さて本日は前回の続きで、レイチェル・ガードナーの次に多かったibのメアリーを書かせていただきます。
それでは、お楽しみください。
レイチェルちゃんと契約して三日後、俺は美術館に足を向けていた。
この二人の少女とともに。
「…ちっ」
「…むぅ」
おっと、訂正しようか、この不貞腐れた少女二人とともにだ。
まぁ、モードレッドとシャルちゃんなわけだけど。
相変わらず不機嫌そうな顔つきだった。
特にこの二人が顔を合わせたときなんか、ものすっごく。
まぁ、日が経ってある程度落ち着いたのか、俺と話すのもこうして俺が誘うのも素直に聞いてくれている。
だが、何で俺がこんな状態の二人を連れて美術館に来ているのか、という話になる。
実は先日、暇潰しにやった福引きで、美術館の入場券を三人分当てたのだ。
確か、ゲルテナ展だったか?
ずっと前に亡くなった芸術家のワイズ・ゲルテナの作品が展示されてるイベントの入場券だった。
それで俺はティファの予言を思い出して、それで二人を連れてここに来た、ということだ。
…正直この二人がここに来て何とかなるとは思えないけど、大丈夫だろうか?
あと、ここで一人眷属が増えるって言われてるけど、誰が眷属になるんだ?
まぁ、そんな感じで俺たちは美術館に入って行くのだった。
…この二人の状況が状況だから、本当にどうにかなるのか不安しかないが。
俺たちは美術館に入って絵や彫刻を見ているが、どれもこれも、あまり言葉では言い表せないけど凄かった。
多分、芸術に詳しい人だったら、こういうの見たら作った人の心情とか読み取れるんだろうな。
「おいマスター!
ちょっとこっちの絵…」
「ねぇマスターさん!
この彫刻を…」
「あ”?」
「は?」
…ちょっと待ってちょっと待って!
何二人で同時に話しかけてこんな気まずい雰囲気になるんだよ!?
「おいキス魔女、後から声をかけてきたくせに出しゃばってんじゃねぇよ」
「そっちこそ、私が先に声をかけてきたんだから、割り込んで来ないでよ」
おいおい、こんなところで睨みあうんじゃあねぇ!
ここ美術館だから、喧嘩するなって!
…だめだ、これがティファの予言通りだったら、ここで二人は仲直りするみたいなこと言ってたけど不安しかねぇ!
どうしよう、何かで気を紛らわせるような…?
あれ、あそこの大きな絵、何か変な感じがするな。
俺はとりあえず二人を落ち着かせて、この絵を見ることにした。
その瞬間だった。
「えっ!?」
「うおっ!?」
「きゃあっ!!」
その大きな絵が強く光って、俺たちを覆った。
「…何だったんだ?
って、何だよこれ!?」
強い光から目を覚ますと、美術館から照明がなくなって、真っ暗になっていた。
「おいマスター、大丈夫か!?」
「誰もいない、ここは一体どうなってるの?」
二人もこの異常な状況に驚いていた。
「とにかく、ここは何かやばいぜ。
速く脱出するぞ!」
「あ、あぁ!」
俺たちは先ほど来た美術館の出入り口を開けようとするが、鍵がかかってるのかいくらやっても開かない。
おい、ちょっと待てコラ。
まさか閉じ込められたってわけじゃあねぇよな!?
いや、確かに絵を見ようって言ったの俺ですよ!?
けどこっちはこうなるなんて思わなかったんだよぉ!!
どうすんだよこれ!?
何か雰囲気的にホラー感が半端じゃあねぇ!
ふざけんじゃねぇ、俺はその手のことは苦手なんだよ!
冗談抜きでブルっちまってるんだぜ、俺はよぉ!!
…?
おい、何か音が聞こえるな…?
何かが走ってきてるのか?
あれは何だ!
他の客か、迷子か!?
もちろん、わけのわからない人形とか絵画だよ♪
「って、そんなこと考えてる場合じゃなかった!
ぎゃあああああああああああ!!???」
「しまった、マスター!」
「マスターさん!」
俺はいきなり走ってきた人形とか絵画によって連れていかれて、深海が描かれた絵の中に入っていくのだった。
「…痛ってえぇ、何だよ今のは」
「ねぇ」
「うおぁ!?」
俺は二人とは別の場所に連れてこられ、一人の少女の声に驚く。
慌てて振り返ると、そこには長い金髪に緑のワンピースを着た少女がいた。
見た目の年齢はフランちゃんと同い年かな?
でも何だろう、何か人間って言うには、何か違うところを感じるなぁ。
いや、見た目は人なんだけどさ…。
「あなたは、外から来た人だよね?」
「え、うん。
そうだけど、君も外から来たの?
…それとも、ここの住人だったりする?」
「ち、違うもん!
私も、外から来て、それで…」
「…じゃあ、俺が契約者って言ったら、どうする?」
「あ、あう…」
俺は試しに契約書をこの子に見せると、観念したかのように項垂れた。
彼女の名前はメアリー。
何でもゲルテナさんが描いた最後の作品で、その作品に宿った不完全な付喪神らしい。
ここは絵の世界であり、この世界に俺たちを連れ込んだのは彼女らしい。
あと俺を一人にしたのは、俺が契約者だと気付いていたからで、二人については間違えて連れてきたらしく邪魔をして欲しくなかったからなのだそうだ。
それでこのまま何もなかったら俺を脅して契約してもらい、それで外に出るつもりだったそうだ。
だけど勘が良くて、すぐに俺にバレてしまったので、こうして俺に説明しているのだ。
「あのさ、二人って今大丈夫なのかな?」
「うん、多分は。
今頃、お人形さんやお姉ちゃんたちが仕掛けた罠とか引っ掛かりながら、だけど」
「あのさ、君はどうして外の世界に出たいの?」
「えっと、それはね。
…それがこの私、メアリーの夢だから」
「夢?」
「うん」
それからメアリーちゃんから話を聞いた。
作者であるゲルテナが死んで、それから自分たち作品は様々な美術館で展示されてきた。
美術館で展示されてる時に自我を持ったメアリーちゃんは、絵の世界から外の世界を見ていた。
外の世界はとても眩しかった。
基本的に美術館の内部だけだったが、自分たちを見てくれる客がキラキラしていた。
時折聞こえてくる親子や恋人、友達同士の声、そんなのが羨ましかった。
それから思うようになったのだ、もし外の世界に一度でも行くことができたら、と。
つまり、作品として客に見られるよりも、メアリーちゃんは外の世界に憧れるようになったのだ!
…何言ってるんだよ俺、どこぞのギャングスターだよ!
「…それが、君の外に行きたい理由、なんだよね」
「うん、そうだよ。
でもバレたからこのナイフで脅すのはおしまい。
あとはあなたが応じてくれるかどうかだよ。
応じないなら、二人と合流させるようにお姉ちゃんたちに言って、それから出口まで案内するから」
そう言ってメアリーちゃんは懐にしまってあったパレットナイフを床に捨てた。
…なんで床に突き刺さってるんだ?
これってそんな鋭いものだったか?
…いやいや、そんなことはどうでも良いんだよ!
「いや、それなら俺、君と契約するよ!
それで君が外に出られるのなら」
「い、良いの?」
「あぁ、その代わり、君が契約方法に応じるなら」
「契約方法?
そう言えばお兄ちゃん、契約方法ってなんなの?」
「…SEX、つまりは性行為だ」
「え?
ごめん、そのSEXって何なの?
私、知らないよ?」
「…」
…ですよねぇ!
だってこんな言葉知るのって、最低でも中学とかのような保健体育で習うようなものだもの!
いや、そもそもこの子、自分で付喪神って言ってるから下手な小学生よりも性の知識ないみたいだし!
こんな子が現実でいたら完全に幼女だよ?
しかも見た感じフランちゃんと同じぐらいの年頃の!
いくら契約でも今俺が言ったようなことしてみろ、完全にロリコンだぞ!?
もうね、俺ポリス来ちゃうんじゃあないかって、胃が大変なの!
まぁ、今までの子は理由が理由なわけですし?
でも多分いつかだけど、多数の幼女と契約しているロリコンマスターがいるって噂されちゃうんじゃあないかって、時々そう思っちゃうわけよ!
「…でも、お兄ちゃんとの契約方法がそれなら、私は契約する!
例え外に出た途端に消えても良い、それでも希望があるなら!
その、SEXだっけ?
私にやらせて!」
「お、おう…」
んもうっ、これだから何も知らない純粋で健気な子はぁ!!
でも、その心意気、嫌いじゃないわ!
…だめだ、頭が混乱のあまりオネェ口調になってる…!
「と、とりあえず、契約するんだから、どこか安全な場所に案内してくれる?」
「う、うん!」
俺はメアリーちゃんに案内される形で、契約をする場所に案内された。
床に刺さってたパレットナイフを持って。
…そういえば、さっきからこの世界の地響きがすごいな。
モードレッドとシャルちゃん、まさかあの二人暴れてるんじゃないだろうな?
あと、この子が言ってたお姉ちゃんって、あの絵画たちだよな?
実際この子が最後の作品らしいし。
俺たちは別の部屋に行って、ベッドがあり、メアリーちゃんはここが安全だって言うこともあるので連れてきた。
…正直、パレットナイフを見てやり方が出来てるって思ってる自分がめちゃくちゃ嫌になってきているが。
「ほ、本当にこのやり方でやるの?
私、契約者は知ってるけど、あなたの契約方法、あまりよくわかってないんだよ?」
「うん、俺がリードするから。
とりあえず力を抜いて」
「んっ」
俺はメアリーちゃんが座ってる隣に座って、唇を重ねた。
始めは少しビクッと強張ってる様子だったが、頭を撫でていると表情も柔らかくなって、自らも求めるように唇を重ねようとする。
頭を撫でてる手を後頭部に移して、強くキスをし、舌を入れた。
「んむっ!?」
メアリーちゃんは突然舌を口の中に入れられてびっくりする。
びっくりしている間に、俺は舌をさらに入れて、メアリーちゃんの歯を撫でるように舐めていく。
舐めてる感じだと、歯並びも良い感じらしく、特に取れそうな歯もなかった。
俺は空いてる手でメアリーちゃんの長いワンピースのスカートの中に手を入れて、太腿をなでる。
「んっ、んぅ…!」
メアリーちゃんはスカートの中に手を入れられて、感覚が慣れていないのか、体が捩り、少しだけくねくねしている。
長いスカートのせいで見えなかったが、柔らかい太腿や下着までこの感覚が続くとなると、タイツを履いているようだ。
そのタイツに包まれた足も、体を捩ってるせいか、スカートの中でいやらしく動いている。
メアリーちゃんは息が荒くなり、徐々に動きも激しくなってきている。
それに伴ってキスの途中で漏れる声もやらしくなっている。
もはや喘ぎ声のそれだ。
正直俺はそれらで興奮している。
いくら不完全な絵の付喪神と言っても、体は女の子のそれだ。
それからしばらくして、俺はキスをやめてスカートからも手を放した。
「ぷはっ、はぁはぁ…」
メアリーちゃんは少しの間ろくに呼吸ができなかったから息が荒くなっていて、酸素を求めて必死で呼吸を整えている。
顔が赤くて、どこか汗ばんでいる様子すらあって、色気を感じる表情だ。
「はぁはぁ、これがSEXなの…?」
「いや、まだこれから、だよ。
次は、これを使うんだ」
俺が取り出したのは、さっき拾ったパレットナイフだ。
「…っ、ちょっと、それで何を!?」
いきなりナイフを出されて驚くメアリーちゃんだが、俺はそれに構わず、ナイフを持ってる手を再びスカートの中に入れて、もう片方の手でスカートを抑える。
「…っ、ふぅっ!」
「怖がらないで、痛いことはしないから…!」
「あ、あぅ…」
俺は強張ってるメアリーちゃんが怖がらないように頭を優しく撫でて、再びスカートを抑えた。
そしてスカートの中が腰辺りまで来たところで、俺は中のナイフを持つ手に力を入れた。
すると、ワンピースの腰部分の一部からナイフが突き上がり穴が空いた。
そのままワンピースのスカート丈まで思いっきり切り裂いた。
「きゃっ!?」
スカートがビリビリに破れて、中から黒いタイツに包まれた足が見えた。
突然破かれて驚いて、その足は内側に寄せていた。
俺はさらに破れたスカートを一束に掴み、ワンピースと繋がってる部分を破り、そのまま引きちぎった。
それで下半身は何も隠すものがなくなり、タイツと可愛らしいショーツだけになっていた。
引きちぎったスカートはベッドの外に投げ捨てる。
「ひゃああああ、見ないで、見ないでぇ…!」
ワンピースのスカート部分を全部引きちぎられて、メアリーちゃんは羞恥で顔が赤くなって、手で必死にショーツやタイツを隠そうとする。
俺は手を払いのけて、メアリーちゃんのショーツやタイツを見る。
タイツはメアリーちゃんの足を包んでることもあって、腰部分では若干食い込んでいた。
ショーツに至っては白い無地の感じのもので、足の付け根がきゅっと食い込んでるのがとても可愛かった。
「そ、そんなに見ないでよぉ!
恥ずかしいのに、お股が、キュンキュンしてくるよぉ…」
涙目になってるメアリーちゃんは必死な顔でそう言うが、その表情すらとても可愛らしい物だった。
「ごめん、メアリーちゃんがとても可愛かったから」
「んもぉ…!」
俺に可愛いと言われて、若干顔を膨らますメアリーちゃん。
…いや、そういうところだよ、君!
俺は気を取り直して、メアリーちゃんの首元の青いリボンをほどいて、胸元を引き裂いた。
「…っ!」
ワンピースの胸元が破かれて、メアリーちゃんの胸が俺の視界にさらされる。
双丘と言えるほど膨らんでいない胸に、淡いピンクの乳首が少しだけ立っているのが見えた。
そのまま優しく手で胸に触った。
発育の途中なのか、ほんの少しだけ柔らかい感じで、乳首も固く、それでいて切なそうな感じだった。
「んあっ、ちょっと、お胸は、あぁっ!」
胸を触られながら喘いでいるのを聞いて、俺はもう片方の手でメアリーちゃんの秘部をショーツやタイツ越しで擦る。
「やぁっ、そんなっ、お胸も、アソコもっ、んあぁっ!」
同時に触られてビクンと体を跳ねながら喘ぐメアリーちゃんの姿を見て、俺はさらに興奮した。
声が激しくなるたびに、俺の手も激しくなって、肉棒に熱が集まってズボンを張っている状態だ。
「ああぁん、だめ、知らないっ、こんな感情、私知らないっ!
あ、あぁあああああぁああああぁぁあぁあああ!!!」
メアリーちゃんは達したのか、体を大きく跳ねて、ショーツやタイツも愛液でぐっしょりするほど濡れた。
「はぁ、はぁ…!」
達したメアリーちゃんはそのままベッドの上で大の字になって寝そべって、余韻に浸ろうとしている。
だが、まだ契約はこれで完了というわけではない。
俺は秘部に当たらないように、ナイフでショーツやタイツを切って、下半身はタイツの足部分のみとなった。
ショーツを切る時、愛液で糸を引いていた秘部は、ひくひくと切なそうにしている。
それを見て一気にズボンを下ろし、中でいきり立っていた肉棒を取り出した。
「な、なにそれ…、それって男の人の…?」
流石にその知識はあったのか、俺の肉棒を見て顔が赤くなる。
俺はそのまま肉棒をメアリーちゃんの秘部に入れて、奥に入った。
「あぁあああ!
お兄ちゃんのおしっこするところっ、私の、中、にぃ!」
「…本来なら、君のような幼い子にはめちゃくちゃ早いんだけど、ここまで来たんだ。
ラストスパート、行くぞ!」
「ひゃんっ!?」
メアリーちゃんの腰を掴み、俺は激しく腰を振る。
パンパンっと、激しく音が聞こえて、さらに激しくなった。
メアリーちゃんの体格が小さいこともあるのか、俺の肉棒を包んでいる膣内は強く締めているのがわかる。
「メ、アリー、ちゃんっ、もう、でそうだ!
そっちは、いい、のか!?」
「出す、って、何を!?
もう、出してっ、わからないけどっ、出してっ!
そして私をっ、外にっ、出してよぉっ!!!」
「うりゃあああああああ!!!!!」
「~~~~~~~~~~っっっっっっっっっっ!!!!!!!!!」
最後のラストスパートで本気で腰を打ち付けて、その時にメアリーちゃんの膣内もさらに強く締まり、俺の肉棒から精液が噴射するかのように流れ込む。
流れ込むたびに、メアリーちゃんの体がビクンビクンと跳ね上がる。
それで出し終えた後で、俺は肉棒を抜き取った。
メアリーちゃんはしばらくの間、気を失うのであった。
…正直、やりすぎたなって思ったよチキショー!
だって、これどうするんだよ!?
パレットナイフで服もビリビリにしちまったし、えらいことになっちまってる!
あと何か地響きが激しいしさ、もうこれで二人に来られてこの現状見られたらどうしよう!
「どこだマスター!!」
「マスターさん、返事してっ!」
「…ヤベーイ」
どうしようどうしよう!
これって目覚めないままこの状態だったらどうしよう!
自分でやっておいてあれだけど、俺縫物とかできねぇし!
「…おいシャル、この扉鍵がかかってるぞ!」
「うん、なら力を合わせて!」
「行くぜ、クラレントぉっ!!」
「行っけぇ、ナドレ、ヴァーチェバズーカ・バーストモード!!」
「ちょ、待って、中に俺ともう一人がいるから!!」
その瞬間だった。
俺の身を守るように、どこからか緑の絵の具が周りを囲み、膜を張った。
ベッドで倒れているメアリーちゃんも同様だ。
「うおぉっ!?」
その瞬間に強い衝撃が来て、俺は思わず身を伏せる。
だが、ものすごい音がしただけで、衝撃もその攻撃も俺には来なかった。
「な、これは…!」
「マスター無事だった…!?
おい、何だよあれ!」
「な、何なの!?」
二人とも俺と合流出来て喜んでいるが、俺の後ろを見て驚いていた。
俺も一瞬何のことかと思い、後ろを振り返ると、そこには絵の具の球体があった。
「…え!?」
俺は思わずびっくりすると、あの具の球体は弾けて中からメアリーちゃんが出てきた。
特に変わった様子はなかったが、服も元通りになっていた。
だがなんとなくだが、メアリーちゃんの髪や肌がさらに瑞々しく、張りやつやがある状態で、さらに人間らしくなった。
そして床に降り立ったメアリーちゃんはすぐさま俺に向かって飛び込んできた。
「えっへへへ、お兄ちゃんっ!!」
「メ、メアリーちゃん!?」
「「お兄ちゃん?」」
「えへへ、私はあなたと契約できたんだもん!
おかげで私は外に出られるようになって、とても嬉しいよ!」
「そ、そうなんだ。
でも、出られるって言っても、確か出口ってどこに…」
「それならわざわざ行かなくても、私が許可すれば、出してあげられるよ!
さぁ、この人たちを含めて私が外に出ることを、許可して!」
その瞬間、俺たちは光に包まれて、何かに引きずり込まれるように感覚を覚えた。
光が収まり、目を開くと、そこは先ほどの美術館に戻ってきていた。
俺とモードレッド、シャルちゃん、そしてメアリーちゃんと一緒に。
「ここは、オレたちは、帰ってこれたのか?」
「うん、間違いないよ。
この人だかり、この感じ、間違いなく外の世界だよ!」
「よ、良かったぁ~!」
俺たちは元の世界に帰ってこれたことに喜んでその場にへたり込んだ。
だが、メアリーちゃんは無邪気にクルクルと回りながら嬉しそうに作品を見ている。
「へぇ、これが作品の外、美術館ってこんな感じなんだぁ♪
あ、お姉ちゃんたちだ♪」
「…マスター、お前、あいつと契約したんだな」
「あぁ、外の世界に出たいんだってさ。
その心意気に負けて…」
「でも、さっきのあの子の力、とんでもなかったよ!
私たちの攻撃に膜を張って無事だったもん」
「いやその前にさ、あの時メアリーちゃんが膜を張ってくれなかったら、俺、死んでたんですけど?」
「うっ、ごめん、マスター」
「私も、ごめんなさい」
「ったく…。
あーあ、メアリーちゃん、勝手に外に出たら迷子になるから!」
俺は美術館の外に出たメアリーちゃんの後を追う。
「ねぇねぇお兄ちゃん!」
「うん、どうしたのメアリーちゃん?」
「外の世界って、素敵な場所だね!
ここに出れるようにしてくれて、ありがとう♪」
「…ははっ、どうしたしまして、かな」
俺は思わず彼女から目をそらした。
太陽の下に出てきた彼女の笑顔は、太陽に負けないくらいに眩しくて、可愛らしかったから。
これから先、素敵なことばかりじゃないけど、この子は自分の夢を後悔しないだろうなぁ。
「…それはそうと、マスター、ちょっと面貸せよ」
「ねぇマスターさん、ちょっと私たちと一緒に、お話しようかなぁ?」
「ひっ、ひいいいい!」
それから体力が回復し、なおかつ目に殺意が籠った二人に問い詰められて、この後、滅茶苦茶説得した。
そしてその日の夜に、俺は家で二人に性的に食われるのであった。
ちなみに何で仲が悪かった二人がこんなに息がぴったりなのかというと、俺が連れていかれた時に探しながら喧嘩して、俺に対する想いはどっちが強いかを競っていたらしく、それで仲直りしたそうだ。
メアリー
種族 付喪神
駒 戦車
芸術家ゲルテナの生涯最後の作品、作品の中で一番自我が強く、不完全な付喪神になった。それから絵を通して外の世界を見て、それをきっかけに外の世界に憧れるようになった自身が最後の作品であるため、その前に描かれた作品のことをお姉ちゃんやお人形さんと呼んでいる。。性格はとても無邪気で純粋。主人公のことは外に出るための手段と戦う力をくれたお兄ちゃんだと思っている。契約後は完全な付喪神になり、自在に絵や写真の世界に出入りできるようになり、自身の体から絵の具を出してそれを攻撃や防御に使える他、自分と同じゲルテナの作品を呼び出して援護してもらうこともできる。また、自らが許可すれば誰かを絵の写真の世界に出入りさせることもできる。(簡単に言うと、自身で戦う場合はfateのヴォールメンハイドラグラムの絵の具バージョン、それ以外はジョジョのマン・イン・ザ・ミラーの絵や写真バージョンとボヘミアン・ラプソディーに似ている)
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