何も起きない筈はなく…
ガブロンギのクリスマス台詞聞いたら書かざるを得なかった。R-18にするつもりはなかった(確信犯)
初R-18です。拙い表現しかできませんでしたが、全力で書きました。
「クリスマスはおめでたい日なので、私からもプレゼントを用意してみました」
部屋にやってきたロンギヌス。手には紙袋を持っている。
「…トマトジュース?」
「いいえ、トマトケーキです」
なるほど、ケーキか。クリスマスらしいと言えるだろう。
トマトケーキ……一体どんな味なのか。トマトラーメンは食べたことあるけど。
「マスターと一緒に食べようと思って…頑張って作りました」
そう言って紙袋からケーキが入った箱を取り出すロンギヌス。
「おお、ありがとう。それじゃあ、お茶を用意するね」
紅茶でいいだろう。流石にトマトケーキにトマトジュースはしつこいし。…ロンギヌスなら喜ぶかもしれないが。
ティーポットとカップ、皿、フォークを持ってくると、ロンギヌスが箱を開ける。
ふわりと甘い香りが部屋に広がる。見た目は普通のショートケーキだ。ただし、普通イチゴの乗っている場所にはミニトマトが乗っている。
ケーキを皿に移し、紅茶をカップに注ぐ。度々こうして姫たちとお茶をするので私も慣れたものだ。
「それじゃあ」
「ええ」
「「いただきます」」
まずは一口。生地にもトマトが使われているらしく、ほんのりとトマトの味がする。
更に一口。ケーキの中にもトマトが、イチゴと同じように入っている。酸味がクリームの甘さと溶け合い、違和感を感じさせない。
「これは…美味しいな」
「そうでしょう?ショートケーキのイチゴをトマトにしただけですが」
言ってしまえばそうだが、ケーキに合うトマトを、合うように調理する腕は流石ロンギヌスと言ったところか。
「ありがとう、ロンギヌス」
そう言ってロンギヌスの頭をなでる。
くすぐったそうに目を細めるロンギヌス。彼女と二人、こうして過ごせる時間はとても幸せで……こんな時間がずっと続けばいいのに。そう思った。
ケーキを食べ終わり、紅茶を飲んでいると。
「あの…マスター」
「ん?どうしたの、ロンギ――」
カップを置いて、彼女の方を見る。その瞬間。
「――――」
柔らかい唇が、私の唇と重なる。
「―――んっ」
突然のことに混乱していると、
「ふふ、マスターの味です」
頬を紅く染めながら、至近距離で見つめてくる。ゆっくりとこちらに体重をかけて私を押し倒す。
「…ロンギヌス?」
酔っている…訳ではなさそうだ。ケーキにお酒が入っていた訳でも、紅茶にお酒を混ぜた訳でもないし。
でもロンギヌスがこんな大胆な――
そんな事を考えているうちに二度目。今度は彼女の舌が入ってくる。私も本能的に、彼女の小さなソレを求めてしまう。
どれだけそうしていただろう。絡めた舌を離すと、二人の間に橋がかかる。
「――マスター」
上気した顔。蕩けるような声。もう、何も考えられない。
「私のもうひとつのプレゼント……受け取ってください」
そう言って、彼女はするりと着ていたものを脱ぎだす。
やがて、彼女の白く滑らかな肌が露になる。
細い腕、なだらかな双丘、無駄な部分のないお腹、柔らかそうなふともも――
一糸纏わぬ彼女に釘付けになる。
「ほら、マスターも――」
そう言い、ロンギヌスは私の服を脱がす。脱がせながら時折、愛しげに私の肌をなでる。触れられるところ全てが気持ちいい。
脱がせ終わると、もう一度唇を重ねる。肌が直接触れあい、擦れあう。ロンギヌスの鼓動が、体温が、直接伝わってくる。触れているところ全てが彼女を求める。
「ぁ、はぁ、ますたー、ますたぁっ!」
「ロンギヌス、ロンギヌスっ!」
互いに抱きしめ、求めあう。理性など、とうに何処かへ行ってしまった。ただ、溶け合うようにお互いを離さず、ひたすらに貪った……
朝。彼女を抱きしめながら目を覚ます。どうやら疲れて寝てしまっていたようだ。
まだ心地よさそうに寝息をたてているロンギヌスを見つめる。かわいい寝顔だ。まさに天使。
さらりと髪をなでると、ロンギヌスも目を覚ます。
「……おはようございます、マスター」
「おはよう、ロンギヌス」
しばらく見つめあい、どちらからともなくキスをする。
「―――マスターにプレゼントを差し上げるつもりが、逆にプレゼントを頂いてしまいましたね」
そう言うロンギヌスの微笑みは、間違いなく、最高のプレゼントだった。
メリークリスマス。
皆様に、いつもより沢山の幸せが降り注ぎますように。
世界が平穏でありますように。
それから、ロンギヌスと少しでも長く一緒にいられますように。