※この作品はR-18です。

神器なき男4   作:もっち~!

34 / 48
飛ばされた賢者 Part2

セーラ達の待つ湖の畔へと向かう。あの女体像との会話は、セーラ、莉愛へも念話で転送してある。

 

『天使を邪神クラスにするって、余程むごい願いばかりをしたんですね』

 

って、セーラ。

 

『あぁ、そうだと思う。意外に天使ってタフで腹黒いもんだが、その心を折るって、この世界の人間は要注意し、観察をしていこう。で、あのアクって子はどうだ?』

 

この世界での鍵になりそうな存在である。出会いが意図的に感じるし。どっちサイドの者だろうか?

 

『片目が碧眼なのが気になります』

 

と、セーラ。魂の色は透明だしなぁ。普通の人間では無い気する。

 

「アク、祠を見つけたんだけど、あの祠は?」

 

セーラ達と合流して、アクに祠のことを訊いてみた。

 

「たぶん…願いの祠だと思います。そこで、座天使様に願いをすれば、叶うと言われています」

 

あの女体像は座天使なのか。そうなると悪魔を倒したのは智天使で、封印していたのは座天使か?長きに渡って、ロクでも無い願いを叶えすぎて、灰色になった為、封印する力が弱まったのだろうか。

 

「父様、今夜はどうしますか?」

 

セーラに訊かれた。

 

「あぁ、この近くに街とかあるかな?」

 

アクに訊いてみた。

 

「街だとヤホーの街がありますが、馬車で1日くらいです。僕の住んでいた村なら近くですけど…」

 

アクを生け贄に出した村かぁ。ロクでも無い人間揃いか?

 

「って、アクはどうするんだ?」

 

「一緒に旅をしたいです。村に戻りたくないです」

 

戻しても、ロクな目に遭わないだろうな。逃げてきた生け贄なんて、災厄の元だし。

 

「そうなると、野営は無理だな。どうするかな…」

 

『援軍を送ります』

 

ナヴィから念話が届いた。見つけてくれたみたいだ。目の前に転移陣が浮き上がり、馬車が現れた。

 

「探しましたよ」

 

御者台からヒナタとミトが降りて来て、馬車からはリアスが出てきた。このリアスは、セーラの専属メイドであるヒーラーリアスのようだ。

 

「セーラ様、大丈夫ですか?」

 

「リアス、様付けはしなくていいのよ。立場は対等だからね」

 

口調はきつめではあるが、優しくリアスを抱き締めるセーラ。

 

「ミト、この馬車は、別荘行きのドア付きか?」

 

「勿論だよ。シュウがやらかさないように、最善な仕様さ」

 

別荘とは次元の狭間にある僕の別荘のことである。異世界同士を繋ぐ通路になっている次元の狭間。そこにあれば、どこに飛ばされても利用出来る優れものである。温泉や僕の寝室がある為、主に連れ込み宿としての用途で利用する。

 

ミトは僕の屍姦専用の女体である。元勇者だけあってタフである。一方ヒナタも元勇者ではあるが、ミトほどのタフさは無いのが難点ではある。

 

「あのさぁ~、屍姦出来るかどうかで、タフさを語らないでくれるかな?」

 

ミトは僕に対して何でも言える間柄である。屍姦オーケーのエム体質だからだろうか?

 

「エムじゃないよ。これでもエスだと思っているんだからね」

 

はいはい…

 

◇

 

御者を元勇者コンビにまかせて、僕達は別荘へ向かった。

 

「馬車の中に大地があって…すごいです。奇跡みたいです」

 

アクが周囲を観察している。走り回りたいだろうに…。

 

「アク、ちょっとおいで」

 

「はい」

 

僕の傍に近寄って来たアク。彼女は右足を傷めていて、引き摺る様に歩いていた。

 

「右足を見せてみな」

 

「えっ…」

 

恥ずかそうに、僕へ右足を見せるアク。そんなアクの右足に手を翳し、『回復コンポ』を発動した。淡い緑色の光を纏い、しばらくすると光が霧散していった。

 

「その辺を走ってみな」

 

恐る恐る立ち上がり、足の感覚を確かめるアク。そして、一歩ずつ、足を交互に前へと踏み出して行った。

 

「スゴイです。痛くないです。シュウ様は天使様ですか?」

 

「あぁ、半分はなぁ」

 

元ハーフ天使であるから、間違いでは無い。

 

「そうなると、天使様の娘様が魔王様ですか?」

 

養女とは言え莉愛は娘で間違い無い。

 

「そういうことになるかな」

 

「父様、混乱するから、否定してあげるのも親切ですよ」

 

セーラが苦笑いしている。普通、天使から魔王は産まれ無い。

 

セーラ達にアクの面倒を頼み、一人馬車へ戻った。

 

「この先の展開はどうするの?」

 

ミトに訊かれた。

 

「呼ばれた理由が今一つ分からないんだよ。今回の相手は、面識がまるでないし」

 

魔王召喚だと言うが、なんで莉愛なんだ?もっと魔王らしいヤツがあの場にはいたはずだ。ミリムとかクルムとか、アインズもいたしなぁ。

 

「片隅に残った良心で、最強天使を呼んだのかもしれませんよ」

 

と、ヒナタ。ハーフではあるが、最凶な天使であるか。

 

「魔王信奉者を撃退すれば、帰れるのかな?それよりも、大樹は無事か?」

 

「ラファエルがナヴィに救援を呼んだそうだよ。あの軍師様は、最強の魔王コンビを指名したって」

 

ミトの頬がピクついている。それは、一歩間違えると、殲滅するのではないのか?ラファエルというのは、大樹の魂に寄り添う人工知能生命体のことであり、大樹の軍師と呼べる存在であるのだ。

 

「ラファエルが言うには、あのコンビの暴走を止められるのは大樹だけだってよ」

 

まぁ、あの二人は大樹に懐いていると思う。ここに来られても、僕のストレスのはけ口にはならないし、良い人選なのかな?あっ!そうなると、大樹の元へ遊びに行けるのか。転移の原因は莉愛だとすると…

 

「あまり、動かないようにしてくださいね。副団長は未だに行方不明なんですから」

 

ヒナタからの報告…ヤマトが行方不明?アイツも強制転移させられたのか?そうだとすると、闇属性狙いか?僕、大樹、ヤマトに共通する項目は、闇属性にして闇の世界の住人であることだ。種族的には共通項は少ないけど。

 

召喚にせよ転移にせよ、呼ばれた理由が問題だな。

 

 

 

 

 




エロパートはまだ先です(^^;
予定としては、ホワイト、クィーン、シア、ユリーナ辺りかな。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。