「あとは下着無しでも良いとは思うんだ。パンツ姿なら。下着なんか人間都合の衣服だと思うし。スカートだとまずいけどな」
そうなるとジーンズとかも半ケツ状態にしないとな。メモ帳に書き込んでいく私。スカートだと…そうか尻尾を出すのでは無く、スカートの中に入れるんだ。
「まぁ、そんな感じだ。これから最低3日間、缶詰だ。服飾関係のラフを出来るだけ描いて欲しい。俺には服のセンスがないし、女性物の服飾なんかよく分からないから。あと、コウとりんの写真データは後で届けさせるから、それを参考にして描いてくれ」
っと、私だけ、別室に連れて行かれた。
---遠山りん---
あんなに嫌がっていたのに…彼の指示でパンティー姿になってしまった。それも半ケツなんて…一番恥ずかしかったことは、彼の目の前で、履き替えたことかな…見られてしまった…
「で、りんは受けなんだろ?」
っと、彼から意味深な事を言われ、顔が赤くなっていく。
「あ…それは…ぷ、プライベートなことは、仕事に関係無いです」
「ふ~ん」
私の心のうちを、彼に見透かされたよう気分。
「体験させてあげるよ。コウのデータは取ってあるから」
彼の言っている意味がわからないが、小部屋の1つに連れて行かれて、何かの装置を私にセットして、ソファーに座らせた。
「2時間プレイにしてあげる。じゃ、2時間後にな」
次の瞬間、別世界に…
---八神コウ---
「ヒロ…さん…もやもやして、気分が…」
悶々としている。とってもすごく。彼に助けを求めた。
「う~、コウはエムだろ?僕はエスを虐めるのが好きなんだけど…」
彼の言っている意味が良くわからない。エムって何だ?エス…えっ?まさか…
「どうしたんだ?乳首が立っているぞ」
広い部屋に彼と二人っきり…恐怖を覚えるでしょ?
「りんと青葉は?」
「別室でお仕事。で、コウはどうされたい?」
どうって…ヒロさんにあんなこと、そんなこと…耳が熱いよ~
「どうした?顔が真っ赤だぞ。耳もだ」
ヒロさん…言葉責めですか…身体の中が熱いよ~
「そうだな。エスを一人呼び出してくれたら、楽にしてやるけど」
エス…誰かいたかな?そうだ、阿波根がいる。ミリタリーヲタクで、青葉達を無理矢理サバイバルゲームに誘い込み、エアガンを撃ち込んでいたし。アイツはエスに違いない。
阿波根をスマホで呼び出すと、彼により、小部屋の1つに連れて行かれて、あの装置を付けられて、ソファーに横たえた。そして、別世界へ…
---阿波根うみこ---
コウさんに呼び出された。発注元で問題が発生したから、すぐに来いって。私はグラフィックチームじゃないんだけど。で、発注元の会社の受付で、用件を伝えると、地図を渡されて、指示された部屋に行けと言う。
言われた通りの部屋に行くと、誰もいなかった。待合室のようで、テーブルと椅子があるだけの殺風景な部屋だった。椅子に座り、待つことにした。
しばらくすると、女性社員が飲み物を持って来てくれた。それを口にして、更に待つ。何の用件なのだろうか?どんな問題が起きたのだろうか?あれこれと考えて居ると、漸く、一人の男性社員が入室した。
「君が阿波根さん?」
「そうです。うみこと呼んでください」
私は姓で呼ばれることが嫌いなので、要望を伝えた。
「コウからエスとして紹介されたんだが、間違いは無いか?」
エス?スパイってことかな?
「違います。私はスパイでは無いです」
男性が怪訝な顔をした。
「そういう意味ではない。サディストかと訊いているんだよ」
想像していなかった言葉…コウさんは私を何だと思っているのか?
「違います。私はノーマルです」
「なんだ…それは残念だ」
残念?意味が分からない。
「君にはモデルをして貰おうかと思っている」
モデル?何のだ?訊いていないぞ。
「コウに頼もうと思っていたんだけど、使い物にならなくてね」
コウさんはモデル向きでは無いなぁ。などと考えて居たら、彼は私の背後に回り、手際よく、私を椅子に縛り上げた。
「ちょっと…何をするんですか?」
「モデルだよ。拷問シーンのモーションキャプチャーだ。コウがエスだと思っていたら、アイツはエムだったんだよ」
はぁい?コウさんってエムなんですか?って、私を拷問って?
「うん?僕の仕事はここまでだ。あとは、カメラに撮られるだけだよ。そうだな、2時間後くらいに様子を見に来るよ」
って、私を残して部屋を出て行った彼。それと共に部屋の照明が薄暗くなった。カメラはどこにあるんだ?拷問シーンって、何の拷問だ?椅子に縛られているだけって…
考え込む私。そんな私に生理現象の欲求が湧き出してきた。おい、まさか…さっきの飲み物に何かを仕込まれたのか?
「お~い!誰か!助けてくれ~」
大声で喚いてみるが、誰も来る気配はない。椅子から脱出をしようと、身体を上下左右に揺り動かすが、縛りが解ける様子は無かった。マズイ、動けば動くほど、欲求が強くなる。
我慢をする。頬を大粒の汗が流れていく。なんで、こんな目に…コウさんを恨む。
いよいよ、危険な状況になってきた。カメラでこんなシーンを撮られたく無い。太股の内側が震えてきた。もうすぐ…そんな時、突然縛りが解けた。自由になった私。しかし、動ける状態に無い。どうしよう…すると、室内の照明が明るくなり、女性社員が数名入室してきて、私を部屋に完備してあったトイレに移動させてくれた。
一安心♪
---りん---
アダルトモードを初体験。相手はコウちゃん…あんなにリアルな刺激を感じるとは…あなどれない。なんかとっても幸せではあるけどね。
応接間に通されて、まったりとしていた。ヒロさんは、色々な仕事を掛け持っていて、もうしばらく掛かるらしい。
コウちゃんが入室してきた。なんかさっぱりした顔である。相手は私だったのかな?
「いや、あのシステムはすごい。気分爽快だよ。うちの会社にも欲しいなぁ~りん、上と掛け合ってくれないか?」
「ねぇ、コウちゃんの相手は誰だったの?」
「うん?ヒロさんだよ。りんも同じシステムだっただろ?男だとヒロさんのデータしかなかったしなぁ」
あっ…コウちゃんの名前しか目に入っていなかった私。
「まさか、りんは女性相手か?冒険するなぁ~」
って、コウちゃん。いや、違う、冒険じゃないのよ。って、真実を伝えるのが出来ない私。
次に入って来たのは、はじめちゃん。
「カルチャーショックです。あんなゲームだったんですね…」
ショックが大きかったのか、その後無言になった。
そして、次に入って来たは、うみこさん…え?なんで?彼女もコウちゃんと同じで晴れやかな顔付きであった。
「こんなゲームあったんですね。リアル志向が半端無いですね。モデルになれたのは勲章かもしれない」
うん?何にかのモデルになったのかな?
「モデルって?」
コウちゃんが訊いた。
「不名誉なシーンですが、拷問シーンでした。モーションキャプチャーしたそうです。どんなシーンに使われるのか楽しみです♪」
そして、ヒロさんが入室してきた。あれ?青葉ちゃんは?
「青葉は最低3日、うちで預かる。ラフを描かせる為に缶詰にした。コウとりん、うみこのおかげで、ラフ描きが進むと思う。うみこにはすまないことをした。演技だと、あぁは無理だからな」
うみこさんは何をさせられたんだ?
「確かに演技じゃ、汗なんか出ないよな。でも、ダマシ打ち過ぎです」
「前説したら、演技になるだろ?それではリアルの追求が出来ないだろ?」
「そうですが…まぁ、報酬が良かったので水に流します」
「満足してもらえたようだね。うみこだけは、特別エディションを体験してもらった。まだ、発表前だから口外しないでくれよ」
「了解です♪」
何やら、楽しい体験をしたようだ。
そして、はじめちゃん、コウちゃんも缶詰要員として残り、私とうみこさんは帰社した。
---ヒロ---
猫の街のアルファーテストを終え、ベーターテストの目処が付いた頃、重役達に呼び出された。今度は何だろうか?
「ヒロくん、君は別プロジェクトに移籍してもらう」
って、寝耳に水なことを言われた。
「俺、何か、失敗しましたか?」
左遷と受け取った俺。
「いや、逆だよ。今回の実績を認めた結果だ。今度のプロジェクトは、我が社単独でのVRゲームだよ」
はぁい?最初から組むのか?
「最初から組むのですか?」
「いや、利用できる物は利用して良いが、ルールやストリーは別の物を考えてくれ」
「僕はプログラマーですが…」
「君のやりたいと思うゲームを作って欲しい」
やりたいのは『フェアリーズストーリー』シリーズなんだが…
「オリジナルゲームってことですよね?」
「勿論だ。我が社のオリジナルゲームだ。今回のような、リアルを追求はしなくても良い。まぁ、アダルト機能はなくても良いし。頼むぞ」
頼まれてしまった…なんだかな。自分の部署の部屋に移動した。
「どうしたの?浮かない顔をして」
洋子が僕の顔を見て言った。
「配置替えだそうだ。僕は違うゲームの担当になったよ」
「知っているよ。私達全員、一緒の異動だし」
はぁ?
「なんで?」
「もう、あのゲームのアルファーテストは必要ないってこと。アダルトモードに関しては、テストがまだ必要だけどね。それは異動先でも続けるらしいよ」
「なんで?僕が知らなくて、洋子達が知っているんだ?」
「ヒロ君のは重役からの辞令だからでしょ?私達は紙切れでのお知らせが来たわ」
部署異動書を見せてもらった。部署が異動するだけで、部屋は同じらしい。なんだかな…
「で、室長。ストーリーとか背景とか、どんなゲームにするって構想は出来たの?」
「はぁい?今聞いたところだ。咄嗟に浮かぶ物ではない。プログラムのように簡単にはいかないよって、僕って室長?」
「そうだよ。で、どうする?作家さんを用意しようか?」
「う~ん…1週間くらい考えていいかな?」
「じゃ、開発部と運営部のメンバーはコチラで手配しておくね」
「頼む、洋子」
◇
そして、青葉、コウ達の缶詰になっている部屋の隣に缶詰になった僕。
困ったなぁ…どうするか。ノートとにらめっこをしていると、ドアがノックされた。ドアを開けると、美里さんがいた。中に入って貰う。
「聞いたよ。栄転だってねぇ」
「栄転なんかしたくないです。僕は一プログラマーでありたい」
「もう、私の担当で無くなるのは、寂しいなぁ…」
僕の顔を覗き込む美里さん。
「うん?僕って美里さんの担当だったんですか?」
「これからは専任でも良いよ♪開発や運営の顔色を覗わなくても、逢いに行けそうだし♪」
何やら楽しそうな美里さん。
「違うゲームの担当ですよ」
「でも、アダルトモードの担当のままでしょ?」
「それはそうですけど。アレのアルファーテスターですし」
「なら、問題なし♪」
そうなのか?
「しかし、一からゲームを作れって…ストリーが浮かばなくて…」
「うん?ストリー無しでもいいんじゃない?クエストだけとか、冒険だけとか、ストリーはプレイヤーまかせにするとか」
あ…それは一理有るな。クエストや冒険のシステムと街を作って繋げば良いのか。
「美里さん、ありがとうございます。その案、いいですね」
「良かった。ヒロ君の為になれて…で、今度、いつうちに来られるのかな?」
「いつ?運営や開発に仕事を投げられるようになるまで、難しいかと…」
「ふ~ん。ここは仮眠室が無いのよね」
「無いです…」
「どこでする?」
する?あぁ、アレかぁ…
「当分、無理かな…」
「今日、するのよ♪もう、私が決めたから♪」
え?今日?強引だな。でも、どこで?ここは無理だし…
「ヒロ君の部屋は?ここから近いんでしょ?」
部屋?あぁ、僕の部屋か…
「まぁ、近いです」
◇
そして、缶詰部屋を脱走して、僕の部屋に来た美里さんと僕。
「なんか、生活感の無い部屋ねぇ」
って、美里さんが呟いた。まぁ、1年に1度戻ってくる程度かな。年末年始に…
「ここは何かなぁ?」
僕の部屋を探検しはじめた美里さん。そして…ウォークインクローゼットに足を踏み入れた彼女。そこは…
「ここ…何…」
美里さんの後ろから抱きついた。
「ちょっと、ヒロ君…」
この部屋は防音になっている。悲鳴をあげても、隣にも聞こえない仕様だ。
「この部屋って何?」
美里さんを押し倒して、床に倒す。そして、彼女の上に載っかった。
「いや…私が押し倒すの~」
無言で作業をする。彼女の手首に拘束具を着けて、天井から吊す。
「ここは防音壁で囲んであるので、エロビデオを見ても、音が隣に聞こえないんです」
僕のビデオ鑑賞部屋に入るなんて、勇気あるなぁ。アダルトモードを設置するために参考資料として、アレコレ見ないといけなくなったので、設置した部屋だった。
「私をどうするの?」
「一応、参考資料として、これからのプレイをビデオで撮影します」
「え?記録に残すの?ちょっと待って~」
フリーな下半身から、脱がしていく。
「いや~私が責めたい~」
こんな状況でも、エスの女王様な美里さん。
「ねぇ、こんなに濡れているけど…どうする?」
綺麗な花びらを指でなぞりながら、彼女の耳元で息を吹きかけ、要望を訊く。
「え…っと…もう、悶々として、考えることが…」
しゃべりながら、口元から唾液が流れ出している。シチュエーションに酔いましたね。では、クリちゃんを指先で捏ねくり回す。徐々に勃起し、脱皮していくポッチ…
「ヒロ君って…いじめ上手だったのね…ダメっ…お願い…楽にして…」
涙目ではあるが顔を紅潮させて、刺激を愉しんでいるような彼女。
「美里さんって、エムっ気があるんですね。知らなかったです」
そして、いつも、美里さんのペースの場合が多かったが、今日は美里さんには、主導権は絶対に渡さない。美里さんの両膝を僕の肩に引っかけた。
「ヒロ君…なんか恥ずかしい…」
「真下からのアングルで撮影してますよ」
「ちょっと…ダメだって…」
お尻の肉を掴み左右に広げる。
「ほら、美里さんの普段見えない部分が丸見えですよ」
「やだよ~ダメだよ~はずかしいよ~」
普段見る事の無い、美里さんの恥じらいの表情…かわいいなぁ。
「どうされたいですか」
お尻の谷間に指を近づけていく。
「だから、そこはダメ…やめて…もう高飛車な事しないから…あっ…そこ…は…」
谷間に開いていたほら穴に人差し指が侵入した。それと共に、目付きが虚ろになっていく美里さん。
ポタっ…ポタっ…っと水滴が床に落ちる音がし始めた。
「ねぇ、美里さん。何の音ですか?」
「はぅ…それは…受け入れオーケーのサインよ…ヒロ君、欲しいよ~お願い…」
ほら穴の探検、もうう少し奥まで入って見ると、水滴の落ちる感覚が狭まってくる。
「お願い…ヒロ君…好きに食べていいから…そこはダメ…」
「そこってどこですか?」
意地悪く訊いてみる。
「おしりの…穴…」
肩から彼女の膝を下ろして、手首の拘束も外して、彼女を抱えて、寝室のベッドに横たえた。それから、ビデオルームに戻り、録画データから、表情の勉強をする。
強気な顔付きから虚ろな表情が今一ピンと来なかった。これは良い資料を手に入れたかも。って、喜んでいると
「ヒロ君…放置ってどういうことよ~」
ぐったりしていた美里さんが、短時間で復活して、僕を襲った。
「え?ちょっと…暴食すぎますよ、美里さん…」
僕のズボンをはぎ取り、パンツをはぎ取り、僕のアレを自分のアソコに挿入して、感触を愉しむ美里さん。これではいつも通り、美里さんペースになりそうだ。
「私をモデルにした報酬、高いわよ。覚悟しなさい!」
え?いつも通りの美里さんに喰われまくる僕…
◇
翌朝、精も根も尽き果てている僕と美里さんが、床で寝ていた。僕の方が早く目覚め、リベンジを仕掛ける。けっこう激しいプレイをされる美里さんは、この状態になると、目覚めが悪い。多少のことでは起きないのだ。
そこで、アルファーテスト済みの機材を持って来て、端末部分を美里さんに貼り付けていく。僕自身でリベンジ出来ると良いのだが、僕も精も根も尽き果てていて、萎えたままだし。
美里さんの覚醒と共に、装置が起動するようにセットをして、シャワーを浴びに行く。しかし、シャワーだけでは疲れが取れないので、湯船に湯を張り、身体をリラックスさせていく。
39度の湯温での半身浴、うつらうつらしていると、美里さんの喘ぎ声が聞こえてきた。
「ヒロ君…何したのよ~あぅ…いい…はぅ~いい…」
愉しんでおられるので、しばらく放置。良い感じでリラックスできた僕は、シャワールームから、美里さんのいる部屋に向かった。
「くぅ~ダメ…ヤメテ~くせになりそう~」
僕の姿を目で捉えたのか、僕の方に腕を伸ばしてきた。
「何…これ…気持ち良すぎる。人間相手で出来なくなりそう…だから…止めて…」
「これ?女性用のアダルトモードの端末。どうです?良い出来でしょ♪」
「ごめんなさい…昨晩はひどい扱いをして…だから、止めて…」
「これにヘッドギア着けると、快楽が倍増しますが、どうします?」
「ごめんなさい…ヒロ君と愉しみたい…だから、ヤメテ…」
こりたらしい。僕は装置のスイッチを切った。端末からの刺激がなくなると、荒い呼吸をする美里さん。
「これは、すごい兵器だわ…発売するの?」
「人間と出来なくなるけど…」
「そうだわね。でも、売れると思うな。これって、どんな原理?」
「微弱な電気信号で、筋肉と神経にプレイ時に感じる刺激を感じさせるんだよ。売るとしたら、2~3万くらいでいけるかな?」
「ふ~ん」
「これに懲りたら、暴食しないで、僕にも愉しませてくださいね♪」
「はい…」
そして、美里さんもシャワーを浴びて、一緒に部屋を出て、缶詰部屋に僕は向かった。