とりあえず、火傷した女性を回復魔法で治療して、また襲われると困るので縛り付けておく。気絶している女性は…アプロが手際よく全裸に剥いてくれていた。私は彼女の意識下に潜り込むために交わった。
◇
姉妹が何者かと戦っている。しかし劣勢であった。彼女達への援軍はいない。劣勢ながらも、心は折れずに戦っていたが、石化の呪文で狛犬のようにされ、あの儀式の場に放置されていたようだ。
◇
彼女から離れて服を着た。アプロに見えた光景を話す。
「石化が出来る者?メデューサくらいしか、浮かばないわ。でも、ずいぶん前に倒されたはず」
となると、あの姉妹はあの猫であって、狛犬にされたのは、ずいぶん前になる。
「とりあえず、下に行ってみようと思うけど、アプロはどうする?」
女神様では、冥界には行けないと思うので、ダメ元で尋ねてみた。
「ごめんなさい。お供できないわ。もう、ブラウンとは逢えないかもしれないのね」
まぁ、ジャンプしてしまう可能性はある。でも天界にも行くことになりそうなんだけど。
「天界にも、行くと思うよ」
「違う神格の世界には、許しを取らないと行けないから、無理だよ」
アプロは哀しそうに答えた。
「うっぅ…」
先程、交わった女性が意識を取り戻した。こいつも、襲ってくるかもしれないので、縛ってある。
「私をどうするの?」
「犯していい?」
「いいわけないでしょ?」
確かに…
「なんで猫になっていたの?」
アプロがいい質問をしてくれた。
「私達姉妹は、猫の妖怪の猫しょうだから…石化されるときに、とっさに元の姿に戻ったから」
猫しょうなのか。妖術、占術の達人だな。
「なんで、メデューサと戦っていたのだ?」
「敵に蘇生された魔物だから」
「敵とは?」
警戒しているのか、口を割らない。
「身体に、訊いてっみようか?」
「え?」
口を割らない彼女の乳首を舐める。
「あっ…やめて…」
これだけで、目がトロンとしている。感度がよさげだな。胸を揉みながら乳首を吸う。何も出ないが、乳房が張っていく。若干、大きくなったような。
「いっ…やめてください…」
さて、次は、どう責めようかと考えていたら、私の脳天に手刀が落ちてきた。
「痛っ…」
手刀の主を見ると、黒髪ロングで大柄の女性、ジャンプ仲間のブルーだった。
「ほぉ~、私以外の女性に、そういうマネをするとはなぁ」
目が怒っている。顔は笑顔でだぁ…ブルーにこういうマネをした覚えも無い。
「いや、これには…口を割らせる為だ」
「催眠術でいいじゃないか」
「たしかに…」
ブルーへ、今迄に得た情報を知らせた。
「それで、そこの女の子に、敵の正体を訊いていたの?」
「そういうことです」
ブルーは呪文を唱えて、アプロを除いた私達を、あの儀式をしていた場所に転移させた。
「また、強引な…」
アプロにお別れを言っていないんだけど…
「現場に来るのが早道でしょ?」
ブルーは賢者マスターなのだが、あまり考えずに、行動する時が多い。彼女曰く『賢いから賢者ではなく、賢く見えるから賢者なのだ』そうだ。
「あのぅ…あなたたちは一体?」
口を割らない方の猫しょうの女が声を掛けて来た。
「私はダークロードのブラウン、あちら様はビショップのブルーです」
「どなたの眷属ですか?」
眷属?所属ギルドかな?
「所属ギルドは私がネクロマンサー(死霊使い)で、あちら様は賢者です」
彼女が目を大きく見開いた。
「あ、あなたがネクロマンサーなんですかぁ。じゃ、私達と一緒にいた女性は?」
マヤのことかな?
「あいつはワーロックだよ」
「では、間違えて儀式を…」
「何の儀式だ?」
彼女が何かを指そうとしていたので、縛りを解いた。すると、祭壇の下から一冊の書物を持ってきた。その書物を見た私達。あぁ、死者の復活の儀だ。そしてマヤの入っていた棺を確認する。
「なるほど。マヤの棺が違っていたんだな。棺の文様はネクロマンサーだから。それで、ネクロマンサーを復活させて、どうしようとしていたの?」
「冥界のみんなを復活させて欲しかったんです。みんなで抵抗したんだけど、やっと、ここに辿りつけたのは、私達姉妹だけで…たぶん、生き残っていた子孫達が儀式を続行してくれたんだと思います」
「で、敵は誰なの?」
「聖杯を手にした天界のガブリエル。悪魔を滅ぼし、堕天使を滅ぼし、天使を滅ぼした」
聖杯絡みの案件かぁ。
「なんで黒い玉で撃ち出されたの?そのせいで、人間界は大騒ぎなんだけど」
「わからない。私達はやっていないはず」
ウソはいっていないみたいだ。ブルーの方を見ると、顔が険しい。
「お客さんが来たぞ!」
ブルーの声で、儀式の場の入り口を見ると、メデューサがいた。
「石にされるから、みんな、目をつぶれ!」
みんなに警告を発して、私は空間から剣を取り出し、剣を構えて近づいていく。
「なんで、お前は石にならないのだ?」
「私は、土の精霊に守られし戦士、ブラウン。石にはならない」
私は剣で、メデューサの首を切り落とし、魔法で燃やした。
「もう、目を開けていいよ」
マヤと姉妹の姉の方が意識を取り戻していた。
「あっ、ブルーさんもジャンプしていたんですね」
マヤに話しかけられて、ブルーは笑顔を取り戻した。
「マヤ、久しぶり。この先、マヤも一緒にジャンプしそうね」
「なんで?」
「この時代の人間でないマヤが、この時代にいてはイカンからだ。お前の収まっていた棺を見たところ、ミイラにされていたみたいだし」
「ミイラ?そんなに上流階級では無いのに?」
マヤ程度では、ミイラにする価値は無いよな。なんでだろう?
「そう言えば、マヤと一緒だった、戦士と僧侶はどうなったんだ?」
マヤと知り合ったころ、魔術師であるマヤと戦士と僧侶で旅をしていて、彼らに私達ジャンプチームが加勢して魔物を討伐した。魔物を討伐した途端、私達はジャンプしたので、その後がわからない。
「二人は結婚して…思い出した!二人はお城をもらって、その時に私は鎮守の人柱にされた…」
うなだれるマヤを、慰めるブルー。
「それでミイラにされて、城の地下深くに埋められたんだな、きっと…そうだ、そこの姉妹の名前は?」
「私は白音で、姉は黒歌です」
どこかで訊いたことのある名前だ。どこだっけかな?私の記憶は曖昧なようだ。