※この作品はR-18です。

神器なき男4   作:もっち~!

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隠れし闇*

 

---鷲尾ヤマト---

 

オークロードをロストさせた大樹。しかし、力の暴走により、異世界へと飛ばされた。その飛んだ先が大金星であった。こんな並行世界があったとは…綾香様ですら気づかなかった世界である。

 

この世界の闇雲家、鷲尾家に挨拶をし、鷲尾姓の使用許可をいただき、科学の最先端をいく学園都市に潜伏している。表向きの生業は学生相手の情報端末などの修理及び相談アドバイザーである。

 

同居人はリア、ヴァリ、レイベルの僕のチームメンバーだけだ。

 

この生業のお陰で、この世界の問題のヒントを馴染み客である初春制理が持ち込んでくれた。

 

「ネットサーフィンをしていたら、ワームが入ったみたいなんです」

 

涙目の制理。この世界に於けるナンバーワンのハッカーである。

 

「どこに繋いだか、覚えているか?」

 

二人で、ネット干渉が出来ない部屋に向かう。ワームが外部に情報を持ち出させない為である。問題の端末は制理の機転で、ネット干渉が出来ないカバンに入れられていた。

 

「人形がどうとかのページです。最先端技術のページをサーフィンしていて、いきなり人形が出て来て、おやって感じになって、即ウィルスチェッカーのアラートが出て、カバンに詰めました」

 

部屋を密閉して、外部から、外部への電波干渉を防御した。一応、何らかの術が埋め込まれた時の為に結界の幾重にも張り巡らしていく。

 

人形…ドールは過去に団長が痛い目を受けた単語であるから、注意が必要である。

 

カバンから情報端末を取りだし、バッテリーを外した。だが、バッテリー無しで動作しているシステム。コンデンサーに溜まっている分で動作か?

 

内部記録装置を外した。それでも動作をしている。メインメモリを外した、これも効果無し。そうなると、VRAMに潜伏か…本体からマザーボードを分離してみた。マザーボードだけで動作している。このワームは専用OSをVRAMにインストして、動作しているようだ。やっかで有る。

 

VRAMの端子に意識を集中し、ヴィジョネイルの能力を使い、電脳世界へダイブした。直接ワームを屠り、OSを解析する為だ。

 

で、わかったこと。即、破壊すべきであることだ。闇の世界へ投げ込み、この世界からロストさせた。すべて、無に返してくれるだろう。

 

「どうでしたか?」

 

「見ての通りだ。厄介な処に繋いだなぁ。VRAM内に術式を組み込まれ、術でワームが仕事をしていたようだ」

 

「そんなことが可能なんですか?」

 

「科学と魔術を熟知している者なら可能だが、賢いヤツは使わない。術式を目視出来れば、誰の作品かがわかるからね」

 

「誰の作品だったんですか?」

 

「国土を持たない大漢って国家の物だよ。大陸系の魔法師の集団で、特徴は術式魔法陣での魔法の発動だよ。呪文や歌唱では発動は出来ないので、防ぐのが難しい」

 

まずい相手だな。

 

 

 

---鬼門大樹---

 

有り得ない…更に履修科目が増えているし…体幹、剣術、スキル、格闘、魔法とほぼ1日の総てを鍛錬に当てているのに、現代魔法も覚えろって…脳ミソがおーばーヒート気味である。

 

「お前くらいの歳に、この方は術式が組めたそうだぞ」

 

祖父と比べられても困る。鳴神さんは祖父を買いすぎである。僕の中の祖父は、エロの権現でどうしようもない男である。まぁ、人望はあるのようだけど…そこが不思議である。ミトさんなんか、屍姦要員であるって笑顔で話していたし。笑って話せる内容では無いと思う。添い寝の度に殺されて、遊び終わると蘇生される女性って、何?

 

「家庭教師は目の保養対象だぞ」

 

って、祖父。その言い方自体がおかしいでしょ?

 

「相手と話は付いている。行って来いよ」

 

って、いきなりの強制転移。目の前に目的の家がある。門柱には『司波』と表札があるし…司波?まさか、深雪さんか?祖父の大好物の…色々な並行世界からお持ち帰りをして10代、20代、30代の深雪さんを配下に持っている。

 

呼び鈴を押すと、物凄く若い深雪さんが出て来た。

 

「鬼門大樹です。よろしくお願いします」

 

「こちらこそ。司波深雪です。さぁ、どうぞ」

 

部屋に入れて貰えた。そして、現代魔法師の基礎とCADに付いての講義を受けた。深雪さん…かわいい…頭に講義の内容が入って行かない。まずい。どうしよう…

 

「難しかったですか?」

 

「はい…」

 

深雪さんの香り…安らぐなぁ…祖父が深雪さんに嵌まった理由が、分かるような気がした。

 

「深雪、お客さんか?」

 

僕を射るような目付きで見る男性。深雪さんの兄の達也さんだ。

 

「叔母様からの依頼で、家庭教師をすることになった大樹君です」

 

「ふ~ん。代羽家って分家は、聞いたことが無かったが…」

 

「今は訳有って鬼門姓です」

 

「訳?」

 

更に射るような目付きである。

 

「代羽家は粛清対象なので…身の安全を図る意味で…鬼門姓を名乗っています」

 

と、正直に答えた。

 

「粛清だと…そうか、あの代羽か…まさか、四葉家の系列だったとは…」

 

少し驚いたような顔の達也さん。

 

「では、また来週来ますので、よろしくお願いします」

 

達也さんの目付きから逃げるようにして、司波邸を後にした。

 

 

 

---アザゼル---

 

アイツら、何者だ…あんな恐い思いをしたのは初めてだ。いきなり、地獄へ堕とされて、責められて…気が付いたら、グリゴリに返品されていた。部下達は精神的にやられた者が多いし。

 

「バラキエル、アイツらは何だ?!」

 

朱璃の亭主を問い詰めた。

 

「俺達の恩人だ。信頼も信用もしている。朱乃も、朱璃も楽しそうだし」

 

頑固な武人であるバラキエル。信ずる者は護りきる覚悟なのだろう。だが…

 

「あの勢力はどこの勢力だ?!」

 

「朱璃と朱乃を護ってくれた勢力。アザゼル、お前はなんで護ってくれなかったんだ?」

 

逆に俺を問い詰めるバラキエル。

 

「粛清対象になった者を護れる訳ないだろ?」

 

「なんで、粛清対象にしたんだ?」

 

「粛清対象者を逃がした罪だ。お前も分かっているだろ?天界の決めたルールは堕天使であっても守らないとダメってことだ」

 

堕天使も天使の亜種だ。

 

「私はそんなルールは決めてませんよ」

 

って、ミカエルか降臨してきた。隣にはあの男がいる…

 

「あれは、教会の上層部が決めたことです」

 

「隣のヤツは何者だ?」

 

「この方ですか?天府と冥府の長であるシュウ様です」

 

天府と冥府の長だと…天界よりも上の世界じゃないか。おいおい…

 

「後、天国と地獄の2国を統べておられます」

 

国王…閻魔とヤハウェの上司か…

 

「更に言うと」

 

「ミカエル、口が軽いぞ!」

 

「あぁ、すみません」

 

ミカエルがあの男に跪いた。

 

「と、言うことだ。代羽も姫島も粛清対象では無い。だから、もうちょっかいは出すなよ、カラスよ!」

 

くそっ!こんなヤツ、認め無い。

 

「あぁ、認め無くていいぞ。ミカエルにプレゼントしたからな」

 

って、ミカエルが豪華版の俺の黒歴史書を手にしていた。おいぃぃぃぃぃ~!

 

「バラキエルにもプレゼントするかな」

 

って…

 

「わかった。認める。だから、もう流出はするな!」

 

こいつ、危険過ぎる。

 

「じゃ、帰るか、ミカエルよ」

 

「はい」

 

二人の姿が消えた。

 

 

 

---神裂火織---

 

急に現れた男性と交戦している。私の繰り出す技、剣撃がまるで通用しない。

 

「もう終わりか?」

 

「まだまだ…」

 

もう、限界が近い。気力だけで立っている。そんな私に猛タックルを仕掛けて、壁に叩きつけた。身体が壁に埋め込まれ、動けない。胸を揉み始め、下腹部に指を這わされる。こんな辱めは無い。乳首を指で摘ままれ、指が穴に入って来た。私の身体は男を受け入れる準備を調えていく。聖人からメスになっていく。唇を重ね、舌を絡ませ合い、両手で胸を揉み込まれ、彼と交わる。身体の奥が暖かくなっていき、頭の中が真っ白になっていく。

 

意識が戻ると、全裸にひん剥かれ、首には首輪を嵌められて、リードを彼が持っていた。そんな彼に、天草式のみんなが戦いを挑んでいた。だけど、

 

「やめてください。いやぁぁぁぁぁ~!」

 

五和が後から突かれていた。五和以外のみんなは、既に動けないようだ。なんてスゴい戦力なのだ。彼が五和から離れると、五和の体内から、彼の体液が流れ出してきた。

 

「おい!綺麗にしろよ」

 

リードを引っ張られ、言われた通りに、舌で舐め、口に頬張り、上目遣いで彼を見つめていた。

 

「こりゃ、ひでえなぁ~!」

 

土御門の声…見かけない男性を伴っている。

 

「嘘だろう…神裂…調教されたのか?」

 

こんな姿をみられてしまった。彼のモノを頬張り、彼の為に自慰をする姿を…

 

「五和も喰われたのか…ヤマト、アイツをどうにか出来るか?」

 

連れの男に訊いている土御門。

 

「いや。ダメだな。あれ、僕の兄さんだし…」

 

苦笑いしている男性。

 

「えっ!ヤマトの兄さんだと…」

 

「火織、来い!」

 

リードで合図され、彼と交わる私。唇を重ね、彼のうなじに腕を絡める。

 

「ヤマトの兄さんって、強いのか?」

 

「兄弟ケンカすると、星が消えると思うよ。そもそも、したくないし」

 

◇

 

全身の筋肉が筋肉痛である。交わるとは重労働なんだな。五和はまだ目覚めない。首輪が外されてしまった。ここは天草式の学園都市支部である。

 

「で、状況はどうなんだよ?」

 

土御門が、彼に質問をしている。

 

「ヤマトの家に行こうと思ったら、絡まれて…男は速効で戦闘出来ないようにして、女性と遊んでいたら、火織が乱入してきて。で、ヤマト、どんな感じだ?」

 

「九島烈と大漢が手を組んで、ドールの量産を計画しているようです」

 

九島烈…九島財閥のドンと、テロ組織の大漢が手を組んだのか。

 

「それは厄介だな。人形遣いをまず一掃だ」

 

「手配はしました」

 

「人形遣いってなんだ?」

 

「生きている人間の心臓に、術式を埋め込んで人形にして、操るんだよ。元の人間の能力を理性抜きで使えるので、驚異な兵器になる」

 

「マジかよ」

 

「人形にされた時点で、その人間は死んだも同じだ。人形を倒すには、心臓を破壊するしか手は無い」

 

生きた人間を兵器転用だと…神を愚弄する行いだな。

 

「そして、優秀な人形は、コピー体を作り、量産化するんだよ。アイツらのバックボーンに宗教は無い。神なんざ、信じていないんだ」

 

愚弄以前の問題か…

 

「学園都市に人形遣いを入れないことが、大切だよ。火織とか、五和とか、イイ女は僕が調教したいし」

 

あぁ、調教されてしまったよ。

 

「兄さん…エロまっしぐらですね」

 

「僕からエロを抜いたら、ラスボスだよ、ヤマト」

 

「まぁ、そうですけど…」

 

「お前らの戦力はどの位だ?」

 

「この星を消して良いなら、1秒もあればチリにできるが、仲間がいるので、やりたくない」

 

1秒で、この星を無に還せるのか…

 

「問題解決の為の戦力だよ」

 

「単純に人形だけを破壊出来るのは3名だ。人形遣い相手だと、僕とヤマトくらいかな」

 

2,3人しか対応出来ない相手なのか…

 

「問題は人形遣いの数だな。一人は確実にいる。それ以外にいるかどうかだ」

 

「情報収集は俺にまかせてくれ」

 

って、土御門。情報通なコイツなら安心だな。

 

「じゃ、僕は火織と遊んで、現場回りするよ」

 

彼が立ち上がり、私の方へ近づいて来た。

 

 

 

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