麗衣が誰なのかは、本編をご参照ください。
今先程修正しましたが、確認するとこの話をリクエストしていただいたのはまどぼーさんではなく、九尾さんでした。
お二人とも、誠に申し訳ありませんでした。
私こと五十里麗衣が眷属になってから、大勢の人たちがお兄ちゃんの眷属になった。
それで、愛希ちゃんも眷属になったって聞いて、とても嬉しかった。
それで、他の眷属の皆とも仲良くしてるし、それはそれで嬉しかった。
…だけど。
「はぁ…」
二週間後にバレンタインを待ち構えているのに、どこのお店もチョコが売り切れていた。
…一応家に少しチョコがあるからそれで何とかできるけど、作るのに足りるのかな?
「…」
ふと、あの人の顔を思い浮かべる。
そう、お兄ちゃんの顔を。
最近は他の眷属の子の相手に忙しそうにしてるから、あまりお話しができてないけど、元気にしてるのかな?
まぁ、眷属にはモードレッドさんみたいに血気盛んな人たちがいるから、仕方ないけど。
「…ふぇ」
ふと、嫌なことを考えてしまい、泣きそうになった。
どうしよう、他の皆グイグイお兄ちゃんに詰め寄るから、もう私のこと、忘れちゃったのかな?
…いや、仮に忘れてなかったとしとも、バレンタインのプレゼント、他の皆のように上手くできなかったら、お兄ちゃん私のこと失望しちゃうのかな?
そうしたら、もう私のこと、見てくれないのかな?
「…いやぁ、嫌だよぉ!」
気が付けば、ポロポロと涙を流していた。
人が行き交う中、私は泣いていた。
大好きなお兄ちゃんのことを考えると、胸がキュンキュンしてくるのに、契約してくれたあの時のことを思い出してときめくのに。
見てくれなくなったらどうしようと、死ぬほど悲しくなってきた。
「うっ、うぅっ!」
「あなた、泣いてるの?」
「…え?」
泣いてる時、誰かが声を掛けてくれた。
涙でぼんやりとした見えなかったが、声の感じと微かに見える容姿からして、女の人だった。
「…少し目を閉じてなさい。
拭いてあげるから」
「わっ」
女の人が、ハンカチを近付けてくるので、慌てて目を閉じた。
優しく、丁寧に、私の涙を拭いてくれた。
「ほら、もう大丈夫よ」
「あ、ありがとう、ございます…。
…あなたは」
拭いてくれたことで、視界がはっきりとしたので、女の人が誰なのかもわかった。
確か新しく入った眷属で、双子の妹さんといっしょにお兄ちゃんのメイドをしてる、ピンク髪のお姉さんだった。
眷属の宴会でも少し顔を合わせる程度で、あまり話はなかったけど、名前は覚えていた。
そう、この人は。
「ラム、さん?」
「えぇ、そうよ。
ほとんど会話もしなかったのに、よく覚えてくれたのね、五十里麗衣様」
「…っ、私の名前を」
「当たり前よ、同じ眷属ですもの。
覚えていて当然だわ。
…それよりもあなた、どうして泣いていたの?」
「…それは」
私はラムさんに聞かれて、思わず言い淀んでしまった。
「言えないことなの?」
「…っ、いえっ」
私はラムさんにもう一度聞かれて、思わずビクッとしてしまった。
…どうしよう、話をしたら、この人はバカにするのかな?
「…」
そう思っていると、ラムさんは少しため息を吐いて、私の手を握った。
「…ついてきなさい。
何も聞かずに、ね」
「あっちょっ!」
私は何が何だか分からず、その手を振り払うこともできず、どこかへと連れ去られていくのだった。
「…」
「ふぅ…、やっぱり買い出しの最中のお茶は格別ね」
連れられたのは、とあるカフェだった。
ラムさんは香りの強い紅茶を含み、片手で軽いお菓子を食べていた。
ちなみに私はいつも家とかで飲むコーヒーを、それもカフェオレを少しずつ飲んでいた。
そもそも何でカフェオレなのかと言うと、私は甘くないのを飲めないからだ。
なので、砂糖とミルクを少し多めに入れて飲んでいる。
「…あ、あの」
「言いたくないのなら、別に無理してまで話さなくても良いわよ。
けど…」
「…っ」
ラムが席を立って、優しく背中を擦ってくれた。
ラムさんが、少し優しく微笑んでるようだった。
「話すのなら、落ち着いて、深呼吸をしなさい。
話せるようになるまで、ラムはここで待ってあげるから」
「…っ、はい」
その声は、優しく私の心を解していくようだった。
だから私は、深呼吸して、呼吸を整える。
しばらくして、落ち着いてきて、ちゃんと話せるようになってきた。
「…あのっ、ラムさんっ!
私…」
落ち着いて、勇気を出してラムさんに話した。
もうすぐバレンタインだけど、チョコが売り切れてて買えなかったので、家にある少ないチョコで作ろうと考えてること、眷属の子が増えてお兄ちゃんとあまりお話しできていないこと、もしチョコが上手くできなくてお兄ちゃんを失望させてしまったらと思うと悲しくなったこと。
最初は辿々しくはあったけど、いざ話をしてみれば私の口から心を表すように言葉が次々と出てくる。
話をしてる時、ラムさんは優しく微笑みながら、私の話を聞いてくれた。
「麗衣様、少し良いかしら?」
「…?」
「さっき、チョコが上手くできなくて失望させてしまったらって言ったわね。
はっきりと言うけど、ご主人様が、そんなことで麗衣様を失望するわけないじゃない」
「…っ」
「そもそも、チョコが上手くできるできないなんて話、はっきり言って二の次よ。
大事なのはここよ」
そう言うと、ラムさんが私の胸を軽く触った。
「麗衣様の心、つまりは想いよ。
…確かにご主人様の眷属は血気盛んな方が多いわ。
恐らくバレンタインデーには、眷属たちがよってたかってご主人様にアタックを仕掛けるわ。
そうなれば、麗衣様の付け入る隙は、あるかもしれないし、ないかもしれない。
けどね、あなたはあなたの心を、想いを、ご主人様を信じなさい。
そしてそれを、ぶつけなさい」
「信じる…。
私の心を、想いを…、そしてそれを、お兄ちゃんにぶつける…」
私は胸を押さえながら、ラムさんの言葉を反芻する。
すると思い出すのは、お兄ちゃんのやさしい笑顔、ポカポカするような温かい思い出。
もう、先ほどの悲しい感情も嫌な想像も、消えてなくなっていた。
「そうよ。
…もし、何か不安があれば、少しの時間だけどバレンタインデー直前まで手伝ってあげるし、作り方も教えてあげるわ。
何なら、ご主人様と二人だけになるように手を打ってあげるから」
「いえ、そんな、悪いですよ!
ラムさんだって、バレンタインデーに、お兄ちゃんにチョコを…」
「えぇそうね、ラムはご主人様にチョコを渡すわ。
もちろん、誠心誠意を込めてね。
…けど勘違いしないで、ラムはあくまでもそう言う機会を作るだけ。
後の事なんて、流石に面倒見きれないし、知ったことじゃないわ。
…ラムが言いたいこと、わかるわね?」
「…後は、私自身?」
「ふっ、よくわかってるじゃない。
あくまでも主体は麗衣様だもの。
そこにいつまでもラムがいたら、せっかくの麗衣様の存在が霞んでしまうわ。
だから安心しなさい」
「あ、ありがとう、ございます…」
「じゃ、これで話は終わりね。
早く飲んで、早速チョコを作りましょ?
せっかくのコーヒーも紅茶も冷めて不味くなるわ」
「…っ、はい!」
「こらこら、そんながっついて飲まなくても、コーヒーもお菓子も逃げないわよ。
ほら、口元もこんなに汚して、全く…」
「えへへ…」
ラムさんに呆れられながら、ティッシュで口元を拭いてくれる。
…何だろう、ラムさんって、お姉ちゃんって感じがするなぁ。
そう思うと、心が少しポカポカしてきて、冷めたコーヒーも気にならなくなった。
それからカフェを出てから、2・3日の限られた時間の中、ラムさんは手伝ってくれた。
具体的に言うと、材料と調理道具を用意して、そこから指示をしてくれた。
その時に私の横でチョコを作るのが面倒だからとか、楽をするためだからとか言っていたが、同時に私のチョコは、私自身が作るものと言って、見守ってくれた。
「ほらそこ、よくかき混ぜる!」
「は、はい!」
「こら、そこは卵黄と卵白を分けなさい!
せっかくのチョコが台無しよ!」
「ご、ごめんなさい!」
ラムさんは厳しくも的確に注意してくれた。
その目は、やると決めたからには、めげることも自棄になることも許さないという、本気の目だった。
…それでも。
「…痛っ!」
「麗衣様!」
包丁で指を切ってしまい、血が出ないように口で吸おうとするが、その手をラムさんが取って、ティッシュで血を拭いて水で洗い流して、自身のハンカチで傷口を押さえてくれた。
「あっダメですよ!
ハンカチが汚れて…」
「あなたは黙ってて、血が止まらなくてバイ菌でも入ったらどうするの?」
そう言ってしばらく押さえてくれてると、血が止まって、家にあった救急箱から消毒液と綿を取って治療してくれる。
「…少し染みるけど我慢しなさい」
「は、いっ!?」
消毒液を染み込ませた綿で染みたけど、我慢した。
そうしてしばらくして、絆創膏を貼ってくれた。
「…ふぅ、これでもう安心ね。
少しそこに座って、痛みが引くのを待ってなさい」
「あ、…はい」
そう言って椅子に座ると、ラムさんは血の付いた包丁を洗って消毒し、他の血の付いた材料を処分してくれた。
それを見ていると、何だかものすごく申し訳ない気持ちになった。
「…あの、ラムさん」
「何?」
「ごめんなさい、ここまでしてくれたのに、手間を取らせてしまって」
「何を言ってるの?
ラムがやったのは麗衣様の治療と包丁の手入れと血の付いた材料の処分よ。
決して麗衣様のチョコ作りに加担した覚えはないわ」
「でも…!」
「それとも何かしら?
何度も失敗して自棄になって、チョコ作りを諦めるなんて、言わないでしょうね?」
「そ、それは…!」
ラムさんの目が少しキツくなった。
どうしよう、怒らせちゃったのかな?
そう思っていると、ラムさんが膝を着いて私と視線を合わせ、肩を叩いてくれた。
「麗衣様、よく聞きなさい。
ラムも、かつては今のあなたと同じ気持ちだったわ」
「…え?」
「…ラムの話は、知ってるわね?」
「は、はい!
その、昔角を折られたって…」
「そうよ、今はご主人様と契約したことで角は治って、力も存分に振るえるわ。
けどね、ご主人様と契約する前は、そうじゃなかったの」
「それって、角を折られたから、力も出なくて、倦怠感だったから…」
「…」
ラムさんは首を縦に振って、話をしてくれた。
角を折られる前のラムさんは、故郷では最強で何でもできる天才だったという。
だけど、ある契約者に角を折られて、力の大半を失い、常に倦怠感に苛まれてしまった。
だから、今までできたことが、ほとんどできなくなってしまった。
メイド学校に入って勉強してからも、勉強は何とか付いていけたけど、実技が上手くできなかった。
妹のレムさんが、一生懸命頑張って、努力して、メイドとして頑張ってるのに、何で自分はこんなにもできないのだろうという無力感が、常にラムさんを苛んでいた。
それで時々、レムさんにも手伝ってもらってたけど、申し訳ないという気持ちでいっぱいになって心の余裕がなくなり、ついレムさんに八つ当たりで手を上げて、問題を起こすこともあったらしい。
しかもレムさんに暴力を振るってしまったことをきっかけに、心が不安定になって、メイド学校の制服も教科書も全部ビリビリに破いて着れなくして使えなくしてまで引きこもってた時期があったという。
だけど、そんな自分に、メイド学校のある先生が手を差し伸べてくれた。
その時に、大分荒れていたラムさんは、退学もお構い無しの暴力を振るって罵詈雑言を吐き捨てたけど、先生が必死で全部を受け止め、あることを言ってくれた。
できないことがあるのなら、まずできることを伸ばせ。
泣いて自棄になっても良いし、逃げ出したっても良い。
でも、だからって諦めたら、それは今までの自分に対する侮辱だ、絶対にあってはならない、諦めるな。
ないものにすがっても仕方がない、ないものはないのだから。
だから、今自分のできることを、ただ一生懸命やりなさい、レムさんも、周りの皆も、ラムさんの味方だから、と。
その言葉が、ラムさんの荒れた心を解していき、ラムさんは泣き崩れたという。
それからラムさんは心を入れ換えて反省し、制服も教科書も新しい物にして、メイド学校でぐんぐんと力を付けていったという。
それでメイドさんとしての技術は一通りできるようになり、元々の持ち前だった洞察力でトップにまで登り詰め座学でもトップになったという。
「…」
「ラムさんに、そう言う過去があっただなんて…」
「ふっ、驚いたかしら?」
「は、はい。
その、そんなに荒れてたなんて、今のところラムさんからは全然想像もつかなくて…」
正直、驚いていた。
だって、私のことを何だかんだ言って面倒見てくれるラムさんが、角が折れて倦怠感に苛まれていたからって理由で、そこまで荒れていたなんて想像もつかない。
ラムさんには申し訳ないけど、何かの間違いとか、私を慰めるための作り話じゃないかと、勘ぐってしまう。
「一応言っておくけど、これは全部本当よ。
この口の悪さも元からだし。
でもあの先生の言葉があったから、今のラムがあるの。
例え角が折れたままでも、ずっと言い張れる余裕があるわ」
『むっふー!』と、誇らしげに胸を張るラムさんに、私は少し笑ってしまった。
「…ちょっと、何を笑ってるのよ?」
「ふふっ、ごめんなさい。
けど、ラムさんもそう言うところあるんだなって、思っちゃって」
「言っておくけど、レムはこのこと知ってるけど、ご主人様や他の眷属に言いふらすんじゃないわよ?
そんなことをすれば、恥ずかしさのあまりに麗衣様を竜巻のジューサーに放り込んでしまいそうになるから」
「それはやめてください死んでしまいますよ!?
というか何ですかその竜巻のジューサーって!?
想像しただけでも怖いんですけど!?」
「冗談よ。
…はぁ、慰めるつもりが、振り回されるなんて、屈辱よ。
…とにかく、諦めるのは絶対にダメよ。
麗衣様は、今までの自分を否定したいの?」
「…っ、ううん、そんなわけない!
頑張ります、最後まで絶対に!」
「ふふっ、その意気よ」
そう言って、痛みの治まった指を握りしめ、チョコ作りに励んだ。
それからもちょくちょく指を切ることもあったが、それでもラムさんは治してくれた。
…本当に、お姉ちゃんみたいだなぁ。
それから数日して、試行錯誤の上、ようやく完成するに至った。
「や、やったー!」
「よくやったわね麗衣様。
味も文句無し、これならご主人様も喜ぶわね。
いや、むしろ泣いてブヒブヒ言うんじゃないかしら?」
「…それは流石にちょっと困りますけど、ラムさんはチョコ良かったんですか?
ここで指示を出してくれてましたけど…」
「甘いわね、ラムは確かに麗衣様に指示を送ったりしたけど、帰ってから自分で作ってるわよ。
どんなものかは見せられないけど。
それに、秘密は女を美しくするものよ?」
「は、はぁ…」
ふふっと、人差し指を口に当てて笑うラムさん。
何だか大人な言い方だなぁって、私は思った。
ラムさんは時々可愛らしい所を見せてくれるけど、やっぱり私よりも大人なんだなって思った。
「さて…」
「え…」
そう言うと、ラムさんが私に背を向けて、家を出ようとする。
「どこに行くんですか?」
「麗衣様のチョコ作りは完成したもの。
あとはラムが裏から手を回しておくわ。
…だから、連絡するまでそのチョコを保存しておきなさい。
せっかくのチョコが溶けたら、笑い話じゃ済まないわ」
「あっはい!」
「それと、ラムがこのことに関わったことは、誰にも言わないように。
ご主人様とレムたちには、このことを野暮用として言ってあるから。
もちろん、当日ラムも知らんふりするわ」
「わかりました!
あの…、一つ聞いて良いですか?」
「何かしら?」
「どうして、ここまで親切にしてくれるんですか?
だって、私たち、ほとんど会話もなかったじゃないですか?」
「…そんなの、口にするまでもないことよ。
だけど、そうね。
強いて言うのならば…」
そう言いながら、ラムさんは近付き、頭を優しく撫でながら言った。
「麗衣様はラムたちと同じく、ご主人様の眷属だからよ」
「…同じ眷属だから、当たり前のようにこんな私の話を、聞いてくれたんですか?」
「そうだって言ってるの、わからない?
むしろ、それ以外の理由なんて、見当たらないわ。
じゃあ、今度こそ失礼するわね」
「あの!」
「…何よ?」
私はもう一度、ラムさんを呼び止めた。
ラムさんへのお礼と、ラムさんへの思いを伝えるために。
「ありがとうございました!
話を聞いてくれて、チョコ作りも手伝ってくれて、励ましてくれて!
その、変な言い方するけど、ラムさんと話をしてると、気持ちがポカポカして、温かい気持ちになるんです!
あのっ、私は一人っ子で、姉妹もいなければ兄弟もいません!
強いていうなら、同い年の私とよく似た見た目の従姉妹がいます。
でも、ラムさんと一緒にいると、何だか自分にお姉ちゃんができたんじゃないかって、ラムさんがお姉ちゃんなら良いなって思っちゃって!」
「…礼には及ばないわよ。
それにラムは手伝ったんじゃなくて指示を出したり傷を治しただけ。
…にしても、おかしなことを言うわね。
ラムが姉なら?
ふざけるのも大概にしなさい。
ラムの妹は、この世にレムたった一人よ。
麗衣様がラムを姉として慕っても、ラムは麗衣様のそれには応えられないわ。
せいぜい妹分よ」
「じゃ、じゃあ!
これから私は、ラムさんのこと、お姉ちゃんって呼びます!」
「ぶふぅっ!?」
お姉ちゃん呼ばされて、ラムさんが吹き出してしまった。
…でも、妹分でも、お姉ちゃん呼びは許されるよね?
「…もう、どうとでも言いなさいよ。
じゃあ、今度こそ失礼するわ」
「えぇ!
今度は私のこと、頼ってくれても、良いのよ♪」
「…ふっ、一丁前にラムの口調をちょっと真似て。
好きにしなさい。
けど、ラムがあなたのようなお子さまを頼りにするなんて、天地がひっくり返ってもあり得ないと思いなさい。
あと、ラムへの姉呼びとその口調については、聞かれたら適当に流しておくように、恥ずかしいから」
呆れながら今度こそ、ラムさん、いやラムお姉ちゃんは帰っていった。
「…えへへ♪」
お姉ちゃん、さっきラムお姉ちゃんのことお姉ちゃんって呼んじゃった♪
ニマニマと、揺るんだ頬が戻らない。
だけど、それでもチョコをしっかりと保存して冷蔵庫にしまった。
それもしっかりと私の名前を貼って。
当日までちゃんと保存しておかないと、ラムお姉ちゃんに怒られるもんね。
さて、家に可愛いお洋服あったかしら?
もしなかったら、当日まで揃えておかなきゃ。
そう考えながら、私は胸に心を踊らせて、部屋に上がるのだった。
本編でも麗衣と主人公の話を書くつもりですが、バレンタインの話は他の眷属も書くつもりですので、皆さんのリクエストをお待ちしております。
FGOで出して欲しいキャラ
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遠坂凛(イシュタルかエレシュキガル)
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イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
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