---ヒロ---
缶詰期間が終わった後も、青葉、コウは缶詰部屋に居座った。青葉曰く『ツール類が充実していて、仕事が楽です』で、コウ曰く『ストレスが溜まったら、ヒロさんと…むふふ』だそうだ。
まぁ、新しいゲームのキャラデザインを、彼女達の会社に依頼したから、問題は無いんだが…デザイナー以外にりんとうみこが来るのが問題だ。コイツらの目的は、アダルトモードの体験機だったりするから。まぁ、これも、女性のデータが取れると思えば、いいんだけど。
「ヒロさん、たまにはリアルで…」
コウが寄りついてくる。
「はぁ~?あと3体、明日の朝まで出来るのか?」
「その為に…ご褒美を…」
青葉を見ると、こちらを見ないようにして、仕事に励んでいるようだ。どうするかな。僕も仕事が山積みで、ソレどころでは無いんだが。
コウを別室に連れ込む。エム相手のシチュエーションが浮かばない。どうするかな…あっ、そうだ。りんを体験機のある部屋から連れ出し、コウの待つ部屋に引き込んだ。
「コウちゃん…」
既に、コウは十字架に縛りつけてある。
「りん…コウの前で…いいかな?」
血の気の引くような顔のりん。目を見開くコウ。こういうシチュエーションだと、女心ってどうなるんだろう。鬼畜野郎って言われるかもしれないが、まぁ、実験あるのみだ。
りんの後ろから抱き寄せる。股間をりんの臀部に押し付ける。
「あっ…」
りんの口から声が漏れた。
「ちょっと…なんで、りんとなんだ?」
コウが文句を言っているが、スルーだ。りんの胸を手の平の中に収める。
「はぁ~」
りんは体験機を受けて来た直後の為、感度は良い。
「あ…りん…ずるいぞ~」
りんの耳タブを舐める。
「いい…」
程よく恍惚な表情になったりん、コウの前に連れて行く。
「りん、コウをいたぶって良いぞ。お前の好きにしろ」
驚く顔のコウ…喜ぶように顔を赤らめるりん。僕の目の前ではりんとコウの攻防が始まった。
「うんじゃ~、1時間後くらいに戻るから」
そういって、二人を残して、部屋を出た。
◇
自分の仕事部屋に戻り、始まりの街を作り込んでいく。青葉達のデザインキャラの代わりにダミーキャラで動きをチェックしていく。今回のは、それほどリアル性を重視していないので、青葉の持ち味が生かされる。
一段落すると、ルール決めの作業。あれこれ考えるのは楽しいのだが、僕以外のプレイヤーからしたら、どう思うのかな、このルールは。普通のプレイヤーの意見が欲しいところだ。身近で普通のプレイヤーだと…バサ姉、はじめ、アース、ツヴァイ、カザミネ辺りかな?
久しぶりにインするかな…バサ姉達のいる部署に向かう。が、運営に拉致される。
「ヒロさん、コラボの街は公開します。で、猫の街のベータテストは始めても良いですか?」
などと、色々な決断を求めてくる。
「僕は違うプロジェクトの者だぞ」
苦情を言うのだが、
「あれ?聞いていないんですか?こちらも担当のままですよ」
はぁい?2つは無理…ますます寝る時間が…
「あと、猫の街の次も考えて下さいね♪」
をい…上司もドエスに目覚めたのか…
◇
運営から資料の束を渡されて、ようやく、アルファーチームの部屋に到着。
「バサ姉、このルールって、どう思う?」
草案の状態のルールを彼女に手渡した。
「隠し要素が満載?あぁ、隠し要素を見つけること自体が、クエストなんですか。それは、面白いというか、見つける喜びはありますね」
「リアル性は二の次にして、プレイする面白みをどう表現するかになる」
「オーバーカウンター…これはやりこみ要素ですね」
「存在自体は公表しない。見つけた者…そうだな、初めて見つけた者だけがボーナスを得られるとか」
「ふむふむ…こうして知ってしまった私には、面白みは欠けますが、オーバーカウントの規定値しだいですね」
「やる気の失せる値にする。誰でも出来る値では、意味が無いし」
「ヒロさん、エスですね♪このランク制って何ですか?」
「あぁ、街ごとにランクアップ条件のクエストを置いておき、ランクアップが出来ないと、次の街に進めないルールにしようかと」
「レベルがいくらあっても、ランクアップしないとダメなのか。ランクアップするとレベルはどうなるんですか?」
「1に戻る。ただ、レベルアップ時に各ステータスに付加されるポイントにランク値が足される仕組みだ。ランクアップした方が、ステータスは上がりやすくなるんだ。そんな状況下でオーバーカウントを狙う者が出るかだな」
「裏要素満載で面白いかも。これって、今あるゲームとのリンクはするんですか?」
「たぶん、リンク出来るようにしろって、言われると思うから、その辺りの仕組みはこれからだ。まず、始まりの街と2番目の街を作って、ベータテストに持ち込みたい」
「運営からコラボタウンの公開に踏み切るって。迷宮はベータテスターが確認出来たフロアまで公開するそうよ」
バサ姉との会話に、洋子が割り込んだ。
「そうなのか。猫の街はベータテストに移行だな」
「男のプレイヤーにとって地獄だよね。あそこは」
洋子が微笑んでいる。
「そうでもないよ。NPCと仲良くなれば、それなりに愉しめるはずだし」
追いはぎの街…持ち金は全部取られる可能性はあるが、装備に関しては取られない仕様にした。猫娘達は装備に興味が無いという設定に、運営がしたのだ。
「次の街はどうするの?」
洋子が楽しそうにきいてきた。
「それよりも、始まりの街のクエストをどうするかだよ。まったく、2つは無理だよ」
洋子は僕のぼやきを、楽しそうに聞いている。
「でも、考えてはいるんでしょ?」
「今度は女性をターゲットに剥ぐか?」
「どうやって?」
洋子が身を乗り出して来た。興味があるみたいだ。
「お菓子の国とか…どっかの菓子メーカーとコラボすれば良いかな?」
「あぁ、女性にとって、甘い物は大好物だからね」
前に考えた企画を書いたノートを、洋子に渡した。
「何々…えっ…ふ~ん…なるほど…これは危険だな」
苦笑いしている洋子。
「女性にだけ媚薬効果のある甘味料…それに魅入られた女性は、その国から脱出できるか。それとも、そこに留まるか。まぁ、サーバー負担を減らす為、ゲーム人口を減らすのに考えた案だよ」
「これってワンサーバーで維持出来るの?」
「出来るよ」
僕のノートを持って立ち上がる洋子。
「運営に行って相談してくるね♪」
洋子は楽しそうに出て行った。うん?アイツはゲームしないだろうに。
「で、今日はインしますか?」
バサ姉が聞いてきた。
「そうだな。明日から、当分インするか。猫の街のバグに対処もしたいし。今日は始まりの街のクエストを考えるよ」
僕も部屋を後にした。
◇
そうだ。コウ達を回収しないと…コウ達のいる部屋に向かった。コウとりんが重なり合って、バテているようだった。
「愉しめたか?りん…」
声を欠けるが上の空のようだ。想いを遂げられたのだろう。
「ヒロさん…」
コウが声を掛けてきた。汗でブラウスが透けて下着が見える。少しそそる。
「コウ…いたぶっていいか?」
頷くコウ。見ているだけの僕。
「視姦?」
「うんうん♪」
「手を掛けて…」
う~、そう言われても…どうするかな。何か無いか、倉庫で物色する。あった、これだ!ある物を持って、コウの元に。ある物をコウのデリケートな部分に塗り込む。
「あっ…あぁ…」
身をよじって刺激に耐えるコウ。
「熱い…あっ…熱いよ~」
今度はコウの後ろにあるデリケートな部分にたっぷりと塗り込む。内部にも塗っていく。
「えっ…ダメ…感覚が…」
自分の身に起きたことが理解出来ずに、藻掻いているコウ。
「毒じゃないよ。タイガーバームの濃いやつだ。痔に良いらしいぞ」
「私は痔主じゃないよ~」
涙目のコウ。そそるな。
「まぁ、30分もすれば、効果が切れるから。コウ、明日の朝まで3体だぞ、いいな」
僕は部屋を後にして、青葉のいる部屋に移動した。青葉のいる部屋には、うみこがいた。
「うみこ、青葉のジャマをするなよ。青葉、猫の街がベータテストに移行するぞ」
「え?私のデザインしたアレが、デビューなんですね」
「あぁ。とりあえず、ラフを急いでくれ。もう1つの方もベータに移行させたいから」
「はい、がんばります♪」
「で、うみこはなんで、ここにいるんだ?」
「ヒロさん、サバイバルゲームしませんか?」
うみこが言い終わると、彼女の手首を後ろ手にして縛った。
「何をするんですか?」
驚いたような声を上げるうみこ。
「サバイバルゲームだろ?お前は、捕獲した捕虜だよ」
うみこの視界を、何故か持っていた黒い鉢巻きを巻いて、奪った。
「青葉、こいつを躾けてくる。仕事を続けてくれ」
青葉のマウスの横に、食堂の食券を数枚、置いた。
「あ、いつも、ありがとうございます♪」
「栄養はバランス良く摂れよ」
うみこを連れて、部屋を後にした。
「どこに、連行されるんですか?」
「収監と責め、どっちが良い?」
考え込むうみこ。そして、
「捕虜なんですから、責めは違法です」
「じゃ、責めでなくて、自白装置でどうかな?」
「へ?」
アルファーチームの部屋に戻って、奥の小部屋にうみこと共に入った。バサ姉も、洋子も、目隠しされたうみこを見ても、何も言わない。ここに連れ込まれる女性達は、データ取り要員って認識であるからだ。小部屋に入り、手首の縛りを解いた。
「うみこの意志にまかせる。収監が良いなら、そのままでいろ。自白装置が良いなら、脱げ」
何かを期待して、全裸になるうみこ。彼女をソファーベッドに座らせて手足を拘束する。そして、あの兵器の端末を取り付けていく。いつもの端末との触感との違いに戸惑っている彼女。最後に、筒状の物を2本差し込み、装着完了。
「自白するまで、感触を味わってもらう」
彼女の耳元でそう告げると、スイッチを入れた。
◇
小部屋から作業ルームに戻った僕。
「ねぇ、自白って、あの部屋は防音だから、自白しても聞こえないでしょ?」
洋子が笑いながら言う。
「もう、あいつ、懲りないんだよ。自分の会社の終業時間が終わると、遊びに来るし」
「転職を勧めれば?」
「青葉ならいいけど…うみこはプログラマーだしなぁ。いらないな」
「で、あの最終兵器は発売するの?」
「難しいなぁ…上の判断しだいだけど、美里さんですら…」
「あの兵器に調教されたんだっけ?威力抜群だよね」
うみこのいる部屋に視線を移す洋子。
「洋子も試す?」
「人間を辞めたくないから、やめておく」
「まぁ、売るなら、コントロール装置を小型化しないと、あれだと嵩張るな」
コントロール装置は、現状スーツケース並のデカさだった。
「だね」
「闇雲に使えるより、お菓子の国だけで使えるのは有りかもな」
「それ、いいよ。ちょっと、提案してくるね」
って、洋子が部屋を出て行った。なんか疲れたので、仮眠室で睡眠を…