※この作品はR-18です。

アルフガン   作:もっち~!

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パーティーのあった夜

 

 

 

---ツヴァイ---

 

漸く、洞窟戦を制した。これで次の街に行ける。まさか、上のフロアにいたとは…

 

「ヒロさんらしい…久しぶりに充実感が…」

 

アースは天井を見て笑っている。ここ何日かの激戦が終わり、気が抜けたみたいだ。

 

◇

 

ここを見つけたのは…掘り進んだ先で、またモンスターハウスを見つけたのだが、モンスターを倒した後のレイジの調べにより、怪しい箇所を1つ見つけ、そこを掘ってみると、階段が上に伸びていた。

 

まさかの立体構造…で、そこは真っ暗であった。街に戻り、皆でランプとか懐中電灯になるような物を考えて、出した結論はたいまつだった。たいまつは木工スキルでつくれたので、少し多めに作り、ポーターのアースに持ってもらう。

 

次に考えないといけないのは、戦闘中に誰が、戦場を照らすかだ。ヒロさんのことだ、きっと最後のモンスターハウスは真っ暗なのだろうと、想像した。しかし、安易な方法があることにミリーが気づいた。暗い部屋を明るく灯す魔法を覚えていたのだ。

 

準備を整え、あの階段の先に向かう。そこは予想外にも明るかった。更なる試練が有るだろうと疑心暗鬼にし、用意を万端調えさせ…ヒロさんに、裏をかかれた…まぁ、モンスターハウスではあったけど。剣が使えるので、戦闘は長くはかからなかった。

 

◇

 

一息吐き、部屋の中を見回すと、手の平認証のような装置があった。近寄って見ると、

『ランクアップ認証システム』と書かれている。手の平を当ててみると、

 

『ランクアップします。レベルは1に戻ります』

 

と、アナウンスが流れた。

 

「そうか…手の平からユーザーIDを読み込んで、ランクアップが出来るレベルかを調べているのかもな」

 

と、アース。前のランクアップは街を出る時に為されたよな。システムを改修したのか。

 

「ヒロさんが日々、システムをアップデートしているのだろ」

 

「アップデートのお知らせはなかったが」

 

「ツヴァイ、相手はドエスだよ♪きっと、アップデートされたかどうかを知るのも、クエストのうちなんだよ♪」

 

アースが楽しげに言う。こいつ、ヒロさんの大ファンなんじゃないか?

 

「ヒロ君はドエスだよ。アース、それは間違え無いよ~」

 

っと、ミリー。その顔は楽しげだ。まぁ、今までにないゲーム進行は、謎解き要素満載で、楽しいことは楽しい。やばい、俺もファンになり始めているのか…このゲームに嵌まると、他のゲームでは物足りなさを感じそうではある。

 

 

 

---和人---

 

みんな一斉に、急いで各々の部屋へ戻っていった。何が有るのだろうか?一人残った僕は、ヘルプに目を通していく。ふと、ギルドメンバーのリストを見ると、ログイン状態を確認出来るみたいだ。で、僕以外はログアウトしている。あれ?何でだろう?スグに訊こうかなと、僕もログアウトした。妹の部屋に向かい、彼女の部屋のドアをノックして、声を掛けた。

 

「スグ、今いいかな?」

 

スグからの返答は無い。耳を澄ますと、スグの苦しげな声が聞こえてきた。

 

「あっ…あぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

心配になった僕はドアを開けて、スグの部屋に飛び込んだのだが、ベッドに横たわるスグ…彼女の姿を見て固まる僕。

 

なっ…何だぁ?

 

スグは全裸でベッドに横たわっていた。胸と股間には何かのデバイスを装着している。そのデバイスから伸びるラインはヘッドセットに接続されていた。スグは腰を捻ったり、上下に動かしている。これって…

 

ベッドの傍の床に説明書らしき物が落ちている。拾って目を通すと

 

『女性専用Aアダプターの使い方』

 

と書かれている。これって…あっ…アダルトモード用の…まさか、僕以外の皆は、これを試したくて一斉にアウトしたのか?

 

「お兄ちゃん…いいっ…いいよ~…もっと…もっと突いて…」

 

スグの艶めかしい声…あの苦しそうな声は喘ぎ声だったのか…妹の見てはいけない姿を見た僕は、男性としての本能で、下腹部がムクムクと…

 

まずい、スグに欲情するなんて…

 

僕は、いたたまれなくなり、その場を後にした。自分の部屋に戻り、悶々としていた。明日奈もアレを使っているのだろうか?スマホで彼女へと連絡をしてみたのだが、

 

『ただいま、電話に出ることが出来ません。お名前と御用件を入れ、最後に#を押して下さい』

 

と、留守番モードになっていた。こんなことは初めてだ。僕からの呼び出し音だけは、必ず出てくれていたのに…僕は、気を紛らわせる為に、アルフガンへログインをした。

 

◇

 

ログインをして、最初の迷宮を一人で挑んだ。しかし、現状のステイタスでは、2,3匹程度なら倒せたのだが、4匹以上の集団に襲われて、回復薬を使う際の隙を突かれて死んでしまった。まぁ、SAOのようなデスゲームでは無いので、死んでも安心であるけど。痛みの程度が体験が出来た。斬られた時は抓られた程度の痛みで、死ぬときの痛みは歯を削るような痛みであった。

 

で、死に戻り先は…アスナの部屋だった。えっ?動揺する僕。ヘルプを読むと、

 

『ギルド入団者の死に戻り先は、1.団長のいる場所、2.最後にしたセーブポイントになり、団長が選択できる。デフォルトは1である』

 

と、書かれていた。アスナは、こういう事態を想定していなかったのか?いや、そうじょない。一刻も早くアウトしたかったのだろう。あの機能を試す為に…そういえば、エギルの発言に、真っ赤な顔で頷いていたよな。理由に納得した僕。

 

アスナの部屋を出る。この宿はオートロックなので、ドアを閉めれば部屋の外から開けられない。部屋のドアに宿泊者が手の平を当てることで、鍵が解除されるのだ。手の平はカードキーの役目をはたしているようだ。

 

再挑戦をしようと、宿の入り口に向かうと、フロント前の広間で声を掛けられた。

 

「パパ、ちょっと待って!彼の話を聞いてからにして!」

 

と、ユイに呼び止められた。彼?誰?ユイと一緒にいる見た事の無い男性と、ピクシー。

 

「君がSAOの英雄のキリト君だね。僕はファントムだ。お供の者はユイちゃんと仲良くなった精霊のアプロだ」

 

「ファントムさん…あのジョブは何ですか?」

 

精霊といるのだから、訊く必要は無い気もしたけど、

 

「君と同じ精霊使いだよ。ランクは9だ」

 

ランク9…最後の街に到達しているのか…

 

「そんなに驚かないでよ。僕はアルファーテスターだから、一番先頭でプレイしないとダメなんだよ」

 

アルファーテスター…製作スタッフなのか。

 

「ファントムさんの正体はドエスだよ♪」

 

って、ユイ。ドエス?えっ…まさか…

 

「ヒロさんですか?」

 

「キリト君、本名呼びはゲーム内では御法度だよ」

 

笑いながら、口に指を一本立てているファントムさん。

 

「で、ユイちゃんに、精霊使いになって凹んでいるキリト君へ、アドバイスを頼まれてねぇ」

 

ユイ…一番エライ人に頼まないでくれ~

 

「精霊使いは今現在、僕と君を含めて3名しかいない、レアジョブだ」

 

3名?残り1名はシリカか。

 

「で、このゲームではジョブよりも、スキルの方が大事なんだよ」

 

「スキルの方が?」

 

「そう。例えば剣を取ってみよう。他のゲームと違い、剣士でなくても扱える。剣士と他のジョブとの違いは、取得出来る経験値だけだ。このゲームでは、装備品にも経験値が存在する。経験値によりレベルアップしていく。その際に必殺技とかを覚える他、熟練度もあがっていくんだ。で、剣士の場合は他のジョブよりも倍の経験値を得られる。但し、使った場合だよ。装備しているだけでは、経験値は発生しない。盾の場合を例に取ると、相手の攻撃を防ぐ事で経験値を得られる。でだ、盾の経験を積むと、盾で攻撃が出来たりすんだよ」

 

盾で攻撃…

 

「装備品には重量があり、プレイヤーには装備できる重量が決まっている。ランクとレベルが上がるごとに、重い装備品が装備出来るようになってくる。なので、序盤は丈夫な盾が装備が出来ないから、攻撃はどの道できないが、盾を極めるのも手だよ」

 

「ファントムさんは何を極めたのですか?」

 

「僕はナイフ、短剣類の二刀流だ。精霊使いは特殊なジョブでね、仲間の精霊の力を借りられる。精霊の属性を装備に纏ったり、魔法を使ったりできる。なので、君が思っているほど、悲観的なジョブではないんだよ」

 

「剣での二刀流では無いんですか?」

 

「剣でも二刀流は出来るよ。二刀流ってスキルは剣の長さに拘らないからね。ただ、短剣を極めた者は剣も使いこなせるが、剣を極めた者は短剣を使いこなすことは出来な。短剣の使い方は、剣とは違うから」

 

ファントムさんが、短剣での攻撃時と防御時の持ち方と振り方を教えてくれた。

 

「剣ではこんな風に持ち方を変えないだろ?あと、短剣だと長さが足り無い分、AGIの値が重要になる。相手の懐に入り込み、攻撃を受ける前に屠る為にね」

 

ファントムさんが僕に短剣を2振り、プレゼントしてくれた。

 

「お友達のユイちゃんの願いだ。そのナイフはプレゼントだ。使いこなせるようになれよ。僕に会いたい時は、ユイちゃんに頼んでくれれば、連絡が取れる。でも、君だけに肩入れしすぎる訳にはいかないから、アドバイス程度のことしか話せないけどね」

 

そうだ。

 

「1つ相談してもいいですか?」

 

「いいよ」

 

僕に起きた悲劇的なことを話して、

 

「なんで、あんな物を付属させたのですか?」

 

ファントムさんは、気を悪くする素振りをみせずに、笑顔で答えてくれた。

 

「あれは、性教育用の教材として開発した物だよ。異性との行為を期待しすぎて、相手もいない場合、犯罪に発展する場合があるだろ?それの抑制もある。はっきり言って、アレは異性と交わるよりも、快楽が得られる。それも手軽にだ。君の妹さんのストレスはアレで解消するはずだよ。でなきゃ、将来的にリアルで君と交わることをすると思う」

 

そうかもしれない…スグの艶めかし声が脳裏に甦る。僕をオカズにして、自分を慰めていた。

 

「快楽的にはそうなんだけど、相互の愛情というスパイスがあると、もっと気持ち良くなれるんだ。君の場合はアスナ君との行為に当たるかな」

 

え?アスナとの事を…ユイが言ったのか…

 

「まぁ、5番目の街に来て、スグ君とプレイすると良い。それで、君の妹さんの気が晴れるだろう」

 

「5番目の街?」

 

「そうだよ。異性との交わりは5番目と10番目の街以外できない。性犯罪を防ぐ為に、双方の合意も必要だよ」

 

そういえば、そんなことが書いてあったっけ…

 

「あと、最後にもう1つ。死に戻る度にHPの最大値は増えるんだ。HPを使った為に経験値を稼いだ結果だ。HPが10%削られるごとに、経験値を10稼げる。経験値が100になるとHPのレベルが1つ上がり10増加する。削られた量の算出は回復から次の回復の間だ」

 

死ぬことでも経験値が稼げるのかぁ…

 

「そういうことだ。では、またね、ユイちゃん♪」

 

ファントムさん達は宿から出て行った。僕は早速ダンジョンに向かい、ナイフの鍛錬を積むことにした。

 

◇

 

何回目だろうか、アスナの部屋に死ぬ戻ると、アスナが起きていた。

 

「ねぇ、キリト君、説明してくれるかな?なんで、ここにいるのかな?」

 

少しお怒り気味のアスナに、アスナの設定のせいと説明した。

 

「なんだ、夜這いじゃないんだ…って、何で、死に戻っているの?」

 

僕はファントムさんとのことを説明した。

 

「なるほど、理由は分かった。そうじゃなくて、なんで、こんな時間にインをしているのよ~!」

 

えっ、怒りの原因はそこ?

 

「スマホに着信履歴があって、キリト君に連絡したら出ないし…もしやと思ってインしたら、ギルマスの機能で、ギルメンの死に戻りのお知らせが一杯出て…何をしているのよ~!」

 

この時間に、ここにいる理由なのか?スグの件を隠さずに話した。

 

「ははは、キリト君らしいなぁ。快楽より戦闘って」

 

機嫌が戻ったようなアスナ。

 

「じゃ、試していないんだ?アレを」

 

「うん、まだ箱に入っているよ」

 

「そっかぁ~、5番目の街まで、お預けなのね♪」

 

それは…あぁいうことだよね…アスナに直接訊けないけど。

 

「そうだよね、相手がいないで、一人って…気持ちが乗らないし…ごめんなさい、5番目の街まで我慢が出来なくて…」

 

顔が朱く染まっていくアスナ。気持ち良かった?って、訊きたいけど、訊けないなぁ~僕に抱きついて来たアスナ。

 

「今は抱き合う感触だけでいい。リアルでもね。でも、いずれは…」

 

高熱でも有るのかと心配しちゃうくらい、真っ赤な顔になったアスナ。僕達は見つめ合い、唇を重ねた。

 

◇

 

ログアウトをして、ヘッドセットを外して、起きると、椅子にスグが座っていた。うん?なんだ?

 

「ねぇ、お兄ちゃん!私の部屋に入った?寝た時と物の配置が違うし、ドアを完全に閉めたはずが、半ドア状態だったし…」

 

あっ…顔が朱く染まっていくのがわかる。耳が熱いし…

 

「入ったのね…見たのね…何もしなかったのね…」

 

泣いているのか、俯いたスグ。

 

「スグ…ごめん…妹の姿を見て欲情してしまって、本当にごめん」

 

僕はスグに頭を下げて、素直に謝った。

 

「えっ…お兄ちゃん、頭を上げて。そんなつもりで、言ったんじゃないんだよ」

 

僕に抱きつく妹、スグ。

 

「でも、僕は…サイテーの兄だよな」

 

「だから、違うって、お兄ちゃんは、ぜんぜん悪くないんだよ。ごめんね、変な姿を見せてしまって…」

 

僕に謝る妹。

 

「お兄ちゃんのことを、諦めたはずなんだけど…本当にごめんなさい。5番目の街まで我慢が出来なくて…お兄ちゃんは我慢してくれているのに」

 

うん?我慢?僕はしていないけど…興味が無かっただけというか…5番目?アスナもそんなことを言っていたなぁ。まさか、アスナも僕をオカズにして…

 

「ねぇ、また目撃したら、こそこそ逃げないで、堂々と見ていいからね」

 

って…えぇっと、どう声をかけて良いのやら…女心読心術初級の僕には難しいことだ。

 

 

 

---ヒロ---

 

日曜日の早朝…僕は会社にいる。昨日のパーティー後に運営から、ベーターの初日なので、パトロールを頼まれた。おかげで、りんの手料理を食い損ねた上、パーティーで残った食べ物を再び食べることになった。暖かい物が食べたい。

 

ベーター初日にしては、人口が少なかった。殆どの者は、Aアダプターに走ったようだ。強者は5ラウンドしているし…まぁ、10パターン入っているから、半分をテストしてくれたようだ。テストしてくれた人達からフィードバックされて来る、快楽指数というパラメータの値を集計している。10点満点中9点以上である。満点でない原因をフィードバックされて来た信号から、解析をしないと…アダルトモードの責任者であるので、僕がやらないといけない仕事である。

 

部屋の呼び鈴が鳴り、応対をすると、りんとコウだった。部屋の中に入れる。

 

「大変でしたね、パーティーの後に残業って」

 

って、りんとコウの両手にはスーパーのレジ袋が…

 

「仮眠室借りますね。IHクッキングヒーターを持って来たので、今から豚汁を作ります♪」

 

って、りん。ありがたい…

 

「ありがとう、りん。暖かい物が食べたかったんだ」

 

りんの唇に軽く僕の唇を重ねた。

 

「うっ、ずるい…」

 

コウが呟いた。

 

「うん?コウは荷物持ちか?」

 

「違います…助手です♪」

 

「誰の?」

 

「りんの…」

 

「ヒロさん、出来上がるまで、コウちゃんを摘まんでいても良いですよ♪」

 

と言い残し、仮眠室に入っていくりん。

 

「えっ…」

 

りんの発言に驚くコウ。

 

「コウ…摘まんでいいって…」

 

狼狽えているコウ。

 

「早朝から?疲れているでしょうから、寝た方が…」

 

もしかして、一晩中りんと…だから、コウにしては元気が無いのか?逆にりんはハイテンションだったし。

 

「なぁ、ノーパン、ノーブラかな?」

 

驚きつつ、後ずさりするコウ。

 

「なんで、ソレを…」

 

図星だな。取り敢えず舐め回すようにコウを眺める。コウは、ビクビクしている。コウらしくない態度だ。

 

「どこを食べるとおいしい?」

 

「いや…今日はダメです…」

 

顔を真っ赤にして俯くコウ。らしくないなぁ…

 

「どうしたんだ?らしくないぞ、コウ」

 

「あの日です…」

 

「あの日?で、ノーパンって…勇気あるなぁ」

 

「りんの予備のパンティを貸してくれたんですが、入らなくて…」

 

コウの方がヒップ有るもんな…って…あっ、りんは知っていて、食べて良いって…食べられないだろ?今日は…僕とコウはりんの料理が出来るまで、二人で大人しく待った。

 

 

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