天界に転移した。ここって、どこ?非常警報らしき物が鳴っている。
『侵入者あり。殲滅しろ』
って、私達か侵入者って…目の前から武装化をした天使の一団が近づいてくる。話し合いはしてくれそうもない雰囲気だ。ブルーとグリーンが、天使達を殲滅しに行ってしまった。私はマヤと出口に向かう。別の一団がこちらに向かって来ているし。って、
『天使の数が多すぎないか?』
念話で、仲間二人に連絡。
『多すぎるねぇ。うん?こいつら、機械仕掛けだ』
ブルーから返事が来た。機械仕掛け?なら、目の前の一団を躊躇無く殲滅した。確かに、機械仕掛けだな。4人で上の階層を目指す。ジャマする天使は斬り捨てていく。そして、最上層に達した。しかし、いるべき者がいない。本来、神と神に仕える大天使達がいるはずなのだが…
最上層を探索すると、隅の方に、神と大天使達の死体が放置されていた。気配を探ると、かすかに何者かの気配を感じる。感じた方へ向かうと、更に上があった。注意深く登っていく。先程の神の間より広いフロアに出た。
「よくここまで、来られたね」
天界の者と思えない者がいた。部屋には色々な装置とカプセルが設置されている。そのカプセル内では、あの機械仕掛けの天使が組み立てられている。部屋の一角では、トナカイも飼育されているみたいだ。
「ここで量産していたのか。で、アンタ、誰?」
見た目、老人のようだけど…どこかで見たことある…
「あっ、サンタクロースか?」
ブルーが気が付いたようだ。
「そうだよ。で、君達は誰だい。色々な事情や情報を知っているけど?」
「私達は時空をさまよっている者です」
「噂のタイムスイーパーかぁ」
「サンタさんも詳しいですね。そうかタイムスイーパーっていうのか。で、サンタさんは、なにしているんですか?神と天使を皆殺し、悪魔も絶滅させ、ついには人類まで…」
「この世界をなぁ。サンタが支配する世界にしようと思って、ジャマな者を排除していたんだ。クリスマスに壊滅した都市の者にプレゼントをあげようと思っている」
「それだけのために、大量殺伐ですか?」
「クリスマスイブは我々サンタの日なのに、神がな、神の子を祝う日だって、きかないんだ。だから消えてもらった。神がいなくなったと思ったら、悪魔が出突っ張ってきたので、消えてもらった。それだけだ。なんも、悪いことはしていない」
「プレゼントって、何を差し上げるのですか?」
「恐怖だよ。煙突のない家が増えすぎている。煙突のある家を作らせる為に、恐怖を与えようと思っている」
このサンタの思考はおかしい。さて、どうしようか?悩んでいる私達の上から声がした。
『なるほど、そういう理由で、この世界、いやこの星の均衡が壊れたのか。この星は、初めから作り直しだな』
この声って、私達を時空の旅に送り出しているヤツの声だ。
「おい、私達を元の世界に戻してくれ!」
私は上に向かって叫んだ。
『まだ、時期では無い!お前達が何者かを思い出したら、返してやる』
って、声がして、私達は光に包まれて、再度タイムジャンプをさせられた。