---リアス・グレモリー---
目の前でお母様とグレイフィアが…あの男に奉仕をしている。これは悪夢か?
「で、願いは何だ、ヴェネラナよ」
「はい…リアスに眷属を…お願いします」
「今のままでは、それ相応な者しか出来ないぞ」
「そこをなんとか…幾らでも、できる限り、いつでも奉仕いたしますから」
お母様が、あの男の男根を口に頬張っていく。グレイフィアは秘部をあの男のしたい様にされている。何様だ、アイツは…大樹の祖父って…
「わかった。後はあの紅髪のヤル気次第だ。女王、戦車、僧侶、兵士の候補は見つけてある。言っている意味は分かるな?なぁ、ヴェネラナよ」
頬張っているので言葉が出せないお母様が、指で返事をしている。
「では、わが弟子で、最強なリアスに師事してもらおう。いわゆる睡眠学習だ。逃げられないぞ、リアス・グレモリーよ!」
次の瞬間…私は8日間、地獄の鍛錬へと導かれた。その世界の睡眠中には、大樹と共に、異世界で鍛錬、そして異世界での睡眠中には、地獄の鍛錬って…睡眠学習地獄へと誘われた。いやぁぁぁぁぁ~!寝た気がしない…
リアルでの8時間睡眠において、約600日の鍛錬が為されるそうだ。寝るのが恐い…
◇
そのお陰か、戦車の駒2個で、盾の勇者をゲット。僧侶の駒2個で元はぐれ悪魔の猫しょうをゲットした。で、女王の駒はまだ能力値が足り無いらしい。
「半年ほど、頑張ればゲット出来るかもな」
って、大樹の祖父。
---桐ヶ谷直葉---
リアル大樹君の家に向かう。リアルで剣道を習っていると話したら、家に招待されたのだ。武芸者一家なのだろうか?ドキドキしている。
ここかな?「鬼門」って表札がある。大きめな家だ。インターホンで用件を伝えると、家の中にいれてくれた。広い玄関。道場へ案内される。え?家に道場があるの?
道場内で、剣の打ち合う金属音がしている。って、真剣を使っているんだけど…
「あぁ、リーファさんの中の人?」
アバターソックリの少年が近づいて来た。大樹君のようだ。
「桐ヶ谷直葉です」
「鬼門大樹です。よろしくお願いします」
更衣室に案内された。道着に着替えて、防具を着けて、面と竹刀を持ち、道場へと戻った。
「竹刀かぁ。あぁ、剣道だったね。木刀は使えるかな?」
「えぇ、使えますが…」
木刀の前では剣道の防具は役立たない。不安気な私は彼により、木刀置き場に案内された。
「シックリ来る物を選らんでくださいね」
って…木刀って、どれも同じで無いのか?一本手にして道場に戻った。
「剣道じゃ木刀は使わないぞ、大樹」
「えっ!そうなの?」
「素人の剣道だろ?大樹、防具を着けた時点で、気づけよ!」
大樹君のお兄さんだろうか?大樹君が怒られているようだ。
「そうなのか…直葉ちゃん、ゴメン…」
「いえ…大丈夫です」
「大丈夫じゃないだろ?お前、木刀を吟味せずに、持って来ただろ?失格だ」
って…へ?失格?
「え?!直葉ちゃん、吟味しなかったの?」
驚いた顔の大樹君。吟味?
「木刀も真剣もバランスと握りの相性があるんだよ。それも分からないど素人だぞ、大樹!」
哀しそうな表情で私を見つめる大樹君。えっ…どうして、そんな目で見るの?
「大樹!基礎から教えてやれ」
「わかりました」
大樹君に木刀置き場に連れ込まれた。
「ここにある木刀は一降りずつ、バランスと握りを変えてあるんだよ」
「木刀って、どれも同じじゃないの?」
「違うよ。真剣だって、一降りずつ違うでしょ?ここのは機械での大量生産品では無いから、個性があるんだよ。例えば、これと、これだっけかな?」
木刀を2本選び出し、私に手渡してきた。1本ずつ、感触を確かめる。えっ!目から鱗である。一見同じであるが、振りやすさが違う…どうして?
「握りの太さと刃面の角度が違うんだよ。刃面の角度は空気抵抗に関係する。握りの太さは、振り抜く速度と、刃筋のコントロールに関係するんです」
ただ振り抜くのでは無いのか…
「竹刀だと、そういうのを意識しないからね。ここでは、竹刀は使わないんですよ。真剣の感触と違うから」
彼らは剣道では無く、剣術を学んでいるようだ。
「大樹君は何流なの?」
「ナイフ二刀流だよ。祐斗君と祖父は天然理心流、エリカさんは千葉流だよ」
千葉流…エリカ…まさか、千葉道場の千葉エリカさんか?同年代であるが、憧れの剣士である。
「なぁ、大樹。その子、うちの道場で鍛えた方が良くないか?」
「あぁ、千葉道場か…剣道もやっていたっけ?」
「やっているよ。竹刀で練習していただろ?」
って、千葉エリカさんだ…って、ここの道場は何流なんだ?
---鬼門大樹---
インをするとリーファが苦笑いをしている。あの後、エリカに連行されて、千葉道場で入門を許されたようだ。
「で、大樹君の家は何流なの?」
「大樹の家は鬼門流だよ」
って、エリカが口を挟んだ。やっと瞬動術をモノにして、祐斗君と共に、ギルドに合流したのだった。祖父が二人の師匠だし、問題は少ないかな。
「鬼門流…」
「真剣での戦いを視野に入れている流派だよ。あの世界で使う機会は少ないけどね」
銃刀法違反で捕まると思う。戦時中でも無いと使わない。
「二人は、どこまで来た?」
「剣士殺しで躓いたよ」
剣士のコンビだものな。あそこだよね。
「もう少しで、みんなで攻められるよ」
フカが後少しらしい。リーファは剣士で有る為、塔を簡単にクリアできたらしい。
---キリト---
どうにか剣士殺しの試練を抜けて、次の試練へ…って、ここは平原戦か?
「魔物を一人につき100匹倒せば、クリアみたいだよ」
って、シノン。3人だから、300匹か…隠れる場所が無い平原。奥に森が見えるけど…
「シノン、あの森へ狙撃は出来るか?」
「出来ないことは無いが、手前の広すぎる平原が何を意味するかだな」
普通の平原戦とは思えない。
「地面に煉瓦が埋まっているぞ」
何かのラインのようだ。戦闘域の印か?
「シノンは、このラインの外から狙撃をしてくれ。俺とクラインで、斬り込む」
「わかった」
二人でラインを超えて、平原を進んでいく。敵影は見えない。
「きゃぁぁぁぁぁ~!」
えっ?シノンの叫び声…振り返ると、シノンが魔物に喰われていた。
「何?うごぉぉぉぉ~」
クラインの悲鳴。どこから敵が…はぁ?空から急降下だと…
俺達は霊安室で目覚めた。
「キリの字…あのラインって…魔物の出現ラインでは?」
って、クライン。シオンの話しでは、ラインの手前からいきなり現れて、襲われたようだ。狙撃体勢であった為、避けられなかったらしい。
「これって、地獄のような平原戦になるんじゃ…」
って、シノン。あり得る。三人じゃ、キツいかな…魔法使いが居れば…リーファはどこだろうか?メッセージを送り、確認してみた。
『今更?足で纏いで置いて行って…ゴメンね。違うギルドに拾って貰ったの』
リーファはダメなようだ。後、魔法使いって誰だ?
---リーファ---
クラインと共に先に進んでおいて、魔法使いが必要だから、一緒に戦おうって…あのバトルジャンキー共は…
大樹君のギルドは、適度に休日を作り、ちょっとずつ攻略をしている。いまはフカのランクアップ待ちであり、洞窟内で鉱石を拾いつつ、攻略方法を研究していた。
「僕がアタックした時と、マップが違うようだな。クリアした者がいると、マップが代わるのかな?」
お兄ちゃん達がクリアしたから、マップが変わったのか…
「どうする?」
アスナさんが訊いた。
「フカのプラズマランチャーで、穴を開ける。モンスターが飛び出て来たら、その先はモンスターハウスだから、僕とレンちゃんで道を開くから、フカを先に入れて、剣士組は入って来て。モンスターハウス内は高さがあるから、剣が使えるからね」
って、一人で8の試練にまで到達した大樹君。8までの経験者である。8は、その大樹君でも超えられない試練らしい。
「あのフルアーマーのドラゴンは、どうすれば倒せるんだ?」
魔法も剣もダメージが入らなかったらしい。その上、極寒な世界だと言う。
「防寒対策も必要だよ。寒さで体力が減っていくし…」
相当寒いらしい。なので、防寒対策をリズさんに依頼してきたそうだ。
「あっ…待てよ…そう言えばフルアーマーだけど…ちょっと、試してくるね」
って、大樹君が何かを閃き出て言った。
---鬼門大樹---
あのドラゴン、フルアーマーだった。靴は履いていない。って、ことは…足の裏はどうなっているんだ?って、簡単に屠れた。裸足だった。地面からの攻撃で…9番目の試練に進んだ。霧の立ちこめる滝がある湖…そこに住む巨龍…水深が深そうだ。水中戦か…試しに雷撃をするが、効果は無い。凍らせてみても、効果は無い。深いので、ダメージが届かないようだ。
探査能力で湖を探るが…結構デカい巨龍である。ここまで、簡単に屠れてきた。そうなると、ここも何か簡単に行ける方法があるはずだよな?
《解 龍殺し系の武器で特攻なんかどうでしょうか》
ラファエルさんの出した答え。ドラゴンキラー系か…でも、後のことを考えると、みんなで一撃ずつ入れないとダメだよな?そうか、フカのプラズマランチャーの連打で、水を無くす。滝は、誰かの凍らす能力で水の供給も断つ。それでどうだ?
《解 正解です》
そうなると、みんながいないとダメだな。総力戦だな。5番目の街へ戻り、帰宅した。
「9番目は総力戦なの?」
「8番目は攻略できたよ。問題は9番目だ。ギルドメンバー全員で、クリアすることが大事なんだよ、きっと、あそこは」
凍らす能力を誰かに持って貰わないと…あっ!
「アスナさんの知り合いに、ドラゴン使いがいたよね?」
「シリカ?円形都市で暮らしているわよ」
いや、そうか。
「ユイちゃん、魔法は使えるかな?」
「どうかな…ナビゲーションピクシーだけど…どんな能力が必要なの?」
「水を凍らせる能力だよ」
「シリカのドラゴンはファイヤーブレス系よ。ユイちゃんは…う~ん…あっ!リーファはどう?」
「私ですか?あぁ、5番目の街のギルドで習えば良いんですね」
その手があるか。魔法使いって…これで、準備の方向性は見えてきた。
---リアス・グレモリー---
夏休みに入る頃、騎士に黒衣の二刀流剣士が入り、女王にはあの某夫婦の息子が入ったと、大樹の祖父から連絡があった。だが、兵士はまだ能力が足り無いらしい。
「鍛錬が足りないってこと?」
大樹の祖父である師匠に訊いた。
「足り無いなぁ」
「あの夫婦の息子よりも上ってこと?」
「まぁなぁ。あぁ、大樹じゃ無いぞ」
大樹は無理だと思う。だって、一緒に鍛錬しているし。追いつける訳が無い。
「どんな能力者?」
「分解と再構築の能力者だよ」
何やら難しい能力らしい。まったく、想像が出来ないし。
「あぁ、夏休みになったら、大樹とミッションをこなして貰うからな。リアルのミッションだ。失敗は許さない」
鍛錬中の取り返しのつく失敗はたくさんしていいって…で、リアルなミッションって…緊張するなぁ。
「ちびるなよ」
「レディがちびる訳無いでしょ!」
いや、断定は出来ない。きっと、危険な場面に投入されるんだろうな…
---司波深雪---
夏休みを利用して、久しぶりの家族旅行…沖縄に来ている。青い空、白い砂浜、心地良い風…幸せである。母がいて、お兄様がいて、穂波さんがいて…
だけど、それは突然起きた。いきなり、軍艦からの艦砲射撃…私達の方へ砲弾が多数飛んで来た。障壁魔法を幾重にも張る穂波さん。その顔は苦しそうだ。
「深雪さんは、僕が護る」
え?!大樹君の声…私を取り囲むように、大樹君と知らない少女、知らない男性が二人現れた。
「大樹は穂波を癒やせ!リアスは盾を出せ!ネギはフルカウンターシールドを張れ!」
リーダーらしき男性が、指示を出していく。
ドサッ!
穂波さんが崩れる様にして、倒れた。でも表情は安らかである。
「大樹、反撃だ!」
『ダイヤモンドダスト』
キラキラ光る粒子が砲弾に飛んでいく。
「師匠、僕も撃っていい?」
「はぁ?1発だけな!」
『オクテッドフルバースト!』
「「「えっ!」」」
術者以外の3名の顔が強張っている。何の呪文なんだろうか?
「お前は、本当に愚か者だな!1発って、全弾を撃ち出せって、ことじゃ無いんだ。大樹、リアス!急いで離脱だ。津波が来るぞ!」
次の瞬間、私達の家のリビングにいた。
「お前は誰だ!」
お兄様が訊いた。転移術で沖縄から八王子の家に転移って…ン
「達也、命の恩人ですよ。その口調はやめなさい」
お母様が叱りつけた。
「あぁ、初めましてだな。僕は代羽周太郎だ。大樹の祖父と言えば、理解してくれるかな?」
大樹君のお祖父様?見た目、大樹君と変わらない年齢に見える。
「お前が代羽の当主か?!」
「達也!失礼ですよ、その言い方は」
「いや、いいんですよ。アナタの息子さんは、好きにして良いって、言われてますからね」
「どういう意味だ?」
「お前は、ここにいるリアス・グレモリーの眷属にした。そういうことだ。弟子の眷属の家族を助けたに過ぎない」
「眷属だと!何の権利でだ?!」
「真夜の許可は得ているよ。それだけの代償は払ったつもりだよ。本来なら、あの局面で、一人が死に二人が壊れるんだからな」
「…代羽って、あの代羽…」
お母様が何かに気づいたようだ。
「まぁ、そんな感じの代羽ですよ。今後も出来る限りガードをしていきます。孫の大樹は深雪さんのガードにしますから」
「貴様!」
お兄様が大樹君のお祖父様に詰め寄った。
「リアスの眷属になった恩恵で、お前の能力は、ブーストアップしているはずだ。まぁ、今日の処は帰るよ」
目の前から4人の姿が消えた。
---鬼門大樹---
ネギさんが祖父ちゃんに教育的指導を受けていた。1発では無く、8発同時発動したのだった。
「何度言ったら、お前は分かるんだ?味方すら死んじゃうだろ?」
「同時に撃てば1発ですよね?」
「海に向かって、8発を同時に撃ち込むとどうなると思う?」
「でもフルカウンターシールドを張りましたから、安心が一杯です」
「津波は攻撃では無いから、フルカウンターはされない」
津波にのみ込まれたら、祖父ちゃん以外、溺死すると思う。ネギさんを含めて…
「え?そうなの?」
「教えただろ?!攻撃に対してフルカウンターが出来るだけで、自然の力はフルカウンター出来ないと…あぁ~、本当にお前は何年経っても愚か者だな…」
どんな攻撃でも、あらゆる攻撃をフルカウンター出来る最凶の防御役らしいが、命令の理解度が低いため、ギャンブル性の高い防御役らしい。
祖父曰く、記憶容量が少ないから…きっと、覚えきれないのだろうって、嘆き気味だった。
「リアス、これで、全部揃っただろ」
「はい、ありがとうございます」
祖父に頭を下げて、礼を言うリアス。祖父には素直になれるらしい。反抗的に出ると、躾が恐いそうだ。それも連帯責任で親子で受けるらしい。
「あぁ、大樹。ブラッキーは4番目の試練を超えたよ」
キリト達のどうしても超えられない試練を、超えさせた見返りに、リアスの眷属にしたのだろう。たぶん、キリトはゲーム内の話と思っているはずだけど…
「これで、当分イベントは、無い。年明けに僕のお受験が有る程度か」
いや、お受験は強敵だと思う。どうなるんだ、受験に失敗したら…僕はどんな躾をされるのだろうか。そのことを考えると、物凄く憂鬱になる。
『王』リアス・グレモリー
『女王』兵藤一誠
『戦車』岩谷尚文
『僧侶』黒歌
『騎士』木場祐斗、キリト
『兵士』司波達也
って、感じ…