※この作品はR-18です。

アルフガン   作:もっち~!

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第二次ベータテスター投入 Part2

 

---ヒロ---

 

ヴィヴィ、バサ姉、マヤのパーティーは7番目の敵に苦戦していた。僕は、モニタリングモニターで戦いをモニタリングしていた。

 

「あっ…ダメっ…」

 

意識を飛ばされたバサ姉が水に浮かんだ。

 

「ヒロ君…ドエスすぎるでしょ?この攻撃って…」

 

マヤが怒りを載せた言葉を吐いている。まぁ、電気ウナギ相手だしな…腰まで水に浸かった状態での戦闘。電気ウナギたちは股間を目がけて、カミカゼアタックをしてくる。当たり所が悪いと、性的な刺激となり、バサ姉のように達して意識を飛ばされてしまう。

 

「ボスだけ倒せば良いんだけど、雑魚が多すぎたかな?」

 

ボスは川底でまったりとしているが、手下の電気ウナギたちは、冒険者達に遅い掛かっていく。

 

「剣使いが迷い無く、ボスを斬れば終わりなんだけど…」

 

「バサ姉が使い物にならないって…あぁ…いいっ…」

 

マヤも水に浮いている。川なので、二人は川下へと流されていく。残るのはヴィヴィだけだ。日頃僕に鍛えられているので、コイツは性的刺激に強い。なので愉しみながら、ボスを倒してしまった。

 

「ねぇ、この敵の正解はなんだったの?」

 

びしょ濡れのマヤに訊かれた。

 

「氷の魔法で川の水をシャーベット状態にして、雑魚ウナギの動きを弱めて、ボスを一突きだよ♪」

 

普段聞けないつばさと洋子の喘ぎ声を、録音しておいたので、ログアウトして来た二人に聞かせた。

 

「ひどい…」

 

凹むつばさ。

 

「このド変態やろ~!」

 

悪態をつく洋子。

 

「次は雪山攻略だ。防寒対策をしないと死ぬぞ」

 

「びしょ濡れだよ~連続攻略は無理ってことだよね?ドエスやろ~!」

 

洋子は珍しく激高している。ウナギ相手に達したのが許せないのかな?

 

「次が当面の最深部だ。開発が滝を作り上げてくれないから」

 

「霧の湖戦ですよね?それも地獄を見そう…」

 

頭を抱えるつばさ。

 

◇

 

第二次ベータテスター歓迎のパーティーの日になった。僕が目覚めたのは仮眠室。参加者のデータを見ていて、閃いた事があり、プログラムを改修していたのだ。

 

「帰らなかったんですか?」

 

青葉に起こされた。青葉は普段のブラウスにスーツ姿だったが。コウとりんはドレス姿で、はじめは戦隊物のコスプレ、うみこはアーミースタイルだ。

 

「イーグルジャンプ社って、コスプレ好きが多いの?」

 

眠い目を擦りながら、目の前のヤツラに言う。

 

「ベストドレッサーは誰だ?」

 

コウが訊いてきた。

 

「うん?青葉だ。コウはブラウスに、ノーパンなスラックスの方が良いな。りんはチャイナドレスだったら良かったのに…」

 

「ちょっと、着替えてきます」

 

コウが部屋を出て行った。

 

「チャイナドレス…持っていない…」

 

凹みながら部屋を出て行くりん。

 

「師匠、私達は?」

 

はじめにきかれた。

 

「はぁ?お前らはアウトだ。ドレスコードを読まなかったのか?」

 

「「あっ…」」

 

二人共、部屋から走り去った。イーグルジャンプ出向組専用の衣装部屋を、作っておいたので、着替えは自由に出来る。社内にはコインランドリーがあり、宅配のクリーニング屋も出入りしているので、徹夜でも着たきりすすめにはならないのだ。これは、徹夜組対策である。主たる原因は僕にあるらしいけど。まぁ、6徹7徹当たり前の社員がたくさんいたら、そうなるよな。

 

僕もシャワーを浴びて、着替える。しかし、眠気が覚めない…カフェスペースでエスプレッソをトリプルサイズで頼んだ。

 

「隣、良いですか?」

 

声の主に顔を向けると青葉だった。

 

「いいよ」

 

僕の隣に、青葉が座った。しばらくすると、背中に柔らかい物が当たる。これはコウだな。

 

「コウか?」

 

「正解です♪」

 

コウが僕の目の前に座った。

 

「しかし、眠いなぁ~壇上で寝ちゃいそうだよ」

 

「寝たら起こしますよ」

 

美里さんが来た。

 

「受付を開始したみたいです。ですからパーティーの前の講演会は、90分後です」

 

スーツ姿の美里さんが教えてくれた。

 

「美里さんをベッドで寝たい…」

 

僕の一言で美里さんの顔が朱く染まる。

 

「会が終わったら…今はダメよ」

 

今眠いんだけど…

 

エスプレッソを飲んでも眠い、僕は椅子でうたた寝…

 

◇

 

背中に何か柔らかい物が当たり、揺り起こされた僕。うん?誰だ?

 

「うん?時間?」

 

「10分前ですよ」

 

りんの声がした。あれはりんのかぁ。コウと美里さんのは分かるんだけどなぁ。

 

会場となる場所に移動して、壇上に座る、僕と青葉とコウ。コウは有名人だからわかるが、なんで青葉がいるんだ?

 

そして、開演。お偉いさんのスピーチ。コウのスピーチ。で、青葉の番。青葉は、僕の教えたキャラデザインの手法を、ビデオにして教育用としてイーグルジャンプ社で使っているそうで、そのビデオを流した。そういうことを、ラフデザインの合間にしていたのか。少し感心した僕。

 

で、僕の番…いつも通りノープランで、何を話そうかな?

 

「ベータテストに参加していただいて、ありがとうございます。ゲームデザイン、メインプログラマーの水谷です。今回テストをしていただくゲームには、街が10個有り、それぞれの街には、次の街に行く為の試練が用意されています。で、10個目の街まではプロローグで、その先にゲームの本編が有ります。先の長いゲームになると思いますが、心を折らずに最後までテストをしていただけると助かります。

 

尚、当ゲームは、粒子物理学の応用で開発されたナーヴギアとは違い、脳神経学の応用で開発したヘッドセットを使います。多重電界を用いない為、適合不適格者は少ない上、身体には優しいと思います。ただ、脳へ信号を送るツボの位置に個人差があるので、今回の様に、採寸をしてヘッドギアを作らないと、VRにおける感覚の連動が難しくなります。これはナーヴギアと比べてデメリットなことです。

 

今回はベータテストということで、社で採寸をしましたが、実際に購入してプレイする場合、指定の医療機関で採寸を行い、ヘッドギアを作らないといけないです。ただ、ヘッドギア無しでも、ゲーム自体は出来ます。

 

ヘッドギアの有無の差は、VRモード時の感覚連動であり、VRモード無しで、スマホ、ガラケでも出来ます。機能の制限はありますが。アダルトモードに関しては、15歳未満の場合は、親の承諾が必要になります。現在、文科省に保健体育教科への転用を打診しており、認められれば、12歳未満の場合に親の承諾が必要になります。で、当該モードは有料サービスと成りますので、テスト終了後に当該モードを使いたい場合は、有料サービス使用の手続きを行って下さい。

 

一部、ゲーム雑誌にゲーム内容の記事が出ていますが、公式に認めた記事では無いので、鵜呑みにはしないで、自分で確かめてください。このゲームは、操作方法のマニュアル、ルールなどのヘルプはありますが、ゲームの目的、終了条件は公開しておりません。それらを探し出すのも、クエストの1つとしていおります。

 

長々と話しましたが、こんな感じです。ご静聴ありがとうございました」

 

一礼をして、席に戻り、うたた寝開始…

 

 

「起きて下さいよ~」

 

青葉に起こされた。乾杯をするようで、僕の分のグラスを青葉が持っていてくれた。彼女からグラスを受け取り、乾杯に参加した。

 

で、立食パーティーが始まった。立食形式と言っても、壁に沿って椅子があり、簡易なテーブルが所々に置いてある。

 

僕は椅子に座り、青葉とかコウに料理を持って来てもらった。う~ん、りんの手料理の方が旨いなぁ…まぁ、こういう形式のパーティーだと冷めている料理が多いものな。

 

りんが近寄って来たので、

 

「りんの手料理食べたい♪」

 

と告げた。

 

「はい♪今夜、作りにいきます♪」

 

と、笑顔を向けてきた。

 

 

 

---キリト---

 

パーティーから帰って来て、早速PCにインストールをして、ヘッドギアをセットアップした。そして、ALOを開始した。アルフガンへ続く転移の祠を目指す。そして、祠に入り転移をした。

 

まず、初期ジョブ選択画面。剣士を選択。しばらくして、

 

『広場の掲示板をお読み下さい。--- Hit Any Key ---』

 

と表示され、キーを叩いて、ゲームの世界へと入っていく。

 

 

『アルフガン 始まりの街へ ようこそ♪』

 

と、表示されて、街並みが見えてきた。広場を目指して歩く。オートマッピング機能があるようで、迷子にはならないだろう。広場に着き、みんなを待つ間に、ステイタスを確認した。新規スタートだとアバターを設定する必要があるようだが、SAO参加者は、SAOで使っていたアバターになるようだ。リーファのようなALOから始めた者は、ALOのアバターが利用されるようだ。

 

うん?ジョブが…剣士じゃない…なんで?広場にある掲示板の注意事項を読む。

 

『希に、「ナビゲーション・ピクシー」、「使い魔」、「精霊」などを連れている方がおりますが、その場合は初期ジョブで何を選択されても精霊使いになります』

 

って…えっ?アイテムリストを見てみると、ユイがいた。彼女は元々SAOのAIの1つであったのだが、訳あって僕の仲間になってくれた。そして、以後ゲーム内では行動を共にしている。そのユイが「ナビゲーション・ピクシー」扱いになったようだ。ユイをアルフガンの世界へと解放をした。

 

「パパ、お久しぶりです♪」

 

ピクシー姿のユイが現れた。ユイは僕をパパと呼び、アスナ(明日奈)をママと呼び、僕達は彼女を娘として接している。

 

「精霊使いって何だ?」

 

分からないジョブを訊いてみた。彼女はAIなので、ゲーム本体のプログラム自体を調べられたりできるチートキャラである。

 

「転職不可能なレアジョブです。能力は精霊などを仲間に出来るとあります。このゲームは、ジョブよりもスキルが重要なようです」

 

「スキル?」

 

スキルリストを見ると、『二刀流』だけあった。装備品リストにはSAOで装備していた武器、防具類が表示された。装備しようとすると、

 

『重量オーバー』

 

と表示された。剣が重すぎて、今の僕には装備出来ないようだ。う~ん、買わないとダメだな。

 

「お兄ちゃ~ん!」

 

リーファに呼ばれた。

 

「どうしたの?何凹んでいるの?」

 

凹んだ理由を訊かせた。

 

「えっ?初期ジョブが精霊使い?転職不可能…終わっている…で、剣が装備出来ない?ダメじゃん…」

 

そういうリーファは剣士を選択したようだけど、やはり剣が装備できないようだ。

 

「あぁ~私も軽い剣を買わないとダメだぁ~」

 

兄妹共に凹む。噂では聞いていたが、開始早々ドエス度が炸裂していた。徐々に集まる仲間達。クライン、エギル、リズベッド、アスナは剣士で、シリカは僕と同じ精霊使いになった。使い魔の小竜・ピナが検知されてしまったようだ。

 

で、僕とリーファ以外の集まった仲間が剣を装備してみたら、全滅だった。

 

「まぁ、確かに、初めて直ぐに高性能で重い武器や防具は、チートだよな」

 

クラインが自分に言い聞かせるように呟いた。

 

「そうなると、武器と装備の足りない物を買わないとダメね」

 

と、アスナ。

 

「いや、スキルを発動させるアイテムが先だな」

 

と、ヘルプを読んでいたエギルが言った。

 

「アスナ、ジョブに偏りがありすぎる。キリトとシリカは、当面戦力外と見た方が良い。一番の問題は僧侶がいないことだ」

 

「う~ん。そうよね。ユイは回復魔法はできるの?」

 

「ママ、できないよ~。索敵とか情報を仕入れることは出来るけど…」

 

「ユイちゃん、スキルは何を選べば良いかな?」

 

エギルがユイに尋ねた。

 

「う~んっとねぇ…乳鉢、炉とハンマーのセット、包丁とまな板のセット、ノミ、オノ…かな?」

 

エギルがメモを取って、アイテム屋に行き、価格をチェックしてきた。

 

「乳鉢と炉が高いなぁ…あっ、乳鉢かぁ。これは必要だな。問題は誰が買うかだ」

 

初めて使う者にスキルが発現するそうだ。購入者は誰でも良いみたいだが、贈り物として渡さないと、強奪と見なされて、受け取った側にペナがあるようだ。注意しないと。

 

「たぶん、乳鉢は薬草を材料にして、回復薬を作るんだろう。僧侶無しの今、高価だけど必需品だ。キリト、頼む。炉とハンマーはリズベッド、包丁とまな板はアスナ、オノは俺、ノミはリーファにしよう」

 

みんなの所持金を集めて、エギルが買いに行った。しばらくして戻って来たのだが…

 

「変動相場制のようだ。さっきチェックした時より、価格が上がっていた。うかつだったなぁ…」

 

凹むエギル。

 

「で、オノなんだが、STRが足らなくて、俺では扱えない。もう少しレベルを上げないとダメだ」

 

と、更に凹んでいる。

 

「剣は一番軽くて安いのにした。炉が有るから、リズベッド次第で剣は作れるだろうからな」

 

「う~ん、変動相場制が最初の敵ね。このゲームのモンスターは、倒してもお金を落とさない。ドロップする品物をゲットして、お店で売ることで換金ができるようなんだけど、みんなが同じ物を売っていくと、買い取り値が安くなっていくのよ」

 

アスナが唸るようにして言う。

 

「底値があるみたいだから、買い取り拒否は無いみたいだけど、底値だと、通常の買い取り価格の1/10になるようよ。はぁ~」

 

「ドエスなゲームだな…」

 

クラインが凹んでいる。

 

「そうなると、宿とかは高止まりとかあるんですか?天井知らずに上がっていったりして…」

 

シリカが心配そうに言う。エギルとアスナがヘルプを読んでいく。

 

「あった。NPCが経営する宿屋は固定みたい。将来的にはプレイヤーが経営する宿屋もできるかもしれないってあるけど」

 

アスナが該当箇所を見つけて、説明してくれた。

 

「ギルドっていうチームを組むと、攻撃力にボーナスがつくようだ。このメンバーで作ろう」

 

エギルが提案してきた。頷く一同。

 

「で、ギルドマスターは誰にする?」

 

一斉にアスナを指差す僕達。

 

「えっ?私?なんで?キリト君が良いと思うけど」

 

「キリトはダメだ。コイツはソロ向きだから、チームを導くことは得意じゃない。その点アスナは、「血盟騎士団」の副団長だったし、チームを率いていた経験があるだろ」

 

と、エギルが皆を代表して、アスナを説得した。渋々、ギルドを設立したアスナ。ギルドに入団する僕達。

 

「ギルドネームはどうする?」

 

「アインクラッドはどうかな?」

 

って、クライン。その言葉を受けて、設定したアスナ。

 

「団長、どうします?」

 

「そうね。今日は宿に入って、今後の方針でも決めましょう。闇雲に進むには、危険な気がする」

 

そして、宿に入った。一人一部屋が基本で、大部屋って言う物もあるそうだ。ただ、NPCに信頼されないと大部屋は借りられないらしい。僕の部屋に集まる面々。女性の部屋は気がひけるようだ。

 

「で、会計責任者はエギルに頼むわ。お店経営の経験者として、資金の管理をお願いね」

 

エギルは頷いた。

 

「この街のクエストは、LV50以上のパーティーで、ダンジョンのボスを攻略のようだ。」

 

広場の掲示板を調べてきてくれたクラインから、報告があった・

 

「レベル上げが課題ね、じゃ、また明日、同じ時間に集合にしましょう」

 

みんなが一斉に自分の部屋へと帰っていった。どうしたんだ?

 

 

 

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