※この作品はR-18です。

神器なき男4   作:もっち~!

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グロシーン有り


祖父の強さを知らない*

 

オラリオの町に隣接する形で、治外法権エリアと呼ばれる、外国資本のホテルやカジノや、高級湯屋がある隣町がある。その一角に『円卓の騎士』という名のホテルがあり、そこに祖父の仲間達がいた。オラリオと治外法権エリアの間には門があり、通行証が無いと行き来出来ないシステムである。

 

僕は門番さんに通行証を見せた。

 

「通っていいぞ」

 

門を抜けると、祖父の仲間が待っていてくれた。

 

「18階まで行ったそうだな。よくやった」

 

ジムさんが、褒めてくれた。二人で『円卓の騎士』へ向かい、祖父のいる部屋へ向かった。

 

「なんか問題でも起きたか?」

 

祖父に訊かれた。

 

「アレコレ訊かれて…」

 

「誤魔化すのも、潜入技能のうちだぞ」

 

そうなんだけど…今回の稼ぎをテーブルの上に置いた。

 

「随分と稼ぎましたね」

 

ジムさんの作品を売って貰えた。ナイトクロウガントレットである。これで、ナイフが収納出来るな。

 

「僕からは、これをプレゼントだ」

 

祖父からライトニングナックルをもらった。光属性なので、ここの迷宮の魔物に効果が高いらしい。早速装備をした。僕の手に馴染むナックル。ガントレットを装備して、ナイフを収納した。

 

「ガントレットを装備した分、腕の動きが遅くなるから、鍛錬をしろよ。そうだな、正拳突きとかが効果高いかな」

 

と、祖父からアドバイスをもらった。確かに腕が重い…

 

 

 

---ベート---

 

大樹を監視しろと、フィンに命令をされた。大樹の後を付けていくと、治外法権エリアに入って行った。アイツ、稼ぎで通行手形を買ったのか?まさか、高級湯屋通いか?う~ん…

 

しばらく待っていると、大樹が出て来た。アイツの腕にはガントレットが装備されていた。治外法権エリアの武器商人から購入したのか…ヘファイストス製は高いからなぁ。

 

ホームに戻って、フィンに報告をした。

 

「治外法権エリアで装備の買い付け?」

 

「あぁ、念願だったガントレットを、購入できたようだよ」

 

何かを考え込むフィン。

 

「どうしたんだ?」

 

「あのエリアには装備屋は、なかったはずだ」

 

「お前、行ったことがあるのか?」

 

斜め上に視線を逸らせたフィン。なるほど…高級湯屋かな?

 

「今度、俺を一緒に連れて行って欲しいなぁ」

 

「な、な、何のことだ…」

 

思いっきり動揺しているフィン。

 

「ティオネ辺りに言うとどうなるかな?」

 

「おい!何の話だ!」

 

「ババァの方がいいか?」

 

「良い訳ないだろう…」

 

これで、俺も高級湯屋デビューかな。

 

 

 

---代羽大樹---

 

ホームで、鍛錬を積む。

 

「どうだ?」

 

ベル先輩に訊かれた。

 

「まだ、無理ですね。ガントレットを装備すると、こんな盲点があったとは」

 

歩くだけでも体力が消耗しそうだ。結構、ずしりと重い。

 

「それしたままだと、豊饒の女主人で飯が食えないなぁ」

 

「あぁ、確かに…」

 

喰うのにジャマである。だけど、四六時中装備していないと意味がない。困ったなぁ。

 

「じゃ、俺が弁当を買ってこよう」

 

それは、先輩は喰ってくるってことだよな。う~ん…しょうが無いか。

 

「大樹、いるかな?」

 

アイズさんだ。

 

「あぁ、いますよ」

 

アイズさんの方へ向かった。廃墟の教会。ワンルームである。

 

「あっ!新しい装備だ。買ったんだ」

 

羨ましそうに見ているアイズさん。

 

「まだ慣れないから、潜れないです」

 

先に行って置かないと、連れて行かれる心配がある。

 

「そうなんだ…うん、わかった。練習に付き合う。デートしよう!」

 

先輩は苦笑いをして、外へ行ってしまった。練習するのにデート?それは、デートの練習なのか?

 

◇

 

ロキ・ファミリアのホームの中庭で、アイズさん、ティオナさんとスパーリングである。迷宮の魔物より、強い気がする二人…まだ潜れないレベルの僕は、かわす、逃げることしか出来ない。

 

「受け流しなさいよ!」

 

って、アイズさん。

 

「そうだよ」

 

って、ティオナさん。

 

はっきり言って、ティオナさんの打撃は受け流せない気がする。どうして剣で打撃が放てるのだ?だから、刃が欠けるのでは無いのか?など、矛盾を感じなから、アイズさんは受け流し、ティオナさんはよけるを繰り返していく。

 

「おい、それって、ナイトクロウ製か?」

 

フィンさんに訊かれたので、頷いた。

 

「ナイトクロウって、あの?」

 

アイズにも訊かれたが、

 

「どの?」

 

「クレイジースミスの…」

 

「わからない」

 

「どこで売っているんだ?」

 

「お店で…」

 

「どこにあるんだ?」

 

「治外法権エリアにあるホテル『円卓の騎士』にあります」

 

「治外法権エリア?大樹は手形があるの?」

 

「通行証です」

 

手形は商業施設発行の物で、発行したお店にしか入店は出来ないけど、通行証はフリーパスであった。あぁ、やらかしてしまったかな?

 

「通行証?どうして持っているんだ?」

 

フィンさんに訊かれた。

 

「祖父がくれました。良い戦士になるには、良い装備品が必要だって」

 

説明出来ない理由を、すべて祖父に丸投げにしている僕。

 

「大樹の祖父って、何者だ?お金持ちなのか?」

 

「どうでしょうね」

 

実際は、この世界で流通する貨幣の5倍程度は、楽にあるらしい。金持ちの部類だと思う。

 

「大樹、行って見たい」

 

って、アイズさん。治外法権エリアにか?確か、手形は同行者1名だけど、通行証は同行者4名だったかな?うろ覚えである。

 

アイズさんに押し切られる恰好で、ティオナさんとリヴェリアさんお4人で、治外法権エリアに向かった。

 

 

 

---リヴェリア---

 

初めて、治外法権エリアに来た。オラリオとは違い、喧騒は聞こえない。

 

「はぐれないでくださいね。女性の行方不明って、結構多いですから」

 

って、大樹が警告をしてきた。その情報は正しい。なので、近寄りもしなかった場所である。

 

大樹が良く訪れるホテル『円卓の騎士』は、このエリアの一番奥にあった。

 

「ここですよ」

 

エントランスを入ると、広い空間だった。フロントがあり、奥には階段がある。

 

階段の脇に、フィンの行きたかったお店があった。値段が高い…なんだ、この値段は…一番安くても億だと…

 

「あの稼ぎでは買えないだろ?」

 

「ここの店長さんは祖父の知り合いだから…割引価格です」

 

クレイジースミスの知り合いなのか…大樹の祖父は…

 

「大樹、調子はどうだ?」

 

ジム・ナイトクロウ氏が、大樹に話し掛けてきた。

 

「思っていたより重いです」

 

「ガントレットだからな。もっと、成長したら、軽いヤツにしてやるよ」

 

「お願いします」

 

知り合いっていうのは嘘では無いようだ。

 

「このお嬢様方は?大樹のガールフレンドか?」

 

「ロキ・ファミリアの幹部の皆さんですよ。ガールフレンドってことでは無いです」

 

「大樹の姉のアイズです」

 

って、姉になりきっている者が1名。大樹ですら驚いている。

 

「そうですか、剣姫さんは、大樹のお姉さんですか」

 

ナイトクロウ氏は、アイズの正体を知っているようだ。

 

「ティオナさんとリヴェリアさんですよね。お噂は聞いておりますよ」

 

まぁ、目立つファミリアですからねぇ。

 

「大樹の祖父は、どんな方ですか?」

 

訊いてみた。

 

「後にいますよ」

 

え?振り向くと、知らない男がいた。

 

「僕が殺し屋なら、君は死んでいたよ」

 

気配をまるで感じなかった。彼の言葉と気配から、恐怖感が生じている。マズい、膝が笑っている。

 

「手合わせをお願いします」

 

アイズが、大樹の祖父に申し入れをしている。

 

「いいよ。じゃ、地下へ行こう。格闘場があるんだよ」

 

みんなで移動するが、何かに身体を弄られている感覚がある。近くには誰もいないのに…濡れていく。誇り高きハイエルフの私が…悶悶としていく。どうしてだ?

 

「君、顔色が悪そうだな。部屋で休んでいくといいよ」

 

メイド達の肩を借り、どこかの部屋へ連れて行かれる。抵抗する気力も、拒否する気力もない…マズい…

 

 

 

---アイズ---

 

ティオナと二人で全力で戦っているのに…大樹の祖父に近づけない。

 

ズドーン!

 

また、床に叩き付けられた。

 

ズドーン!

 

ティオナも床に叩き付けられている。

 

「まだ、やるんですか?もう無理じゃないのか?」

 

「まだまだ…『エアリアル』」

 

風を纏い、速度を上げるが…

 

ズドーン!

 

全身が痛い…骨まで行ったかもしれない。ティオナも私も、立ち上がることが出来なくなった。強すぎる…まるで…目の前が真っ暗になっていく

 

 

 

---代羽大樹---

 

ティオナさんとアイズさんが目の前で死体になっていた。ティオナさんは肋骨が折れて、体外に付き出ている。アイズさんは、頭部が潰れたトマト状態だよ。

 

「いいか、こういう場合は、まず修復をするんだぞ」

 

破壊され損傷している身体を修復していく祖父。

 

「まぁ、お前には蘇生コンポがあるか、それを使ってみな」

 

言われた通りに、蘇生コンポを発動すると、修復され、招魂され、回復され、入魂されて、心臓が再起動していく。

 

魔法では無いので魔力消費は無いけど、内部エナジーがだいぶ減っていく。

 

「いいか?使わないと、最大値は伸びないからな」

 

そうですね

 

 

 

---リヴェリア---

 

あぁぁぁぁぁ…全裸にされ、何者かに股間が征服されていく。ダメ…誇りが…自ら四つん這いになり、腰を振っている。目の前に差し出された物を口いっぱいに頬張っている。

 

気持ちがいい…プライドは壊れて崩れていく。こんなにも、イヤらしい気持ちになれるのか…今までの人生は損した気持ちである。

 

うぅ…四つん這いなる体力さえ、無くなっていく。ベッドの上で、腹這いで果てて居る。そんな私の頭部を鷲掴みにして、引き上げられていく。逆エビ反りにされ、腰がこわれそうである。だけど、悲鳴をあげる気力が既に失せている。好きにすればいい…

 

もう、私は誇り高いハイエルフでは無く、性欲に負けたハイエロフであるから…このまま、高級湯屋に売られるのだろうか?それも人生であるな。

 

◇

 

翌朝、目が覚めると、客室で寝ていた。隣のベッドには、アイズとティオナが横たわっている。

 

「何がレベル6だ。その程度で…もっと、鍛錬をしろ!」

 

大樹の祖父がそう言い残し、部屋から出て行った。ベッドから抜け出し、服を着ていく。敗北感で身体が重い。アイズ達に近寄る。二人共、気力を使い果たしたのか、死んだ様に眠っている。

 

二人は誰にやられたんだ?私は誰にやられたんだ?答えは見付からない。悔しさは無い。自分が弱いから、こうなっただけ。今までの生き方の結果なんだと思う。

 

 

 

---フィン---

 

リヴェリア達が戻って来なかった。高級ホテルで一泊か?心配になり、治外法権エリアに向かった。そして、大樹と彼女達のいるホテルへ…だが、高級湯屋の手形では入店お断りだそうだ。湯屋に行くか…

 

湯屋で満喫し、鋭気を養って、店を出ると、

 

「フィン、その店は何だ?」

 

リヴェリア達に見付かってしまった。

 

「大樹、ここは何のお店?」

 

アイズが大樹に訊いている。

 

「男性専門の高級湯屋だよ」

 

素直に答えている大樹。

 

「なるほど…ティオネには伝えておくよ」

 

って、ティオナ。

 

「フィンは、ここで抜いていたのか…」

 

肩身が狭そうだ。

 

途中で、大樹と別れて、リヴェリア達とホームへ戻った。

 

「フィン…なんで、昼間から石けんの匂いがするんだ?」

 

ベートに詰め寄られた。

 

「まさか、アイズ達を探しに行くって、湯屋に行ったんだじゃ無いのか?」

 

「あぁ、そうだ。コイツは高級湯屋から出て来たぞ」

 

リヴェリアがあっさりと暴露している。なんで…

 

「フィン…大樹の強さの秘密が分かったよ。大樹の祖父がめっちゃ強いんだよ」

 

って、ティオナ。3人から情報を訊くと、リヴェリアですら気配を察知出来なかった上、ティオナとアイズの二人の本気の攻撃が効かなかったらしい。

 

「悔しい…次に戦うまで強くならないと」

 

「アイズ、まだやるのか?死にかけたんだぞ」

 

「私も大樹のように強くなりたい」

 

アイズの決意は固そうだ。リヴァリアはショックだったのか、自室に籠もってしまった。そんなに強いのか…大樹の祖父って…

 

 

 

 

 

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