エロの書き方を忘れてしまいました(汗
お陰で余分なことを書いている気がします(汗
「お、おにいちゃん、こんな格好で、ひ、膝の上なんてっ、やっぱり恥ずかしいよ……」
ベッドに深々と腰掛けたオレの耳に帆波の恥ずかしそうな声が聞こえる。
有無を言わさずスカートを剥ぎ取られ下着姿になった帆波は、背中からオレの膝の上に抱え上げられ両手で下着を隠しながら縮こまってちらちらこちらを見ている。弾き返すようなしっとりとした帆波の裸体が服越しに感じられてたまらない。
「いや、嫌じゃないんだよ。どっちかというとね嬉しいんだよ。男の人に膝に乗せてもらえるなんて覚えてる限りなかったことだからね。お母さんのは妹の占有場所だったから、やってもらったことほとんど覚えてなくて、だから新鮮で、でも懐かしいというか、男の人の膝ってこんなにしなやかで引き締まってるんだ恥ずかしいというか……せめて、スカートをはかせてほしかったというか。強引に脱がせるなんて酷いというか」
「帆波」
静かに呼びかけ、自然と帆波の体を抱き寄せる。帆波は一瞬体をこわばらせ、怯えを含ませた視線を緩めるとゆっくりと背中を預ける。緊張でかすかに体を震わせる帆波の顔を振り向かせて、頬に手を当て唇に親指を当てる。
かつて部屋でやったように、けれど決定的に違う熱を持って。
少し体を離し、オレは腕の中の少女を目に捕える。
帆波もオレを見る。
ピクリと体を一度大きく震わせた後、背中越しに伝わる鼓動を早めながらゆっくりと目を閉じた帆波に顔を寄せ唇を重ねる。
ぴくりと一瞬震えるが、その後は静かだった。
ただ、背中に回された帆波の手が、オレのシャツを掴んで、強く掴みすぎたかと一度離し、逃したくないと言うようにもう一度掴み、離さなくなった。
柔らかな弾力のある厚めの唇、ボディーソープとシャンプーの香りに混じって、汗ばんだ帆波の匂いが鼻腔に広がっていく。
「んっ……んっ……んっ……」
何度目かの唇を重ねるだけのキスを終えた瞬間、帆波が小さく声を上げる。
そのわずかに広がった隙間を縫うように舌を帆波の口内に差し込む。
「むむ……っ」
驚きに目をむき唇を閉じる帆波、容赦せず吸い付き甲斐がある厚めの唇をついばむように舐める。
抵抗しても意味がないと悟り、おずおずとオレの舌を迎え入れようと唇を開く。至近距離からキスしている相手の顔を見るのが恥ずかしいようで、頬を染めて目を瞑った。開いた口から息が漏れ、生々しい帆波の香りが濃くなる。
「んっ……んっ……んんっ」
甘いと感じる少女の体臭に脳をチリチリと焦がされながら、舌を突っ込み歯茎を舐め回し口蓋を軽く押すように舐め回して愛撫するとビクリビクリと震え熱い吐息をもらす。
帆波の味を堪能して、そのまま舌を絡めようとする。が、帆波はどうすれば良いのかさっぱり知らないらしく、舌を口内で躍らせ逃がすばかりだ。
だからガシッと首の後ろを掴んで逃がさないようにして、上体を強く抱きしめる。
「んっ!?んんっ」
強引かつ唐突な動きに、目を見開いて凝固した帆波の舌を吸い取るように固定して、こちらの舌で絡み取る。
経験がない帆波の棒立ちした舌を、舌先で舌根から舌尖までなぞり上げしゃぶり上げて貪る。
「むっ!?むふっ……あっ……んちゅっ……くちゅ……」
未知の行為に驚きに体を強張らせた帆波だが、舌と舌が絡み合うじんわりとした快感に頭が痺れ理性が薄まり、強張っていた表情を緩ませ全身の力を抜く。
脱力したまま、オレの愛撫を受け続けることで、恥ずかしさが増しても自分なりにキスのやり方を理解したのだろう。
膝の上に居るため動きが制限された状態で、目をぎゅっと強く閉じしなやかな腕を首に巻きつかせ、無我夢中でしがみついてくる。
ピチャピチャと音を立てて舌を絡ませあい、ジュルジュルとオレが音を立てて生暖かい帆波の唾液を啜り嚥下すれば、恥ずかしいのかポカポカと肩をたたいてくる。そんな反応がかわいい。
「ふ──……っ」
ようやく唇を離すとオレと帆波の間に糸ができた。帆波は長く息を吐き、うっとりと睫毛を閉じ合わせてはぁはぁと熱っぽく喘ぐ。
唾液でできた糸を唇の端からたらしながら、拭うことに気付く余裕もなくぼんやりと熱っぽい吐息とともに言葉をこぼす。
「舌、入れるんだ……これが、キス……こんなキス……いきなり、こんなのなんて……」
我を忘れてしがみついてきた白い細腕、ひしゃげるほどに押しつけてきた乳房を味わうオレに、全身を官能に震わせながら恍惚の瞳を向けてきた。
唾液も吐息も汗も、帆波の体から出るものは旨い。が、まだ、もっとも味の濃いもの、官能の汁を味わっていない。
味わわなくては、義務感のように熱い衝動に従い手を伸ばす。
「はっ、はぁぁ……にゃぁぁ~~っ……にゃあっ!?」
呆然としたままの帆波のすべすべした脇腹を右手で軽く擦ると、くすぐったさにビクリと帆波は体を跳ね上げ体を震わせて膝の上で距離を取る。
「お、おにいちゃん……にゃっ!?」
素肌に触られ怯えたように見詰めてくるが、膝の上から逃げないことを良いことにもう一度触り首筋へと顔を寄せようとすると帆波はさらに距離をとった。
「だっ、だめっ!?」
膝の隅まで逃げると、こちらを見てぷく~と膨れた。
「お、おにいちゃんっ、さっきのキスもだけど、いきなりお腹触っちゃダメだよ」
「へえ?どうダメなんだ?」
「それは……きゃんっ!?」
さわさわと何度も脇腹を撫でる。膝の上に置いた帆波の腿が汗ばみ、呼吸が荒くなっていく。
「にゃっ……はっ……お……はっ……んっ……おにい、ちゃん……」
「どうダメなのかさえ言えない帆波にはおしおきが必要だな」
からかう様に告げると、帆波は不機嫌な声で頑なに言い返してきた。
「やだ」
「は……」
「絶対やだ」
そんな頑なな態度も長続きしない。
「やだけど……おにいちゃんが私の言いたいことを聞かずにおしおきなんて酷いことしたいのなら……我慢する……我慢するよ」
声に涙をかぶせながら、感情を隠せない少女が必死に悲しみを押し殺そうとしていた。
今までと同じように。
やはり我侭を言えないのかと、本当の我侭を言わずに押し殺そうとしていた。
「悪い……」
つまらない慰めの言葉を言わずに思い切り抱きしめる。帆波が膝の上で方向を変えて瞳を潤ませながら抱き返してくる。
「ダメなんだよ……おにいちゃん」
「何がだ」
「初めてのキスなんだから、もっと、こう……」
どうやら先程のキスがお気に召さなかったらしく、胸の前で輪っかを作りながら、ああでもないこうでもないとわたわたさせる。
しばらくして、説明するよりも実施しようと決意したらしく、顔を耳まで赤く染め覚悟を決めるようにキュッとオレの胸元のシャツを握りしめる。
「おにいちゃん、もう一度しよ……」
帆波の背中に手を当てて静かに待つ。
下着姿の少女に抱きつかれていても、情欲のまま行動しないのは「おにいちゃん」と呼ばれているからだろうな。
「今度は、私が、帆波がおにいちゃんにキスするね……帆波がしたいようにキスさせて……だから」
熱を孕んだ眼差しと視線がぶつかる。
「……する、のは、その後にしてね」
「わかったよ。……来てくれ」
「んっ」
腕をより強く巻きつけて顔を近づけてきた。抱き合ったまま二度目のキスを交わす。
唇も割らず、舌を伸ばすこともせずに、帆波の好きにさせる。
「ん……」
かさついていない厚めの唇と軽く触れただけの稚拙な口づけ。舌も入れず唾液も交わさずにただ熱だけを交感し離す。
「にゃはは……これが、きっと、キス、だよね。おにいちゃん」
はにかみながら熱く潤んだ視線を絡めてくる。
「そうか。そうかもな」
「にゃはは……なんだか照れちゃうね」
帆波は照れ隠しのように、目を伏せ声に出して笑った。オレも小さく笑みらしいものを作る。
「でも、すっごく楽しい気持ちになれちゃうね」
「そうだな」
彼女の言うとおり情欲の混じらないキスは……楽しかった。
楽しくて、せつなくて……今まで情欲交じりのキスだけをしていたことに申し訳なささえ感じられた。
「帆波」
「あっ……にゃ、にゃはは」
帆波を胸の中に抱きしめる。
何の抵抗もなく胸の中に収まった帆波が幸せそうにはにかむ。
「……あったかいね」
「ああ、あったかいな」
このまますれば、間違いなく幸せなセックスが出来るだろう。
──だが、それだと愉しくない。
「にゃはは……ひあんっ!」
突然視界が変わったことに帆波は悲鳴を上げる。帆波を膝の上でぐるりと半回転させ、後ろから抱き止めたからだ。
悲鳴を聞いて確信する。
そうだ、愉しくない。
好きな人を辱めて、いじめて、泣き声をあげさせて情欲の限りを尽くさなければ愉しくない。
「だから、これからは責めないとな」
「にゃ、にゃにっ!?……あんっ……あ、やだ。私、は何っ」
「気にするな、オレは嬉しい」
再度背後からさわさわと脇腹を愛撫されたことであげた嬌声、初めて上げた嬌声に帆波が真っ赤になる。
止めようと重ねられた帆波の手が汗ばみ、呼吸がまた荒くなる。帆波の白くなだらかな肩にあごを乗せて見下ろす。
「……大したものだな」
「にゃ?」
「胸が大きくて太ももが見えない」
「にゃ、にゃあっ!し、仕方ないでしょ、勝手に大きくなったんだもん」
自分の胸元を腕で覆い隠す。
「……おにいちゃん」
「なんだ」
耳まで赤くなりながら、視線を手で隠した胸元からそらさないオレに尋ねてくる。
「あの、その、ね。ど、どこ見てるの?」
「お前のブラジャーに押さえ込まれた育ち盛りのおっぱいを見ている」
「お、おっぱ……あの、あ、あの。もしかして、触りたい……の?」
「ああ」
即答に帆波は少し笑い、真顔になるときゅうと体を硬く抱きしめ絶叫した。
「にゃああっ!えっちぃぃ!」
「そう言われても、触らないことには始まりもしないぞ」
「さ、触るって……私の……お腹、とか、肩とか、だよね?」
「そこも触るが、まずその立派なおっぱいを触りた──」
「にゃああ!」
連続するあからさまな発言に、真っ赤になった帆波は自分の胸と股を隠すように両手を交差させて一歩あとずさろうと──
「ふにゃ!?あわわわっ」
オレの膝の上から転げ落ちそうになりあわててバランスをとって手近なものに縋り付く。
「ふぁぁっ……ありが……にゃあああっ!?」
思い切りオレの首にしがみつき、礼を言おうとして、情欲に満ちた
極度に狼狽した様子は、衝動を駆り立てて仕方ない。
強引にでも触りたい。
「や、やだよ……そんなの恥ずかしいよ。触らなくても出来るでしょ」
「出来るわけない」
帆波の中にあるセックス像はどうなっているのか覗いて見たい。
「そんなところ、他人に触らせるところじゃないよ。赤ちゃんにあげるところだし」
「他人でなくなるために触るんだ」
何でこの場で赤ちゃんなんだ。
「触ってもべつに楽しくないと思うよ。ただの脂肪の固まりだし」
「楽しいかどうかはオレが決めることだ」
このやり取りをオレの膝の上に居るスタイルの良い美少女としているオレに限界が迫ってきている。
帆波がもじもじと言い訳しながら身をよじるたびに弾力のある張り詰めた尻や、しなやかな筋肉さえ感じられるくらいに柔らかな脂肪を歪ませた腿が、オレの膝を擦りあげて欲情を駆り立てていく。
(面倒だな。遠慮せずに強引に責めるか。いや、いっそのこと縛るか)
鈴音と桔梗と恵、思い返せば誰一人として一筋縄ではいかなかったが、まだ帆波と比べれば与し易かった気がする。
(まあ、あの三人とは心持が違うか)
何だかんだ言って性交に腹をくくった三人とは違い、流れで来てしまった帆波はまだ腹をくくっていない。その差か。
「オレはいやらしい気持ちだけで言ってるんじゃない。帆波が好きで抱きたいから頼んでるんだ。これからの愛の営みのためにな。分かるだろう。まずは愛だ、愛が先にある」
そんなことを考えながらも口は動いていた。
「愛……愛かぁ」
帆波は腕を下ろし、柔らかく幸せそうに微笑んだ。
「そっか、愛か。うん、愛なら……い、いいよ。触っても」
「そうか、じゃあ」
おもむろに大きく盛り上がった乳房に手を伸ばすと、その手がガシリと掴まれた。
「帆波?」
「何でいきなり胸なの?」
どういうことだと抗議する視線に、ジトリと睨み返してくる。そうか、罠だったか。
帆波が罠を張るはずがないという過信があったにせよ見事に嵌ってしまった。
いや、原因は違う。
視線を合わせたまま視界の隅に写るモノを見る。帆波の動くたびにゆっさゆっさと擬音が聞こえるくらいに揺れる白い二つの双丘、餌として上等すぎた。
「抱きしめたりキスもせずに何でいきなり胸なの?」
「もう膝の上で抱きしめてい──」
「おにいちゃん!」
言葉を遮って叫び、キッと視線を鋭くさせる。
「今、すっごくいやらしい目つきだった。普段はあんまり変わらない、変わらなすぎて正直ちょっと怖くて怪しい顔が、愛とは程遠い野獣みたいな目つきしてた」
どうやら『おにいちゃん』になった瞬間、帆波の辞書からはオレに対する遠慮とか謙虚とかそういう単語を消したらしい。
「何を言うんだ。確かにオレは表情を変えたが、それはお前と心が通じ合った安堵と喜びによってだ」
「通じあってないよ!快楽とか悦楽とか、そんな喜びと安堵だったっ!」
「あのなぁ」
表面上は珍しい妹の我儘に困る兄の呆れ声をあげながら、頭の中では決断していた。
これは、駄目だ。
縛ろう。縛って容赦なく犯して現実を見せよう。
甘やかすのは構わないし約束したが、ここまで恥ずかしがられると、マトモに性交できるとは思えない。
天秤をSの方に傾けていると、帆波がうなだれて小さな呟きをもらす。
「ごめんね……」
「どうした?」
しょんぼりとした帆波が俯いたままつぶやく。
「やっぱり……怖くて……」
睫を伏せ震える指先を、待ってと掴んでいたのに容赦なくオレに剥ぎ取られたスカートを探すように動かす。
「さっき、良いよって言ったし……おにいちゃんならって……覚悟は出来てるはずなんだけどね。だ、だからスカート剥ぎ取られて膝の上に乗せられても、キス、できたんだけど、ね……やっぱり……いざってなると……ご、ごめんね。覚悟できてるって思い込んでいただけみたいで……」
「いや……こっちこそいきなりで悪かった」
後ろ手に引き寄せていた縄を見えないように放り投げ、そのまま帆波の頭に手を置いた。
いきなり縄で縛れば、帆波との関係が崩壊したかもしれなかったな。少しずつ染めていこう。
それでも収まらないのか、暗い顔で俯いたまま重い吐息を吐き出した。
「堀北さんと桔梗ちゃんと軽井沢さんは……ちゃんと出来たのに、ごめんね。本当に、ごめん」
「そういうのは人と比べるものじゃない。オレは帆波が悪いとは思っていない」
「本当?」
怯えが含まれた上目遣いの瞳に──縄うんぬんを心の中の別の棚に棚上げして──誠意を込めて頷く。
覗きこむ帆波は、感情ではなく理性によって表情を変える訓練を受けたオレの瞳に嘘がないと理解して綻ばせるが、それでも安心しきれず呟くように愚痴る。
「さっきの店で、堀北さんと桔梗ちゃんはあんな風に、その、おにいちゃんと……仲良くできたのに。やっぱり駄目だよね。どうして私には出来ないのかなあ。おにいちゃんにわがまま言ってばっかりで、素直な私はどこいったのかなあ」
辛そうに目を伏せると、今から言うことで関係が変わるのではないかと怯えながら搾り出すように言葉を出し始める。
身動ぎして、オレの股間近くの腿に、弾力と柔らかさを兼ね揃えた重量のある尻をこすりつけながら。
「おにいちゃん」
「何だ?」
「ひょっとして、今、私が、おにいちゃんの言うこと聞かなくて怒ってるの、かな?」
「嬉しいとは思っているが怒っていない」
「え……」
「帆波、お前は素直に人の過ちを許し、人の悲しみをわがことのように悲しみ、人の幸せを願うことができる人間だ。その善良な素直さは間違いなく美点だが、同時に危うさを内包している。誰かにぶつけるべきものをぶつけない危うさがな」
わがままになれといったのに、目を見開いてまだ遠慮する少女の頭を優しくなでる。
「今のお前にはそれがない。緊張はしていても、どことなくリラックスできているだろう」
「う、うん。心臓が破裂しそうなくらいドキドキしてるけど、何か……軽いと思う」
「わがままになれた、危うさが薄くなったということだ」
「……わがまま言ってる、今の私は、帆波は、おにいちゃんにとって本当に嬉しいと思えるの?」
「ああ、好きな女が普段よりも何倍も魅力的になっているんだ。喜ばないわけがない」
帆波が顔を真っ赤に染めて顔を手で隠すが、耳まで真っ赤に燃えた顔を隠す役目を果たしていない。
一之瀬帆波の内面で、抱かれる経緯が経緯のために、どこか燻っていた燃料が火を入れられ想いを燃え上がらせて──愛しさが心を満たしていく。
「……やっぱりおにいちゃんはだめだね。絶対だめでずるい。女の子の扱いがだめでずるい」
「いきなり何を──」
割と恥ずかしいことをいったのに明後日の方向にそらされ戸惑うオレに、帆波はガバっと顔を上げて全身を火照らせながら睨み付けてきた。
「いきなりスカート剥ぎ取って膝に載せたり初めてキスしたのにいきなり唇入れてきて、酷いって思ってたことがどうでもよくなった!」
「…………」
鬼気迫る帆波の眼差しに沈黙する。一体どうしたんだ。
「おにいちゃんっ!覚えておいて!」
叫びながら、オレの膝の上で方向転換してこちらに向き直りガシリと肩を掴んで真剣な眼差しで目を合わせてくる。
陰部をかすかに覗かせるほどパンティがめくれ上がらせ、白く輝く美味そうな太ももの付け根をあらわにしながら、脂の乗った太ももと尻を淫らにオレの太ももで歪ませながら、オレの股間にパンティのクロッチを触れるか触れないくらいの距離を置いて、
目を合わせてきた
──下半身に熱いものが溜まってくる。
「おにいちゃんは、絶望したりピンチな時に助けてくれるだけじゃなく、体に芯をいれて立ち直らせて、私たちを自分でも驚くくらいに良い方向に変えてくれてから、自然体のまま包容力見せて受け入れてくれるだけじゃないんだよ。
そういうのを全部見透かすような目で見透かしてるのに、私たちを自分とは縁遠いものだから自分は手を出したらいけないみたいな寂しい色を時々一瞬だけ浮かべるなんてことしてっ」
怒濤のように止まらなかった言葉を止め、はぁぁっ、と耐えきれないものを吐き出すように大きな溜め息をつく。
「頼りになるのに、助けたいっ、傍に居たいっ、見たいっ、知りたいって、人の心を鷲掴みにしてから……」
想いが高まりすぎて割と滅茶苦茶な言葉を吐き出し続ける。熱い吐息を吐きながら顔を赤くする帆波がふと愛しくなる。
滅茶苦茶でも彼女は必死だ。必死で想いをトンと胸に頭を当ててポツリポツリとつぶやきながらぶつけてくる。
「……本性出してくるんだよ。実は我儘で、気に入った相手は自分の手でどうにかしてあげたくて、傍に居させたいから手段を選ばないって……エゴイストの本性を出してくるんだよ。そんなね」
耐えてきたが我慢の限界だとばかりに、目を血走らせるほどに力をいれて言葉に力をいれ叫びだす。
「ど~~~しようもない女の敵なんだよ!その辺を女の子がどう受け取るか、いい加減自覚しないと取り返しがつかないことになるからね。これ以上、犠牲者が増えてからじゃ遅いんだからね」
「オレに、そんなつもりはな──」
「おにいちゃんになくても受け取る人には大問題なの!分かって!分かりなさいっ!」
おにいちゃん呼びから言葉遣いが幼くなっているのはもう慣れたが、容赦さえ辞書から消して女たらしと罵倒して来るとは余程不満が溜まっていたのだろう。
それは良い。今日あった経緯から当然のことだし、必死で想いをぶつけられて悪い気はしない。だから怒りはしない。
しかし、話しながら指を立てたり大きく首を振って肉感的な下着姿を弾ませて男の欲望を誘い滾らせながらブレーキをかけてくる帆波は良くない。頭の中でブチリと何かが切れる音がした。
「だから、まず私に紳士的に優しくしてみて」
「……そうか、なら、これでどうだ」
何故あの話の流れで、そうなるかを指摘せずに優しく帆波を後ろから抱き締める。俗にあすなろ抱きと呼ばれる姿勢だ。
「あっ……にゃはは、うん……えへへ」
嬉しそうにはにかんで、胸と股間を隠したままオレの腕に頬を擦り付ける帆波に決意した。
少しずつ染めていくつもりだったが止めた。
このまま帆波に合わせていては、オレが耐えられない。早急に何かの手を打つ。
帆波がこうまで紳士的だの優しくだのに、拘る理屈は分かる。
女性はそもそも雰囲気が8割以上を占めるものであり──鈴音達はオレが酷いことをしたが──女性である帆波の理想は先程のフレンチキスのような欲ではなく情を交感するものなのだ。だから、デートどころか付き合いもせずにいきなりベッドインなどと本来は帆波に許容できることではない。
なのに、あまりにも不本意な流れで情欲のまま抱かれそうになっている。
だから、デートなどは諦めてもせめて本番くらいは理想で、という気持ち理解できる。
おにいちゃんとして、ある程度はそれに付き合っても構わない。
が、ここまで無防備かつ欲望を煽り立ててから無邪気にブレーキをかけられ続けてはたまったものじゃないし、
何より、それでは帆波がよくても俺は愉しくない。
帆波が楽しく幸せであれば、こちらも楽しく幸せなどという上等な人間ではない。
身勝手極まりないが、もっと獣欲に満ちた行為、恥辱を与え羞恥に呻かせ快感を得る愉しみを得たい。
その為には、マウントを取る必要がある。
そんな決意を固めるオレをよそに帆波がぽんと手を叩く
「……あ……堀北さんたちと比べちゃうなんて失礼だよね。後で謝らないと」
「どうやって話題に出す気なんだ。辞めておいた方がいいぞ」
「あはは、そうだよね」
後ろ暗いモノを一切感じられない天真爛漫な帆波の笑顔を見て確信する。
鈴音と桔梗と恵と同じだ、間違いなくどんな初体験だったか情報交換し共有すると。
キスもせずに押し倒し喉が枯れるまで蹂躙した鈴音も。
縛り上げて恥辱を与え続けた桔梗も。
丁寧に優しくした恵も。
帆波におにいちゃん呼びさせていることも。
全てバレる。
やはり、帆波も女だ。いや、女になった。
恵だけ優しくしたことを責められたのは精神的に苦しかった。鈴音と桔梗だけでなく恵にまで、恵だけ特別扱いして互いをいがみ合わせる企みを責められたからなおさらだ。
また同じことになるなと覚悟を決めておく。
……四人がそう思う限り、肝心なことはバレないから構わない。
他にも手を打ち悟られないようにしていること。
鈴音と桔梗を抱いたことを恵が気付くように誘導しながら、こちらから連絡を取らないようにしたり、話しかけないようにして、話すときもそれとなく距離を置いたことを匂わせて恵を少しずつ追い詰め、部屋に呼び出した時に喜んで抱かれるように仕向けたことはバレはしない。
畜生極まりない思考を他所に、笑い終わると帆波は頬を染めて頷く。
「うん……それなら……い、いいよ」
「そうか」
「……ぅん。良いって入ったから、さ、さわってもいいけど、恥ずかしくて怖いんだからね……だから、気配りしないで、女の子をモノみたいに扱ったら駄目だよ」
ちっちっと、たわわな乳房を揺らしながら指を振る帆波。その体はカタカタと小刻みに震えて視線をこちらと合わせようとはしない。
ふざけようとしなければ震えを隠せない少女、あまりに恥ずかしすぎてわがままをいうことさえできない少女、どこまでもか弱い少女に欲望が抑えきれない。
もう、駄目だ。
「ああ、もちろんだ」
帆波の頭に手を置く、ゆっくりと撫でていく、震えが収まるまでゆっくりと。
「おにいちゃん……」
振っていた指を口元に当てて、艶っぽく潤んでいるが情欲の色は一切なく怯えの色しかない、見上げてくる少女の瞳と視線を絡ませる。
軽く、苛めて情事の主導権を確立する。
オレの予想が正しければ、あのときの帆波はオレに好意を持っていたはずだ。ならば──
「触るぞ、良いな」
「っ……うん、優しくしてね」
あえてゆっくりと、息を飲みぎゅっと目を瞑る帆波の大きく盛り上がった乳房に右手を伸ばしていく。
女では決してならないと、以前帆波が評した無駄に筋肉を付けてない細身の肉質の腕が、自分の乳房に伸びてくる気配の圧に帆波がこくりとのどを鳴らす。
誰にも言うつもりはないが、一番自負しているのは指先だ。よほど困難な姿勢でなければ薄い鉄板くらいならば傷一つなく貫くことができるくらいには鍛えている。
今自分に迫っている腕が凶器だとは知らなくとも、女の本能で迫る腕が自分では抗しようもない存在であり、それに嬲られるのだと理解した帆波は、再び怯えて体を細かく震わせ始めた。
右手を近づけては遠ざけ近づけては遠ざけると、帆波は近づけたときにピクッと背筋を伸ばし、遠ざけたときには力を抜く。
膝の上で踊る帆波が楽しくて、それを何度も続ける。
すると、目を瞑っていた”はず”の帆波が、優しくするって言ったのに女心を弄ぶどころか嬲るなんてと柳眉を逆立ててきた。
「おにいちゃん「そういえば帆波」にゃ?」
文句を言おうとしたときに機先を制され帆波の動きが固まる。
そのまま自然と手を帆波の青色のパンティに手をかけると、慌てて帆波がその手を掴んで、上のはずでしょと抗議の視線を向けて言葉を出そうとしたときに再度機先を制する。
「お前は、下着上下バラバラなんだな」
ピクリと帆波が痛いところを突かれたように、悲しみで顔を歪める。
明らかに着古して色が薄くなったうす茶のブラと青色のパンティの帆波は、桔梗が言ったような「そういう時には一番綺麗な自分を見せたい」のとは間逆だ。
悲しい顔をする帆波としては絶対に突かれたくなかったことだろう。わがままになっても、ここで男の無神経さではなく自分を責める生来の善良さが帆波の可愛いところで──いじめたくなる。
「普段からこうなのか」
「ち、違うよ。普段は……普段は……普段も、プールとか体育みたいなとき以外は……こう、だけど、ね。こういうときには、うん、こういうときには可愛い下着で揃えるんだって、私も……知ってる……だから、おにいちゃんに買って貰ったので……」
慌ててまくし立てながら段々声を小さくしていき、それにしたがって体も丸めていく帆波、どうして下着を可愛いのにしてこなかったのか自分を責め立てている。
「……すまなかったな。情欲のまま急かせてしまった」
ぽんぽん頭を撫でると顔を綻ばせる。
「う、ううん。いいよ、怒ってない……後で着替えさせてくれたら怒らないよ」
「ああ、着替えてくれ。楽しみにしておく」
「うん、楽しみにしていてね」
心にしこりとして残っていた最後のことを受け入れられ、ぱあっと満面の笑みを浮かべる帆波からは薄暗い想いは消え失せたようだ。
思えば、帆波にしては当たりが強かったのはその辺りを突っ込まれたく無かったこともあるのだろうな。
ならば憂いなく、いじめようか。
「……そういえば」
「何、おにいちゃん?」
「いや、大したことじゃないんだが」
「え~、そこで止められたら気になるよ。最後まで話してよ」
「ちょっと、帆波に聞きたいことがあったんだが、教えてもらって良いか」
「うん、いいよ~」
ぺかーと幼い笑みを浮かべてくる。甘えているせいで、大分知性が溶けているような気がする。
「一年のクラス内投票の時──」
逃がさないように、あごと膝と腹に回した腕でさりげなく体を拘束する。
「──オレの部屋に来たときは可愛い下着で揃えていたのか?」
反射的に逃れようと体をじたばたさせる帆波に、想像が当たっていたことを確信する。
「まさかとは思うが」
「っ」
「夜中の十一時過ぎに男の部屋に呼ばれたときに、下着の上下を可愛いので揃えていたことはないよな」
「っっ」
「そういえば、石鹸の良い香りがしていたな。まさか呼ばれてからシャワー浴びるなんてことはしていないよな」
「っっっ」
「シャワー浴びた後、可愛い下着に着替えるなんて、抱かれることを期待しているとしか思えないことをするはずがないよな」
「っっっっ」
「今、散々人のことを快楽と悦楽しか考えていない女心が分からない女の敵と罵った品行方正な帆波が、そんな変態みたいなことをするはずがないよな」
「っっっっっ」
じたばたじたばたじたばた。
言葉を紡ぐ度に息をのみながら暴れ続ける。
だが、多少運動能力が優れた程度の帆波がオレの拘束に勝てるはずがなく、突如として電池が切れた人形のように動きを止める。
ぜえぜえぜえぜえと短時間でフルパワーで動いて限界を迎えた人間特有の、汗だくの体と荒い呼吸の帆波の柔らかな体を味わいながら予想が当たっていたことに口角を上げる。
愛していない相手にポイントによる交際を脅された後、気になる相手に夜部屋に呼ばれた年頃の女の子としては非常に健全な思考なのだが、そんなことを態々教えるつもりはない。
自分の奥底に封じ込めていたことを暴かれ、それに対してオレが軽蔑するのではないかという恐怖で、俯いて長い髪を床にまでたらしカタカタと体を大きく震わせて怯える帆波の耳に唇を近づけ責め立てる。
「意識してやったのか」
ふるふる
「無意識だったと」
こくこく
「つまり帆波は、オレが夜部屋に呼んだときに無意識でシャワーを浴びて勝負下着に着替えるような女の子なんだな」
………………こくん
「……さっき、店でオレのことをえっちとか言ったよな」
……じた……ばた……
「ついさっき、オレをえっち呼ばわりして、えっちなことは優しく紳士的にしないといけないとも、言ったよな」
念を押すように「言ったよな」に力を入れて耳許で囁くと、遂に帆波は力尽きた。
残された力で、ふるふると頭を振りながら目を潤ませて横目で見上げ許しを請うてくる。
あまりに弱々しく欲望を沸き立たせる姿、素直に欲望に従う。
許さず責める。
「……んっ!?」
がしりと帆波の乳房に右手をあてがい力を込めると、圧力に反応して帆波の汗だくの肢体が震える。
生硬い張り詰めた感触を柔らかい生地越しに、手一杯使っても収まらないどころか手が沈み込む熟していない果実を味わいながら耳に囁く。
「えっちなのは誰だと思う?」
「…………っ!?」
ふるふると首を振って抵抗する帆波の乳房に少しずつ力を入れる。乳房は大きくても張りがなければ味気ないが、帆波のものは若さだけでない、みっちりと肉が詰まったものだ。揉みしだけば揉みしだくぼど味が出てくる未開発の乳房。
これを好きなだけ味わう瞬間のために、今は味わわずに舌なめずりしながら追い立てる。
「部屋に呼ばれただけで勝負下着に着替えるような、紳士的に優しくする意味があるか疑問になるようなえっちなのは誰だ?」
「……ほ……っ……んんっ」
大切な乳房を、優しく愛されるのではなく暴力的に弄ばれながら責められる羞恥に「ほ」と呟いた後、視線を反らして唇を噛み締め黙り込む帆波の、生硬な乳房を下着ごと握りしめ手を埋もれさせる。快楽を与えるのでもなく労わるものでもない、モノを扱うような揉みように苦痛と羞恥に呻く。
「い、痛いよ……許し……んんうっ」
「ほ?何だ?」
さらに強く握りしめると、ガクリと何もかもあきらめたように俯き、りんごのように耳先まで真っ赤に染め、まるで悪戯をして窘められた幼子のように帆波が涙声で呟く。
「ほ、帆波……です。おにいちゃん……」
「丸くなって手で隠しているから胸がよく見えない。もっと見えやすいように胸を張れ、えっちな帆波」
あまりのセリフにぱくぱくと口を開け、肩にあごを乗せたオレの輪郭を許しを乞う視線で一巡させる。
が、微動だにしないオレを見て覚悟を決めたようにギュッと目を瞑り手を降ろし震えながら胸を張る。
楔を打ち込んだ、これで全うに性交ができる。
今回は、甘やかして?あげました。