※この作品はR-18です。

魔王と契約書   作:ガンダムラザーニャ

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今回はウォーリードさんからのリクエストで、古明地こいしの話の前編を書かせて頂きました。

また活動報告のリクエスト募集を続けておりますので、皆様のリクエストをお待ちしております。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=266714&uid=99940


肝試しと無意識なさとりの妹 前編

『うらめしや~!』

 

今は夏休み、夏といえぱ肝試し。

 

そう言うわけで今、俺の家は肝試しに使われていた。

 

具体的には、エレンちゃんが内部をお化け屋敷か廃墟のように改造し、そこからメアリーちゃん・レイチェルちゃん・さとりちゃん・エヴリンちゃんらが内部での仕掛けや驚かせ役をすることになった。

 

それで、早速春乃先輩がやることになったのだが、中に入ってからしばらくしても帰ってこない。

 

なので俺が中に入ることにした。

 

「先輩、どこまで行ったんだよ…」

 

そんなことをぼやきながら中に入ると、やっぱり中は暗い。

 

日の光すらも完全に遮断してしまってるが、一応ライトを手渡されてるのでちゃんと歩ける。

 

「それにしても本当に暗いなっ!?

…ふぅビックリしたぁ…っ、こんにゃくかよ」

 

上に吊るされていたこんにゃくに当たってビックリしながら、俺は突き進む。

 

そしたら。

 

『パパ、こっちだよ』

 

「…っ、今のはエヴリンちゃんの?」

 

こんな暗い所で、いかにも底冷えしそうなエヴリンちゃんの雰囲気もあって、割りとビビってくる。

 

取りあえず声のする方向に進むと、その先には絵があった。

 

「これって絵だよな?

何でこんなっ!?」

 

絵に手を伸ばした瞬間、絵から女の子の手が伸びてきたので、反射的に離れた。

 

するとその絵からメアリーちゃんがむくれた顔で出てきた。

 

「むぅ、せっかくお兄ちゃんに抱き着けると思ったのに」

 

「こんな雰囲気でそんな風に出てきたらビックリするよっ!?

…そう言えば、春乃先輩見掛けてない?」

 

「えっ春乃お姉ちゃん?

…何か私が今みたいに抱き着いたら、奇声を上げてあっちの矢印の方向に行っちゃった」

 

「…何やってるだよあの人は」

 

「とりあえず行ったら会えると思うから、いってらっしゃい♪」

 

「うん、ありがとう」

 

春乃先輩の奇行に呆れながら、メアリーちゃんに言われた通りに向かう。

 

するとその先では、天井から点灯が点いて、その下でレイチェルちゃんが俯いていた。

 

「あのね」

 

「っ!」

 

「お願いがあるの」

 

そう言うと、レイチェルちゃんはお祈りするように手を合わせ、死んだかのように光のない目で言ってきた。

 

「私を、殺して」

 

瞬間、頭上から鎌を持ってぶら下がるように、非常に残忍な笑顔のザックが出てきた。

 

「ひひっ♪」

 

「うおっ!?」

 

「おらぁっもっと見せろよっ!

絶望の顔をよぉ!!」

 

「…ザック、わかってると思うけどこれは肝試しだから、あっちに追い込めば良いんだよ?」

 

「うるせぇっ!!

んなことはわかってんだよ!」

 

「うぉああああああ!!!!????」

 

レイチェルちゃんの死んだ目とザックの恐怖にビビりながら追いかけられる。

 

それはもうめっちゃ怖いもん!

 

だってあれ、女の子の方は目が死んでるし、男はいつ声が枯れても可笑しくない勢いで笑いながら鎌を振り回して追いかけてくるしさ!

 

こんな暗いところだよ!?

 

あんな風にされたら怖いじゃん!

 

そしてしばらく走ってると。

 

「…っ、あれは!」

 

真っ暗闇ではあったが、その影でさとりちゃんであることはわかった。

 

「ふふっ、相当恐怖しているのですね、マスター。

ですが、これは肝試し、手を抜きません!

眠りから覚めるトラウマに再び眠るが良いっ!!」

 

胸元の眼が光ると、俺にとってのトラウマが幻覚として現れる。

 

具体的にはホラー映画とかゲームのキャラとか、それから掃除の時に出てくる、名前を言ってはいけない例のあの黒い虫とかがでてきた。

 

「いぃやぁあああああああああああ!!!!!!!!」

 

「あっ、マスター!

そこをまっすぐ行けばゴールですよ?」

 

「はいはいそうですねわかりました!!

わかったからそれ止めてぇええええええええ!!!!!」

 

めちゃくちゃ怖かったので情けなく泣き叫びながらゴール近くまで走った。

 

するとその先で誰かがベンチに座っていた。

 

春乃先輩だ。

 

ゴールが近くて日が射し始めてるから少し明るいけど、春乃先輩とその回りだけが真っ白になっていた。

 

それでいて、先輩の顔が穏やかなものだった。

 

「は、春乃先輩?」

 

「…後輩ちゃん。

ここって、美少女たちの宝庫なのね。

怖いというよりは尊くて私、燃え尽きちゃったわ、真っ白に…」

 

「せんぱぁああああああああああああいっっっっっっっ!!!!!!!!」

 

確かに仕掛人はあの子たちだけど、そこまでなることないでしょ!?

 

…まぁとにかく後はここを出るだけ、だ?

 

何でゴール前に電話なんか置いてあるんだ?

 

しかもベルが鳴ってる、出た方が良いのか?

 

「…本当にこれで最後にしてくれよ」

 

さっきのさっきだったので、めちゃくちゃ怯えながら、震える手で受話器を取り耳に当てた。

 

「…もしもし?」

 

『あっもしもし?

私こいし、今ね…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あなたの後ろにいるの』

 

「は?」

 

咄嗟に振り替えると、下からライトを点けてドアップで顔を近付けた女の子がいた。

 

あまりのことに、俺は今日一番の絶叫を上げたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…もう無理」

 

「マスター、もう終わりましたから、大丈夫ですよ」

 

やっとこさ肝試しが終わり、家も元に戻った。

 

だが一つ気になってることがある。

 

「…さとりちゃん、さっきから君の隣でぴょんぴょん跳び跳ねてる子って、君の妹?」

 

「は、はい、そうです。

…ほらこいし、あんたもちゃんと挨拶しなさい」

 

「はーい!」

 

そう言ってやってきた元気いっぱいな女の子。

 

見た目はさとりちゃんと瓜二つだが、黄色のリボンを括った黒い帽子に癖のある黄緑色のセミロングの髪にフリルの付いた黄色のシャツに、黒くてフリルの付いたスカート、そして足元のブーツからコードが伸びて左後ろ側でハートを作り、さとりちゃんと同じく胸元で浮かんでいる紫色の眼。

 

所々さとりちゃんの色違いな所はあるけど、何よりも違うのが、さとりちゃんが普段から開いてる眼が閉じてることだ。

 

「初めまして、私は古明地こいし!

お姉ちゃんの妹だよ!」

 

「あぁ、どうも…」

 

その満面の笑みに、俺はどこか違和感を覚えてしまうのだった。




次回は後編を書きますので楽しみに待ってください

FGOで出して欲しいキャラ

  • 遠坂凛(イシュタルかエレシュキガル)
  • イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
  • アビゲイル・ウィリアムズ
  • 葛飾北斎
  • ヴァン・ゴッホ
  • ジャック・ド・モレー
  • 望月千代女
  • モルガン
  • アルトリア・キャスター
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