※この作品はR-18です。

ようこそ淫蕩な教室へ   作:サリエリキキ

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オールナイトオークションさん、評価付けありがとうございました。

高山流水さん、いつも誤字訂正ありがとうございます。


駆け足になった気がするので、二話に分けるべきだったかと後悔しています。



一之瀬帆波⑤

 少し休ませたあと、今度は優しく乳房を愛撫する。

 ただ自分の欲望ばかりをぶつけるようなものでなく、いたわりさえ感じられる手つきに、絶頂を知り性感が敏感になった帆波は蕩けた笑みを浮かべる。

 

「ひあんっ……うぅんっ、ああっ」

「優しい方がまだ気持ち良いか?」

「うんっ、胸が熱くて、ピリピリするのが気持ち良い」

 

 鏡で自分がどんな風に胸を揉まれているかを見せられても、もう帆波は誤魔化さない。快楽の欲望を積極的に満たすまでいかなくとも、受け入れるようになった。

 粗相を腹にしまい込んだ甲斐があったと満足し、一転して強く握りしめる。鏡の中で絞られるように歪む乳房。

 

「ひぃぁぁんっ!?」

「こっちはどうだ」

「あ、あうっ、ビリッて強いのが弾けてじわじわ熱くなるのが気持ち良い……けど、やっぱり痛いよ。優しい方が良いな」

「そうか。なら、優しい方を多くする」

「にゃ、にゃはは、うん、お願い。おにいちゃん……はぁぁっ」

 

 緩急をつけて愛撫すれば、帆波は素直に快楽に浸る。

 今の帆波には、羞恥はあっても拒絶はない。

 強く握りしめられ歪む乳房と、優しく揉まれ形を変える乳房、鏡の中での乳房の形は違えど表情は蕩ける姿を映され続けた帆波のセックスに対する認識は変わった。強制的に変えた。

 

「んむぅっ!?」

 

 満足し、右手を離し帆波の顔を押さえて、強引に唇を奪う。鏡の中の帆波が目を見開いてるのを視線で犯しながら、畳み込むように唇をねじ込む。

 

「んっ……んふ……んあ、んっ、んんん……っ!?」

 

 悩ましげな声を上げながら、オレの首に手を回す。横目でちらちらと鏡を見ていたのはほんの一瞬、初めて自分から舌を動かしてくる。

 ただ夢中でオレの舌を舐めるだけの拙い舌使い。汗で薄くなったシトラスの香水と帆波の若葉や朝露にも似た体臭が混ざり漂う。

 芳しい香りを嗅ぎながらディープキスのやり方を教える。舌を咥えるようにして帆波の緊張が緩むと同時に絡めて、オレの口の中に連れ込み、上あごや歯茎に帆波の舌を連れていき、上あごを何度も舐めさせ、歯茎を歯列をなぞるようにぐるっと一周させて舌を開放してやる。

 

「んむぅっ!?んんっ、んん……」

 

 舌は解放しても唇は解放しない。じっくりと唇を触れ合うだけのキスを繰り返しながら、乳房をこねくりまわしてやる。

 

「んんんっ……!?」

 

 ピクリと体を震わせ手をだらりと垂らす。その手を絡ませ視線を絡め、正面に身体を向き直らせ抱きとめて次へ。

 

「ぷはぁっ、はっ……んむぅっ?んんっ、んん……」

 

 とろとろに火照った帆波の口内に舌を差し入れ、教えた通り、上あごと歯茎を愛撫して心地好い快楽を実感させ、視線でオレの舌を絡めるように促す。

 おずおずとオレの舌を舐めていくうちに、火照った表情は蕩け、目はうっとりと潤む。

 

「はふぅ、んむっ、んんっ、あぅっ……」

 

 キスのやり方を理解した帆波は、教わったやり方と独自のやり方をやってみようと挑んでくる。

 ちろちろと味わうように舌を舐めては、小鼻を膨らませ口内をすぼめてオレの舌を頬で揉み解し、口全体でオレの舌を味わう。

 それで良いと優しく頭を撫でてやると、心地好さげに目を細め、何度もキスをしてくる。

 教えたものと独自に考えたキスで、まるでオレを自分に繋ぎ止めるように帆波は何度も舌を絡め口内を舐めしゃぶる。

 

「んっ……こくっ、ん……っ、んくっ……」

 

 ぴちゃぴちゃと、室内に水音を響かせながら、オレの唾液を当然のように飲み込み喉を鳴らす。

 絡みつき、交わいあう。

 舌を絡めあうキスを積極的に押し付けあい、唾液がオレの膝にかかる。帆波の膝にもかかっているはずだが、気にも止めず、はしたないくらいに情熱的に、呼吸が苦しくなるくらいに柔らかい唇と舌を合わせ味わいあう。

 

「んんっ、んちゅっ、ちゅんっ、んふっ……はぁぁっ」

 

 帆波の身体から徐々に力が抜けていく、緊張と恥辱で強張っていた身体が、キスの快楽で脱力してオレにもたれ掛かる。

 そんな帆波の背中に回した手で、崩れそうになる豊かな身体を支えながらキスを楽しんだ。

 すうっと、互いの唇がどちらともなく離れる。

 

「帆波……」

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁぁっ……」

 

 十分近く夢中になったキスを止めた途端、だらりと舌を垂らしたまま荒い息をついて不足した酸素を取り込む帆波。

 落ち着くと、ゆっくりと帆波の瞳が開かれる。請うような視線を受け止め、薄桃色に染まった頬に右手を触れる。

 

「あ……お、おにいちゃん……」

 

 心地よさげな声が漏れる。

 帆波の軽い体重が胸にかかる。頬をオレの胸にすりつける帆波をそのままにして耳元に囁く。

 

「で?こういうキスはどうだ?」

「にゃっ……にゃああ……」

 

 フレンチキスこそキスだと、自分が主張していたことを突かれ帆波が照れたように頬を緩ませ染める。

 

「これも、キス、だよ……おにいちゃん……すごく楽しくて、嬉しくて……幸せ……」

 

 耳まで真っ赤にしながら答えると、不意に無我夢中でキスをしたことに恥ずかしくなったのか視線をそらして鏡を見る帆波。

 

「ぁっ」

 

 鏡に移る帆波は、全身を紅く火照らせ、半開きにさせた口から垂れた唾液が透明な橋となっているほどに蕩けきっている。

 思わず首を振って橋を途切れさせても、新たなよだれが溢れ口端から垂れるほど欲情している姿が鏡に映されている。その上、オレに体重を預けて断続的に荒い呼吸をつくたびに垂れていく汗が恐ろしく色気を強めている。

 そんな自分の姿を鏡で見て、戸惑ったような呟きをあげて恥ずかしげに顔を隠す。薄く開けた指の間から、ちらちらと鏡越しでオレの様子を伺う帆波の頭を優しく撫でる。

 

「あ……えへへ」

 

 恥ずかしい姿でも受け入れられると、安心して大きく息をつき、無垢な笑みを浮かべてオレにさらに体重を預け目を閉じる。

 まだ前戯の途中だというのに、安心しきった様子で目を閉じるだけならまだしも、そのまま寝てしまいそうな帆波を揺すりながら声をかける。

 

「さて、次へいくぞ」

「つ、次っ!?」

 

 目を見開き悲鳴のような甲高い声、というか悲鳴に、思わずため息をこらえる。

 いや、二人きりになるまでの濃すぎるイベントの数々と、二人きりになったらなったで、下着姿を鏡で映しながら色々やって絶頂させた挙句、失禁までさせたのだ。

 少し休ませたとはいえど気力体力が限界に近く、一杯一杯なのはわかる。

 帆波としては、キスで一段落ついたから休んで、後は明日にでもという気分なのだろう。

 寝かしてやりたいとは思うが。

 滾りに滾った股間に意識を集め。次に、膝の上の帆波の柔らかな肢体に意識を集める。

 ……駄目だ、我慢できないな。

 仕方なく帆波に何をしようとしているのかを思い出させる。

 

「なあ、帆波、最終目的をわかってるよな?」

「あ……」

 

 乳房に手を当てて目を合わせてから目の力を強めると、何かを思い出したように一瞬固まり頷く。

 

「も、もちろんわかってるよ。まだ次があるんだよね」

 

 どこか怯えたように急いで言う帆波。今までの淫行で、余程のことでなければ嫌がっても逆らえなくなっている。順調にMに染まっていっているな。

 

「その通りだ。帆波が、気持ち良くてびしょびしょに濡らしてしまった下着を脱がす。その後、何度もイカせて解したまん──」

「わ、わぁぁぁっ!?そんなこと言っちゃ駄目だよっ」

「仕方がないだろう。帆波が何度も止めようとするから、具体的にどうするか教えてやろうと思ったんだ」

 

 真っ赤になってアワアワと手を振り言葉を止めようとする帆波を、加虐的な視線で見つめる。

 自分をいじめて愉しんでいるオレに帆波は膨れるが、口では抗議していても背筋に震えが走ったようにピンとさせている様子から、マゾヒズムを僅かに感じているようだ。

 

「おにいちゃんの意地悪」

 

 膨らんだ顔で、少し目を合わせ、すぐに逸らす。頬を赤らめて、手で髪をいじりながら、ちらちらもぞもぞとしている。

 自然と男を誘う姿に、いじめて意地悪しなければと心中決意する。

 

「意地悪なのは嫌いか」

「うっ……ううん。おにいちゃんなら意地悪なこと言われたりされるのも……好き、だと思う。でもね」

 

 そっ、とオレの首筋に手を当ててオレを見上げるように見つめる。

 

「でもね、優しくされるのが、一番好きだよ。おにいちゃん」

「そうか。なら、これはどうだ」

「にゃ?……にゃあぁっ、お、おにいちゃんっ」

 

 いじめられても嫌ではないと脳内で意訳した返答に満足し、お姫様抱っこで帆波を抱き上げる。

 突然高く変わった視界に驚いたような声を上げ肩を緊張させた帆波が、何をされているのか理解し、すぐ近くにあるオレの顔をまじまじと見つめると、うっすらと頬を染めて胸に頭を預けて「えへへー」と嬉しそうに笑った。

 

「わあっ……!お、おにいちゃん……えへへー……」

 

 弾力のある乳房を押し付けるように抱き着き、好きな人にお姫様抱っこをされる幸せを堪能する帆波の歓声を耳にしながら、姿見の前にたどり着く。

 

「にゃ……?あの、おにいちゃん、ベッドは向こうだよ。鏡の前で、なに、にゃああっ!?」

 

 お姫様抱っこでベッドに寝かせてもらえると認識していた帆波を、天国から地獄へ突き落とす。

 帆波を降ろし、グイッと押しやるように、強引に上体を倒し鏡に手を付かせ尻を上げて脚を肩幅くらいに広げ、立ちバックの姿勢にさせる。

 

「ひっ!?や、やだぁっ、こ、こんな格好。やだあっ!?」

「こんな格好か。どんな格好だ?よく見てオレに教えてくれないか?」

「どんなっ、て…………ぁ……ぇ……」

 

 無理やり押さえつけられ、帆波はオレにされるがままの姿勢を取らされ、映ったその姿がどれだけ酷い格好なのかを力説しようとして、その淫靡さに沈黙する。

 鏡に映る上体を屈まされた裸身。

 身動ぐ度に、たゆんたゆんと揺れる度に揺れるみっちりと重そうな乳房が、ブラ越しに尖らせた先端を明らかにしながら、重力にも負けずにつんと張り出している。

 細い肩の丸みから急角度をつけて落ちていく腰のくびれへのライン。そこからパンティに包まれたキュッと伏せの姿勢なのに弛まない肉が上を向き、ハートを逆さにした形を作るお尻の頂点へとかけ上がるライン。

 見事なS字曲線を描いたラインが自分の体なのだと、理性が拒む。

 真っ白な太ももは、しっかりとした肉がついていながらら、すらりとしたと呼びたくなるものだ。それが肩幅くらいに広がった脚のせいで、秘所を隠したクロッチ部分だけが乳房に隠れず鏡に映してしまっている。もし、パンティを剥ぎ取られれば秘所の秘裂だけが映し出されるだろう。

 膝から下は真っ直ぐに伸びて、ふっくらしたふくらはぎを経た足にも皺一つなく輝いている。

 しっかりと脂肪が乗ったどこまでも柔らかそうな肉つき、けれども青い硬さが込められた、未成熟な体。

 そんな体が、おにいちゃん(綾小路)の愛撫によって、顔だけでなくうなじを経て乳房、果ては腰のくびれまでが、紅を塗ったかのように赤く染まり、上半身だけを愛撫され火照るほどの快楽を覚えているのだとわかる。

 

「にゃあぁぁっ……私、私、こんな……」

 

 未成熟な体が、兆し始めた官能の芽生えに揺さぶられ、少しずつ熟れ始めている様に、言葉にならず喘ぐ。

 その度に、珠のような汗が白い肌を濡れ光らせ、淫猥極まりない光景となっていた。

 

「こんな体……見ちゃったら」

 

 未だ乙女とはいえ、帆波は自分の体がどれだけ男を夢中にさせるものだとわかった。

 

(おにいちゃんの言う通り、男の人との距離感、気を付けなきゃ)

 

 はぁっ、と吐息をつくだけで、乳房を微かに震わせ、小股の切れ上がった所を震わせ、どこまでも艶かしいのに清らかさを匂わせる矛盾。

 これもまた男を惹き付けて止まないだろう。

 

「……うん、気を付けよう」

 

 おにいちゃん(綾小路)の責めによって、身動きすらままならないほどに憔悴し切った身体を見ながら決意を呟いた。

 

 

 

「体を見られるのを気を付けるのか。一体、どんな格好ならそんな風に思うんだ?」

「ぴあああっ!?」

 

「にゃああ」とか「ふあぁ」とか劣情を刺激させる喘ぎ声をあげながら、自分の体を見ていた帆波の内面を手に取るように掴み、乳房を掴む。

 自分の身体の魅力を認識し、切ない想いを抱いていたところに性感を刺激され、背中を反らして帆波が嬌声をあげた。

 鏡に映るオレの手の中で乳房が形を変えるたび、ぱりぱりと帆波の脳裏に火花が散る感覚が襲う。

 自分の意思で動かないものによって、自分の意思の奥底に眠る何かがくすぐられ、呼び覚まされるような深遠な感覚。

 力強く握られても、もう、痛みは少しもない。

 揉まれる度に胸全体が乳首に向かって段々と痺れを増していき、感覚が鋭くなっている。

 オレの視線が乳首へと突き刺さるのが、鏡越しでわかり、ジンジンと疼かせるほどにまで昂り始めている。

 精彩を失っていく瞳が捉えたのは、たのしむようなオレの視線と開く口。

 

「答えたくないか?」

「ふぁぁ……ぅんっ……ぅん」

「そうか、なら仕方ないな」

「お、おにいちゃん……」

 

 甲高く甘い嬌声を上げながら頷き、あまりに恥ずかしすぎて答えられない意思を示した帆波の意思を理解したように優しく頷くと、帆波は安堵に瞳を輝かせる。

 

「なら、その代わりに何をするんだ」

 

 当たり前のように、間髪いれずに責める。

 

「え?」

「代案も無しに答えないなんて出来るとは思っていないだろう」

「……え、ひあっ、あ、ふぅぅっ、う、うん」

 

 乳房を愛撫され続ける火照った頭では冷静に考えられず、恥ずかしいことを言わなくて良いのならと、思わず頷く。

 希望を与えられ選択肢のようなものを与えられたように見える帆波に、力を込めた視線で問いかける。

 もし、代案がなければどんな恥ずかしいことをさせようかと情欲に満ちた視線で脅す力を込めた視線を込めて問う。

 

「答えたくないから、答えなくてもいい。なら、どうするんだ?」

「あのっ……う……んっ、あっ、うぅ……」

 

 視線の意図を正確に受け取り、迫る危機から逃れようとして反射的に何かを言おうとするが、何も言えず俯き迷い焦る帆波の乳房を揉みながら、聞こえるように生唾を飲む。

 音にハッと頭をあげた帆波は見た。劣情の視線で恥ずかしい姿勢をとる自分の姿を見つめるオレの姿を。

 オレが自分に欲情していると理解すると同時に、帆波の口は開いた。

 

「な、なら、私はこの姿勢でいるよ。なら、どうかな?」

「その姿勢で、か」

 

 帆波の意見に迷うように乳房から手を離し、つぅと指を帆波のなめらかな背中に滑らせる。変化球の刺激に、ふるると背筋を震わせる帆波を気遣うように語りかける。

 

「辛くないか?結構辛い姿勢だと思うが?」

「だ、大丈夫だよ。私、頑丈だから」

「帆波」

「ぁ……」

 

 恥ずかしいことを言いたくないと食いついてくる帆波の頭を、優しく撫でる。

 

「お前は、女の子なんだ。体力的に辛いなら辛いと言えば良いんだぞ」

 

 あくまで体力が辛ければあって、恥ずかしいとかそういう逃げ口は潰す。

 

「へ、平気だよ。おにいちゃん、わ、私、平気だから。おにいちゃんも、え、遠慮しないで、ね」

 

 頭を湯立て、上げて、落として、選択肢を与えたように見せかけて強制的に選ばせる。交渉の基本だ。今までのように、こうやって積み上げていけば逆らえなくなる。

 帆波は恥ずかしそうに俯むくと顔をあげて笑みを浮かべて答えた。恥ずかしい姿勢を選んだ恥辱に悲哀を感じつも、恥ずかしいことを言わないで済んだことに安堵して必死で健気な笑みを浮かべる帆波にぞくぞくする。

 

「ああ、遠慮しない。だから、オレの許可無しでその姿勢を崩すと、お仕置きだ……たっぷりとな」

「……にゃ?そ、そんな……」

「返事は」

 

 背中を撫でながら返事を迫るオレを、悲しげな、泣きそうな、切なげな、いろんな要素が混じりあった何ともいえない顔で帆波が見上げ、口を開いた。

 

「う、うん。わかったよ、お仕置き、してもらうね」

 

「される」ではなく「もらう」か帆波。自覚はないが、火照らせたマゾヒズムをじわじわと感じてきているな。

 

 

 

「やっぱり帆波はえっちだな。こんなに乳首を立たせて……」

 

 帆波の羞恥心を掻き立てるためにわざわざ口に出しながら、乳房を掴んで揺らしてブラジャー越しにもわかるほど乳首を尖らせている様を見せつける。

 

「ち、違うよ……っ、私そんなことしてない」

「なら、この尖った場所はなんなんだ?」

「……ブラジャーのシワだよ」

 

 目を逸らして口をきゅっと結んで誤魔化す。そうか、そういうことをまだするのか。

 

「なら、確認するか」

「確認?」

 

 帆波の乳房を両の手でつかみ指を一本ずつ立てる。

 そのまま立てた指を乳房の上で円を描くように動かすと、帆波の息を飲む音が聞こえ、熱いくらいの視線を指に感じる。じわじわと立てた指が、外周から内周へと肉の丘に埋もれながら進んでいくことを理解したからだ。

 

「あっ……だ、駄目っ、ん……ぁ」

 

 やがて、ブラジャー越しに起立した乳首の直前まで指が迫ると、帆波が思わず制止する。が、止めずにそのままなぞり続けるとかすかな吐息が聞こえた。

 ずっと愛撫されていたのに、わざと触れなかった乳房の中心部へと指が向かうだけで快楽を感じ、期待に震えてしまうほど今の帆波は敏感だ。

 

「あ……あ……んっ……」

 

 なぞり続け、乳輪を掠めるような所まで来た指先に、今までブラジャーで擦られる刺激しか与えられなかった乳首をついに直接触られるのだと、覚悟と期待に帆波が息を飲む。

 

「……ぁっ……え?……ん、ん、はぁ~」

 

 触れる直前に乳首を逸れ、そのまま指で描く円を広げていき乳首から離れていく様を、鏡で見た帆波が吐息を漏らした。その吐息には、安堵だけではなく、期待を裏切られた悲しさと寂しさがたっぷりとブレンドされている。

 

「帆波」

 

 呼び掛けに、期待を裏切られた悲しさと寂しさを見抜かれたかとビクリと華奢な肩を震わせる。

 心配しなくても、今はそっちは責めない。そう、今は。

 

「何で、安心したんだ」

「そ、それは」

「確かに、オレはブラジャーの尖った場所から指を離していった。なのに、どうして安心したんだ。尖らせた場所がブラジャーのシワならどうでもいいはずだ。なら、安心した吐息を吐く必要なんてないはずじゃないのか。乳首立たせてなければオレが指を逸らした所が乳首だなんて分からないよな」

「あ、あの」

「このポツリと立った所が乳首でないなら触る。構わないな」

 

 立て直す暇もなく叩きつけてくる言葉に反論する暇もなく、「構わないな」という言葉と同時にオレが乳首に手を伸すと、狙い通りに反射的に声をあげてしまう。

 

「だ、駄目だよ。そこ、今、敏感……っ」

 

 今何を口走ったのか理解して口を押さえる。

 

「ほう、敏感なのか」

「……っ」

「何で、敏感なんて知って……ああ、そうだよな。えっちな帆波のことだオナニーくらいしてるよな。毎日」

「し、してないよ。毎日なんてしてないっ、ホワイトデーの時、いっ一回だけっ……!!??」

 

 長時間の快楽と羞恥の奔流の中で、帆波は冷静ではいられない。これまでの性の経験を口に出してしまう。

 自分が何を言ってしまったのか理解し、ピタリと凝固した。顔や耳どころか、首筋、胸元まで赤く染まっていく。ここまであっさり釣れるのは、性格もあるがオレに対する信頼の厚さゆえにだろう。

 

「ホワイトデーか」

 

 そんな帆波に、優しい口調で温かい思い出を語るように言ってやると、目を泳がせる帆波。

 

「え、えっと、ね、その、ね……」

「確か寮のポストで、ばったり会った日だよな。何であの日にオナニー何てするんだ?」

 

 優しい口調を全く変えずに責め立てる。

 

「いや、その、それは……」

「答えられないのか」

「いや、だって……」

「答えられないなら仕方ないな。ブラジャーの尖らせたところを握りしめて乳首かどうかを確かめようか」

 

 軽く拳を握りしめるところを見せつけると、オレの馬鹿げた握力を思い出した帆波が引き攣る。

 

「……あの、ね。その、お、おにいちゃん、とばったり、会ってね……なのに、香水忘れてて……部屋に帰ったとき、布団かぶって悶えて、ね……そしたら、おにいちゃんに貰った、お返しが、見えて、変な気分になっちゃって……つい」

 

 一瞬の葛藤の後観念し、ぷるぷると体を震わせながらもじもじと呟く。

 

「つい、つい、ね」

 

 言葉で嬲る度に、ビクッと上体を倒し手を鏡にもたれさせたまま大きく震えて「やああ」と呟く様がたまらない。

 

「帆波。お前は、つい、で、人様のお返しで盛り上がるわけだな」

「ぅぅ……」

「盛り上がって、オナニーしたわけだ。乳首をいじって、パンティの上からこんな風に」

 

 薄桃色の太ももの間にある帆波の秘所に手を伸ばし、スタイルの良い体と比べて、意外なほど薄い秘裂を優しくまさぐり、うっすらと愛液で浮かび上がった秘裂の縁をなぞるように擦りあげる。

 

「ひゃぁぁんっ!?」

 

 驚きと快楽が混じり合った声を上げ、海老反りになってぶるると尻を激しく揺すりたてる。

 絶頂に達するまでは行かないものの、快楽を覚え始めた体は、初めて秘所をさわられ相当の刺激を感じた様だ。

 

「ここもこういう風に触ったんだな」

「そ、そんな、とこ、触って……なんか……」

 

 俯き、聞き取れない声でゴニョゴニョと誤魔化すなんて許せるはずかない。

 

「なら、こっちか?」

「ぴあぁぁっ!?」

 

 目を見開き尻に火でも押し付けられたかのように猫のような悲鳴をあげて背中を反らせる帆波、声といい表情といい滾らせてくれる。

 

「初めてのオナニーで尻の穴は、流石にレベル高すぎないか?」

 

 そう言いながら、双丘の谷間を割り、青色のパンティに隠されたひっそりと息づく窄まりを布越しでゆっくりとなでる。

 

「っ……ひっっ!?……そ、そんなこと、し、したこと、ないよ」

 

 パンティ越しとはいえ、排泄の穴をいじられるなど帆波の想像を超えた行為に違いない。鏡に当てた手を震わせ、首を振りながらカチカチと歯を噛み鳴らす。

 

「そ、そんなとこ、さ、さわっちゃだめぇ、ぬっちゃ、塗っちゃだめぇ……」

 

 触れると想像したことさえない尻の窄まりに、秘所を湿らせたトロリとした愛液を塗りこまれ、硬い蕾をコリコリと指の腹で揉みほぐされる恥辱に声が震え、オレの手を振り払うようにガクガクと激しく揺すられる青いパンティに包まれた白い尻の毛が逆立ち鳥肌が泡立つ。

 こんなことをされても、消耗した帆波にもう逃げる力などない。きつい姿勢を、自分が望んで誓った姿勢を保つので精一杯なのだ。その証に、鏡についた手だけでは自重を支えきれず、上腕全てで鏡に体重をかけ支えている。

 

「硬くて弾力のある尻の穴だな」

「……だ、だめっ、そ、そんなところ、さわっちゃだめだってばあ……ひぃぃんっ、な、なぞっちゃやだあ、ひあっ、んんっ」

 

 揉み解していた指で、しわの一本一本を、縁までまくり返すようにしてなぞりあげられ、ヒクヒクと肛門を窄めると同時に、腰骨が砕かれるような衝撃が背中を駆け抜け、帆波は今までで一番甲高い声を上げる。

 立ちバックになっている全身が震え、無意識に尻を持ち上げ揺すりたてる。

 

「ああっ!?ひんっ、んくっ、んぅっ!?……ふぅっ!?」

 

 帆波の驚愕と怯えを愉しみながら、秘所を隠すクロッチをさらに濡らす愛液を掬い取っては窄まりに塗りこむように擦りつけ、執拗に肛門を揉み解していく。

 

「おかしいな。オナニーしていない割には、穴がほぐれていくのが早いぞ。穴が拒むどころか、オレの指に吸い付いてくる」

「そ、そんなことっ、ないよっ!?う、嘘ついちゃやだあっ!?」

「嘘か……これでも?」

 

 尻丘を掴んで広げ、いまだ堅さが残るもののそこそこほぐれた窄まりの中心に指を当て、そのままぐっと指を押し当てる。

 

「えっ!?……ひ、ひくぅぅあぅっ……」

 

 まさかという思いがあったのだろう、プクッと盛り上がった窄まりは、わずかな抵抗だけで吸い込むようにオレの人差し指の指先を秘められた場所に入れてしまった。

 

「これは間違いなく尻穴オナニー経験者だな。そうでなければこう易々と入ったりはしない」

「あっ、あっ、あっ」

 

 不浄の穴を初めて掘られた衝撃に、帆波の顔が仰け反り目を見開き、自然と開いた唇からだらだらと涎をたらしながら、尻を掲げた裸身をぴくぴく震えながら強張り緊張させてしゃくりあげる。

 秘所にさえまだ指さえ入れられていないのに、排泄の穴に指を入れられ、その姿を鏡に映され見せられる。あまりの羞恥で、涙があふれ零れ落ちた。

 

「どんな風にいじったんだ。こうやって入れた指を回したのか」

「ま、まって……そ、そんな……ひううっ!?」

 

 木綿の薄い布越しに帆波の熱さを感じながら、中を探すようにぐりんと回転させる。弾けるように帆波が背を反らし、ストロベリーブロンドの髪が踊り、柔らかな脂肪に覆われた透けるような太ももにじわっと汗がにじみ、上半身だけではなく下半身も赤く染まった。

 

「それとも、こうやって周りを揉みほぐしたのか」

「……あうぅっ!?んっ、ぁぁ……んっぁ……っ……」

 

 言葉通り指で揉み解してやると、その度に声を一オクターブ上げて鳴き声を上げる。

 快楽の嬌声ではなく、気持ち悪いのにその刺激が無視できず自分を変えていくことに恐れおののく声。

 そんな声をあげながら、尻穴をほじられて全身を火照らせる自分を見まいと、帆波がぎゅっと目をつぶり嫌々と首を振る。

 そういう顔を見せられるともっといじめたくなる。

 何の開発もしない状態でどこまで指が入るか試すか。

 

「それとも、こんな風に根本までいれたのか」

「っっっああぅぁっ!!??」

 

 パンティの布が裂けそうなほどピンと張って引き締まった大きな尻をきつく締め付けるほど、深く指を窄まりに突き込む。

 くちゅりと秘所から垂れた愛液が、引き伸ばされるパンティのお陰で立てる甲高い音を聞きながら指を一気に突きこんだ。

 帆波も無抵抗ではなく、括約筋を閉めたようだが、嬲られ続け疲れきった上で上体を倒し尻を掲げた姿勢をとらされ、力が入るはずがない。

 初めて入れられた異物に反応した腸が、指を追い出そうと括約筋に命じて、上下左右からきつい締め付けを与えてくるのが心地いい。

 

「ここまであっさり入るとはな。中は指を食いちぎるように締め付けてくるが、どこか余裕がある。初めてのオナニーで、尻穴オナニーをどれだけやったことやら」

 

 言葉とは裏腹に、指をピクリとも動かせないほど締め付けてくる天然ゴムのように硬く弾力のある肛門特有の感触を味わいながら、一度

 

「ひぎゃあっ!?」

 

 二度

 

「んぐああっ!?」

 

 三度

 

「ひいいっ!?」

 

 肛門を壊さないぎりぎりの力で大きく指をピストンして、帆波に甲高い悲痛な悲鳴を上げさせる。指が力強く出入りする度に、鞭で打たれたように豊かな体を悶え、跳ねさせ、引き攣らせ、仰け反らせる。

 健康的な肌が、噴き出た汗で油を塗ったように照明を反射する。

 反射される照明の灯りと沸き立つ愉悦で目を細め、もう一度大きく指を打ち込む。

 

「っっっっ!?」

 

 クチュと秘所のシミが鳴らす音と、パンティのどこかがビリッと裂ける甲高い音が響くなか、大粒の涙をぽろぽろとこぼし、言葉にならない嗚咽を何度もこぼした帆波の全身が仰け反り裸身が固まり、涙交じりの言葉を搾り出す。

 

「っ……んっ……んんっ……はひ、ひぅぅ、さ、裂けちゃう、拡がっちゃうよぉっ」

 

 閉じているのが自然な窄まりを指で穿たれ、腸壁に異物を打ち込まれ続けた帆波は息も絶え絶えだ。膣とは違い、肛中は敏感ではない。だが、窄まりを開かれると、排泄の時の何ともいえない開放感を擬似的に与えられ、それが快楽のような不思議な刺激を感じられる。

 ……尤も、今の帆波は、言葉通り、肛門裂けるか拡がる危機感に怯えきっており、そういう刺激を感じる余裕がほとんどないようだ。

 なら、これ以上責めても無駄だな。

 

「はっ、はぁぁぁっ……」

 

 指を抜き取られ、しきりに尻を振りながら開放感と安堵に大きく息をつく帆波が落ち着くと、最初の話題に戻る。

 

「こんなにスムーズに出し入れ出来るとはな。いじってなければあり得ないぞ……まさか、本当に尻の穴でオナニーしているとはな……正直、ちょっと引いた」

 

 反応から間違いなく初めて入れられたのだろうが、パンティが裂ける根本まで指を飲み込めるとは思っていなかった。おそらくは天性の資質なのだろうが、本当にオナニーしていたのではないかと疑ってしまう。

 

「はぁっ、そ、そんな……はぁぁっ……そ、そんなことしてない、よ……後ろもだし、前のあそこだってお風呂で洗う時以外に触ってないよっ!?ホワイトデーの時も、乳首触ってビリッとして体が跳ねちゃったから、驚いてその後何も……ぁ」

 

 疑いの視線と声に耐えきれず、またしてもあっさり釣られ、吠えるように叫び、かああっと真っ赤になる。

 成る程、帆波には資質があるのか。ならば、自作のアナルビーズとアナルバイブと浣腸の出番がついに来たのだろうか。

 ……いや、流石に初めてでそれはやりすぎだろう。今でさえやり過ぎているのに。

 気を取り直して帆波に質問を再開する。

 

「で、その後、どうしたんだ?」

「……い……いじ……わる……おにいちゃんの……いじ、わる」

 

 尻穴を嬲られた後オナニー経験を吐かされた帆波は、恥ずかしさに視線を反らし僅かに唇を尖らせる。

 それが、体力が尽きて鏡に上腕でもたれかけないと姿勢を維持することさえ出来ない帆波に出来る最大の抵抗だった。

 こういう風に可愛らしい抵抗をされると、興奮で身体がぶるりと震えてしまう。

 

「で、その後、どうしたんだ?」

「あ……う、ぁ……」

 

 何一つ変わらない口調で責められると、顔を真っ赤にして口をもごもごとさせ反論しようとしたが、尻穴を見つめるオレの視線に諦めたようだ。

 ガックリと俯き、ポツリポツリと呟く。

 

「……そ、その後、何もしてないよ……お、おにいちゃんに触って貰えるまで、あんな、むず痒い、みたいな感覚、知らなくて……」

「なるほど。で、今、前も後ろも弄られたよな。尻穴とまんこのどっちが良かったんだ?」

 

 恥ずかしい言葉を絞りだしてもなお責められ、限界を超えた恥辱に、帆波が目から涙を溢れさせた。

 

「……もう……もう、やだあっ、止めてよっ、おにいちゃん……」

 

 帆波のキャパシティを超えた責めに、反射的に逃げようとして腰を浮かそうとしても、力が入らずそのままどさりと膝から倒れこむ。

 

「あ……」

 

 自分が選びとった体勢を崩した様を鏡で見てしまい、オレとの約束を破ったことでお仕置きされると絶望に蒼白になり、体をカタカタと震えさせる。

 そんな帆波を立たせ、支えながら同じ姿勢を取らせ、後ろから優しく抱き止める。

 

「帆波」

「や、やああっ……お尻、もう、やだぁぁっ」

 

 今までの経験から、とんでもないことをされると、カタカタと怯える帆波に劣情を催しながら、首筋を撫でて囁く。

 

「オレのお返しで、オナニーするお前は可愛いぞ」

「えっ?……んんっ……んっ……」

 

 限界を超えたのならば、北風と太陽だ。優しくキスをする。

 何をされるのか怯えていた所に、唇を重ねるだけのキス。絶望からの解放が信じられない帆波は、確かめるように目を見開いて視線を姿見に送る。

 体を隠す役に足っていないほど下着がはだけてしまい、あまりに淫らな格好をして座り込んだ自分が、オレと唇を重ねている姿。片手であすなろ抱きに優しく抱き締められて、もう片方では髪を優しく梳かすように撫でられる。

 自分のふしだらさの限界と情を交感する愛の極致が鏡に映っていた。

 ぼうっと恥辱と快楽が混じった愛着の色に頬を染めて、手を絡め自身の姿を受け入れる。

 最初のキスの時には決して受け入れられなかった恥ずかしい姿を受け入れた。

 今までの行為の賜物だ。

 

 恋人のようなフレンチキス。

「えっちな帆波」発言を強制。

 優しくブラジャーの上から乳房を愛撫され初めての絶頂。

 鏡に映されながら恥辱を与えられ続け、オレの膝の上で失禁。

 自分からした情を込めた深いディープキス。

 鏡の前に立ちバックの姿勢を取らされ、オナニー経験を吐かされながらアナルを弄られる。

 止めに、優しい愛撫をされながら淫らな姿を見せられる。

 

 上げて下げてを何度も繰り返され、気付けば低い場所に突き落とされてしまった。

 帆波はもう、初体験なのに恥辱の限りを尽くされても性交に幻滅してオレから離れることはない。口と体では抵抗しても心の何処かで受け入れてしまう。

 そんな風に壊した。

 

「はぁっ、はっ、はぁっ……」

 

 そんな帆波にもう一度キスをして、乳房を揉みながら、舌を首筋から肩先に滑らせる。

 

「ひあっ!」

 

 舌先が筆のように、帆波の華奢な肩に線を描く。

 自分がマーキングされてオレのものになっていくのを目と肌で感じさせられる帆波の肢体は、悦びに震え赤く染まった肢体に吹き出した汗が艶やかに彩る。

 汗でしこった乳首がブラジャーを透けて見えるようになり、下着越しにうっすらと見えていた秘所の割れ目は湧き出てくる蜜によってさらにくっきりと見えるようになった。

 

「あっ……」

 

 荒い呼吸を吐きながら、そのどこまでも淫らな姿を、鏡越しに自らの眼で見せられた帆波の体から力が抜けた。

 散々責められ気力体力が限界になった帆波は、鏡に預けた上腕に白目を剥いた頭を乗せて、息を吐く度に断続的に幾度となく痙攣する。

 準備は出来たな、本格的に責めるか。

 

 

 

「さて、姿勢を崩した罰だ。帆波、下着を脱げ」

「……にゃ?」

 

 ごくごく平然と言ったせいで認識できなかったのか、火照った頭で聞き逃してしまったのか。どちらにせよ聞こえていないことに変わりはない、もう一度言う。

 

「姿勢を崩した罰だ。ブラジャーとパンティを自分で脱げ」

「……え?……え!?ゆ、許してくれたんじゃないの。だって、あんなに優しくキス──」

「オレのお返しでオナニーするお前が可愛いいからキスをしたんだ。何も許していない。罰は罰、当たり前だろう」

「……そ、そんなっ……今っ……私っ」

 

 今度はちゃんと聞こえたようだが、目をさ迷うように動かし自分の姿勢を見る。

 鏡に上腕をつき、肩幅くらいに脚を広げ、尻をオレに掲げるほど上体を倒した立ちバックの姿勢、その姿勢に頬を引き攣らせた。自分の格好を強く認識した帆波は、オレと目を合わせ何かを訴えるように目を潤ませる。

 言わんことは理解した、安心しろと頷く。

 

「心配しなくて良い。姿勢を保つようにオレが支える。だから、安心して、ブラジャーとパンティを自分で脱げ」

「ち、違っ、今っ、ぬ、脱いだら、脱いだらっ」

 

 このまま脱げば、間違いなく帆波の股間は灯りの下で丸見えになってしまう。

 脚を広げているせいで、秘所だけでなく、あれだけ弄くられ未だにパンティが入り込んでしまっている尻の窄みまでもが見えてしまう。

 家族以外に誰にも、いや、自分でさえ見ることのない部分が、灯りの下でみえる。見られてしまう。それも、獣のような姿勢を取りながら。

 

「脱いだらっ、み、見え、見えちゃう……せめて、電気を……」

「断る」

「……にゃ?」

 

 帆波がこちらを見て驚いたように聞き返してくる。

 オレはその揺れる瞳を正面から見据えて、もう一度はっきりと答えた。

 

「断ると言ったんだ」

「な、なんで……」

「帆波のスタイルの良い綺麗な身体を見たいからだ」

「そ、そんな、き、綺麗なんて……」

「帆波は本当に綺麗で可愛い。そんな身体を見れないなんて、勿体ないことはオレには出来ないな」

「そ、そんな……そんな事、言ってくれても、恥ずかしくて、出来ないよ」

 

 あたふたしても、心の何処かで受け入れ強く拒絶出来ない帆波に熱い衝動が溢れてくる。

 

「そうか、これだけ言っても無理か、なら仕方ないな」

「にゃ!?そ、その、て、手鏡でなにっ──」

 

 傍らの鞄から手鏡を取り出し、左手で持つと帆波の尻の後ろに移動させる。

 さああっ、と音を立てて帆波が青白くなった。

 オレが、恥ずかしい姿勢を取らせた上で、恥ずかしい部分を手鏡に映して、鏡越しで帆波に見せようとしているのだと理解したからだ。

 普段洗うときにみる秘所だけでなく、見ることのない尻穴までも。

 

「や、やだっ!?……そんな恥ずかしい事、やだぁっ」

「帆波」

 

 乙女の全てを見られ見せられることに抵抗する帆波の華奢な肩を、右手で万力のような力で掴みながら優しく一言一言区切って囁く。

 

「今、ここで、灯りの下で、この姿勢のまま、ブラジャーとパンティを脱いで、お前の全部をオレに見せろ」

「ぁ……あううう」

 

 鏡越しでオレと目を合わせたまま、口をパクパクとさせて言葉にならない音を出す。

 ふるふると首を振りながら視線で許しを請う帆波、それに対して視線を強める。

『闇』は覗かさなくとも、同年代に比類がない意志を叩きつけられた帆波はひっと息をのみ怯む。が、恥辱に抗するため、最後の望みを託して口を開く。

 

「お、おにい、ちゃん……は、恥ずかしくて、無理、だよぅ」

 

 それ以上は精根尽きて言葉にならず、ただふるふると首を振る帆波に、ふっと視線を緩める。

 一瞬、許しが得られるのではと期待する表情になった。

 

「速く脱げ、帆波」

「……!!??」

 

 希望が砕かれたのが止めとなり、観念したように、帆波はがくりと一度頷いた。

 

「そうか、なら、最初はブラジャーとパンティどちらにする?」

「お……おにいちゃん……」

 

 すぐに追い討ちの命令を下しながら、手鏡を鞄にしまう。

 鞭と同時に飴をふるわれた帆波にはもう何もできず、小鹿のように体を震わせるだけだ。

 年齢離れした優れたスタイルの少女に、子供のように震えさせながら幼い表情で恥ずかしがらせると、たまらないものがある。

 

「……じゃ、じゃあ……じゃあ、ね……ぶ、ブラジャー、で」

 

 抗えば抗うほど飴がなくなり鞭だけになると学習した帆波は、逆らわずにブラジャーに手を伸ばす。失禁して濡れた上に尻穴に突っ込まれて端が裂けた上に穴に布が入ったままとはいえ、流石にパンティは後回しにしたようだ。

 

「ああ、もちろん隠すなよ。脱いだら手は鏡につけろ」

「っ!……にゃ、にゃぁっ……」

 

 手で胸を隠しながらブラジャーに手をかけた帆波に釘をさすと、泣くのを堪えるような表情で両手をブラジャーに手をかけた。

 




綾小路くんが(非道な手段で)一之瀬さんを完全に手中に収めた上で、限界を見切りながら徐々にハードルを上げているからそうはなりませんが
普通、初体験でこれだけ酷いことしたら間違いなく振られます(笑)


次回、ようやく、脱がします(白目)
そして、更新遅くなると思います
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