※この作品はR-18です。

神器なき男4   作:もっち~!

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ヴァンパイア討伐後

 

シアへの説明をどうしようかな。

 

「喰わせたって、どういうことですか?」

 

祖父ちゃんが消えた後、僕達はヴァンパイアの巣穴に向かった。そこにはいるはずのヴァンパイは一人もおらず、ただ血の海と食い残しがあった。

 

「文字通り、喰わせたんだよ」

 

ユリーナ、シアの顔は青い顔である。この世界にはヴァンパイアを喰う生物がいないのだろう。

 

「祖父ちゃんの配下には、魔物喰いの魔物がいるから…」

 

「どんな種族ですか…」

 

種族かぁ~。トライさんって、種族ってあるのかな?獣ではあるけど…

 

「ヴァンパイアクィーンとか、マジックドラゴンとか…獣の数字とか…」

 

「えっ…」

 

ユリーナの顔から血の気が失せていく。この三種は教会的にはダメだろうな。

 

「獣の数字って…あれですよね?」

 

あ…そこに引っかかったのか。

 

「まぁ、そんな感じだよ。どれも祖父ちゃんに使役しているから、問題も無いからね」

 

ユリーナにはショックだったのか。意識が飛んでいる。シアは固まったままである。彼女は、どれに引っかかったんだ?

 

「ヴァンパイアクィーンって?」

 

そこか…クルスは会話に入らず、今夜の鍛錬に向け、真空斬りの練習をしているし。

 

「祖父ちゃんは、ヴァンパイアキラーであると同時に、キングオブヴァンパイアの称号持ちなんだよ」

 

「はぁ?」

 

シアの知識では追いつかない事態になったのか、ブツブツ言っている。埒が明かないので、村へ転移した。

 

◇

 

門番の仕事をしていると、日暮れと共に、体液塗れのルカと共に、祖父ちゃんがやってきた。

 

「ちょっと緩くなってきたなぁ。もっと下半身を鍛えて欲しいなぁ」

 

って、僕に言われても…どう鍛えるんだ、アレって?

 

「師匠、鍛錬をお願いします」

 

クルスが祖父ちゃんに寄って来た。

 

「あぁ、夕食まで鍛錬をするか」

 

「はい!」

 

嬉しそうにクルスが祖父ちゃんの後を付いていく。

 

「大樹…ダメだぁ…」

 

全裸で力無く倒れているルカが言葉を口にした。

 

「ダメって?」

 

「勝て無い…簡単にバックを取られて…入れられて…気配が読めない」

 

戦士としての自信を失っているようだ。相手が悪いんだけど…

 

「温泉で疲れを取った方がいいよ」

 

「大樹…悪いけど…洗ってくれないか」

 

体力ゼロなのか?ルカを背負って温泉まで連れて行き、全身を洗って、湯船に入れた。時たま、湯面が激しく波立つ。祖父ちゃんとミリム、クルムの鍛錬だろうか?大地が揺れているようだ。

 

「大樹の祖父様って、強いよね」

 

何故か男湯にいるミレットに訊かれた。

 

「ミリムもクルムも強いからねぇ。それよりも強くないと、鍛え上げられないから」

 

「どの位強いの?」

 

僕の隣に座るミレット。エルフは危険だ。好意を持たれた、一気に喰われるイメージがある。

 

「どの位って言えばいいのかな?そうだね、神を名乗る者を消し去る位って言えば良いかな?」

 

「えっ?!」

 

ミレットにしては、表情が崩れている。温泉に浸かっているのに、顔から血の気が失せていく。何か、変な事を言ったかな?

 

「か、か、神様を消し去るの??」

 

「あぁ、祖父ちゃんの二つ名は『神殺し』だから…」

 

神を殺すと大罪であるのだが、この二つ名持ちに限り、些細な理由でも、神殺しは許されている。現在、この二つ名持ちは、祖父ちゃんとヤマトさん、ファルコンさん、フレイさん、ジムさんである。基本、神族よりも神格階位が上の者達であることが条件らしい。僕は幸い、そのような物騒な二つ名はまだ無い。

 

「…」

 

ミレットの僕を見る目が変わった気がする。まぁ、そういう血筋であるから、気にならないけど。

 

『大樹、口が軽いぞ!』

 

祖父ちゃんから念話が届いた。秘密を明かしすぎたようだ。僕の欠点、どこまで言って良いのかの範囲が緩いのが難点である。って、言うか…鍛錬をしながら、僕をモニタリングするって、それはスゴイ観察力だ。

 

『別に大樹だけじゃない。ヤマトもモニタリングしている』

 

仲間の危機には、いつでも行けるようにか?

 

『いや、良い女体がいないかとか…』

 

いつだって、祖父ちゃんはエロいようだ。

 

 

 

 

 

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