※この作品はR-18です。

神器なき男4   作:もっち~!

13 / 48
01/08 誤字を修正


隔世遺伝の為せる業*

---シュウ---

 

大漢の術師を屠っていく。神族の次に大漢が嫌いかもしれない。

 

「おい!貴様、何者だ!」

 

見付かってしまったようだ。この世界の雪姫達に…

 

「バンパイア風情に名乗る義理は無い」

 

「お前!」

 

刀太が重力剣で僕を襲ってきた。こんな都心部で、それはダメだろう?

 

「刀太、止めろ!」

 

雪姫の人選ミスだな。僕の周囲がクレーターになった。高層ビルが立ち並ぶエリアがである。

 

「お前達はテロリストか?罪の無い者達を一瞬で殺すって」

 

雪姫を睨み、その場から転移した。転移した先は、雪姫達のアジトである仙境館の雪姫の部屋だ。この世界は、スゴい。色々な世界がごった煮のように共存していた。今回は,なるべく同化吸収しない方向で考えている。大樹の仲間集めも目的の1つであるからだ。まぁ、火織と五和とグレイフィアとヴェネラナだけは、僕が貰ったけど。アイツにはもったいない玩具であるから。

 

「貴様…どうやって、ここへ…」

 

あぁ、雪姫が帰ってきたようだ。夏凜が刀で襲ってきた。夏凜の股間に指を這わす。

 

「いやっ!」

 

一撃で戦闘不能になったようだ。耐久力が少ないようだな。

 

「貴様…何者だ?」

 

金色の鎧を身に纏った僕。雪姫の瞳は恐怖の色で染まっていく。

 

「まさか…KIVAだと…それも黄金の…」

 

KIVAとはキング オブ ヴァンパイアの略語である。吸血鬼の王専用の鎧ってことだ。

 

「だから、吸血鬼風情に勝ち目は無いぞ。我に跪け!」

 

雪姫が僕に跪いた。鎧を解除して、雪姫の頭部を僕の股間に押し付けた。

 

「まず、舌で奉仕せよ」

 

言われた通りする雪姫。そして、命令をしていないのに口に含み、身体全体で前後し始めた。

 

「じゃ、今後、東京に来たら、ここを定宿にするかな」

 

否定しない、抵抗しない雪姫。夏凜は自慰の真っ盛りのようだ。

 

 

 

----鬼門大樹---

 

久しぶりに、深雪さんの家へ…

 

「大樹君、いらっしゃい」

 

僕を抱き締めてくれた深雪さん。う~ん、気持ちが良い。なんか、最近女性にこうして貰えることが嬉しくなってきた。これも隔世遺伝のせいか?

 

「スゴい…理論は理解したのね」

 

並行世界の達也さんのお陰とは言えない。

 

「はい、がんばりました」

 

と、だけ言っておく。この世界の達也さんは、相変わらず、僕に敵対心を抱いているようだ。視線が冷たいし。

 

「CADのメンテナンスはお兄様が教えます」

 

えっ!達也さんに習うの?深雪さんが良いのに…

 

「コレを読め。言葉では説明しづらい」

 

そう言われるとおもって、並行世界の達也さんに習ってきた。

 

「これは勉強してきました」

 

意外そうな顔の達也さん。

 

「なら、これをメンテしてみな」

 

って、FLT社の拳銃タイプのCADを、目の前に置いた。教わったように、メンテナンスをしていく。

 

「これでどうすか?」

 

「まぁ、出来て当然か…お前の祖父は、ディープ・スノウの代表者だそうだな」

 

祖父は代羽周太郎と言う名前で、法人登記したそうだ。

 

「まぁ…」

 

はっきり言って、FLT社のCADのメンテナンスは出来るが、ディープ・スノウのCADは、僕では無理であった。術式がよく分からない文字が書き込まれているし。

 

「ディープ・スノウの代表者のお孫さんなの?」

 

深雪さんに訊かれ、頷く。そもそも、社名の由来は、祖父の奥様の深雪さんから取ったらしい。由来を訊かれると答えにくい。

 

「私の名前の英語読みですよね?これって、偶然?」

 

達也さんの瞳が光った気がする。

 

「偶然です。祖父の奥様の名前が、深雪さんなんですよ」

 

「えっ!私と同じ名前…」

 

とっても驚いている深雪さん。

 

「お前の祖父は何者だ?」

 

達也さんの追求タイムか?

 

「僕の祖父ですよ」

 

「そういう答えは期待していない」

 

ですよね…

 

「現代魔法師協会に問い合わせをしたが、代羽周太郎という会員は、いないそうだ」

 

「あぁ、そういうことか。祖父は現代魔法師では無いですから。魔術師系ですよ」

 

現代魔法師は物理学で説明が付く現象しか、CADで再現出来ない。だけど、祖父は物理化学の理論を無視した術が使えたりする。

 

「魔術師だと…」

 

「そうです。現代魔法師とは逆な存在ですよ」

 

正確に言うと魔導戦士らしい。魔導師は魔法陣で術を発動するそうだ。魔術師よりも上の存在らしい。精霊文字で術式を書けば、精霊術が使え、神格文字で書けば神格術が使えるそうだ。

 

「そうか…だから、術式が読めなかったのか…」

 

それはディープ・スノウ社のCADを解体して、術式部分を研究しているってことかな?

 

「これは何文字で書かれているのだ?!」

 

目の前に術式部分のパーツを出された。これは…なんだろう?僕も読めないんだけど…

 

「習っていない文字です…なので、わかりません」

 

「じゃ、お前は、何文字なら分かるんだ?」

 

えっ!しまった。誘導尋問だったのか?う~ん…

 

「悪魔文字と天使文字くらいかな」

 

悪魔文字はアウロスでの必修科目だった。天使文字は堕天使文字とほぼ同じなので、朱乃さんに習っていた。

 

「どこで習ったんだ?」

 

更に自分の首を絞めた僕。

 

「お兄様、それって質問で無くて、尋問ですよ。やめてください。大樹君がかわいそうです」

 

って、僕の天使の深雪さんが、助けに来てくれた。

 

「深雪…人間は悪魔文字を習う機会は無い」

 

うん?いや、確か、習う機会はあったはずだ。えぇ~っと…どこだっけかな…そうだ!

 

「悪魔の悪事の証拠を掴む為、エクソシスト系の学校で悪魔文字が習えます。天使文字は、司祭系の学校で習えますよ」

 

「お前はどこで習ったんだ?」

 

「家で、祖父に…祖父は聖戦士の学校を、首席で卒業しているんです」

 

目を見開いて驚く達也さん。そりゃ、そうだよな。粛清対象者が、聖戦士の学校で学んでいるんだもの。

 

「代羽家の者と分からない名前で、入学したそうですよ」

 

祖父のもう1つの俗名って、神代亘だっけ?

 

「聖戦士の学校なので、エクソシストの資格、司祭の資格も持っていますよ」

 

これも事実らしい。他の世界では司祭として、働いていることもあったそうだし。

 

 

翌日、エリカが家にやって来た。

 

「なぁ、お前の爺ちゃんは?」

 

お試し期間が過ぎて、アルフガンへ行けなかったらしい。なので、祖父を呼び出して、期間延長をして帰った。

 

 

 

---初春制理---

 

ヤマトさんに進められて、アルフガンと言うゲームを始めた。

 

「よぉ、制理」

 

ヤマトさんがログインしてくれた。

 

「ここは、どんなゲームなんですか?」

 

「まぁ、VRMMOであるが、戦闘しないで、まったりするのも有りだよ。ここにインしている間に睡眠が取れるので、1日を有効的に使えるんだよ。僕は難しい解析作業をここでしたりりている」

 

説明書を読む。なるほど…睡眠1時間が、この世界の1日に相当するのか。

 

「まったりするなら、僕の持っている家でまったりするのも有りだよ」

 

街から出て、歩くとトンネルが有り、杖のような形の塔が中心にそびえ立つ、円形都市に連れて行かれた。

 

「この都市は誰でも入れる。それ以外の都市は、戦闘をしてランクを上げないと、関所を超えられないんだ」

 

ビルのような建物に入った。

 

「ここが僕の拠点だよ。一部屋あげよう」

 

ウィンドウを開く動作をして、何かを操作すると、部屋のドアに『制理』と刻まれた。

 

「この部屋を使うといい」

 

「ありがとうございます」

 

「今日はここにいるから、分からないことは訊いていいよ。僕の部屋は、上の階の一番奥だからね」

 

そういうと部屋を出て行かれた。まずは、街の探索かな。お金は有るかな?有るな。街に繰り出した。冒険RPGゲームの為か、武器屋、防具屋、装備屋、アイテム屋など、冒険者向けのお店が多い。オートマッピング機能があるので、迷子にはならないけど、結構広い街である。近場で行きつけにした店でも探すかな。喫茶店があるようだ。ケーキ屋さんもあるみたいだ。メインな道は冒険者が行き交う為か、冒険者向けの店しか無い。一般人向けは、裏路地に集中しているようだ。

 

VR世界で初の飲食…味覚が生きている。ちゃんと味や温度が認識出来ている。スゴい…どうやっているんだろうか?

 

ウィンドウを開いて、ヘルプを読む。意識をスキャンして、意識体として、ここに存在しているようだ。脳波に異常が見られると、強制ログアウトする安心設計とある。あのヘアバンドみたいなデバイスで、脳波を読み取っているのだろうか?

 

製作会社はディープ・スノウ社で、運営会社はイーグル・テール社のようだ。うん?イーグル・テール?直訳すると鷲尾である。ヤマトさんの会社なのかな?学園都市では、ジャンク屋ぽいことをしているけど、大会社の関係者なのかな?ヤマトさんの元を訪ねることにした。

 

◇

 

「イーグル・テールかい?あぁ、僕の会社だよ。社員が優秀だからね、僕は隠居生活が出来るんだよ」

 

って…ヤマトさんの会社なのか。なら、安全なんだろう、このゲームは。

 

「そうだ。君の友達の、電撃娘でも、このゲームは出来るよ」

 

電撃娘…多分、御坂美琴さんの事だろう。彼女は電磁砲という能力を思っている。全身に常時電気を帯びている体質らしい。なので、電子ゲーム機器を使おうとすると、破壊してしまうらしい。

 

「頭に巻くデバイスは大丈夫ですか?」

 

「絶縁体で覆っている。脳波をスキャンするから、ノイズが帯びると、誤計測してしまうからね」

 

なるほど。御坂さんを誘おうかな。そうなると、黒子さんもんだよな…

 

 

 

---鬼門大樹---

 

今日も、PVPで経験値を稼いでいる。アスナさんのパーティーメンバーが、打倒!僕に燃えているらしい。鍛錬を怠ると負けそうだよな。霊安室になんか行ったら、祖父に何を言われ、どんな苦行を押し付けられるか、わかったもんじゃない。行かないように、強くならないとダメだな。

 

塔の攻略をする。って、言っても出逢った魔物を屠るだけである。ここでは、レベル制限無くランクが上がりそうだし。

 

中ボスと倒すと、ウィンドウが自動で開き、PVPの招待状が届いていた。レイピア使いとある。たぶん、アスナさんだろう。クリックをすると、PVPフィールドへ転移させられた。

 

目の前にはアスナさんがいた。強くなっているんだろうか?開始直後、いきなり16連撃を放ってきた。受け流したり、避けたりしていく。あれ?16で止まらない…まさか、32連撃か?何発来ようが、かわしていく。この世界のアスナさんの剣撃は早いけど、軽いし。ヒナタさん、ミトさん、フレイさん、ジムさんに鍛えられたので、1時間くらい連撃を受けても、かわせると思う。

 

そして、32発目をかわすと、アスナさんに隙が出来た。空かさず、祖父仕込みのチョーク気味のスリーパーホールドで意識を狩った。床に倒れるアスナさん。彼女上に乗り、身体を満喫する。勝者特権らしく。服の上からなら、セクハラにならないみたいだ。服を脱がせるとアウトらしいけど…

 

谷間に顔を埋める。ハーフメイルの為、ハートガードが有り、顔が埋まりきらない。しばらく遊んでいると達したのか、死亡扱いになり、僕は呼び出された場所に転移された。さて、塔の攻略だな。

 

 

 

---アスナ---

 

今日も、パンティがグショグショ状態で、霊安室に飛ばれた。達すると死亡扱いになるようだ。気持ち良かったのに…彼ともっとしたい。彼氏であるキリト君は、キス止まりである。スキンシップはして来ないし…外に出ると、みんなが待っていた。

 

「今日はどうされたんだ?」

 

クラインに訊かれた。

 

「32連撃を開始直後に放ったんだけど、1発も入らなかったわ。連撃が終わった直後の一瞬の隙を突かれて、頸動脈絞め…」

 

「体術も有りなのか…」

 

キリト君が驚いている。

 

「多分、投げ技とかも有効じゃないのかな?受け身取れないし…」

 

「そうなると、敵はナイフ以外に、柔道系も出来るってことか…」

 

って、エギル。完全に私達のギルドの敵になっている彼。直接会ってみたいなぁ。謝らないと…毎日頻繁にPVPを仕掛けている件を…

 

翌週の週末、彼と会うことにした。PVPの時に会う約束を取り付けたのだ。待ち合わせ場所は、新宿である。

 

「アスナさんですよね?」

 

アバターソックリの男性に声を掛けられた。

 

「鬼門大樹です」

 

「あぁ、大樹君?アバターがソックリなのね」

 

「まぁ、色々と…」

 

「どこでデートします?」

 

「じゃ、まったりと出来る場所に行きましょう」

 

って、連れ行かれたのは西口である。こっち側ってホテル街では?一抹の不安が過ぎる。会った直ぐに?

 

「ここです」

 

って、着いたのは商業ビルであった。期待と不安は外れた。商業ビルの上の方へ行き、『ディープ・スノウ社』と書かれたドアを入り、フロントでどこかの部屋の鍵を貰い、会社内の部屋に連れ込まれた。

 

「ここなら、まったり出来ます。あぁ、備品は使って良いですよ。僕の祖父の部屋ですから。食べたい物、飲みたい物があれば、ルームサービスも使えます」

 

「大樹君のお祖父様って、ここの会社の重役?」

 

「そうです。創業者です」

 

そうだ!『ディープ・スノウ社』って、あのゲームの開発元だわ。

 

「ここって、あのゲームの会社よね?」

 

「正確に言うと違うそうです。デバイス類の開発をしたそうです。ゲームの製作、運営は、祖父の弟さんの会社で行っているんです」

 

って…大樹君って、お金持ちの家の子かな?

 

「お金ですか?祖父は興味無いみたいです。特に買いたい物も無いし」

 

「大樹君の両親は?」

 

「界外に赴任しています」

 

海外赴任なのか…

 

「ご兄弟はいるの?」

 

「血の繋がらない姉と妹がいます。滅多に会わないけど」

 

彼の姉妹は、ご両親と一緒にいるのかも。

 

「って、大樹君って、幾つ?」

 

「中学3年です」

 

若い…あれ?受験生では無いのか?ゲーム三昧でいいのか?

 

「受験勉強は?」

 

「していますよ。国立の魔法大学付属第一高等学校を受験する予定です」

 

魔法大学…まさか、魔法使いなのか?

 

「大樹君って、魔法が使えるの?」

 

「使えますよ」

 

驚愕な事実である。そうなると、ゲーム内でも使えるってことになる。

 

「どんな魔法?」

 

「単純な物だけです。例えば…」

 

私の肩に手を翳すと、肩こりが消えていく。ヒーラーのようだ。まさか…

 

「ゲーム内で、戦いながら、ヒール掛けたりするの?」

 

「えぇ、しますよ。怪我をしたらね」

 

倒せない…一撃で無いと、彼は倒れない。

 

「アスナさんのギルドの人達とのPVPでは、使ったこと無いですよ」

 

誰も、一撃を入れていないのか…

 

「ねぇ、どうやって鍛錬しているの?」

 

「ゲーム内では、目の前の敵を倒すだけです。鍛錬は、リアル世界でしています」

 

そうか…リアルでの能力やスキルを持ち込めるんだ。

 

「どこかで剣を習っているの?」

 

「千葉道場で剣を習っています」

 

千葉道場…本格的な道場だ。これは勝て無いなぁ。

 

◇

 

うん?ここはどこだっけ?ベッドの上で寝ていたようだ。あれ?下に誰かがいる。キリト君だっけ?って…大樹君の上にいる私。何?体内に違和感がある。手で股間を触ると、何かが刺さっていた。これって、大樹君の…耳がかぁ~っと熱くなっていく。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。